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【資料1】結核対策について

さらに 職場における感染防止対策の検討を行うに当たっては 産業医等の助 言を受けることや 衛生委員会において対策を審議するなど 労働安全衛生法上 の安全衛生管理体制を活用し 実施していくことが望まれます Q2 発熱や呼吸器症状等のインフルエンザ様症状を呈した労働者にはどのような注意をすればよいですか

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査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

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301226更新 (薬局)平成29 年度に実施した個別指導指摘事項(溶け込み)

日本医師会作成版を元に北上医師会会員向けに一部修正を加えました ( 以下赤文字及び下線部は 各医療機関の実情に応じて記載 変更する ) 新型インフルエンザ等発生時における診療継続計画 ( 案 ) 医院 本計画は当院 新型インフルエンザ等に関する院内対策会議 により平成 年 月 日作成され たものであ

Press Release 平成 29 年 11 月 27 日 照会先 医薬 生活衛生局医薬安全対策課安全使用推進室長江野英夫 ( 内線 :2755) 課長補佐大井恒宏 ( 内線 :2748) ( 代表 )03(5253)1111 ( 直通 )03(3595)2435 報道関係者各位 小児 未成年者

スライド 1

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表紙 雛形(都道府県、市町村、関係団体)介護保険計画課

(2) レパーサ皮下注 140mgシリンジ及び同 140mgペン 1 本製剤については 最適使用推進ガイドラインに従い 有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積するまでの間 本製剤の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに 副作用が発現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件

インフルエンザ定点以外の医療機関用 ( 別記様式 1) インフルエンザに伴う異常な行動に関する調査のお願い インフルエンザ定点以外の医療機関用 インフルエンザ様疾患罹患時及び抗インフルエンザ薬使用時に見られた異常な行動が 医学的にも社会的にも問題になっており 2007 年より調査をお願いしております

p237〜p258 平川幸子.indd

審査結果 平成 23 年 4 月 11 日 [ 販 売 名 ] ミオ MIBG-I123 注射液 [ 一 般 名 ] 3-ヨードベンジルグアニジン ( 123 I) 注射液 [ 申請者名 ] 富士フイルム RI ファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 22 年 11 月 11 日 [ 審査結果

鑑-H リンゼス錠他 留意事項通知の一部改正等について

老発第    第 号

④登録要領(医療分野)

る として 平成 20 年 12 月に公表された 規制改革推進のための第 3 次答申 において 医療機器開発の円滑化の観点から 薬事法の適用範囲の明確化を図るためのガイドラインを作成すべきであると提言したところである 今般 薬事法の適用に関する判断の透明性 予見可能性の向上を図るため 臨床研究におい

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医療費 医療手当を請求することができる方 昭和 55 年 5 月 1 日以後に医薬品を適正に使用したにもかかわらず その医薬品の副作用 によるものとみられる疾病 ( 入院治療を必要とする程度 ) について医療を受けた方は医療費 と医療手当を請求することができます 請求の手続 医療費 医療手当を請求し

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薬事法における病院及び医師に対する主な規制について 特定生物由来製品に係る説明 ( 法第 68 条の 7 平成 14 年改正 ) 特定生物由来製品の特性を踏まえ 製剤のリスクとベネフィットについて患者に説明を行い 理解を得るように努めることを これを取り扱う医師等の医療関係者に義務づけたもの ( 特

別紙 1 新型インフルエンザ (1) 定義新型インフルエンザウイルスの感染による感染症である (2) 臨床的特徴咳 鼻汁又は咽頭痛等の気道の炎症に伴う症状に加えて 高熱 (38 以上 ) 熱感 全身倦怠感などがみられる また 消化器症状 ( 下痢 嘔吐 ) を伴うこともある なお 国際的連携のもとに

審査結果 平成 25 年 9 月 27 日 [ 販売名 ] アナフラニール錠 10 mg 同錠 25 mg [ 一般名 ] クロミプラミン塩酸塩 [ 申請者名 ] アルフレッサファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 5 月 17 日 [ 審査結果 ] 平成 25 年 4 月 26 日開

中小医療機関における輸血 療法委員会の設置に向けて 長崎県合同輸血療法委員会平成 31 年 1 月 16 日

事務連絡 令和元年 6 月 21 日 ( 公社 ) 岡山県医師会 ( 一社 ) 岡山県病院協会 御中 岡山県保健福祉部健康推進課 手足口病に関する注意喚起について このことについて 厚生労働省健康局結核感染症課から別添のとおり事務連絡が ありましたので 御了知いただくとともに 貴会員への周知をお願い

(事務連絡)公知申請に係る前倒し保険適用通知

一について第一に 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成十年法律第百十四号 以下 感染症法 という )第十二条の規定に基づき 後天性免疫不全症候群(以下 エイズという )の患者及びその病原体を保有している者であって無症状のもの(以下 HIV感染者 という )(以下 エイズの患者等

2. 検討 ~ 医療に関する事故の特殊性など (1) 医師等による医療行為における事故 医師等が患者に対してどのような医療行為を施すべきかという判断は 医師等の医学的な専門知識 技能に加え 医師等の経験 患者の体質 その時の患者の容態 使用可能な医療機器等の設備等に基づきなされるものである ( 個別


葉酸とビタミンQ&A_201607改訂_ indd

日医発第437(法安23)

法律 出典 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 ( 昭和 35 年 8 月 10 日法律第 145 号 ) 政令 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律施行令 ( 昭和 36 年 1 月 26 日政令第 11 号 ) 省令 医薬品 医療機器等の品質

都道府県医師会医療安全担当理事殿 ( 法安 56) 平成 27 年 8 月 5 日 日本医師会常任理事今村定臣 酵素電極法を用いた血糖測定に使用する医療機器及び体外診断用医薬品に係る 使用上の注意 の改訂について グルコース分析装置 自己検査用グルコース測定器及び自動分析装置等並びに血液検査用グルコ

都道府県医師会 情報システム担当理事殿 ( 情シ 35) 平成 30 年 11 月 6 日日本医師会常任理事石川広己 医療機関等におけるサイバーセキュリティ対策の周知について 時下ますますご健勝のこととお慶び申し上げます 日頃より会務運営に対しましてご高配を賜り深く感謝申し上げます 医療機関でのIT

審査結果 平成 26 年 2 月 7 日 [ 販売名 ] 1 ヘプタバックス-Ⅱ 2 ビームゲン 同注 0.25mL 同注 0.5mL [ 一般名 ] 組換え沈降 B 型肝炎ワクチン ( 酵母由来 ) [ 申請者名 ] 1 MSD 株式会社 2 一般財団法人化学及血清療法研究所 [ 申請年月日 ]

2 抗インフルエンザウイルス薬と異常行動の議論と今後の予定 平成 21 年に取りまとめられた報告書以降の知見を改めて報告書にまとめ 以下の議論がなされた 平成 21 年以降の非臨床研究及び 10 年に及ぶ疫学研究の科学的な知見を総括し 以下の事実から タミフル服用のみに異常行動と明確な因果関係がある

アレルギー疾患対策基本法 ( 平成二十六年六月二十七日法律第九十八号 ) 最終改正 : 平成二六年六月一三日法律第六七号 第一章総則 ( 第一条 第十条 ) 第二章アレルギー疾患対策基本指針等 ( 第十一条 第十三条 ) 第三章基本的施策第一節アレルギー疾患の重症化の予防及び症状の軽減 ( 第十四条

BSL4の稼働合意について

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3.2013/14シーズンのインフルエンザアップデート(12/25現在)

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事務連絡(平成30年大阪府北部を震源とする地震)

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( 別添 ) インフルエンザに伴う異常な行動に関する報告基準 ( 報告基準 ) ( 重度調査 ) インフルエンザ様疾患と診断され かつ 重度の異常な行動を示した患者につき ご報告ください ( 軽度調査 ) インフルエンザ様疾患と診断され かつ 軽度の異常な行動を示した患者につき ご報告ください イン

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( 保 8) 平成 31 年 4 月 3 日 都道府県医師会 社会保険担当理事殿 日本医師会常任理事 松本吉郎 出産育児一時金等の受取代理制度の届出について ( 平成 31 年度 ) 出産育児一時金等の受取代理制度の届出につきましては 平成 23 年 2 月 7 日付け日医発第 1009 号 ( 保

( 介 197)( 保 310)F 平成 31 年 3 月 12 日 都道府県医師会社会保険担当理事殿介護保険担当理事殿 日本医師会常任理事 松本吉郎 江澤和彦 要介護被保険者等である患者に対する入院外の維持期 生活期の 疾患別リハビリテーションに係る経過措置の終了に当たっての必要な対応について 入

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から (3) までの具体的な予定については添付 2 の図のとおりですので申し添 えます

別添 1 抗不安薬 睡眠薬の処方実態についての報告 平成 23 年 11 月 1 日厚生労働省社会 援護局障害保健福祉部精神 障害保健課 平成 22 年度厚生労働科学研究費補助金特別研究事業 向精神薬の処方実態に関する国内外の比較研究 ( 研究代表者 : 中川敦夫国立精神 神経医療研究センタートラン

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症候性サーベイランス実施 手順書 インフルエンザ様症候性サーベイランス 編 平成 28 年 5 月 26 日 群馬県感染症対策連絡協議会 ICN 分科会サーベイランスチーム作成

各種健診等の連携についての考え方 一現行制度における各種健診等の連携. 基本健診において生活機能評価を同時実施 () 現在 老人保健法において 65 歳以上の対象者については 生活機能評価を基本健診において同時に実施するよう求めている 同時実施は 本人の利便性 受診率の向上 検査重複の回避に資する

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Microsoft Word _ネットQA(その2)set

Microsoft Word _正当理由通知(薬局医薬品) (反映)

1)~ 2) 3) 近位筋脱力 CK(CPK) 高値 炎症を伴わない筋線維の壊死 抗 HMG-CoA 還元酵素 (HMGCR) 抗体陽性等を特徴とする免疫性壊死性ミオパチーがあらわれ 投与中止後も持続する例が報告されているので 患者の状態を十分に観察すること なお 免疫抑制剤投与により改善がみられた

適応外申請 治験審査委員会 Institutional Review Board (IRB)

平成19年度 病院立入検査結果について

(地Ⅲ116)

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3. 定期接種の接種時期について結核の定期接種の対象者については 1 歳に至るまでの間にある者と予防接種法施行令 ( 昭和 23 年政令第 197 号 ) 第 1 条の3に規定されているが 本件に伴い 2に記載した方法を検討してもなお やむを得ず1 歳を超えて接種を行った者に対して定期接種の対象外と

Microsoft Word - 表紙 雛形(保険者入り)高齢者支援課180320

資料 1 薬の処方せんの使用期間の徒過の防止について 現状 処方せんの使用期間は 交付の日を含めて 4 日以内 ただし 特殊の事情があると認められる場合は 医師の判断により延長が可能 医療機関が用いる処方せんの使用期間欄の記載は 文字が小さく患者が見落としやすい 処方せんに使用期間を記載すること以外

保険薬局におけるハイリスク薬取り扱い時の注意点

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学校における新型インフルエンザ対応に関する情報提供について(地II50:H )

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スライド 1

Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

医療機関における診断のための検査ガイドライン

( 保 99) 平成 29 年 9 月 4 日 都道府県医師会 社会保険担当理事殿 日本医師会常任理事 松本純一 被保険者証の氏名表記について 被保険者証の氏名表記につきましては 性同一性障害を有する被保険者又は被扶養者から 被保険者証において通称名の記載を希望する旨の申出があったことから 保険者が

【通知】海外療養費・出産育児一時金の支給の適正化に向けた対策等について

雇用管理分野における個人情報のうち健康情報を取り扱うに当たっての留意事項 第 1 趣旨 この留意事項は 雇用管理分野における労働安全衛生法 ( 昭和 47 年法律第 57 号 以下 安衛法 という ) 等に基づき実施した健康診断の結果等の健康情報の取扱いについて 個人情報の保護に関する法律についての

(地Ⅲ  )

DOTS 実施率に関する補足資料 平成 26 年 12 月 25 日 結核研究所対策支援部作成 平成 23 年 5 月に改正された 結核に関する特定感染症予防指針 に DOTS の実施状況は自治体による違いが大きく実施体制の強化が必要であること 院内 DOTS 及び地域 DOTS の実施において医療

を追加する (2) 実施要領通知の報告様式別紙 1 医薬品安全性情報報告書 及び同報告様式別紙 2 医療機器安全性情報報告書 を別添のとおり変更する

平成30年度精神保健に関する技術研修過程(自治体推薦による申込研修)

通知(写入)

⑤5 地方公共団体における検証等に関する調査結果

も 医療関連施設という集団の中での免疫の度合いを高めることを基本的な目標として 書かれています 医療関係者に対するワクチン接種の考え方 この後は 医療関係者に対するワクチン接種の基本的な考え方について ワクチン毎 に分けて述べていこうと思います 1)B 型肝炎ワクチンまず B 型肝炎ワクチンについて

医薬品たるコンビネーション製品の不具合報告等に関する Q&A [ 用いた略語 ] 法 : 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 ( 昭和 35 年法律第 145 号 ) 施行規則 : 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則 ( 昭和 36 年

使用のため必要と認められる数量 ( 原則として 一人一包装単位 ( 一箱 一瓶等 ) まで ) に限り 販売 授与させること 医薬品の適正使用のため 薬局医薬品 要指導医薬品及び第 1 類医薬品を販売 授与する場合は 情報提供及び指導を行なった薬剤師の氏名を伝えている 薬局医薬品及び要指導医薬品の適

第1回肝炎診療ガイドライン作成委員会議事要旨(案)

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( 別添 ) 薬食発 0513 第 1 号平成 23 年 5 月 13 日 都道府県知事各保健所設置市長特別区長 殿 厚生労働省医薬食品局長 薬事法の一部を改正する法律等の施行等についての一部改正について 薬事法の一部を改正する法律 ( 平成 18 年法律第 69 号 ) については 関係政省令とと

医療事故防止対策に関するワーキング・グループにおいて、下記の点につき協議検討する

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「平成30 年度介護報酬改定に関するQ&A(Vol.2)(平成30 年3月28 日)」の送付について【介護保険最新情報Vol.633】(厚生労働省老健局老人保健課:H )

資料2旅館業法整理(案)

リタリン流通管理基準

改訂後 ⑴ 依存性連用により薬物依存を生じることがあるので 観察を十分に行い 用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること また 連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により 痙攣発作 せん妄 振戦 不眠 不安 幻覚 妄想等の離脱症状があらわれることがあるので 投与を中止する場合には 徐々に

Transcription:

事務連絡平成 21 年 5 月 28 日 都道府県 各 保健所設置市 衛生主管部 ( 局 ) 特別区 感染症対策担当者及び新型インフルエンザ対策担当者殿 厚生労働省新型インフルエンザ対策推進本部事務局 新型インフルエンザの診療等に関する情報 ( 抗インフルエンザ薬の予防投与の考え方等 ) に係る Q&A の送付について 平成 21 年 5 月 3 日付新型インフルエンザ対策推進本部事務連絡 新型インフルエンザの診療等に関する情報 ( 抗インフルエンザ薬予防投与の考え方等 ) について ( 以下 5 月 3 日付事務連絡 という ) に係る Q&A を別添の通りまとめましたので 管内各保健所 医療機関へのご周知のほど よろしくお願い申し上げます

( 別添 ) 問 1 積極的疫学調査で濃厚接触者と判明し 予防投与を行う場合 医師の診察が必須か 保健所または医療機関の医師の診察が必要 問 2 急速な患者の増加が見られる地域に出張や旅行等で滞在した場合には予防投与対象者となるのか 急速な患者数の増加が見られる地域に滞在しただけでは 予防投与対象者とはならない ただし 積極的疫学調査により滞在中に感染者との濃厚接触があったと判明した場合は この限りでない 予防投与の適応の検討にあたっては 医療の確保 検疫 学校 保育施設等の臨時休業の要請等に関する運用指針 ( 平成 21 年 5 月 22 日厚生労働省 ) 及び5 月 3 日付事務連絡を参考としていただきたい 問 3 適切な感染防御のもと感染者の診療等に携わった医療従事者 初動対処要員等については 予防投与対象者となるのか 診療時に適切な感染防御が行われていた場合には 予防投与の必要はない なお 予防投与の考え方については 新型インフルエンザワクチンの開発状況や有効性 発生段階等に応じて変更もあり得ることから 随時最新の情報をご確認いただきたい 問 4 国内における抗ウイルス薬による治療 予防投与に関する注意事項等をとりまとめた文献はないのか 国立感染症研究所が 国内医療機関における新型インフルエンザ (A/H1N1) 抗ウイルス薬による治療 予防投薬の流れ Ver.2 をホームページに公表しているので 参考としていただきたい http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/2009idsc/antiviral2.html

問 5 抗インフルエンザウイルス薬の予防投与によって 副作用が生じた場合 医薬品医療機器総合機構の医薬品副作用被害救済制度の対象になるか 医師の診察により医薬品が適正に使用されたと考えられる場合には対象となり得るが 医薬品副作用被害救済制度の救済給付の決定に当たっては 個別事案ごとに 薬事 食品衛生審議会が 医薬品の適正な使用による健康被害であるか等の医学的薬学的事項を判定することとなっている この薬事 食品衛生審議会における 医薬品の適正な使用 の判定にあたっては 抗インフルエンザウイルス薬の添付文書の記載事項のみならず 国 自治体等の指針及び指導も考慮されるものと考えている なお 抗インフルエンザウイルス薬による健康被害を受けた投与対象者等が 医薬品副作用被害救済制度へ請求を行う場合には 抗インフルエンザウイルス薬を投与されたことを証明するもの ( 投薬証明書 ) 等が必要となることから 医療機関のみならず保健所等により投与する場合においても 医薬品の使用記録を保存する等必要な措置を講ずるようお願いしたい

事務連絡平成 21 年 5 月 3 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 感染症対策担当者及び新型インフルエンザ対策担当者殿 新型インフルエンザ対策推進本部 新型インフレエンザの診療等に関する情報 ( 抗インフルエンザ薬の予防投与の考え方等 ) について 新型インフルエンザ ( 豚インフルエンザ H1N1) の診療について抗インフル エンザウイルス薬の予防投与の考え方を中心に別添のとおりまとめたので 各 医療機関に周知徹底いただきたくよろしくお願いいたします 照会先新型インフルエンザ対策推進本部医療班担当者中谷 大竹 片山 TEL 03-3506-7312 内線 247 248 FAX 03-3506-7331 Mail nakatani-yukiko@mhlw.go.jp/katayama-satoko@mhlw.go.jp

別添 新型インフルエンザの診療等に関する情報について ( 抗インフルエンザ薬の予防投与の考え方等 ) 新型インフルエンザの診療等に関して 下記のように情報提供いたします ご承知おきいただくとともに 各医療機関への周知をお願いいたします 1. 予防投与対象者 十分な感染防止策を行わずに 新型インフルエンザウイルスの曝露を受けた者を予防投与の対象者とする 現時点では 抗インフルエンザウイルス薬に関するガイドライン に基づき 次の表の考え方で対応する 表 1 予防投与対象者の発生段階別投与指針 カテゴリー 国内発生早期 感染拡大期 まん延期 回復期 医療従事者 水際対策関係者 投与 患者の同居者 投与 効果を評価した上で検討 患者の濃厚接触者 ( 同居者を除く ) 投与 原則として見合わせる 患者と同じ学校 職場等に通う者 状況により投与 原則として見合わせる ( 濃厚接触者を除く ) 地域封じ込めの実施地域の住民 * 投与 ただし まん延期においては 増加する患者への治療を優先し 予防投与の効果等 を評価し必要性を検討することになる

2. 予防投与の用法と用量 A 型インフルエンザウイルス感染症の予防投与に適応があるのは オセルタミビルリン酸塩カプセル ( 商品名 : タミフルカプセル75 以下 タミフル という ) ザナミビル水和物ドライパウダーインヘラー( 商品名 : リレンザ 以下 リレンザ という のみである 現在の添付文書上の適応に基づくと 次の表となる 表 2 予防投与対象者の適応薬剤と用法用量 対象者タミフルリレンザ 13 歳未満 適応なし リレンザ * 13 歳以上 タミフル 1 日 1 回 1カプセル 7~10 日 1 回 2 ブリスター 1 日 1 回 10 日間 予防投与に関し 現時点では 新型インフルエンザに対する抗ウイルス薬の予防効果 は必ずしも明らかではないこと また 添付文書をもとに副作用等の発現リスクがあるこ と等について 投与対象者 ( 未成年者の場合は保護者含む ) に十分情報提供し 同意を得 たうえで行うこととする * リレンザについては 4 歳以下に対する安全性は確立していない また 小児に対し ては 適切に吸入投与できると判断された場合にのみ投与すること 3. 停留対象者への予防投与 停留対象者への予防投与についても 表 1における 患者の濃厚接触者 に準じて処方を行う 4. 処方を希望する者への事前処方 不必要な予防投与による副作用やウイルスの耐性化の発生を避けるとともに 抗ウイルス薬の効率的な使用を行うべきことから 第二段階 ( 国内発生期 ) における予防投与については 濃厚接触者に対して行うことを基本とする 第三段階 ( 国内で 患者の接触歴が疫学調査で追えなくなった事例が生じた状態 ) における予防投与に関しては 予防投与の効果等を評価し 今後さらに検討する

5. 予防投与の費用負担について 原則 自費負担となるが 健康観察 となる濃厚接触者への予防投与については その一部もしくは全額を公費負担とすることも各自治体の判断で可能である なお 検疫法により停留を実施する場合には 当該者への予防投与は公費負担となる 6. ファクシミリによる処方せん発行 医療体制に関するガイドライン において 慢性疾患等を有する者については 発生前の現段階において かかりつけの医師が了承することで まん延期に 電話診療によりファクシミリ等を通じて処方せんを発行することができることとしている 7. 疑似症例に対する投薬について 確定診断がついていない 疑似症例 に対しても タミフル等の投与は現時点では 速やかに行うことが望ましいと考えられる 8. 新型インフルエンザが蔓延している国又は地域 について 国立感染症研究所等の情報を参考に 症例定義における 新型インフルエンザが蔓延している国又は地域 を以下のとおり定める 新型インフルエンザが蔓延している国又は地域) メキシコアメリカカナダ (5 月 2 日 10:00 最終更新 ) 今後の状況に応じて 更新いたしますので ご確認ください 厚生労働省 : 新型インフルエンザ対策関連情報 URL: http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html