藤沢型地域包括ケアシステムの推進について 平成 30 年 2 月藤沢市議会定例会厚生環境常任委員会資料 1 ⅠⅠ 中長期を見据えた検討体制の見直し 1 これまでの経過等について現在, 国では 地域共生社会 の実現に向け, 様々な改革が進められており, 平成 30 年 4 月に施行される社会福祉法の一

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計画の今後の方向性

下の図は 平成 25 年 8 月 28 日の社会保障審議会介護保険部会資料であるが 平成 27 年度以降 在宅医療連携拠点事業は 介護保険法の中での恒久的な制度として位置づけられる計画である 在宅医療 介護の連携推進についてのイメージでは 介護の中心的機関である地域包括支援センターと医療サイドから医

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

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区分

板橋区版 AIP の構築に向けた取組に関する検討報告書 < 概要版 > 平成 28 年 2 月 板橋区

平成 31 年度 地域ケア会議開催計画 魚津市地域包括支援センター 平成 31 年 4 月

2 基本理念と基本目標 本市のまちづくりの指針である 第 2 次柳井市総合計画 は 平成 29 年 3 月に策定 されました この総合計画では すべての市民が健康で安心して暮らせる 人にやさ しいまちづくり を健康 福祉分野の基本目標に掲げ その実現を目指しています これは 高齢者も含めた全ての市民

周南市版地域ケア会議 運用マニュアル 1 地域ケア会議の定義 地域ケア会議は 地域包括支援センターまたは市町村が主催し 設置 運営する 行政職員をはじめ 地域の関係者から構成される会議体 と定義されています 地域ケア会議の構成員は 会議の目的に応じ 行政職員 センター職員 介護支援専門員 介護サービ

利用者満足の向上センターのチラシの配布など センターのPRのために具体的な取り組みを行っている 苦情対応体制を整備している 特記事項 名刺 サービス情報誌 広報での PR イベントでのパネル設置など実施 相談の際のプライバシーの確保を図っている 公平性 中立性の確保 業務改善への取り組み 相談室の整

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

地域総合支援協議会

スライド 1

基本理念 第 6 期計画では 高齢者が住み慣れた地域で健康でいきいきと充実した生活を送ることができる地域社会の構築をめざしてきました 第 7 期計画においても 第 6 期計画の基本理念を継承し 総合計画における高齢者福祉の施策の実現をめざして 住んでよかった亀岡 老後も楽しい亀岡 を本計画の基本理念

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地域包括ケアシステム

01_協議体及びコーディネーター【9人Ver.】-2.xdw

01 【北海道】

第3章 指導・監査等の実施

(1) ほのぼのネット事業 目的事業内容経過方法と時期 担当係: 地域係 地域でサポートを必要としている人の発見 見守り 交流活動を 地域で暮らす住民自らが主体となって取り組む ほのぼのネット活動 の推進を通じて 住民の手による 福祉のまちづくり を展開します 1 ほのぼのネット班 28 班による見

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地域包括ケア構築に向けた実態調査の実施 ひとり暮らし高齢者 高齢者のみ世帯 の全てを訪問形式で調査 地域全体で生活支援等必要なサービス内容を検討 H24 年度 H24.7 月 ~ひとり暮らし実態調査 ( 訪問 ) 集計 解析 ( 名古屋大学 )1 H 福祉を考える集会 ( 住民 関係者

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認知症医療従事者等向け研修事業要領

第 2 章計画の推進及び進行管理 1 計画の推進 県 市町村及び県民が 関係機関等と相互に連携を図りながら 県民の歯 口腔の健康づくりを推進します 県における推進 (1) 全県的な推進 県全域の課題を踏まえた基本的施策や方向性を示すとともに 取組の成果について継続的な評価を行い 県民の生涯を通じた歯

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施策吊

事業内容

社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

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このような現状を踏まえると これからの介護予防は 機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく 生活環境の調整や 地域の中に生きがい 役割を持って生活できるような居場所と出番づくりなど 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた バランスのとれたアプローチが重要である このような効果的

高齢者を取り巻く状況 将来人口 本市の総人口は 今後も減少傾向で推移し 平成32年 2020年 には41,191人程度にまで減少し 高齢 者人口については 平成31年 2019年 をピークに減少に転じ 平成32年 2020年 には15,554人程度 になるものと見込まれます 人 第6期 第7期 第8


多賀町地域福祉活動計画案(概要版)

藤沢市における在宅医療

第 4 章基本的な考え方 1. 計画推進の基本的な視点 本計画は 以下に示す基本的な視点をふまえて 各施策 事業の展開を図っていきます 協働とパートナーシップにもとづく活動の充実地域福祉の主役は その地域に暮らす市民です 地域福祉の取り組みを進めていくためには 市民 事業者 行政がお互いに理解し 尊

平成18年度標準調査票

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

平成 23 年度東村山市西部地域包括支援センター事業計画 現状 1 過去一年間の事業実績 ( 平成 22 年 1 月 ~12 月 ) (1) 予防給付実績 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 委託新規

第 2 章垂水市地域包括ケアシステムの概要 1 垂水市の地域包括ケアシステムの考え方地域包括ケアシステムとは 高齢者等に関わる様々な人や社会資源が 地域の中でつながりを持って高齢者等の生活を支える仕組みです 高齢者については 介護が必要な状態になっても住み慣れた地域で暮らし続けることができるよう 医

構成 1 第 1 章 IoT 時代の新たな地域資源 1. IoT 時代の新たな地域資源とその可能性 2. 新たな地域資源の活用に向けた基本的視点 第 2 章地域におけるオープンデータ ビッグデータ利活用の推進 1. 地域におけるオープンデータ利活用の現状と課題 2. 地域におけるビッグデータ利活用の

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( 別紙 ) 地域ケア会議 に関する Q&A 問 1 今般 地域ケア会議 を通知に位置づけた背景は何か 団塊の世代が 75 歳以上となる 2025 年へ向けて 高齢者が尊厳を保ちながら 住み慣れた地域で自立した生活をおくることができるよう 国は 医療 介護 予防 住まい及び生活支援サービスが 日常生

資料 2 東区まちづくり推進事業の検証結果について ( 平成 29 年度第 2 回東区まちづくり懇話会 ) 開催概要 開催日時 : 平成 29 年 9 月 15( 金 ) 午前 9 時 30 分 場 所 : 東区役所 3 階すこやかホール 熊本市東区役所

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資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

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事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

さがみはらみんないいひとネットワークプラン

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はじめに 国立社会保障 人口問題研究所の将来人口推計によれば 現在 わが国の4人に1人以上が高齢者 65歳以上の方 7人に1人 が75歳以上の方となっており 世界でも類を見ない超高齢社会 を迎えております 今後も 高齢化は着実に進むと予測されてお り 特にすべての団塊の世代の方が75歳以上に達する2

計画の概要 太田市地域福祉計画 太田市地域福祉活動計画とは? 太田市地域福祉計画市民のみなさまからご意見を伺いながら作成した 今後の地域福祉の方向性 将来像を示した太田市の計画です 太田市地域福祉活動計画社会福祉法人太田市社会福祉協議会が策定した 地域の社会福祉を推進するための具体的な活動計画です

3 歯科医療 ( 救護 ) 対策 管内の歯科医療機関の所在地等のリスト整理 緊急連絡網整備 管内の災害拠点病院 救護病院等の緊急時連絡先の確認 歯科関連医薬品の整備 ( 含そう剤等 ) 自治会 住民への情報伝達方法の確認 病院及び歯科診療所での災害準備の周知広報 - 2 -


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2018 年度事業計画書 Ⅰ 基本方針 1. 健康関連分野を取り巻く環境と直近の動向 健康医療分野が政府の日本再興戦略の重点分野に位置づけられ 健康 医療戦略が策定されるなど 予防や健康管理 生活支援サービスの充実 医療 介護技術の進化などにより 成長分野としてマーケットは大きく拡大することが期待さ

地域子育て支援拠点事業について

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第4次日田市行政改革に向けての方針

在宅要介護高齢者口腔ケア推進事業

チェック式自己評価組織マネジメント分析シート カテゴリー 1 リーダーシップと意思決定 サブカテゴリー 1 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている 事業所が目指していること ( 理念 ビジョン 基本方針など ) を明示している 事業所が目指していること ( 理念 基本方針

<総論>

第3節 重点的な取り組み

資料1 第1回会議のポイントについて

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

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寄附文化の醸成に係る施策の実施状況 ( 平成 26 年度に講じた施策 ) 別紙 1 < 法律 制度改正 > 総務省 ふるさと納税の制度拡充 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 学校法人等への個人寄附に係る税額控除の要件の緩和 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 特例控除の上限の引上げ

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2 経口移行加算の充実 経口移行加算については 経管栄養により食事を摂取している入所者の摂食 嚥 下機能を踏まえた経口移行支援を充実させる 経口移行加算 (1 日につき ) 28 単位 (1 日につき ) 28 単位 算定要件等 ( 変更点のみ ) 経口移行計画に従い 医師の指示を受けた管理栄養士又

別紙 町田市観光まちづくり リーディングプロジェクト ( 案 ) 町田市

第 1 部 施策編 4

3 参加しやすい工夫 ( 効果的な周知や会議運営 ( 開催時間 委員の構成等 ) の工夫 ) 4 名柳田委員 猪瀬委員 庄司委員 小橋委員 2 名関口副会長 高柴委員 1 名櫻井委員 関口副会長 パブリックの後の説明会 意見交換会の開催検討の方向性は 担当課の工夫がある 高柴委員 このバスを望んでい

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地域医療構想の概要 1 地域医療構想の位置づけ 平成 25 年 3 月に 医療法に基づき 本県の疾病対策及び医療提供体制の基本方針である第 6 期岐阜県保健医療計画を策定した 平成 27 年 4 月に施行された改正医療法に基づき 保健医療計画の一部として 将来 (2025 年 ) あるべき医療提供体

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5_【資料2】平成30年度津波防災教育実施業務の実施内容について

都道府県単位での肝炎対策を推進するための計画を策定するなど 地域の実情に応じた肝炎対策を推進することが明記された さらに 近年の状況等を踏まえ 平成 28 年 6 月に基本指針の改正を行い 肝炎対策の全体的な施策目標を設定すること等が追記された 都は 肝炎をめぐる都内の状況や基本指針の改正を踏まえ

老振発 0704 第 1 号 平成 3 0 年 7 月 4 日 都道府県 各指定都市介護保険主管部 ( 局 ) 長殿 中核市 厚生労働省老健局振興課長 ( 公印省略 ) 地域包括支援センターの事業評価を通じた機能強化について ( 通知 ) 地域包括支援センターは 介護予防ケアマネジメントや包括的支援


3 高齢者 介護保険を取り巻く現状 1 人口 高齢化率本市は高齢化率が 45% を超えており 本計画の最終年度である 2020( 平成 32) 年度には 高齢化率 48.0% 2025( 平成 37) 年度には高齢化率 49.7% まで増加することが推計されます また 2018( 平成 30) 年以

全自病協第 582 号 平成 27 年 2 月 13 日 地方会議担当支部長様 公益社団法人全国自治体病院協議会 会長 邉見公雄 平成 27 年度地方会議における共通議題について 日頃から支部活動にご尽力をいただき感謝申し上げます さて 平成 27 年度地方会議における共通議題について 常務理事会で

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更に 県内各地に誕生した傾聴ボランティア団体の活動がより活発になるようネットワーク形成 に向けて 当団体が中心となってとりまとめを行っている 3 活動の特徴 (1) 活動の中で見られた工夫や活動が上手く進んだポイント 電話相談 傾聴茶話会 傾聴サロンまで 被災者のニーズに応じた対応が可能な仕組みの構

地域包括ケアシステムの構築に向けた取組み 平成 30 年 3 月 30 日 ( 金 ) 厚生労働省老健局振興課

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Transcription:

藤沢型地域包括ケアシステムの推進について 平成 30 年 2 月藤沢市議会定例会厚生環境常任委員会資料 1 ⅠⅠ 中長期を見据えた検討体制の見直し 1 これまでの経過等について現在, 国では 地域共生社会 の実現に向け, 様々な改革が進められており, 平成 30 年 4 月に施行される社会福祉法の一部改正では, 市町村に対し, 包括的な支援体制の整備を求めています また, 平成 29 年 12 月 12 日には, 社会福祉法に基づく市町村における包括的な支援体制の整備に関する指針 が告示され, 適切かつ有効な実施が図られるよう, 事業内容や留意点等が示されました 本市のこれまでの経過については, 国の方向性と合致した藤沢型地域包括ケアシステムを, さらに効果的 効率的に推進できるよう, 平成 32 年度までの短期目標に向けたロードマップを作成し, 平成 29 年 6 月市議会定例会の厚生環境常任委員会においてご報告し, 現在, 庁内横断的な連携のもとで取組を進めています なお, 国の動向や藤沢型地域包括ケアシステムの推進にかかる取組等については, 現在, 見直しや改定作業を進めている, 本市の地域福祉計画をはじめ, その他福祉関連計画に反映しています 2 平成 29 年度の取組状況について (1) 庁内における主な動き 1 藤沢型地域包括ケアシステムの推進に向けた庁内検討委員会 の開催 第 1 回 平成 29 年 4 月 28 日 第 2 回 平成 29 年 7 月 24 日 第 3 回 平成 29 年 11 月 13 日 第 4 回 平成 30 年 1 月 16 日 主な取組状況等 短期目標に向けたロードマップの作成 藤沢型地域包括ケアシステムの推進にかかる協議検討 各専門部会及び分科会の取組状況等の確認 国の動向等を踏まえた研修会の実施 今年度の取組状況の確認及び来年度の取組の方向性の検討 2 専門部会 及び 分科会 の開催専門部会については, 重点テーマごとに関係する課で構成し, 分科会については, 具体的な課題解決に向け, より密接に関わる事業担当課を中心に, いずれも開催回数にとらわれず, 必要に応じ柔軟に開催し, 細かい打ち合わせ等を積み重ね, 分野を超えた課題の把握と整理を行うとともに, 具体的な取組につながるよう, 協議 検討を進めています - 1 -

(2) 地域との連携及び地域を中心とした主な動き 1 藤沢型地域包括ケアシステム推進会議 の開催 第 1 回 平成 29 年 5 月 11 日 第 2 回 平成 29 年 8 月 10 日 第 3 回 平成 29 年 11 月 29 日 第 4 回 平成 30 年 3 月 ( 開催予定 ) 主な取組状況等 短期目標に向けたロードマップに関する意見交換等 地域における 相談 をテーマとした検討状況のまとめ 各専門部会及び分科会の取組状況等の確認 弁護士による研修会の実施 <テーマ> 地域支援とプライバシー保護について 2 多職種研修会 及び 地区別懇談会 の開催主に高齢者の在宅生活の支援に向けた在宅医療 介護連携の推進 強化として, 医師, 歯科医師, 薬剤師等の医療関係者のほか, いきいきサポートセンターをはじめとする, 福祉 介護事業所等の専門職が参加する多職種研修会では, 病院から地域へ 看取り というテーマでの研修会や,ICTの導入事例等に関する勉強会を開催しました さらに, より身近な地域で支える在宅医療 介護連携の強化として, 地域ごとの医療 福祉関係者による地区別懇談会を開催し, 事例検討や情報交換等を通し, 顔の見える関係づくりに取り組んでいます 3 地域活動団体交流会 の開催藤沢型地域包括ケアシステムの推進にあたり, 市内を4ブロックに分け, 地域の縁側や高齢者の通いの場, 地区ボランティアセンター等で活動されている方々をはじめ, いきいきサポートセンターやCSW 等のほか, 市民自治部や子ども青少年部, 福祉健康部等の関係課の職員も参加し, 団体間の交流や, 行政との協働を考える機会として, 地域活動団体交流会を開催しました 北部 平成 30 年 2 月 5 日長後市民センター 東部 平成 30 年 2 月 8 日藤沢市役所本庁舎 南部 平成 30 年 2 月 9 日鵠沼市民センター 西部 平成 30 年 2 月 14 日湘南大庭市民センター 4 小地域ケア会議 及び 協議体 の開催地域課題の抽出や, 課題解決に向けた仕組みづくり等を検討するため, いきいきサポートセンターをはじめ, 地域で福祉的な活動の中核を担っている団体 ( 地区社会福祉協議会, 地区ボランティアセンター, 自治会等 ) の皆様で構成される, 小地域ケア会議及び協議体を, 各地区で開催してきました - 2 -

特に協議体においては, 各地区の実情に合わせ, 地域資源の把握と見える化を目的 としたマップ作りや, 地域のニーズと資源のマッチングに向けた交流や情報共有等を 実施しています 5 シンポジウム 及び 研修会 講演会等 の開催藤沢型地域包括ケアシステムの推進に向けたシンポジウムとして, 分野を超えたパネリストによる地域の相談支援体制について福祉関係団体と共催したほか, オレンジキャンペーンなどを開催し, 多くの団体や企業, 市民の皆様にご協力いただくなかで, 認知症に関する普及啓発に取組みました また, 必要な支援が届きにくい ヤングケアラー については研修会を開催したほか, 課題が複合化している ダブルケア については講演会を開催し, 多様な専門職の皆様とも, 課題を共有し理解を深めてまいりました さらに, 本市が進める藤沢型地域包括ケアシステムの経過や概要等について, 地域住民による集会やサロンをはじめ, あらゆる団体の会合や研修会など, 様々な場や機会を捉え, 職員が直接ご説明に伺うとともに, 合わせて意見交換等も実施しました 6 マルチパートナーシップ による取組の推進市民や各種団体, 民間企業, 行政等が, 地域で様々な取組を進める中で, 本市では, それぞれの主体的な取組が連携 協働する, マルチパートナーシップを推進しています 今年度についても, 民間企業と 健康寿命日本一 等をテーマとした協定を結び, 店舗を活用した認知症カフェの開催をはじめ, あらゆる場や機会等で協働 連携し, 支えあいの地域づくりに向けた取組を進めています (3) 重点テーマごとの主な取組状況 ( 詳細は 資料 2 Bを参照 ) 1 地域の相談支援体制づくり について 市民センター 公民館を拠点とした, 地域生活課題を受け止め つなげる機能のあり方に関する検討 分野を超えた包括的相談支援体制の推進に向けた合同研修会の開催 2 地域活動の支援 担い手の育成等 について 地域の住民主体の活動団体や支援機関等による地域活動団体交流会の開催 地域の支えあいに関するフォーラムや壮年期をはじめとする特定の年代を対象としたトークショーの開催 3 健康づくり 生きがいづくり について 健康寿命日本一に向けた リーディングプロジェクト の策定 地区ごとの健康等に関するデータを活用した地域健康課題の見える化の検討 - 3 -

4 在宅生活の支援 について 看取り や 認知症 に関するシンポジウム イベント等の開催 三師会( 医師会, 歯科医師会, 薬剤師会 ) や在宅医療支援センター等の協力による多職種研修会や地区別懇談会の開催 5 社会的孤立の防止 について CSW の配置拡充及び取組状況の報告会等を通した事業効果等の検証 農福連携の更なる推進に向けた取組の実施 6 環境整備等 について 住宅確保要配慮者に対する住宅情報の提供に関する体制構築等の検討 交通不便地域における移動支援事業の棲み分けと新たな取組の推進に向けた検討 3 平成 30 年度の取組の方向性について (1) 庁内及び地域における主な動き藤沢型地域包括ケアシステムの更なる推進に向け, 重点テーマごとの専門部会及び分科会については, 今後も, 諸課題の解決に向け, 庁内横断的な構成課のもと適宜開催し, その取組状況等については庁内検討委員会に図り, 全庁的な取組へと繋げていきます また, 地域で活動されている方々をはじめ, 医療関係者や学識経験者等の皆様で構成する推進会議を開催し, 市の取組状況の確認をはじめ, 様々な情報の共有や意見交換等を実施していきます さらに, より身近な地域で実施している地域ケア会議については, 新たな専門職を加え委員構成の強化を図るとともに, 小地域ケア会議及び協議体については, 支えあいの地域づくりの更なる推進に向け,13 地区の特性を活かし, 委員の皆様のご意見を踏まえながら開催していきます 支えあいの地域づくりの推進や, 一人ひとりの意識の醸成を図るためには, これまで以上に, 市民をはじめ, 各種団体や事業者等, より多くの皆様との協働が必要と考えています 引き続き, 福祉健康部や市民自治部, 生涯学習部等, 庁内横断的な連携のもと, あらゆる場や機会を捉え, マルチパートナーシップの視点による取組を進めていきます (2) 重点テーマごとの主な取組の方向性 ( 詳細は 資料 2 Cを参照 ) 1 地域の相談支援体制づくり について 頼りになる拠点施設 としての, 市民センター 公民館機能の見直し及び適正な職員配置等の検討 本庁舎における福祉総合相談支援センターを中心とした相談の流れの把握と, 移転に伴って生じた課題の解消に向けた取組 - 4 -

2 地域活動の支援 担い手の育成等 について 各種補助金の庁内横断的な把握及び類似補助金の整理及び改編 一定の年代や対象に焦点を当てた, 多様なアプローチ方法による, 地域活動やボランティア活動等に関する周知啓発 3 健康づくり 生きがいづくり について 健康寿命日本一に向けた, データ活用による地域健康課題の見える化と市民への普及啓発 多職種と連携したフレイル予防及びオーラルフレイル予防の推進 4 在宅生活の支援 について 認知症に関する取組として 藤沢版おれんじプラン の策定 医療的ケアを要する障がい児者への課題に対する具体的な取組等の検討 5 社会的孤立の防止 について 多様な手法等による新たな見守りの仕組みの導入に向けた取組 コミュニティソーシャルワーカー (CSW) の配置拡充 6 環境整備等 について 住環境の困り事に対する 発見 予防 等に関する庁内 庁外の連携強化 交通不便地域における移動支援の充実に向けた関係機関との調整 以上 事務担当福祉健康部地域包括ケアシステム推進室 - 5 -