MMG MMG MMG MMG 1. cm cm
超音波検診で乳癌死を減らすために ３ １ ３ 人に止まるはずである すな を比較した場合 １ mm のものは５mm のものの わ ち 現 在 の 乳 癌 死１ 人 の う ち の１ ４倍の面積を有するからである よっ １ ３ ４ 人が救命される計算となる いいか て 検診の現場において見逃してはいけない腫瘤 えれば乳癌死を約３分の１に減らすことが可能で 径の目標値は１cm に設定することを推奨する ある よって 乳癌の腫瘤をcm 以下で確実に ここで誤解があってはいけないが 目標値１cm 見つけることが乳癌死の減少につながる という とは１cm 未満の腫瘤を見つけなくて良いという 前提のもとに超音波検診のコツを考えてみる ことではない 微細な病変も見逃してはいけない という検者の精神的負担が大きくなるあまり 大 2. 救命効果のある超音波検診 きな腫瘤を見逃すというミスを冒すくらいなら 1 浸潤癌の描出 ば １cm までに見つければ乳癌死の減少に貢献 浸潤癌は ほぼ全例 浸潤性小葉癌の一部を除 できるわけであるから そこを妥協点として そ く が腫瘤を形成する よって これを直径cm の責務を全うしてほしいということである もち までに発見できればよいわけである 直径cm ろん経験をつんで精神的余裕のある者は より小 の浸潤癌ともなれば 一般的な体表臓器用探触子 さな腫瘤の発見を目指すべきである ただし 現 を使用し 一般的な条件設定の画像 のもとで 在の装置のレベルでは５mm 未満の腫瘤の質的診 図 1 のように大きな腫瘤像として描出されてく 断は困難であり これを拾い上げすぎると要精査 る 一般的な教育を受けて すでに検診に携わっ 率を上げてしまうことになる したがって 日本 ている者がこれを見逃すとは考えにくい しか 乳腺甲状腺超音波診断会議の乳房超音波診断ガイ し この大きさの腫瘤の大半は自己触診によって ドライン３ においても halo や前方境界線の断裂 も発見可能であろう では超音波検診において は どの程度小さな腫瘤の発見を目標とするべき であろうか これは筆者のあくまでも経験に基 づく印象であるが 乳房超音波の熟練者であれば を描 スクリーニング検査で径５mm の腫瘤 図 2 出することはおそらく可能である しかし これ をすべての検診の現場に期待するのは困難と思わ に設定してみ れる では目標値を径１cm 図 3 る 径５mm の腫瘤に比べて明らかに大きな印象 を受ける なぜならば径１ mm と５mm の相似形 図 1. 腫瘤径cm の乳癌 図 2. 腫瘤径５mm の乳癌 図 3. 腫瘤径１cm の乳癌 日乳癌検診学会誌 J.Jpn.Assoc.Breast Cancer Screen. ７ １ １ MAR ７ ５
a b c d e 図 4. 非浸潤性乳管癌の超音波像 a 拡張乳管集合型 b 扁平不整低エコー型 c 拡張乳管内隆起型 d 嚢胞内腫瘍型 e 充実性腫瘤型 を伴う明らかな癌以外の５mm 未満の腫瘤は拾い 筆者は非浸潤性乳管癌の超音波像を拡張乳管集 上げなくともよいということが提唱されている 合型 扁平不整低エコー型 拡張乳管内隆起型 に分類 嚢胞内腫瘍型 充実性腫瘤型の５型 図 4 2 非浸潤癌の描出 ９ ９ ９ 年の している４ 癌研究会附属病院で１ 浸潤癌を発見できても 非浸潤癌を見逃して 年間に経験した非浸潤性乳管癌１ ５例のそれぞ は いずれ乳癌死につながる 世の中では 非浸 扁 れの頻度は 拡張乳管集合型５ ７ １ 潤癌は石灰化によって発見されるものであるとい 拡張乳管内隆 平不整低エコー型４ １ ５ １ う誤解が未だに残っている ここで超音波による 嚢 胞 内 腫 瘍 型１ ３ １ ７ 起 型８ ８ １ １ １ 非浸潤性乳管癌 きわめて稀な非浸潤性小葉癌は １ 充実性腫瘤型 ８ １ であった そ 除く の描出のポイントについて述べる れ以外の１ 例 ９ は 超音波では描出されず ７
5. 6. MMG 5 6 cm MMG pp Q&A pp pp
Ultrasonography Screening to Decrease Breast Cancer Mortality Hiroshi Sakuma Sonographers, Co. Ltd. Assuming that women are affected by breast cancer annually in Japan, and approximately of those cancers are noninvasive cancers, women will have invasive cancers. If these invasive cancers are detected early when as small as cm or less and are properly treated, annual breast cancer mortality might be, since the ten year survival rate is. However, actual breast cancer death accounts for over yearly. My plan for reducing breastcancer death by using ultrasonography screening is as follows : Since almost all invasive breast cancers form a tumor, which is easily detected by ultrasonography, experienced sonographers can detect tumors as small as cm in the size. When a tumor is cm in diameter, it occupies four times the area of a cm tumor. Therefore ultrasonography capable to detect much less than cm, even in screening system, for example as small as cm in diameter. Ultrasonography is expected to detect noninvasive cancers as well. Approximately of noninvasive ductal cancers form a tumor such as an intracystic tumor or a solid tumor. Such tumors are easily detected by ultrasonography. Other tumors form a flat hypoechoic image, and these are the commonest type, accounting for about of all noninvasive cancers. Sonographers must be trained to recognize this type for increasing the detection rate of noninvasive ductal cancer dramatically. In summary, effort toward detection of tumors of cm in diameter, and of flat hypoechoic image, by ultrasonography is the key to decreasing the rate of breast cancer death. :breastcancer screening, ultrasonography screening, breast cancer mortality