ボイラー構造規格第 62 条 1. 最高使用圧力の異なるボイラーを主蒸気管で継ぐ場合, 低圧側ラインには, 安全弁が必要か 容量は, 高圧蒸気量の容量が必要か ( 下図参照 ) 1. 設の場合は, 低圧側ラインに安全弁は必要である その吹出し設定圧力は, 低圧側ラインの最高使用圧力を超えない値とし, また, 吹出し容量は高圧側蒸気量以上とする ただし, 低圧側ラインの主蒸気管について, その最高使用圧力を高圧側の主蒸気管と同じ ( 設の例では 3.3 MPa) のものに変更すれば, ラインの安全弁は設ける必要はない (H. 2 ) 2. 蒸気ボイラーにおいて最大蒸発量を増加変更する場合の安全弁の吹出し量は, 増加変更後の吹出し量全量に対し既設安全弁と新設安全弁の 2 台でまかなえればよいとして, 差し支えないか (H. 3 ) 2. 最大蒸発量を増加変更する場合, ボ構規安全弁の吹出し量の計算に際しては, 第 141 条ボイラーの最高使用圧力が変わらない ( 現第 62 条 ) 場合は, 既設の安全弁の容量も計算に第 145 条含ませてよい ( 現第 63 条 ) 3. ダウサムボイラーについて, ダウサム油の腐食の防止及び気密性を高めるためにボイラー本体と安全弁の間に破裂板 ( 安全弁の設定圧力以下で機能するもの ) を設けてもよいか教示願いたい 参考 : 第一種圧力容器については, 昭和 59 年度本大会構造関係 17 において認められている ( 圧構規第 121 条関係 )( 現 52 第 64 条関係 ⑴のセ ) (H. 7 ) 3. ボイラーには, 破裂板の使用は 認められていない 402
安全規則製造許可基準 機械等検定規則ボイラー構造規格構造規格小型ボイラー圧力容器構造規格構造規格小型圧力容器その他ボイラー構造規格第 62 条 4. 4. 本過熱器は, 独立過熱器と見なされ, 第二種圧力容器として扱われる 安全弁の吹出し量は, 圧構規第 123 条 ( 現 52 第 64 条 ⑴のオ, カ ) を適用されたい ボ構規 第 63 条 ボイラー発生蒸気と圧縮空気の混合気体が流入する上図中印の過熱器安全弁の吹出し容量の計算は, どの ように考えるべきか (H. 12) 5. 平成 11 年 9 月 30 日付け労働省告示によりボイラー明細書等の単位と構造規格が改正されたが, 使用中のボイラー 圧力容器の安全弁を変更する際に以下の点について教示願いたい ⑴ 現在付いている安全弁の吹出し圧力を 0. 0980665 を乗じて MPa に換算した値では安全弁のメーカーの標準品では入手できないので, 標準であるものを使用する際の選定条件 ⑵ その際の吹出し量の計算を改正構造規格で行う場合に, 従来の明細書に添付している計算と異なる場合はどのようにすればよいか (H. 12) 5. ⑴ 0.0980665 を乗じて MPa に換算した値以下の値で設定されたい この値で吹出し量を計算した値が, 最大蒸発量以上であればよい ⑵ 変更届けは必要としない ただし, 性能検査時等に提示できる試験成績書を設置届に添付しておくこと 圧構規 第 64 条 403
ボイラー構造規格第 62 条 6. ボ構規第 83 条解釈例規 ⑵( 平成 3. 9. 25 2 基収第 940 号の 2)( 現 30 第 35 条関係 ⑶のアのウ ) において節炭器に安全弁又は逃がし弁を設ける事例について回がされているが, ボ構規第 148 条 ( 現第 65 条 )( 温水ボイラーの逃がし弁又は安全弁 ) の規定に準じ, 節炭器内の水の最高使用温度が 120 度以下の場合は逃がし弁を,120 度を超える場合は安全弁を備えることと解してよいか C B A 6. 貴見のとおり ボ構規第 65 条 (H. 15) 7. 安全弁の吹出し圧力を決める規定として, ボ構規第 62 条第 1 項に 内部の圧力を最高使用圧力以下に保持することができる安全弁 と定められているが, この 内部の圧力を最高使用圧力以下に保持する とは, 本条の 43 の⑴に示されている JIS B 8201 の 15. 1(JIS B 8201:2005 の 10. 1. 1a)) の規定による 各部の圧力が当該各部の最高使用圧力以上その 6%( この値が 35kPa ( 現 0. 034MPa) 未満のときは 35kPa( 現 0. 034MPa)) を超えないようにしなければならない を含むと考え, JIS B 8201 の 15. 3(JIS B 8201:2005 の 10. 1. 1c)) の規定に準じ, 安全弁の吹出し圧力を調整すればよいと解してよいか (H. 16) 7. 安全弁の設定圧力は, ボイラー 則第 28 条によること 404
安全規則製造許可基準機械等検定規則ボイラー構造規格構造規格小型ボイラー圧力容器構造規格構造規格小型圧力容器その他ボイラー構造規格第 62 条 8. ボ構規第 62 条第 1 項に, 蒸気ボイラーには, 内部の圧力を最高使用圧力以下に保持することができる安全弁を 2 個以上備えなければならない とあるが, 以下のように解釈してよいか 1 個の安全弁で内部の圧力を最高使用圧力以下に保持する必要はなく,2 個以上の安全弁で内部の圧力を最高使用圧力以下に保持すればよい ( 例えば,2 個の安全弁が取り付けられている場合, 各々の安全弁がボイラーの最大蒸発量をまかなうのではなく,2 個の安全弁でボイラーの最大蒸発量をまかなってよい ) 8. 貴見のとおり 9. 安全弁の吹出し圧力については, 下記のように規定されている 1) ボイラー則第 28 条第 1 項第 1 号安全弁は, 最高使用圧力以下で作動するように調整すること 2) ボイラー則第 28 条第 2 項安全弁が 2 個以上ある場合において,1 個の安全弁を最高使用圧力以下で作動するように調整したときは, 他の安全弁を最高使用圧力の 3 パーセント増以下で作動するように調整することができる 3) ボ構規第 62 条の関係通達 ⑴より JIS B 8201:1995 の 15. 1(JIS B 8201:2005 の 10. 1. 1a) 蒸気ボイラーには, 安全弁 2 個以上を備えて, 各部の圧力が当該各部の最高使用圧力以上その 6% を超えないようにしなければならない そこで, 吹出し圧力の公差については, ボイラー則第 28 条解釈例規 ⑵ 吹出し圧力の公差 ( 昭和 37 年 1 月 12 日付け基発第 20 号 ) の通達で 最高使用圧力又は 3 パーセント増以下で作動するように調整してあれば, 日本工業規格に定められた吹出し圧力の公差は, 認めて差し支えない と示されているが, これは,JIS に定められた公差を認めても上記の 3) に矛盾しないと解してよいか 9. 貴見のとおり 405
ボイラー構造規格第 62 条 10. JIS B8210 による全量式安全弁において, そのフランジ寸法は 1986 年版と 1994 年版で異なっている 現在使用中のボイラーの安全弁を交換しようとしたときに, ボイラーの弁座は旧規格のフランジ, 安全弁は新規格のフランジとなり合わなくなる場合が生じる その場合, 以下のように解してよいか 1 ボイラーの弁座と安全弁との間にアダプター ( 両フランジ短管 ) を設けることは差し支えない 2 当該アダプター ( 両フランジ短管 ) を含めて安全弁 ( 既設と同等の能力を有するもの ) を取り替えることに対し, 変更届を要しない 3 当該アダプター ( 両フランジ短管 ) の製造時の検査は自主検査でよい 10. 1 貴見のとおり 2,3 構造図, 強度計算書等の資料を添えて, 変更届の要否及び製造時検査の内容等について, 所轄労働基準監督署に相談されたい 11. 旧単位で製作した下記について, 教示願いたい 1 ボイラー : 最高使用圧力 10kg / cm2 2 周辺機器 : 最高使用圧力 10kg / cm2 ( 圧構規第 64 条但し書きにより安全弁は設けていない ) ボイラーを最高使用圧力 1. 0MPa のボイラーに変えた場合, 既設の周辺機器に対して安全装置を設ける ( 増設する ) 必要がある すなわち, その差 0. 02MPa に対しては,SI 単位改正時におけるボイラーの適用区分と同様に取扱うことができないか ( 熱源側の安全弁は設定圧力 3% の範囲で吹き始まり, 考慮できる程度と思われる ) 11. 設の周辺機器には, 安全弁 が必要となる 406
安全規則製造許可基準機械等検定規則ボイラー構造規格構造規格小型ボイラー圧力容器構造規格構造規格小型圧力容器その他ボイラー構造規格第 62 条 12. JIS B8210:2009( 蒸気用及びガス用ばね安全弁 ) の表 1( 蒸気用ボイラ用全量式の場合の接続フランジの形状 寸法 ) では, フランジの呼び圧力 ( 記号 ) が最高 40K となっているが, 次の事項について教示願いたい ⑴ ボイラードラム用安全弁 ( 全量式 ) の吹出し圧力が 4. 9MPa の場合において, ドラム側の安全弁用管台のフランジ寸法を JIS B2220 の呼び圧力 63K フランジ ( 呼び径 65A, 材質 :JIS SFVC2A) とし, 安全弁本体のフランジ寸法を JIS B8210 の表 1 における呼び圧力 40K( 呼び径 50A, 材質 :JIS SCPH2,S25C) のものとすることに強度上の題はないか ⑵ JIS B8210 の表 1 における呼び圧力 40K 表示のフランジを, その呼び圧力を超える吹出し圧力 ( 例えば 4.9MPa) の安全弁本体に使用することに題はないか ⑶ 安全弁本体フランジ部について,JPI 規格フランジのクラス 900 を使用することにボ構規上の題はないか (H. 22) 12. ⑴ JIS B 8210 の表 1 は, 呼び圧力 40K までのフランジの形状 寸法を示したものであり, それを超える場合は所轄都道府県労働局と相談されたい また, 安全弁用管台のフランジについては, 前述により決定された安全弁本体のフランジと同等以上のものを用いることが望ましい ⑵,⑶とも⑴の前段によられたい 407