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建築基準法第 43 条第 2 項第 2 号の規定による許可の同意の取扱い基準 平成 18 年 6 月 1 日東広島市建築審査会 建築基準法 ( 以下 法 という ) 第 43 条第 2 項第 2 号の規定により許可を行う場合, 次 に定める基準のいずれかに該当する建築物の敷地については, 建築審査会

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建築基準法第43条第1項ただし書に係る一括同意基準

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(2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており かつ 区域外の相当規模の道路と接続していること (3) 区域内の排水路その他の排水施設が その区域内の下水を有効に排出するとともに その排出によって区域及びそ

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富士見市都市計画法に基づく開発許可等の基準に関する条例

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エ建替え後の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影面積の合計は 現に存する建築物又は現に建築の工事中の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影面積の合計を超えないこと オ建替え後の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影部分の形状は 現に存する建築物又は現に建築の工事

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最高限度1 制限の緩和 (1) この規定の適用による隣地との関係等による緩和に関する措置は 次の各号に定めるところによる ただし イの規定については 北側の前面道路又は隣地との関係についての建築物の各部分の高さの最高限度 ( 以下 斜線型高さ制限 という ) が定められている場合において その高さを

面する側にあっては2メートル以上 精華台みずき通り線に面する側及び精華大通り線に面する区域にあっては5メートル以上 精華台地区計画により別に定める側にあっては10 メートル以上後退しなければならない 3 前 2 項の規定は 守衛室その他これに類するもので 延べ面積が50 平方メートル以下かつ地階を除

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建築基準法第 86 条第 1 項 第 2 項の規定に基づく一団地の総合的設計制度及び連担建築物設計制度等の運用について 建築基準法第 86 条第 1 項 第 2 項及び法第 86 条の2 第 1 項の規定に基づく認定の運用は 平成 11 年 4 月 28 日付け建設省住街発第 48 号局長通達による

条例解説6~11条

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(4) 区域は 境界が明確であること (5) 区域は 道路に 4m 以上接していること ただし 次に掲げる場合は この限りでない ア路地状区域の場合は 道路に 2.7m 以上接すること イ小規模路地状区域の場合は 道路に 2m 以上接すること (6) 区域は 区域内の敷地を細分化する建築行為を含まな

1 目的 建築基準法第 68 条の 5 の 5 第 1 項及び第 2 項に基づく認定に関する基準 ( 月島地区 ) 平成 26 年 6 月 9 日 26 中都建第 115 号 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 68 条の 5 の 5 第 1 項 及び第 2

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名前 第 1 日目 建築基準法 2 用途規制 1. 建築物の敷地が工業地域と工業専用地域にわたる場合において 当該敷地の過半が工業地域内であると きは 共同住宅を建築することができる 2. 第一種低層住居専用地域内においては 高等学校を建築することができるが 高等専門学校を建築する ことはできない

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根拠条項 第 131 条の 2 第 3 項 壁面線の指定等がある場合の高さ制限の例外認定 法令の定め第 131 条の 2 3 前面道路の境界線若しくはその反対側の境界線からそれぞれ後退して壁面線の指定がある場合又は前面道路の境界線若しくはその反対側の境界線からそれぞれ 後退して法第 68 条の 2


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第二項第五号に掲げる事項には、同項第一号の区域のうち、広場、街灯、並木その他の都市の居住者その他の者(以下「都市居住者等

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第 Ⅱ ゾーンの地区計画にはこんな特徴があります 建築基準法のみによる一般的な建替えの場合 斜線制限により または 1.5 容積率の制限により 利用できない容積率 道路広い道路狭い道路 街並み誘導型地区計画による建替えのルール 容積率の最高限度が緩和されます 定住性の高い住宅等を設ける

○新宿区ワンルームマンション等の建築及び管理に関する条例

東京都市計画高度地区の変更 都市計画高度地区を次のように変更する 2 建築物の各部分の高さは 当該部分から前面道路の反対側の境界線又は隣地境界線までの真北方向の水 資料 5 面積欄の ( ) 内は変更前を示す 種 類 面積 建築物の高さの最高限度又は最低限度 備考 約 ha 建築物の各部分の高さ (

1 制の緩和 1 この規定の適用による隣地との関係等による緩和に関する措置は 次の各号に定めるとこ ろによる ただし イの規定については 北側の前面道路又は隣地との関係についての建築 物の各部分のさの 以下 斜線型さ制 という が定められている場合に おいて そのさを算定するときにる ア北側の前面道

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筑豊広域都市計画用途地域の変更 ( 鞍手町決定 ) 都市計画用途地域を次のように変更する 種類 第一種低層住居専用地域 第二種低層住居専用地域 第一種中高層住居専用地域第二種中高層住居専用地域 面積 約 45ha 約 29ha 建築物の容積率 8/10 以下 8/10 以下 建築物の建蔽率 5/10

目次 ( )

1) 建築基準法第 43 条第 2 項第 1 号の認定について 建築基準法第 43 条第 1 項では 建築物の敷地は建築基準法による道路に2m 以上接していなければならないと規定されています この例外として 当該規定に適合しない敷地であっても 法第 43 条第 2 項第 2 号 ( 旧法第 43 条

( 趣旨 ) 第 1 条この条例は, 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 50 条及び第 52 条第 5 項の規定により, 周辺環境との調和のとれた斜面地建築物の敷地の利用を図り, もってその周辺における良好な居住環境の確保に資するため, 斜面地建築物の階数に

などについては連たんの戸数に含めることはできません また 建築物の敷地相互の間隔とは 相互の敷地端からの直線距離です (2) 本市では 昭和 46 年 3 月 15 日から市内を市街化区域と市街化調整区域に区分する 線引き を行っています ( 法第 3 3 条第 4 項の条例で定める建築物の敷地面積

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( 法第 33 条第 4 項の条例で定める建築物の敷地面積の最低限度 ) 第 3 条法 34 条第 8 号の3に規定する開発行為を行う場合における建築物の敷地面積の最低限度は, 法第 33 条第 4 項の規定に基づき,250 平方メートルとする ただし, 市長が良好な住居等の環境の形成又は保持のため

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( 対象区域 ) 第 5 地区計画の対象区域は 工業団地 ( 国母工業団地 南部工業団地 機械金属工業団地 ファッション工業団地 ( アリア ディ フィレンツェ ) をいう 以下同じ ) の区域内及び隣接地又は近接地 ( おおむね工業団地から500メートル以内 ) とする ( 区域の設定 ) 第 6

予定建築物等以外の建築等の制限 法 42 条 立地基準編第 5 章 (P127~P131) 法第 42 条で規定されている 予定建築物等以外の建築等の制限 については 次のとおりとする 1 趣旨開発許可処分は 将来その開発区域に建築又は建設される建築物又は特定工作物がそれぞれの許可基準に適合する場合

01 手引き本文

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○防災空地等の空地を含む認定について

保育所の設備及び運営に関する基準 保育室等 屋外 遊戯場 設備 ( 必置 ) 面積設備 ( 必置 ) 面積 調理室 便所 0 1 歳児 乳児室及びほふく室 医務室 2 歳以上児 保育室又は遊戯室 乳児室 ほふく室 3.3m2 / 人 保育室 遊戯室 1.98m2 / 人屋外遊戯場 近隣の都市公園を代

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松山市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例施行規則平成 26 年 10 月 27 日規則第 65 号 ( 趣旨 ) 第 1 条この規則は, 松山市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例 ( 平成 26 年条例第 52 号 以下 条例 という ) の施行に関し必要な事

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町田市における建築基準法第86条第1項、同条第2項及び第86条の2第1項の規定に基づく認定基準

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第 5 地区拠点地区計画の区域には 次に掲げる区域及び地域は含まないものとする (1) 農業振興地域の整備に関する法律 ( 昭和 44 年法律第 58 号 以下 農振法 という ) 第 8 条第 2 項第 1 号に規定する農用地区域 (2) 農地法 ( 昭和 27 年法律第 229 号 ) による農

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( 賦課期日 ) 第 4 条都市計画税の賦課期日は 当該年度の初日の属する年の1 月 1 日とする ( 納期 ) 第 5 条都市計画税の納期は 次のとおりとする 第 1 期 4 月 1 日から同月 30 日まで第 2 期 7 月 1 日から同月 31 日まで第 3 期 12 月 1 日から同月 25

1. 市街化調整区域における地区計画ガイドライン策定の目的市街化調整区域は 市街化を抑制すべき区域であるとともに 豊かな自然環境を育成 保全すべき区域である そのため 都市計画法において開発行為や建築行為が厳しく制限されている 本市都市計画マスタープランにおいても 将来都市構造の基本的な考え方の一つ

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建築基準法第 43 条第 2 項第二号の規定による許可に係る包括同意基準 神奈川県建築審査会決定平成 11 年 4 月 26 日改正平成 13 年 3 月 30 日改正平成 15 年 12 月 25 日改正平成 17 年 6 月 3 日改正平成 17 年 11 月 14 日改正平成 19 年 3 月 26 日改正平成 22 年 8 月 5 日改正平成 30 年 10 月 29 日 Ⅰ( 趣旨 ) この基準は 当建築審査会が建築基準法 ( 以下 法 という ) 第 43 条第 2 項第二号の規定による許可 ( 以下 法第 43 条の許可 という ) に係る同意を求められた場合 法第 43 条の許可に係る建築物 ( 以下 計画建築物 という ) について交通上 安全上 防火上及び衛生上支障がないと認められるものについてあらかじめ同意を与えることにより その手続の簡素化を図るものである Ⅱ( 適用の範囲 ) この基準は 計画建築物及び敷地が建築基準法施行規則 ( 以下 省令 という ) 第 10 条の3 第 4 項で定める基準に適合する場合であって 次の各号のいずれかに該当するものに適用することができる 1 省令第 10 条の3 第 4 項第一号に掲げる空地が (1) に掲げるものであるときは (2) の基準を満たすもの (1) 空地は以下の項に定めるものとする ( 以下 公共公園等 という ) ア都市計画法による公園 緑地 広場 墓園及びその他の公共空地又は都市公園法による公園及び緑地イ面積 0.25 ヘクタール以上の空地ウ鉄道又は自動車専用道路等の道路の高架下の空地 (2) 計画建築物 敷地及び公共公園等が 以下の基準を満たしているものア敷地が公共公園等の一部に含まれるものであることイ敷地が含まれる公共公園等は道路に2メートル以上有効に接していることウ計画建築物における避難可能な開口部から公共公園等を通じて道路に有効に接する部分までの間 有効幅員 1.5 メートル以上の通路が確保されていることエ建築基準法第 52 条の適用にあたっては 公共公園等が接する道路 ( 道路が2 以上あるときは その幅員の最大のもの ) を当該敷地の前面道路とみなして適合していること 1

オ公共公園等の所有者又は管理者から計画建築物の使用者及び利用者の通行に係る同意が得られていることカ計画建築物は公共公園等の維持管理及び一体的利用のために必要と認められるものであること 2 省令第 10 条の3 第 4 項第二号に掲げる道が国 地方公共団体並びにこれに準ずる公的機関 ( 公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律 ( 平成 18 年法律第 49 号 ) 第 2 条第三号に規定する公益法人を含む 以下 公共団体等 という ) が所有又は管理し 将来にわたりその担保性が認められるもの ( 以下 道等 という ) である場合で 計画建築物 敷地及び道等が以下の基準を満たしているものア敷地が道等に2メートル以上有効に接していることイ敷地が接する道等は 道路に接続する部分まで幅員 4メートル以上確保されていることウ計画建築物における避難可能な開口部から当該道等に有効に接する部分までの間 有効幅員 1.5 メートル以上の敷地内通路が確保されていることエ計画建築物は 当該道を法第 42 条第 1 項に規定する道路とみなして建築基準法及び建築基準法施行令 ( 以下 施行令 という ) の各規定を適用した場合に 適合したものであることオ一般通行の用に供されていない道等にあっては 道等の所有者又は管理者から計画建築物の使用者及び利用者の通行に係る同意が得られていることカ一般通行の用に供されていない道等にあっては 計画建築物は道等の維持管理及び一体的利用のために必要と認められるものであること 3 省令第 10 条の3 第 4 項第三号に掲げる通路が以下に掲げる場合 (1) 敷地と道路に挟まれた公共団体等が所有又は管理する避難及び通行上支障がないと認められる構造の河川 緑道その他これらに類する通路 ( 以下 通路状河川等 という ) が存在する場合で 計画建築物の敷地及び通路状河川等が以下の基準を満たしているものア敷地が通路状河川等に2メートル以上有効に接しており かつ 通路状河川等が道路に2メートル以上有効に接していることイ計画建築物における避難可能な開口部から当該通路状河川等を通じて道路に有効に接する部分までの間 有効幅員 1.5 メートル以上の通路が確保されていることウ通路状河川等は一般通行の用に供されているものであることエ敷地が通路状河川等に接する部分に 通路状河川等が接する道路があるものとして建築基準法令に適合していること (2) 通路が道路に接続する部分まで幅員 4メートル以上の法第 42 条第 1 項各号に該当しない道である場合にあっては 計画建築物の用途 規模 構造 敷地及び通路が以下の基準を満たしているもの ( 既存建築物の建て替え又は増築の場合はキを除く ) 2

ア敷地が当該通路に2メートル以上有効に接していることイ計画建築物における避難可能な開口部から当該通路に有効に接する部分までの間 有効幅員 1.5 メートル以上の敷地内通路が確保されていることウ敷地が通路に接する部分から直近にある道路に接続する部分までの当該通路の土地の所有者より 計画建築物の使用者及び利用者の通行並びに当該通路の維持管理に係る同意が得られていることエ計画建築物は 通路を法第 42 条第 1 項に規定する道路とみなして法及び施行令の規定を適用した場合に 適合したものであることオ通路は砂利敷きその他ぬかるみとならない構造とし 通路部分の境界がコンクリート境界石等で明示されているものであること ( 公共団体等が所有する部分の土地を除き 通路部分の地目が公衆用道路である場合はこの限りでない ) カ計画建築物の用途 規模及び構造が次のとおりであること 計画建築物の用途が住宅 長屋 下宿 共同住宅 寄宿舎 店舗 事務所併用住宅 ( 第 1 種低層住居専用地域内に建築することができるものに限る ) 又は診療所であること 高さが 10 メートル以下であること 延べ面積の合計が 200 平方メートル以下であること 階数( 地階がある場合は地下 1 階を除く ) が2 以下であること 長屋及び共同住宅にあっては戸数が2 以下 下宿の宿泊室及び寄宿舎の寝室にあっては室数が2 以下であることキ既存建築物の建て替え及び増築以外である場合は通路及び敷地が次のとおりであること ( 公共団体が所有又は管理する場合はこの限りではない ) 敷地は 建築物の敷地として宅地利用されていたものであること 当該通路のみに敷地が接する建築物が既に建ち並んでいること 当該通路が行き止まりの場合 道路から 35 メートル以内の位置で敷地が接するものであること ( 敷地が行き止まりの先端部分でのみ当該通路に接するものを除く ) 敷地面積が 100 平方メートル以上であること (3) 通路が道路に接続する部分までの幅員が 1.8 メートル以上の公共団体等が所有又は管理する法第 42 条第 1 項第一号から第三号に該当しない道である場合にあっては 計画建築物の用途 規模 構造 敷地及び通路が以下の基準を満たしているものなお ここでいう 幅員が 1.8 メートル以上の公共団体等が所有又は管理する法第 42 条第 1 項第一号から第三号に該当しない道 には 市町村における狭あい道路拡幅整備要綱等による整備路線として 計画建築物の敷地の地権者 ( 建築主 許可申請者等 ) と市町村が当該道の拡幅整備に関する協定を締結 ( 協議が成立 ) したことにより 当該道路拡幅部分が市町村に所有権移転された時には 敷地前面の道の幅員が 1.8 メートル以上となる場合を含むア敷地が当該通路に2メートル以上有効に接していることイ計画建築物における避難可能な開口部から当該通路に有効に接する部分までの間 3

有効幅員 1.5 メートル以上の敷地内通路が確保されていることウ敷地が通路に接する部分から直近にある道路に接続する部分までの当該通路の中心線から水平距離 2メートル ( 又は 当該通路の反対側の境界線から計画建築物の敷地側に水平距離 4メートル 以下エ及びオにおいて同じ ) 以内の土地の所有者より 計画建築物の使用者及び利用者の通行並びに当該土地の維持管理に係る同意が得られていることエ当該通路の中心線から水平距離 2メートルの線を道路の境界線とみなして法及び施行令の規定を適用した場合に 適合したものであること ただし 法第 52 条第 2 項 第 56 条第 1 項 同条第 2 項 同条第 6 項及び施行令第 20 条第 2 項の規定の適用にあたっては 当該通路の部分のみを道路とみなして適合していることオ当該通路の中心線から計画建築物の敷地側に水平距離 2メートルの線を敷地の境界線とし 通路と敷地境界線の間の部分を道として築造し 砂利敷きその他ぬかるみとならない構造とすること ただし 袋地状の通路にあって その行き止まりに接する敷地はこの限りでないカオに規定する敷地の境界線と通路との間の部分を分筆し 地目を公衆用道路としたものであることキ既存建築物の建て替え又は増築であることク計画建築物の用途 規模及び構造が次のとおりであること 計画建築物の用途が住宅 長屋 下宿 共同住宅又は寄宿舎であること ただし 通路の幅員が 2.7 メートル以上の場合は 店舗 事務所併用住宅 ( 第 1 種低層住居専用地域内に建築することができるものに限る ) 又は診療所とすることもできる 高さが 10 メートル以下であること 延べ面積の合計が 200 平方メートル以下であること 階数( 地階がある場合は地下 1 階を除く ) が2 以下であること 長屋及び共同住宅にあっては戸数が2 以下 下宿の宿泊室及び寄宿舎の寝室にあっては室数が2 以下であること 計画建築物は耐火建築物 準耐火建築物又は外壁及び軒裏で延焼のおそれがある部分を防火構造とし かつ計画建築物の外壁若しくはこれに類する部分から隣地境界線までの水平距離は 消火活動等を考慮し 0.6 メートル以上有効に確保されていること ただし 増築の場合 当該増築部分以外の部分においては この限りではないケ通路の幅員が 2.7 メートル未満の場合は 道路から計画建築物の敷地が接する通路の部分の直近の端までの延長が 35 メートル以内であることコ計画建築物が公益上必要な施設である場合は 上記ア イに適合し その用途 規模及び構造が次のとおりであること 収容する可燃物が少なく かつ 火気を使用することが想定されない用途であること 高さが4メートル以下であること 4

延べ面積の合計が 50 平方メートル以下であること 階数( 地階がある場合は地下 1 階を除く ) が1であることサ計画建築物 ( 延べ面積 ( 同一敷地内に2 以上の建築物がある場合には その延べ面積の合計をいう ) が 1,000 平方メートル以下のものに限る ) が 都市計画法施行令第 20 条第 1 号若しくは第 2 号 及び同施行令第 21 条第 10 号 第 12 号から第 16 号までに掲げる施設で 上記ア イに適合し その構造 敷地及び通路が次の基準を満たしているもの 敷地は用途地域の指定のない区域内にあること 敷地が接する道等( 公共団体等の所有又は管理する道に限る ) の幅員は 道路から計画建築物の敷地までの間 2.7 メートル ( 延べ面積が 100 平方メートル以下のものにあっては 1.8 メートル ) 以上あること 計画建築物は居室を有しないものであること 通路の反対側の境界線から計画建築物の敷地側に水平距離 4メートル以内の範囲を道路状に整備するものであること 当該通路の反対側の境界線から計画建築物の敷地側に水平距離 4メートルの線を道路境界線とみなして法及び施行令の規定を適用した場合に 適合したものであること (4) 敷地が道路に 1.8 メートル以上接するもので 計画建築物の用途 規模 構造 敷地及び通路が以下の基準を満たしているものア計画建築物における避難可能な開口部から道路までの間 避難上有効な幅員 1.8 メートル以上の敷地内通路が確保されていることイ既存建築物の建て替え又は増築であることウ計画建築物の用途 規模及び構造が次のとおりであること 計画建築物の用途が一戸建ての住宅であること 高さが 10 メートル以下であること 延べ面積の合計が 150 平方メートル以下であること 階数( 地階がある場合は地下 1 階を除く ) が2 以下であること 計画建築物は耐火建築物 準耐火建築物又は外壁及び軒裏で延焼のおそれがある部分を防火構造とし かつ計画建築物の外壁若しくはこれに類する部分から隣地境界線までの水平距離は 消火活動等を考慮し 0.6 メートル以上有効に確保されていること ただし 増築の場合 当該増築部分以外の部分においては この限りではないエ計画建築物の敷地が路地状部分のみによって道路に接する場合には 当該敷地の路地状部分の長さが 35 メートル以内であること (5) 計画建築物及びその敷地が次のいずれかに該当し かつ その整備予定の道路等を法第 42 条第 1 項に規定する道路とみなして法及び施行令の規定を適用した場合に 適合したものであることア計画建築物が 都市計画法第 37 条第一号により建築制限の解除が認められたもので 5

あるときは その敷地が同法第 29 条の開発許可による整備予定の道路に2メートル以上有効に接するものイ計画建築物が土地区画整理事業において土地区画整理法第 76 条の許可を受けたものであるときは その敷地が土地区画整理事業により築造予定の道路に2メートル以上有効に接するものウ計画建築物の前面道路 ( 幅員 4m 以上のもの ) に接する敷地の部分が 当該道路の拡幅事業に伴い道路管理者等に買収されたことにより 接道規定を満たさないこととなったもので敷地及び通路が次の基準を満たしているもの 敷地は拡幅整備予定部分に2メートル以上有効に接していること 拡幅整備予定部分の有効幅員が2メートル以上あること 敷地が拡幅整備予定部分に接する部分に 道路があるものとして建築基準法令に適合していること ( 現況幅員をもって道路幅員とする ) 道路管理者が道路拡幅予定地として認めているものであること 拡幅整備予定部分の土地を公共団体等が所有していること 拡幅整備等の事業は 一定の区間にわたるものであることエ計画建築物の前面道路 ( 幅員 4m 以上のもの ) を市町村の指導要綱等に基づく行政指導により更に拡幅する場合において 当該拡幅部分の土地の区域が存在することにより接道規定を満たさないこととなる敷地で その拡幅後の道路に2メートル以上有効に接するもの Ⅲ( 建築審査会の同意 ) この包括同意基準に基づいてなされた許可については あらかじめ建築審査会が同意を 与えたものとみなす Ⅳ( 建築審査会への報告 ) 特定行政庁は この基準により法第 43 条の許可をしたときは 遅滞なく建築審査会に その件数を報告するとともに 建築審査会の求めがあった場合は 許可に係る建築計画を報告しなければならない Ⅴ( 条例による許可への準用 ) 神奈川県建築基準条例第 52 条の 6 第 2 項第 2 号の規定による許可に係る同意を求められ た場合にあっては この基準の規定を準用する 附則この基準は 平成 11 年 5 月 1 日から施行する 附則この基準は 平成 13 年 4 月 1 日から施行する 附則この基準は 平成 16 年 4 月 1 日から施行する 附則この基準は 平成 17 年 7 月 1 日から施行する 附則この基準は 平成 17 年 12 月 1 日から施行する 6

附則この基準は 平成 19 年 5 月 1 日から施行する 附則この基準は 平成 22 年 8 月 5 日から施行する 附則この基準は 平成 30 年 10 月 29 日から施行する 7