第 章 D 機能の基本操作 この章では TurboCAD v Professionalおよび TurboCAD v Stan dardに備えられている D 機能について説明します TurboSketch v をお使いの場合は D 機能は使用することはできません - TurboCAD の D 機能の基本 D オブジェクトを作成するためのツールは メニューの挿入 D オブ ジェクトもしくは [ 作図 ] ツールバーの D オブジェクト詳細選択ツール バーに備わっています D オブジェクト詳細選択ツールバー また ツールパレットからツールを選択する場合は 画面上部のリストから Dモデル を選択することで パレット内のツールが D 機能に適したものへと切り替わります 87
Tu r b ocad v 導入ガイド ここで [D モデル ] を選択 ツールパレット (D モデル ) ツールを選択しマウスによる操作での Dオブジェクトの作成や 編集バーを使った数値指定 スナップモードなど TurboCADの基本的な操作方法は 次元の図形の作成と同様です D 機能を使う際は 次元平面での作図と異なり オブジェクトの高さを意識して操作する必要があります 高さを持ったオブジェクトを視認しながら作図するために 画面上の視点を適切なものに切り替えながら操作を行います 88
第 章 D 機能の基本操作 - D オブジェクト作成の基本 視点をアイソメに切り替える D 機能を使用する際には 視点をアイソメ表示にすると Dオブジェクトの形状を把握しやすくなります 練習を開始するために TurboCADを起動し 起動画面で [ 新規 ] ボタンをクリックして新規の図面を作成してください また ここでの練習は すべてスナップなしの状態で行います [ 標準 ] ツールバーにあるグリッドツール ( メニューの作業空間 グ リッド ) をクリックして グリッド表示をオンにします グリッドツール D 機能を使う際に グリッドの表示は必ずしも必須ではありません が 視点をたびたび切り替える際にはグリッドが表示されていたほうが いまどのような視点で操作しているのかを把握しやすくなります 89
Tu r b ocad v 導入ガイド アイソメ SE の SE とは南東のことを表してます これは用紙の上方向を 北 とみなして 図面を見る方向を表現したもので アイソメ SE の場合は 用紙の右下方向から図面を俯瞰した視点であることを示しています そのため D 機能に慣れていないうちはグリッドを表示して操作することをおすすめします ( ただし 以下に掲載する図版では 見やすさを考えてグリッドはオフにした状態の画面で表示しています ) [ 標準 ] ツールバーにある標準表示詳細選択ツールバーからアイソメ SEツール ( 表示 カメラ アイソメ アイソメSE) クリックしてアイソメ表示に切り替えます アイソメ SE をクリック 単純な D オブジェクトの作成 ここでは D オブジェクト作成の手始めとして 直方体を作成してみます ここで斜め方向に傾いた四角形が作成されますが 現在はアイソメ表示なので 実際には長方形を作成していることになります 直方体ツール ( 挿入 D オブジェクト 直方体 ) を選択します 用紙上の適当な位置をクリックします マウスを動かすと 斜め方向に四角形が動きます 最初にクリックした点 マウスの動きに合わせて四角形の形が伸び縮みする 90
第 章 D 機能の基本操作 適当な点をクリックして四角形を固定します これ直方体の底面になります 次にマウスを上下方向に動かします すると 直方体が上下方向に伸び縮みします この操作で直方体の高さを指定します マウス上下方向に動かすと直方体の高さを指定できる 6 適当な位置でクリックすると D オブジェクトの高さが固定され 直 方体が完成します 9
Tu r b ocad v 導入ガイド クオリティレンダリングでは 陰影などを表現した詳細なレンダリング画像を表示します これに対し ドラフトレンダリングは陰影の表現をある程度省略するかわりに 高速に画面表示します D オブジェクトをレンダリングして表示 作成した Dオブジェクトは 稜線のみが表示されたいわゆるワイヤーフレーム表示の状態です これを レンダリングして表示します [ 標準 ] ツールバーにあるレンダリング詳細選択ツールバーからクオリ ティレンダリングツール グ ) またはドラフトレンダリングツール レンダリング ) を選択します ( 表示 カメラ クオリティレンダリン ( 表示 カメラ ドラフト すると次のようにメッセージが表示されます [ はい ] をクリックすると D オブジェクトがレンダリングされて表示 されます 9
第 章 D 機能の基本操作 レンダリング表示を終了する場合は レンダリング詳細選択ツールバーからワイヤーフレームツール ( 表示 カメラ ワイヤーフレーム ) を選択します ソリッドモデルとTCサーフェス TurboCAD v Professionalの場合 作成できる Dオブジェクトにはソ参 リッドモデルとTCサーフェス ( サーフェスモデル ) の 種類があります (TurboCAD v Standardの場合はTCサーフェスのみ ) ソリッドとサーフェスとでは TurboCADのプログラム内部で Dオブジェクトが生成されるときの計算法が違います ソリッドモデルはオブジェクトの内部も詰まった物体として扱われているのに対し TCサーフェスではオブジェクト表面の形状のみが計算されて生成されます 直方体など 直線のみで構成される Dオブジェクトの場合は 両者の違いは意識されませんが 球体や円柱など表面が曲面になる Dオブジェクトでは ソリッドモデルと TCサーフェスで画面表示が異なります 球 円柱 球 円柱 ソリッドモデルの画面表示 TC サーフェスの画面表示 また TCサーフェスの場合 曲面は平面で細かく分割した擬似的なものとして表現されます 曲面の分割数は プロパティダイアログ (p.9) で設定します 曲面の分割数が少ないとレンダリングしたときに 曲面が滑らかに表現されないこともあります TurboCAD v Professionalで作成できる Dオブジェクトのほとんどは ソリッドモデルと TCサーフェスを切り替えることができます その切り替えはプロパティダイアログの Dプロパティシートで行います ( ただし ソリッドモデルでないと作成できない Dオブジェクトもあります ) 9
Tu r b ocad v 導入ガイド 編集バーに数値を指定して Dオブジェクトを作成 次元の図形を描くときと同じように 編集バーを使えば数値を指定してDオブジェクトを作成することができます 直方体ツールを選択します 用紙上の適当な点をクリックします <Tab> キーを 回押して 編集バーの長さボックスを反転表示させ 0 と入力します 再び <Tab> キーを押し幅ボックスを反転表示させ 60 と入力します もう一度 <Tab> キーを押して高さボックスを反転表示させ 0 と入力します 長さ 幅 高さを指定 6 <Enter> キーを押すと 60 0 0 の直方体が作成されます 0 0 60 9
第 章 D 機能の基本操作 サイズを指定しての長方形の描き方は 数値で指定して図形を描く 編集バーの使い方 (p.0) を参照してください 次元の図形から D オブジェクトを作成する TurboCADでは 次元平面に描いた図形を基にして Dオブジェクトを作成する方法も用意されています 新規作成ダイアログで [ デフォルト ] を作成して図面を新規作成して 以下の操作を練習してみてください ( 表示がアイソメ表示になっている場合は [ 標準 ] ツールバーにある標準表示詳細選択ツールバーからワールド平面ツールをクリックし てください ) 矩形ツール ( 挿入 線 矩形 ) を選択し 任意の位置に 60 0 の四 角形を作成します 次に 中心 半径指定円ツール ( 挿入 円 / 楕円 中心 半径指定 円 ) を選択します 用紙上の任意の点をクリックしたら <Tab> キーを 回押して編集バ ーの半径ボックスを反転表示させ 0 と入力して 半径 0の円を描きます 60 0 の長方形 半径 0 の円 標準ツールバーにある標準表示詳細選択ツールバーからアイソメ SE ツール をクリックしてアイソメ表示します 9
Tu r b ocad v 導入ガイド [ 標準 ] ツールバーにある縮小ツールを 回クリックして D オブ ジェクトを作図するためのスペースを確保します 6 [ 作図 ] ツールバーの D 詳細選択ツールバーから 単純押出しツール ( 挿入 Dオブジェクト 単純押出し ) をクリックします 7 長方形をクリックします 8 <Tab> キーを押して 編集バーの高さボックスを反転表示させます 9 高さボックスに 0 を入力します これでオブジェクトの高さを指定したことになります 0 を入力 8 <Enter> キーを押します 長方形を底面とした直方体が完成します 96
第 章 D 機能の基本操作 次に [ 作図 ] ツールバーの D 詳細選択ツールバーから 錐ツール ( 挿入 Dオブジェクト 錐 ) をクリックします 編集バーに表示されている (D 底面を指定 ) をクリックします [D 底面を指定 ] をクリック 円をクリックします <Tab> キーを 回押して編集バーの高さボックスを反転表示させ 0 と入力します 0 を入力 <Enter> キーを押すと 円を底面とした円錐が完成します 97
Tu r b ocad v 導入ガイド クオリティレンダリングツール ( 表示 カメラ クオリティレンダリング ) またはドラフトレンダリングツール ( 表示 カメラ ドラフトレンダリング ) を選択してレンダリングをします 98