平成 26 年度 介護保険事故報告 世田谷区

Similar documents
平成 29 年度 介護保険事故報告 世田谷区

平成21年度 介護サービス事業者における事故発生状況

2 居宅サービス事業所の状況

平成 28 年度介護保険事業状況報告 ( 年報 ) のポイント 1 第 1 号被保険者数 (28 年 3 月末現在 ) (29 年 3 月末現在 ) 3,382 万人 3,440 万人 ( 対前年度 +59 万人 +1.7% 増 ) ( 単位 : 万人 ) 3,500 3,000 2,500 2,0

2 経口移行加算の充実 経口移行加算については 経管栄養により食事を摂取している入所者の摂食 嚥 下機能を踏まえた経口移行支援を充実させる 経口移行加算 (1 日につき ) 28 単位 (1 日につき ) 28 単位 算定要件等 ( 変更点のみ ) 経口移行計画に従い 医師の指示を受けた管理栄養士又

月額報酬対象サービス月途中の事由 区分変更( 要介護 1~ 要介護 5の間 要支援 Ⅰ 要支援 Ⅱ) 小規模多機能型居宅介護介護予防小規模多機能型居宅介護複合型サービス ( 看護小規模多機能型居宅介護 ) 区分変更( 要介護 要支援 ) サービス事業所の変更( 同一サービス種類のみ ) 事業( 指定

<4D F736F F D F955791E EE8CEC8B8B957494EF96BE8DD78F9182CC8B4C8DDA8E9697E1817A2E646F63>

介護保険事業状況報告 ( 全国計 ) 第 1 表第 1 号被保険者のいる世帯数 ( 単位 : 世帯 ) 前年度末現在当年度中増当年度中減当年度末現在 23,856,459 1,319, ,241 24,261,177 第 2 表第 1 号被保険者数 ( 単位 : 人 ) 年齢区分 前年度

月額報酬対象サービス月途中の事由 区分変更( 要介護 1~ 要介護 5の間 要支援 Ⅰ 要支援 Ⅱ) 小規模多機能型居宅介護介護予防小規模多機能型居宅介護複合型サービス ( 看護小規模多機能型居宅介護 ) 区分変更( 要介護 要支援 ) サービス事業所の変更( 同一サービス種類のみ ) 事業( 指定

1102 請求誤りによる実績取り下げ 1109 時効による保険者申立ての取り下げ 1112 請求誤りによる実績取り下げ ( 同月 ) 1129 時効による公費負担者申立ての取り下げ 1142 適正化 ( その他 ) による保険者申立の取り下げ 1143 適正化 ( ケアプラン点検 ) による保険者申

Ⅰ-9_(資料9)_月額包括報酬の日割り請求にかかる適用_

8_月額包括報酬の日割り請求にかかる適用について

Microsoft PowerPoint - 資料3 地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に.pptx

Ⅰ-9_(資料9)_月額包括報酬の日割り請求にかかる適用_

小規模多機能型居宅介護 介護予防小規模多機能 区分変更 ( 要介護 1~ 要介護 5 の間 要支援 Ⅰ 要支援 Ⅱ) 型居宅介護く ) 区分変更 ( 要介護 要支援 ) サービス提供日 サービス事業所の変更 ( 同一サービス種類のみ ) ( 通い 訪問又は宿泊 ) 事業 ( 指定有効期間 ) 受給資

様式第九(附則第二条関係)

平成18年4月制度改正にかかる請求明細書・給付管理票の記載例について

<8B8F91EE8AC7979D8E7793B B B C2E786C73>

= 掲載済 12 短期入所生活介護 (P107~P121) 13 短期入所療養介護 (P122~P131) 16 福祉用具貸与 (P153~P158) 17 (P159~P170) 18 入居者生活介護 地域密着型入居者生活介護 (P171~P183) 20 介護老人福祉施設 地域密着型介護老人福祉

北多摩南部圏域 東京都 武蔵野市 三鷹市 府中市 調布市 施設 36% 小金井市 狛江市 凡例 円グラフの大きさ 1,百万円未満 延べ 5百人未満 施設 居住系 1% 在宅 51% 在宅 71% 居住系 13% 大 中 小 1,百万円以上 1,百万円未満 1,百万円以上 5百人以上 1,百人未満 1

小規模多機能型居宅介護介護予防小規模多機能型居宅介護複合型サービス ( 看護小規模多機能型居宅介護 ) 区分変更( 要介護 1~ 要介護 5の間 要支援 Ⅰ 要支援変更日 区分変更( 要介護 要支援 ) サービス事業所の変更( 同一サービス種類のみ ) 事業( 指定有効期間 ) 事業所指定効力停止の

まちの新しい介護保険について 1. 制度のしくみについて 東温市 ( 保険者 ) 制度を運営し 介護サービスを整備します 要介護認定を行います 保険料を徴収し 保険証を交付します 東温市地域包括支援センター ( 東温市社会福祉協議会内 ) ~ 高齢者への総合的な支援 ( 包括的支援事業 )~ 介護予

区西北部圏域 豊島区 北区 板橋区 練馬区 1,000百万円未満 500百人未満 居住系 在宅 51% 在宅 71% 居住系 13% 大 中 施設 19% 施設 36% 凡例 円グラフの大きさ 小 東京都 1,000百万円以上 10,000百万円未満 10,000百万円以上 500百人以上 1,00

<4D F736F F D20819A288FB E6318D E6318D E633308D868B6388C429964C8CE391E596EC8E738D7390AD FF097E182CC88EA959489FC90B382D982A932398C8F2E646F6378>

2. 経口移行 ( 経口維持 ) 加算 経口移行 ( 経口維持 ) 計画に相当する内容を各サービスにおけるサービス計画の中に記載する場合は その記載をもって経口移行 ( 経口維持 ) 計画の作成に代えることができる 従来どおり経口移行 ( 経口維持 ) 計画を別に作成してよい 口腔機能向上加算 口腔

請求事業者保険者付費明者細)給欄象地特例対請求額集計欄様式第二 ( 附則第二条関係 ) 居宅サービス 地域密着型サービス介護給付費明細書 ( 訪問介護 訪問入浴介護 訪問看護 訪問リハ 居宅療養管理指導 通所介護 通所リハ 福祉用具貸与 定期巡回 随時対応型訪問介護看護 夜間対応型訪問介護 地域密着

Microsoft Word 厚生労働省事務連絡(システム変更に係る参考資料その9)送付版

06 参考資料1 平成30年度介護報酬改定における各サービス毎の改定事項について

正誤表

6. 介護給付費等の過誤処理について

01 表紙 雛形(都道府県、市町村、関係団体)介護保険計画課

各論第 3 章介護保険 保健福祉サービスの充実

「介護報酬等に係るQ&A Vol.2」(平成12年4月28 日)等の一部改正について(厚生労働省老健局振興課、老人保健課:H26.4.4)【介護保険最新情報Vol.369】

介護報酬体系見直しの概要

法人等が当該都道府県内で実施する介護サービス 介護サービスの種類か所数主な事業所等の名称 所在地 < 居宅サービス > 訪問介護 訪問入浴介護 訪問看護 訪問リハビリテーション 居宅療養管理指導 通所介護 通所リハビリテーション 短期入所生活介護 短期入所療養介護 特定施設入居者生活介護 福祉用具貸

平成30年度介護報酬改定における各サービス毎の改定事項について

<4D F736F F D C605F937393B9957B8CA781418E7392AC91BA81418AD68C CC816A C95DB8C9289DB2E646F63>

<4D F736F F D205F F89EE8CEC95DB8CAF8DC590568FEE95F1955C8E C605F95DB8CAF8ED293FC82E8816A2E646F63>

Microsoft Word - 22™²“¸−TŠv†i‘C’³1124†j.doc

請求事業者保険者別付費明者細)給欄象地特例対請求額集計欄様式第二の二 ( 附則第二条関係 ) 公費受給者番号保険者番号被介護予防サービス 地域密着型介護予防サービス介護給付費明細書 ( 介護予防訪問入浴介護 介護予防訪問看護 介護予防訪問リハ 介護予防居宅療養管理指導 介護予防通所リハ 介護予防福祉

サービス提供体制強化加算に関する届出書 [ 定期巡回 随時対応型訪問介護看護事業所 ] 1 事業所名 平成年月日 2 異動区分 1 新規 2 変更 3 終了 3 届出項目 1 サービス提供体制強化加算 (Ⅰ イ ) 2 サービス提供体制強化加算 (Ⅰ ロ ) 4 研修等に関 1 する状況 3 サービ

予定 地域密着型通所介護 に関する Q&A 通所介護事業所のうち 小規模な通所介護事業 ( 利用定員が 18 人以下の予定 ) については 平成 28 年 4 月 1 日から 地域密着型通所介護 として地域密着型サービスに移行することになりました つきましては その取扱いについてまとめましたので参考

<4D F736F F D D31208E968CCC94AD90B68E9E82CC91CE899E81458E968CCC95F18D9082C982C282A282C42E646F63>

法人等が当該都道府県内で実施する介護サービス 介護サービスの種類 か所数 主な事業所等の名称 所在地 < 居宅サービス> 訪問介護 訪問入浴介護 訪問看護 訪問リハビリテーション か所数 法人等が道内で実施している介護サービス事業所の数を記載 ( 当該報告事業所分を含む )

<4D F736F F D DC58F4994C581458A C5817A AA94F68E EE8CEC944692E88ED28EC091D492B28DB895F18D908F918A C52E646F63>

福祉用具貸与 介護予防福祉用具貸与 心身機能が低下した高齢者に 日常生活の自立を助ける用具をレンタルします 自 宅 に 住 ん で 自 宅 で 受 け る サ ー ビ ス ( 生活環境を整える ) 貸与品目 福祉用具購入費の支給 住宅改修費の支給 手すり スロープ 歩行器 歩行補助杖 車いす ( 付

高齢者サービスのしおり

法人等が当該都道府県内で実施する介護サービス < 居宅サービス > 介護サービスの種類か所数主な事業所等の名称所在地 訪問介護 訪問入浴介護 訪問看護 訪問リハビリテーション 居宅療養管理指導 通所介護 通所リハビリテーション 短期入所生活介護 短期入所療養介護 特定施設入居者生活介護 福祉用具貸与

Microsoft Word - Ⅰ-7_(資料7)_留意事項_

都市部の高齢化対策に関する検討会資料

平成29 年度介護報酬改定による介護職員処遇改善加算の拡充について【介護保険最新情報Vol.580】(厚生労働省老健局振興課、老人保健課:H )

通常の届出に係る加算等のサービス種類算定の開始時期 定期巡回 随時対応型訪問介護 届出が毎月 15 日以前になされた場合には看護翌月から 複合型サービス( 看護小規模多 16 日以降になされた場合には翌々月から機能型居宅介護 ) 夜間対応型訪問介護 ( 介護予防 ) 認知症対応型通所介護 ( 介護予

平成19年9月19日

17★ 訪問看護計画書及び訪問看護報告書等の取扱いについて(平成十二年三月三十日 老企 厚生労働省老人保健福祉局企画課長通知)

スライド 1

4 小規模多機能型居宅介護 介護予防小規模多機能型居宅介護 通い を中心として 利用者の様態や希望などに応じ 随時 訪問 や 泊まり を組み合わせてサービスを提供することにより 在宅生活の継続を支援するサービスです 介護予防小規模対機能型居宅介護は 介護予防を目的とした小規模多機能型居宅介護で 要支

01 表紙 老人保健課

Microsoft Word - 04 Ⅳ章 doc

事務連絡

総企第237号

介護保険制度における通院等乗降介助の適用範囲の拡大(概要-行政苦情救済推進会議の意見を踏まえた通知-


Microsoft Word - Ⅳ-3_(資料3)介護給付費請求書・明細書及び給付管理票様式

総合事業に係る Q&A 国 注意事項 備考欄には厚生労働省が作成した Q&A の参照先を記載しています 1 介護予防 日常生活支援総合事業ガイドライン案についての Q&A 9 月 30 日版 2 総合事業ガイドライン案に係る追加質問項目について ( 平成 26 年 11 月 10 日全国介護保険担当

<4D F736F F D B C8E C602E646F63>

Microsoft PowerPoint - 地域密着型サービスについて(長岡市)

Microsoft Word - 2_調査結果概要(訂正後)

2 5 ページ ( 第 1 号訪問事業 ) 訪問介護 : ロング ライフ訪問介護事業所 訪問型サービス費 1,168 月 訪問型サービス費 2,335 月 * 訪問型サービス費 (Ⅲ) 3,704 月 20 分未満 20 分以上 30 分未満 30 分以上 60 分未満 60 分以上 20 分以上

社会福祉法人による生計困難者に対する利用者負担の減免

Microsoft PowerPoint - (HP掲載用)270820定期巡回.pptx

平成 25 年度福岡市介護保険事故報告書 平成 26 年 5 月 福岡市保健福祉局高齢社会部高齢者サービス支援課

<4D F736F F D2089EE8CEC95DB8CAF90A CC8EC08E7B8FF38BB BD90AC E31308C8E816A816992F18F6F94C5816A8DC58F4994C52E646F6

同一建物に居住する利用者の減算 特別地域加算 前年度の 1 月あたりの平均実利用者数の分かる書類 ( 地域に関する状況 ) 1 訪問看護ステーション ( 規模に関する状況 ) 前年度の 1 月あたりの平均延訪問回数の分かる書類 13 訪問看護 2 病院又は診療所 3 定期巡回 随時対応サービス連携

体制届の主な項目と添付書類 居宅サービス 別途 資料の提出をお願いすることがあります サービスの種類 体制届の主な項目 別紙 添付書類 その他の添付書類 備考 施設等の区分 ( 通院等乗降介助 ) - 道路運送法の許可証 - 日中の身体介護 20 分未満体制 別紙 15 定期巡回 随時対応サービスに

表 1 高齢者虐待の判断件数 相談通報件数 ( 平成 26 年度対比 ) 養介護施設従事者等 ( 1) によるもの虐待判断件数相談 通報件数 ( 3) ( 4) 養護者 ( 2) によるもの虐待判断件数相談 通報件数 ( 3) ( 4) 27 年度 408 件 1,640 件 15,976 件 26

大阪府特別養護老人ホーム入所指針

( 別紙 1-1) 介護給付費算定に係る体制等状況一覧表 ( 居宅サービス 施設サービス 居宅介護支援 ) 特別地域加算 14 訪問リハビリテーション 31 居宅療養管理指導 1 病院又は診療所 2 介護老人保健施設 3 介護医療院 短期集中リハヒ リテーション実施加算 リハヒ リテーションマネジメ

0_____目次.indd

届出書 体制等状況一覧表 ( 別紙 1-3) の添付書類一覧 定期巡回 随時対応型訪問介護看護 中山間地域等における小規模事業所加算 11 月当たりの平均延訪問回算定表 前年度の 4 月 ~2 月分 緊急時訪問看護加算 特別管理体制 ターミナルケア体制 サービス提供体制強化加算 (Ⅰ) サービス提供

【最終版】医療経営学会議配付資料 pptx

みえ働きやすい介護職場取組宣言事業所募集要項 1 事業概要 自ら職場環境の改善に積極的に取り組んでいる福祉 介護事業所を宣言方式で募集し 証明した事 業所の宣言内容等をホームページで公表することで 働きやすい介護職場の環境整備と介護職場に対 するイメージアップを図り 新規就労の促進 介護職員の定着な

特別養護老人ホーム 優雅 社会福祉法人 桜寿会 ( 特別養護老人ホーム優雅 ) 福島県南会津郡南会津町田島字北下原 111 番 TEL: FAX: ( 郡山オフィス ) 福島県郡山市菜根一丁目 22 番 10 号 T

Microsoft Word - 29伊丹市介護サポーターポイント事業助成金交付要綱.doc


介護給付費請求に係る留意事項

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft PowerPoint - è³⁄挎+間帅çfl¨ï¼›.pptx

訪問リハビリテーションに関する調査の概要

法人等が当該都道府県内で実施する介護サービス 介護サービスの種類 数 主な事業所等の名称 所在地 < 居宅サービス> 訪問介護 訪問入浴介護 訪問看護 訪問リハビリテーション 数 法人等が道内で実施している介護サービス事業所の数を記載 ( 当該報告事業所分を含む )

高齢者を取り巻く状況 将来人口 本市の総人口は 今後も減少傾向で推移し 平成32年 2020年 には41,191人程度にまで減少し 高齢 者人口については 平成31年 2019年 をピークに減少に転じ 平成32年 2020年 には15,554人程度 になるものと見込まれます 人 第6期 第7期 第8

Microsoft PowerPoint - 05短時間の身体介護 調査結果概要((5)短時間の身体介護)0320

サービスの種類要支援 1 2 の方要介護 1~5 の方 3 訪問介護 ( ホームヘルプ ) 介護予防訪問介護 利用者が自力では困難な行為について 同居家族の支援や地域の支えあい 支援サービスなどが受けられない場合には ホームヘルパーによるサービスを行います ホームヘルパーが居宅を訪問し 入浴 排泄

第 2 章高齢者を取り巻く状況 1. 人口構成と高齢化の状況 本市の総人口をみると 平成 24 年は 53,334 人 平成 29 年は 53,952 人と年々増加しています また 年齢 3 区分別にみると 0~14 歳の年少人口及び 15~64 歳の生産年齢人口は減少傾向にあるのに対し 65 歳以

Microsoft PowerPoint - 参考資料1 介護保険制度を取り巻く状況等.pptx

手順( 流れ ) についてサービス事業者 利 用者 本 人 介護福祉課 ( 保険者 ) 1 介護福祉課に相談 書類を取り寄せます 居宅サービス計画作成( 自己作成 ) 届出書 ( 様式 1) を提出します 2 居宅サービス計画作成( 自己作成 ) 届出書 を収受します 5サービス提供票等を受け取った

7.居宅療養管理指導

制度改正後の有料老人ホームに関する実態調査及び契約等に関する調査研究

地域包括ケアシステムの構築について 団塊の世代が 75 歳以上となる 2025 年を目途に 重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう 医療 介護 予防 住まい 生活支援が包括的に確保される体制 ( 地域包括ケアシステム ) の構築を実現 今後

01 表紙 老人保健課 - コピー

Ⅲ 資料 2 介護給付費請求書 明細書及び給付管理票様式体系一覧 現行 様式番号 介護給付 様式番号 予防給付 様式番号 介護予防 日常生活支援総合事業 第一 介護給付費請求書 第一の二介護予防 日常生 活支援総合事業費 請求書 第二 訪問介護 第二の二 介護予防訪問介護 第二の三 訪問型サービス

Transcription:

平成 26 年度 介護保険事故報告 世田谷区

平成 26 年度介護保険事故報告 本報告は 世田谷区 ( 以下 区 という ) の介護保険事故報告取扱要領に基づき 介護サービス事業 者から報告のあった 平成 26 年度中に発生した事故報告 ( 平成 27 年 5 月末までに提出のあった事故 報告書 ) について 集計 分析等をまとめたものである 介護保険事故報告について (1) 目的介護保険法に基づく省令等により 指定介護サービス事業者及び基準該当サービス事業者等は 介護サービス提供時に事故が発生した場合は 速やかに必要な措置を講じ 家族や区市町村等に連絡を行うことと規定されている 介護保険事故報告は サービス提供事業者から介護保険担当課へ事故情報を報告することにより 事故の速やかな解決及び再発防止に資することを目的としている (2) 現在に至る過程区では 平成 13 年度から介護保険事故報告書様式を定め 事業者に提出を求めてきたが 介護保険法施行当初は 区市町村へ報告すべき内容等の基準が徹底されていないという現状があった このため 東京都では 事故発生時の報告について要領を定め 都標準例として各区市町村に通知した 区では 都通知を受け 平成 17 年 4 月に 世田谷区介護保険事故報告取扱要領 ( 以下 区要領 という ) を定め 1 報告すべき事故の範囲 2 報告項目 3 報告手順を明確化し運用を始めた 平成 19 年度からは 過去 1 年間の事故報告をまとめ 介護保険事故報告 として区のホームページや事業者連絡会などで公表している (3) 取り扱う事故報告の内容区要領により 介護保険の事故報告は 1 利用者が区の被保険者であるとき 2 区内施設で事故が発生したとき 保険者である区に報告することを求めている 報告すべき事故の範囲は 1 利用者のケガや死亡事故等 2 利用者の住居 家財 所持品等への損害 3 利用者の中から感染症又は食中毒の患者発生 4 従業員の法令違反及び不祥事等のうち サービス提供に影響を及ぼすおそれのあるもの 5 利用者の行方不明 6 特に保険者から報告を求められたものとしている 報告の時期としては 1 事故が発生した際 発生直後の時点 ( 初回報告 ) と2 利用者の状況が安定し 再発防止策の対応が終了した時点 ( 対応終了報告 ) の2 回としている ( 詳細は 区要領参照 ) 1

1 介護保険事故件数について 平成 26 年度中に発生した事故で区に提出された報告件数は 前年度の1011 件から1082 件 (71 件 (7.0%) 増 ) へ増加した 報告を行った事業者数も前年度の372 事業者から400 事業者に増加した ( グラフ1) 平成 26 年度の月別事故発生件数は 12 月の発生が最も多く107 件で 7 月 9 月が最も少なくそれぞれ80 件であった ( グラフ2) グラフ 1 介護保険事故報告件数の年度推移 グラフ 2 介護保険事故発生件数の月別推移 N=1082 2

2 サービス種別別の分類 ( 表 1) 最も事故報告件数が多かった介護保険サービス種別は 介護付有料老人ホーム等での要介護者に対するサービスの 特定施設入居者生活介護 ( 介護予防を含む ) が 592 件 (54.7%) で 事故報告件数の過半を占め 報告事業者数も前年度の210 件から232 件へ増加している 次いで 特別養護老人ホーム等の 介護老人福祉施設 が183 件 (16.9%) 認知症対応型共同生活介護 83 件 (7.7%) 介護老人保健施設 が76 件 (7.0%) となっており 4 種の施設で約 8 割強 (86.3%) を占めている 前年度と比較すると 認知症対応型共同生活介護 ( 介護予防を含む ) が前年度より31 件 ( 前年度比 59.6%) 増えている 宿泊サービス( 介護保険外のサービス ) として 通所介護事業所等での宿泊サービス中に発生した事故は6 件であった 表 1 サービス種別事故報告件数 サービス種別 26 年度 25 年度事故数事業所数事故数事業所数 特定施設入居者生活介護 558 206 509 184 592 543 介護予防特定施設入居者生活介護 34 26 34 26 介護老人福祉施設 183-47 196-45 認知症対応型共同生活介護 83-32 52-30 介護老人保健施設 76-28 50-26 通所介護 63 45 55 42 68 56 介護予防通所介護 5 5 1 1 短期入所生活介護 34 15 46 17 34 48 介護予防短期入所生活介護 - 0 2 1 訪問介護 20 11 17 12 22 18 介護予防訪問介護 2 2 1 1 小規模多機能型居宅介護 5-4 6-4 訪問看護 4-4 4-4 認知症対応型通所介護 2-2 3-3 居宅介護支援 2-2 3-3 訪問入浴介護 1-1 0-0 通所リハビリテーション 1 1 5 3 2 7 介護予防通所リハビリテーション 1 1 2 2 介護療養型医療施設 1-1 4-1 福祉用具貸与 1 1 1 4-4 定期巡回 随時対応型訪問介護看護 0-0 7-1 夜間対応型訪問介護 0-0 2-1 介護予防支援 0-0 1-1 宿泊サービス ( 介護保険外 ) 6-6 7-4 合 計 1082 440 1011 416 表 1では 複数のサービス種別を提供する事業所を延べカウントしているため グラフ1の事業者数とは異なっている 3

3 対象者の属性 ( 年齢と要介護度をクロス集計 : 表 2) 最も多いのは 80 歳代の要介護 3 が 142 件 (13.1%) 次いで 80 歳代の要介護 4 が 112 件 (10.4%) 90 歳代の要介護 4 が 109 件 (10.1%) となっており これらで 全 体の約 3 割 (33.5%) を占めている 前年度と比較すると その他 が多くなっている要因は 施設内において感染症が多く発症した ことによる 年齢 要介護度 表 2 年齢層別要介護度別事故報告件数 要支援 1 要支援 2 要介護 1 要介護 2 要介護 3 要介護 4 要介護 5 その他 40~49 歳 50~59 歳 1 1 2 60~69 歳 2 1 7 2 3 15 70~79 歳 3 7 15 20 20 17 82 80~89 歳 14 13 68 98 142 112 89 536 90~99 歳 3 10 42 71 105 109 64 404 100 歳 ~ 4 1 2 6 3 16 その他 27 27 合計 20 23 123 186 277 249 177 27 1082 その他 の欄には 感染症発生等により 1 件の事故報告に複数の利用者が関係しているもの等を掲載している 合計 4 事故の内容 (1) 事故発生要因別事故内容 ( 事故内容を事故の要因別にクロス集計 : 表 3) 転倒( 事故要因 ) による 骨折( 事故内容 ) が最も多く331 件 (30.6%) 次いで 転倒 による 打撲 の 150 件 (13.9%) 介護看護 における 誤薬 処方漏れ が 135 件 (12.5%) となっている 事故内容で見ると 骨折 が426 件 (39.4%) 次いで 打撲 損傷 表皮剥離 擦り傷 誤薬 処方漏れ となっており これらで全体の8 割以上 (892 件 (82.4%)) を占めている 前年度と比較すると 感染症 が17 件から43 件と増加している 表 3 事故発生要因別事故内容 事故内容 事故要因 転倒 介護看護 転落感染誤嚥 原疾患に起因 不明その他合計構成比 骨折 331 4 23 2 54 12 426 39.4% 打撲 150 5 20 11 4 190 17.6% 損傷 表皮剥離 擦り傷 93 16 9 7 14 139 12.8% 誤薬 処方漏れ 135 2 137 12.7% 感染症 43 43 4.0% 意識レベルダウン 1 2 18 21 1.9% 窒息 17 1 2 20 1.8% 心疾患 1 3 8 12 1.1% 脳疾患 脳血腫 7 4 11 1.0% 行方不明 1 10 11 1.0% 個人財産 情報の紛失 1 1 8 10 0.9% 誤飲 誤食 2 5 7 0.6% 熱傷 1 1 2 0.2% その他 8 5 2 5 2 31 53 4.9% 合計 590 170 54 43 22 6 78 119 1082 100.0% 4

(2) 傷病部位 ( 表 4) 傷病部位別に事故を見ると 最も多いのが 下肢 325 件 (30.8%) で 次いで 頭部 顔部 219 件 (20.7%) となっており これらで 全体の5 割を占めている 下肢 の具体的部位は 大腿骨 が258 件で下肢の79.4% を占めている 前年度と比較すると 下肢 ( 前年度比 28 件 (9.4%) 増 ) 体幹 腰部 ( 前年度比 11 件 (8.7%) 増 ) が増加し 上肢 ( 前年度比 15 件 ) は減少している 表 4 傷病部位別事故件数 傷病部位 件数 構成比 下肢 325 30.8% 頭部 顔部 219 20.7% 体幹 腰部 128 12.1% 上肢 95 9.0% 呼吸器 33 3.1% 循環器 14 1.3% 皮膚 9 0.9% 消化器 8 0.8% 泌尿器 1 0.1% その他 224 21.2% 合計 1056 100.0% 個人情報の紛失 個人財産の破損 行方不明 等 傷病部位に関わらない事故 26 件を除いた 1056 件で集計している (3) 事故発生時間帯別報告件数 ( グラフ3) 発生時間帯別に見ると 発生件数が多いのは 9 時 ~10 時 の時間帯で72 件 (6.8%) 次いで 10 時 ~11 時 66 件 (6.2%) となっている 前年度と比較すると 食事時間帯の 8 時 ~9 時 ( 前年度比 24 件 (61.5%) 増 17 時 ~18 時 ( 前年比 7 件 (16.3%) 増 ) の発生件数が増加している グラフ 3 事故発生時間帯別件数 発生時間が不明な 17 件を除いた 106 5 件で集計している 5

(4) 事故発生場所 ( 表 5) 事故の主な発生場所は 居室内 が 516 件 (47.7%) で 全体の約半数の事故件数を占めており 次いで 食堂 168 件 (15.5%) リビングルーム フロア 102 件 (9.4%) となっており これらで 全体の7 割以上を占めている 前年度と比較すると 食堂 ( 前年度比 33 件 (24.4%) 増 ) での発生件数が増えている 表 5 発生場所別件数 発生場所 事故発生場所内訳 内訳件数 合計件数 構成比 居室 278 居室内 ベッド付近 179 516 47.7% 居室トイレ 59 食堂 食堂 16 キッチン 2 168 15.5% リビングルーム 46 リビングルーム フロア フロア 41 102 9.4% デイルーム 15 廊下 廊下 65 65 6.0% 浴室共用トイレ 浴室トイレ 28 37 脱衣所洗面所 19 4 47 41 4.3% 3.8% 屋外 屋外 25 25 2.3% 玄関 ホール 玄関 7 エレベーター前 6 13 1.2% 健康管理室 9 ケアステーション前 2 その他施設内 療養室 0 75 6.9% 不明 6 その他 58 居室内 18 利用者宅 トイレ 浴室 2 27 2.5% その他 7 その他 その他 3 3 0.3% 合 計 1082 1082 10.0% (5) 第一発見者 ( 表 6) 第一発見者は 介護者 ( ヘルパー ) が 1015 件 (93.8%) となっており 次いで看護師が 3 0 件 (2.8%) となっている 表 6 第一発見者 第一発見者 件数 構成比 介護者 ( ヘルパー ) 1015 93.8% 看護師 30 2.8% その他施設職員 10 0.9% 家族 親族 7 0.6% 他利用者 5 0.5% 医師 5 0.5% 生活相談員 4 0.4% その他 6 0.6% 合計 1082 100.0% 6

5 事故後の対応 (1) 事故発生直後の対応 ( 表 7) 事故発生後の対応別に見てみると 最も多いのが 診察 で602 件 (55.6%) 次いで 手術 197 件 (18.2%) 見守り 168 件 (15.5%) となっている 前年度と比較すると 診察 ( 治療 検査含む ) ( 前年度比 60 件 (11.1%) 増 ) の対応のケースの割合が増えている 表 7 事故後の対応 事故発生直後の対応 件数 構成比 診察 ( 治療 検査含む ) 602 55.6% 手術 ( 入院して手術を受けたもの ) 197 18.2% 見守り ( バイタルチェック等 ) 168 15.5% 縫合 ( 裂傷等で縫合を受け 帰設 帰宅 ) 70 6.5% 消毒 10 0.9% その他 35 3.2% 合 計 1082 100.0% その他 の中には 行方不明になり発見された事案等身体状態に影響のなかった事故内容が含まれている (2) 事故報告書作成時での利用者の現状 事故発生直後の対応 ( 通院 往診後等 ) 以降の利用者の現状を見ると 経過観察 になっているケースが463 件 (42.8%) と最も多い 通院 往診後の 入院 (274 件 25.3%) 及び 通院中 (212 件 19.6%) を合わせると 全体の45% となっている 前年度と比較すると 経過観察 が 90 件増となっている 表 8 利用者の現状 報告書作成時の利用者の現状 件数 構成比 経過観察 463 42.8% 入院 274 25.3% 通院中 212 19.6% 死亡 41 3.8% 治癒 38 3.5% 軽快 18 1.7% その他 不明 36 3.3% 合 計 1082 10.0% 死亡 20 件には報告書にあがってきた事故とは直接的な因果関係の無い病死例も含まれた件数となっている 7

(3) 損害賠償の有無 ( グラフ 4) 損害賠償の有無については なし が 972 件で 全体の 9 割 (89.8%) を占めている グラフ 4 損害賠償の有無 N=1082 (4) 事故報告の時期 ( 表 9) 事故発生日から報告までの日数は 0~10 日 が420 件 (38.8%) 次いで 11~20 日 が304 件 (28.1%) となっている 前年度と比較すると 1カ月以内に報告されている件数 (0 日 ~30 日まで ) は 860 件 (79.5%) で前年度 814 件 (80.5%) より若干ではあるが1ヶ月以内に報告される割合が減っている 表 9 事故発生日から報告書提出までの期間 事故発生日から報告書提出までの期間 件数 構成比 0~10 日 420 38.8% 11~20 日 304 28.1% 21~30 日 136 12.6% 31~60 日 150 13.9% 61~90 日 38 3.5% 91 日以上 34 3.1% 合計 1082 100.0% 各総合支所保健福祉課に到着した日としている 区要領では 報告までの日数については 速やか に提出することとしている 8