資料 4-5 通信プラットフォームの在り方について 2008 年 6 月 5 日 株式会社 NTT ドコモ
1. 通信プラットフォーム機能提供の例 急激に変化するビジネス環境の中で 様々なプレーヤーが競争の源泉を確保しつつ 多様な通信プラットフォーム機能を提供 サービスポータル Windowsアプリ提供者コンテンツ提供者 Hotmail Gmail 広告者 Google Adwords インターネット Google Earth コンテンツ Yahoo メール Yahoo オークション YouTube アクセス機能 MSN( 検索 ) Yahoo 検索 Google( 検索 ) 広告者 共通機能 ネットワークサービス Yahoo ミュージック MSN( ポータル ) Yahoo!( ポータル ) WindowsLiveID 検索者 Google アカウント クレジットカード Yahoo! ウォレット決済等 Yahoo! JAPAN ID WEB 閲覧者 楽曲製作者 itunes Store Fair Play (DRM) モバイル インターネット 勝手サイト CP 検索エンジン 公式サイト i-menu アプリ言語 ユーザ認証 認証携帯電話事業者による認証 課金 ソフトウェア MSN Messenger Internet Explorer Google ツールバー Yahoo ツールバー itunes i-menuボタンブラウザ Windows PC OS Linux Symbian 端末 PF Windows ユーザ ipod docomo 端末 ipodユーザ i-modeユーザ 出典 : 総務省 通信 放送の総合的な法体系に関する研究会 第 8 回資料より作成 1
2. 携帯電話事業者によるサービス競争の展開 携帯電話事業者は 熾烈な競争の中 技術革新を伴うサービスの高度化 多様化を各々実現 1999 年 2000 年 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 2008 年 インターネット接続サービス アプリ機能 着うたサービス絵文字変換 着うた開始 (12 月 ) <503i>(1 月 ) 着うた開始 (12 月 ) 着うた開始 (4 月 ) <J-SH07>(6 月 ) 着うたフル開始 <C452CA>(7 月 ) (11 月 ) 動画配信 iモードサービス開始 (2 月 ) FOMAiモーション開始 (11 月 ) VGS 向けボーダフォンライブ! ezwebサービス開始 (4 月 ) ezmovie 開始 (12 月 ) 開始 (12 月 ) J-Skyサービス開始 (12 月 ) ezチャンネル開始 (11 月 ) EZフラット開始 (11 月 ) ダブル定額開始 (8 月 ) 画像メール パケット定額制 ダブル定額ライト開始 (5 月 ) パケホーダイ開始 (6 月 ) 写メール開始 (11 月 ) パケットフリー開始 (11 月 ) <A3012CA > (6 月 ) テ ァユルハ ケット定額開始 (6 月 ) iショット開始 (6 月 ) 災害伝言板端末カラー化 (1 月 ) (1 月 ) (4 月 ) <J-SH02>(12 月 ) <F502i>(12 月 ) 動画メールワンセグ (3 月 ) <C309H>(8 月 ) ムービー写メール開始 (3 月 ) (12 月 ) (6 月 ) ムービーメール開始 (9 月 ) フ ッシュトーク iモーションメール開始 (1 月 ) (11 月 ) 位置情報コンテンツ Hello Messenger サークルトーク (11 月 ) (9 月 ) Softbank eznavigation 開始 (8 月 ) J-Sky STATIONサービス開始 (10 月 ) おサイフケータイおサイフケータイおサイフケータイ (7 月 ) iエリア開始 (7 月 ) (6 月 ) おサイフケータイ (9 月 ) 絵文字自動変換機能開始 (11 月 ) 絵文字変換機能開始 (7 月 ) 絵文字互換サービス開始 (9 月 ) フ ッシュツートーク 緊急速報 エリアメール開始 (12 月 ) 緊急地震速報開始 (3 月 ) 機能の共通化例インターフェースの共通化例出典 : 各社報道発表資料等により作成 2
3.i モードの取組み ⅰ モードサービスは 様々なレイヤーにおけるプレイヤーの利用拡大を図るため 幅広い機能を提供 コンテンツ アフ リケーションレイヤー フ ラットフォームレイヤー i モードメニューサイト 3 ユーザ ID 位置情報の提供 iモードセンタ 2コンテンツ採用 ( ポータル機能 ) 基準の明確化 i モードセンタ 一般サイト 他事業者ポータルサイト等 1コンテンツ作成 1 コンテンツ作成 2 コンテンツ採用基準の明確化 ユーザ ID の提供 HTML i アプリ i エリア ( 位置情報 ) Felica 等の仕様や各種ツール類を広く公開 一般サイトアクセスは全アクセス数の約 7 割 i モードメニュー掲載基準 をホームページ上に公開し コンテンツ採用手続きの透明性を確保 全ての i モードのサイトに対し i モード ID を提供 i モードセンタ (ISP 機能 ) 他事業者 ISPセンタ 4 対 ISP 接続インターフェースの提供 3 位置情報の提供 全ての i モードのサイトに対し 位置情報を提供 ネットワークレイヤー ドコモ NW 4 対 ISP 接続インターフェースの提供 i モード端末から他社ポータル (ISP) への接続インタフェース提供 WEBアクセス機能 PUSH 型メール機能 位置情報送出機能等 端末レイヤー 携帯電話 3
4. 携帯電話事業者のユーザ ID ポータビリティについて 現状 : 携帯電話事業者は 各々の方法でユーザ ID を公式サイトのみならず 一般サイトにも提供 セキュリティの確保 提供方法等 各事業者間の競争を通じ 国内のモバイルコンテンツ市場は発展 利用者が キャリアを変更した場合に CP との契約は引き継げない ユーザIDポータビリティ実現のためには 以下の事項を考慮することが必要 キャリアチェンジした場合に CP との契約を引き継ぐことは可能 ユーザ 恒常的にユーザを特定されるIDが発行されることとなり プライバシー保護の重要性が大 モバイルコンテンツ市場の活性化 携帯事業者 ユーザID 作成方法の秘匿性の確保 フォーマットの標準化への対応 及び実現に向けた調整手法 コスト負担方法の検討要 CP ユーザの契約が引き継がれることによる契約者数の増大 フォーマットの標準化への対応 プライバシー保護 セキュリティの確保のためのルールの在り方の検討が最も重要 多様なプレーヤーがユーザ IDを提供している状況下における ユーザ利便性の向上と発生コストのバランス及び競争への影響 4
5. 今後の検討において考慮頂きたい点 各社各様のオープン化ではなく インターフェースの共通化に注目することが重要 ユーザー便益の十分な向上 便益とコストとのバランス 技術革新 ビジネスモデルの変化を伴う競争への影響 プラットフォームビジネスモデルの在り方 セキュリティ確保の重要性 サービスの多様性とわかり易さ 汎用性と効率性のトレードオフ関係 最低限のインターフェースの共通化の下 市場競争に委ねるべき 市場のモニタリングの在り方 ユーザの利益保護の視点の重要性 多様なビジネスモデルを踏まえた競争中立的な視点 5