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9-1 退職のルール 職することは契約違反となります したがって 労働者は勝手に退職することはできません 就業規則に 契約期間途中であっても退職できる定めがある場合には それに従って退職できることになりますが 特段の定めがない場合には なるべく合意解約ができるように 十分話し合うことが大切です ただ

毎月勤労統計調査 地方調査結果速報 平成30年11月分

平成25年毎月勤労統計調査

平成 31 年 3 月 25 日公表 資料第 号 広島県 Hiroshima Pref. 広島県の賃金, 労働時間及び雇用の動き ( 基幹統計毎月勤労統計調査地方調査結果 ) 平成 31 年 1 月分 ( 速報 ) 調査対象事業所の入替について平成 30 年 1 月分から第一種

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毎月勤労統計調査地方調査の説明 1 調査の目的この調査は 統計法に基づく基幹統計で 常用労働者の給与 出勤日数 労働時間数及び雇用について 東京都における毎月の変動を明らかにすることを目的としています 2 調査の対象本調査の産業分類は 平成 2 年 10 月改定の日本標準産業分類に基づき 鉱業, 採

PowerPoint プレゼンテーション

短時間労働者への厚生年金 国民年金の適用について 1 日又は 1 週間の所定労働時間 1 カ月の所定労働日数がそれぞれ当該事業所 において同種の業務に従事する通常の就労者のおおむね 4 分の 3 以上であるか 4 分の 3 以上である 4 分の 3 未満である 被用者年金制度の被保険者の 配偶者であ

平 成 34 年 4 月 1 日 から 平 成 37 年 3 月 31 日 まで 64 歳 第 2 章 労 働 契 約 ( 再 雇 用 希 望 の 申 出 ) 第 3 条 再 雇 用 職 員 として 継 続 して 雇 用 されることを 希 望 する 者 は 定 年 退 職 日 の3か 月 前 まで

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労働力調査(詳細集計)平成24年平均(速報)結果の要約

規定例 ( 育児 介護休業制度 ) 株式会社 と 労働組合は 育児 介護休業制度に関し 次 のとおり協定する ( 対象者 ) 育児休業の対象者は 生後満 歳に達しない子を養育するすべての従業員とする 2 介護休業の対象者は 介護を必要とする家族を持つすべての従業員とする 介護の対象となる家族の範囲は

2 継続雇用 の状況 (1) 定年制 の採用状況 定年制を採用している と回答している企業は 95.9% である 主要事業内容別では 飲食店 宿泊業 (75.8%) で 正社員数別では 29 人以下 (86.0%) 高年齢者比率別では 71% 以上 ( 85.6%) で定年制の採用率がやや低い また

スライド 1

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厚生労働省発表

(本文)平成28年度_労働相談及びあっせん概要.indd

後 にまで 及 んでおり(このような 外 部 研 究 資 金 を 以 下 契 約 理 由 研 究 という ) かつ その 者 が 退 職 後 も 引 き 続 き 研 究 代 表 者 となることを 研 究 所 が 認 める 場 合 とし 理 事 室 の 命 を 受 けて 発 議 書 ( 別 に 定 め

Microsoft Word  教職員.doc

第三章:保育士の就業・就職行動と意識

若年者雇用実態調査

基発第 号

6 謝金(給与等)

Microsoft PowerPoint - 2の(別紙2)雇用形態に関わらない公正な待遇の確保【佐賀局版】

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常 勤 職 員 の 育 児 休 業 の 取 得 率 をみると 5.5% 99.3%となっており 前 年 度 に 比 べ は0.9ポイント は1.2ポイントの 増 加 ( 前 年 度 4.6% 98.1%)となっています 取 得 率 (%) 育 児 休 業 取 得 率 ( 常 勤 職 員 ) 取 得



スライド 1

とする この 場 合 育 児 休 業 中 の 期 限 付 職 員 が 雇 用 契 約 を 更 新 するに 当 たり 引 き 続 き 育 児 休 業 を 希 望 する 場 合 には 更 新 された 雇 用 契 約 期 間 の 初 日 を 育 児 休 業 開 始 予 定 日 として 育 児 休 業 申

平 均 賃 金 を 支 払 わなければならない この 予 告 日 数 は 平 均 賃 金 を 支 払 った 日 数 分 短 縮 される( 労 基 法 20 条 ) 3 試 用 期 間 中 の 労 働 者 であっても 14 日 を 超 えて 雇 用 された 場 合 は 上 記 2の 予 告 の 手 続

( 雇 用 契 約 期 間 ) 第 5 条 本 会 は 雇 用 契 約 の 締 結 に 当 たって 期 間 の 定 めをする 場 合 には 1 年 以 内 の 期 間 とし 契 約 時 に 本 人 の 希 望 等 を 考 慮 のうえ 各 人 別 に 決 定 する ただし 必 要 に 応 じて 健 康

知って役立つ労働法

平成22年7月30日

2. 有期契約労働者を雇用しているか 設問 1 パート アルバイト 契約社員 嘱託 派遣社員などの有期契約労働者を雇用していますか 選択肢 1 雇用している 2 雇用していないが 今後雇用する予定 3 雇用していないが 以前雇用していた 4 雇用しておらず 今後も雇用しない予定 全体

Microsoft Word 日本年金機構職員退職手当規程(規程第36号)

この冊子を手に取っている皆さんへ

育児・介護休業等に関する規則

(1) 児 童 福 祉 施 設 等 の 職 員 が 出 産 する 場 合 ( 以 下 産 休 の 場 合 という ) 次 のア 又 はイに 掲 げる 期 間 ア その 職 員 の 出 産 予 定 日 の6 週 間 多 胎 妊 娠 の 場 合 は14 週 間 前 の 日 から 産 後 8 週 間 を

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1 非正規雇用者用 働き方 に関するアンケート あなた自身についてお答えください F1. 性別 ( ひとつだけ ) 1. 男性 2. 女性 F2. 生年月日 ( 西暦 )19 年月 ( 生まれ ) F3. 最終学歴 ( ひとつだけ ) 在学中の場合は在学中の学校を 中途退学の場合はその前の学歴を選ん

労働力調査(基本集計)平成25年(2013年)平均(速報)結果の要約,概要,統計表等

ア 産 業 別 平 均 賃 金 男 女 計 の 平 均 賃 金 を 産 業 別 にみると 金 融 業, 保 険 業 が 346,180 ( 平 均 36.1 歳 勤 続 15.6 と 最 も 高 年 く ) 次 い で 建 設 業 の 329,446 ( 平 均 42.4 歳 勤 続 11.9 情

2 継続雇用制度の対象者を雇用する企業の範囲の拡大 定年を迎えた高年齢者の継続雇用先を 自社だけでなく グループ内の他の会社 子会社や関 連会社等 まで広げることができます 3 義務違反企業に対する公表規程の導入 高年齢者雇用確保措置を実施しないと 都道府県の労働局やハローワークが指導を実施するこ

別 添 1 女 性 国 家 公 務 員 の 登 用 状 況 資 料 1 指 定 職 に 占 める 女 性 の 割 合 は3.0%( 平 成 27 年 11 月 1 日 現 在 ) ( 前 年 9 月 1 日 現 在 から0.2ポイント 増 ) 本 省 課 室 長 相 当 職 以 上 に 占 める 女

Microsoft PowerPoint - ★グラフで見るH30年度版(完成版).

(3) 職 員 の 初 任 給 の 状 況 ( 平 成 5 年 月 日 現 在 ) 決 定 初 任 給 採 用 年 経 過 後 給 料 月 額 大 学 卒 7, 8, 一 般 行 政 職 短 大 卒 9,8 6, 高 校 卒, 8,5 () 職 員 の 経 験 年 数 別 学 歴 別 平 均 給 料

1 概況 ( 調査産業計 ) 賃金 労働時間及び雇用の動きについては (1) 現金給与総額が事業所規模 5 人以上で前年比 0.2% 減少 30 人以上で0.4% 増加 (2) 総実労働時間が事業所規模 5 人以上で前年比 0.9% 減少 30 人以上では変化なかった (3) 推計常用労働者数が事業

第 7 条 職 員 の 給 与 に 関 する 規 程 ( 以 下 給 与 規 程 という ) 第 21 条 第 1 項 に 規 定 す るそれぞれの 基 準 日 に 育 児 休 業 している 職 員 のうち 基 準 日 以 前 6 月 以 内 の 期 間 にお いて 在 職 した 期 間 がある 職

○00106 年俸制適用職員給与規則( 改正)

例 3 男 性 医 師 1 歳 配 偶 者 復 帰 今 までは 配 偶 者 が を 取 得 している 場 合 を 取 得 できませんでした が 取 得 できるようになりました 職 員 は 当 該 子 が3 歳 に 達 する 日 まで 病 院 助 手 等 は 当 該 子 が1 歳 6か 月 に 達 す

( 平成 23 年 8 月 31 日報道資料抜粋 ) 年金記録に係る苦情のあっせん等について 年金記録確認釧路地方第三者委員会分 1. 今回のあっせん等の概要 (1) 年金記録の訂正を不要と判断したもの 7 件 厚生年金関係 7 件

件数表(神奈川)

月 収 額 算 出 のながれ 給 与 所 得 者 の 場 合 年 金 所 得 者 の 場 合 その 他 の 所 得 者 の 場 合 前 年 中 の 年 間 総 収 入 を 確 かめてください 前 年 中 の 年 間 総 収 入 を 確 かめてください 前 年 中 の 年 間 総 所 得 を 確 かめ

契約の終了 更新18 無期労働契約では 解雇は 客観的に合理的な理由を欠き 社会通念上相当であると認められない場合 は 権利濫用として無効である と定められています ( 労働契約法 16 条 ) 解雇権濫用法理 と呼ばれるものです (2) 解雇手続解雇をする場合には 少なくとも30 日前に解雇の予告

第 1 職 員 の 任 命 及 び 職 員 数 に 関 する 状 況 1 新 規 採 用 の 状 況 ( 平 成 25 年 度 ) 男 性 女 性 合 一 般 事 務 2 人 7 人 技 術 職 保 育 士 3 人 4 人 6 人 6 人 12 人 2 再 任 用 の 状 況 ( 平 成 25 年

2 東京都産業労働局雇用就業部調 平成 26 年労働組合基礎調査結果 ( 東京都分 ) 発表 労働組合数 組合員数とも減少 労働組合推定組織率は 23.9% ( 組合 ) 1, 8, 6, 4, 2, ( 万人 ) 組合員数

2/9 ( 増 額 )ができるようになる 遺 族 厚 生 年 金 の 給 付 受 給 要 件 の 変 更 1 子 ども(18 歳 未 満 )のいない 30 歳 未 満 の 妻 に 対 する 遺 族 年 金 を 5 年 間 で 打 ち 切 る 遺 族 厚 生 年 金 の 受 給 権 の 一 部 変 更

4-1 育児関連 育児休業の対象者 ( 第 5 条 第 6 条第 1 項 ) 育児休業は 男女労働者とも事業主に申し出ることにより取得することができます 対象となる労働者から育児休業の申し出があったときには 事業主は これを拒むことはできません ただし 日々雇用される労働者 は対象から除外されます

る 等 級 単 価 を 使 用 する ア. 健 康 保 険 料 を 徴 収 する 事 業 者 との 雇 用 関 係 に 基 づき 当 該 補 助 事 業 に 従 事 す る 者 ただし 役 員 及 び 日 額 または 時 給 での 雇 用 契 約 者 については 健 保 等 級 適 用 者 以 外

第 4 条 (1) 使 用 者 は 2 年 を 超 えない 範 囲 内 で( 期 間 制 勤 労 契 約 の 反 復 更 新 等 の 場 合 は その 継 続 勤 労 した 総 期 間 が2 年 を 超 えない 範 囲 内 で) 期 間 制 勤 労 者 を 使 用 することができる ただ し 次 の

就 業 規 則 ( 福 利 厚 生 ) 第 章 福 利 厚 生 ( 死 亡 弔 慰 金 等 ) 第 条 法 人 が 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 民 間 社 会 福 祉 施 設 等 職 員 共 済 規 程 に 基 づき 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 との 間 において 締 結 す

2019 年 3 月 経営 Q&A 回答者 Be Ambitious 社会保険労務士法人代表社員飯野正明 働き方改革のポイントと助成金の活用 ~ 働き方改革における助成金の活用 ~ Question 相談者: 製造業 A 社代表取締役 I 氏 当社における人事上の課題は 人手不足 です 最近は 予定

Microsoft Word - 改訂 H28 H27施行状況記者発表(リード文)

厚生局受付番号 : 九州 ( 受 ) 第 号 厚生局事案番号 : 九州 ( 厚 ) 第 号 請求者のA 社 B 支店における厚生年金保険被保険者資格の喪失年月日を昭和 44 年 4 月 21 日から同年 5 月 1 日に訂正し 昭和 44 年 4 月の標準報酬月額を2

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支 給 申 請 期 間 助 成 金 の 支 給 申 請 期 間 は 申 請 が 可 能 となった 日 から2か 月 以 内 とします 中 小 企 業 事 業 主 の 範 囲 雇 用 関 係 助 成 金 における 中 小 企 業 事 業 主 の 範 囲 は 以 下 のとおりとします 小 売 業 ( 飲

今回の改正によってこの規定が廃止され 労使協定の基準を設けることで対象者を選別することができなくなり 希望者全員を再雇用しなければならなくなりました ただし 今回の改正には 一定の期間の経過措置が設けられております つまり 平成 25 年 4 月 1 日以降であっても直ちに希望者全員を 歳まで再雇用

(3) 職 員 の 昇 任 及 び 降 任 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 2 日 ~ 平 成 24 年 4 月 1 日 ) 昇 任 部 長 級 課 長 級 主 幹 級 係 長 級 主 任 級 降 任 1 人 3 人 6 人 5 人 5 人 - (4) 職 員 数 の 状 況 職 種 別

( 注 )1 ラスパイレス 指 数 とは 全 地 方 公 共 団 体 の 一 般 行 政 職 の 給 料 月 額 を 一 の 基 準 で 比 較 するため の 職 員 数 ( 構 成 )を 用 いて 学 歴 や 経 験 年 数 の 差 による 影 響 を 補 正 し の 行 政 職 俸 給 表 (

一 覧 表 ( 専 従 者 用 ) YES NOチャート( 専 従 月 額 単 価 用 ) (P.4)を 参 考 にしてください < 直 接 雇 用 者 > 一 覧 表 ( 専 従 者 用 )の 単 価 は 委 託 期 間 中 に 継 続 して 半 年 以 上 当 該 AMED 事 業

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 級 の 給 料 月 額 最 高 号 級 の 給 料 月 額 1 級 ( 単 位 : ) 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 9 級 1 級 135,6 185,8 222,9 261,

均衡待遇・正社員化推進奨励金 支給申請の手引き

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H28記入説明書(納付金・調整金)8

結  果  の  概  要

1 なぜ 同一労働同一賃金 が導入されるのか? 総務省統計局労働力調査 ( 詳細集計 ) 平成 30 年 (2018 年 )7~9 月期平均 ( 速報 ) によると 非正規労働者数は 2,118 万人 ( 前年同期比 68 万人増加 ) 正規労働者数は 3,500 万人となっています 役員を除く雇用

3. 無期労働契約への転換後の労働条件無期労働契約に転換した後の職務 勤務地 賃金 労働時間等の労働条件は 労働協約 就業規則または個々の労働契約等に別段の定めがない限り 直前の有期労働契約と同一になるとされており 無期転換に当たって職務の内容などが変更されないにもかかわらず 無期転換後の労働条件を

27-045人事規程270401

1. 任 免 1-1 採 用 ( 試 験 採 用 ) 1 任 免 試 験 採 用 採 用 者 予 定 者 数 報 告 試 験 公 告 任 命 結 果 通 知 書 採 用 予 定 者 数 の 報 告 採 用 説 明 会 の 計 画 実 施 人 事 異 動 対 象 者

Microsoft PowerPoint

事業所規模 5 人以上 (1 表 ) 月間現金給与額 産 業 ( 単位 : 円 %) 現金給与総額 きまって支給する給与 所定内給与 特別に支払われた給与 対前月増減差 対前年同月増減差 全国 ( 調査産業計 確報値 ) 278, , ,036

沖縄厚生年金事案 440 第 1 委員会の結論申立人の申立期間のうち 申立期間 2に係る標準報酬月額は 事業主が社会保険事務所 ( 当時 ) に届け出た標準報酬月額であったと認められることから 当該期間の標準報酬月額を 28 万円に訂正することが必要である また 申立期間 3について 申立人は当該期

法第 20 条は, 有期契約労働者の労働条件が期間の定めがあることにより無期契約労働者の労働条件と相違する場合, その相違は, 職務の内容 ( 労働者の業務の内容及び当該業務に伴う責任の程度をいう 以下同じ ), 当該職務の内容及び配置の変更の範囲その他の事情を考慮して, 有期契約労働者にとって不合

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4-1 育児関連 休業期間を有給にするか 無給にするかは 就業規則等の定めに従います また 雇用保険に加入している労働者には 国から給付金が支給されます (P106 参照 ) 産前産後休業期間中及び育児休業期間中は 労働者 使用者とも申請により社会保険料が免除になります 育児休業の対象者 ( 第 5

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定していました 平成 25 年 4 月 1 日施行の 高年齢者等の雇用の安定等に関する法律の一部を改正する法律 では, 継続雇用制度の対象者を限定できる仕組みの廃止について規定されていますが, 平成 25 年 4 月 1 日の改正法施行の際, 既にこの基準に基づく制度を設けている会社の選定基準につい

○ ○都道府県(市町村)の職員の任免状況について

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調査結果の概要

 

CONTENTS TOPICS 1 TOPICS

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Transcription:

1 パート アルバイト パート アルバイト関連の職場トラブルの特徴 就業構造の変化 雇用形態の多様化が一段と進み 非正規労働者の割合が増加している中 パート労働者の占める割合は依然として高い パート労働者の勤続年数の長期化や就業意識の変化から 既に企業においては パート労働者を基幹的な戦力として活用しているケースも見受けられる このような中 平成 20 年 4 月に 短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律 ( パート労働法 ) が改正 施行済であり パート労働者の処遇改善や適正な雇用管理が一層求められている しかし 情報センターのでは 法知識の理解不足 適正な雇用管理がなされていないことでのトラブルも目立っている パート と呼ばれても 勤務時間の長さや裁量及び職責の範囲等 現実には正社員と何ら変わるところがない場合も多い < 平成 24 年度のパート アルバイトの傾向 > (1) パート アルバイトに関するは8,000 件で 23 年度より311 件 ( 3.7%) 減少した ( 第 1 表 ) (2) 男女別では 男性 3,015 件 (37.7%) 女性 4,985 件 (62.3%) と女性からの相談が多い ( 第 2 表 ) (3) 産業別では サービス業 ( 他に分類されないもの ) 卸売業 小売業 医療 福祉 宿泊業 飲食サービス業 など 対人サービスを中心とする産業分野からの相談比率が高い ( 第 4 表 ) (4) 相談内容では 解雇 (23 年度 2,102 項目 24 年度 1,715 項目 ) が最も多く 以下 労働契約 (23 年度 1,460 項目 24 年度 1,427 項目 ) 賃金不払 (23 年度 1,484 項目 24 年度 1,314 項目 ) となっている ( 第 5 表 ) 第 1 表 年度別 パート アルバイト件数上段 : 全体の件数下段 : パート アルバイト件数 年度 平成 19 年度 平成 20 年度平成 21 年度 平成 22 年度平成 23 年度平成 24 年度 54,669 件 54,933 件 55,082 件 52,196 件 52,363 件 52,155 件 総計 ( 1.9) (0.5) (0.3) ( 5.2) (0.3) ( 0.4) パート 3,921 件 7,672 件 7,384 件 7,667 件アルバイト ( 12.7) (95.7) ( 3.8) (3.8) 相談件数 [7.2] [14.0] [13.4] [14.7] 8,311 件 8,000 件 (8.4) ( 3.7) [15.9] [15.3] ( ) は対前年度比 [ ] は構成比 ( 項目ごとに四捨五入したため 合計と一致しない ) - 29 -

第 2 表 男女別 / 労使別 パート アルバイト件数上段 : 全体の件数 下段 : パート アルバイト件数 計 男性 女性 労働者 使用者 その他 52,155 件 27,791 件 24,364 件 40,064 件 9,469 件 2,622 件 総計 [100.0] [53.3] [46.7] [76.8] [18.2] [5.0] パート アルバイト相談件数 8,000 件 [100.0] 3,015 件 [37.7] 4,985 件 [62.3] 6,370 件 1,404 件 226 件 [79.6] [17.6] [ 2.8] [ ] は構成比 第 3 表規模別 パート アルバイト件数上段 : 全体の件数 計 52,155 件 12,093 件 30 人未満 30~99 人 下段 : パート アルバイト件数その他 300 人以上 不明 100~299 人 5,536 件 3,811 件 8,778 件 21,937 件 総計 [100.0] [23.2] [10.6] [ 7.3] [16.8] [42.1] パート アルバイト 8,000 件 1,587 件 741 件 389 件 1,064 件 相談件数 [100.0] [19.8] [ 9.3] [ 4.9] [13.3] 4,219 件 [52.7] [ ] 内は構成比 第 4 表産業別 パート アルバイト件数上段 : 全体の件数 下段 : パート アルバイト件数 合計建設業製造業 情報通信業 運輸業 郵便業 卸売業 小売業 金融業 保険業 不動産業 物品賃貸業 52,155 件 2,143 件 4,892 件 [100.0] [4.1] [9.4] パート 155 件 669 件 アルバイト 相談件数 8,000 件 [1.9] 宿泊業 飲食サーヒ ス業 [4.5] [3.1] [10.7] 924 件 [8.4] 教育 学習支援 [100.0] 2,365 件 1,641 件 236 件 [11.6] [3.0] 3,483 件 [6.7] 160 件 [2.0] 医療 福祉 5,562 件 1,113 件 [13.9] 2,109 件 6,086 件 1,303 件 672 件 [4.0] [11.7] 208 件 1,317 件 [2.6] [16.5] サービス業 ( 他に分類されないもの ) 10,115 件 33 件 [19.4] [3.4] 1,645 件 [20.6] [2.5] [1.3] [2.2] 90 件 [0.4] [1.1] その他 1,760 件 174 件 不明 10,024 件 [19.2] 1,276 件 [16.0] [ ] 内は構成比 ( 項目ごとに四捨五入したため 合計と一致しない ) - 30 -

第 5 表 パート アルバイトの内容項目 労 使 別 計 労働者 使用者 その他 合 計 14,202 [100.0] 10,983 2,748 471 労働組合及び労使関係 245 [ 1.7] 181 49 15 労 働 条 件 9,497 [ 66.9] 7,403 1,811 283 就 業 規 則 156 [ 1.1] 100 37 19 労 働 契 約 1,427 [ 10.0] 1,111 247 69 労働条件変更 707 [ 5.0] 561 136 10 配 転 出 向 187 [ 1.3] 130 57 0 賃 金 情 報 31 [ 0.2] 12 9 10 賃 金 不 払 1,314 [ 9.3] 1,107 182 25 賃 金 そ の 他 323 [ 2.3] 281 34 8 退 職 金 50 [ 0.4] 34 13 3 労 働 時 間 225 [ 1.6] 199 21 5 休 日 25 [ 0.2] 23 1 1 休 暇 633 [ 4.5] 559 67 7 休 業 160 [ 1.1] 122 38 0 休 職 復 職 160 [ 1.1] 126 33 1 安 全 衛 生 91 [ 0.6] 78 12 1 服 務 懲 戒 75 [ 0.5] 62 13 0 解 雇 1,715 [ 12.1] 1,192 493 30 雇 止 め 775 [ 5.5] 527 229 19 退 職 1,178 [ 8.3] 1,003 153 22 定 年 制 1 [ 0.0] 1 0 0 女 性 108 [ 0.8] 70 13 25 育 児 休 業 60 [ 0.4] 38 8 14 介 護 休 業 26 [ 0.2] 7 7 12 そ の 他 70 [ 0.5] 60 8 2 労 働 福 祉 1,547 [ 10.9] 1,183 273 91 雇 用 保 険 754 [ 5.3] 588 133 33 労 災 保 険 196 [ 1.4] 148 23 25 健 保 年 金 551 [ 3.9] 420 98 33 教 育 訓 練 38 [ 0.3] 21 17 0 福 利 厚 生 6 [ 0.0] 5 1 0 そ の 他 2 [ 0.0] 1 1 0 人 間 関 係 1,804 [ 12.7] 1,365 393 46 職場の嫌がらせ 1,063 [ 7.5] 848 190 25 セクシュアルハラスメント 334 [ 2.4] 203 117 14 そ の 他 407 [ 2.9] 314 86 7 そ の 他 の 問 題 1,109 [ 7.8] 851 222 36 雇 用 関 連 215 [ 1.5] 146 58 11 企 業 再 編 6 [ 0.0] 5 1 0 企 業 倒 産 43 [ 0.3] 34 6 3 偽 装 請 負 6 [ 0.0] 6 0 0 損害賠償 慰謝料 385 [ 2.7] 275 102 8 税 金 133 [ 0.9] 109 23 1 障 害 者 63 [ 0.4] 56 4 3 高 年 齢 者 28 [ 0.2] 17 10 1 派 遣 関 連 5 [ 0.0] 5 0 0 そ の 他 225 [ 1.6] 198 18 9 [ ] 内は構成比 ( 項目ごとに四捨五入を行ったため 大項目の計及び合計と一致しない ) - 31 -

< パート アルバイト関連のあっせん事例 > 事例 1 有期雇用契約期間途中の即日解雇 相談者は 小売業に従事する 1 年間の有期契約パート労働者 会社から 改善指導を受けるとともに 周囲への配慮不足等を指摘された後 即日解雇を通告された 解雇理由は能力不足 解雇予告手当は給与の 30 日相当分が支払われたが 雇用保険未加入及び労働条件通知書未交付についての調整を求め 相談に訪れた センターから会社に事情聴取を行った 会社は 1 社長や同僚の指導を素直に受入れない上 2 能力に比較して要求が高いため解雇せざるを得ない と説明した センターが 1 会社には雇用保険加入義務があること 2 契約期間中の即日解雇であるため相当厳密な合理的解雇理由が必要なこと 3 解雇理由の主張 立証責任は使用者が負うこと を助言したところ 会社から雇用保険加入と解決金支払いの提案があった 相談者もこれを了承し 双方が合意に達した 事例 2 労働契約変更を申し出たところ退職勧奨に発展 相談者は 卸売 小売業に従事する数回の更新経験があるパート労働者 次回の雇用契約更新に合意した後 相談者は 口頭で直属上司に 都合により 暫くしたら週 5 日勤務を週 2 日勤務に変更してほしい 旨を願い出た その後 相談者は 直属上司から 稼動減少分を充当するため人員を探してみるが もし見つからなければ 週 5 日で勤務できる者を入れざるを得ず その際には退職になる と告げられ 相談者はこれを了承した 暫くして 相談者が 業務内容についても直属上司に改善を申し出たところ 週 5 日で勤務できる者が入るので この月末の 2 日間で引継ぎをするように と退職を示唆された 驚いた相談者は 会社と話し合いを持ったが 進展がなかったため 相談者は相談に来所した センターが会社に来所を求め事実経過及び事情を聴取した 会社は 月末の退職合意は成立しており 改善申出への報復的な退職勧奨ではない と回答した また 他に紹介できる職場は無く 金銭解決なら応じる用意がある とも述べた 相談者に会社の意向を伝え その後 退職を前提とした金銭解決の方向で調整を重ねたが 調整は難航した しかし センターが粘り強く調整を進めた結果 1 解決金支払い 2 月末日付期間満了退職等で双方が合意に達した - 32 -

事例 3 上司との確執を契機に労働条件が大幅に低下 相談者は 飲食業のチェーン店で 5 年以上勤務するアルバイト社員 上司との折り合いが悪く 上司の連絡ミスに起因する顧客トラブルで相談者の時給が減額された また 上司から相談者へのマニュアル変更周知不足等から 相談者の顧客対応での苦情が発生したこともあった その後 相談者の勤務時間が大幅にカットされ 相談者はこれを 退職勧奨 という嫌がらせと認識し 退職する気持ちに傾いたが このまま退職するのは納得いかない と相談に来所した センターが会社に事情聴取 会社は時給減額に関しての上司の連絡ミスを認め その差額を支給するとともに 雇用保険未加入であった相談者を 雇用保険にも加入させた また 会社は 今回のセンターへの相談を契機とし 雇用保険について 数千人が在籍するアルバイト社員の点検 見直しを行い 未加入であった対象者について遡及加入を実施した この会社の対応を 相談者は 自分の意向がセンターを通じ会社に伝わった と評価し 両者間の問題は終息するに至った 事例 4 業務上の指導を巡る口論から配転に発展 相談者は 体育施設の指導員として勤務するアルバイト社員 6 か月の契約を基本に 更新を続けて勤務してきた しかし ある日 指導方法を巡って正社員と口論となり その後 上司から口頭で即日解雇を通告された 暫くして 会社は解雇を取り下げたものの 遠隔地への配転を命じられた 通勤時間を理由に相談者はこれを断ったが 会社も配転を撤回しなかったため 相談者は相談に来所した センターから会社に事情聴取を行った 会社は 解雇は行き過ぎと考えて取下げたが 相談者の配転を撤回することは難しく もし 配転を拒否するのであれば雇止めとなる と回答した センターが 就業規則の更新規定について指摘し 相談者の継続更新が妥当では と助言した また 対応策として 相談者に一定の反省をさせた上での現職場復帰 を提案した その後センターが調整を行った結果 相談者が反省の意を示した書類を提出した上で現職に復帰すること等で労使が最終的に合意した - 33 -