第 2 回鳥取県国土強靱化推進評価会議議事概要 参考 -1 日時 平成 30 年 12 月 21 日 ( 金 ) 13 時 30 分 ~15 時 50 分 場所 鳥取県庁第 33 会議室 ( 第 2 庁舎 4 階 ) 出席者 別添出席者名簿のとおり 1. 開会 ( 司会進行 : 前田課長 ) 2. あいさつ〇柗見委員 ( 座長 ) 〇初参加委員の紹介 ( 前田課長 ) 〇配布資料の確認 ( 倉本課長補佐 ) 3. 報告事項 (1) 第 1 回鳥取県国土強靱化評価会議の概要と対応方針〇資料説明 ( 倉本課長補佐 ) 第 1 回鳥取県国土強靱化評価会議での意見に対する対応方針を説明 参考資料 1 委員からの意見 質問なし (2) 平成 30 年 7 月豪雨を教訓とした安全 避難対策のあり方研究会の概要〇資料説明 ( 倉本課長補佐 ) 平成 30 年 7 月豪雨を教訓とした安全 避難対策のあり方研究会 における報告書概要を説明 参考資料 2 豪雨災害は予見できる災害であるので 被害者ゼロとなるように取り組む必要がある 短期的取組と継続的取組 の中でも 支え愛マップ や 防災リーダー の対策を取り組むことによって 自助 共助を強化し これにより地域の防災ポテンシャルを上げていきたい こうして住民意識が向上すれば 行政からの情報発信も的確に受けることができる ( 柗見座長による補足 ) 委員からの意見 質問なし 4. 議題 (1) 中間評価結果について〇資料説明 ( 倉本課長補佐 ) 地域計画の中間評価結果を説明 資料 1-1 資料 1-2 中間評価は重要業績指標( 以下 KPI) に基づき (1) 進捗に対する評価 (2) 達成度に対する評価 (3) 住民の主体的な取り組みに関する KPI の評価を実施した 〇委員からの主な意見 KPI は確実に積み上げられているので 公表にあたっては 県民にわかりやすく工夫して頂きたい ( 柗見委員 ) 例えば 感震ブレーカー設置率の目標は達成しているが 達成時には目標の見直しも必要ではないか ( 鈴木委員 ) 1
中間評価は当初設定した目標に対して評価を行っており 目標を達成した KPI では目標の上方修正を行っているものもある ( 事務局 ) 来年予定しているパブリックコメントを求める際 3 年間の評価は個別施策分野やリスクシナリオ別で表し 加えるならば全体の進捗状況として H27~H29 年評価の全体比較を示す方が県民には伝わりやすいのではないか ( 柗見委員 ) 日南町に関しては 自主防災組織率は 100% であっても 機材整備や支え愛マップづくりは行っているが 実際の災害時の活動には機能していないこともあり課題となっている ( 渡邉委員 ) 企業の BCP 策定状況はどうか ( 柗見委員 ) 県又は国の支援を受けて BCP を策定した企業数は増加しており 見直しにおいて目標の上方修正を行っている ( 事務局 ) 感震ブレーカー設置に対する行政の助成も必要である ( 柗見委員 ) 住民が災害に対する準備をどういう意識で持つか大事であり 防災意識の醸成を促すためにも行政側の広報の進め方が重要である ( 柗見委員 ) (2) 鳥取県国土強靱化地域計画の見直し素案について〇資料説明 ( 倉本課長補佐 ) 地域計画(2018 改訂版 ) の素案を説明 資料 2-1 最近の災害に対する対応施策や KPI 見直し 追加の概要を説明 資料 2-2 近年の災害関連新聞記事の紹介 参考資料 3 〇委員からの意見 豪雨時における流木は間伐材の放置により 流れ出したケースが多いため その原因となる放置木材の指導を盛り込む必要がある ( 柗見委員 ) 間伐材の処理に関する対応について施策に含まれているか確認する ( 事務局 ) 緊急輸送道路の空洞化対策も重要であるが 北海道胆振東部地震では液状化により道路陥没が発生していることから 液状化対策の検討も必要である ( 柗見委員 ) スマートフォン等充電切れなどは 民間との連携 協働も必要である ( 柗見委員 ) 資料 2-2 の 長期にわたる孤立集落等の発生 は市町村となっており 市町村任せでよいか ( 田中委員 ) 防災ヘリ 道路啓開など 県で対応すべき項目もあり 県と市町村のそれぞれで対応施策が多岐にわたるため 確認して資料 2-2に記載する ( 事務局 ) 罹災証明など住民がどのように対応したらよいかわからないこともあることから 行政書士や弁護士からの法律的なアドバイスなども必要ではないか ( 田中委員 ) 鳥取県中部地震では 県から専門知識を有している人からの説明など 実態としては住民への対応は行っていた ( 事務局 ) 消防庁舎の耐震化は 100% となるのはいつごろか?( 門脇委員 ) 耐震化 100% 達成の時期は未定であるが H32 目標は 64% から 75% に上方修正して確実に耐震化を進めている ( 事務局 ) 今回の北海道胆振東部地震にけるブラックアウトの発生は北海道の地域的な特性が強く 中国地方でブラックアウトが発生する可能性は低い ( 鈴木委員 ) 今回の地域計画見直しでは 最新の災害について十分に取り込まれている ( 坪倉委員 ) 2
支援物資を運んでも県と市町村が連携できていない場合があったと聞いていることから 県と市町村で十分な連携をして欲しい ( 前田委員 ) NHK データ放送では水位が見られ深刻さもわかるので 自主防災組織の中で 豪雨時にその水位を見るように指導しているケースもある ( 坪倉委員 ) 住民が豪雨時に NHKの映像を見ることは避難判断の上で重要である ( 柗見委員 ) 孤立集落の発生が懸念される携帯電話不感地区では 防災無線で対応できるように進めている ( 渡邉委員 ) 要配慮者への対応は 単に福祉避難所を指定するだけでなく 福祉避難所の運営スタッフ等の養成も必要である ( 渡邉委員 ) 今回提示した見直し素案の方向性については了承 (3) その他〇今後のスケジュール パブリックコメント 1 月下旬 ~2 月上旬 市町村担当者会議 1 月下旬 第 3 回評価会議 2 月中旬以降で日程調整 5. 閉会 〇閉会あいさつ ( 草野次長 ) 以上 3
第 2 回鳥取県国土強靱化推進評価会議での意見と対応方針 意見 対応方針 担当課 パブリックコメントを求める際 3 年間の評価は個別施策分野やリスクシナリオ別で表し 加えて H27~H29 年評価の全体比較を示す方が県民には伝わりやすいのではないか 中間評価資料を修正する 技術企画課 感震ブレーカー設置に 国に対して感震ブレーカー設置に関する補助制度の創設危機管理政 対する行政の助成も必要である を都道府県消防防災 危機管理部局長会を通じて 平成 29 年度以降 継続して要望しているところ 策課 住民が災害に対する準備をどういう意識で持つか大事であり 防災意識の醸成を促すためにも行政側の広報の進め方が重要である 豪雨時における流木は間伐材の放置により 流れ出したケースが多いため その原因となる放置木材の指導を盛り込む必要がある 市町村 県 国が連携して 住民に避難情報や防災気象情報の内容 入手 活用方法 地域の災害リスク情報の内容と取るべき行動をわかりやすく説明することに努める 計画書の P69 P98 を以下のとおり修正する P69 森林の適切な整備と保全を図るため 山地災害防止施設の整備による山腹崩壊等の復旧対策と予防対策を推進する また 地形や地質状況等に応じた適正な間伐等の施業の着実な実施により 荒廃した森林の再生を促進する P98 森林の荒廃防止及び森林の持つ国土保全機能の保全 発揮のため 地域コミュニティ等との連携を図りつつ 造林 間伐等の適正な森林整備や林道等の路網整備 総合的かつ効果的な治山対策等を計画的に推進する ( 以下 略 ) < 補足説明 > 鳥取県では 従来から木材を有効に活用し 林内に放置しないよう間伐材の搬出に対して支援をしている また 平成 31 年度からは 有識者等を交えた検討会により地形や地質等に適した森林管理技術の検討を進め 将来的にはガイドラインの作成を目指している なお 平成 29 年 7 月に発生した九州北部豪雨災害を林野庁が調査したところによると 多くの山腹斜面がその上に生育していた立木とともに崩壊し 大量の流木が発生して下流の甚大な被害に繋がったものとされている 4 危機管理政策課森林づくり推進課
緊急輸送道路の空洞化対策も重要であるが 北海道胆振東部地震では液状化により道路陥没が発生していることから 液状化対策の検討も必要である 資料 2-2の 長期にわたる孤立集落等の発生 は市町村となっており 市町村任せでよいか 支援物資を運んでも県と市町村が連携できていない場合があったと聞いていることから 県と市町村で十分な連携をして欲しい 要配慮者への対応は 単に福祉避難所を指定するだけでなく 福祉避難所の運営スタッフ等の養成も必要である 液状化が発生する可能性が高いと想定される弓浜半島の道路企画課国道 431 号や米子境港線においては 橋梁取付部の沈下防止対策や 下水マンホールの浮上防止対策についての占用者との調整を行っているところである 孤立が発生した集落への救助 支援は市町村を中心に行う危機管理政が 県は関係機関と連携して必要な生活関連物資等の調達 策課配送などの支援を行うこととしている 支援物資の輸送に当たっては 県が各市町村に対し 輸送危機管理政先ごとの引受責任者を確認し 市町村に引受要員の選定 確策課保を依頼するほか 市町村が実施できないときは 県職員を派遣するなど連携して対応することとしている また 今年度 市町村の備蓄倉庫について 周辺道路も含めた台帳を整備することとしており 円滑な連携備蓄物資の輸送体制の確立に努めている さらに 県は災害時に必要に応じて 市町村物資拠点に県トラック協会等から物流専門家を派遣し 市町村の円滑な物流体制の確保を支援することとしている 福祉避難所の多くは 民間の福祉施設のように運営スタッ危機管理政フが配置された施設が指定されているが 福祉避難所に公共策課施設を指定し 運営スタッフの確保や養成が必要なケースもあることから 県では 福祉避難所及び福祉避難スペース確保 運営対策指針 鳥取県避難所運営マニュアル作成指針 を策定し 住民主体の避難所運営により要配慮者へ適切な対応ができるよう支援している なお 平成 31 年度に福祉分野の専門職種団体 ( 社会福祉士会等 ) を交えて 福祉支援チーム (DCAT) も加わった福祉避難所の開設 運営の訓練を行う予定である 5