別紙 東京都 新宿区同時発表 平成 29 年 11 月 16 日 政策統括官 ( 国土 土地 国会等移転 ) 高精度な屋内地図を初めてオープンデータ化 ~ 新宿駅周辺の屋内地図の公開により屋内ナビゲーションアプリの開発が容易に~ 国土交通省は 屋内外の測位環境を活用した様々な民間サービスの創出が図られることを目指し 新宿駅周辺の屋内地図をG 空間情報センター 1 にて本日から公開します これにより 誰でも 自由に 屋内地図をダウンロードすることができ 屋内ナビゲーションアプリの開発などが可能となります 2, 3 取組の経緯 2020 年東京オリンピック パラリンピック競技大会が開催されるまでには 屋内外の測位環境 技術の進展などにより 測位衛星の信号が届かない屋内においても高精度な測位環境が整備された社会 ( 高精度測位社会 ) の実現が見込まれています 国土交通省では これらを契機として 訪日外国人 高齢者 障害者を含む誰もが 屋内 屋外を問わずシームレスに目的地へ円滑に移動できる社会の実現を目指し 高精度測位社会プロジェクト を実施しています ( プロジェクトの概要については 別紙 2 参照 ) 平成 28 年度には新宿駅周辺を含む4 地区において 新宿ターミナル協議会など関係者のご協力により屋内測位環境を構築し 屋内外シームレスなナビゲーションの実証実験を実施しました 今回 屋内外の測位環境を活用した様々な民間サービスの創出に御利用いただけますよう 実証実験の際に整備した新宿駅周辺の屋内地図を G 空間情報センターにて公開いたします なお プロジェクトにおいて実証実験を実施したその他の地区や 首都圏 地方の主要駅についても 関係事業者の協力を得ながら屋内地図等の公開に向けて取組を進めてまいります 今回公開する屋内地図 新宿駅周辺屋内地図 別紙 1 参照 国土地理院の 階層別屋内地理空間情報データ仕様書( 案 ) を基に 座標の付与された基盤となる階層別屋内地図を作成しました ( 改札内は含みません ) 公開するファイルのフォーマットは GIS ソフトでの閲覧 編集が可能な Shapefile 形式と 位置情報の付与された PDF ファイル (GeoPDF 形式 ) です 1 G 空間情報センター : 平成 28 年に稼働が開始された官民問わず様々な主体により整備 提供される多様な地理空間情報を集約し 利用者がワンストップで検索 ダウンロードし利用できる 産学官の地理空間情報を扱うプラットフォーム (https://www.geospatial.jp/gp_front/) 2 実証実験で設置した測位機器を国土地理院のパブリックタグとして登録済であり エリア内での測位環境の構築に御利用いただけます 3 アプリの作成に際して駅構内などで調査などを行う場合は 各施設管理者の許可が必要です 問合せ先 国土交通省国土政策局国土情報課井上 森本電話 :( 代表 )03-5253-8111( 内線 29823 29825)/( 直通 )03-5253-8353 FAX:03-5253-1569
( 参考 ) 新宿駅周辺屋内地図公開対象範囲 別紙 1 新宿ターミナル協議会 が整備するターミナルマップをベースに電子地図を整備 整備対象 ( 新宿ターミナル協議会対象範囲 ) 整備した新宿駅周辺屋内地図 (GeoPDF) 新宿駅地下部白地図 (GeoPDF) 新宿駅地上部白地図 (GeoPDF) 出典 : 新宿ターミナル協議会 WEB サイト バスタ新宿 3 階白地図 (GeoPDF) バスタ新宿 4 階白地図 (GeoPDF) 新宿ターミナル協議会 : 新宿駅及びその周辺部を対象として 利用者本位のターミナルの実現に向け 多様な関係者が連携して利便性の向上に取り組むことを目的として 設置された協議会 ( 事務局 : 東京都及び新宿区 ) 1
( 参考 ) 高精度測位社会プロジェクト実証実験の取組 別紙 2 多様な位置情報サービス提供の基盤となる 屋内電子地図 測位環境 及びそれらを活用したサービス ( アプリケーション ) の整備促進のため 実証実験等を通じ これまで以下の取組を実施 また 民間事業者主体による多様な位置情報サービスの普及 展開を目指し 推進体制 ( 施設管理者 サービス事業者等 G 空間情報センターによる役割分担 ) の検討 構築を実施 屋内電子地図 屋内電子地図の整備事例蓄積 ( 東京駅周辺 新宿駅周辺 成田空港 日産スタジアム ) 連携業務において階層別屋内地図の標準仕様書を策定 国土地理院業務 (~H29) 測位環境 実証を通じ 屋内測位手法の実現性検証 屋内外シームレス測位の技術的検証 屋内測位環境構築ガイドライン ( 骨子案 ) を策定 サービス ( アプリケーション ) ジャパンスマートナビを試作 公開 ( 段差のない / 少ないルートのナビゲーション 英語対応 ios 対応 ) 民間のアプリベンダーなどに実験環境を公開し 屋内電子地図 測位環境等の評価を実施 多様なサービス創出を目指し アイデアソン / ハッカソンを開催 (H27 東京駅周辺 H28 日産スタジアム ) 平成 28 年度のサービス実証箇所と実証アプリの画面 段差情報を踏まえたナビゲーション実証 実証実験で設置したビーコン ( 例 ) 2
( 参考 ) 推進体制を活用した今後の屋内地図整備の方向性 屋内での位置情報を活用した多様な民間サービスの実現に向け 屋内電子地図等の整備 流通の推進の中核を担うプラットフォームとして G 空間情報センター を位置づけ 施設管理者や地図調整業 サービス事業者などからなる推進体制を構築 産学官連携のもと 実証実験箇所以外についても 素材データの収集 加工 屋内電子地図の利活用などを推進 素材データの提供 測位機器設置等の協力依頼 高精度測位社会プロジェクト 検討結果の反映 実践 サービス実証や情報共有等の協力依頼 施設管理者等 屋内電子地図等の収集 流通に関する連携 G 空間情報センター 屋内電子地図 測位機器の位置情報の提供等 サービス事業者等 素材データ等の提供測位機器の設置 パブリックタグ登録等屋内電子地図等の利用 地図調製事業者 素材データ等の利用屋内電子地図の整備 更新 アプリケーション サービスの実装展開等 民間主体による多様な測位サービスの実現に向けた推進体制 G 空間情報センター : 平成 28 年に稼働が開始された官民問わず様々な主体により整備 提供される多様な地理空間情報を集約し 利用者がワンストップで検索 ダウンロードし利用できる 産学官の地理空間情報を扱うプラットフォーム 3
( 参考 ) 屋内測位のための共通インフラとしてのパブリックタグ 国土地理院では 屋内測位のための位置情報基盤として Wi-Fi やビーコンなど測位機器の位置情報等の共通利用を可能とするため パブリックタグ 1 の標準仕様を策定 新宿駅周辺においても 実証実験で設置した 175 個 2 の BLE ビーコンをパブリックタグとして 国土地理院が管理する パブリックタグ情報共有プラットフォーム 3 に登録しオープンデータとして公開中 G 空間情報センターでも今後公開予定 現状 測位インフラの共有 位置情報サービス利用者 パブリックタグ情報共有プラットフォーム ( 国土地理院が管理 ) 各種タグ 屋内測位インフラ 1 パブリックタグ : 取り付けられている場所などの情報が 所定の形式でデータベースに登録され オープンデータとして公開されており スマートフォンなどでその情報を取得 利用可能な BLE ビーコンや Wi-Fi などのデバイス 2 平成 29 年 7 月 31 日時点において 稼働確認済みの BLE ビーコン 3 パブリックタグ情報共有プラットフォーム :https://ucopendb.gsi.go.jp/ucode/field_test/index.html 4