老介発 0516 第 1 号 平成 23 年 5 月 16 日 各都道府県介護保険主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省老健局介護保険計画課長 東日本大震災により被災した介護保険の被保険者に対する 利用料の免除等の運用について 東日本大震災に対処するための特別の財政援助及び助成に関する法律 ( 平成

Similar documents
老発第    第 号

<4D F736F F D DB8CAF97BF8CB896C68B4B91A B6>

の両方を提出する必要がある 問 3 還付額は 領収証に記載されている金額を還付するのか それともレセプト情報から自己負担分を計算するのか 領収証により保険診療に係る一部負担金の額を確認して還付する 問 4 領収証の紛失 または医療機関等の全壊等により 対象の被保険者が負担した一部負担金の額の確認が取

( 例 2) 特定被災区域にある住家と区域外にある住家を行き来して生活しており 特定被災区域の家が被災したが 住民票は区域外にある場合 公共料金の支払等により生活実態が確認されれば対象として差し支えない ( 例 3) 学生で特定被災区域外に居住している ( 区域外に住民票 ) が 特例により 特定被

事務連絡平成 23 年 3 月 22 日 各都道府県介護保険担当主管部 ( 局 ) 御中 厚生労働省老健局介護保険計画課高齢者支援課振興課老人保健課 東北地方太平洋沖地震及び長野県北部の地震による被災者に係る利用料等の取扱いについて 東北地方太平洋沖地震及び長野県北部の地震による災害発生に関し 介護


事務連絡平成 23 年 6 月 1 日 都道府県民生主管部 ( 局 ) 国民健康保険主管課 ( 部 ) 都道府県総務主管部 ( 局 ) 市区町村主管課 御中 厚生労働省保険局国民健康保険課総務省自治税務局市町村税課 東日本大震災により被災した被保険者に係る国民健康保険料 ( 税 ) の減免に対する財

(頭紙)公布通知

Microsoft Word - 01 規則全文

(様式2)特別徴収中止市町村リスト.xls

02【通知案】年管管発 第号(周知・機構宛)

<4D F736F F D F955C8E CC093788A7A934B F A7A8CB88A7A944692E88FD8816A>

第 3 条市長は 前条に規定する申請に基づいて医療費の給付を受けることができる者であることを確認したときは 申請者に重度心身障がい者医療費受給者証 ( 第 2 号様式 以下 受給者証 という ) を交付するものとする 2 前項の受給者証の資格取得日は 市長が交付決定をした日の属する月の翌月の初日 (

【通知】海外療養費・出産育児一時金の支給の適正化に向けた対策等について

老発第    第 号

【事務連絡】160421平成28年熊本地震による被災者に係る一部負担金等の取扱いについて

飛島村居宅介護 ( 介護予防 ) 住宅改修に係る事業者の登録及び住宅改 修費受領委任払い制度取扱要綱 ( 趣旨 ) 第 1 条 この要綱は 介護保険法 ( 平成 9 年法律第 123 号 以下 法 と いう ) 第 45 条第 1 項に規定する居宅介護住宅改修又は同法第 57 条第 1 項に規定する

< F2D816992CA926D342E A947A8BF48ED282A982E782CC965C>

【事務連絡】平成30年7月豪雨の被災者に係る医療保険の一部負担金の還付等に関するQ&A

表紙 雛形(都道府県、市町村、関係団体)介護保険計画課

< F2D95DB95DB94AD91E D E78B782E6A74>

<4D F736F F D A6D92E894C581458E7B8D7393FA A956C8FBC8E738FE18A518ED293FC89408E9E E A B E E968BC68EC08E7B97768D6A2E646F63>


01 表紙 老人保健課

平成28年度子どものための教育・保育給付災害臨時特例補助金交付要綱

あっせん文(国民健康保険における限度額適用・標準負担額減額認定証 の申請に係る被保険者の負担軽減)

世帯に付き10,000 円以内とする 2 助成金の交付の対象となる空気調和機器の稼働期間 ( 以下 交付対象期間 という ) は 7 月から10 月までとする 3 助成金の交付の申請をした者 ( 以下 申請者 という ) が 交付対象期間の一部について第 6 条に規定する資格に適合しない場合は 助成

Microsoft Word - 表紙 雛形(保険者入り)高齢者支援課180320

03-01【局長通知・特例】施術管理者の要件に係る取扱の特例について

老高発 0713 第 1 号 平成 30 年 7 月 13 日 各都道府県介護保険主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省老健局高齢者支援課長 ( 公印省略 ) 居宅介護住宅改修費及び介護予防住宅改修費の支給について の一部改正について 今般 居宅介護住宅改修費及び介護予防住宅改修費の支給について (

実務上の取扱い(改正)

01 表紙 老人保健課

Microsoft Word - 要綱別添様式 (2)

<4D F736F F D B91678D875D95DB8CAF97BF96C68F9C939989DB92B792CA926D2E646F6378>

区分に応じ 当該各号に掲げる書類に必要な事項を記載して交付しなければならない (1) 条例第 2 条第 2 項第 1 号に掲げる重度心身障害者等である受給者重度心身障害者等医療費受給資格証 ( 様式第 3 号 ) 及び福祉医療費請求書 ( 様式第 6 号 ) 又は重度心身障害者等医療費 ( 療養費払

第 3 条条例第 3 条第 2 項第 2 号の所得割の額 ( 以下 所得割の額 という ) の算定は 次の各号に掲げる場合に応じ 当該各号に定める方法により行うものとする (1) 地方税法第 314 条の7 並びに附則第 5 条の4 第 6 項及び第 5 条の4の2 第 6 項の規定による控除をされ

の上 交付金の交付を決定するものとし 交付金の交付を決定したときは 交付金交付決定通知書 ( 別紙様式 2) により 各県知事に通知するものとする ( 交付の条件 ) 第 8 この交付金の交付の決定には 次の条件が付されるものとする (1) 交付金事業の内容の変更 ( 軽微な変更を除く ) をする場

Taro 社福軽減(新旧)

( 補助金の交付申請 ) 第 4 条補助金の交付を受けようとする保護者 ( 以下 申請者 という ) は 大阪狭山市私立幼稚園就園奨励費補助金交付申請書 ( 様式第 1 号 ) を市長に提出しなければならない ( 補助金の交付決定 ) 第 5 条市長は 前条の申請があった場合は 内容を審査し適当と認

平成21年度地域医療再生臨時特例交付金交付要綱

(3) 父又は母が規則で定める程度の障害の状態にある児童 (4) 父又は母の生死が明らかでない児童 (5) その他前各号に準ずる状態にある児童で規則で定めるもの 3 この条例において 養育者 とは 次に掲げる児童と同居して これを監護し かつ その生計を維持する者であって その児童の父母及び児童福祉

<4D F736F F D E63188C4816A8D4C93878CA78BC696B18AC7979D91CC90A78A6D94468C9F8DB88EC08E7B97768D6A816989FC90B38CE3816A2E646F63>

01 鑑文

指定居宅介護支援に要する費用の額の算定に関する基準 ( 平成 12 年厚生省告示第 20 号 ) 介護保険法第 46 条第 2 項及び第 58 条第 2 項の規定に基づき 指定居宅介護支援に要する費用の額の算定に関する基準を次のように定め 平成 12 年 4 月 1 日から適用する 一指定居宅介護支

「配偶者からの暴力を受けた被扶養者の取扱い等について」の一部改正について

第 2 条条例第 2 条第 1 項に規定する社会保険各法 ( 以下 社会保険各法 という ) は 次の各号に掲げる法律をいう (1) 健康保険法 ( 大正 11 年法律第 70 号 ) (2) 船員保険法 ( 昭和 14 年法律第 73 号 ) (3) 私立学校教職員共済法 ( 昭和 28 年法律第

日の属する月の初日から65 歳の誕生日の前日までの期間 (2) 条例第 2 条第 2 項第 2 号に掲げる重度心身障害者等である受給者受給資格の登録をした日の属する月の初日から70 歳の誕生日の属する月の末日 ( その誕生日が月の初日であるときはその日の属する月の前月の末日 ) までの期間 (3)

2 前項第 1 号の制限額は, 次表のとおりとする 対象者制限額乳幼児等を養育している者扶養親族等及び児童がないときは,53 2 万円とし, 扶養親族等及び児童があるときは,532 万円に当該扶養親族等及び児童 1 人につき38 万円 ( 当該扶養親族等が所得税法 ( 昭和 40 年法律第 33 号

= 掲載済 12 短期入所生活介護 (P107~P121) 13 短期入所療養介護 (P122~P131) 16 福祉用具貸与 (P153~P158) 17 (P159~P170) 18 入居者生活介護 地域密着型入居者生活介護 (P171~P183) 20 介護老人福祉施設 地域密着型介護老人福祉

伊丹市市民福祉金条例の一部を改正する条例(平成12年  伊丹市条例第  号)

< F2D817988E38E7489EF A E918A EB8>

<4D F736F F D DD08A518CD DB8CAF93C197E18AD68C B315D2E646F6378>

( 条例第 4 条第 1 項に規定する額 ) 第 4 条条例第 4 条第 1 項に規定する額は 病院若しくは診療所等 ( 保険薬局を除く ) の診療報酬明細書 ( 訪問看護診療費明細書を含む ) 又は医療保険各法に定める療養費支給申請書ごとに 次の各号に掲げる区分に対し定める額とする なお 医療に関

により 次の各号に定める者に対して届書の提出を求めるものとする ただし 第 1 号に該当する場合で 届出すべき事項を公簿等によって確認することができるときは 当該届出を省略させることができる (1) 世帯に属するすべての被保険者が老人保健法 ( 昭和 57 年法律第 80 号 ) の規定による医療又

綾瀬市インフルエンザ予防接種実施要領

老人医療給付費等の国庫負担(補助)について

号様式 ) によるものとする 2 受給資格者証の有効期間は 子どもが出生した日又は本市へ転入した日から18 歳に達する日以後の最初の3 月 31 日までとする ( 助成の請求等 ) 第 4 条条例第 8 条第 1 項の規定により保険医療機関等が支払を受けようとするときは 診療報酬の例により社会保険診

< F2D97C3977B94EF82CC8EE688B582A282C982C282A282C BB>

スライド 1

起 案 書

取手市ぬくもり医療支援事業に関する条例施行規則 取手市ぬくもり医療支援事業に関する条例施行規則 平成 17 年 10 月 24 日規則第 230 号改正平成 20 年 3 月 21 日規則第 4 号平成 21 年 6 月 17 日規則第 34 号平成 22 年 9 月 15 日規則第 43 号平成

( 別紙 ) 保育士修学資金貸付制度実施要綱 第 1 目的この制度は 指定保育士養成施設に在学し 保育士資格の取得を目指す学生に対し修学資金を貸し付け もってこれらの者の修学を容易にすることにより 質の高い保育士の養成確保に資することを目的とする 第 2 貸付事業の実施主体保育士修学資金 ( 以下

年管管発第 1026 第 2 号平成 24 年 10 月 26 日 地方厚生 ( 支 ) 局年金調整 ( 年金管理 ) 課長殿 厚生労働省年金局事業管理課長 ( 公印省略 ) 生活に困窮する外国人に対する生活保護の措置について ( 通知 ) に基づく保護を受けている外国人の国民年金保険料免除の申請の

(2) 世帯の預貯金等が基準貯蓄額 ( 単身世帯の場合は 350 万円とし 世帯構成員が 1 人増え る毎に 100 万円を加算した額 ) 以下であること (3) 世帯がその居住の用に供する家屋その他日常生活のために必要な資産以外に利用し得る資産 を所有していないこと (4) 負担能力のある親族等に

く指定障害児入所施設等の人員 設備及び運営に関する基準 ( 平成 24 年厚生労働省令第 16 号 ) 第 17 条及び第 54 条並びに児童福祉法に基づく指定障害児相談支援の事業の人員及び運営に関する基準 ( 平成 24 年厚生労働省令第 29 号 ) 第 12 条の規定に基づき市町村が定める基準

                       

葉山町身体障害者自動車改造費助成事業実施要綱 平成 26 年 4 月 1 日制定 ( 目的 ) 第 1 条この要綱は 身体障害者 ( 身体障害者福祉法 ( 昭和 24 年法律第 283 号 ) 第 15 条第 4 項の規定により身体障害者手帳の交付を受けているものをいう 以下に同じ ) が移動手段と

船橋市住宅改修支援事業実施要綱 ( 趣旨 ) 第 1 条この要綱は 住宅改修支援事業の実施に関し 必要なことを定めるものとする ( 定義 ) 第 2 条この要綱において 住宅改修支援事業 とは 介護保険法施行規則 ( 平成 11 年厚生省令第 36 号 以下 施行規則 という ) 第 75 条第 1

監 事 監 査 規 程

仙北市国民健康保険におけるはり、きゅう及びあん摩マッサージ施術料の療養費代理受領に係る事務取扱要綱

ナショナル・トラスト税制関係通知

綾瀬市インフルエンザ予防接種実施要領

別紙 1 地方厚生 ( 支 ) 局保険年金 ( 企業年金 ) 課長殿 年企発 0422 第 1 号 平成 28 年 4 月 22 日 厚生労働省年金局 企業年金国民年金基金課長 ( 公印省略 ) 平成 28 年熊本地震に係る厚生年金基金及び国民年金基金の事務処理に関する 指導等について 今般 熊本県

羽村市乳幼児の医療費の助成に関する条例施行規則 平成 5 年 9 月 24 日規則第 21 号 改正 平成 6 年 3 月 16 日規則第 6 号平成 7 年 10 月 1 日規則第 31 号平成 8 年 10 月 1 日規則第 27 号平成 9 年 6 月 5 日規則第 20 号平成 10 年 3

乳幼児医療費助成要綱_H280101_docx

年管管発 0928 第 6 号平成 27 年 9 月 28 日 日本年金機構年金給付業務部門担当理事殿 厚生労働省年金局事業管理課長 ( 公印省略 ) 障害年金の初診日を明らかにすることができる書類を添えることができない場合の取扱いについて 厚生年金保険法施行規則等の一部を改正する省令 ( 平成 2

( イ ) 震災の発生後の最近 3 か月間の売上高等が震災の影響を受ける直前の同期に比して 15% 以上減少していること ( ロ ) 原則として震災の発生後の最近 1 か月間の売上高等が前年同月に比して 15% 以上減少しており かつ その後 2 か月間を含む 3 か月間の売上高等が前年同期に比して

4-2砺波市重度心身障害者等医療費の助成に関する条例施行規則

ii 8. 河川法と漁港法との調整に関する協定 ( 抄 ) 運輸省港湾局と農林省水産庁生産部とに関連ある港湾災害復旧事業の処理について 76 第 2 漁港関係災害関連事業 Ⅰ 補助金交付要綱 1. 漁港関係災害関連事業等補助金交付要綱 77 Ⅱ 災害関連漁業集落環境施設復旧事業 1. 災

平成13年4月20日

社会福祉法人による生計困難者に対する利用者負担の減免

議案第49号-医療福祉費支給に関する条例の一部改正【確定】

第 5 条市長は 前条に規定する申請書等に基づいて健康管理費を受けることができる者であることを確認したときは 当該資格を認定する 2 市長は 前項により資格を認定した者 ( 以下 受給者 という ) に対し 重障老人健康管理事業対象者証 ( 以下 対象者証 という ) を交付する ( 不認定の通知

宇部市乳幼児医療費助成要綱

出産育児一時金制度の見直しに関する Q&A 平成 23 年 3 月

Microsoft Word - 02-頭紙.doc

附則 ( 平成 26 年 4 月 1 日訓令第 1 号 ) この規程は 平成 26 年 4 月 1 日から施行する 附則 ( 平成 26 年 5 月 22 日訓令第 2 号 ) この規程は 平成 26 年 8 月 1 日から施行する 附則 ( 平成 27 年 3 月 19 日訓令第 1 号 ) この

保保発 0607 第 1 号 保国発 0607 第 1 号 平成 24 年 6 月 7 日 全国健康保険協会理事長 都道府県民生主管部 ( 局 ) 国民健康保険主管課 ( 部 ) 長 御中 厚生労働省保険局保険課長 厚生労働省保険局国民健康保険課長 健康保険法第 106 条の規定に基づく出産育児一時

( 保 99) 平成 29 年 9 月 4 日 都道府県医師会 社会保険担当理事殿 日本医師会常任理事 松本純一 被保険者証の氏名表記について 被保険者証の氏名表記につきましては 性同一性障害を有する被保険者又は被扶養者から 被保険者証において通称名の記載を希望する旨の申出があったことから 保険者が

入院おむつ代支給事業実施要綱

Microsoft PowerPoint - 表紙.pptx

別紙 ( 国内における臓器等移植について ) Q1 一般の移送費の支給と同様に 国内での臓器移植を受ける患者が 療養の給付を受けるため 病院又は診療所に移送されたときは 移送費の支給を行うこととなるのか 平成 6 年 9 月 9 日付け通知の 健康保険の移送費の支給の取扱いについて ( 保険発第 1

別記様式 ( 市長 区長 町長 村長 ) 殿 ( 申請日 ) 平成年月日 住民票のある市区町村名を記入してください 通知カードの送付先に係る居所情報登録申請書 通知カードの送付先に係る居所 ( 現に居住する住民票の住所地以外の地 ) について 下記のとお り登録申請します 記 1 居所情報登録を行う

<4D F736F F D CD8F6F5F8DAA8B928B4B94CD817A31325F90E797748CA791B E735F315F362E646F63>

Microsoft Word - 【施行】180406無低介護医療院事業の税制通知

に該当する者については 同項の規定にかかわらず受給資格者とする 3 病院等に入院等したことにより 本市の区域内に住所を変更したと認められる第 1 項各号に該当する者については 同項の規定にかかわらず受給資格者としない 4 第 1 項及び第 2 項の規定にかかわらず 次の各号のいずれかに該当する者は

事務取扱通知

堺市身体障害者等自動車運転免許取得費助成要綱

<4D F736F F D D87817A8DDD F189FC92E893C197E192CA926D82CC88EA959489FC90B32E646F6378>

地域生活支援事業サービス提供事業者登録要綱

Transcription:

老介発 0516 第 1 号 平成 23 年 5 月 16 日 各都道府県介護保険主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省老健局介護保険計画課長 東日本大震災により被災した介護保険の被保険者に対する 利用料の免除等の運用について 東日本大震災に対処するための特別の財政援助及び助成に関する法律 ( 平成 23 年法律第 40 号 以下 震災特別法 という ) 等の施行に伴う介護保険法 ( 平成 9 年法律第 123 号 ) 等の規定の特例の内容については 東日本大震災に対処するための特別の財政援助及び助成に関する法律における介護保険関係規定等の施行について ( 平成 23 年 5 月 2 日付け老発 0502 第 1 号厚生労働省老健局長通知 以下 局長通知 という ) において示されているところであるが 今般の東日本大震災により被災した介護保険の被保険者に対する利用料の免除等の特例措置につき その運用に当たっての留意事項を下記のとおり通知するので 当該特例措置が被災した介護保険の被保険者に遺漏なく適用されるよう 管内市町村 ( 特別区を含む 以下同じ ) のほか 被保険者 介護サービス事業者 関係団体等関係各方面へ確実に伝達されるよう周知徹底に特段の御配意をお願いする 記 第 1 利用料の免除の取扱いについて 1 利用料免除の対象者について (1) 次に該当する被保険者は 介護保険法第 50 条又は第 60 条の規定による利用料免除の対象者として差し支えない 1 平成 23 年 3 月 11 日に震災特別法第 2 条第 3 項に規定する特定被災区域に住所を有していた者であって 東日本大震災による被害を受けたことにより 当該者若しくはその属する世帯の生計を主として維持する者が住宅 家財若しくはその他の財産について著しい損害を受けた者又は被災者生活再建支援法 ( 平成 10 年法律第 66 号 ) 第 2 条第 2 号ハに規定する長期避難世帯に属する者 1

2 平成 23 年 3 月 11 日に特定被災区域に住所を有していた者であって 東日本大震災による被害を受けたことにより その者の属する世帯の主たる生計維持者 ( 世帯主を想定しているが 所得に関する証明書等により 生計維持関係が判別できる場合は 柔軟に判断して差し支えない 以下同じ ) が死亡し 又は心身に重大な障害を受け 若しくは長期間入院したことにより収入が著しく減少した者 3 平成 23 年 3 月 11 日に特定被災区域に住所を有していた者であって 東日本大震災による被害を受けたことにより その者の属する世帯の主たる生計維持者の行方が不明である者 4 平成 23 年 3 月 11 日に特定被災区域に住所を有していた者であって 東日本大震災による被害を受けたことにより その者の属する世帯の主たる生計維持者が業務を廃止し 又は休止した者 5 平成 23 年 3 月 11 日に特定被災区域に住所を有していた者であって 東日本大震災による被害を受けたことにより その者の属する世帯の主たる生計維持者が失職し 現在収入がない者 6 原子力災害対策特別措置法 ( 平成 11 年法律第 156 号 ) 第 15 条第 3 項の規定による 避難のための立退き又は屋内への退避に係る内閣総理大臣の指示の対象地域であるため避難又は退避を行っている者 指示があった日は 現時点では 以下のとおりである 福島第 1 原子力発電所から半径 10km圏内の地域 3 月 11 日福島第 1 原子力発電所から半径 10~20km圏内の地域 3 月 12 日福島第 2 原子力発電所から半径 10km圏内の地域 3 月 12 日福島第 1 原子力発電所から半径 20km~30km圏内の地域 3 月 15 日 7 原子力災害対策特別措置法第 20 条第 3 項の規定による 計画的避難区域及び緊急時避難準備区域の設定に係る原子力災害対策本部長の指示の対象となっている者 指示があった日は 現時点では 4 月 22 日である (2) 次のような者は (1)1から7までに掲げる被保険者に準じて利用料免除の対象者として差し支えない なお 認定に当たり市町村は 被災者救済の観点から個々の事例に応じて社会通念上適切に判断するようお願いする 1 平成 23 年 3 月 11 日以降に新たに結婚その他これに準ずる理由により 免除措置を受ける世帯に属することとなった者 2 原子力災害対策特別措置法第 15 条第 3 項の規定による 避難のための立退き若しくは屋内への退避に係る内閣総理大臣の指示があった日又は同法第 20 条第 3 項の規定による 計画的避難区域及び緊急時避難準備区域の設定に係る原子力災害対策本部長の指示があった日以降に 新たに結婚その他これに準ずる理由により 免除措置を受ける世帯に属することとなった者 (3)(1) 及び (2) に該当する被保険者であって 平成 23 年 3 月 11 日以降に特定被災区域から他の市町村に転入した者についても 利用料免除の対象者とする 2 利用料免除の適用期間について 2

(1)1の利用料免除は 平成 23 年 3 月 11 日 (1(1)6 又は7に該当する被保険者については 指示がった日 1(2)1 又は2に該当する被保険者については免除を受ける世帯に属することとなった日 ) から 局長通知第三の一の1に定めるとおり 平成 24 年 2 月 29 日までの間において厚生労働大臣が定める日までの間に1に規定する利用料免除の対象者 ( 以下 免除対象被保険者 という ) が受けた介護サービスについて適用するものとする ただし 1(1)3 に該当する被保険者については 同日までの間において主たる生計維持者の行方が明らかとなるまでの間に受けた介護サービスについて 1(1)6 若しくは7 又は (2)2に該当する被保険者であって同日までの間において当該指示が解除されたものについては 別途定める日までの間に受けた介護サービスについて それぞれ適用するものとする (2)(1) の厚生労働大臣が定める日は 現在のところ平成 24 年 2 月 29 日を予定している 3 免除証明書について (1) 免除対象被保険者は 介護サービス事業者から介護サービスを受ける際に 利用料免除証明書 ( 以下 免除証明書 という ) を被保険者証に添えて当該介護サービス事業者に提示しなければならない 免除証明書の様式については 各市町村において用いられているものを利用していただきたい (2) 免除対象被保険者は あらかじめ市町村に対して申請を行い 免除証明書の交付を受けるものとする (3)(1) にかかわらず 市町村による免除証明書の発行準備のため 3 月 11 日に東北地方を中心として発生した地震並びに津波により被災した要介護者等への対応について ( 平成 23 年 3 月 11 日付け厚生労働省老健局総務課ほか事務連絡 ) 及び 東北地方太平洋沖地震及び長野県北部の地震による被災者に係る利用料等の取扱いについて ( 平成 23 年 3 月 17 日 22 日 23 日及び24 日並びに4 月 22 日付け厚生労働省老健局介護保険計画課ほか事務連絡 ) により行われている利用料の支払猶予の取扱いを平成 23 年 6 月末日まで継続することとし この間に市町村は免除証明書を速やかに発行するよう努め 同年 7 月 1 日以降については 免除対象被保険者は被保険者証に免除証明書を添えて介護サービスを受けるものとする (4) 支払猶予期間中 利用料の支払猶予を受けて介護サービスを受けた免除対象被保険者の費用の支払いについては 免除証明書を提示して介護サービスを受けたものと同様の取扱いとすること (5)(1) から (3) までにかかわらず 著しい行政機能の障害があることや 大部分の住民が避難指示等の対象となり行政事務が混乱していること等の理由により 平成 23 年 6 月末日までに免除証明書を発行することが困難である旨の申出を行った市町村 ( 震災特別法第 2 条第 2 項に定める特定被災地方公共団体に限る ) の免除対象被保険者については 同年 7 月 1 日以降も当分の間 利用料の支払猶予を継続するので 該当する市町村は 別添様式第 1により 同年 5 月 25 日までに 県を通じて厚生労働省老健局介護保険計画課に連絡をお願いする 3

なお 免除証明書の交付に当たっては 申請手続の完了を待つことなく交付することを可能にするなど市町村の事務手続きの簡素化を図っているところであり また免除証明書の交付は被保険者及び介護サービス事業者の負担軽減に資することも考慮し この特例的な取扱いの申出は やむを得ない場合に限ること また 申出当初に予定されていた免除証明書の交付完了時期を変更する必要が生じた場合においては 交付完了時期を早めるときは 変更後の交付完了時期の属する月の前々月の末日までに 交付完了時期を遅らせるときは 当初の交付完了時期の属する月の前々月の末日までに 変更後の交付完了時期を別記様式第 1 に記載の上 再度 県を通じて当課に申し出る (6)(5) の申出を行った市町村のうち その全域が1(1)6 又は7の指示の対象地域となっているものについては 被保険者が介護サービス事業者において被保険者証を提示すれば 当該被保険者証に記載された住所により 介護サービス事業者が免除対象被保険者であることが判断可能であることから 被保険者証の提示により免除証明書の提示に代えることができる 現時点では 福島県広野町 楢葉町 富岡町 川内村 大熊町 双葉町 浪江町 葛尾村及び飯舘村が当該市町村に該当している 4 利用料免除の申請手続について (1) 利用料免除の申請手続は 介護保険法第 50 条又は第 60 条の規定による利用料の減免を受けるに当たり必要な手続と同様とする ただし り災証明書等を交付しているため被災事実を把握している等の場合は 申請に当たり必要な添付書類等を省略する等の柔軟な取扱いを行って差し支えない (2) 免除対象被保険者に該当する旨を証明する書類には次のようなものが考えられる 1 当該者又はその属する世帯の生計を主として維持する者が住宅 家財又はその他の財産について著しい損害を受けた場合り災証明書 被災証明書 ( ただし 航空写真を活用して全壊と判定したことが確認できる場合や 1(1)1に規定する市町村に住所を有していた世帯について長期避難世帯として取り扱う場合であって当該市町村に住所を有していることが確認できるときは 書類の提出を要しない ) 2 主たる生計維持者が死亡又は心身に重大な障害を負った場合イ主たる生計維持者が死亡した場合 ⅰ り災証明書 被災証明書 ⅱ ⅰにその旨の記載がない場合は 死亡診断書 ⅲ ⅱのみでは判断困難な場合は 併せて死亡診断書に準じる医師による証明書 ⅳ 警察の発行する死体検案書ロ主たる生計維持者が心身に重大な障害を負った場合医師の診断書 3 主たる生計維持者の行方が不明である場合警察等に行方不明者に係る届出をしていることが確認できるもの 4

4 東日本大震災により主たる生計維持者が業務を廃止し 若しくは休止し 又は失職し現在収入がない場合 ⅰ 公的に交付される書類であって 事実の確認が可能なもの ( 廃業証明書 休業損害証明書等 ) ⅱ 主たる生計維持者による申立書及び事業主等による証明書 ( 公的に発行される書類による確認が困難な場合に限る ) 5 原子力災害対策特別措置法第 15 条第 3 項の規定による避難のための立退き若しくは屋内への退避に係る内閣総理大臣の指示の対象地域であるため避難若しくは退避を行っている場合 又は同法第 20 条第 3 項の規定による計画的避難区域及び緊急時避難準備区域の設定に係る原子力災害対策本部長の指示の対象となっている場合避難指示等の対象地域に住所を有していたことが確認できるもの ( 市町村において対象地域に住所を有していたことが確認できる場合は書類の添付を要しない ) (3)(2) に掲げる書類の入手が困難である場合には 申請者による申立てを認める この場合 親類又は知人による証明を受けることが好ましい (4) 平成 23 年 6 月末日までは利用料の支払猶予の取扱いが継続されるが 同年 7 月 1 日以降は 免除証明書を介護サービス事業者に提出しない場合には利用料の支払いが必要となる この免除証明書交付の申請について 被保険者に対して十分な周知の徹底に努められたい ( ただし 3(5) により平成 23 年 7 月 1 日以降も利用料の支払猶予を行う市町村を除く ) (5)(1) による免除申請を受けた市町村は 免除対象被保険者である旨の認定を行った場合には 免除証明書を当該認定に係る被保険者に対して交付する また 免除証明書を交付する際には 当該認定に係る被保険者に対し 介護サービス事業者において介護サービスを受ける際に被保険者証に添えて当該免除証明書を提示するよう指導するとともに 次に掲げる事項について周知をお願いする 1 介護サービス事業者に免除証明書を提示した場合に 利用料の免除がされる 2 被保険者証の記載事項に変更があったときは 被保険者証の記載事項の変更と併せ免除証明書の記載事項について変更を行う必要がある 3 免除証明書を喪失等した場合には その再交付を受ける必要がある 4 被保険者資格を喪失した場合や免除対象被保険者に該当しなくなった場合 免除証明書の有効期限に達した場合には 免除証明書を返還しなければならない 5 利用料の還付について (1) 次に掲げる者が介護サービス事業者から介護サービスを受けた際に当該介護サービス事業者に支払った利用料については 市町村に申請を行うことにより 市町村から還付を受けることができるものとする ただし 既に高額介護サービス費の支給を受けている場合等においては 市町村は 当該支給額を控除した額を還付するものとする 1 平成 23 年 6 月末日までの支払猶予期間に1(1) から (3) までのいずれかに 5

該当していたが 利用料の支払いを行った者 2 支払猶予期間の終了後であって 市町村の事情によって免除証明書の交付を受けていない免除対象被保険者その他の免除証明書を介護サービス事業者に提示しなかったことがやむを得ないと認められる免除対象被保険者 (2)(1) により利用料の還付を受けようとする者は 申請書に理由を記載した上で市町村に申請し 当該申請書には 介護サービス事業者が発行した領収証又は既に支払った利用料の額を確認できる書類を添付する (3)(2) の申請書の提出と併せて利用料免除の申請がなされた場合においては 市町村は 当該申請者が免除対象被保険者に該当すると認めた場合であって免除措置の期間内であるときは 免除証明書の発行を行う 第 2 食費及び居住費等に関する補助の取扱いについて 1 食費及び居住費等に関する補助の対象者について震災特別法第 90 条から第 92 条までの規定による食費及び居住費等に関する補助の対象者は 局長通知第三の一の21 31 及び41に定めるとおり 免除対象被保険者とする 2 食費及び居住費等に関する補助の適用期間について (1)1の食費及び居住費等に関する補助は 平成 23 年 3 月 11 日 ( 第 1の1(1)6 又は7に該当する被保険者については指示があった日 第 1の1(2)1 又は2に該当する被保険者については 免除を受ける世帯に属することとなった日 ) から 局長通知第三の一の21 31 及び41に定めるとおり 平成 24 年 2 月 29 日までの間において厚生労働大臣が定める日までの間に 免除対象被保険者が受けた特定介護サービス 特定介護予防サービス又は旧措置入所者に係る指定介護福祉施設サービスについて適用する (2)(1) の厚生労働大臣が定める日は 現在のところ平成 23 年 8 月 31 日を予定しているが この日付は第 1の1(1)1に規定する市町村における災害救助法 ( 昭和 22 年法律第 118 号 ) による救助の実施状況如何により延長されることがあり得る 延長された場合においては その時点で通知することとしているが その際 再度 期限について周知徹底をお願いする 3 認定証について (1)1に規定する食費及び居住費等に関する補助の対象者は 介護保険施設等 特定介護予防サービス事業者又は特定介護老人福祉施設から特定介護サービス 特定介護予防サービス又は旧措置入所者に係る指定介護福祉施設サービスを受ける際に 東日本大震災に対処するための特別の財政援助及び助成に関する法律の厚生労働省関係規定の施行等に関する省令 ( 平成 23 年厚生労働省令第 57 号 以下 震災特別省令 という ) 第 30 条第 3 項 ( 第 31 条及び第 32 条において準用する場合を含む ) に規定する認定証 ( 別添様式第 2) を被保険者証に添えて当該介護保険施設等 特定介護予防サービス事業者又は特定介護老人福祉施設に提示しなければならない 6

(2) その他の取扱いについては 第 1 の 3(2) から (6) までに定める取扱いに準 じる 4 食費及び居住費等に関する補助の申請手続について (1) 食費及び居住費等に関する補助の申請手続は 震災特別省令第 30 条から第 32 条までに定めるところによる 申請書の様式については 別添様式第 3を適宜活用いただきたい ただし り災証明書等を交付しているため被災事実を把握している等の場合は 申請に当たり必要な添付書類等を省略する等の柔軟な取扱いを行って差し支えないこと また 食費及び居住費等に関する補助の申請手続について第 1の3に定める利用料免除の申請手続と一体的に行う等 申請を行う被保険者の負担の軽減に努めるようお願いする (2) その他の取扱いについては 第 1の4(2) から (5) までに定める取扱いに準じる 5 食費及び居住費等の還付について 食費及び居住費等の還付については 第 1 の 5 に定める取扱いに準じる 6 事業者への支払について食費及び居住費等の補助を行う場合には 事業者による代理受領の方法をとることにより利用者の負担軽減を図られたいが 当該補助に係る事業者による市町村への請求方法等についての詳細は別途通知する 第 3 利用料の免除等に要する費用に対する財政支援について東日本大震災における利用料の免除並びに食費及び居住費等の補助に係る保険者の対応については 第一次補正予算に計上された介護保険特別対策費補助金により国庫補助を行うこととし 交付要綱は別途通知する 第 4 保険料の減免に要する費用に対する財政支援について東日本大震災による被害を受けたことにより保険料を減免された被保険者の減免額については 第一次補正予算に計上された介護保険特別対策費補助金により国庫補助をこととし 国庫補助の算定に当たっての基準は別途通知する 7

免除証明書交付完了時期延長希望市町村リスト ( 様式 1) 県名 県 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 市町村名免除証明書の交付完了の時期 ( 見込み )

介護保険施設等における食費 居住費減免認定証 ( 様式 2) 被保険者番号 被保険者氏名男 女生年月日明 大 昭.. 住 所 有効期間平成年月日から平成年月日まで 上記のとおり証明する 平成年月日 市町村長 印 この認定証は 東日本大震災により被災した被保険者が介護保険施設等における食費 居住費の減免措置を受けられることを証明するものです 1. 介護サービス事業者に対し この証明書を被保険者証に添えて提出してください 2. 被保険者の資格がなくなったとき又はこの証の有効期限に至ったときには 直ちにこの証を市町村に返してください また 転出の届出をする際には この証を添えてください

介護保険施設等における食費 居住費減免申請書 ( 様式 3) 被保険者証番号 被保険者 明 大 昭住所生年月日.. 氏名性別男 女 介護保険施設又は地域密着型介護老人福祉施設に入所している場合 施設名施設の所在地入所 入院した日 以上申請します 平成年月日 申請者 市町村長殿 住所 氏名 印 申請する際 被保険者証を提出するとともに必要に応じて 以下の書類を添付してください 1 氏名 性別 生年月日及び住所を証する書類 2 介護保険施設又は地域密着型介護老人福祉施設に入所している場合にあっては これらの施設の名称及び所在地を証する書類 3 介護保険施設又は地域密着型介護老人福祉施設に入所している場合にあっては 入所し 又は入院した年月日を証する書類 4 介護保険負担限度額認定証 ( これを有する場合に限る )