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資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

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【HP公表 最終版の公表前確認修正有り】 北陸取組み(個票)

4 推進体制別途添付いたします 5 公表の方法等 ホームページアドレス 閲覧場所 窓口で閲覧 所在地 冊 子 閲覧可能時間 冊子名 入手方法 その他

山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針 ( 平成二十八年山梨県告示第九十九号 ) 山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針を次のとおり定める 平成二十八年三月二十四日 山梨県知事 後 藤 斎 山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針 ( 趣旨 ) 第一条 この技術指針は 山梨県世界遺産富士山の保全に係る

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お知らせ

npg2018JP_1011

〔表紙〕

取組概要 ( 申請書からの転記 ) 全 般 排 出 量 の 認 識 取組名称 認証取得者名取組の概要 適用したカーボン オフセット第三者認証基準のバージョン認証の有効期間オフセット主体認証ラベルの使途 認証対象活動 認証番号 :CO 有効期間満了報告書受領済み 持続可能な島嶼社会の発展に

公開用_ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の定義と評価方法(150629)

地球温暖化対策計画書

1 平成 22 年度の取組み結果 平成 22 年度の取り組み結果は 下記のとおりです 温室効果ガスの総排出量 平成 22 年度 温室効果ガス総排出量 (t-co2) 26,876 27, % 具体的取り組み 平成 22 年度 電気使用量 (kwh) 37,334,706 38,665,4

東洋インキグループの環境データ(2011〜2017年)

2. 環境へのへの負荷負荷の状況 ( 取りまとめりまとめ表 ) 環境への負荷 単位 年 年 年 1 温室効果ガスガス排出量 二酸化炭素 Kg-CO 2 ( ( ) ) Kg-CO 2 -CO 2 2 廃棄物排出量及び ) 廃棄物最終処分量 一般廃棄物 ) 最終処分量 ) 産業廃棄物 ) 最終処分量

事例2_自動車用材料

土地利用計画 土地利用計画面積表 土地利用の区分区分面積 ( m2 ) 比率 (%) 備考 発電施設用地パネル 19, パワーコンディショナー 緑地 5, 計画地面積 24, 太陽光パネル配置図 発電施設計画 発電施設の概要 発電設備規格


番号文書項目現行改定案 ( 仮 ) 1 モニタリン 別表 : 各種係 グ 算定規程 ( 排出削 数 ( 単位発熱量 排出係数 年度 排出係数 (kg-co2/kwh) 全電源 限界電源 平成 21 年度 年度 排出係数 (kg-co2/kwh) 全電源 限界電源 平成 21 年度 -

調査時点工事の終了後とする 調査期間調査地点調査手法5.2 生物の生育 生息基盤 5.2 生物の生育 生息基盤 (1) 東京 2020 大会の大会開催前 1) は 表 に示すとおりである 区分 予測条件の状況 表 ( 東京 2020 大会の開催前 ) 生物 生態系の賦存地の改

( 別紙 ) 中国電力株式会社及び JFE スチール株式会社 ( 仮称 ) 蘇我火力 発電所建設計画計画段階環境配慮書 に対する意見 1. 総論 (1) 石炭火力発電を巡る環境保全に係る国内外の状況を十分認識し 本事業を検討すること 本事業を実施する場合には 本事業に伴う環境影響を回避 低減するため

(2) ベースラインエネルギー使用量 それぞれの排出起源のベースラインエネルギー使用量の算定方法は以下のとおり 1) 発電電力起源 EL BL = EL ( 式 1) 記号定義単位 ELBL ベースライン電力使用量 kwh/ 年 EL 事業実施後のコージェネレーションによる発電量 kwh/ 年 2)

1

低炭素都市づくりガイドライン(案)について

目次 1. 奈良市域の温室効果ガス排出量 温室効果ガス排出量の推移 年度 2010 年度の温室効果ガス排出状況 部門別温室効果ガス排出状況 温室効果ガス排出量の増減要因 産業部門 民生家庭部門

平成 30 年度朝倉市地球温暖化対策実行計画 ( 事務事業編 ) 実施状況報告書 ( 平成 29 年度実績 ) 平成 30 年 9 月 朝倉市環境課

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地球温暖化対策実行計画

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バイオマス比率をめぐる現状 課題と対応の方向性 1 FIT 認定を受けたバイオマス発電設備については 毎の総売電量のうち そのにおける各区分のバイオマス燃料の投入比率 ( バイオマス比率 ) を乗じた分が FIT による売電量となっている 現状 各区分のバイオマス比率については FIT 入札の落札案

第 3 章隠岐の島町のエネルギー需要構造 1 エネルギーの消費量の状況 ここでは 隠岐の島町におけるエネルギー消費量を調査します なお 算出方法は資料編第 5 章に詳しく述べます (1) 調査対象 町内のエネルギー消費量は 電気 ガス 燃料油 ( ガソリン 軽油 灯油 重油 ) 新エ ネルギー (

福井県建設リサイクルガイドライン 第 1. 目的資源の有効な利用の確保および建設副産物の適正な処理を図るためには 建設資材の開発 製造から土木構造物や建築物等の設計 建設資材の選択 分別解体等を含む建設工事の施工 建設廃棄物の廃棄等に至る各段階において 建設副産物の排出の抑制 建設資材の再使用および

A.3 排出削減量の算定方法 A.3.1 排出削減量 ER EM BL EM PJ ( 式 1) 定義単位 数値 4 ER 排出削減量 1 kgco2/ 年 0 t<1 年 年 t<2.5 年 年 <t EM BL ベースライン排出量 2 kgco2/

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(2) ベースラインエネルギー使用量 それぞれの排出起源のベースラインエネルギー使用量の算定方法は以下のとおり 1) 発電電力起源 EL BL = EL ( 式 1) 記号定義単位 ELBL ベースライン電力使用量 kwh/ 年 EL 事業実施後のコージェネレーションによる発電量 kwh/ 年 2)

目 次 1 計画策定の意義 1 2 基本的方向 2 3 計画期間 2 4 対象品目 各年度における容器包装廃棄物の排出量の見込み 4 6 容器包装廃棄物の排出の抑制の促進するための方策に 関する事項 5 7 分別収集をするものとした容器包装廃棄物の種類及び当該容器 包装廃棄物の収集に係る

参考資料3(第1回検討会資料3)

1 見出し1

2018 年度 1 指定地球温暖化対策事業者の概要 地球温暖化対策計画書 (1) 指定地球温暖化対策事業者及び特定テナント等事業者の氏名 指定地球温暖化対策事業者又は特定テナント等事業者の別 氏名 ( 法人にあっては名称 ) 指定地球温暖化対策事業者 指定地球温暖化対策事業者 新生興産株式会社 佐川

1 見出し1

1 見出し1

新ごみ処理施設の整備に向けた 施設整備の基本方針 資料 施設整備の基本方針 ( 案 ) (1) 施設整備の目的泉佐野市田尻町清掃施設組合 ( 以下 本組合 という ) 及び熊取町では 泉佐野市 田尻町及び熊取町から発生する一般廃棄物 ( ごみ及びし尿処理汚泥 ) を泉佐野市田尻町清掃施

神奈川県環境影響評価技術指針 第 2 章各論第 1 大気汚染 1 調査の手法 (1) 調査すべき情報ア大気汚染の発生源の状況 ( ア ) 固定発生源の状況工場 事業場 廃棄物処理施設等の主要な大気汚染の発生源の分布状況 ( イ ) 移動発生源の状況道路等の位置 規模 構造及び供用の方法並びに自動車等

Qfuel, ベースラインエネルギー使用量 GJ/ 年 Qheat, 事業実施後使用熱量 GJ/ 年 事業実施前のボイラーのエネルギー消費効率 4 % Fheat, ΔTheat, 事業実施後の設備で加熱された温水の使用量又は熱媒油の流量事業実施後の設備で加熱された温水又は熱媒油の熱利用前後の温度差

クリエイティブネットワークセンター大阪 メビック扇町

目 次 1. タムラグループの環境活動 1 2. グリーン調達基準 1 第 1 章総則 1 第 2 章取引先様への要求事項 3 第 3 章材料 部品等の選定基準 3 第 4 章取引先様への調査内容 4 附則 5

Microsoft Word - H290324優先的検討規程(裁定).docx

4 推進体制 経営責任者 環境管理責任者 (PSN 佐江戸 ) ( 計画管理責任者 : 事業部長 ) GM: グループマネージャー TL: チームリーダー Sa: 参事 SJ: 主事 事務局 (PSN 佐江戸 ) ( 計画推進責任者 :GM) 技術管理者 :SJ 平成 6 年 4 月 1 日時点 イ

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Preface Proposal Framework of the Action Plan Background I

Q1 1

1 排出削減事業者の情報排出削減事業者会社名株式会社シンセラ排出削減事業を実施する事業所事業所名株式会社シンセラ排出削減事業共同実施者 ( 国内クレジット保有予定者 ) 排出削減事業共同実施者名一般社団法人低炭素投資促進機構 1

CONTENTS

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3 再生資材等の利用 (1) 再生骨材等の利用工事現場から 40km の範囲内に再資源化施設がある場合は 工事目的物に要求される品質等を考慮したうえで 原則として 再生骨材を利用する (2) 再生加熱アスファルト混合物の利用工事現場から 40km 及び運搬時間 1.5 時間の範囲内に再生加熱アスファ

( 考察 ) <アクションプラン策定時の排出係数を固定した場合の温室効果ガス排出量 > 環境モデル都市 の取組による温室効果ガス排出量の影響を適切に表現するため 毎年変動する排出係数の外部要因を排除する目的で アクションプラン策定時の排出係数を固定して推計した 電気排出係数 0.418kg-CO2/

資料4 国土交通省資料

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B.2 モニタリング実績 (1) 活動量 ( 燃料消費量 生成熱量 生産量等 ) 記号 モニタリング項目 定義 単位 分類 1 モニタリング方法 概要 頻度 実績値 モニタリング実績 計測対象期間 ( 年月日 ~ 年月日 ) 備考 F PJ,biosolid プロジェクト実施後のバイオマス固形燃料使

Microsoft Word 交通渋滞(有明アーバン)_181017

御意見の内容 御意見に対する電力 ガス取引監視等委員会事務局の考え方ることは可能です このような訴求は 小売電気事業者が行うことを想定したものですが 消費者においても そのような訴求を行っている小売電気事業者から電気の小売供給を受け 自らが実質的に再生可能エネルギーに由来する電気を消費していることを

3 地球温暖化対策の推進に関する方針及び推進体制 (1) 地球温暖化対策の推進に関する方針 [ 基本理念 ] 人類が自然と調和し 未来にわたり持続可能な発展を実現するため NTT グループ地球環境憲章に則り NTT 西日本はグループ会社と一体になって 全ての企業活動において地球環境の保全に向けて最大

平成 21 年度資源エネルギー関連概算要求について 21 年度概算要求の考え方 1. 資源 エネルギー政策の重要性の加速度的高まり 2. 歳出 歳入一体改革の推進 予算の効率化と重点化の徹底 エネルギー安全保障の強化 資源の安定供給確保 低炭素社会の実現 Cool Earth -1-

サステイナブル都市再開発アセスガイドライン ~先進的な環境配慮のために~

事業活動温暖化対策計画書提出書

別紙 第 1 対象事業 1 事業者の名称 代表者の氏名及び主たる事務所の所在地名称 :JFE スチール株式会社代表者 : 代表取締役社長柿木厚司所在地 : 東京都千代田区内幸町二丁目 2 番 3 号 2 対象事業の名称 JFE 扇島火力発電所更新計画 3 対象事業実施区域神奈川県川崎市川崎区扇島 1

様式第 1 号 ( 第 3 条 第 5 条関係 ) 地球温暖化対策計画 作成 報告書 ( 義務 ) ( 宛先 ) 埼玉県知事 提出者 代表取締役社長 個人事業者にあっては 住所及び氏名 ( 自署又は記名押印 ) 平成 30 年 7 月 20 日 北海道札幌市白石区菊水 6 条 3 丁目 1-26 株

Microsoft Word - 環境法令Monthly2014_1月号-5.doc

【HP公開用】J-グリーン・リンケージ倶楽部(電気自動車)プロジェクト計画書案(別紙) 1205

平成 27 年度 環境にやさしい企業行動調査 結果のまとめ 調査期間 平成 28 年 10 月 28 日 ( 金 )~ 平成 28 年 12 月 28 日 ( 水 ) 調査対象及び回収状況 : 調査対象 回収数 回収率 上場企業 1, % 非上場企業 3,170 1,364 4

Microsoft Word - 特記例

1 吾妻町 平成18年3月27日に東村と合併し東吾妻町になりました 2 六合村 平成22年3月28日に中之条町に編入しました 5.2-2

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28 環総政第 492 号 平成 28 年 8 月 10 日 意見書 JFE 扇島火力発電所更新計画 に係る環境影響評価準備書に関する環境影響評価法 ( 平成 9 年 6 月 13 日法律第 81 号 ) 第 20 条第 1 項及び東京都環境影響評価条例 ( 昭和 55 年東京都条例第 96 号 )

細則第 38 号様式 ( 第 2 条第 49 号 ) ( 総括票 ) 地球温暖化対策実施状況報告書 ( 報告先 ) 横浜市長 H26 年 7 月 17 日 住所横浜市神奈川区新子安 氏名 オルトヨコハマ ビジネスセンター管理組合理事長本荘雄二郎 ( 法人の場合は 名称及び代表者の氏名 )

CKTB-3103 東芝スーパー高効率菜種油入変圧器 2014 スーパー高効率菜種油入変圧器 シリーズ

資料 2 接続可能量 (2017 年度算定値 ) の算定について 平成 29 年 9 月資源エネルギー庁

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ⅱ 調査地点調査地点は 事業実施区域の敷地境界 2 地点とし 調査時において 風上 風下となる地点とした 調査地点を図 7.4-1に示す ⅲ 調査方法調査方法を表 7.4-3に示す 表 悪臭の調査方法 調査項目 悪臭の状況 気象の状況 調査方法 臭気指数 : 三点比較式臭袋法試料採取時の

参考資料2 プラスチック製品の生産・廃棄・再資源化・処理処分の状況 2016年

つがる市小形風力発電 (20kW 未満 ) 設備建設に関するガイドライン 平成 29 年 11 月 15 日公表 1 目的本ガイドラインは つがる市 ( 以下 市 という ) において小形風力発電 (20kW 未満 ) 設備及び設備建設に伴う送電線等の付帯設備 ( 以下 小形風力発電設備等 という

事例8_ホール素子

1 プロジェクト実施者の情報 1.1 プロジェクト実施者 ( 複数のプロジェクト実施者がいる場合は代表実施者 ) ( フリガナ ) エンジニアウッドミヤザキジギョウ実施者名キョウドウクミアイエンジニアウッド宮崎事業協同組合住所 宮崎県都城市吉尾町 プロジェクト代

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RIETI Highlight Vol.66

富士見市都市計画法に基づく開発許可等の基準に関する条例

【環境省】各行政機関における政策評価の結果及びこれらの政策への反映状況(個表)

1 プロジェクト実施者の情報 1.1 プロジェクト実施者 ( 複数のプロジェクト実施者がいる場合は代表実施者 ) 実施者名 住所 イッハ ンサ イタ ンホウシ ンフ ナノサトシラカミコウシャ一般財団法人ブナの里白神公社 青森県中津軽郡西目屋村大字田代字神田 プロジェク

様式 1 号 ( 総括票 ) 事業活動温暖化対策計画書兼実施状況等報告書 1 事業者等の概要 氏名又は名称 横浜ゴム株式会社 長野工場 代表者名 氏名 皆川 浩 役職名 工場長 主たる事務所の所在地 長野県下伊那郡高森町吉田 548 主たる事業の分類 大分類 中分類 E 製造業 2499 他に分類さ

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愛北広域事務組合地球温暖化対策実行計画 平成 29 年度から平成 33 年度 愛北広域事務組合

Microsoft Word - PPPPFI手法導入における優先的検討に係る指針

資料3 船舶ワーキンググループにおける検討方針等について

プラ協マテリアル2017.indd

Microsoft Word - 【別添1】30基本方針

北杜市新エネルギービジョン

1

方法論 EN-S-031(ver.1.0) サーバー設備の更新 方法論番号 EN-S-031 Ver.1.0 本方法論に基づいてプロジェクトを計画する場合は 方法論名称 サーバー設備の更新 方法論の改定が必要となる場合があるので 計画書作成前に制度管理者へ確認してください < 方法論の対象 > <

Transcription:

第 18 温室効果ガス 1 調査の手法 (1) 調査すべき情報ア対策の実施状況温室効果ガスの排出又は使用 ( 以下 排出等 という ) を回避し 若しくは低減するための対策又はエネルギーの使用量を削減するための対策の内容 効果等イ地域内のエネルギー資源の状況実施区域周辺における地域冷暖房事業等の位置 供給範囲 熱源 供給能力等ウ伐採する樹木の状況等エ法令等による基準等 解説 予測評価の対象となる温室効果ガスとは 第 1 章の別表 1に示すとおり 地球温暖化を促進する物質をいう 事業特性として温室効果ガスを排出等する事業において 評価項目として選定するものとする ア対策の実施状況温室効果ガスの排出等を回避又は低減するための対策や エネルギー使用量を削減するための対策の内容 効果 導入状況 課題等について対象事業と同種又は類似の事業の状況を調査する イ地域内のエネルギー資源の状況実施区域周辺における地域冷暖房事業等の位置 供給範囲 熱源 供給能力等を調査する また 必要に応じ地域におけるエネルギーの需要状況 新エネルギーの導入状況 エネルギーの有効利用について調査する ウ伐採する樹木の状況等事業によって伐採する樹木の内容 面積を調査する エ法令等による基準等関係法令による基準等は次に掲げる法令等のうちから 必要なものを選択し 調査する 1 地球温暖化対策の推進に関する法律 ( 平成 10 年法律第 117 号 ) 2 エネルギーの使用の合理化に関する法律 ( 昭和 54 年法律第 49 号 ) 3 神奈川県地球温暖化対策推進条例 ( 平成 21 年条例 57 号 ) 4 その他 国 県又は市町村で定める地球温暖化対策推進に関連する法令 計画 指針等 (2) 調査方法 既存資料調査によるものとするが イ及びウについては 必要に応じて現地調査 関係機関 等へのヒアリング調査等を行う - 179 -

2 予測の手法 (1) 予測の前提予測の前提となる 環境保全対策を含めた事業特性を次の区分ごとに整理する ア工事の実施 ( ア ) 建設機械の種類 台数及び配置 施工方法等 ( イ ) 温室効果ガスの排出等に係る係数 ( ウ ) 樹木のバイオマス量に相当する二酸化炭素排出係数イ土地又は工作物の存在及び供用 ( ア ) 温室効果ガスを排出等する施設の種類 規模 能力 燃料の種類 消費量 配置 稼働時間 排出ガス量 時間変動 排出方法 廃棄物の焼却処理量等 ( イ ) 温室効果ガスの排出等に係る係数 解説 ア工事の実施 ( イ ) 温室効果ガスの排出等に係る係数係数は 対象事業の特性を考慮し 以下に基づいて定められた排出係数等適切な指標を用いて設定する 1 地球温暖化対策の推進に関する法律に基づき定められた排出係数 2 エネルギー 経済統計便覧 (( 財 ) 省エネルギーセンター ) 3 省エネルギー便覧 (( 財 ) 省エネルギーセンター ) 4 同種又は類似の事例の実績に基づき 事業者が保有する係数 ( 設定の根拠を明らかにする ) 5 その他適切な資料等 ( ウ ) 樹木のバイオマス量に相当する二酸化炭素排出係数二酸化炭素排出係数は 以下に基づいて定められた排出係数等適切な指標を用いて設定する 1 平成 14 年度温室効果ガス排出量算定方法検討会報告書 2 その他適切な資料等イ土地又は工作物の存在及び供用 ( ア ) 温室効果ガスを排出等する施設の種類 規模 能力 燃料の種類 消費量 配置 稼働時間 時間変動 排出方法 廃棄物の焼却処理量等温室効果ガスを使用する施設がある場合は以下の内容を整理する 1 事業の実施に伴い温室効果ガスを使用する既存の設備機器を廃棄し 又は移設する場合は 廃棄し 又は移設する機器の概要 使用する温室効果ガスの種類と量 廃棄する場合の温室効果ガスの処理 処分の方法等 2 温室効果ガスを使用する既存の設備機器を引き続いて事業計画地内で使用する場合は ガス交換時等メンテナンスの際の漏れ対策及び代替品の使用の可能性 3 温室効果ガスを使用する既存の施設の状況 ( イ ) 温室効果ガスの排出等に係る係数 ア工事の実施 と同様とする - 180 -

(2) 予測方法次に掲げる方法の中から適切なものを選定し 対象事業により排出等される温室効果ガスの量又はエネルギー使用量の程度 及びそれらの削減の程度を予測する また方法の選定理由を明らかにする ア温室効果ガスの排出等の量 エネルギーの使用量の係数を基に算出する方法イ類似事例を参考にする方法ウその他適切な方法 解説 ア温室効果ガスの排出等の量 エネルギーの使用量の係数を基に算出する方法燃料等の燃焼行為等に伴い排出等される物質又は廃棄物最終処分場 し尿処理施設等 施設の稼働に伴い排出される物質ごとに 各行為 過程等における排出係数に 対象事業活動量等を乗じて算出する なお 製造プロセスや排出等抑制対策により排出等形態が異なることから 排出等係数の使用に当たっては 当該係数が作成された背景と対象事業の計画内容を比較 検討し 必要に応じ補正して用いることとする また 発生する温室効果ガスを回収又は処分する場合は 回収 処分量を減じた量を排出量とする イ類似事例を参考にする方法類似事例から推定する方法を選択した場合は 類似事例の事業の種類 規模等から対象事業との類似性を明らかにする必要がある (3) 予測の対象とする時期 期間又は時間帯予測の対象とする時期 期間又は時間帯については 事業特性に応じて適切に設定する また 次の区分については 以下のとおりとする ア工事の実施工事期間中全体とする イ土地又は工作物の存在及び供用 ( ア ) 工作物の供用後 工作物の稼働が定常状態となる時期及び影響が最大となる時期 期間又は時間帯 ( 設定可能な場合に限る ) とする ( イ ) 温室効果ガスを使用する設備機器のガス交換時若しくは移設時又は廃棄時の各時点 解説 ア工事の実施工事期間中に排出される温室効果ガスの総量を予測する必要があることから 工事期間中全体を対象とする イ土地又は工作物の存在及び供用事業が長期にわたって段階的に実施される場合 工事期間と供用期間が重複する場合 中間段階において環境の状況が大きく変化する場合等には 負荷が最大となる部分供用等の適切な時期に予測を行う HFC PFC SF6 等の温室効果ガスを使用している既存の設備機器を廃棄又は移設する場合は 予測の対象とする時期はその廃棄又は移設を行う時期とする - 181 -

3 評価の手法温室効果ガスの排出等の量 エネルギーの使用量が 実行可能な範囲内でできる限り回避若しくは低減されているか又は必要に応じてその他の方法により環境の保全等についての配慮が適正になされているかについて評価を行う 国 県又は市町村が温室効果ガスの対策に係る計画 指針等により定めた基準 目標等が定められている場合は これらと調査及び予測の結果との間に整合が図られているかについて評価を行う 解説 評価に当たっては 事業境界 活動境界を適切に設定し 事業活動で温室効果ガスの排出等の変化量が算出できる要素については 直接排出だけでなく間接排出についても可能な限り定量的に評価する 直接排出 : 燃料消費 建設機械の稼動 自動車の走行など間接排出 : 電力及び上水の使用 建設資材の消費 廃棄物の発生など その他の方法により環境の保全等についての配慮 とは回避若しくは低減が困難な場合に検討した代償措置等のことを言う 代償措置を行った場合は 回避若しくは低減が実行不可能な理由について記載する 低減 代償措置等の対策事例等は 解説別表 の内容などがあげられるが 事業者の実行可能な範囲内でできる限り様々な対策を検討する 4 事後調査の計画 (1) 調査方法対象事業により排出等される温室効果ガスの量 エネルギー使用量の程度及びそれらの削減の程度について 事業実績から調査を行う (2) 調査時期 期間又は時間帯 事業計画を踏まえて予測の対象とする時期 期間又は時間帯を勘案して設定する (4) 検証方法事後調査の結果を基に 調査等の結果について検証を行うとともに 検証結果から環境保全上問題があると判断された場合の対応について明らかにする 解説 事後調査の結果が予測評価書に記載された予測結果を上回る場合は 対象事業の工事の実施状況 供用状況 環境保全対策の実施状況等を踏まえ その原因を調査した上で 再度対象事業が環境に及ぼす影響を評価する必要がある 事後調査の結果に基づいて 新たな対策を実施した場合は その内容を事後調査報告書の中で明らかにする - 182 -

解説別表 環境保全対策については まず 環境への影響を回避するため温室効果ガスの排出等の要因となる行為そのものを取りやめる 又は削減することを優先する 次いで 影響を低減するため温室効果ガスの排出等削減に資する資源 エネルギー消費の抑制 廃棄物の発生抑制 再資源化等について検討する 更に これらの検討結果を踏まえ 植栽による CO 2 の固定化等 必要に応じ温室効果ガスを吸収する代償的措置を検討する なお 環境保全対策の中には 事業者が直接実施する対策と廃棄物の資源化などのように第三者が間接的に実施する対策が考えられるが 効果の確実性からエネルギー消費の削減等のように事業者が直接実施する対策を優先して検討する 1 生産工程等 (1) 生産等プロセスの高効率化 機器の効率向上 プロセスの簡素化 新プロセスの導入 (2) HFC PFC 及びSF 6 の他の物質への代替え 管理方法強化等の対策 2 エネルギー (1) エネルギー負荷の抑制 建物の断熱化 高気密化 日射調整 冷暖房温度の制御 換気 照明 エレベーターの制御 (2) エネルギーの効率的利用 エネルギーのカスケード利用 建設機械の稼働の効率化 LED 灯など付属施設の省エネルギー化 (3) 効率のよいエネルギーシステムの導入 地域冷暖房 地域熱供給システムの導入 コージェネレーションシステムの導入 ヒートポンプシステムの導入 蓄熱システムの導入 高効率発電システムの導入 (4) 自然エネルギーの活用 太陽光発電システム 太陽熱利用システムの導入 風力発電システム 水力発電システムの導入 (5) リサイクルエネルギーの活用 ごみ焼却発電 排熱利用システムの導入 下水消化ガス利用システムの導入 (6) 燃料転換 都市ガス等のCO 2 排出係数の小さい燃料の使用 非化石燃料の使用 (7) その他 工事の合理化 短期化 - 183 -

3 資源廃棄物 (1) 物質需要の抑制 切土 盛土の場内バランス 長寿命建築 設備設計 再生資材の活用 (2) 資源化の推進 分別 回収システムの導入 リサイクル拠点の整備 厨芥 剪定枝等のコンポスト処理 (3) 伐採木の有効利用 エネルギー回収 資源化 ( 堆肥化 炭化等 ) (4) その他 環境負荷の少ない資材 製品の利用 4 自動車 (1) 自動車交通の発生 集中の抑制 公共交通機関との連携 活用 駐車場共同利用システムの導入 輸送の効率化 ( 共同輸配送システム ) モーダルシフト パークアンドライド (2) 車両等の省エネルギー化 低公害化 車両 建設機械の低燃費化 低燃費車 ( 低公害車 ) の導入 (3) その他 アイドリングストップ エコドライブ 5 みどり 水等 (1) みどり等の整備 緑地の保全 緑地の整備 屋上緑化 壁面緑化 表土の保全 (2) 水利用の効率化 水需要の抑制 水の循環利用 ( 雑用水利用 ) 雨水利用システムの導入 - 184 -

参考資料予測の手法及び評価の手法 温室効果ガスについては 次に示す資料なども参考にして 予測の手法及び評価の手法を選定 する 1 温室効果ガス排出量算定 報告マニュアル Ver.2.4 環境省 経済産業省平成 21 年 3 月 2 サスティナブル都市再開発ガイドライン ~ 都市再開発におけるミニアセス 環境省平成 20 年 3 月 3 温室効果ガスに係るミティゲーション手法ガイドライン 環境省平成 20 年 3 月 4 平成 18 年度環境省請負事業 平成 18 年度環境影響評価フォローアップ業務 ( 温室効果ガス排出量に係る環境影響評価の検討 ) 報告書 株式会社数理計画平成 19 年 3 月 5 地球温暖化対策の推進に関する法律に基づく地方公共団体の事務及び事業に係る実行計画 策定マニュアル及び温室効果ガス総排出量算定方法ガイドライン 環境省平成 19 年 3 月 6 環境省環境影響評価技術検討会中間報告書 大気 水 環境負荷の環境アセスメント (Ⅱ) 環境影響評価の進め方環境省編 環境省総合環境政策局編平成 13 年 10 月 7 環境アセスメントの技術 社団法人環境情報科学センター編平成 11 年 6 月 - 185 -

( 空白ページ ) - 186 -