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とを条件とし かつ本事業譲渡の対価全額の支払と引き換えに 譲渡人の費用負担の下に 譲渡資産を譲受人に引き渡すものとする 2. 前項に基づく譲渡資産の引渡により 当該引渡の時点で 譲渡資産に係る譲渡人の全ての権利 権限 及び地位が譲受人に譲渡され 移転するものとする 第 5 条 ( 譲渡人の善管注意義

株主間契約書 投資事業有限責任組合 ( 以下 A という ) 投資事業有限責任組合 ( 以下 B という ) 投資事業有限責任組合 ( 以下 C といいい A B C を総称し 投資者 といい 個別に 各投資者 という ) と 以下 D という ) と ( 以下 D という ) ( 以下 E といい

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に含まれるノウハウ コンセプト アイディアその他の知的財産権は すべて乙に帰属するに同意する 2 乙は 本契約第 5 条の秘密保持契約および第 6 条の競業避止義務に違反しない限度で 本件成果物 自他およびこれに含まれるノウハウ コンセプトまたはアイディア等を 甲以外の第三者に対する本件業務と同一ま

明確認書 を甲に提出する ( かし担保 ) 第 8 条乙は この契約締結後に かくれたかしがあることを発見しても 売買代金の減免若しくは損害賠償の請求又は契約の解除をすることができないものとする ただし 乙が消費者契約法 ( 平成 12 年法律第 61 号 ) 第 2 条第 1 項に規定する消費者

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(3) 分割の日程 ( 予定 ) 1 基準日設定公告 2013 年 9 月 13 日 ( 金 ) 2 基準日 2013 年 9 月 30 日 ( 月 ) 3 効力発生日 2013 年 10 月 1 日 ( 火 ) (4) 新株予約権の目的である株式の数の調整今回の株式の分割に伴い 当社発行の第 1

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平成 29 年度連結計算書類 計算書類 ( 平成 29 年 4 月 1 日から平成 30 年 3 月 31 日まで ) 連結計算書類 連結財政状態計算書 53 連結損益計算書 54 連結包括利益計算書 ( ご参考 ) 55 連結持分変動計算書 56 計算書類 貸借対照表 57 損益計算書 58 株主

( 除名 ) 第 9 条社員が次のいずれかに該当するに至ったときは 社員総会の決議によって当該社員を除名することができる (1) この定款その他の規則に違反したとき (2) この法人の名誉を傷つけ または目的に反する行為をしたとき (3) その他除名すべき正当な事由があるとき ( 社員資格の喪失 )

完全子会社同士の無対価合併 1. 会社法の規制 100% 子会社同士が合併する場合は 兄弟合併とも言われます 実務上は新設合併はマイナーで 法律上の許認可の関係で一方が存続する吸収合併が一般的です また 同一企業グループ内での組織再編成の場合は 無対価合併が一般的です 簡易合併に該当する場合は 存続

第 2 条ガイアは 関係法令等及びこれに基づく告示 命令によるほか業務要領に従い 公正 中立の立場で厳正かつ適正に 適合審査業務を行わなければならない 2 ガイアは 引受承諾書に定められた期日までに住宅性能証明書又は増改築等工事証明書 ( 以下 証明書等 という ) を交付し 又は証明書等を交付でき

各位 平成 20 年 2 月 18 日 会社名株式会社松屋代表者代表取締役社長秋田正紀 ( コード番号 8237 東証第一部 ) 問合せ先コーホ レートコミュニケーション部担当部長武藤勝 (TEL. 代表 ) 連結子会社である株式会社スキャンデックスにおける 会社分割 ( 新

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2. 乙は 前項の変更を行う場合は 変更後の新たな利用規約の内容を甲に通知するものと し 変更後の規約は同通知をもって効力を生じるものとします 第 5 条 ( 個別契約の締結等 ) 1. 個別契約は 乙が乙所定の見積書を甲に提示し 甲が乙所定の注文書を乙に提出し 当該見積書および利用規約の条件に従い

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とする 4 秘密情報へのアクセス 秘密情報の入手 利用 開示 提供 持出という行為には 秘密情報を記録した媒体へのアクセス及び秘密情報を記録した媒体の入手 利用 提供 開示 持出という行為も含むものとする 5 秘密情報の複製には 同一形式での複写 複製 ( 以下 単に複製という ) 以外にも 電磁的

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第 5 編総務の規程 ( 株式取扱規程 )0504- 総規 株式取扱規程 ( 昭和 35 年 01 月 01 日制定 ) ( 平成 24 年 04 月 1 日現在 ) 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条当会社における株主権行使の手続きその他株式に関する取扱いについては, 株式会社証券保管振替機

第 5 条 ( 配置転換 出向 ) 1 甲は 業務上の必要がある場合 乙に対し 配置転換を命じることがある 2 甲は 業務上の必要がある場合 乙に対し 他社に出向を命じることがある 乙は 正当な理由がない限り これを拒否することができない 3 前項の場合 その出向の期間は3 年以内とする 第 6 条

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に相当する金額を反映して分割対価が低くなっているはずですが 分割法人において移転する資産及び負債の譲渡損益は計上されませんので 分割法人において この退職給付債務に相当する金額を損金の額とする余地はないこととなります (2) 分割承継法人適格分割によって退職給付債務を移転する場合には 分割法人の負債

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10 第 1 章 1 株式会社の設立 会社法 445 条 1 項 [ 株式会社の資本金の額 ] 株式会社の資本金の額は この法律 [ 会社法 ] に別段の定めがある場合を除き ( memo. ) 設立又は株式の発行に際して株主となる者が当該株式会社に対して払込み又は給付をした財産の額とする 株式会社

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各 位 平成 29 年 3 月 31 日 会社名株式会社システムソフト代表者名代表取締役社長岡部正寛 ( 東証一部 コード 7527) 問合せ先執行役員管理本部長森玲子 TEL 募集新株予約権 ( 有償ストック オプション ) の発行に関するお知らせ 当社は 平成 29 年

求めるなどしている事案である 2 原審の確定した事実関係の概要等は, 次のとおりである (1) 上告人は, 不動産賃貸業等を目的とする株式会社であり, 被上告会社は, 総合コンサルティング業等を目的とする会社である 被上告人 Y 3 は, 平成 19 年当時, パソコンの解体業務の受託等を目的とする

五有価証券 ( 証券取引法第二条第一項に規定する有価証券又は同条第二項の規定により有価証券とみなされる権利をいう ) を取得させる行為 ( 代理又は媒介に該当するもの並びに同条第十七項に規定する有価証券先物取引 ( 第十号において 有価証券先物取引 という ) 及び同条第二十一項に規定する有価証券先

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新株予約権発行に関する取締役会決議公告 株主各位 平成 30 年 11 月 8 日 東京都渋谷区東一丁目 2 番 20 号住友不動産渋谷ファーストタワー株式会社ミクシィ代表取締役社長木村弘毅 当社は 平成 30 年 11 月 8 日開催の当社取締役会において 会社法第 236 条 第 238 条及び

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平成 28 年 3 月 22 日 各 位 東京都千代田区麹町三丁目 2 番 4 号会社名株式会社スリー ディー マトリックス代表者名代表取締役社長岡田淳 ( コード番号 :7777) 問合せ先取締役新井友行電話番号 03 (3511)3440 ストック オプション ( 新株予約権 ) の取得及び消却

第 5 条 ( 支払条件 ) (1) 甲 乙双方の 相手方への金銭の支払いは 相手方の金融機関口座に振り込み支払うものとする 尚その際発生する金融機関手数料については 支払い元が負担するものとする (2) 特段の定めがある場合を除き 甲 乙双方の 相手方への金銭の支払いは 毎月月末を締め日とし 翌月

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Transcription:

合併基本合意書 * 合併覚書 というタイトルが使われることも多い * 合併には 新設合併と吸収合併があるが ここでは 一般的に使われる吸収合併のサンプルを紹介する 株式会社社 ( 以下 甲 という ) と株式会社社 ( 以下 乙 という ) は 合併すること ( 以下 本件合併 という ) について 本件合併の最終の合併契約 ( 以下 本件合併契約 という ) の締結を目指して 以下の通り合意した 第 1 条 ( 合併の方法 ) 甲及び乙は合併して 甲は存続し 乙は解散する 第 2 条 ( 合併に際して発行する株式 ) 甲は 合併に際して普通株式株を発行し 合併期日直前の最終の乙の株主名簿 ( 以下 最終株主名簿 という ) に記載された株主に対し その所有する乙の株式 1 株につき 甲の株式株の割合をもって割当交付する 第 3 条 ( 増加すべき資本金及び準備金等 ) 甲において合併により増加する資本金 準備金 剰余金の額は 次の通りとする 1 増加する資本金円 2 増加する資本準備金円 3 増加する利益準備金円 4 増加するその他利益剰余金 円 第 4 条 ( 合併交付金 ) 甲は 最終株主名簿に記載された株主に対して その所有する乙の株式 1 株につき金 円の合併交付金を合併登記完了後 1 カ月以内に支払う 第 5 条 ( 従業員の処遇 ) 甲は 合併期日において 乙の従業員を引継ぐものとし 従業員に関する取扱いにつ いては 別に甲乙協議のうえ これを定める 第 6 条 ( 甲の役員と任期 )

1. 甲の役員は別紙役員一覧表の通りとし 甲の合併承認総会で選任する 2. 前項により新たに甲の取締役及び監査役に就任した者の任期は 合併後最初に開催 される甲の定時株主総会までとする 第 7 条 ( 役員の退職慰労金 ) 甲及び乙の取締役又は監査役のうち 合併後の甲の取締役または監査役に選任されない者に対する退職慰労金は 所属していたそれぞれの会社の役員報酬基準により算出した金額を 甲の株主総会の承認を得て支給する 第 8 条 ( 表明保証 ) 1. 甲および乙は 互いに相手に対して 自己が認識している自己の株主が別紙株主名簿の通りであり 名義株主が存在しないこと 他人名義の株主が存在しないこと 株主に反社会的人物が存在しないことを表明し保証する * 基準日により株主を確認できていないので 自己が認識している限りということとなる 2. 甲および乙は 互いに相手に対して 自己が提出した自己の財務諸表の内容が真実かつ適正であることを保証し 貸借対照表に計上されていない保証債務等 簿外の債務が存在しないことを表明し 保証する 3. 甲および乙は 互いに相手に対して その従業員に対して未払いの賃料 時間外手当 社会保険料などの労働契約に関する債務は存在しないことを表明し 保証する 4. 甲および乙は 互いに相手に対して 自己が所有する土地や建物に有害物質による汚染は無いことを表明し 保証する 5. 甲および乙は 互いに相手に対して 自己が第三者の特許権 実用新案権 商標権 意匠権 著作権等を侵害していないことを表明し 保証する 6. 甲および乙は 互いに相手に対して 自己が第三者から何らクレーム等を受けておらず そのた 自己に帰属する可能性のある重大な債務が存在しないことを表明し 保証する * 合併では 両会社が一体となるので 合併が成功する限り 本条違反により損害賠償の問題が発生することはない 損害賠償は 13 条 または14 条で 合併が不成功となったときである 第 9 条 ( 調査の実施 ) 甲および乙は互いに 本件合併を遂行してよいかどうかの判断をするため 本合意書の締結後 2ヶ月の期間内において それぞれが選任する弁護士 公認会計士ならびにその他

のアドバイザー等が 相手に関する以下の事項を調査 ( 以下 本件調査 とする ) するものとし 相手は本件調査の実施が可能となるよう必要な協力をする 1 会計処理 財務内容 将来の収益見通しなど 2 経営管理 営業活動 技術開発力 設備の保全 稼働状況など 3 第三者との重要な契約関係 株式の帰属 不動産の利用 権利状況 労務関係 知財 著作権関係 係争事件の有無 汚染等の環境リスクなど 第 10 条 ( 条件の修正 契約解除 ) 1. 甲および乙が行う本件調査により 本件事業に関し 第 8 条の表明保証義務の重要な違反 及び新たな重要事情が発生した時には 甲乙協議のうえ合併の諸条件を変更することが出来る 2 前項の表明保証の重大な違反 または重要事情が回復困難で 甲乙間の信頼関係を維持できない時は 甲および乙は本合意書を解除できる この場合は 解除の原因が一方の故意または重過失による時は 相手に対して損害賠償をする責に任ずる ただし その賠償額は 第 3 条の増加する資本 準備金 剰余金の合計額の20% を上限とする 第 11 条 ( 善管注意義務 ) 甲および乙は互いに 合併期日まで下記の事項を行わず その財産状態ならびに損益状況が大幅に変化しないよう努めるものとする ただし 甲社と乙が書面で合意するものについてはこの限りではない 1 増減資 新株予約権の発行 2 新規借入 新規投融資 担保権の設定 3 重要財産の売却または購入 4 従業員の賃金 給与の水準の大幅な変更 5 重要な顧客との取引条件の変更 第 12 条 ( 誠実交渉義務と独占的交渉権 ) 1. 甲と乙は 本件合併に関して 本件合併契約を締結すべく誠実に努力するものとする 2. 本日より合併期日までの間 甲と乙は第三者との間で 発行済株式の売却 増資の引受け 合併 株式交換 株式移転 経営権の変更などにつき 一切の情報交換 交渉 合意 契約を行わないものとする * 様々な事情で 独占契約権が維持できないことがありうる 関係者の合意で 変更できる時は良いが そうでないときは 後述の 住友信託銀行対旧 UFJ 事件の処理が参考になる

第 13 条 ( 秘密保持義務 ) 甲または乙が互いに相手に対して本合併準備のために差し入れた秘密保持契約は 本基合意書が発効後も 有効であることを確認する 第 14 条 ( 有効期限 ) 1. 本合意書は 平成年月日までに合併契約締結に至らなかった場合 失効する ただし 当事者間で 別個の契約がなされた場合は それに従う 2. 前項による失効に対して 故意または重過失による責任のある者は 損害を受けた相手に対して賠償する責に任ずる ただし その賠償額は 第 3 条の資本 準備金 剰余金の合計額の20% を上限とする 3. 合併期日までの間において 天災地変 経済的激変その他の不可抗力事由により 甲又は乙の資産状態に重大な変動が生じたときは 甲乙協議のうえ 合併条件を変更し 又は本契約を解除することができる 第 15 条 ( 協議事項 ) 本契約書に定める事項のほか 合併に関し必要な事項は 本契約の趣旨に従い 甲乙協議 のうえ定める 第 16 条 ( 適用法と管轄 ) 本合意書に関する解釈および紛争に対しては日本法を適用法とし 東京地方裁判所を管轄 裁判所とする 本契約締結の証として本書 2 通を作成し 甲乙記名押印のうえ 各 1 通を保有する 平成年月日 甲 乙

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