消費税率引上げを踏まえた住宅取得対策 1 住宅取得については取引価格が高額であること等から 消費税率引上げの前後における駆け込み需要及びその反動等による影響が大きいことを踏まえ 一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和するとともに 良質な住宅ストックの形成を促し響国民の豊かな住生活を確保する

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平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

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新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備する観点や低炭素化 循環型の持続可能な社会の実現の観点から 中古住宅取得や増改築等工事の適用要件の合理化や増改築等工事の対象を拡充することにより 中古住宅の流通促進 住宅ストックの循環利用に資する (

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要

4. 平成 27 年度税制改正の概要 (1) 住宅の取得に関わる税制 登録免許税 不動産取得税 改正項目ヘ ーシ 改正内容 所有権保存登記 所有権移転登記 所有権の信託 抵当権設定の登記の軽減措置 税率の軽減措置 宅地評価土地の課税標準の軽減措置 軽減税率の適用期限を平成 27 年 3

平成 31 年度税制改正概要 ( 住宅局 ) 結果特例措置税目 - 消費税率引上げを踏まえた住宅取得対策 住宅ローン減税の控除期間を 3 年間延長 ( 建物購入価格の消費税 2% 分の範囲で減税 ) 所得税個人住民税 延長 拡充 空き家の発生を抑制するための特例措置 ( 延長 ) 相続した空き家につ

各年の住宅ローン控除額の算出 所得税から控除しきれない額は住民税からも控除 当該年分の住宅ローン控除額から当該年分の所得税額 ( 住宅ローン控除の適用がないものとした場合の所得税額 ) を控除した際に 残額がある場合については 翌年度分の個人住民税において 当該残額に相当する額が 以下の控除限度額の

平成 28 年 12 月 国土交通省住宅局

スライド 1

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図表 2 住宅ローン減税の拡充 消費税率が 5% の場合 消費税率が 8% または 10% の 場合 適用期間 ~2014 年 3 月 2014 年 4 月 ~2017 年末 最大控除額 (10 年間合計 ) 200 万円 (20 万円 10 年間 ) 400 万円 (40 万円 10 年間 ) 控

税幅を 1% ずつ小刻みに引き上げるべきであるといった意見も浮上しており 予定通り引上げが実施されるかは 不透明な状況です Q 消費税増税で住宅取得時の税負担は どのくらい増加しますか A そもそも住宅購入にかかる消費税は 土地にはかからず新築物件なら建物部分のみです 仮に図表 1の モデル のよう

内に 耐火建築物以外の建物についてはその購入の日以前 20 年以内に建築されたものであること 地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又はこれに準ずるものに適合する一定の中古住宅 を 平成 17 年 4 月 1 日以降に取得した場合には 築年数に関係なく適用が受けられます (56ページ 一

契約をするとき 契約書に貼る印紙税不動産取引で取り交わす契約書は 印紙税の対象となります 具体的には 不動産の売買契約書や建物の建築請負契約書 土地賃貸借契約書 ローン借入時の金銭消費貸借契約書等がこれに当たります 印紙税の額は 契約書に記載された金額によって決定されます 原則として 収入印紙を課税

2. 省エネ改修工事 耐震改修工事をした場合の所得税額の特別控除に係る工事範囲の拡充 (1) 改正の趣旨 背景 新築の長期優良住宅の認定基準制度に加え 平成 28 年 2 月 増改築による長期優良住宅の認定基準が制定された 長期優良住宅であると認定されることで 税制上様々な優遇措置を受けることができ

第 7 章 間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 52ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

平成 29 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名既存住宅のリフォームに係る特例措置の拡充 税目所得税 ( 国土交通省 ) 既存住宅流通 リフォーム市場の活性化に向けて 耐震性 省エネ性 耐久性に優れた良質な住宅ストックの形成を促進するため 既存住宅の耐震 省

基本資料1-平成25年税制改正ポイント(表紙).pdf

の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

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の各種税制優遇を受けやすくする見直しが行われ 入居までに耐震基準に適合するという証明があれば 1 住宅ローン減税 2 住宅取得資金に関する贈与税の非課税措置 3 中古住宅に関する不動産取得税の特例措置の適用が可能となる 耐震基準に適合しない中古住宅を取得し 耐震改修工事を実施した後に入居するような場

図表 1 消費税率引上げに伴う住宅着工の影響 ( 平成 9 年 ) 1995( 平成 7) 年度 1996( 平成 8) 年度 1997( 平成 9) 年度 (4 月 1 日に消費税 (5%) 導入 ) 1998( 平成 10) 年度 住宅着工戸数 前年からの増減 1,485 万戸 - 1,630


注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

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所得税確定申告セミナー

1. 国土交通省土地 建設産業局関係の施策 不動産流通に関する予算要求が拡大 ここ数年 国の住宅 不動産政策において 不動産流通に関する施策が大幅に拡大している 8 月に公表された国土交通省の 2019 年度予算概算要求概要によると 土地 建設産業局における施策は大きく 4 項目あるが 全体の予算額

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

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障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

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3. 住宅税制 消費税率の引上げに伴う一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和する観 点から 住宅税利について以下のとおり所要の措置を講じます 住宅ローン減税を平成 26 年 1 月 1 日から平成 29 年末まで 4 年間延長し その期間のうち平成 26 年 4 月 1 日から平成 29

第一住宅関係税制 1. 住宅税制の抜本的な検討 次期消費税引上げまでの期間を活用し 消費税を含めた住宅に係る多重な課税について 抜本的な検討が必要である 良質な住宅ストックの形成に向けて 住宅の取得 保有に係る既存税制と消費税のあり方について 国民にわかりやすい恒久的かつ抜本的な見直しが必要である

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間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 53ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期間 5 年間

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4. 土地 住宅用建物に係る不動産取得税の特例の延長土地や住宅に対する投資を促進し 都市や地域の活力を高める観点から 土地及び住宅用建物に係る軽減税率 3%( 本則 4%) 及び宅地評価土地の取得に係る不動産取得税の課税標準の特例 ( 固定資産税評価額の 1/2) の適用期限 ( 平成 27 年 3

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

国土交通大臣 太田昭宏殿 平成 27 年 7 月 27 日 一般社団法人プレハブ建築協会 会長樋口武男 平成 28 年度住宅関連税制及び制度改正要望 昨年 政府は経済再生と財政健全化を両立するため 平成 27 年 10 月に予定していた消費税率 10% の引き上げを平成 29 年 4 月に 1 年半

やさしい税金教室

(3) 居住用財産の買換えに伴う長期譲渡所得の課税の特例の適用期限 ( 平成 29 年 12 月 31 日 ) を延長する Ⅱ. 時代を先取りするまちづくりの推進税制 1. 国家戦略特区に係る特例の延長 拡充 (1) 我が国の大都市に世界中からヒト モノ カネ 情報を呼び込む魅力的なまちづくりを推進

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2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

住宅リフォームの減税制度の概要 リフォームの減税制度 一定の要件を満たすリフォームを行った場合に受けられる減税制度は 5 種類あります 各制度の概要と主な要件は以下の通りです 詳細は本編をご覧ください 減税制度の種類 1. 所得税の控除 1 投資型減税 2 ローン型減税 3 住宅ローン減税 2. 固

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

住宅税制の概要 1 住宅の取得に係る税制 ( 注 ) を付した部分は 平成 22 年度税制改正により改正されたもの ( 1) 所得税 住宅ローン減税 ( 租 41) ( 国税 ) 住宅の新築 取得又は増改築等をした場合 10 年間 住宅ローン等の年末残 個人住民税 高の1.0%( 長期優良住宅につい

税金のいろいろ所得税の計算の税金サラリーマン20 生活の税金株式の税金事業の税金不動産の税金贈与の税金相続の税金(2) 適用を受けるための主な要件 取得又は増改築等をした日から6か月以内に居住すること 住宅の床面積が50m 2 以上で取得又は増改築後の家屋の床面積の1/2 以上が居住用であること 中

固定資産税等の概要及び税収動向等 3-1

消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置

約 6 倍になると予測されており これら高経年マンションが増えていく中 経年による建物 設備の劣化等に対応するための大規模修繕や改修等の資金不足の問題が深刻化している 今後 良質なマンションを維持していくためにも 特にマンション共用部のリフォームについての支援が急務である (4) 賃貸住宅のリフォー

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住宅取得等資金の贈与に係る贈与税の非課税制度の改正

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平成26年度税制改正及び土地住宅政策に関する提言書(案)

公的な住宅改修制度について

事業用資産の買換え等 用資産を譲渡し あらた 中小企業 適用実積の 8 の場合の課税の特例措 に事業用資産を取得し 割以上が地方関連であ 置の延長 ( 法人税等 ) た場合 譲渡した事業用 り 中小企業の設備投資 29.4~32.3 資産の譲渡益について 等の促進による生産性 80%( 一部 75%

4 住宅購入 名称住宅購入に対する各種税金と給付金に関する支援 担当部課 概要新築または中古の住宅を取得するとかかる税金があります また 所得税控除や給付金が支払われる制度もあります 1. 不動産取得税 ( 県税 ) 土地や家屋などの不動産の取得時に 県が課税する税金です お問い合わせ先 神奈川県藤

#210★祝7500【H30税法対策】「登録免許税ほか」優先暗記30【宅建動画の渋谷会】佐伯竜PDF

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設 拡充又は延長を必要とする理由 関係条文 租税特別措置法第 70 条の 2 第 70 条の 3 同法施行令第 40 条の 4 の 2 第 40 条の 5 同法施行規則第 23 条の 5 の 2 第 23 条の 6 平年度の減収見込額 百万円 ( 制度自体の減収額 ) ( - 百万円 ) 東日本大震

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

控除の種類判定 次の表に従い 対象となる控除を判定します 区分対象となる控除該当ページ 一般住宅の新築等 A 一般住宅の新築等に係る住宅借入金等特別控除 3 ページ 認定住宅の新築等 A2 認定住宅の新築等に係る住宅借入金等特別控除 4 ページ 中古住宅の購入 A3 中古住宅の購入に係る住宅借入金等

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

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平成 29 年度税制改正要望 平成 28 年 9 月 5 日一般社団法人不動産協会 我が国の経済は緩やかな回復を続けているが 世界経済のリスクなどにより 先行きは不透明な状態となっている 我が国の経済がデフレからの脱却を確実なものとし GDP を拡大していくためには 経済効果の高い大都市が牽引すると

要望理由 (1) 政策目的 既存住宅の流通の円滑化を通じ 既存住宅流通 リフォーム市場の拡大 活性化を図る また 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備するとともに 既存住宅の耐震化を促進し 住宅ストックの品質 性能を高め 国民の住生活の向上を目指す (2) 施策の必要性 国民がライフステ

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要望理由 (1) 政策目的我が国の住宅ストックのうち 高齢者が安心し自立して暮らせるバリアフリー化された住宅は極めて限られている状況を踏まえ サービス付き高齢者向け住宅の供給を促進することにより 高齢者に適した住まいの確保を図る (2) 施策の必要性本特例措置により 1 高度のバリアフリー化 2 安

H28秋_24地方税財源

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(4) 宅地建物取引士の欠格要件について定める第十八条第一項の五号の二の次に次の号が 付け加えられました 五の三暴力団員等 ( 暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律第二条第六号に規 定する暴力団員又は同号に規定する暴力団員でなくなった日から五年を経過しない者 ) (5) 更新日前でも手数料を

住宅借入金等特別控除の入力編

1. 住宅税制の概要 1

同 修繕 基本融資額 補修資金引方移転資金整地資金 730 万円 440 万円 440 万円 引方移転資金と整地資金の両方を利用する場合は 合計で 440 万円が限度となる 引方移転資金および整地資金は 補修資金と併せて利用する場合に限り利用できる (2) 東日本大震災被災者向け特例措置 の改正 1

平成 25 年度住宅 土地関連税制改正 住宅関連予算要望 ( 社 ) 住宅生産団体連合会 日本国内は 東日本大震災からの復興需要から明るさが見えてきてはいるが ヨーロッパの金融不安の再燃による経済の不透明感やその影響による中国をはじめとする新興国の経済成長率の鈍化 更に日本の株安円高などの不安定要因

この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

新しい住宅ローン減税・投資型減税のしくみ(上)

相続税計算 例 不動産等の評価財産の課税評価額が 4 億 8 千万円 生命保険金の受取額が 2 千万円 現金 預金等が 4 千万円 ローン等の債務及び葬式費用等が 3 千万円である場合の相続税を計算します 相続人は妻と 2 人の子供の 3 人です ( 評価額を計算するには専門知識を要します 必ず概算

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Microsoft Word - H30 市税のしおり最終版

平成 28 年 12 月 国土交通省住宅局

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NO 年 1 月 23 日発行 編集 発行公益財団法人住宅リフォーム 紛争処理支援センター 東京都千代田区九段北 九段センタービル3F TEL FAX 消費者が安全で安心して暮らせる豊かな住生活の実現に

Microsoft Word - FP2級法改正情報 doc

所得税関係 ( 住宅ローン控除の特例 ) の改正 ⑵ 震災税特法の制度 ( 適用期間の特例 ) の概要東日本大震災によって被害を受けたことにより 住宅ローン税額控除の適用を受けていた家屋 ( 以下 従前家屋等 といいます ) を居住の用に供することができなくなった居住者については その居住の用に供す

相続税の節税対策としての生前贈与 相続税 贈与税はともに相手に渡る財産の金額に対して累進的な税率により税金がかかりま す そこで 相続税の税率よりも低い税率で贈与をすれば 相続税の節税になります 下の 図で相続税と贈与税税率を確認して下さい 贈与税は 相続税に比べ 基礎控除額が低く さらに税率が高く

すまい給付金事業の概要 1 消費税率引上げへの対応 平成 26 年 4 月 1 日からの消費税率の 5% から 8% への引上げに合わせて 消費税率の引上げの前後における駆け込み需要及びその反動等による影響が大きいことを踏まえ 一時の税負担の増加による影響を平準化する観点等から 平成 25 年度税制

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

住宅ローン利用ありの場合に適用します 住宅ローン控除は 住宅ローンなどを利用して住宅を購入したり 新築または増改築工事をしたりしたときに一定の条件を満たせば 入居した年から 10 年間にわたり所得税から控除を受けることができる制度です また 所得税で控除しきれなかった分は住民税から 万円

住宅借入金等特別控除の入力編

すまい給付金事業の概要 1 消費税率引上げへの対応 平成 26 年 4 月 1 日からの消費税率の 5% から 8% への引上げに合わせて 消費税率の引上げの前後における駆け込み需要及びその反動等による影響が大きいことを踏まえ 一時の税負担の増加による影響を平準化する観点等から 平成 25 年度税制

Microsoft Word 役立つ情報_税知識_.doc

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土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

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消費税率引上げを踏まえた住宅取得対策 1 住宅取得については取引価格が高額であること等から 消費税率引上げの前後における駆け込み需要及びその反動等による影響が大きいことを踏まえ 一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和するとともに 良質な住宅ストックの形成を促し響国民の豊かな住生活を確保するという住宅政策の方向性が損なわれないようにする観点から 税制上 財政上の措置を講ずる - 7 - Ⅰ 税制措置 1 住宅ローン減税 適用期限を平成 26 年 1 月 1 日から平成 29 年末まで4 年間延長 平成 26 年 4 月から平成 29 年末までの措置として 最大控除額を一般住宅は 400 万円 ( 現行 200 万円 ) に 長期優良住宅及び低炭素住宅は 500 万円 ( 現行 300 万円 ) に拡充するとともに 住民税からの控除上限額を 13.65 万円 ( 現行 9.75 975 万円 ) に拡充 現行 入居年 H25 借入限度額 2,000 万円 (*1) 控除率 控除期間 1.0% 10 年間 最大控除額 200 万円 (*2) 住民税からの控除上限額 9.75 万円 改正案 入居年 H26.4~ H29.12 借入限度額 4,000 万円 控除率 下線部分が現行制度 (H25)) からの変更点 控除期間 1.0% 10 年間 最大控除額 400 万円 住民税からの控除上限額 13.65 万円 ( 前年課税所得 5%) (*1) (*2) ( 前年課税所得 7% 7%) (*1)(*2) 長期優良住宅 低炭素住宅は借入限度額は 3,000 万円 最大控除額 300 万円 (*1)(*2) 長期優良住宅 低炭素住宅は 借入限度額 5,000 万円 最大控除額 500 万円 ( 注 ) H26.1~3はH25の措置を適用 制度拡充のイメージ 消費税率 住宅ローン減税 ( 一般住宅 ) 5% 26.1.1 1 200 万円 26.4.1 8% 10% 27.1.1 1 28.1.1 1 29.1.1 1 29.12.31 27.10.1 400 万円 26.1.1 27.1.1 28.1.1 29.1.1 29.12.31 住宅ローン減税 ( 長期優良 低炭素住宅 ) 500 万円 300 万円 26.1.1 27.1.1 28.1.1 29.1.1 29.12.31 住民税拡充による負担軽減効果のイメージ 住民税からの控除上限額の拡充は 住宅取得者の約 5 割を占める年収 600 万円以下の所得層の負担軽減に効果的 年収 年収 400 万円 ( 住宅ローン : 約 2,700 万円 ) 年収 500 万円 ( 住宅ローン : 約 3,100 万円 ) 年収 600 万円 ( 住宅ローン : 約 3,300 万円 ) ( 注 ) ( 独 ) 住宅金融支援機構データより ( 注 ) 夫婦 + 子 2 人 (16 歳未満 ) の給与所得者世帯を想定 追加控除額 約 22 万円 約 13 万円 約 4 万円

2 投資型減税 ( 現金購入者向け ) 消費税率引上げを踏まえた住宅取得対策 2 適用期限を平成 26 年 1 月 1 日から平成 29 年末まで4 年間延長 平成 26 年 4 月から平成 29 年末までの措置として 対象住宅に低炭素住宅を追加低炭素住宅を追加するとともに 最大控除額を 65 万円 ( 現行 50 万円 ) に拡充 併せて 控除額の算定基礎となる標準的な掛かり増し費用 ( m2単価 ) を引上げ 現行 改正案 下線部分が現行制度 (H25 H25) ) からの変更点 入居年対象住宅控除対象限度額 ( 標準的な掛かり増し費用 ) 控除率最大控除額 入居年対象住宅控除対象限度額 ( 標準的な掛かり増し費用 ) 控除率最大控除額 H24 25 長期優良住宅 500 万円 10% 50 万円 H26.4~ 長期優良住宅 H29.12 低炭素住宅 650 万円 10% 65 万円 - 8-3 リフォーム減税 ( 注 ) H26.1~3 は H25 の措置を適用 リフォーム需要を喚起する観点から 住宅リフォーム ( 耐震 省エネ バリアフリー ) を行った場合の減税措置を延長 拡充 後述 その他 工事請負契約書及び不動産譲渡契約書に係る印紙税の税率の特例措置について延長 拡充 契約金額が 1,000 万円超 5,000 万円以下の場合 印紙税額は 1 万円に引下げ ( 現行 :1.5 万円 ) 平成 30 年以降における住宅税制のあり方平成 30 年以降における住宅にかかる税制のあり方は 上記 1~3の措置の実施状況を踏まえ 平成 30 年度までの税制改正で検討 Ⅱ 給付措置 ポイント 住宅ローン減税の拡充措置を講じてもなお効果が限定的な所得層に対して実施 税制において当面 特例的な措置を行う平成 29 年末まで一貫して実施 減税措置とあわせ 住宅取得に係る消費税負担増をかなりの程度緩和 できるだけ早期に 遅くとも今夏にはその姿を示す 住宅については 実質的に H25.10 から税率の引上げがスタートする ( 右図参照 ) 税率引上げに伴う経過措置のイメージ 契約締結 ( 旧税率 ) 6 ヶ月前税率引上げ 8% 時 :H25.9.30 10% 時 :H27.3.31 契約締結 H26.4.1 H27.10.1 引渡し 引渡し ( 新税率 ) 旧税率 ( 経過措置適用 ) 新税率

年延長住宅の耐震改修等のリフォームをした場合の特例措置の拡充等 ( 所得税 固定資産税 ) 住宅の耐震化を強力に推進するとともに 省エネ バリアフリー化を進め 住宅ストックの性能の向上 リフォーム市場の拡大を通じた経済の活性化を図るため 住宅のリフォーム工事 ( 耐震 省エネ バリアフリー ) をした場合の特例措置を延長 拡充する - 9 - 結果の概要 所得税 ( 投資型 ) 工事費等の 10% を所得税額から控除する措置 1. 耐震 4 年延長 居住年 ~H26.3 最大控除額 20 万円 H26.4~H29.12 25 万円 2. 省エネ ~H26.3 20 万円 (30 万円 ) 5 年延長 H26.4~H29.12 25 万円 (35 万円 ) 3. ハ リアフリー 5 年延長 ~H26.3 15 万円 H26.4~H29.12 20 万円 1+2+3 を併用 ~H26.3 40 万円 (50 万円 ) する場合 H26.4~H29.12 70 万円 (80 万円 ) 以下はいずれも H26.4 から適用 カッコ内の金額は 太陽光発電を設置する場合 省エネ改修は 断熱工事に併せて行う高効率空調機 高効率給湯器 太陽熱利用システムの設置も対象 控除額算出方法の簡素化 ( 単価により算出 ) 所得税 ( ローン型 ) ローン残高の一定割合を所得税額から控除する措置 居住年 4 ~H26.3 年H26.4~H29.12 750 万円 1.0% 固定資産税 省エネ ハ リアフリー工事対象限度額 その他工事対象限度額 固定資産税の一定割合を減額する措置 下線部分が現行制度からの変更点 控除率 200 万円 2.0% 20% 800 万円 1.0% 250 万円 2.0% 減額割合 最大控除額 (5 年間 ) 60 万円 62.5 万円 減額期間 耐震 H27 まで 1/2 1 年 (*) 省エネ 3 年延長 年延長 :H27まで ハ リアフリーハリアフリー 3 年延長 年延長 :H27 まで まで 1/3 1 年 まで 1/3 1 年 (*) 特に重要な避難路として自治体が指定する道路 ( 耐震改修法の改正により新たに措置 ) の沿道にある住宅の耐震改修は2 年間 1/2 減額に拡充 リフォーム税制全般 申請手続の運用改善証明書の発行主体に住宅瑕疵担保責任保険法人を追加 証明手続の合理化 ( 低炭素建築物の認定を受けた場合の証明方法の簡素化等 ) 工事費要件の引上げ (30 万円 50 万円超 ) 所得税 :H26.4 から 固定資産税 :H25.4 から適用

住宅用家屋の所有権の保存登記等に係る特例措置の延長 ( 登録免許税 ) 住宅取得に係る負担の軽減 良質な住宅ストックの形成 流通の促進を図る本特例措置の適用期限を 2 年間延長する 結果の概要 本特例措置の適用期限を 2 年間延長する ( 平成 27 年 3 月 31 日まで ) 中古住宅取得に係る適用要件を見直し 新たに 既存住宅売買瑕疵保険に加入している中古住宅を追加する ( 下記 3を追加し 1 2 又は3のいずれかを満たせばよいこととする ) 後出 現行2 耐震基準に適合していることの証明 1 築年数要件 ( 木造 :20 年 耐火 :25 年 ) 改正案< 本特例措置の概要 > 1 同左 2 同左 3 既存住宅売買瑕疵保険に加入していること 所有権の保存登記本則 0.4% 軽減税率 0.15% 所有権の移転登記本則 2.0% 軽減税率 0.3% 抵当権の設定登記本則 0.4% 軽減税率 0.1% - 10 - 施策の背景 本特例による負担軽減額住宅取得者の所得環境の悪化住宅ローン返済負担の増加 < 保存登記に係る税負担 > < 移転登記に係る税負担 > 2,500 万円の新築住宅を購入した場合 本則 :4 万円 特例 :1.5 万円 (2.5 万円の軽減 ) 1,000 万円の中古住宅を購入した場合 本則 :12 万円 特例 :1.8 万円 ( 約 10 万円の軽減 ) < 抵当権設定登記に係る税負担 > 1,500 万円の借入をした場合 本則 :6 万円 特例 :1.5 万円 (4.5 万円の軽減 ) 600 万円 560 520 480 440 400 513 30 歳代男性の平均年収推移 589 35~39 歳 30~34 歳 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 ( 出典 ) 国税庁 民間給与実態統計調査 498 434 20.0 住宅ローン返済勤労者世帯における収入に対する返済支出額割合の推移 21.0 % 19.0 18.0 17.0 16.0 15.0 16.7 ( 出典 ) 総務省 家計調査 20.8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23

中古住宅取得に係る税制特例の適用要件の合理化 ( 所得税 個人住民税 贈与税 登録免許税 不動産取得税 ) 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備する観点から 中古住宅取得に係る税制特例の適用要件として 新たに住 新 既存住宅売買瑕疵保険 への加入を位置づけ 中古住宅の流通促進 住宅ストックの循環利用を図る 結果の概要 中古住宅の取得を対象とする税制特例措置の適用要件に関し 新たに 既存住宅売買瑕疵保険に加入している中古住宅を追加既存住宅売買瑕疵保険に加入している中古住宅を追加する ( 下記 3を追加し - 11-1 2 又は 3 のいずれかを満たせばよいこととする ) 1 築年数要件 ( 木造 :20 年 耐火 :25 年 ) 行2 耐震基準に適合していることの証明 改2 同左 正 対象となる税制特例措置 現1 同左 3 既存住宅売買瑕疵保険に加入していること案( ) 不動産取得税の特例措置は 上記 1 2の他に S57 以後に新築されたもの でも適用可 (1) 住宅ローン減税 (2) 特定の居住用財産の買換え及び交換の場合の長期譲渡所得の課税の特例措置 (3) 住宅取得等資金に係る贈与税の非課税措置等 (4) 住宅用家屋の所有権の移転登記等に係る特例措置 再掲 (5) 既存住宅に係る不動産取得税の課税標準の特例措置 施策の背景 住宅ストックの量的充足 住宅ストック数は総世帯数に対し 約 15% 多い (H20) 住宅ストック数 既存住宅流通の現状 既存住宅の流通シェアは約 13.5%(H20) であり 欧米諸国の 1/6 程度の低水準 世帯数 ( 出典 ) 総務省 平成 20 年住宅 土地統計調査 ( 出典 ) 総務省 平成 20 年住宅 土地統計調査 等

サービス付き高齢者向け住宅供給促進税制の延長 ( 所得税 法人税 固定資産税 不動産取得税 ) 高齢者の暮らしに適した良好な住宅ストックが不足していることから 高齢者人口に対する高齢者向けの住まいの割合を高めるため サービス付き高齢者向け住宅の供給を促進する本特例措置の適用期限を延長する 結果の概要 所得税 法人税 : 5 年間 2.8 28 割増償却適用期限の 3 年間延長 ( 平成 28 年 3 月 31 日まで ) ( 耐用年数 35 年以上 :4.0 割増償却 ) ( ただし 3 年目の割増償却率は半分 ) - 12 - 固定資産税 : 5 年間税額を 2/3 減額 不動産取得税 : 家屋課税標準から 1,200 万円控除 / 戸 ( 床面積 30 m2以上 ) 土地家屋の床面積の 2 倍に当たる面積相当分の軽減 施策の背景 高齢者が安心して暮らせる住宅ストックは諸外国と比較し不足しており 要介護度の低い高齢者も特養申込者となっている状況 このため 在宅介護の場となるサービス付き高齢者向け住宅の整備を引き続き支援していくことが必要 高齢者単身 夫婦世帯数の増加 ( 万世帯 ) 要介護 1 要介護 2 要介護 3 要介護 4 要介護 5 適用期限の 2 年間延長 ( 平成 27 年 3 月 31 日まで ) 特別養護老人ホーム申込者数 ( 要介護度の低い者も申し込み ) 52,914 78,657 78,719 5 万人 10 万人 110,372 99,806 合計 42 万人 1,245 万世帯 (H32) 1,000 万世帯 (H22) 全高齢者に対する介護施設 高齢者住宅等の割合は諸外国より低い 日本 (2005) デンマーク (2006) 英国 (2001) 施設系 住宅系 35% 3.5% 09% 0.9% 44% 4.4 2.5% 8.1% 10.7 % 3.7% 8.0% 11.7 % 米国 (2000) 4.0% 2.2% 6.2 %

工事請負契約書等に係る印紙税の特例措置の延長及び消費税率引上げを踏まえた負担軽減措置 1. 税制改正結果の内容 工事請負契約書及び不動産譲渡契約書に係る印紙税について 特例措置の適用期限を平成 29 年度末まで5 年間延長する さらに 平成 26 年度以降について 消費税率の引上げを踏まえ 契約金額 1 億円以下の税額を半減する等の大幅な負担の軽減措置を講じる 2. 施策の背景 平成 24 年 8 月に成立した社会保障 税一体改革関連法において 印紙税については 建設工事の請負に関する契約書 不動産の譲渡に関する契約書について負担の軽減を検討する と規定 他文書と比べて高率 高額な印紙税が課税されているほか 重層下請構造の中で多段階にわたり重複課税 不動産流通段階でも課税 建設業の小規模事業者 ( 資本金 1~5 千万円 ) の売上げに占める利益率は1% 程度であり 下位の下請企業ほど利益に対する印紙税の負担割合が大きい - 25 - 建設工事や不動産流通のコストとなる印紙税の軽減により 建設投資の促進 不動産取引の活性化を図る 契約金額毎の税額 ( 改正後 ) 不動産の譲渡に関する契約書 契約金額 建設工事の請負に関する契約書 本則 現行の特例措置 改正案 10 万円超 50 万円以下 100 万円超 200 万円以下 400 円 ( 特例措置無し ) 200 円 (50% 減 ) 50 万円超 100 万円以下 200 万円超 300 万円以下 1,000 円 ( 特例措置無し ) 500 円 (50% 減 ) 100 万円超 500 万円以下 300 万円超 500 万円以下 2,000 円 ( 特例措置無し ) 1,000 円 (50% 減 ) 500 万円超 1,000 万円以下 1 万円 ( 特例措置無し ) 5,000 円 (50% 減 ) 1,000 万円超 5,000 万円以下 2 万円 1 万 5 千円 (25% 減 ) 1 万円 (50% 減 ) 5,000 万円超 1 億円以下 6 万円 4 万 5 千円 (25% 減 ) 3 万円 (50% 減 ) 1 億円超 5 億円以下 10 万円 8 万円 (20% 減 ) 6 万円 (40% 減 ) 5 億円超 10 億円以下 20 万円 18 万円 (10% 減 ) 16 万円 (20% 減 ) 10 億円超 50 億円以下 40 万円 36 万円 (10% 減 ) 32 万円 (20% 減 ) 50 億円超 60 万円 54 万円 (10% 減 ) 48 万円 (20% 減 ) 印紙税 200 円の階層 ( 不動産 : 契約金額 1 万円以上 10 万円以下 工事 : 契約金額 1 万円以上 100 万円以下 ) は現行どおり 措置の適用範囲を1,000 万円以下まで拡大 税額を半減 現行措置における軽減率を2 倍に引き上げ

土地の所有権移転登記等に係る特例措置の延長 ( 登録免許税 ) 要望結果 資産デフレからの脱却のため 土地取引の活性化の観点から講じられている軽減税率 (1.5%) を 2 年間延長する ( 適用期限 : 平成 25 年 3 月 31 日 平成 27 年 3 月 31 日 ) これまでの特例措置 特例措置の延長 本則平成 15 年度平成 25 年度, 平成 23 年度平成 24 年度 ~ 平成 22 年度平成 26 年度 所有権移転登記 2% 1% 1.3% 1.5% 1.5% 信託登記 0.4% 0.2% 0.25% 0.3% 0.3% 背景 - 26-100 三大都市圏では 平成 17~20 年頃にかけて回復傾向が見られたものの 平成 21 年以降下落傾向が継続 地方圏では長期的に下落傾向が継続 90 80 70 60 50 40 30 0 地価の推移 200 ( 件 ) 平成 20 年秋のリーマンショックを契機として大きく下落し 依然として低水準が継続 土地取引件数の推移 170 172 170 164 160 161 160 158 160 155 63 144 60 129 住宅地 ( 三大都市圏 ) 120 118 115 114 56 住宅地 ( 地方圏 ) 商業地 ( 三大都市圏 ) 42 商業地 ( 地方圏 ) ( 年 ) 80 0 平成 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 平成 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 資料 : 国土交通省 地価公示 をもとに 平成 10 年 =100 とした指数値を推計し 作成 資料 : 法務省 登記統計 ( 年 ) 本特例の延長により 土地取引の活性化 土地の有効活用を促進し 資産デフレからの脱却を図る