2017 特許 情報フェア & コンファレンス 特許情報普及に関する わが国特許庁の取組 平成 29 年 11 月 9 日 特許庁総務部総務課特許情報室長山本英一
1. 知財活動のグローバル化 2. 特許庁等の特許情報サービス 3. 特許情報の普及 活用の今後 2
1.1. 世界の特許出願件数 世界の出願件数は 年々増加しており 2015 年には 288 万件となる PCT 出願件数も 2015 年には 21.7 万件となり増加傾向を維持している その中でも五庁の出願件数は共に全体の 80% 以上を占めている ( 万件 ) 300 250 200 150 100 50 0 世界の特許出願件数の推移 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 五庁その他 五庁が全体の 8 0 % 以上を占め る 0 ( 万件 ) PCT 国際出願件数の推移 25 20 15 10 5 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 五庁 その他 ( 出典 ) WIPO IP Statistic Data Center に基づいて特許庁作成 五庁が全体の 8 0 % 以上を占める 3
1.2. 中韓文献の急増 中国語 韓国語でしか読むことができない特許文献が 世界の特許文献の 66% を占め 日本の特許文献の割合が相対的に減少 中国語 韓国語の特許文献を精度良く検索できる環境が我が国企業のグローバルな事業展開や研究開発の推進に不可欠 世界の特許文献の内訳 発行件数 ( 万件 ) 260 240 220 200 180 160 140 120 100 80 60 40 20 0 2001 中国文献 9% 日本文献 47% 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 中国文献 66% ( 暫定値 ) 日本文献 10% ( 暫定値 ) 2012 2013 2014 2015 暫定値 その 中国 韓国欧州米国 日本 4
1.3.BRICs アセアンにおける特許出願件数 BRICs アセアンにおける特許出願件数は全体的に増加傾向 10 年間でみると BRICs では中国が 5.2 倍 インドが 1.6 倍に増加 ASEAN ではベトナムが 2.3 倍 インドネシアが 2.0 倍に増加 BRICs における特許出願件数の推移 ASEAN における特許出願件数の推移 タイにおける 2015 年の特許出願件数及びインドネシアにおける 2012 年の特許出願件数は未取得 ( 出典 ) WIPO IP Statistic Data Center に基づいて特許庁作成 5
1.4. 海外への特許出願の動向 我が国から海外への特許出願件数は 2012 年以降 20 万件前後で推移 欧米と比較すると 我が国から日米欧中韓 ( 五庁 ) 以外への特許出願は少ない ( 万件 ) 25 20 15 10 5 0 日本から海外への特許出願件数の推移 20.3 20.1 20.0 17.0 17.5 18.0 17.8 18.7 19.5 16.8 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 ( 万件 ) 25 20 15 10 5 0 日本人による海外出願 海外への特許出願件数の比較 米国人による海外出願 欧州人による海外出願 2011 2012 2013 2014 2015 2011 2012 2013 2014 2015 2011 2012 2013 2014 2015 日本米国欧州中国韓国五庁以外 参考 : 我が国における PCT 出願件数の推移 ( 万件 ) 5 4.3 4.3 4.1 4.3 4.4 3.8 4 3.2 2.6 2.7 2.8 2.9 3 2 1 0 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 ( 万件 ) 10 8 6 4 2 0 五庁以外への特許出願件数の比較 2011 2012 2013 2014 2015 2011 2012 2013 2014 2015 2011 2012 2013 2014 2015 ASEAN 印伯メキシコ豪加露その他 ( 出典 )WIPO( 世界知的所有権機関 ) 統計 (2017 年 1 月現在 ) 6
1.5. 我が国における中小企業の出願の現状 中小企業数は 約 382 万社 ( 企業数全体の 99.7%)(2014 年 ) 中小企業の出願件数比率特許 : 約 15% 意匠 : 約 37% 商標 : 約 59% 企業数 出願件数 ( 特 意 商 ) に占める中小企業の割合 特許 意匠 商標 企業数約 382 万社 7
1.6. 中小企業の特許出願件数と PCT 国際出願件数 中小企業の特許 意匠 商標の出願件数は 増加傾向 また PCT 国際出願件数も年々増加しており 制度への関心も高まっている 特許出願件数 PCT 国際出願件数 意匠登録出願件数 商標登録出願件数 8
1. 知財活動のグローバル化 2. 特許庁等の特許情報サービス 3. 特許情報の普及 活用の今後 9
2.1. 特許情報と知的創造サイクル 特許情報は 企業や研究機関等が 研究開発活動や技術の動向等を把握し 事業戦略等を検討する上で重要な役割を果たしている 特許情報の有効活用は 知的財産の創造 保護及び活用を図る知的創造サイクルにおける重要な鍵 保護 監視 企業動向調査 競合会社の出願動向の把握 ( 技術開発動向の 把握 自社の障害となる出願の早期発見と今後の対応策の検討等 )( 定期的に監視 ) 無駄な出願の防止権利化戦略の検討 創造 特許情報 紛争の回避 活用 研究開発発明創出設計 技術動向調査技術参考調査 出願前 審査請求前調査 技術レベルの把握 ( 過去の存在技術 今後開発すべき技術の参考 技術変化 商品需要予測 ) 無駄な研究 重複研究の回避 ( 研究開発投資の効率化 技術導入 共同研究先の可能性検討 ) 発明の手がかり ( 特許網の隙間 代替技術の検討 課題に直面した場合の解決手段を探る ) 無駄な経費の抑制 ( 権利化見込みのない発明に要する審査請求料や外国出願等の経費の抑制 ) 明細書作成の参考 先行技術文献開示の義務化 重複投資の防止イノベーションの推進 ライセンスの検討事業戦略の検討 製造前 他社権利調査 他社権利との抵触関係調査 ( 侵害の未然防止 ) 他社からの技術導入 技術提携の検討 侵害警告 公知例調査 他人の権利阻止 無効化 ( 他社権利の出願前の公知例調査 ) 10
11 2.2. 特許情報サービスの全体像 大企業 中小企業 個人 ユーザー 大学 研究機関 海外の利用者 ( 外国庁含む ) 民間サービス事業者 ユーザーのニーズに応じた高付加価値 多様なサービス高度な検索機能 アラート機能 統計分析機能 個別カスタマイズ等 バルクデータの提供 インターネット経由 基本的な検索 照会サービス 公開公報 特許 実用新案公報 意匠公報 審決公報 公報 商標公報 特許庁公報等 特許庁 INPIT 各種サービス ( 国内 ) ( 海外 ) 公報情報 公報情報 審査書類情報 経過情報 外国庁欧州特許庁米国特許商標庁中国国家知識産権局韓国特許庁等
2.3. 特許情報等の検索ツール ユーザの声 J-PlatPatを利用した他社の特許調査を研究者に励行している 中韓文献翻訳 検索システムは 中国への事業展開に際し有用である FOPISERを利用してロシア文献が見られることは有益である 特許情報プラットフォーム (J-PlatPat) 特許 実用新案 意匠 商標の公報情報を検索可能 審査 登録 審判に関する経過等の関連情報を照会可能 2016 年 7 月より 五庁等のドシエ情報の一括した参照が可能 中韓文献翻訳 検索システム 中韓の特許 実用新案の日本語による全文検索が可能 外国特許情報サービス (FOPISER) 海外の特許情報を日本語で照会可能 ( シンガポール ベトナム タイ 台湾 豪 露等 ) 画像意匠公報検索支援ツール (Graphic Image Park) 画像意匠について効率の良い調査が可能 12
2.4.1. 特許情報プラットフォーム (J-PlatPat) 高度化 多様化するユーザーニーズに応えるべく 平成 27 年 3 月に特許情報サービス 特許情報プラットフォーム (J-PlatPat) の提供を開始 国内で発行された特許 実用新案 意匠 商標の公報類に加え 主要国 ( 欧米 ) で発行された公報や 審査 登録 審判に関する経過情報の確認が可能 の特徴 使いやすいユーザーインターフェース 特許文献と非特許文献の一括検索 (J-GLOBAL ( ) との連携 ) 検索サービスの機能の充実 ( 検索項目 F ターム 論理式検索機能の追加 ) 色彩 や 音 等の新しいタイプの商標の検索サービス 基本的な操作方法に関する初心者向け講習会を全国で開催中 検索画面の例 : 特許 実用新案テキスト検索画面 < 特許情報プラットフォーム (J-PlatPat)> https://www.j-platpat.inpit.go.jp/ ( サービス提供時間 : 原則 土 日も含め 24 時間稼働 ) 科学技術振興機構 (JST) が運営する総合的学術情報データベース 13
2.4.2. 電子公報以前のフルテキストデータの提供 電子公報以前の我が国の公開特許公報 ( 昭和 46 年から平成 4 年に発行 ) 等の OCR フルテキストデータが J-PlatPat において表示可能 その中でも 平成 28 年 1 月以降に起案された拒絶理由通知 国際調査報告等で引用された公開特許公報等については 人手によりテキストデータを作成し J- PlatPat から提供 約 4 週間 引用された公報の高精度フルテキストデータが起案日から J- PlatPat において表示可能となるまでにタイムラグがあるため 実際に J-PlatPat において高 精度フルテキストデータを表示可能かを確認するためのサイトを提供 フルテキストデータ蓄積状況確認サイト https://www.foreignsearch.jpo.go.jp/textdata/number-inquiry-j.php 14
2.4.3. 検索機能の充実化 審査官向け DB との共通化により J-PlatPat において新たな検索機能がリリース予定 (2018 年 ) 以下の検索機能が可能に 分類とテキストを使った検索 近傍検索 テキスト検索範囲の拡大 15
2.4.4. 分類とテキストを使った検索 FI/F タームとキーワードとの組み合わせによる検索や F タームのテーマコードを指定した上でキーワードによる検索が可能 FI/Fタームとキーワードによる検索 ( 例 ) FI/Fターム C09J7/00 又は 4J040AA01など 検索キーワード 接着剤 現在の分類検索と同様に 下位階層の分類まで検索可能 また最新の分類情報を対象に検索可能 Fタームのテーマコードとキーワードによる検索 ( 例 ) テーマコード 4J040 検索キーワード 接着剤 テーマコードは副テーマコードを含め最大 10 個まで指定可能 16
2.4.5. 近傍検索 互いに近接する 2~3 単語の対象語を含む日本語文献を検索することが容易となる 2 単語の近傍検索の例 検索対象テキスト頭部と 軸部と 円錐形のフランジとを有するねじ 軸部, 10n, フランジ /tx 互いの単語間の文字数を特定 1~99 文字まで指定することが可能 ねじ フランジ 軸部 17
2.5.1. 中韓文献翻訳 検索システム 中国 韓国語特許文献の全文を日本語に機械翻訳し 日本語でテキスト検索及び照会を可能とするシステムを整備 2003 年以降に公開された文献 ( 約 1850 万件 ) が蓄積され 順次文献の蓄積を実施中 18
2.5.2. 中韓文献翻訳 検索システム 機械翻訳の精度向上のため パテントファミリーの中日文献を材料として作成した中日機械翻訳辞書を活用 また 機械翻訳品質の低い分野を特定し さらに中日機械翻訳辞書を充実化することで 継続的に精度を向上 日本語キーワードを入力して検索可能 原文も表示可能 日本語のキーワードを入力して検索 表示している文献の原文も表示可能 検索結果を表示 左側に機械翻訳文 ( 検索に用いたキーワードが着色されて表示 ) 右側に図面を表示 19
2.6.1. 外国特許情報サービス (FOPISER) 外国庁と交渉し ASEAN 等の新興国の特許情報を収集 収集した外国特許情報を 日本語ユーザーインターフェースにより提供する外国特許情報サービス (FOPISER) を平成 27 年 8 月より開始 文献番号による照会 キーワード ( 英語 ) 分類による簡易検索が可能 外国庁 外国特許情報サービス (FOPISER) キーワード ( 英語 ) 検索 タイ データ整備 公報照会 文献番号照会 ベトナム システム開発 ( 内製 ) 一括ダウンロード ( 一部のみ ) 民間サービス事業者 一般ユーザー シンガポール https://www.foreignsearch.jpo.go.jp/ 順次拡大 照会可能な外国特許情報 ( 平成 29 年 10 月時点 ) タイ特許の表示例 特実 ロシア 台湾 オーストラリア シンガポール ベトナム タイ 意匠 商標 台湾 ロシア ロシア 台湾 ベトナム タイ EUIPO( 欧州 ) 検索対象を選択し キーワード ( 英語 ) を入力して検索 機械翻訳の利用により 日本語での照会が可能 20
2.6.2. トップページ (FOPISER) 21
2.6.3. 検索画面 / 検索結果 (FOPISER) 1. 検索対象 検索年範囲を入力 選択 2. 検索式を入力 選択 3. 検索ボタンを押下 4. 検索結果を表示 22
2.6.4. スクリーニング画面 (FOPISER) スクリーニング表示 原文イメージを表示 日本語を選択 日本語で参照可能 23
2.6.5. 蓄積文献情報 (FOPISER) 検索可能範囲 文献蓄積範囲を照会 公報情報のデータ交換で受領した情報を逐次蓄積し 蓄積範囲情報を随時更新 ( 平成 29 年 11 月時点 ) 24
2.7. 画像意匠公報検索支援ツール (Graphic Image Park) 支援ツールにより 我が国で意匠登録を受けた 機器の操作画像等のデザインを 利用者が任意に指定したデザインと形状や色彩の要素が近い順に並べ替え 効率的に照会することが可能 操作は簡単 1 イメージファイルを入力 2 サムネイルの一覧を表示 3 意匠公報を表示 2 結果を表示ボタンをクリック 形優先 色優先などの並べ替えモードを選択することが可能 また 意匠に係る物品 意匠分類 などにより 並べ替え対象を絞り込むことも可能 1 イメージファイルを入力 3 気になるイメージがあったら 登録番号をクリックして 意匠公報 PDF を表示 権利の存否などの参考となる登録情報については 別途 特許情報プラットフォーム (J- PlatPat) で確認することができる 25
2.8.1. 出願 審査関連情報共有ネットワーク 各国特許庁が互いの審査状況を確認し 審査の効率化を図るために 特許出願の手続や審査に関連する情報 ( ドシエ情報 ) を共有する取組を推進 五庁間でドシエ情報を共有するシステムとしてワン ポータル ドシエ (OPD) を 我が国主導で 2013 年 7 月に構築 我が国特許庁は WIPO と協力し OPD と WIPO のドシエ情報共有システム ( WIPO-CASE) との連携技術を 2014 年 3 月に確立 これにより ドシエ情報共有ネットワークは五庁の枠を超えて拡大 ワン ポータル ドシエ (OPD) 欧州特許庁 韓国 日本 中国 米国 連携 WIPO-CASE WIPO-CASE とは WIPO が提供するドシエ情報の共有システム 五庁に加えて 24 の国 機関 ( ) が参加 (2017 年 9 月時点 ) イギリス イスラエル オーストラリア カナダ WIPO(PCT 国際出願 ) が審査官向けにドシエ情報を提供 オーストラリア カナダ WIPO(PCT 国際出願 ) は一般ユーザーにもドシエ情報を提供 アゼルバイジャン イギリス イスラエル インド インドネシア エジプト オーストラリア カナダ カンボジア コスタリカ シンガポール タイ チリ ニュージーランド パプアニューギニア フィリピン ブルネイ ベトナム ポルトガル マレーシア モンゴル ラオス EAPO WIPO 26
2.8.2. ワン ポータル ドシエ (OPD) 照会画面 五庁の出願に加えて PCT 国際出願等の出願 審査関連情報 ( ドシエ情報 ) を 世界で初めて一括して参照できるサービスを 特許情報プラットフォーム (J- PlatPat) から提供開始 (2016 年 7 月 ) 2017 年 3 月から 詳細な引用文献情報 ( ) の提供を開始 提示した引用文献に関する 文献番号 カテゴリ (X, Y 等 ) 請求項 関連ある記載箇所 からなる情報 複数庁に出願された同一発明のドシエ情報を一括表示 選択された書類を表示可能 27
1. 知財活動のグローバル化 2. 特許庁等の特許情報サービス 3. 特許情報の普及 活用の今後 28
3.1.1. 情報普及活用小委員会 (1) 基本的な考え方 グローバル化の動きに十分対応しつつ IT の進展 海外庁のサービスの状況 民間事業者のサービスの状況 中小企業 個人なども含む我が国ユーザーの要望などを十分に踏まえた上で 我が国ユーザーが享受するサービスの質が全体として世界最高水準となるように特許情報サービスを提供していき 特許情報を広く普及していくための基盤を引き続き整備していくべき 国は 保有する正確で基本的な一次情報を無料で提供していくことを原則としつつ 急増する世界の特許情報にも対応する観点から公報や要約について 保有する翻訳文等を提供していくことを通じて 民間事業者が高い付加価値を付けたサービスを提供していくための環境を整備し 我が国ユーザーによる一層高度な特許情報の利用を促していくべきである 29
3.1.2. 情報普及活用小委員会 (2) 1. 出願情報 権利情報の確認のためのサービス 中小企業等を含む我が国ユーザーの研究開発等を促進していくために 急増する世界の特許文献等の検索など 特許情報へのアクセス時の我が国ユーザーの負担を軽減していくべき 1 2 3 4 5 審査官向けDBを ( 著作権等の制約のない範囲で ) 外部提供中小企業等の関心の高い国 機関の文献を中心にDBを整備機械翻訳を活用した 海外特許文献への日本語アクセス環境整備 ITの進展 海外庁のサービスの状況 民間事業者のサービスの状況 ユーザーの要望などを総合的に考慮しつつ 基本的な機能を整備 公的な特許情報サービスに関する今後の計画を事前に広く周知 30
3.1.3. 情報普及活用小委員会 (3) 31 2. 世界最速 最高品質の審査結果の発信のためのサービス 我が国ユーザーが海外で円滑に権利を取得できるように 我が国の世界最速 最高品質の審査結果を海外庁の審査官等が参酌しやすい環境を整備していくべき 1 2 海外庁の審査結果も一括して表示する環境を構築するとともに 審査書類に加え 引用文献 法律 審査基準等も提供するなど 新興国も含めた海外庁の審査官等が我が国の審査結果を参照する上で必要な機能を積極的に搭載していくべき 海外庁の審査官等が我が国の審査結果 ( 審査書類 + 引用文献等 ) を参照しやすいよう機械翻訳の取組を強化し 高精度な機械翻訳文を提供することにより 我が国の審査結果の利用を促進していくべき
3.2. 特許情報のさらなる利用拡大に向けて 特許情報へのアクセスが困難な中小企業等が容易に特許情報を利用することができる環境を整備 併せて 特許情報の重要性に気付いているが活用していない 及び特許情報の重要性に気付いていない中小企業等への普及策を講ずる い特る許層情報を活用して 現状 将来像 32
3.3. 特許情報の利用拡大に向けた取り組み 特許情報プラットフォーム (J-PlatPat) 講習会 特許情報プラットフォーム (J-PlatPat) の利用方法を広く紹介し 特許情報の活用の促進を図ることを目的として 全国各地で講習会を開催 受講料は無料 https://www.j-platpat-lecture.inpit.go.jp/ 特許情報の利活用に関する調査研究事業 海外特許情報サービスのアクセス方法に関する手引書や民間事業者が提供する特許情報サービスの機能紹介記事を作成 http://www.jpo.go.jp/shiryou/toushin/chousa/sangyou_zaisan_ service_houkoku.htm 民間事業者による特許情報サービスの紹介 特許情報サービスの普及に向けて積極的に民間事業者の特許情報サービスを紹介 http://www.inpit.go.jp/info/dbinfo/index.html 33
3.4.1. 特許情報の重要性への気付き及び活用 (1) 平成 29 年度調査事業において 特許情報の利用拡大に向けた公的特許情報サービスのあり方に関する調査 を実施中 企業経営における知財 ( 特許情報 ) の有用性を直接紹介する立場にある 知財総合支援窓口や金融機関等を対象にヒアリング調査を実施し 中小企業等の特許情報の利活用が進んでいない層に対する特許情報への意識付けの有効策 また企業活動における特許情報の具体的な利用方法などを明らかにする セミナーや講演による直接的な働きかけ 連携機関 よろず支援拠点 農林水産省 地方農政局 商工会議所等 今年度調査での着眼点 知財総合支援窓口全国 47 都道府県に設置 経営士 ( 正会員 :1,140 名 ) 平成 29 年 10 月現在 外部支援者から得られる気付き 中小企業をはじめとした特許情報の利活用が進んでいない層 中小企業診断士 ( 登録者数 :22,544 名 ) 平成 26 年 7 月現在行政書士 ( 会員数 :46,957 名 ) 平成 29 年 10 月現在 金融機関地方銀行 :105 行平成 29 年 4 月現在信用金庫 :264 金庫平成 29 年 9 月現在信用組合 :150 組合平成 29 年 9 月現在 技術士 ( 登録者数 :87,630 名 ) 平成 29 年 3 月現在 34
3.4.2. 特許情報の重要性への気付き及び活用 (2) 外部支援者に対して特許情報の重要性をアピールすることで 特許情報の利用を拡大させ J-PlatPat の利用 さらには民間サービスの利用拡大を目指す 外部支援者から得られる気付き 民間サービス業者 民間業者が提供するサービス 知財研修など 現状 外部支援者外部支援者においても特許情報の利活用について試行錯誤で取り組んでいる状況 特許庁 外部支援者の視点に立った特許情報の重要性をアピールする資料作成等によるアプローチ ( 失敗事例 成功事例の紹介 特許情報の活用方法の提案等 ) 直接的な働きかけに加えて 間接的な働きかけによる影響力に着目し 特許情報の重要性をアピールすることで 特許情報の利用拡大を目指す 将来像 35
ありがとうございました 36