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同時配信実験「試験的提供B」実施結果について

日本の放送コンテンツ海外輸出額の推移 1 日本の放送コンテンツ海外輸出額は 2010 年度以降 毎年増加を続けており 2015 年度には 億円となっている ( 対前年度比 58.0% 増 2010 年度の約 4.4 倍 ) 対前年度比で インターネット配信権が 146.7% 増と著しく増

ベトナムの 6 ヶ国のうち少なくとも 1 ヶ国が含まれていること 適切な放送コンテンツの製作 確保要件 日本ブランド全体のイメージ向上に資する内容であり 国内の特定地域を限定的に取り上げる放送コンテンツでないこと ( 単一の都道府県のみを取り上げる事業企画は本事業の対象外とする ) 本事業が平成 2

「放送コンテンツの配信を通じた災害情報等の提供に係るシステムの在り方に関する調査研究」における 「大規模イベント時等のトラヒック集中時での情報配信の在り方に 関する検討」

資料 5-2 クールジャパンの推進 平成 27 年 1 月 26 日 総務省

注 1: 放送コンテンツ海外輸出額 : 番組放送権 インターネット配信権 ビデオ DVD 化権 フォーマット リメイク権 商品化権等の輸出額 注 2:2004 年度から 2009 年度までは 番組放送権のみの輸出額 2010 年度以降は番組放送権以外の輸出額を含む放送コンテンツ海外輸出額 なお 20

視聴環境の変化に対応した放送コンテンツの製作 流通の促進方策の在り方 ( 情報通信審議会への諮問の概要 ) 2 1. 諮問理由 ブロードバンドの普及やスマートフォン等の普及による視聴方法の多様化等を踏まえ 一部の放送事業者においては ブロードバンドを活用した同時配信の取り組みが始められている こうし

メディア・ソフトの制作および流通実態に関する調査研究

日本の放送コンテンツ海外輸出額の推移 1 日本の放送コンテンツ海外輸出額は 2010 年度以降 毎年増加を続け 2015 年度末で 億円 ( 対前年度比 58.0% 増 2010 年度の約 4.4 倍 ) 放送コンテンツの海外展開については 従来の目標として 2018 年度までに放送コン

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株式会社インプレス_ ニュースリリース添付資料

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日本の放送コンテンツ海外輸出額の推移 年度の放送コンテンツ海外輸出額は 引き続き増加し 億円となった 内訳を見ると 番組放送権 インターネット配信権 フォーマット リメイク 商品化権 が引き続き着実に増加し ビデオ DVD 化権 は減少に転じている ( 億円 ) 400 3

報通信の現況 コンテンツ市場の動向 マルチユース市場の内訳をみると 映像系コンテンツ 1 兆 4,243 億円の主な内訳は 地上テレビ番組が 5,074 億円 映画ソフトが 4,884 億円 衛星 CATV 番組が 3,530 億円となっている 音声系コンテンツの内訳は 音楽ソフトであり 1,353

放送コンテンツ海外展開等に係る政府方針 1 日本再興戦略 2016( 平成 28 年 6 月 2 日閣議決定 ) 第 2 Ⅳ 海外の成長市場の取り込み (1)KPI の主な進捗状況 KPI 2018 年度までに放送コンテンツ関連海外市場売上高を現在 (2010 年度 ) の約 3 倍に増加させる 2

目次 要旨 1 Ⅰ. 通信 放送業界 3 1. 放送業界の歩み (1) 年表 3 (2) これまでの主なケーブルテレビの制度に関する改正状況 4 2. 通信 放送業界における環境変化とケーブルテレビの位置づけ (1) コンテンツ視聴環境の多様化 5 (2) 通信 放送業界の業績動向 6 (3) 国民

放送コンテンツ海外展開のイメージ 1 日本ブーム創出による放送コンテンツのニーズ向上 放送コンテンツ の海外展開 周辺産業への波及成長著しい新興国市場の取込 ビジット ジャパン戦略日本への外国人観光客誘致 日本文化 日本語の普及 地域活性化への貢献 様々な分野への波及クールジャパン戦略への寄与 [

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資料 2-11 放送コンテンツ海外展開促進機構 (BEAJ) の取組 情報流通行政局 情報通信作品振興課


取組みの背景 これまでの流れ 平成 27 年 6 月 日本再興戦略 改訂 2015 の閣議決定 ( 訪日外国人からの 日本の Wi-Fi サービスは使い難い との声を受け ) 戦略市場創造プラン における新たに講ずべき具体的施策として 事業者の垣根を越えた認証手続きの簡素化 が盛り込まれる 平成 2

渚泊推進対策 平成 29 年 3 月に閣議決定された 観光立国推進基本計画 において 農山漁村滞在型旅行をビジネスとして実施できる体制を持った地域を平成 32 年度までに 500 地域創出することにより 農泊 の推進による農山漁村の所得向上を実現する と位置づけられたところ 農泊 を持続的なビジネス

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説明があった (3) 意見交換 各構成員等から以下の通り発言があった 三膳構成員 分科会報告書骨子( 案 ) 資料 6-3 の12p では 放送に関する中長期的な考え方が書かれているが ここでいう放送の定義は 放送事業者が提供している放送サービスを中心にしているという理解でよいか また 更なる周波数

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(1) 当該団体が法人格を有しているか 又は法人格のない任意の団体のうち次の1~2の要件を全て満たすもの 1 代表者の定めがあること 2 団体としての意思決定の方法 事務処理及び会計処理の方法 並びに責任者等を明確にした規約その他の規定が定められていること (2) 関係市町村との協議体制を構築してい

により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

平成30年度実施「放送コンテンツ等海外展開支援事業」事業成果報告会

( 別添 2) 平成 29 年 2 27 付け諮問第 1 号 常時同時配信の負担のあり について 答申 ( 案 ) 概要参考資料 平成 29 年 6 27 NHK 受信料制度等検討委員会 特に注記がない場合 平成 29 年 5 末時点の事実に基づく

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ケーブルテレビの概要 1 ケーブルテレビは 約 60 年前に地上放送の再放送から発足し 地域情報 災害情報等を提供する自主放送 多チャンネル放送など 放送サービスを拡大するとともに 大容量 双方向型のネットワーク等を利用して 固定ブロードバンドや移動通信サービスなどの 通信サービス など 多様なサー

1. 実現を目指すサービスのイメージ 高齢者や障害者 ベビーカー利用者など 誰もがストレス無く自由に活動できるユニバーサル社会の構築のため あらゆる人々が自由にかつ自立的に移動できる環境の整備が必要 ICT を活用した歩行者移動支援サービスでは 個人の身体状況やニーズに応じて移動を支援する様々な情報

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2018 年度事業計画書 Ⅰ 基本方針 1. 健康関連分野を取り巻く環境と直近の動向 健康医療分野が政府の日本再興戦略の重点分野に位置づけられ 健康 医療戦略が策定されるなど 予防や健康管理 生活支援サービスの充実 医療 介護技術の進化などにより 成長分野としてマーケットは大きく拡大することが期待さ

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カウンシルの創設について 重要インフラの情報セキュリティ対策の向上を図るため 重要インフラの情報セキュリティ対策の向上を図るため のにより のにより 2 月 日に創設 日に創設 政府機関から独立した会議体として 分野横断的な情報共有等の連携を推進 政府機関から独立した会議体と

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第6回議論における補足資料

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一般社団法人 放送コンテンツ海外展開促進機構 (BEAJ) 平成 30 年 4 月


1. 集計したトラヒック (*1) の種類 B ISP 間で交換されるトラヒック 国外 ISP 等 B2 国内主要 IX を介さず国内 ISP 等と交換されるトラヒック 国内 ISP 等とのプライベート ピアリング 国内 ISP 等から提供されるトランジット 国内主要 IX 以外の国内 IX におけ

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本 日 の 内 容 1 1.コンテンツ 海 外 展 開 に 関 する 国 際 比 較 2. 放 送 コンテンツの 海 外 展 開 1 今 後 の 方 向 性 2 放 送 コンテンツ 海 外 展 開 強 化 促 進 モデル 事 業 3 国 際 共 同 製 作 支 援 の 執 行 状 況 4 一 般 社

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はじめに は 日本中の中小企業が今よりもっと容易に海外進出を果たす為の仕組みづくりとして 海外進出コンソーシアムを結成します このコンソーシアムは 当社と大手貿易支援企業のパートナー関係を中核とし 貿易に関して得意分野を持つ企業とのコラボレーションにより構成されます Copyright(C) 201


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が実現することにより 利用希望者は認証連携でひもづけられた無料 Wi-Fi スポットについて複数回の利用登録手続が不要となり 利用者の負担軽減と利便性の向上が図られる 出典 : ICT 懇談会幹事会 ( 第 4 回 )( 平成 27(2015) 年 4 月 24 日 ) 2. 現状 日本政府観光局

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目次 序章審議の背景 放送を取り巻く環境変化... 2 (1) デバイス多様化 動画サービスの多様化... 2 (2) 最近のテレビ視聴の状況... 5 (3) 諸外国の放送事業者の動向 審議事項... 9 第 1 章放送コンテンツの流通を支える配信システム及びネット

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資料 2 放送コンテンツの海外展開等について 平成 31 年 1 月 30 日総務省

放送コンテンツの海外展開の促進 1 < 概要 > 放送コンテンツを制作する 間事業者等と 観光業 地場産業 治体等の関係者が幅広く協 し インバウンド アウトバウンドの拡 や地 創 等に資する放送コンテンツを制作 発信するとともに これと連動するプロジェクトを 体的に展開する取組の 援等を う (( 社 ) 放送コンテンツ海外展開促進機構 (BEAJ) 関係省庁等と連携) H30 年度第 次補正予算案 : 放送コンテンツの海外展開による我が国産業の国際競争 強化及び地域経済活性化 援事業 H31 年度当初予算案 : 放送コンテンツ海外展開強化事業 2.0 億円 14.5 億円 H29 年度補正予算 :12.8 億円 H30 年度当初予算 : 3.5 億円 放送 農業 食 観光 中小企業 小規模事業者の技術 サービス 他分野 他産業との連携 地場産業関連産業 放送事業者 放送コンテンツと他の業種 分野とが連動した取組 番組制作会社 国際共同制作 発信 放送に連動した取組 連動 JAPAN 海外展開の裾野拡 化のための環境整備 海外市場 ニーズの深掘り 国際共同制作や海外への売り込みができる 材の育成等 日本文化 日本語の普及 経済関連団体 自治体 在外公館 商工会の活用 連動イベント / プロモーション 農林水産品等の海外販路開拓 我が国産業の国際競争力強化 / 地域経済の活性化 優れた技術 サービスを持つ中小企業 小規模事業者の海外展開 地域への観光需要の増加 関連商品の販売

総務省事業における成果等の例 2 地域産品の販路拡大 It s Showtime( フジテレビ ) フィリピンの地上波 ABS-CBNにおいて 日本の各地域への観光や 地域産品の魅力を紹介する番組を放送 (2015 年度支援事業 ) ( 出展 ) 番組と連動して 中国 四国地方の企業とフィリピンの企業のマッチングイベントを実施 海外の放送局との関係構築 ノウハウ活用 昇龍道の旅 (CBC テレビ ) 香港の地上波 Viu TV において 中部北陸地域の広域観光周遊ルートである 昇龍道 を紹介する番組を放送 (2016 年度支援事業 ) 番組で紹介した広島県熊野町の化粧筆が現地卸先と契約 自治体との連携 日本信州高山村 - 台日藝術交流之旅 (Goolight( 旧 : 須高ケーブルテレビ )) 台湾の地上波 FTV において 長野県の北信濃を舞台として 信州が誇るワイン等を発信する番組を放送 (2017 年度支援事業 ) 4 つの地元自治体からスポンサーシップを獲得 ( 出展 ) Make Awake Travel Story ( 長崎国際テレビ ) タイの地上波 WorkPointTV の人気番組の長崎編を制作 タイ人の女性タレントが美しい島々を巡るドキュメンタリー番組により 離島創生 をはかった (2017 年度支援事業 ) 5 つの地元自治体からスポンサーシップを獲得 両社の自走した取組として Viu TV の職業体験番組 開工 (Good Job) に CBC テレビがアレンジを加え Good Job in Japan を制作し 日 香港の双方で放送 (2018 年 ) 日 香港のナビゲータが新幹線での清掃や旅館でのおもてなしなど 日本ならではの仕事を体験する番組 ( 出展 ) 行先は天国? 地獄? ミャンマー人の カンペ旅 ( 静岡朝日テレビ ) ミャンマーにおいて 静岡 長野 福島の 3 県を巡る旅番組を放送 (2017 年度支援事業 ) ミャンマーで新工場を稼働させたスズキから 大型のスポンサーシップを獲得 2018 年度支援事業として事業実施中

日本の放送コンテンツ海外輸出額の推移 目標 3 日本の放送コンテンツ海外輸出額は 2010 年度以降 毎年増加を続け 2016 年度末で 393.5 億円 ( 対前年度比 36.4% 増 ) 放送コンテンツの海外展開については 従来の目標として 2018 年度までに放送コンテンツ関連海外市場売上高を現在 (2010 年度 ) の約 3 倍 ( 約 200 億円 ) に増加 としていたが 3 年前倒しで達成 これを受け 新たな目標として 2020 年度までに放送コンテンツ関連海外売上高を 500 億円に増加 とするもの ( 億円 ) 500 500 ( 新たな目標 ) 400 393.5 300 288.5 200 182.5 200 ( 従来の目標 ) 100 66.3 71.6 104.3 137.8 0 2010 年度 2011 年度 2012 年度 2013 年度 2014 年度 2015 年度 2016 年度 2018 年度 2020 年度 注 :NHK 民放キー局 民放在阪準キー局 ローカル局 衛星放送事業者 プロダクション等へのアンケートにより算出

放送局等のグローバル展開支援 4 国際番組見本市への出展支援 総務省は 世界各地で開催される国際番組見本市への出展支援等を通じて ローカル局等による海外バイヤーとの接点構築をサポート 2018 年度の取組は以下のとおり 見本市開催時期 場所総務省の取組概要 MIPCOM ATF NATPE 香港フィルマート 2018 年 10 月 15 日 ~18 日於 : カンヌ世界最大級のコンテンツ見本市 2018 年 12 月 4 日 ~ 7 日於 : シンガポールアジア最大級のテレビ番組見本市 2019 年 1 月 22 日 ~24 日於 : マイアミ毎年アメリカにおいて開催されるコンテンツ国際見本市 2019 年 3 月 18 日 ~21 日於 : 香港アジア最大級のコンテンツ見本市 民放連及び放送コンテンツ海外展開促進機構 (BEAJ) とともにパビリオンを運営 ローカル局 3 社 広告代理店 1 社 BEAJ が出展 BEAJ との共催で 海外バイヤーに向けて日本のリメイクドラマを PR するスクリーニングイベントを開催 民放連及び BEAJ とともにパビリオンへの出展を支援 キー局やローカル局 CATV 事業者等 (36 団体 事業者 ) が出展 1 ローカル局等を対象とした海外有力バイヤーによる番販実務に関するセミナー 2 海外バイヤーとのネットワーキング ランチイベント 3 番組ジャンルや海外展開先に応じた個別の商談会を開催 キー局及び準キー局 6 社 ( 日本テレビ放送網 テレビ朝日 テレビ東京 関西テレビ ABC テレビ CBC テレビ ) のブース出展を支援 北南米の有力バイヤーと日本の放送事業者とのネットワーキングイベントを開催 民放連及び BEAJ とともにパビリオンを運営 ローカル局を中心とする放送局等の 21 団体 事業者が出展予定 BEAJ とともに 日本の放送事業者及び映像制作会社を対象とした海外バイヤーとのマッチング支援イベントを開催予定

5 インターネットを活用した放送コンテンツの提供の検討について

情報通信審議会 ( 放送コンテンツの製作 流通の促進等に関する検討委員会 ) 最終答申 (30.8.23) 概要 6 視聴環境の変化 スマートフォン タブレットの普及 テレビの 機能化 ( ネット接続 精細 ) など 視聴デバイスが多様化 OTT 事業者 (Hulu,Netflix,Amazon,DAZN 等 ) の動画配信市場への参 拡 ( 国内動画配信市場 2015 年 :1,531 億円 2020 年 :2,048 億円 ) 諸外国の動向 国 欧州では 逃し配信と組み合わせて展開 多チャンネルサービスも出現 (YouTubeTV( ) TVplayer( 英 )) 新たな広告需要獲得のため 視聴データを活 したアドレッサブル広告を う取組が進められている 2020 年代に向けて 放送コンテンツが円滑に流通していくための環境整備が必要 放送コンテンツの流通を える配信システム及びネットワークに関する検討 モバイル同時配信 テレビ向け 4K 同時配信 視聴データ利活 実証事業などを通じて ネット同時配信を うために必要な配信システム機能の共通化の検討を進め ローカル局を含めた多くの放送事業者がネット同時配信を継続的に実施しやすい環境を整備 トラフィックが急増した場合の対応について 放送事業者と通信事業者などのステークホルダー間の連携体制構築を 援 規格 推進団体が中 となり 必要な技術仕様の策定 材育成 援等を えるよう 援 ユニキャストやマルチキャストなど異なる 式で 4K 映像を安定的かつ効率的に配信できる 策の検討を促進 視聴データを地域経済や地域社会に利 還元できる仕組みや複数の放送事業者が視聴データを円滑に共有するためのルール作り 視聴者の安全安 を確保するためのルール作りを 援 同時配信の権利処理 放送コンテンツの製作取引 放送コンテンツの適正かつ円滑な製作 流通の確保に関する検討 権利者団体は 商業 レコードのアウトサイダーへの対応策として 化庁の実証事業を活 しながら 権利情報の集約化及び委任範囲の拡 に取り組む 放送事業者及び権利者団体等における取組状況を踏まえ 継続的な検討に向けた体制を整備 ガイドラインの周知 啓発の徹底 取引実態の調査の実施 ガイドラインの 直し 外部有識者から構成される新たな推進体制の整備 間主体の推進協議会における 点検の実施を う

放送コンテンツのネット同時配信に係る共通基盤の構築に向けた実証 7 情報通信審議会 ( 放送コンテンツの製作 流通の促進等に関する検討委員会 ) や規制改革推進会議等における議論を踏まえ 在京民放 5 局等による見逃し配信用共通プラットフォーム TVer を用いた放送コンテンツのインターネット同時配信実証を推進 放送局 共通プラットフォーム(TVer) CDN 携帯電話網など スマートフォン等 Content Delivery Network ダウンロード数 :1,500 万 (2018 年 10 月 ) 月間アクティブユーザー :697 万 (2018 年 10 月 -12 月の平均 ) 月間動画再生数 :5,452 万 (2018 年 10 月 -12 月の平均 ) 1 サッカー W 杯ロシア大会の配信実証実験 (2018/6/15~7/14) < 実施主体 > 本テレビ テレビ朝 TBS テレビ テレビ東京 フジテレビ電通 電通国際情報サービス プレゼントキャスト メディア開発綜研 < 配信コンテンツ > サッカー W 杯ロシア 会 放配信全 32 試合 < 実証内容 > 規模アクセス下での通信システム サービスに与える影響の検証 アクセス数 トラフィックの計測等 < 視聴数 ( ユニークユーザー数 )> 本 セネガル戦 :22 万 ( 最 同時接続数 :13 万 ) 本 ポーランド戦 :36 万 ( 最 同時接続数 :18 万 ) 2 各局スポーツ番組等の配信実証実験 (2018/9/29~2019/2/1) < 実施主体 > 本テレビ テレビ朝 TBS テレビ テレビ東京 フジテレビ 関 テレビ電通 野村総合研究所 HAROiD ビデオリサーチ プレゼントキャスト NRI デジタル < 配信コンテンツ > 本テレビ レスリング全 本選 権 12/23 テレビ朝 サッカーなでしこジャパン国際親善試合 11/11 TBS テレビ 2018 世界バレー 会 9/29 10/20 テレビ東京 ワールドビジネスサテライト 春 校 3 年 C 組 2019/1/21 2/1 フジテレビ みんなの KEIBA ( 関 テレビ 競 BEAT ) 11/25 12/23 < 実証内容 > CM 差し替え 災害情報配信 字幕表 等の 法の検証 トラフィック急増に対する対応等の検証等

次世代映像配信技術に関する実証災害情報の迅速 円滑な提供のための共通的配信基盤の整備に関する実証 8 趣旨 的 [H30 補正 9.9 億円の内数 H31 当初 1.2 億円の内数 ] 災害情報を含む放送コンテンツの安定的 効率的なインターネット ( 同時 ) 配信を早期に実現する 事業内容 各放送局が 災害情報を含む放送コンテンツを インターネットで迅速 安定的 効率的に提供できる共通的配信基盤の整備に向けた実証 ( 含トラフィック急増時の運 の在り の検証 ) を実施 地域の観光の活性化等に資するローカルコンテンツのインターネット同時配信等の取組を促進 < 放送コンテンツ ( 含災害情報 )> 共通的配信基盤 CDN 携帯電話網等 Content Delivery Network スマートフォン等

放送コンテンツ配信連絡協議会 の概要 9 設立目的位置づけ体制スケジュール 放送番組のネット配信が本格化した場合におけるネットワーク運用等の技術的課題など 放送 と 通信 にまたがる課題への対処が必要 関連する取組も踏まえ 放送 通信インフラ クラウド等の関係者間の連携を密にする観点からの情報共有の必要性が増大 放送番組のネット配信に関する課題を検討 意見交換するための関係者による任意団体 総会 幹事会の下に 検討テーマに応じてワーキング グループを複数設置 ( 当面は以下 2 つの WG を設置 ) 1 技術 WG: ネット配信の配信基盤に関連する技術的課題を検討 2 サービス WG: ネット配信に関連するサービス面の課題を検討 10 月 17 日 ( 水 ) 設立総会 11 月第 1 回技術 WG 12 月第 1 回サービスWG 第 2 回技術 WG サービスWG ( 合同 ) [ 体制図 ] 総会 ( 会長 : 村井純慶応大学教授 ) 幹事会 事務局 技術 WG ネット配信の配信基盤に関連する技術的課題の検討 サービス WG ネット配信に関連するサービス面の課題の検討

放送コンテンツ配信連絡協議会メンバー 10 五十音順 敬称略 会長 副会長 慶応義塾大学環境情報学部教授村井純青山学院大学大学院総合文化政策学研究科教授内山隆 ( サービスWG 主査 ) 東京藝術大学客員教授谷川史郎東京大学大学院工学系研究科教授森川博之 ( 技術 WG 主査 ) 参加事業者 ( 株 ) インターネットイニシアティブ KDDI( 株 ) ( 株 ) ジュピターテレコム スカパー JSAT( 株 ) ソフトバンク( 株 ) ( 株 )TBSテレビ ( 株 ) テレビ朝日 ( 株 ) テレビ東京 ( 株 ) 電通 東海テレビ放送 ( 株 ) 日本テレビ放送網( 株 ) 日本電信電話 ( 株 ) 日本放送協会 ( 株 ) 博報堂 DYメディアパートナーズ ( 株 ) フジテレビジョン 讀賣テレビ放送 ( 株 ) ( 株 )WOWOW 参加団体 ( 一社 ) 衛星放送協会 ( 一社 ) テレコムサービス協会 ( 一社 ) 電気通信事業者協会 ( 一社 ) 日本インターネットプロバイダー協会 ( 一社 ) 日本ケーブルテレビ連盟 ( 一社 ) 日本民間放送連盟 オブザーバ 総務省