各 位 平成 21 年 3 月 19 日会社名佐田建設株式会社代表者名代表取締役社長荒木徹 ( コード番号 1826 東証第 1 部 ) 問合せ先常務執行役員管理本部財務部長田島順一 (TEL.027-251-1551) 中期経営計画の策定に関するお知らせ 当社は 本日開催の取締役会において 平成 21 年度を初年度する中期 3 ヵ年の経営計画を策定いたしましたのでお知らせいたします 建設業を取り巻く環境は 引き続く公共投資の縮減やサブプライムローン問題に端を発した金融経済不安による民間設備投資の減退 資機材の高騰による調達コストの増加 引き続く受注価格競争による採算性の悪化 顧客ニーズの多様化による新規事業への取組みが求められるなど 厳しい状況が続いており 今後も急速な回復は見込めないと認識しています こうした状況下 当社は今期 ( 平成 21 年 3 月期 )5 期ぶりに営業赤字を計上するに至りました 中期経営計画を策定するに当たり 経営責任を明確にするとともに 今後は 市場競争に打勝ち 安定した利益が確保できる企業体質を再構築し 顧客の更なる信頼と満足に応える企業を目指して 全社を挙げて中期 3ヵ年の計画の確実な遂行に取組んでまいります 株主の皆様 お取引先の皆様におかれましては 何卒ご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます
1. 経営責任の明確化平成 21 年 3 月期が5 期ぶりに営業赤字に転落したことを受け 経営責任を明確化するため以下のことを実行いたします 1 代表取締役社長の報酬を業績が回復するまでの間 30% を減額する 2 役付取締役の報酬を業績が回復するまでの間 10% 減額し あわせて 平取締役へ降格する 3 各本部長を一新する ( 人事は決定次第公表いたします ) 中期経営計画の概要 1. 基本方針 1コスト削減による受注競争力の強化と適正な施工利益の確保を目指す 2 組織を再編し 優位性のある地域へ経営資源を集約すると共に支店組織の強化を図り 営工一体 による品質確保を実現し顧客の信頼に応える 3リニューアル市場の拡大を見込み 新たに リニューアル本部 を立ち上げ 迅速かつきめ細かな営業活動を通じて顧客の満足に応える 2. 主要な業績目標数値 1 連結業績目標 ( 単位 : 百万円 ) 22 年 3 月期 ( 計画 ) 23 年 3 月期 ( 計画 ) 24 年 3 月期 ( 計画 ) 売上高 39,000 100.0% 37,200 100.0% 37,400 100.0% 営業利益 150 0.4% 105 0.3% 225 0.6% 経常利益 125 0.3% 85 0.2% 205 0.5% 2 個別業績目標 ( 単位 : 百万円 ) 22 年 3 月期 ( 計画 ) 23 年 3 月期 ( 計画 ) 24 年 3 月期 ( 計画 ) 売上高 34,500 100.0% 32,700 100.0% 32,800 100.0% 営業利益 100 0.3% 60 0.2% 180 0.6% 経常利益 75 0.2% 40 0.1% 160 0.5% 主要な施策等に関しましては 添付の資料を参照願います * 上記の予想数値は 本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであります 実際の業績は 今後様々な要因によって予想数値と異なる結果となる可能性があります 以上
Break with CUSTOM 中期経営計画の概要 (2009~2011 年度 ) 2009 年 3 月 19 日
目次 Ⅰ. 前中期経営計画の総括 (1) 1 Ⅰ. 前中期経営計画の総括 (2) 2 Ⅱ.21 年 3 月期の業績低迷要因 3 Ⅲ. 事業環境 4 Ⅳ. 基本方針 5 Ⅴ. 目標数値 6 Ⅵ. 具体的施策 ~ 価格競争力の強化 ~ 7 Ⅵ. 具体的施策 ~ 営業拠点の再編と支店組織の強化 ~ 8 Ⅵ. 具体的施策 ~リニューアル事業の強化 ~ 9 Ⅶ. チーム佐田 が目指すもの 10
Ⅰ. 前中期経営計画の総括 (1) 1. 連結業績 ( 単位 : 百万円 ) 19 年 3 月期 ( 実績 ) 20 年 3 月期 ( 実績 ) 21 年 3 月期 ( 見込み ) 売上高 40,861 100.0% 39,760 100.0% 37,186 100.0% 営業利益 449 1.1% 419 1.1% 145 0.4% 経常利益 406 1.0% 376 0.9% 94 0.3% 2. 個別業績 ( 単位 : 百万円 ) 19 年 3 月期 ( 実績 ) 20 年 3 月期 ( 実績 ) 21 年 3 月期 ( 見込み ) 受注高 34,680 32,997 25,654 完成工事高 35,752 100.0% 34,292 100.0% 32,280 100.0% 完成工事総利益 1,763 4.9% 1,724 5.0% 1,120 3.5% 一般管理費 1,441 4.0% 1,386 4.0% 1,380 4.3% 営業利益 321 0.9% 337 1.0% 260 0.8% 経常利益 317 0.9% 352 1.0% 170 0.5% 当期純利益 240 0.7% 507 0.9% 85 0.3% 繰越工事高 27,099 25,804 20,058 1
Ⅰ. 前中期経営計画の総括 (2) 1. 達成できたこと財務体質の健全化を実現 自己資本比率 20% 流動比率 126% と財務体質の健全化を実現できた 繰越損失の解消 20 年 3 月期に繰越損失を解消し 復配に向けた財務基盤を構築できた 2. 達成できなかったこと 安定的利益の確保 施工管理 工事原価管理プロセスの見直しを実施したが 不採算工事の発生防止と安定的な適正利益確保は不十分な状態にある 目標数値の達成 当社の強みを発揮できる地域 分野に経営資源を配置したが 施工能力とのバランスの中 数値目標は未達である 2
Ⅱ.21 年 3 月期の業績低迷要因 完成工事粗利益の低下 原価管理とリスク管理体制の一部不備から 大型工事の一部で利益低下が発生した 資機材等の建設コストが増加し 採算が悪化した 一部工事で損失の発生が見込まれることから 工事損失引当金を計上した 民間工事の受注低迷と価格競争激化 不動産市場低迷や信用リスク不安により マンション案件は慎重な取組みをしているが マンション案件に代わる市場の開拓が遅れた 価格競争の急激な変化に対してコスト削減対応が遅れ 結果として利益を圧迫する工事の受注が相次いだ 3
Ⅲ. 事業環境 建設業を取り巻く環境は 引き続く公共投資の縮減やサブプライムローン問題に端を発した金融経済不安による民間投資の減退 資機材の高騰による調達コストの増加 価格競争の激化による採算性の悪化 顧客ニーズの多様化による新規事業への取組みが求められるなど厳しい状況が続いており 今後も急速な回復は見込めないと認識しています 更なる改革努力 価格競争力の強化 営業拠点の再編と支店組織の強化 当社固有の環境 リニューアル事業部門への積極的な取組み 4
Ⅳ. 基本方針 1. コスト削減による受注競争力の強化と適正な施工利益の確保を目指す 価格競争が激化していることに加え 当社厚生年金基金の運用悪化から 退職給付費用 の増加が見込まれており 一段のコスト削減を実施し利益を確保する 2. 組織を再編し 優位性のある地域へ経営資源を集約すると共に支店組織の強化を図り 営工一体 による品質確保を実現し顧客の信頼に応える 支店 営業所については 優位性と市場性を考慮し 地元 群馬 を中心に 首都圏 北関東 および 西日本 を主力営業拠点と位置付ける また 本部を基本とする組織からフロント組織である支店を強化する体制に再編し 地域と密着した事業活動を目指す 3. リニューアル市場の拡大を見込 新たに リニューアル本部 を立ち上げ 迅速かつきめ細かな営業活動を通じて顧客の満足に応える 現況の経済環境下では 大きな設備投資はしばらくは見込めないものと判断している 一方で 耐震補強やリニューアル リフォーム等は今後ニーズが増すものと考えており そうしたニーズに応える体制の構築と提案を行う 5
Ⅴ. 目標数値 1. 連結業績目標 ( 単位 : 百万円 ) 22 年 3 月期 ( 計画 ) 23 年 3 月期 ( 計画 ) 24 年 3 月期 ( 計画 ) 売上高 39,000 100.0% 37,200 100.0% 37,400 100.0% 営業利益 150 0.4% 105 0.3% 225 0.6% 経常利益 125 0.3% 85 0.2% 205 0.5% 2. 個別業績目標 22 年 3 月期 ( 計画 ) 23 年 3 月期 ( 計画 ) 24 年 3 月期 ( 計画 ) ( 単位 : 百万円 ) 受注高 32,000 32,000 32,500 完成工事高 34,500 100.0% 32,700 100.0% 32,800 100.0% 完成工事総利益 1,605 4.7% 1,550 4.7% 1,630 5.0% 一般管理費 1,505 4.4% 1,490 4.6% 1,450 4.4% 営業利益 100 0.3% 60 0.2% 180 0.6% 経常利益 75 0.2% 40 0.1% 160 0.5% 当期純利益 65 0.2% 30 0.1% 150 0.5% 繰越工事高 18,000 17,800 18,000 6
Ⅵ. 具体的施策 ~ 価格競争力の強化 ~ 1. 調達 施工部門 調達コストの低減 施工協力会社と協力し 高品質 低価格の調達を実現する 調達部門は 施工部門と協力し 新規施工協力会社の開拓を常に行う 原価管理プロセスの強化 工事原価の監視測定の内容を更に充実させ強化する 作業所が原価管理を正確に行えるよう 支援体制を構築する 2. 営業部門 先駆け営業 顧客訪問をきめ細かに行い 情報をいち早くつかみ他社に先駆けた営業活動を行う 設計施工案件を増やし 顧客と一体となったもの造り企業を目指す 提案営業 首都圏や群馬において 顧客ニーズに合致した企画提案型の営業活動を行う 技術部門と連携し 蓄積した施工方法 VE 提案 法規制の対応等のノウハウを基に技術力を活かした営業活動を行う 高品質 低価格を実現し 顧客の信頼と満足に応える安定的に利益を確保できる企業体質を構築する 7
Ⅵ. 具体的施策 ~ 営業拠点の再編と支店組織の強化 ~ 1. 組織の機構改革 本部とフロント組織である支店との機能分担を明確にし 現在の 4 本部制から 5 本部 5 コア支店へ機構改革する 管理本部 営業本部 土木本部 建築本部 管理本部 営業本部 土木本部 建築本部リニューアル本部 5 コア支店 2. 営業拠点の再編 現在の 9 支店 7 営業所を 7 支店 4 営業所に再編し 併せて経費削減を図る 北関東 首都圏 西日本 を 3 大重点エリアと位置付けて強化し 東北および北陸エリアからは戦略的に撤退する 北関東エリア : 群馬支店 ( 中毛営業所 東毛営業所 北毛営業所 ) 栃木支店 ( 両毛営業所 ) 首都圏エリア : 東京支店 さいたま支店 茨城支店西日本エリア : 大阪支店 名古屋支店 3. 支店組織の強化 現在の本部制における営業本部の中の 営業店 という位置付けを見直し 支店機能の強化を図る 各支店の権限と責任が増すことで より迅速な営業活動と各部門一体となった施工体制を構築する 本部は 支店への権限移譲に一定のルールを設け統制機能を担う 支店 : 受注から施工および施工利益確保 の目標数値を達成する本部 : 統制および全社的な情報管理 調整や各支店への支援を行う 経営の合理化を目指す地域に密着した事業活動を進める顧客との距離を縮め 機動力ある もの造り企業 を目指す 8
Ⅵ. 具体的施策 ~ リニューアル事業の強化 ~ 1. リニューアル本部の立ち上げ 従前より実施してきた 営繕工事部門 を強化し 新たに リニューアル本部 を立ち上げる 各拠点に専門の担当者を配置し 施工部門と協力して耐震診断や修繕計画を提案から施工まで一貫したサポート体制を構築する 今後 グループ子会社との経営統合を視野に組織の拡充を図る 2. 雇用継続制度との関係 当社は 60 歳定年制と 65 歳までの雇用継続制度を採用しており 2~3 年後からは該当者の増加が見込まれる リニューアル本部は そうした人たちの技術や経験を活かす場としても位置付けており きめ細かな営業活動と機動性を兼ね備えた施工を行い 顧客の満足に応え 新たな営業情報の獲得も目指す 3. 目標 22 年 3 月期は完成工事高 10 億円を目標とし 計画最終年度は 30 億円を目指す 顧客の立場で改修提案をするサービス企業を目指す顧客に安全と安心を提供する 9
Ⅷ. チーム佐田 が目指すもの 佐田イズム 1. 法令を順守し 信頼され続ける企業を目指す 2. 技術力を高め 確かな品質の建築物を提供する 3. 社員力を結集し 創意工夫をもって顧客ニーズに応える 4. 事業環境に合わせ 常に改革意識を持ち改善を継続する 5. 持続可能な企業活動を保持するため 安定的な適正利益を確保する 10
お問合せ先 佐田建設株式会社経営企画室経営企画部 TEL 027-290-1608 FAX 027-290-1609 本資料に掲載しております計画 予測または見通しなど将来に関する事項は 本資料の発表日現在における当社の戦略 目標 前提または仮定に基づいており 実際の業績は 様々な要素により記載の計画 予測または見通し等と異なる結果となる可能性があります