Athena による 動径構造関数の導出 ー実践 ZnO 結晶の解析ー
Athena の位置づけ Athena 測定データの解析 ( データの読込みからフーリエ変換まで ) Artemis EXAFS データへのモデルフィッテング Hephaestus 各元素のデータベース ( 吸収端や蛍光線のエネルギー 吸収係数の計算機能など )
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Athena の起動 Athena の起動 ショートカットから スタートメニューからスタート -Iffefit -Athena
オンラインアップデート クリックでアップデート開始 新しいバージョンがあると このウィンドウが出現する
起動直後の画面 Athena メイン画面 グラフ画面
バージョンの確認 [Help] [About Athena] ステータスバーに表示される
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測定データの読み込み その前に データファイルはお持ちですか? クリック ダウンロード 20100113.lzh http://support.spring8.or.jp/doc_lecture/text_100113.html
測定データの読み込み [File] [Open file(s)] もしくは Ctrl-o
測定データの読み込み ファイルオープンダイアログ データファイル ZnO.txt の選択 読込可能ファイル形式 カンマ区切り タブ区切り スペース区切りテキスト Athenaプロジェクトファイル (.prj) Athenaで出力したデータファイル (.norm,.chi 等 ) 必ずエネルギーに対応する列を含むこと
測定データの読み込み 内容確認ダイアログ エネルギー吸収係数 2 カラムのテキストファイル ヘッダー等は削除もしくはコメントアウト ( 行の初めに # をつける ) しておく OK ボタンを押すだけ
読み込み直後 測定データの読み込み バックグランドを差し引いたものが EXAFS 振動 データグループ プロットオプション 吸収スペクトル [mu(e)] + バックグランド [background]
mu(e) プロットのバリエーション プロットオプションを操作する mu(e) + background mu(e)
mu(e) プロットのバリエーション プロットオプションを操作する mu(e) + pre-edge line +post-edge line mu(e) + background + Normalized
プロジェクトファイルの保存 [File] [Save entire project as ] ファイル名 :ZnO.prj で保存
プロジェクトファイルの保存 ZnO.prj は Artemis の実習で使用します 大切に保存しておいてください
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EXAFS 振動の表示 クリック EXAFS 振動
EXAFS 振動の強調処理 3 を選択 k の大きい領域が強調される n = 1 k χ(k) n = 3 k 3 χ(k)
フーリエ変換パラメータ Window をチェック
フーリエ変換パラメータ ウィンドウの範囲を 3~14 にする k の範囲を最大 20 まで広げる
フーリエ変換スペクトルの表示 クリック O Zn
FT プロットのバリエーション プロットオプション Magnitude (default)
FT プロットのバリエーション プロットオプション Envelop + Real part + Imaginary part
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バックグランド とは パラメータが不適切だと補間に失敗する スペクトルに対するスプライン補間
バックグランド とは パラメータが不適切だと補間に失敗する スプライン補間の失敗 スペクトルに対するスプライン補間 XAFS 振動抽出の失敗
吸収端エネルギー (E0) の調整 XAFS 振動の周期や振幅に影響 任意性がある E0 デフォルト :μ(e)1 回微分のピーク位置 S/N や吸収端近傍の構造によってはデフォルトのアルゴリズムに頼れない
E0 の調整方法その 1 アルゴリズムを選択項目アルゴリズム Iffefit s default zero-crossing of 2nd denvative a set fraction of the edge step atomic value the peak of the white line 一回微分曲線の第一ピーク 二回微分曲線のゼロ交差点 規格化後エッジジャンプの 0.5 テーブル値 ホワイトラインのピーク
fraction 値の設定 E0 の調整方法その 1
E0 の調整方法その 2 直接数値を編集
スプライン領域の変更 k の大きな領域で S/N が悪い場合 バックグランドの決定に悪影響 計算領域から除去したい
スプライン領域の変更 EXAFS 振動 Spline range k : 0~9 にする 14 8 にする ( 注 ) ただし 一連の系列のデータ解析をする場合は 同じ範囲にする 演算範囲が制限される
スプライン領域変更の効果 スプライン変更前 変更後
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データの追加 Zn-foil.txt を開く データグループに追加される
吸収スペクトルの複数表示 紫色のボタンをクリック 表示したいデータのチェックボックスをチェック 規格化 (default) 重ねて表示される
XANES 領域の比較 プロット範囲を変更 (E0 に対する相対値 ) 価数の違いによるケミカルシフト
解析パラメータを一致させる クリック Zn-foil.txt を選択し ZnO も Zn-foil のパラメータになる
金属と酸化物の EXAFS 振動と FT Zn と ZnO の比較 Zn O Zn 振動周期 結合距離振幅 散乱元素種 配位数
Athena の終了 [File] [Quit] Athena を終了させて 再度起動しましょう (ZnO.prj を上書きしないように )
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付録 1: データの足し合わせ (merge) 繰り返し (loop) 測定によって積算時間を稼いだ時などにデータを足し合わせたい場合 測定データの一括読み込み step1 step2 step3 クリック 表示範囲を調整 A: 全データ選択 U : 全データ選択解除 I : 選択データ反転
データの足し合わせ (merge) データの足し合わせ クリック merge が追加される 足し合わせデータ merge と標準偏差が表示
Pre-edge line & Post-edge line step1 step2 background の選択を解除 pre-edge line, post-edge line を選択プロット範囲を変更 パラメータの変更 : pre-edge line Pre-edge range post-edge line Normalization range
Pre-edge line & Post-edge line 規格化の基準となる バックグランド決定に影響
付録 2:Linear combination fit 化学状態が既知 ( 標準試料の化学状態 ) の重ね合わせと考えられる場合 データ構成 Rh1.txt Rh2.txt Rh3.txt Rh4.txt Rh5.txt dir:20100131 L_C_fit 標準試料 1,2 の化学状態が混ざっている 標準試料 1,2 の重ね合わせの重みを求める
Linear combination fit データの読み込み step1 step2 step3 全データ選択 step4 等吸収点 表示範囲を調整 Rh1 から Rh5 へ連続的に変化
Linear combination fit フィッティングパラメータの設定 Rh2, 3, 4 全て変更 モードが変更 共通設定
フィッティング実行 Linear combination fit Rh2, 3, 4 選択 クリック
Linear combination fit 解析結果の表示 Rh2 Rh1: 0.781 Rh5: 0.219
Linear combination fit レポートの作成 1 - データ個別詳細 - Fitting range 重ね合わせの重み デフォルトファイル名 : Rh2.txt.lcf データ
Linear combination fit レポートの作成 2 - 全データ概要 - デフォルトファイル名 : lcf_marked.csv Rh2, 3, 4 重ね合わせの重み