島根県の ICT 利活用と地域振興 島根県地域振興部情報政策課 山下博徳 Copyright 2010,Shimane Prefectural Government
島根県の情報政策 1 総合計画での位置付け 島根総合発展計画の策定 情報通信インフラ IT 利活用及び電子県庁推進など 住民生活に深く関わる事業については 総合発展計画 に盛込み推進している 本県の情報政策 県民の情報環境の向上 ブロードバンド環境の整備促進 地上デジタル放送への対応 電子自治体の推進 行政効率化 行政情報通信基盤の運用 島根県中山間地域活性化計画 また 過疎化の進む中山間地域における 生活に必要な機能の確保 として情報通信インフラ等の重要性から 中山間地域活性化計画 に盛込み計画的に整備を実施 携帯電話不感地域の解消 IT 利活用 情報通信システムの全体最適化 Copyright 2010,Shimane Prefectural Government
島根総合発展計画 (H20.3 月策定 ) 2 基本構想 : 活力あるしまね 安心して暮らせるしまね 心豊かなしまね を基本目標として 概ね 10 年後の目指すべき島根の将来像を示す 実施計画 : 基本目標を達成するための政策 (15) 施策 (66) 目標年次を平成 23 年度末とする数値目標を設定 Ⅰ 活力あるしまね - 6 産業基盤の維持 整備 - 1 情報通信基盤の整備促進 [ 超高速インターネット (FTTH) 利用可能世帯率 :57% 62%] Ⅱ 安心して暮らせるしまね - 5 生活基盤の維持 確保 - 3 IT 活用の推進 [ 電子申請の年間利用件数 :8,000 件 15,000 件 ] Ⅲ 心豊かなしまね Copyright 2010,Shimane Prefectural Government
中山間地域活性化計画 3 島根県中山間地域活性化計画 (H20-H23)[ 平成 20 年 3 月策定 ] 中山間地域が抱える喫緊の課題解決に向けた 4 つの重点テーマのもと 9 つの重点施策を推進 重点テーマ重点施策 Ⅰ 持続可能な地域社会の仕組みづくり 1 多様な主体の参画による 集落を超えた新たな地域運営 の仕組みづくり 2 UI ターンの推進による担い手の確保 3 特に小規模 高齢化した集落の対策 1 地域資源を活用した産業の振興 Ⅱ 地域に活力を生む産業の振興 2 農林水産業の担い手の確保 育成 3 都市との交流産業の振興 Ⅲ 日常生活を支える諸機能の維持 Ⅳ 農林地等の地域資源の維持 保全 1 生活に必要な機能の確保 ( 携帯電話不感地対策など ) 2 地域生活交通の確保 1 農林地等の地域資源の維持 保全 Copyright 2010,Shimane Prefectural Government
4 1. 島根県の情報インフラ Copyright 2010,Shimane Prefectural Government
ブロードバンド環境の整備促進 5 情報通信インフラの発展シナリオ に基づき 民間通信事業者の設備投資を基本として 4 つのステップにより取り組む 光通信の情報ハイウェイ 全県 IP 網 平成 14 年 6 月完成 県内ほぼ全域で高速インターネット (DSL CATV) 環境を実現 ( 平成 15 年度末利用可能世帯率 99%) 高速インターネットが利用できない地域の解消と超高速インターネットであるFTTHの条件不利地域への導入が課題であった 国の経済対策 (H21 補正予算 ) へ積極的に対応し 市町村による情報通信基盤 (CATV や FTTH) の整備を進めている 実施市町村 : 浜田市 益田市 安来市 江津市 東出雲町 川本町 美郷町 吉賀町 海士町 隠岐の島町 高速インターネット利用可能世帯率 :100% 超高速インターネット利用可能世帯率:82.6%( 推計 ) Copyright 2010,Shimane Prefectural Government
島根県のブロードバンド環境 環境 21 21年度末現在 年度末現在 6 隠岐の島町 西ノ島町 松江市 斐川町 知夫村 東出雲町 出雲市 海士町 雲南市 安来市 大田市 江津市 川本町 美郷町 飯南町 奥出雲町 浜田市 邑南町 益田市 津和野町 高速 超高速ブロードバンド利用可能エリア 吉賀町 超高速ブ 超高速ブロードバンド整備中エリア 整備中 カッコ 内は合併前市町村名 Copyright 2010,Shimane Prefectural Government
地デジへの対応とCATVの普及 7 地形に影響されない確実な受信 新たな難視地区 外国波混信への対応 基本対応 CATV FTTHによる地デジ再送信 基本対応 CATV FTTHによる地デジ再送信 個別対応 共聴設置 松江市 出雲市 斐川町 東出雲町 隠岐の島町 西ノ島町 雲南市 安来市 大田市 知夫村 海士町 江津市 川本町 浜田市 邑南町 美郷町 飯南町 奥出雲町 CATV 整備済みエリア CATV 整備中エリア 益田市 津和野町 FTTHによる再送信設備 整備中エリア 自主共聴施設 改修エリア 吉賀町 CATV FTTHによる地デジ受信エリアにおいても 自主共聴の改修が発生するケースが想定される Copyright 2010,Shimane Prefectural Government
ケーブルテレビ県別サービスエリアカバー率 8 平成 21 年度末 平成 22 年度末整備見込み
9 2. 島根県における IT 利活用 (1)ICT 利活用モデル構築事業 ( 奥出雲町 ) (2)ITと地域資源を活用した地域ビジネス育成支援事業 ( 江津市有福温泉 ) (3) ユビキタスタウン 構想推進事業 ( 津和野町 ) Copyright 2010,Shimane Prefectural Government
ICT 利活用モデル構築事業 ( 奥出雲町 ) 10 奥出雲町高齢者等の安心 安全生活サポート事業 概要 平成 21 年 1 月より運用開始 テレビ電話は 高齢者等に約 600 台を 民生児童委員や福祉 医療施設 公共施設等に約 150 台を設置 現在 テレビ電話の利用料 通話料は無料 高齢者等 ( 約 600 世帯 ) コールセンター ( 役場内 3 台 ) 地域見守りヘルスケア生活支援在宅医療支援 ( 予定 ) 老人クラブ事務局 保健師 社会福祉協議会 町外在住家族医師商工会地域包括地元商店支援センター民生委員管理栄養士医療施設 警察署消防署 消防署テレビ電話から商品を選択 注 テレビ電話から商品を選択 注 テレビ電話に付設された血圧計文できる仕組みを構築し コー等により自己の健康維持 管理をルセンターでの取り次ぎも可能テレビ電話を利用して健康相談コールセンターや民生委員等地行う 必要に応じて 生活改善アとする また バスの時刻表やや緊急時の対応を行うとともに 域のマンパワーが高齢者等の安ドバイスをテレビ電話により行う ゴミ収集日 その他の情報提必要に応じて医療機関等への取否確認や生活相談等を行う 供を行う 次ぎ等を行う 次ぎ等を行う 奥出雲町光ファイバ網 保健師 資料提供 : 島根県奥出雲町 Copyright 2010,Okuizumo.All Right Reserved.
事業の推進体制 11 事業内容に地域住民等の意向を反映し また 継続的な運営方策を検討するため 奥出雲町地域 ICT 利活用推進協議会 を設立 ( 平成 20 年 7 月 ) 協議会は 総会 と 部会 により構成 総会の下に 高齢者等見守り部会 高高齢者等生活支援部会 高齢者等ヘルスケア部会 を設置 協議会構成組織奥出雲町地域 ICT 利活用推進協議会 ( 総会 ) 奥出雲町 自治会長会 奥出雲町議会 教育委員会 雲南医師会仁多ブロック 町立奥出雲病院 奥出雲町社会福祉協議会 仁多福祉会 よこた福祉会 三成広域交番 奥出雲消防署 奥出雲町民生児童委員協議会 奥出雲町商工会 奥出雲町老人クラブ連合会 JA 雲南 雲南保健所 島根県高齢者福祉課 情報通信協会 アドバイザー等島根大学県内 ISP 事業者 見守り部会生活支援部会ヘルスケア部会 奥出雲町 ( 健康福祉課 ) 奥出雲町社会福祉協議会 三成広域交番 奥出雲消防署 奥出雲町民生児童委員協議会 奥出雲町老人クラブ連合会 JA 雲南 島根県高齢者福祉課 アドバイザー ( 高齢者等の安否確認 緊急時対応 防犯対策 コミュニケーションネットワーク構築 その他 ) 資料提供 : 島根県奥出雲町 奥出雲町 ( 健康福祉課 ) 奥出雲町社会福祉協議会 仁多福祉会 よこた福祉会 奥出雲町民生児童委員協議会 奥出雲町商工会 奥出雲町老人クラブ連合会 JA 雲南 島根県高齢者福祉課 アドバイザー ( 日用品宅配 生活交通手段 在宅介護支援 その他 ) 奥出雲町 ( 健康福祉課 ) 雲南医師会仁多ブロック 町立奥出雲病院 仁多福祉会 よこた福祉会 奥出雲町老人クラブ連合会雲南保健所 アドバイザー ( 健康指導 食事指導 各種相談 その他 ) Copyright 2010,Okuizumo.All Right Reserved.
ICT 利活用モデル構築事業 ( 奥出雲町 ) 12 地域見守り 事業における実施内容 声かけ ( 民生児童委員やコールセンター等から ) 操作の説明や練習( 民生児童委員やコールセンターから ) 安否確認( テレビ電話へのタッチで安否確認もスタート ) 緊急通報( 予定 )(365 日 24 時間体制を検討中 ) 町外ご家族等との つながり の構築を検討中 ( 町外モニターやデジタルフォトフレームなど ) ヘルスケア 血圧の自己管理 ( グラフ化 ) 健康相談 ( コールセンターにて保健師が対応 ) 生活支援 買い物 ( 約 40 店舗が協力 テレビ電話で商品を見ながら 直接商店へ注文 別料金で配送も 声かけを兼ねた御用聞きを推進 ) バス時刻表 ゴミ収集日の確認 その他 アンケート機能 ( 利用状況アンケート グループへの連絡 確認 ) 資料提供 : 島根県奥出雲町 Copyright 2010,Okuizumo.All Right Reserved.
地域見守り テレビ電話でやっていること 声かけ 安否体調確認( 民生児童委員やコールセンター等から ) テレビ電話の操作説明や練習 ( コールセンターから ) 日常の問題解決への取り次ぎ( コールセンターから担当機関へ連絡 ) 町外ご家族等との つながり まめな家族サービス を開始(H22.4 月 ~) ( 町外モニター デジタルフォトフレーム おはようタッチメール発信サービス ) 緊急通報(365 日 24 時間体制を検討中 ) 今後の課題 ヘルスケア 血圧の自己管理( グラフ化 月日毎に管理 ) 健康相談 ( コールセンターが受け付けが受け付け 保健師等が対応 ) 生活支援 買い物 ( 約 40 店舗が協力 テレビ電話で商品を見ながら 直接商店へ注文 別料金で配送も 声かけを兼ねた御用聞きを推進 ) バス時刻表 ゴミ収集日の確認 その他 13 アンケート機能 ( 利用状況アンケート グループへの連絡 確認 ) Copyright 2010,Okuizumo.All Right Reserved. 資料提供 : 島根県奥出雲町
テレビ電話本体 見守り支援 14 民生委員による安否確認 コールセンターから民生委員へ利用者宅への訪問依頼 訪問しての安否体調確認 テレビ電話の障害対応 テレビ電話の操作説明等々 資料提供 : 島根県奥出雲町 Copyright 2010,Okuizumo.All Right Reserved.
コールセンター 15 コールセンター 声かけ 安否 健康確認操作の説明や練習日常の問題解決への取次ぎ etc コールセンターの運用 H21 年 11 月 16 日 ~ 町直営運用開始オペレーター 3 名体制 H22 年 6 月 1 日 ~ 奥出雲町社会福祉協議会へ運用委託コールセンター管理者 1 名 ( 社協職員 ) オペレーター 3 名 ( 社協嘱託職員 ) 体制 資料提供 : 島根県奥出雲町 Copyright 2010,Okuizumo.All Right Reserved.
まめな家族サービス 16 資料提供 : 島根県奥出雲町 Copyright 2010,Okuizumo.All Right Reserved.
IT と地域資源を活用した地域ビジネス育成支援事業 17 1. 事業概要 (1) 趣旨 目的県内の企業や民間団体等が ITと地域資源をビジネスに活用し 過疎化 少子 高齢化等に起因する地域の課題解決や地域活性化に資する取り組みを行う場合 その事業の実施に要する経費を助成 (2) 応募資格県内に主たる事業所または活動拠点を有する企業 事業者団体 NPO 法人 住民グループ等 ( 個人除く ) (3) 募集事業の条件以下の (ⅰ)(ⅱ)(ⅲ) の要件を全て満たす事業を対象 (ⅰ) 地域資源を活用して実施する地域課題の解決または地域活性化に資するもの (ⅱ) IT の活用に当たっては 県内の情報産業事業者の協力が得られているか 申請者自らが情報通信技術を有し活用できること ( 当該情報産業事業者が単独で事業を実施することも可能であるが その場合は地域との具体的な連携が見込まれていること ) (ⅲ) 補助事業完了後も継続して事業実施が見込まれるもの (4) 補助率等 (1) 補助率対象経費の 1/2 以内 (2) 助成期間平成 21 年度 ( 単年度 ) (3) 助成限度額 100 万円以上 500 万円以下 (4) 対象経費 ITを利用するために必要なソフトウェア コンテンツ等の開発 制作にかかる経費 IT を利用するために必要なハードウェア ( 機器装置 ) の購入 改造 借用及び設置にかかる経費 ITを利用するために必要なネットワークの調達 借り上げにかかる経費 上記の経費の他 事業の実施に新たに必要となる以下の経費 2. 採択実績 18 年度 9 件 ( 応募数 35 件 ) 19 年度 9 件 ( 応募数 12 件 ) 21 年度 7 件 ( 応募数 9 件 ) Copyright 2010,Shimane Prefectural Government
IT と地域資源を活用した地域ビジネス育成支援事業 有福温泉開発計画 18 有福振興株式会社 による 民間主導の温泉街再生計画 旅館の若手経営者が中心となって立案し 地域住民 温泉施設 旅館組合が一体となって旅館組合が温泉街としての魅力 を複合的に高め 有福温泉のブランド化と雇用の確保を図ることを柱とする 有福振興株式会社 旅館等の出資により 平成 5 年 11 月設立 ソフト 各旅館の宿泊予約サービスシステムの統合 旅館共同のホームページ作成による 新設露天風呂 カフェ飲食店など新たな魅力の情報提供 ハード 既存外湯施設のリニューアル 外湯施設 1 箇所 ( 男女 ) の新設 貸切露天風呂 6 箇所の新設 空き店舗を改装し カフェ 飲食店を新設 各旅館を結ぶ石州瓦葺き回廊を整備 < 江津市による整備 > 石段 小公園 公衆トイレ等の改修 神楽殿の整備 ウェブサイト arifuku.net の開設 URL http://www.arifuku.net/index.html 事業費 :3,400 千円 ( システム開発 コンテンツ制作等 ) 1/2 相当額 (1,700 千円 ) を島根県が補助 ( 平成 21 年度 ITと地域資源を活用した地域ビジネス育成支援事業補助金 ) 宿泊日 和 洋室 料金などの条件を入力して検索し 目当ての旅館が満室だった場合 他の旅館の中から予約可能 ( 参加旅館 4 軒 ) 温泉の泉質や石見神楽上演などのイベントを紹介するコーナーを設置
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