報道資料 平成 29 年 3 月 24 日薬務課薬物監視係担当辻元 中森内線 タ イヤルイン 近畿医薬品製造株式会社に係る改善措置命令について 平成 29 年 2 月に製薬企業である近畿医薬品製造株式会社高取工場に立入調査を実施した結果 同社が製造販売する一部の医

Similar documents
厚生労働省令第 136 号 平成 16 年 9 月 22 日 薬事法 ( 昭和三十五年法律第百四十五号 ) 第十二条の二第一号の規定に基づき 医薬品 医薬部外品 化粧品及び医療機器の品質管理の基準に関する省令を次のように定める 平成十六年九月二十二日厚生労働大臣坂口力 医薬品 医薬部外品 化粧品及び

平成14年8月  日

じ ) その他の処方せん医薬品又は高度管理医療機器の製造販売に係る業務の責任者との密接な連携を図らせること ( 安全確保業務に係る組織及び職員 ) 第四条第一種製造販売業者は 次に掲げる要件を満たす安全確保業務の統括に係る部門 ( 以下この章において 安全管理統括部門 という ) を置かなければなら

GVP省令

目次 表紙... 1 目次... 2 改訂記録 目的 対象 製造部門 品質部門組織 PET 薬剤製造施設 ( 施設長 ) の責務 製造管理者の責務 各責任者の責務... 7 ( 別紙 1) (

指導事項 < 品質保証責任者の業務 > 省 81 省 82 省 83 省 84 施第 2-6(3) 品質管理業務を統括すること 品質管理業務が適正かつ円滑に行われていることを確認すること 必要な場合 総括に文書により報告すること 品質管理業務の実施に当たり 必要に応じ ( 回収 製造販売の停止等 )

第二章医薬品の品質管理の基準 ( 第三条 第十六条 ) 第三章医薬部外品及び化粧品の品質管理の基準 ( 第十七条 第二十条 ) 平成 16 年 9 月 22 日薬食発第 号医薬品 医薬部外品 化粧品及び医療機器の品質管理の基準に関する省令の施行について ( 医薬品等総括製造販売責任者

ISO13485:2005 と本邦における QMS との違いについて ( いわゆる追加的要求事項と呼ばれる事項について よく質問があります 品質マニュアル ( 品質管 理監督基準書 ) 作成の際に参考になると幸いです 条項ごとに解説を記載しましたので 参考にしてください 追加的要求事項 1: 製造所

<4D F736F F D2088E396F295698BC691D D836A B816988F38DFC A2E646F63>

<4D F736F F D2088E396F BB91A28BC EF C8EA695DB8AC78BE695AA816A C826F8AEE8F808F918EE88F878F B2E646F63>

資料編 に委託して製造をする場合を含み 他から委託を受けて製 造する場合を含まない ) をし 又は輸入した化粧品を製造 販売のために出荷することをいう 製造販売業者 とは 会社の経営陣 ( 取締役等 ) を指します 薬事法施行規則第 92 条 (4) ロット とは 一の製造期間内に一連の製造工程によ

PSP 省令 と それぞれ略称する 記 1. 改正施行規則について希少疾病用医療機器その他の医療上特にその必要性が高いと認められる医療機器であり かつ 当該医療機器についての臨床試験の実施に特に長期間を要すると認められるものに係る承認申請をする場合においては 改正 GVP 省令第 9 条の3 第 1

Microsoft Word - 【発送版】製造所の登録通知

(Microsoft PowerPoint - GVPGQP\203t\203H\203\215\201[\203A\203b\203v.pptx)

PSP 省令 と それぞれ略称する 記 1. 改正施行規則について希少疾病用医療機器その他の医療上特にその必要性が高いと認められる医療機器であり かつ 当該医療機器についての臨床試験の実施に特に長期間を要すると認められるものに係る承認申請をする場合においては 改正 GVP 省令第 9 条の3 第 1

< F2D CFA90B6984A93AD8FC897DF91E632368D868169>

GVPの基礎

薬事法における病院及び医師に対する主な規制について 特定生物由来製品に係る説明 ( 法第 68 条の 7 平成 14 年改正 ) 特定生物由来製品の特性を踏まえ 製剤のリスクとベネフィットについて患者に説明を行い 理解を得るように努めることを これを取り扱う医師等の医療関係者に義務づけたもの ( 特

Microsoft Word - 奈良県GQP-GVPガイドライン doc

2005年版GQP事例集最終

<945F96F B3816A2E786264>

はじめて医療機器を製造販売または製造される方へ

<4D F736F F F696E74202D CF6955C A8CF6957A8E9EB1C4DE838C834E8E9197BF2E707074>

管下関係業者に周知いただくとともに 適切な指導を行い その実施に遺漏な きようお願いいたします 記 第 1 体外診断用医薬品の製造販売業又は製造業を行う旨の届出等について 1. 届出対象者旧薬事法に基づき 体外診断用医薬品を取り扱う以下の者 (1) 旧薬事法第 12 条第 1 項の第二種医薬品製造販

●薬事法等の一部を改正する法律案

< F2D819B955C8EA692CA926D DC58F4994AD8F6F>

医薬品 医薬部外品 化粧品 医療機器及び再生医療等製品の製造販売後安全管理の基準に関する省令に資するために 医療関係者を訪問すること等により安全管理情報を収集し 提供することを主な業務として行う者をいう 7 この省令で 第一種製造販売業者 とは 法第四十九条第一項に規定する厚生労働大臣の指定する医薬

(Microsoft Word -

Microsoft Word - 【案1】登録認証機関立入要領改正通知(Ver )

第二条この法律で 医薬品 とは 次に掲げる物をいう 一日本薬局方に収められている物二人又は動物の疾病の診断 治療又は予防に使用されることが目的とされている物であつて 機械器具等 ( 機械器具 歯科材料 医療用品 衛生用品並びにプログラム ( 電子計算機に対する指令であつて 一の結果を得ることができる

厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付の支払の遅延に係る加算金の支給に関する法律

薬事法 ( 昭和 35 年法律第 145 号 ) 薬事法及び採血及び供血あつせん業取締法の一部を改正する法律第 2 条の規定の施行後の薬事法 第一章総則 ( 第一条 第二条 ) 第二章地方薬事審議会 ( 第三条 ) 第三章薬局 ( 第四条 第十一条 ) 第四章医薬品等の製造販売業及び製造業 ( 第十

法改正の目的 1 Ⅰ 医療機器等の特性を踏まえた規制の構築 1. 医療機器等の製造販売業及び製造業の章の新設 2. 体外診断用医薬品の製造販売業の新設 3. 医療機器等の製造業の登録制への移行 4. プログラムの位置付けの明確化 5. QMS 調査の見直し 6. 認証制度に関する見直し 7. 医療機

バリデーション基準 1. 医薬品 医薬部外品 GMP 省令に規定するバリデーションについては 品質リスクを考慮し 以下の バリデーション基準 に基づいて実施すること 2. バリデーション基準 (1) バリデーションの目的バリデーションは 製造所の構造設備並びに手順 工程その他の製造管理及び品質管理の

<814588E396F E397C38B408AED939982CC95698EBF C8CF890AB8B7982D188C AB82CC8A6D95DB939982C98AD682B782E A528819F8FBA E30388C8E313093FA964097A591E D8629>

当該イ又はロに定める者 に改め 同号に次のように加える イ製造業者等であつて その主たる事務所並びに事業所 工場及び店舗が一の都道府県の区域内のみにあるもの(ロに規定する指定都市内製造業者等を除く 以下この条において 都道府県内製造業者等 という )当該都道府県の知事ロ製造業者等であつて その主たる

第一章総則 ( 目的 ) 第一条この法律は 医薬品 医薬部外品 化粧品 医療機器及び再生医療等製品 ( 以下 医薬品等 という ) の品質 有効性及び安全性の確保並びにこれらの使用による保健衛生上の危害の発生及び拡大の防止のために必要な規制を行うとともに 指定薬物の規制に関する措置を講ずるほか 医療

都民の健康と安全を確保する環境に関する条例 ( 平成十二年東京都条例第二百十五号 ) 新旧対照表 ( 抄 ) 改正案現行目次 ( 現行のとおり ) 目次 ( 略 ) 第一条から第百十二条まで ( 現行のとおり ) 第一条から第百十二条まで ( 略 ) ( 土壌汚染対策指針の作成等 ) 第百十三条知事

蚊, のみその他これらに類する生物の防除の目的のために使用される物 ( この使用目的のほかに, 併せて前項第二号又は第三号に規定する目的のために使用される物を除く ) であつて機械器具等でないもの三前項第二号又は第三号に規定する目的のために使用される物 ( 前二号に掲げる物を除く ) のうち, 厚生

法律第三十三号(平二一・五・一)

⑩-3(0627)改正後の薬事法


評価 条項号安全確保業務に係る組織及び職員 ( 第 4 条関係 ) ( 評価に際しての参考事項 ) 確認事項等 再生 第 1 種 第 2 種 第 3 種 4 1 製造販売業者は 以下に掲げる要件を満たす安全管理統括部門を置いているか A B C D A B C D 総括製造販売責任者の監

事務連絡 平成 30 年 1 月 17 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 御中 厚生労働省医薬 生活衛生局医薬安全対策課 厚生労働省医薬 生活衛生局監視指導 麻薬対策課 医薬品の製造販売業者における三役の適切な業務実施についての Q&A 医薬品の製造販売業者における三役の適切な業務実施について

< F2D CFA90B6984A93AD8FC897DF91E632368D869056>

- 2 - 第一条農林物資の規格化等に関する法律の規定に基づく公聴会等に関する内閣府令(平成二十一年内閣府令第五十四号)の一部を次のように改正する 第十一条の見出し中 都道府県知事 の下に 又は指定都市の長 を加える (健康増進法に規定する特別用途表示の許可等に関する内閣府令の一部改正)第二条健康増

万八千六百円 ) 3 現に機関登録を受けている者が他の機関登録を受けようとする場合における法第十四条第一項の政令で定める額は 前二項の規定にかかわらず 同条第一項の農林水産省令で定める各区分について 当該各区分が次の各号に掲げる区分のいずれに該当するかに応じ当該各号に定める額とする 一法第二条第二項

( 権限の委任等 ) 第十五条内閣総理大臣は, この法律の規定による権限 ( 政令で定めるものを除く ) を消費者庁長官に委任する 2 及び3 略 4 この法律に規定する農林水産大臣の権限に属する事務の一部は, 政令で定めるところにより, 都道府県知事又は地方自治法 ( 昭和二十二年法律第六十七号

Taro-再製造単回使用医療機器基準

医療機器製造販売業者用 GVP チェックリスト 平成 28 年 3 月版 略語 項目 法 : 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 ( 昭和 35 年 8 月 10 日法律第 145 号 ) 規則 : 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則

前項に規定する事項のうち当該被験薬の治験薬概要書から予測できないもの に改め 同項を同条第三項とし 同条第一項の次に次の一項を加える 2治験依頼者は 被験薬について法第八十条の二第六項に規定する事項を知ったときは その発現症例一覧等を当該被験薬ごとに 当該被験薬について初めて治験の計画を届け出た日等

第 3 処分理由別添の一覧表に記載する職業紹介事業者は 職業安定法第 32 条の16 第 1 項 ( 同法第 33 条第 4 項又は同法第 33 条の3 第 2 項において準用する場合を含む 以下同じ ) において 事業報告を提出しなければならないとされているのに 平成 28 年 4 月 1 日から

医療法等の一部を改正する法律(平成二十九年法律第五十七号)広告規制の見直し関係抜粋

<4D F736F F D E63188C4816A8D4C93878CA78BC696B18AC7979D91CC90A78A6D94468C9F8DB88EC08E7B97768D6A816989FC90B38CE3816A2E646F63>

Microsoft Word - 【発送版】記載整備通知

○新宿区ワンルームマンション等の建築及び管理に関する条例

Microsoft Word - 奈良県GQP-GVPガイドライン doc

Microsoft Word - 細則本文(H25.6.1~)

特定個人情報の取扱いに関する管理規程 ( 趣旨 ) 第 1 条この規程は 特定個人情報の漏えい 滅失及び毀損の防止その他の適切な管理のための措置を講ずるに当たり遵守すべき行為及び判断等の基準その他必要な事項を定めるものとする ( 定義 ) 第 2 条 この規定における用語の意義は 江戸川区個人情報保

第二項第五号に掲げる事項には、同項第一号の区域のうち、広場、街灯、並木その他の都市の居住者その他の者(以下「都市居住者等

株式会社フロンティアビジネス 別紙 1 1 処分内容 (1) 労働者派遣法第 21 条第 2 項に基づく労働者派遣事業停止命令 ( 労働者派遣事業停止命令の内容は 3 のとおり ) (2) 労働者派遣法第 49 条第 1 項に基づく労働者派遣事業改善命令 ( 労働者派遣事業改善命令の内容は 4 のと

改正薬事法の施行に伴う製造販売の承認を要しない医薬品等の取扱い等について

2. 登録講習を実施している機関一般社団法人マンション管理業協会登録年月日平成 13 年 8 月 10 日所在地東京都港区虎ノ門 連絡先 株式会社プライシングジャパン 登録年月日 平成 26 年 10 月 3 日 所在地 埼玉県三郷市上口 連絡先

<4D F736F F D208D82944E97EE8ED CC8CD CC88C092E C98AD682B782E A B A2E646F63>

Microsoft Word - 土壌汚染対策法施行規則の一部を改正する省令


消防法 ( 抄 ) ( 昭和 23 年 7 月 24 日法律第 186 号 ) 最終改正 : 平成 27 年 9 月 11 日法律第 66 号 第 17 条 ( 消防用設備等の設置 維持と特殊消防用設備等の適用除外 ) 学校 病院 工場 事業場 興行場 百貨店 旅館 飲食店 地下街 複合用途防火対象

法律 出典 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 ( 昭和 35 年 8 月 10 日法律第 145 号 ) 政令 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律施行令 ( 昭和 36 年 1 月 26 日政令第 11 号 ) 省令 医薬品 医療機器等の品質

<4D F736F F F696E74202D CA9976C A A4F8D9190BB91A28BC68ED282CC944692E890A793782E E B8CDD8AB B83685D>

薬局を利用するために必要な情報の掲示 ( 薬事法第 9 条の 4) 次の事項について 掲示板等により 薬局内に掲示 しなければなりません また 第 3 については 特定販売を行うことについての広告をする場合 ホームページ等に表示しなければなりません < 具体例 > 第 1 薬局の管理及び運営に関する

<4D F736F F F696E74202D EA98CC8935F8C9F E9E935F816996F28DDC8E7489EF95F18D90816A292E B8CDD8AB B83685D>

Microsoft Word - 【施行②】第50条解釈適用指針Rev4.doc

医薬品たるコンビネーション製品の不具合報告等に関する Q&A [ 用いた略語 ] 法 : 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 ( 昭和 35 年法律第 145 号 ) 施行規則 : 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則 ( 昭和 36 年

Microsoft Word - (発番)医療機器の製造販売承認申請について

( 別添 ) 薬食発 0513 第 1 号平成 23 年 5 月 13 日 都道府県知事各保健所設置市長特別区長 殿 厚生労働省医薬食品局長 薬事法の一部を改正する法律等の施行等についての一部改正について 薬事法の一部を改正する法律 ( 平成 18 年法律第 69 号 ) については 関係政省令とと

法人及び地方独立行政法人法 ( 平成 15 年法律第 118 号 ) 第 2 条第 1 項に規定する地方独立行政法人ホ医療法 ( 昭和 23 年法律第 205 号 ) 第 1 条の 2 第 2 項に規定する医療提供施設又は獣医療法 ( 平成 4 年法律第 46 号 ) 第 2 条第 2 項に規定する

<4D F736F F D F28DDC8E7489EF90E096BE8E9197BF5F2E646F63>

平成18年7月28日

Microsoft Word - GVP省令施行通知(知事宛て)140812

安全管理規程

社会福祉法人○○会 個人情報保護規程

個人情報の保護に関する規程(案)

施行通知○【発番入】

とする ( 定義 ) 第二条この法律で 医薬品 とは 次に掲げる物をいう 一日本薬局方に収められている物二人又は動物の疾病の診断 治療又は予防に使用されることが目的とされている物であつて 機械器具 歯科材料 医療用品及び衛生用品 ( 以下 機械器具等 という ) でないもの ( 医薬部外品を除く )

Microsoft Word - 文書 1

第三条 1 厚生大臣の諮問に応じ 薬事 ( 医療用具に関する事項を含む 以下同じ ) に関する重要事項を調査審議させるため 厚生省に中央薬事審議会を置く 2 中央薬事審議会の組織 運営その他中央薬事審議会に関し必要な事項は 政令で定める ( 地方薬事審議会 ) 第四条 1 都道府県知事の諮問に応じ

5) 輸送の安全に関する教育及び研修に関する具体的な計画を策定し これを適確に実施する こと ( 輸送の安全に関する目標 ) 第 5 条前条に掲げる方針に基づき 目標を策定する ( 輸送の安全に関する計画 ) 第 6 条前条に掲げる目標を達成し 輸送の安全に関する重点施策に応じて 輸送の安全を確 保

Microsoft Word - 局長通知(新旧対照表).docx

<4D F736F F F696E74202D FA967B82CC96F28E9690A C982C282A282C42E >

(3) 承認申請書への添付文書案の添付医薬品 医療機器及び再生医療等製品の承認申請書に添付すべき資料として 添付文書等記載事項に関する資料を追加すること ( 新施行規則第 40 条 第 114 条の19 第 137 条の23 関係 ) 3 副作用等の報告の見直し (1) 医療機関等からの副作用等の報

施行通知○【発番入】

15 変更管理

調査規則の改正 別紙案1・2

- 2 - 収納した歳入を その内容を示す計算書(当該計算書に記載すべき事項を記録した電磁的記録(電子的方式 磁気的方式その他人の知覚によつては認識することができない方式で作られる記録であつて 電子計算機による情報処理の用に供されるものをいう 以下同じ )を含む )を添えて 会計管理者又は指定金融機

第 4 条 ( 取得に関する規律 ) 本会が個人情報を取得するときには その利用目的を具体的に特定して明示し 適法かつ適正な方法で行うものとする ただし 人の生命 身体又は財産の保護のために緊急に必要がある場合には 利用目的を具体的に特定して明示することなく 個人情報を取得できるものとする 2 本会

資料1-1 多頭飼育の適正化について

薬生発 0926 第 5 号 平成 29 年 9 月 26 日 都道府県知事 各保健所設置市長殿 特別区長 厚生労働省医薬 生活衛生局長 ( 公印省略 ) コンタクトレンズの適正使用に関する情報提供等の徹底について コンタクトレンズ ( カラーコンタクトレンズを含む ) の販売に関しては これまで

事業者が行うべき措置については 匿名加工情報の作成に携わる者 ( 以下 作成従事者 という ) を限定するなどの社内規定の策定 作成従事者等の監督体制の整備 個人情報から削除した事項及び加工方法に関する情報へのアクセス制御 不正アクセス対策等を行うことが考えられるが 規定ぶりについて今後具体的に検討

写 薬生発 0131 第 1 号 平成 30 年 1 月 31 日 都道府県知事 殿 厚生労働省医薬 生活衛生局長 ( 公印省略 ) 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 関係手数料令の一部を改正する政令の公布について この度 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確

14個人情報の取扱いに関する規程

Transcription:

報道資料 平成 29 年 3 月 24 日薬務課薬物監視係担当辻元 中森内線 3170 3174 タ イヤルイン 27-8664 近畿医薬品製造株式会社に係る改善措置命令について 平成 29 年 2 月に製薬企業である近畿医薬品製造株式会社高取工場に立入調査を実施した結果 同社が製造販売する一部の医薬品について 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 ( 昭和 35 年法律第 145 号 以下 法 という ) の規定に違反していることが判明しました このことについて 本日 同社に対して 法第 72 条第 1 項及び第 2 項並びに法第 72 条の4 第 1 項の規定に基づき 改善措置命令を行いましたので お知らせします 記 1. 処分対象業者名称近畿医薬品製造株式会社代表取締役齊藤宗男所在地奈良県高市郡高取町清水谷 714 製造所近畿医薬品製造株式会社高取工場事業内容第二種医薬品製造販売業 医薬品製造業 2. 行政処分の日平成 29 年 3 月 24 日 ( 金 ) 3. 行政処分の内容法第 72 条第 1 項及び第 2 項並びに法第 72 条の 4 第 1 項に基づき 近畿医薬品製造株式会社に対する改善措置並びに報告を命じる 4. 違反行為同社は 医薬品製造業者として 平成 28 年 4 月から配置用医薬品 5 製品 6 ロットについて 製品試験検査の一部 ( 定量試験等 ) を実施しておらず 品質管理部門に対して製品の品質管理にかかる業務を計画的かつ適切に行わせていなかった また 医薬品製造販売業者として 製造所への管理監督を十分に行っておらず 一部の試験検査が未実施のまま 市場への出荷の可否の決定を行っていた 以上のことは 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則 ( 昭和 36 年厚生省令第 1 号 以下 施行規則 という ) 第 92 条第 2 号及び施行規則第 96 条の規定に違反するため 改善措置を命じたものである ( 別紙参照 ) 5. 改善措置命令を行った内容第二種医薬品製造販売業及び医薬品製造業における以下の内容について 早急に業務の運営の改善を図ること 1) 製造販売業者として 製造所に対する管理監督及び市場への出荷管理に関し 法第 12 条の 2 第 1 号に規定する 医薬品 医薬部外品 化粧品及び再生医療等製品の品質管理の基準に関する省令 (GQP 省令 ) に適合する方法とすること 2) 製造業者として 医薬品の製造管理及び品質管理に関し 法第 14 条第 2 項第 4 号に規定する 医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準に関する省令 (G MP 省令 ) に適合する方法とすること 3) 改善を行った内容について 平成 29 年 4 月 24 日 ( 月 ) までに報告書を提出すること

別紙 法では 製造行為に関連する業態として 製造販売業と製造業の 2 つが規定されており 各々下表のような位置付けとなっている 今回の近畿医薬品製造株式会社は この 2 つの業許可を取得し 主に配置用医薬品の製造を行ってきた 製造所 近畿医薬品製造株式会社 本社 近畿医薬品製造 ( 株 ) 高取工場 近畿医薬品製造 ( 株 ) 高取工場 ( 医薬品製造業 ) ( 医薬品製造販売業 ) 業務 当該医薬品の製造 業務 当該医薬品の市場出荷を行う最終責任を担う 遵守規定 遵守規定 出荷 医薬品及び医薬部外品の製造管 医薬品 医薬部外品 化粧品 理及び品質管理の基準に関する省 及び再生医療等製品の品質管理 令 (GMP 省令 ) の基準に関する省令 (GQP 省令 ) 不適合内容 不適合内容 同工場で平成 28 年 4 月から製左記の5 製品 6ロットについ造した配置用医薬品の下記 5 製品て 品質管理の結果を適正に評 6ロットについて 製品試験検査価せずに市場出荷を行った の一部 ( 定量試験等 ) を実施して (GQP 不適合 ) おらず 品質管理部門に製品の品質管理にかかる業務を計画的かつ適切に行わせていなかった その上で製造所出荷を行っていた (G MP 不適合 ) 1コルダン-S(2ロット ) 2 新コルダン 顆粒 3コッテン錠 4ノーセイ 5 胃腸にダルムカプセル 当該製品への対応 不適合の指摘を受け 上記製品を3 月 14 日から自主回収開始 独立行政法人医薬品医療機器総合機構のホームページで公表するとともに 出荷先の配置販売業者に連絡済み また 当該製品の保存品について追試験を行い 34は規格に合致していることを確認済 125は試験実施中

独立行政法人医薬品医療機器総合機構のホームページ掲載内容 医薬品回収の概要 ( クラス II) 平成 29 年 3 月 14 日作成 1. 一般的名称及び販売名一般的名称 : なし販売名 : (1) コルダンー S (2) 新コルダン 顆粒 (3) コッテン錠 (4) ノーセイ (5) 胃腸薬ダルムカプセル 2. 対象ロット 数量及び出荷時期 (1) コルダンー S 682 12 錠入 8,100 個 平成 28 年 11 月 30 日 ~ 平成 29 年 2 月 24 日 631 12 錠入 9,844 個 平成 28 年 4 月 6 日 ~ 平成 28 年 10 月 25 日 (2) 新コルダン 顆粒 611 21 包入 934 個 平成 28 年 4 月 1 日 ~ 平成 29 年 1 月 31 日 (3) コッテン錠 671 12 錠入 5,162 個 平成 28 年 8 月 26 日 ~ 平成 29 年 2 月 24 日 (4) ノーセイ 691 3 包入 2,940 個 平成 28 年 10 月 27 日 ~ 平成 29 年 2 月 22 日 (5) 胃腸にダルムカプセル 671 6Cap 3,768 個 平成 28 年 8 月 9 日 ~ 平成 29 年 2 月 21 日 3. 製造販売業者等名称 製造販売業者の名称 : 近畿医薬品製造株式会社 高取工場 製造販売業者の所在地 : 奈良県高市郡高取町清水谷 714 許可の種類 : 第二種医薬品製造販売業 許可番号 : 29A2X00006 製造業者の名称 : 近畿医薬品製造株式会社 高取工場 4. 回収理由上記 2. の対象製品について 製品を製造所から出荷する際に 承認書に基づく一部の製品試験を実施しておらず また品質管理の結果を適正に評価せずに出荷をしていたため 配置期限の残存する全ての当該製品を自主回収します

5. 危惧される具体的な健康被害原料 ( 原料については メーカーの試験結果に基づく ) 製造方法に問題は認めておらず 重篤な健康被害が発生する可能性はないものと考えられます また これまでに健康被害や有効性 安全性に影響があったとの報告はありません 6. 回収開始年月日平成 29 年 3 月 14 日 7. 効能 効果又は用途等 (1) コルダンー S かぜの諸症状 ( 鼻水 鼻づまり くしゃみ のどの痛み せき たん 悪寒 発熱 頭痛 関節の痛み 筋肉の痛み ) の緩和 (2) 新コルダン 顆粒 かぜの諸症状 ( 鼻水 鼻づまり くしゃみ のどの痛み せき たん 悪寒 発熱 頭痛 関節の痛み 筋肉の痛み ) の緩和 (3) コッテン錠 (3-1) 頭痛 歯痛 抜歯後の疼痛 咽頭痛 耳痛 関節痛 神経痛 腰痛 筋肉痛 肩こり痛 打撲痛 骨折痛 ねんざ痛 月経痛 ( 生理痛 ) 外傷痛の鎮痛 (3-2) 悪寒 発熱時の解熱 (4) ノーセイ (4-1) 頭痛 歯痛 抜歯後の疼痛 咽頭痛 耳痛 関節痛 神経痛 腰痛 筋肉痛 肩こり痛 打撲痛 骨折痛 ねんざ痛 月経痛 ( 生理痛 ) 外傷痛の鎮痛 (4-2) 悪寒 発熱時の解熱 (5) 胃腸にダルムカプセル下痢 消化不良による下痢 食あたり はき下し 水あたり くだり腹 軟便 8. その他当該製品の出荷先については全て把握しており 出荷先に対して文書により回収を行う旨を通知を行い 回収を実施します 9. 担当者及び連絡先担当者 : 岩郷紀男連絡先 : 奈良県高市郡高取町清水谷 714 近畿医薬品製造株式会社電話番号 : 0744-52-2022 FAX 番号 : 0744-52-4377

< 参考 > 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律の抜粋 ( 改善命令等 ) 第七十二条厚生労働大臣は 医薬品 医薬部外品 化粧品 医療機器又は再生医療等製品の製造販売業者に対して その品質管理又は製造販売後安全管理の方法 ( 医療機器及び体外診断用医薬品の製造販売業者にあつては その製造管理若しくは品質管理に係る業務を行う体制又はその製造販売後安全管理の方法 以下この項において同じ ) が第十二条の二第一号若しくは第二号 第二十三条の二の二第一号若しくは第二号又は第二十三条の二十一第一号若しくは第二号に規定する厚生労働省令で定める基準に適合しない場合においては その品質管理若しくは製造販売後安全管理の方法の改善を命じ 又はその改善を行うまでの間その業務の全部若しくは一部の停止を命ずることができる 2 厚生労働大臣は 医薬品 医薬部外品 化粧品 医療機器若しくは再生医療等製品の製造販売業者 ( 選任外国製造医薬品等製造販売業者 選任外国製造医療機器等製造販売業者又は選任外国製造再生医療等製品製造販売業者 ( 以下 選任製造販売業者 と総称する ) を除く 以下この項において同じ ) 又は第八十条第一項から第三項までに規定する輸出用の医薬品 医薬部外品 化粧品 医療機器若しくは再生医療等製品の製造業者に対して その物の製造所における製造管理若しくは品質管理の方法 ( 医療機器及び体外診断用医薬品の製造販売業者にあつては その物の製造管理又は品質管理の方法 以下この項において同じ ) が第十四条第二項第四号 第二十三条の二の五第二項第四号 第二十三条の二十五第二項第四号若しくは第八十条第二項に規定する厚生労働省令で定める基準に適合せず 又はその製造管理若しくは品質管理の方法によつて医薬品 医薬部外品 化粧品 医療機器若しくは再生医療等製品が第五十六条 ( 第六十条及び第六十二条において準用する場合を含む ) 第六十五条若しくは第六十五条の六に規定する医薬品 医薬部外品 化粧品 医療機器若しくは再生医療等製品若しくは第六十八条の二十に規定する生物由来製品に該当するようになるおそれがある場合においては その製造管理若しくは品質管理の方法の改善を命じ 又はその改善を行うまでの間その業務の全部若しくは一部の停止を命ずることができる 第七十二条の四前三条に規定するもののほか 厚生労働大臣は 医薬品 医薬部外品 化粧品 医療機器若しくは再生医療等製品の製造販売業者若しくは製造業者又は医療機器の修理業者について 都道府県知事は 薬局開設者 医薬品の販売業者 第三十九条第一項若しくは第三十九条の三第一項の医療機器の販売業者若しくは貸与業者又は再生医療等製品の販売業者について その者にこの法律又はこれに基づく命令の規定に違反する行為があつた場合において 保健衛生上の危害の発生又は拡大を防止するために必要があると認めるときは その製造販売業者 製造業者 修理業者 薬局開設者 販売業者又は貸与業者に対して その業務の運営の改善に必要な措置を採るべきことを命ずることができる ( 都道府県等が処理する事務 ) 第八十一条この法律に規定する厚生労働大臣の権限に属する事務の一部は 政令で定めるところにより 都道府県知事 保健所を設置する市の市長又は特別区の区長が行うこととすることができる ( 許可の基準 ) 第十二条の二次の各号のいずれかに該当するときは 前条第一項の許可を与えないことができる 一申請に係る医薬品 医薬部外品又は化粧品の品質管理の方法が 厚生労働省令で定める基準に適合しないとき ( 二以下略 ) ( 医薬品 医薬部外品及び化粧品の製造販売の承認 ) 第十四条医薬品 ( 厚生労働大臣が基準を定めて指定する医薬品を除く ) 医薬部外品 ( 厚生労働大臣が基準を定めて指定する医薬部外品を除く ) 又は厚生労働大臣の指定する成分を含有する化粧品の製造販売をしようとする者は 品目ごとにその製造販売についての厚生労働大臣の承認を受けなければならない 2 次の各号のいずれかに該当するときは 前項の承認は 与えない ( 一から三まで略 ) 四申請に係る医薬品 医薬部外品又は化粧品が政令で定めるものであるときは その物の製造所における製造管理又は品質管理の方法が 厚生労働省令で定める基準に適合していると認められないとき

( 医薬品 医薬部外品及び化粧品の製造販売業者等の遵守事項等 ) 第十八条厚生労働大臣は 厚生労働省令で 医薬品 医薬部外品又は化粧品の製造管理若しくは品質管理又は製造販売後安全管理の実施方法 医薬品等総括製造販売責任者の義務の遂行のための配慮事項その他医薬品 医薬部外品又は化粧品の製造販売業者がその業務に関し遵守すべき事項を定めることができる 2 厚生労働大臣は 厚生労働省令で 製造所における医薬品の試験検査の実施方法 医薬品製造管理者の義務の遂行のための配慮事項その他医薬品の製造業者又は医薬品等外国製造業者がその業務に関し遵守すべき事項を定めることができる 3 医薬品 医薬部外品又は化粧品の製造販売業者は 製造販売後安全管理に係る業務のうち厚生労働省令で定めるものについて 厚生労働省令で定めるところにより その業務を適正かつ確実に行う能力のある者に委託することができる 医機法施行規則の抜粋 ( 医薬品 医薬部外品及び化粧品の製造販売業者の遵守事項 ) 第九十二条法第十八条第一項の医薬品 医薬部外品又は化粧品の製造販売業者が遵守すべき事項は 次のとおりとする 一薬事に関する法令に従い適正に製造販売が行われるよう必要な配慮をすること 二製造販売しようとする製品の品質管理を適正に行うこと 三製造販売しようとする製品の製造販売後安全管理を適正に行うこと 四医薬品等総括製造販売責任者 医薬品等品質保証責任者及び医薬品等安全管理責任者がそれぞれ相互に連携協力し その業務を行うことができるよう必要な配慮をすること 五医薬品等総括製造販売責任者が第八十七条の規定による責務を果たすために必要な配慮をすること 六第八十七条第二号に規定する医薬品等総括製造販売責任者の意見を尊重すること ( 製造管理又は品質管理の方法の基準への適合 ) 第九十六条医薬品 ( 次に掲げるものを除く ) 又は医薬部外品 ( 令第二十条第二項の規定により製造管理又は品質管理に注意を要するものとして厚生労働大臣が指定するものに限る ) の製造業者又は法第十三条の三第一項の認定を受けた医薬品等外国製造業者 ( 以下 認定医薬品等外国製造業者 という ) は その製造所における製造管理又は品質管理の方法を 法第十四条第二項第四号の厚生労働省令で定める基準に適合させなければならない 一専らねずみ はえ 蚊 のみその他これらに類する生物の防除のために使用されることが目的とされている医薬品 ( 以下 防除用医薬品 という ) のうち 人の身体に直接使用されることのないもの二専ら滅菌又は消毒に使用されることが目的とされている医薬品 ( 以下 滅菌消毒用医薬品 という ) のうち 人の身体に直接使用されることのないもの三専ら前二号に掲げる医薬品の製造の用に供されることが目的とされている原薬たる医薬品四生薬を粉末にし 又は刻む工程のみを行う製造所において製造される医薬品五薬局製造販売医薬品六医療の用に供するガス類のうち 厚生労働大臣が指定するもの七前各号に掲げるもののほか 日本薬局方に収められている物のうち 人体に対する作用が緩和なものとして厚生労働大臣が指定するもの

厚生労働省令の抜粋 医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準に関する省令 (GMP) ( 製造管理 ) 第十条製造業者等は 製造部門に 手順書等に基づき 次に掲げる製造管理に係る業務を適切に行わせなければならない 一製造工程における指示事項 注意事項その他必要な事項を記載した製造指図書を作成し これを保管すること 二製造指図書に基づき製品を製造すること 三製品の製造に関する記録をロットごと ( ロットを構成しない製品については製造番号ごと 以下同じ ) に作成し これを保管すること 四製品の資材についてロットごとにそれが適正である旨を確認するとともに その結果に関する記録を作成し これを保管すること 五製品等についてはロットごとに 資材については管理単位ごとに適正に保管し 出納を行うとともに その記録を作成し これを保管すること 六構造設備の清浄を確認するとともに その結果に関する記録を作成し これを保管すること 七職員の衛生管理を行うとともに その記録を作成し これを保管すること 八構造設備を定期的に点検整備するとともに その記録を作成し これを保管すること また 計器の校正を適切に行うとともに その記録を作成し これを保管すること 九製造 保管及び出納並びに衛生管理に関する記録により製造管理が適切に行われていることを確認し その結果を品質部門に対して文書により報告すること 十その他製造管理のために必要な業務 ( 品質管理 ) 第十一条製造業者等は 品質部門に 手順書等に基づき 次に掲げる製品の品質管理に係る業務を計画的かつ適切に行わせなければならない 一製品等についてはロットごとに 資材については管理単位ごとに試験検査を行うのに必要な検体を採取するとともに その記録を作成し これを保管すること 二採取した検体について ロットごと又は管理単位ごとに試験検査 ( 当該製造業者等の他の試験検査設備又は他の試験検査機関を利用して自己の責任において行う試験検査であって 当該利用につき支障がないと認められるものを含む 以下同じ ) を行うとともに その記録を作成し これを保管すること 三製品 ( 医薬品 医薬部外品 化粧品及び再生医療等製品の品質管理の基準に関する省令 ( 平成十六年厚生労働省令第百三十六号 ) 第九条第二項の市場への出荷の可否の決定に供されるものに限る 第二十八条第一項において同じ ) について ロットごとに所定の試験検査に必要な量の二倍以上の量を参考品として 製造された日から当該製品の有効期間又は使用の期限 ( 以下単に 有効期間 という ) に一年 ( 放射性医薬品に係る製品にあっては一月 ) を加算した期間適切な保管条件の下で保管すること ただし ロットを構成しない製品については この限りでない 四試験検査に関する設備及び器具を定期的に点検整備するとともに その記録を作成し これを保管すること また 試験検査に関する計器の校正を適切に行うとともに その記録を作成し これを保管すること 五第二号の試験検査の結果の判定を行い その結果を製造部門に対して文書により報告すること 六その他品質管理のために必要な業務 ( 以下略 ) 医薬品 医薬部外品 化粧品及び再生医療等製品の品質管理の基準に関する省令 (GQP) ( 市場への出荷の管理 ) 第九条医薬品の製造販売業者は 品質管理業務手順書等に基づき 製造管理及び品質管理の結果が適正に評価され 市場への出荷の可否の決定が適正かつ円滑に行われていることを確保するとともに 適正に当該決定が行われるまで医薬品を市場へ出荷してはならない 2 医薬品の製造販売業者は 品質管理業務手順書等に基づき 品質保証部門のあらかじめ指定した者

又は当該製品の製造業者に 製造管理及び品質管理の結果を適正に評価させ 市場への出荷の可否の決定をロットごと ( ロットを構成しない医薬品については製造番号ごと 以下同じ ) に行わせるとともに その結果及び出荷先等市場への出荷に関する記録を作成させなければならない 3 前項に定める市場への出荷の可否の決定等の業務を行う者は 当該業務を適正かつ円滑に遂行しうる能力を有する者でなければならない 4 医薬品の製造販売業者は 品質保証責任者以外の者が市場への出荷の可否の決定を行う場合においては その者に市場への出荷の可否の決定の結果等を品質保証責任者に対して文書により適正に報告させなければならない 5 医薬品の製造販売業者が第二項に定める業務を製造業者に行わせる場合には 次の各号に掲げる事項によらなければならない 一あらかじめ 製造業者と次に掲げる事項を取り決めること イ製造業者が行う市場への出荷の管理に関する手順ロ第二項の業務を行う者を当該製品の製造所の中からあらかじめ指定すること ハイに規定する手順からの逸脱等があった場合には 製造業者は速やかに品質保証責任者に対して文書により報告し 品質保証責任者の指示に基づき 市場への出荷の可否の決定及び市場への出荷を行うこと ニ製造業者は 市場への出荷に係る業務が適正かつ円滑に実施されていることについて 製造販売業者による定期的な確認を受けること 二品質保証部門のあらかじめ指定した者に 前号ニに規定する確認及びその結果に関する記録の作成を適正に行わせること 三製造業者が行う市場への出荷に係る業務に関し 改善が必要な場合には 品質保証責任者に 次に掲げる業務を行わせること イ当該製造業者に対して所要の措置を講じるよう文書により指示すること ロ当該製造業者に対して当該措置の実施結果の報告を求め その報告を適正に評価し 必要に応じてその製造所を実地に確認し その結果に関する記録を作成すること ハロの評価及び確認の結果を医薬品等総括製造販売責任者に対して文書により報告すること 四品質保証責任者以外の者に 第二号に規定する確認及び記録の作成を行わせる場合には その者に その結果を品質保証責任者に対して文書により報告させること 6 医薬品の製造販売業者は 品質管理業務手順書等に基づき 市場への出荷の可否の決定を行う者に対し 適正かつ円滑に市場への出荷の可否の決定を行うために必要な当該医薬品に係る品質 有効性及び安全性に関する情報を適正に提供しなければならない ( 適正な製造管理及び品質管理の確保 ) 第十条医薬品の製造販売業者は 品質管理業務手順書等に基づき 品質保証部門のあらかじめ指定した者に 次に掲げる業務を行わせなければならない 一当該製造業者等における製造管理及び品質管理が 法第十四条第二項第四号及び第十八条第二項の規定に基づき厚生労働省令で定める基準及び事項並びに第七条に規定する取決めに基づき適正かつ円滑に実施されていることを定期的に確認し その結果に関する記録を作成すること 二品質保証責任者以外の者が前号に規定する確認及び記録の作成を行う場合においては その結果を品質保証責任者に対して文書により報告すること 2 医薬品の製造販売業者は 製造業者等の製造管理及び品質管理に関し 改善が必要な場合には 品質管理業務手順書等に基づき 品質保証責任者に 次に掲げる業務を行わせなければならない 一当該製造業者等に対して所要の措置を講じるよう文書により指示すること 二当該製造業者等に対して当該措置の実施結果の報告を求め その報告を適正に評価し 必要に応じてその製造所等を実地に確認し その結果に関する記録を作成すること 三前号の評価及び確認の結果を医薬品等総括製造販売責任者に対して文書により報告すること ( 以下略 )