平成 30 年度 自動車局税制改正要望の概要 平成 29 年 8 月 国土交通省自動車局

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平成 29 年度自動車取得税の軽減措置について 平成 29 年度の自動車取得税の軽減措置について 次のとおり変更がありました 平成 29 年 4 月岐阜県 エコカー減税 及び 中古車の取得に係る課税標準の特例措置 の対象範囲を平成 32 年度燃費基準の下で見直し 政策インセンティブ機能を強化した上で

自動車取得税の 税率の特例 ( 法附則第 12 条の 2 の 2 第 12 条の 2 の 3 第 12 条の 2 の 5) 電気自動車 ( 燃料電池自動車を含む ) 天然ガス自動車 対象車両新車中古車 平成 30 年排出ガス規制適合又は平成 21 年排出ガス規制 NOx10% 以上低減 プラグインハ

平成 31 年度自動車取得税の軽減措置について 平成 31 年度の自動車取得税の軽減措置について 次のとおり変更がありました 平成 31 年 4 月岐阜県 エコカー減税 について 環境インセンティブ機能を強化する観点から 軽減割合等の見直しを行いました なお 平成 31 年 4 月 1 日から平成

< 軽量車 ( 車両総重量.5t 以下のバス トラック )> 天然ガス自動車 30 規制適合又はポスト新長期規制からOx0% 低減 ガガソソリリンンハ自イ動ブ車リッド自動車 平成 30 年排出ガス基準 50% 低減達成車又は平成 7 年排出ガス基準 75% 低減達成車 ( ) かつ 平成 7 年度燃

平成 29 年度自動車局税制改正要望結果 1. 車体課税の見直し ( 自動車重量税 自動車取得税 自動車税 軽自動車税 ) 平成 28 年度与党税制改正大綱等に沿って 以下のとおり見直しを行う 1 自動車重量税のエコカー減税 自動車取得税のエコカー減税及び各種特例措置並びに自動車税及び軽自動車税のグ

( 参考 ) 新エコカー減税 ( 自動車重量税 自動車取得税 ) の概要 ( 平成 24 年度改正 ) 乗用車等 ( 乗用車 車両総重量 2.5t 以下のバス トラック ) 対象 要件等 プラグインハイブリッド自動車クリーンディーゼル乗用車 ( 平成 21 年排ガス規制適合の乗用車 ) ガソリン自動

自動車税 平成 31 年 10 月の消費税率 10% への引上げ時に 自動車取得税が廃止となり 自動車取得時に新たに自動車税環境性能割が課税されます また 現行の自動車税は 自動車税種別割に名称変更されます 1 自動車税 ( 平成 31 年 10 月 1 日以降は 自動車税種別割 ) この税金は 自

自動車の車体課税の見直しについて 平成 23 年 11 月 15 日 国土交通副大臣松原仁 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

平成 29 年度自動車局税制改正要望事項 1. 車体課税の見直し ( 自動車重量税 自動車取得税 自動車税 軽自動車税 ) 平成 28 年度与党税制改正大綱等及び 消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置 に沿って 以下の方向で所要の見直しを行う 1 自動車取得税については 消費税率 10% への

(*2) ハイブリッド自動車 ハイブリッドバス トラック ハイブリッド乗用車等車両総重量 3.5t 以下は 車 (*4) かつ燃費基準 +25% 達成車 (*5) 車両総重量 3.5t 超は重量車 車 (*9) かつ重量車燃費基準達成車 (*7) (*3) クリーンディーゼル乗用車平成 21 年排出

( 参考 ) エコカー減税 ( 自動車重量税 自動車取得税 ) の概要 ( 平成 26 年度改正 ) 乗用車等 ( 乗用車 車両総重量 2.5t 以下のバス トラック ) 対象 要件等 プラグインハイブリッド自動車クリーンディーゼル乗用車 ( 平成 21 年排ガス規制適合の乗用車 ) 燃費性能 (

平成 30 年 1 月現在禁無断転載 複製 7 平成 29 年度の税制改正の概要について エコカー減税 ( 自動車重量税 自動車取得税 ) の概要 適用期間 自動車取得税( 取得税 ): 平成 29 年 4 月 1 日 ~ 平成 31 年 3 月 31 日 自動車重量税( 重量税 ): 平成 29

0表紙

< 新車新規登録等時における自動車重量税の税額 > 平成 30 年 5 月 1 日以降に新車新規登録をする乗用車 ( 軽自動車及びハイブリッド自動車を除く ) については 排ガス規制要件を満たし かつ平成 27 年度燃費基準 +10% を達成している車両については 納付すべき税額がとなります 1.

エコカー減税グリーン化特例(自動車税 軽自動車税)(自動車税 軽自動車税)環境性能割車体課税の見直し ( 自動車重量税 自動車取得税 自動車税 軽自動車税 ) トラック バス タクシーについては 営自格差 を堅持するとともに 一部見直しを行った上で エコカー減税 グリーン化特例を 2 年間延長 また

- 1 - 国土交通省告示第三百十九号高齢者 障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律の一部を改正する法律(平成三十年法律第三十二号)の一部の施行に伴い 移動等円滑化の促進に関する基本方針において移動等円滑化の目標が定められているノンステップバスの基準等を定める告示の一部を改正する告示を次のように

本章では 衝突被害軽減ブレーキ 車線逸脱警報 装置 等の自動車に備えられている運転支援装置の特性 Ⅻ. 運転支援装置を 備えるトラックの 適切な運転方法 と使い方を理解した運転の重要性について整理しています 指導においては 装置を過信し 事故に至るケースがあることを理解させましょう また 運転支援装

資料 1 平成 27 年度税制改正の大綱 ( 抜粋 ) 平成 27 年 1 月 14 日閣議決定 四消費課税 5 車体課税の見直し ( 国税 ) (1) 排出ガス性能及び燃費性能の優れた環境負荷の小さい自動車に係る自動車重量税の等の特例措置 ( いわゆる 自動車重量税のエコカー減税 ) について 次

【資料8】車両安全対策の事後効果評価rev4

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

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自動車税税額表 ( 証紙徴収分 ) - 平成 31 年 4 月 - 秋田県税務課

確定版 平成 31 年度 エコカー減税等概要 平成 31 年 3 月 28 日

平成18年度地方税制改正(案)について

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

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1. この税額表は 4 月 1 日から翌年 2 月末日までの間に新規登録 ( 中古新規含む ) をする自動の自動税の税額を 自家用 営業用別 登録の月別にまとめたものです 新規登録 ( 中古新規含む ) の際は 登録手続きと同時に証紙代金収納計器 ( 自動会議所に備え付けてあります ) により自動税

< 新車新規登録等時における自動車重量税の税額 > 乗用車については 平成 27 年度燃費基準 +5% 達成かつ平成 17 年排ガス規制 75% 低減又は平成 27 年度燃費基準 +5% 達成かつ平成 30 年排ガス規制 50% 低減のものは 平成 29 年 5 月 1 日から平成 30 年 4 月

平成 28 年度税制改正の概要 1. 復興特区関係 * (1) 機械等に係る特別償却等の特例措置の5 年延長及び要件の緩和 * 要件緩和 : 建築物整備事業 ( テナント建物 ) の構造要件について まちなか再生計画に位置付けられた場合には 非耐火構造でも対象となるよう緩和 (2) 被災雇用者等を雇

租税特別措置法 ( 自動車重量税関係 ) の改正 701

新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備する観点や低炭素化 循環型の持続可能な社会の実現の観点から 中古住宅取得や増改築等工事の適用要件の合理化や増改築等工事の対象を拡充することにより 中古住宅の流通促進 住宅ストックの循環利用に資する (

2 政策体系における政策目的の位置付け 3 達成目標及び測定指標 4-5 福島 震災復興 租税特別措置等により達成しようとする目標 政策の達成目標と同じ 租税特別措置等による達成目標に係る測定指標 仮設施設の整備数 8 有効性等 政策目的に対する租税特別措置等の達成目標実現による寄与 東日本大震災で

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( 事業所税の課税標準の特例 ) 第三十三条 ( 略 ) 2~5 ( 略 ) 6 平成二十九年四月一日から平成三十一年三月三十一日までの期間 ( 以下この項において 補助開始対象期間 という ) に政府の補助で総務省令で定めるものを受けた者が児童福祉法第六条の三第十二項に規定する業務を目的とする同法


注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

p33-36 (自動車税)

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

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車種等 燃費基準 排出ガス基準 石油ガス自動車 平成 30 年 4 月 30 日までの間 クリーンディーゼル乗用車 超 3.5 t 以下の乗合自動車 貨物自動車 平成 30 年排出ガス規制適合平成 21 年排出ガス規制適合平成 30 年排出ガス規制適合 ディーゼル車 車両総重量 3.5t 超の乗合自

大阪府条例等の公布に関する条例 ( 昭和 27 年大阪府条例第 4 号 ) 第 2 条ただし書の規定により 大阪府税条例等の一部を改正する条例 ( 平成 31 年大阪府条例第 83 号 ) を 平成 31 年 3 月 29 日午後 7 時 48 分に 府庁前の掲示場に次のとおり掲示して公布した 平成

新又は延長を必要とする理由設 拡充⑴ 政策目的 1 社会保障 税一体改革大綱 ( 平成 24 年 2 月 17 日閣議決定 ) 等に基づき 自動車取得税及び自動車重量税について 廃止 抜本的な見直しを強く求める 等とした平成 24 年度税制改正における与党の重点要望に沿って 国 地方を通じた関連税制

車種等 燃費基準 排出ガス基準 石油ガス自動車 平成 30 年 4 月 30 日までの間 クリーンディーゼル乗用車 車両総重量 2.5t 超 3.5 t 以下の乗合自動車 貨物自動車 平成 30 年排出ガス規制適合平成 21 年排出ガス規制適合平成 30 年排出ガス規制適合 ディーゼル車 車両総重量

本要望に対応する縮減案 3 自動車の取得段階では消費税と自動車取得税が二重課税となっており 保有段階でも自動車重量税のほかに自動車税 ( 又は軽自動車税 ) の 2 つの税が課されており 自動車ユーザーに対して複雑かつ過大な負担を強いている 特に 移動手段を車に依存せざるをえず複数台を保有する場合が

新車販売台数のシェア 分析の前提条件 燃費 [km/l] 燃料種別新車販売台数のシェアは 自動車産業戦略 の平成 42 年度のシェアに向かって線形に変化し 技術開発等により乗用車販売平均燃費も改善すると仮定 2 この仮定を踏まえつつ 平成 27 年度燃費基準と平成 32 年度燃費基準の

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改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

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平成21年度 環境省重点施策


て具体的な結論を得る その際 累次の与党税制改正大綱に則り 原因者負担 受益者負担としての性格等を踏まえる なお 消費税率 10% への引上げの前後における駆け込み需要及び反動減の動向 自動車をめぐるグローバルな環境 登録車と軽自動車との課税のバランス 自動車に係る行政サービス等を踏まえ 簡素化 自

( 太陽光 風力については 1/2~5/6 の間で設定 中小水力 地熱 バイオマスについては 1/3~2/3 の間で設定 )) 7 適用又は延長期間 2 年間 ( 平成 31 年度末まで ) 8 必要性等 1 政策目的及びその根拠 租税特別措置等により実現しようとする政策目的 長期エネルギー需給見通

消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置

はじめに 一般社団法人日本自動車会議所は 自動車の生産 販売 使用の各段階にわたる総合団体として クルマ社会の健全な発展に貢献し 持続可能な社会の構築に寄与するため 諸課題に取り組んでおります 当会議所が最重要課題の 1 つとして掲げている 税制 に関しましては 過重で複雑な自動車関係諸税の負担軽減

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7 自動車重量税及び自動車取得税の特例措置 ここに掲載の情報は 平成 22 年度税制改正における自動車重量税 自動車取得税の特例措置の対象となる自動車の一覧をまとめたものです 特例措置の内容は下記のとおりです 記 自動車重量税及び自動車取得税の特例措置の内容 対象 :1 電気自動車 ( 燃料電池自動

平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

平成 29 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名既存住宅のリフォームに係る特例措置の拡充 税目所得税 ( 国土交通省 ) 既存住宅流通 リフォーム市場の活性化に向けて 耐震性 省エネ性 耐久性に優れた良質な住宅ストックの形成を促進するため 既存住宅の耐震 省

地方税法等の一部を改正する法律案の概要 総務省 1 地方法人課税における新たな偏在是正措置 平成 31 年 10 月 1 日施行 都市 地方の持続可能な発展のための地方税体系の構築の観点から 特別法人事業税及び特別法人事業譲与税に関する法律案 において特別法人事業税 ( 国税 ) を創設することに併

【資料1】高齢運転者に係る交通事故分析

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資料1 自動車WG中長期ロードマップ中間報告

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平成20年度税制改正(地方税)要望事項

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( おさらい ) 自動運転とは レベルレベル1 レベル2 レベル3 レベル4 定義 加速 操舵 制動のいずれかの操作をシステムが行う 加速 操舵 制動のうち複数の操作を一度にシステムが行う ( 自動運転中であっても 運転責任はドライバーにある ) 加速 操舵 制動をすべてシステムが行い システムが要

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

スライド 1

平成26年 自動車関係税制のあり方に関する検討会

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車体課税の見直しの考え方 ( 地方税 ) < 当面の対応 > 環境への配慮 我が国自動車産業の技術的優位性の確保 向上等の観点から 一律の負担軽減ではなく 環境性能等に優れた戦略的商品の普及を重点的に促進していくという視点が重要 自動車取得税 一律の負担軽減は 環境性能が劣る自動車が相対的に有利とな

図 1 運転者 ( 原付以上 ) の法令違反別事故件数 (2015 年 ) 出典 : 警察庁 平成 27 年度における交通事故発生状況 表 1 自動運転のレベル出典 : 自動走行ビジネス検討会資料を基に JAEF 作成 加速 ( アクセル ) の自動化 =クルーズコントロール ( アクセルペダルを踏

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平成 28 年度税制改正に関する内閣府 主要望のポイント 1 少子化対策の推進 ( 新設 2 件 拡充 1 件 ) 三世代同居に係る税制上の軽減措置の創設 ( 国税 ) 高齢者や若い世代の希望に応じた家族関係や地域とのつながり 子育て世代の子育ての態様について各人の希望を実現するため 一定の条件を満

大型バスの安全対策の現状について 平成 26 年度第 1 回車両安全対策検討会平成 26 年 6 月 17 日 安全 - 資料 4 大型バスは一旦事故を起こすと被害が大きくなり 社会的な影響が大きいことから これまでもシートに関する規制強化等様々な安全対策を実施 本年 3 月の北陸道のバス事故を踏ま

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2 政策体系における政策目的の位置付け 3 達成目標及び測定指標 1. 地球温暖化対策の推進 1-2 国内における温室効果ガスの排出抑制 租税特別措置等により達成しようとする目標 2030 年の電源構成における再生可能エネルギーの割合を 22~24% とする 租税特別措置等による達成目標に係る測定指

寄附文化の醸成に係る施策の実施状況 ( 平成 26 年度に講じた施策 ) 別紙 1 < 法律 制度改正 > 総務省 ふるさと納税の制度拡充 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 学校法人等への個人寄附に係る税額控除の要件の緩和 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 特例控除の上限の引上げ

平成 30 年度与党税制改正大綱の概要 基本的考え方 我が国経済の成長軌道を確かなものとするため 生産性革命 と 人づくり革命 を断行するとともに 人生 100 年時代を見据え 誰もが生きがいを感じられる 一億総活躍社会 を作り上げる必要がある このため 税制面においては 働き方の多様化を踏まえ 様

②平成29年度環境省関係税制改正について

PowerPoint プレゼンテーション

国土強靱化に資する関係府省庁の税制改正事項は以下のとおり 1. 直接死を最大限防ぐ 新設 1 高規格堤防整備事業に伴う高規格堤防特別区域内の新築の家屋に係る税額の減税措置の創設 ( 固定資産税 ) 人口 資産等が高密度に集積したゼロメートル地帯等を抱える大河川において 堤防決壊による壊滅的な被害を防

目次 ( 今回説明する事項 ) 平成 24 年度国土交通省税制改正要望 ( 主要項目 ) Ⅰ. 暮らしの安全 安心確保関連税制 2 Ⅱ. 成長戦略 地域の経済活性化関連税制 3 Ⅲ. 低炭素 循環型社会関連税制 4 平成 24 年度国土交通省税制改正要望に係る経済効果を示す事例 住宅取得等資金に係る

新とする理由⑴ 政策目的 車体課税については 平成 23 年度税制改正大綱において エコカー減税の期限到来時までに 地球温暖化対策の観点や国及び地方の財政の状況を踏まえつつ 当分の間として適用される税率の取扱いを含め 簡素化 グリーン化 負担の軽減等を行う方向で抜本的な見直しを検討 することとされて

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速度規制の目的と現状 警察庁交通局 1

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初任運転者に対する指導内容 ( 座学 ) 菰野東部交通株式会社 指導教育の内容 事業用自動車の安全な運転に関する基本的事項 道路運送法その他の法令に基づき運転者が遵守すべき事項及び交通ルール等を理解させるとともに 事業用自動車を安全に運転するための基本的な心構えをしゅうとくさせる ( 事業用自動車に

03 【資料1】自動走行をめぐる最近の動向と今後の調査検討事項

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

富士見市都市計画税条例 ( 昭和 46 年条例第 40 号 ) 新旧対照表 ( 第 1 条による改正 )( 専決 ) 新 旧 附則 附則 ( 改修実演芸術公演施設に対する都市計画税の減額の規定の適用を受けようとする者がすべき申告 ) 6 法附則第 15 条の11 第 1 項の改修実演芸術公演施設につ

新設 拡充又は延長を必要とする理地方公共団体の実施する一定の地方創生事業に対して企業が寄附を行うことを促すことにより 地方創生に取り組む地方を応援することを目的とする ⑴ 政策目的 ⑵ 施策の必要性 少子高齢化に歯止めをかけ 地域の人口減少と地域経済の縮小を克服するため 国及び地方公共団体は まち

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平成 30 年度 自動車局税制改正要望の概要 平成 29 年 8 月 国土交通省自動車局

平成 30 年度自動車局税制改正要望事項 1. 先進安全技術を搭載したトラック バスに係る特例措置の拡充 延長 ( 自動車重量税 自動車取得税 ) 交通事故の防止及び被害の軽減のため 衝突被害軽減ブレーキ 車両安定性制御装置を搭載したトラック バスに係る特例措置を自動車重量税について 3 年間延長する また 車線逸脱警報装置を備えたトラック バスに係る特例措置の対象を拡充する 2. バリアフリー車両に係る特例措置の延長 ( 自動車重量税 ) 高齢者 障害者等の移動上の利便性及び安全性の向上を図るため バリアフリー車両 ( ノンステップ バス リフト付きバス ユニバーサルデザインタクシー ) に係る特例措置を 3 年間延長する 3. 自動車取得税の免税点に係る特例措置の延長 ( 自動車取得税 ) 省資源化及び循環型社会形成の促進等の観点から 中古自動車の流通の活性化を図るため 自動 車取得税の免税点に係る特例措置を 1 年 6 ヵ月間延長する 4. その他 公共の危害防止のために設置された施設又は設備に係る課税標準の特例措置の延長 ( 固定資産税 ) 地球環境の保護及び公害の防止を図るため 自動車整備事業者等が取得する廃油処理装置等に係 る課税標準の特例措置を 2 年間延長する -1-

先進安全技術を搭載したトラック バスに係る特例措置の拡充 延長 ( 自動車重量税 自動車取得税 ) 車線逸脱警報装置を備えたトラック バスについて 自動車重量税及び自動車取得税の特例措置を拡充する 衝突被害軽減ブレーキ 車両安定性制御装置を備えたトラック バスについて 自動車重量税の特例措置を延長する 第 10 次交通安全基本計画 ( 平成 28 年 3 月 ) において平成 32 年までに死者数を2,500 人以下とする政府目標が掲げられている中 平成 28 年の交通事故死者数は3,904 人となっており 更なる取組みの強化が必要 特に関越自動車道における高速ツアーバス事故 ( 平成 24 年 4 月 ) 軽井沢スキーバス事故 ( 平成 28 年 1 月 ) に見られるとおり トラック バス等の大型車両は 事故発生時の被害が大きくなるおそれが強い ドライバーの安全運転を支援する 先進安全技術 には 高い事故防止 被害軽減効果が期待されるため トラック バスの先進安全技術の基準化 義務化を進めているが 装置価格が高額で購入者の負担が大きいことから 義務化までの間 税制上の特例を講じることにより 装置の早期普及を促進する必要がある 要望の概要転覆を防止する 特延長要延長 ➀ 衝突被害軽減ブレーキ ➁ 車両安定性制御装置 3 車線逸脱警報装置 前方の障害物との衝突を予測して警報し 衝突被害を軽減するために制動を制御 - 2 - の内死亡事故 負傷事故 全事故件数 4,863 件 894,281 件 事故低減効果 350 件 (7.2%) 51,241 件 (5.7%) 車両の横滑りの状況に応じて 制動力や駆動力を制御し 横滑りや ( 件 ) 250 200 150 100 50 0 44% 死亡事故件数 ( 実績値 ) 装置普及後の事故件数 ( 推計 ) 車のカメラが車線の位置を認識して 自動車が車線からはみ出しそうになった場合やはみ出した場合に 音や警告灯などでドライバーに知らせる 死亡事故 負傷事故 全事故件数 4,773 件 731,915 件 事故低減効果 165 件 (3.5%) 4,838 件 (0.7%) 例措置容拡充拡充 24% 1 装置装着 拡充 拡充 ( 上記 3の装置 ) 25% 軽減 ( 初回のみ ) 取得価額から175 万円控除 36% ( 平成 22~25 年計 ) 平成 22 年事故件数より試算事故件数は全車種区分の総計車両単独正面衝突計 平成 21 年事故件数より試算事故件数は全車種区分の総計上記 ➀ 2の装置自動車重量税 ( 国税 ) 自動車取得税 ( 地方税 ) 対象期間対象車両自動車重量税自動車取得税 1 装置装着 50% 軽減 ( 初回のみ ) 取得価額から350 万円控除トラック 平成 27 年 5 月 1 日 ~ 2 装置装着 75% 軽減 ( 初回のみ ) 取得価額から525 万円控除バス平成 30 年 4 月 30 日延長上記の特例措置上記参照延長望トラック バス 平成 30 年 5 月 1 日 ~ 平成 33 年 4 月 30 日 (3 年間 ) 拡充 平成 29 年 4 月 1 日 ~ 平成 31 年 3 月 31 日 平成 30 年 4 月 1 日 ~ 平成 31 年 3 月 31 日 (1 年間 )

バリアフリー車両に係る特例措置の延長 ( 自動車重量税 ) バリアフリー車両に係る自動車重量税の特例措置を 3 年間延長する 高齢者 障害者を含むすべての人々が安心して生活することができるユニバーサル社会の実現や 2020 年 ( 平成 32 年 ) の東京オリンピック パラリンピックの円滑な実施に向けて バリアフリー車両の普及を加速させていく必要がある 施策の目標 バリアフリー法に基づく 移動等円滑化の促進に関する基本方針 による目標 平成 32 年度 [ ] 内は平成 27 年度末の実績 1 ノンステップバス : 約 70%[ 現状 :50.1%] 2 リフト付きバス : 約 25%[ 現状 :5.9%] 3 福祉タクシー (UD タクシー等 ): 約 28,000 台 [ 現状 :15,026 台 ] ノンステップバス 乗合バス事業者 ( 路線定期運行に限る ) リフト付きバス タクシー事業者 ユニバーサルデザインタクシー (UD タクシー ) - 3 - ( 乗車定員 30 人以上 ) ( 乗車定員 30 人未満 ) 要望の概要 特例措置の内容 1 ノンステップバス 2 リフト付きバス 3 ユニバーサルデザインタクシー (UD タクシー ) 初回分を免税 要望 現行のバリアフリー車両に係る自動車重量税の特例措置について 3 年間延長する

自動車取得税の免税点に係る特例措置の延長 ( 自動車取得税 ) 自動車取得税の免税点に係る特例措置を 1 年 6 カ月間延長する 自動車取得税の免税点を 50 万円とすることにより 新車登録から 1~2 回目の車検 (3~5 年経過 ) 頃の中古車が特例措置の対象 取得価額 ( 千円 ) 1,500 1,000 1,500 < 例 > 登録車 ( 自家用 新車取得価額 150 万円 ) のケース ( 減価償却 :6 年間 定率法 ) 取得価額 ( 千円 ) 1,021-4 - 中古車ユーザーの購買意欲を助け 成熟化した我が国の中古車市場の維持 活性化に寄与 自動車のリユースの促進 ( 省資源化及び循環型社会形成の促進 ) 500 ( 現行免税点 ) 150 10 ( 本則免税点 ) 0 696 0 0 1 2 3 4 5 6 7 経過年数 ( 年 ) 課税額 ( 千円 ) 45.0 30.6 20.8 14.2 9.6 6.5 0.0 0.0 ( 取得価額の3%) 免税点が 50 万円の場合 非課税 474 322 219 150 免税点が 50 万円 15 万円となった場合 新たに課税対象に 0 要望の概要 特例措置の内容 自動車取得税 取得価額が 50 万円以下の自動車の取得に係る自動車取得税を免税 ( 本則上の免税点 15 万円 ) 要望 現行の措置を 1 年 6 カ月間 ( 平成 30 年 4 月 1 日 ~ 平成 31 年 9 月 30 日 ) 延長する

公共の危害防止のために設置された施設又は設備に係る課税標準の特例措置の延長 ( 固定資産税 ) 自動車整備事業者等が取得する廃油処理装置等に係る課税標準の特例措置を 2 年間延長する 廃油処理装置 水質汚濁防止法に基づき 水質汚濁を防止するため 廃油処理装置等を設置する等の手段を講じて公害防止を図る必要がある 油水分離槽 排水処理装置 - 5 - 事業者が取得する廃油処理装置等に係る税制上の優遇措置を行うことにより 廃油処理装置等の整備を促進し 地球環境の保護 公害の防止を推進することが必要 自動車整備業は事業の性質上 部品や下部洗浄を行う必要があり その際 廃油や廃水が生じる 要望の概要 特例措置の内容水質汚濁防止法による一定の工場又は事業場に新設する廃油処理装置等に係る固定資産税の課税標準の特例措置 固定資産税 課税標準の特例 1 複数の市町村にまたがる資産 1/3 2その他の資産市町村の条例で定める割合 (1/6~1/2) 要望 現行の措置を 2 年間 ( 平成 30 年 4 月 1 日 ~ 平成 32 年 3 月 31 日 ) 延長する