HDE Controller X 1-9. LDAP

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HDE Controller X 1-9. LDAP

LDAP 概要 LDAP(Lightweight Directory Access Protocol) は 主にネットワークを利用するユーザーのアカウント情報やメールアドレスなど 環境に関する情報を管理 検索するのに用いられるサービスです LDAP にアカウント情報 (LDAP アカウント ) を登録し この情報で認証を行えば 同一ユーザーが複数のコンピューターを使用するような場合でもそれぞれのコンピューターにアカウントを登録する必要がなく パスワードの管理も 1 つで済むため アカウント管理が非常に容易になります HDE Contoller では LDAP アカウントによる認証 (LDAP 認証 ) の許可や LDAP アカウントの登録が管理画面から容易に行えます LDAP 通信の暗号化 LDAP サーバーとクライアントとの通信は 通常 389 ポートを使用して行われます LDAP の通信内容には アカウント情報など重要な情報が含まれる場合があるので 通信内容を暗号化し盗聴を防止することも可能です 通信内容の暗号化は 暗号化専用ポート (ldaps:636) を使用する SSL と クライアント側の暗号化サポート状況を確認して暗号化の可否を決定し暗号化するものもしないものも通常ポート (ldap:389) を使用する STARTTLS が選択できます LDAP 認証が可能な主なサービス LDAP 認証が可能な主なサービスは次のようなものです HDE Controller の管理画面 login telnet ssh ftp (vsftpd) pop3 imap (dovecot) smtp auth (postfix) smb 148 HDE Controller X ユーザーマニュアル

CD-ROM などディストリビューションメディアに含まれるパッケージの不具合で LDAP 認証が行えないなどの問題が発生する場合があります LDAP 認証を行う前に 必ずディストリビューターが提供する最新パッケージにアップデートしてください LDAP 認証を行うために必要な作業 LDAP 認証を行う場合の大まかな作業は次のようになります (1) LDAP サーバーの構築 / 設定 HDE Contoller が想定する環境に設定された LDAP サーバーが必要です 存在しない場合は ディストリビューションメディア (CD-ROM 等 ) から OpenLDAP のサーバーパッケージを LDAP サーバーを構築するコンピューターにインストールします OpenLDAP サーバーをインストールしたコンピューター上の管理画面で LDAP - サーバー基本設定 および データベース作成 を選択し OpenLDAP サーバーの設定を行います 詳細は この後の サーバー基本設定 及び データベース作成 の項を参照ください (2) LDAP 認証の許可 HDE Contoller が想定する環境に設定された LDAP サーバーが準備できたら LDAP 認証を許可するコンピューター上の管理画面を表示します 管理画面で LDAP - クライアント基本設定 を選択し 準備しておいた LDAP サーバー名や接続する LDAP データベースの ベース DN などを設定します この作業は LDAP 認証を許可する HDE Controller がインストールされたマシン上の管理画面で行う必要があります 詳細は この後の クライアント基本設定 の項を参照ください (3) LDAP アカウントの登録 LDAP 認証を許可したコンピューター上の管理画面で LDAP アカウント管理 - ユーザー追加 を選択し LDAP アカウントを登録します この作業は LDAP 認証を許可したどのコンピューター上の管理画面からでもできます 詳細は 5-17 LDAP アカウント の節を参照ください 1-9. LDAP サーバー 149

LDAP アカウントとローカルアカウントとの差異 LDAP サーバーに登録したユーザー (LDAP アカウント ) は 各コンピューターに登録したユーザー ( ローカルアカウント ) と比べ 以下のような制限や差異があります LDAP アカウントは LDAP サーバーが稼動していない場合や通信できない場合は認証できません LDAP アカウントは ftp の使用を不許可にすることができません LDAP アカウントは APOP を使用できません LDAP アカウントは ホームディレクトリが存在しない場合があります LDAP アカウント登録作業を行ったコンピューター上には LDAP アカウント登録時にホームディレクトリが作成されます しかし その他の LDAP クライアントのコンピューター上には ホームディレクトリは作成されませんが そのコンピューターの SSH サービスを利用した時点でホームディレクトリを自動作成することもできます ( このコンピューターにも HDE Controller X / 6.x / 5.x Professional/LG Edition がインストールされている必要があります ) ホームディレクトリの自動作成 LDAP クライアントコンピュータ上の管理画面で LDAP - クライアント基本設定 の 自動ホームディレクトリ作成 をチェックしておくと ユーザーが SSH や Telnet でログインした時点 あるいは LDAP クライアントコンピュータ上の管理画面にログインした時点でホームディレクトリが存在しなければホームディレクトリを自動的に作成します ホームディレクトリの共用 自動マウントの知識がありご自身で問題解決が行える方に限定されますが どの LDAP クライアントコンピュータを利用した場合でも LDAP アカウントが同じホームディレクトリを使用したいというような運用も可能です 各 LDAP クライアントコンピュータ上の管理画面で LDAP アカウント管理 - ユーザーテンプレート の ホームディレクトリのプレフィックス をローカルアカウントのホームディレクトリとは別のファイルシステムに設定し このファイルシステムを LDAP アカウントが使用する全てのコンピューターで自動マウントするように設定しておく必要があります 150 HDE Controller X ユーザーマニュアル

自動マウントの設定についてのお問い合わせはサポート外となりますので 自動マウントの知識が十分にありご自身で問題解決が行える方以外はこの方法は絶対にご使用にならないでください HDE Contoller が想定する LDAP サーバー環境 HDE Controller が想定する LDAP サーバー環境を示します 既存の LDAP サーバーから移行する場合などの参考にしてください なお 使用するオブジェクトツリー構造 および LDIF については 初期状態の OpenLDAP サーバーに管理画面で LDAP - クライアント基本設定 からベース DN example.com を作成し アカウントの追加などを行った場合を例にしたものです (1) 使用するスキーマファイル /etc/openldap/schema/core.schema /etc/openldap/schema/cosine.schema /etc/openldap/schema/inetorgperson.schema /etc/openldap/schema/nis.schema /etc/openldap/schema/samba.schema (2) 使用するオブジェクトツリー構造 ベース DN: ユーザー情報 : グループ情報 : コンピューター情報 : dc=example,dc=com ou=users,dc=example,dc=com ou=groups,dc=example,dc=com ou=computers,dc=example,dc=com 1-9. LDAP サーバー 151

(3) LDIF # example.com dn: dc=example,dc=com objectclass: dcobject objectclass: organization dc: example o: example # Users, example.com dn: ou=users,dc=example,dc=com objectclass: organizationalunit ou: Users # Groups, example.com dn: ou=groups,dc=example,dc=com objectclass: organizationalunit ou: Groups # Computers, example.com dn: ou=computers,dc=example,dc=com objectclass: organizationalunit ou: Computers # foo, Groups, example.com dn: cn=foo,ou=groups,dc=example,dc=com objectclass: posixgroup objectclass: sambagroupmapping cn: foo gidnumber: 10001 sambasid: S-1-5-21-3330201069-3057011054-2046070042-21003 sambagrouptype: 2 displayname: foo # foo, Users, example.com dn: uid=foo,ou=users,dc=example,dc=com objectclass: top objectclass: inetorgperson objectclass: posixaccount objectclass: shadowaccount objectclass: sambasamaccount cn: foo sn: foo uid: foo uidnumber: 10001 gidnumber: 10001 152 HDE Controller X ユーザーマニュアル

homedirectory: /home/foo loginshell: /bin/bash shadowlastchange: 12971 shadowmin: 0 shadowmax: 99999 shadowwarning: 7 sambalogofftime: 2147483647 sambakickofftime: 2147483647 sambapwdmustchange: 2147483647 displayname: foo sambaacctflags: [U ] sambasid: S-1-5-21-3330201069-3057011054-2046070042-21002 sambaprimarygroupsid: S-1-5-21-3330201069-3057011054-2046070042-21003 sambahomedrive: C: sambalogonscript: foo.cmd sambaprofilepath: \\_PDCNAME_\profiles\foo sambahomepath: \\_PDCNAME_\homes sambapwdcanchange: 1120715335 sambalmpassword: A108796B6ACB1E3A25AD3B83FA6627C7 sambantpassword: 7CCBE21EA6FF186378FAFB095F5DFAD8 sambapasswordhistory: 00000000000000000000000000000000000000000000000000000000 00000000 sambapwdlastset: 1120715335 1-9. LDAP サーバー 153

1. クライアント基本設定 ユーザー グループ情報を LDAP で管理したり LDAP 上で管理されているユーザー グループ情報を参照するために必要な設定を行います メインメニュー - LDAP - クライアント基本設定 を選択します LDAP 認証 SSH telnet 等によるこのサーバーへのアクセス時の認証に LDAP 上のユーザーアカウント情報を利用するかどうかを指定します LDAP サーバー名 ポート番号 参照する LDAP サーバーを FQDN または IP アドレスで指定します LDAP サーバーのポート番号を指定します 通常は 389 番ポートが使用されます 154 HDE Controller X ユーザーマニュアル

ベース DN 検索 ベース DN ルート DN LDAP サーバー ポート番号 SSL/TLS 利用 を指定した後に 検索 ボタンをクリックすることで 指定した LDAP サーバー上で管理されているベース DN を検索し 検索されたベース DN が表示されます 表示されたベース DN の左に表示されるボタンをクリックすることで ベース DN のテキストボックスに入力補完することができます ベース DN が見つからなかった場合は 以下の理由が考えられます LDAP サーバーの指定に誤りがある LDAP サーバーのポート番号の指定に誤りがある SSL/TLS の指定に誤りがある LDAP サーバーが起動していない LDAP サーバーにベース DN が設定されていない この場合 LDAP 認証が有効にならない場合がありますので 再度 LDAP サーバーの設定等を見直してください LDAP サーバー上で管理されているベース DN を指定します 前項目の ベース DN 検索 を利用することで 入力補完することができます ベース DN を管理する LDAP 管理 DN を指定します LDAP サーバーに OpenLDAP を使用している場合は LDAP サーバー設定ファイル (slapd.conf) の rootdn で指定したものを入力してください 正しい設定を行わないと この LDAP クライアントからアカウント情報の編集ができなくなります パスワード ルート DN に対するパスワードを指定します パスワード ( 再入力 ) 前項目 パスワード の再入力をします 自動ホームディレクトリ作成 SSH telnet 等の PAM 認証を利用したログインを行った際に ユーザーのホームディレクトリが存在しない場合に自動的にホームディレクトリを作成するかどうかを選択します 1-9. LDAP サーバー 155

Samba アカウントの LDAP 管理 このサーバーを Samba サーバーにする場合は Samba のユーザーアカウント情報を LDAP で管理することができます Samba のユーザーアカウントを LDAP 上で管理したい場合は選択してください この項目は samba がインストールされていないときには 表示されません Samba システム SID 検索 Samba アカウントを LDAP で管理するためは SambaSID の指定が必要となります 既に LDAP データベースで SambaSID が登録されている場合は 検索 ボタンをクリックすると既存 SambaSID が表示されます 表示された SambaSID の左のボタンをクリックするとその値が Samba システム SID の項目に補完入力されます 検索結果が表示されない場合は SambaSID がまだ登録されていませんので 初期表示されたものをそのまま設定してください この項目は samba がインストールされていないときは表示されません Samba システム SID Samba アカウントを LDAP で管理するために必要な SambaSID を入力します Samba システム SID の検索により LDAP に既に登録されている SambaSID を入力補完することができます この項目は samba がインストールされていないときは表示されません 設定する ボタンをクリックし 設定を終了します 156 HDE Controller X ユーザーマニュアル

2. サーバー基本設定 OpenLDAP サーバーでユーザー グループ情報などを管理するために必要な設定を行います メインメニュー - LDAP - サーバー基本設定 を選択します スキーマ設定 OpenLDAP サーバーが読み込むスキーマファイルの設定を行います 既に登録済みのスキーマファイルがスキーマファイル一覧に表示されます 新たなスキーマファイルを追加する場合は スキーマ追加ファイルの ファイル名 を入力し 追加 ボタンをクリックします 選択 ボタンをクリックしてファイル選択画面から選択することもできます 1-9. LDAP サーバー 157

削除 ボタンのあるスキーマファイルは設定から削除できます 削除 ボタンのないスキーマファイルは HDE Controller が必要とするスキーマファイルなので削除できません 設定する ボタンをクリックして変更内容を反映します 158 HDE Controller X ユーザーマニュアル

SSL/TLS 設定 OpenLDAP サーバーの通信内容を SSL や TLS で保護する場合に使用するサーバー証明書ファイルなどの設定を行います OpenLDAP サーバーの通信内容を SSL や TLS で保護する必要がなければ設定する必要はありません CA 証明書ファイル には 信頼する CA の証明書を含んだ PEM フォーマットのファイルを指定します サーバー証明書ファイル には サーバー証明書を含んだファイルを指定します 秘密鍵ファイル には サーバー証明書に対応する秘密鍵を含んだファイルを指定します これらのファイルは 選択 ボタンをクリックしてファイル選択画面から選択することもできます 設定する ボタンをクリックして変更内容を反映します 1-9. LDAP サーバー 159

3. データベース作成 OpenLDAP サーバーでユーザー グループ情報などを管理するために必要なデータベースの作成を行います メインメニュー - LDAP - データベース作成 を選択します 既に作成済みのデータベースがデータベース一覧に表示されます 削除 ボタンで不要なものを削除したり 編集 ボタンをクリックして設定内容を変更することもできます 新たなデータベースを追加する場合は データベース追加の ベース DN を入力し 追加 ボタンをクリックします データベース基本設定画面が表示されます 設定する ボタンをクリックして変更内容を反映します 160 HDE Controller X ユーザーマニュアル

データベース基本設定 OpenLDAP サーバーがデータを保持するために必要な設定を行います ルート DN このベース DN を管理する LDAP 管理 DN( 例 :cn=manager,dc=example,dc=com) を指定します パスワード ルート DN に付与するパスワードを指定します ここで指定したパスワードはでこのデータベースを管理する際に必要となりますので忘れないようにしてください ディレクトリ このデータベースの内容を保持するディレクトリを指定します 他のデータベースと同じディレクトリは指定できません 指定したディレクトリは LDAP サーバーが読み書きできる必要があります 既存のデータベースのディレクトリを変更することはできないので 1-9. LDAP サーバー 161

パーティションの空き容量などを考慮の上 ディレクトリを決定してください 設定ファイルに変更内容を反映させるには OK ボタンをクリックし 次に表示された画面の下にある 設定する ボタンをクリックします インデックス設定 OpenLDAP サーバーが保持するデータにインデックスを使用してアクセスできるようにする場合に設定します 実際にインデックスを作成するには この設定を行った後でインデックス作成を行う必要があります 既に登録済みのインデックス作成の属性と条件がインデックス一覧に表示されます 削除 ボタンで不要なものを削除したり 編集 ボタンをクリックして設定内容を変更することもできます 新たなインデックス作成の属性と条件を追加する場合は インデックス追加の 属性 と 条件 を入力し 追加 ボタンをクリックします インデックス一覧に追加されます 属性 インデックスを作成する LDAP データベースの属性を指定します 162 HDE Controller X ユーザーマニュアル

条件 インデックスを作成する条件を選択します 設定ファイルに変更内容を反映させるには OK ボタンをクリックし 次に表示された画面の下にある 設定する ボタンをクリックします 1-9. LDAP サーバー 163

4. インデックス作成 OpenLDAP サーバーが保持するデータにインデックスを使用してアクセスできるようにインデックス設定で指定したインデックスを作成する場合に実行します 既存のデータベースのベース DN が表示されるので インデックスを作成するベース DN を選択し 実行 ボタンをクリックします インデックスを作成している間は LDAP サーバーを停止する必要があるので サーバーステータス - サービス稼動状況 から LDAP サーバーを停止した後 インデックス作成を実行してください LDAP サーバーが停止中 LDAP アカウントは認証できないため一切のサービスを受けることができないのでご注意ください 164 HDE Controller X ユーザーマニュアル

5. バックアップ / リストア バックアップ OpenLDAP サーバーが保持するデータベースのエントリを LDIF 形式のファイルでバックアップします OpenLDAP サーバーと同じコンピューター上か 管理画面を表示しているコンピューター上にバックアップできます 既存のデータベースのベース DN が表示されるのでバックアップするベース DN を選択します バックアップを OpenLDAP サーバーと同じコンピューター上 ( サーバー内 ) のファイルに保存する場合は ファイル名 を指定し ファイル名指定の 実行 ボタンをクリックします ファイルは 選択 ボタンをクリックしてファイル選択画面から選択することもできます バックアップを管理画面を表示しているコンピューター上 ( クライアント内 ) にダウンロードする場合は ダウンロードの 実行 ボタンをクリックします 1-9. LDAP サーバー 165

バックアップ / リストアを行う間は LDAP サーバーを停止する必要があるので サーバーステータス - サービス稼働状況 から LDAP サーバーを停止した後 バックアップ / リストアを実行してください LDAP サーバーが停止中 LDAP アカウントは認証できないため一切のサービスを受けることが出来ないのでご注意ください リストア OpenLDAP サーバーが保持するデータベースのエントリをバックアップした LDIF 形式のファイルからエントリをリストアします OpenLDAP サーバーと同じコンピューター上 ( サーバー内 ) か 管理画面を表示しているコンピューター上 ( クライアント内 ) にあるバックアップファイルからリストアできます 既存のデータベースのベース DN が表示されるのでリストア先のベース DN を選択します 166 HDE Controller X ユーザーマニュアル

OpenLDAP サーバーと同じコンピューター上のバックアップファイルからリストアする場合は ファイル名 を指定し ファイル名指定の 実行 ボタンをクリックします ファイルは 選択 ボタンをクリックしてファイル選択画面から選択することもできます 管理画面を表示しているコンピューター上のバックアップファイルからリストアする場合は アップロードファイル名を指定し アップロードの 実行 ボタンをクリックします バックアップ / リストアを行う間は LDAP サーバーを停止する必要があるので サーバーステータス - サービス稼働状況 から LDAP サーバーを停止した後 バックアップ / リストアを実行してください LDAP サーバーが停止中 LDAP アカウントは認証できないため一切のサービスを受けることが出来ないのでご注意ください 1-9. LDAP サーバー 167

168 HDE Controller X ユーザーマニュアル