東名高速道路上郷スマートインターチェンジ 実施計画書 概要版 平成 29 年 2 月豊田市
目次 1. 路線名 2. 連結位置及び連結予定施設 3. 連結を必要とする理由 4. 管理 運営形態 5. 当該 ICの設置により期待される整備効果 6. 概略図面 1 2 3 4 5 11 当該インターチェンジの名称は仮称である
1. 路線名 ( 路線名 ) 第一東海自動車道 ( 東名高速道路 ) 至名古屋 至土岐 豊田松平 IC 5.0km 上郷スマート IC ( 豊田東 JCT) 至四日市 1.7km 上郷 SA 豊田南 IC 豊田 JCT 1.8km 10.7km 至東京 岡崎 IC 1
2. 連結位置及び連結予定施設 ( 連結位置 ) 上り線 : 愛知県豊田市永覚新町下り線 : 愛知県豊田市西田町 ( 連結予定施設 ) 上り線 : 市道上郷スマートインター 1 号線下り線 : 市道上郷スマートインター 2 号線 広域図 豊田勘八 IC 東名三好 IC 至名古屋 写真 1 ( 市 ) 上郷スマートインター 1 号線 豊田松平 IC 上郷スマート IC ( 市 ) 上郷スマートインター 2 号線 豊田南 IC 写真 2 豊田 JCT 至東京 岡崎 IC スマート IC 整備予定地周辺写真 1 スマート IC 整備予定地周辺写真 2 2
3. 連結を必要とする理由 (1) 産業 交通施策の観点からの必要性 上郷地区周辺は トヨタ自動車上郷工場 上郷センター 愛知トヨタ 小島プレス工業など自動車産業を中心とした日本有数の工場集積地である これらの工場を発着する物流交通の利用経路では 朝夕の通勤時間帯を中心に慢性的な渋滞が発生しており 産業活動の妨げとなっている (2) 救急医療からの必要性 当該地区から 第 3 次救急医療施設である豊田厚生病院への搬送ルートには 第 4 次渋滞対策プログラムの対象 となっている曙町交差点等があり 救急活動の妨げとなっている (3) 大規模災害への備え 東海地震等の大規模災害が発生した場合 周辺の幹線道路は交通機能が麻痺し 迅速な救援活動 物資輸送が困難となる恐れがある 愛知トヨタ 大林町 8 スマート IC 供用により以下の効果が期待される 日本経済を支える自動車産業の拠点地における産業活動を支援することが可能となる 高速道路の利用促進と交通分散により渋滞緩和を図ることが可能となる CO2 および大気汚染物質の削減により低炭素社会実現に寄与することができる 高速道路の利便性向上により救急医療活動の充実を図ることができる 緊急活動における広域防災拠点機能の充実を図ることができる 小島プレス工業 大成町 和会町上屋敷 トヨタ自動車上郷センター トヨタ自動車上郷工場 上郷 SA 上郷町 1 永覚町上長根 凡例 : 主要産業交通の利用ルート帯 : 渋滞発生箇所 3
4. 管理 運営形態 (1) 運営形態 : フルインター形式 (2) 利用方向 IN: 東京方面上り線 名古屋方面下り線 OUT: 東京方面上り線 名古屋方面下り線 (3) 運用時間 :24 時間 ( 監視員 : 上下線の料金所に1 名ずつ ( 計 2 名 ) 配置 ) (4) 対応車種 :ETC 車載器を搭載した全車種 ( 軽自動車等 普通車 中型車 大型車 特大車 ) 当該 IC 供用後も管理運営形態について 定期的にフォローアップし 必要に応じて見直すものとする ( 市 ) 上郷スマートインター 1 号線 ( 市 ) 上郷スマートインター 2 号線 4
5. 当該 IC の設置により期待される整備効果 (1) 日本経済を支える自動車産業の拠点地における活動支援 1 輸送時間の短縮 上郷 SIC 整備により 高速へのアクセス時間が短縮され 目的地までの輸送にかかる時間も短縮 定時性 信頼性の向上が期待される 当工場では お客様からの注文を受け 完成車にディーラーオプションを装備後 各販売店に納入しています 現在 名古屋 尾張方面への販売店への配送には を利用していますが 上郷 SIC 整備後は 当工場の直近にある上郷 SIC を利用する予定です このことにより 輸送時間が短縮され 安全性も向上することから 整備を大いに期待しています 産業交通の利用 IC の変化 ( ヒアリング調査結果 ) 販売会社工場の方 名古屋 尾張方面へ 整備後ルート工場 ~ まで 15 分 現在ルート工場 ~ まで 20 分 ( 朝夕ピーク時 25 分 ) 5 分短縮! ( 朝夕ピーク時では 10 分短縮! ) 現在 その他の IC 0.5% IC 整備後 その他の IC 0.5% 上郷 SIC 豊田南 IC 45.3% 34.2% 20.0% 豊田南 IC 40.3% 3.1% 7.7% 上郷 SIC 48.4% 約 5 割 輸送時間の短縮例 :( ヒアリング調査より ) 上郷 SIC 周辺のトヨタ系販売会社工場 名古屋 尾張方面への配送に を利用 上郷 SIC 利用により輸送時間が約 5 分短縮! 5
5. 当該 IC の設置により期待される整備効果 (1) 日本経済を支える自動車産業の拠点地における活動支援 2 輸送経路の効率化による物流コストの削減 コスト削減額 6.7 億円 / 年 ( 時間短縮効果 走行費用減少効果 ) トヨタ自動車元町工場 凡例現況ルート追加ルート 全交通量 6,500 台 / 日のうち産業交通 1,900 台 / 日での試算 3 リダンダンシーの確保 上郷周辺には 日本経済を支える自動車産業のサプライチェーンを構成する工場群が立地 ( 例 ) トヨタ自動車上郷センターを基幹とするサプライチェーン 車体部品メーカー 外装メーカー 電子機器メーカ 東海地方の部品メーカー等 既存 IC に加え代替輸送ルート ( リダンダンシー ) の確保により 産業活動の強固な地盤を確保し 産業 経済を支援する 周辺の約 6 割の事業所が上郷 SIC 整備に期待 3 どちらともいえない 2 期待する 1 大いに期待する トヨタ自動車上郷センター パーツを集約 4 期待しない 約 6 割 九州宮田工場 ダイハツ九州 岩手工場 飛島埠頭 ( 輸出用 ) など 全国の各工場へ 代替ルートの確保により 非常時 緊急時の企業活動への影響を抑えることができ 助かります トヨタ自動車堤工場 トヨタ車体吉原工場 豊田南 IC リダンダンシー確保 トヨタ自動車上郷センター 上郷 SIC トヨタ自動車上郷工場 三菱自動車岡崎工場 トヨタ自動車本社工場 整備に対する期待度 ( ヒアリング調査結果 ) 周辺工場の方 6
5. 当該 IC の設置により期待される整備効果 (2) 周辺道路の交通分散による渋滞緩和 周辺の ( 主 ) 豊田安城線へ集中していたトヨタ本社工場および堤工場を発着する交通が上郷 SIC 方面へ分散するなど 周辺道路の渋滞緩和に寄与 整備前 トヨタ堤工場 トヨタ本社工場 整備後 曙町 渋滞損失時間 : (19,700 台 / 日 ) 363,407 人時間 / 年 曙町交差点付近の渋滞状況 (18,000 台 / 日 ) 市道環状 5 号の渋滞状況 交通集中 中町中郷最大滞留長 200m (17:30) 豊田市交通量調査 豊田南 IC へ 愛知県内の 地域の渋滞箇所 (H24, 愛知県道路交通渋滞対策推進協議会 第 4 次渋滞対策プログラムフォローアップ会議資料より ) トヨタ上郷工場 出典 : 国土交通省民間プローブデータ (H22) より集計 鴛鴨町長根 鴛鴨町長根交差点付近渋滞状況 (16,700 台 / 日 ) トヨタ堤工場 中町中郷 1,000 台 / 日 (10%) 減少 ( 豊田南 IC:34,500 台 / 日 ) 渋滞箇所 ( 豊田南 IC:32,400 台 / 日 ) 2,000 台 / 日 (5%) 減少 交通分散 トヨタ上郷工場 交通分散 曙町 上郷 SIC (6,500 台 / 日 ) 500 台 / 日 (5%) 減少 トヨタ本社工場 鴛鴨町長根 (15,500 台 / 日 ) 7
5. 当該 IC の設置により期待される整備効果 (3) 政府選定 環境モデル都市 としての低炭素社会実現への寄与 スマート IC 整備による CO2 削減量 ( 約 7,000t/ 年 ) は 約 669ha の森林面積 ( 東京ドーム建築面積の約 143 倍の広さ ) が 1 年間に吸収する CO2 量に相当 産業交通の円滑性向上による影響が大 豊田市目標の約 2% にあたる約 7,000t/ 年相当を削減 CO2 削減量 (t-co2/ 年 ) ( 産業交通混入率 29%: 配分結果より ) Nox 削減量 (t-nox/ 年 ) SPM 削減量 (t-spm/ 年 ) 全車種計 7,070 40.5 2.0 産業交通 4,878 35.6 1.9 産業交通の割合 69% 88% 95% 産業交通 : 小型貨物 + 普通貨物 土地利用 土地利用変化及び林業に関する良好手法指針 ( グッドプラクティスガイダンス ) より 森林の CO2 吸収量は 10.6t/ 年 ha として設定 東京ドーム建築面積は約 46,800m2 として算定 CO2 CO2 CO2 143 倍! 8
5 当該ICの設置により期待される整備効果 4 高速道路の利便性向上による救急医療体制の充実 上郷周辺から 第3次救急医療施設 である豊田厚生病院までの搬送時 間がスマートICの利用により4分短 縮する カーラーの救命曲線によると 大量出 血者の生存率が約2割UP 死亡率 が約2割DOWN する 豊田厚生病院 豊田厚生病院全景 出典 豊田厚生病院HP 東名三好IC 整備なしルート H24現在 搬送時間 38分 豊田IC 整備なしルート H42 整備有ルート H42 33分 搬送時間 約2割 down 4分短縮 搬送時間 37分 (豊田南BP利用 (上郷SIC利用 上郷SIC 整備後 33分 整備前 37分 上郷SICを利用して豊田厚生病院までの到達時間が短縮されるエリア 9
5. 当該 IC の設置により期待される整備効果 (5) 緊急活動における広域防災拠点機能の向上 上郷 SA は広域防災拠点 (Ⅱ-A) の有力候補としてリストアップ スマート IC 整備により広域防災拠点としての機能が向上 < 現在の上郷 SA の防災機能 > 東海環状候補エリア 6 4 広域防災拠点配置 ( 案 ) ( 拡大 )(H24.11) 出典 : 東海 東南海 南海地震対策中部圏戦略会議第 3 回防災拠点のネットワーク形成に向けた検討会 5 2 太陽光発電パネル 豊田市街地へ IT スポットによる情報提供 豊田東 JCT 20 7 三の丸地区 19 名古屋港 名古屋飛行場 17 16 上郷 SA を含む拠点配置範囲 15 14 13 上郷 SA 中心市街地へ好アクセス! JCT へ好アクセス! 豊田 JCT 安城市街地へ 豊田 JCT 豊田東 JCTへのアクセス性 ( 主 ) 豊田安城線への接続による豊田市および安城市中心部へのアクセス性 1 広域防災拠点配置候補エリア Ⅰ-A 拠点 Ⅰ-B 拠点 Ⅱ-A 拠点配置範囲 ( 半径概ね5km) 県防災拠点 SA PA 15ha 以上のオープンスペースを有する施設災害拠点病院 18 22 愛知県東部 浜松候補エリア 物資 部隊の流れのイメージ 高速道路等鉄道 (JR) 私鉄 ( 主要路線 ) 東海道新幹線貨物取扱駅 路線はイメージ図 広域防災拠点 (Ⅱ-A):( 広域 甚大災害に対する後方支援基地 ) 高次支援基地と連携した物資の受け取り 国の広域支援部隊の一次参集拠点 県域を越えて 国と県が協力して活動する拠点 10
6 概略図面 平面図 至 名 古 屋 至 東 京 11