平成 30 年度 提言書 テーマ 福祉 環境のまち部会新見市版ボランティアポイント制度の導入 ともに支え合うあたたかいまちづくり ~ポイント制で地域活性化 ~ 1. はじめに国立社会保障 人口問題研究所の推計によれば 日本全体で人口が減少していく時代が到来したことを示しており この傾向は本市も例外で

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地域子育て支援拠点事業について

Taro-伊勢原市介護支援ボランティ

計画の概要 太田市地域福祉計画 太田市地域福祉活動計画とは? 太田市地域福祉計画市民のみなさまからご意見を伺いながら作成した 今後の地域福祉の方向性 将来像を示した太田市の計画です 太田市地域福祉活動計画社会福祉法人太田市社会福祉協議会が策定した 地域の社会福祉を推進するための具体的な活動計画です


第2節 茨木市の現況

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計画の今後の方向性

1. 静岡市元気いきいき! シニアサポーター事業とは 65 歳以上のシニア世代の介護予防を目的とした事業で 指定活動先でボランティア活動をするとポイントがたまり 静岡市の地場産品と交換できる事業です ア. 事業イメージ イ. 内容 対象者 活動期間 65 歳以上の静岡市民 登録した日から登録した年の

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希望をかなえるまちづくり 結婚 出産 子育て 結婚 出産 子育ての希望実現 1 結婚や出産に対する支援の充実 一人ひとりが結婚や出産について諦めることなく取 り組める環境をつくることによって まちに家族を持つこ との幸せをもたらします 結婚を希望する人の未婚率の改善 結婚や妊娠 出産に関するライフプ

多賀町地域福祉活動計画案(概要版)

稲城市介護支援ボランティア制度実施報告書

2. 子ども人口の推計について 人口推計は 今後の教育 保育の量の見込みを算出する上で非常に重要であるため 改めて平成 30 年度及び平成 31 年度の人口推計値を算出しました 当初計画値と実績値を比較すると 人口は計画値ほど減少しないことから平成 30 年度以降も人口減少は緩やかなものとして見直し

2 基本理念と基本目標 本市のまちづくりの指針である 第 2 次柳井市総合計画 は 平成 29 年 3 月に策定 されました この総合計画では すべての市民が健康で安心して暮らせる 人にやさ しいまちづくり を健康 福祉分野の基本目標に掲げ その実現を目指しています これは 高齢者も含めた全ての市民

神奈川県における高齢者を取り巻く状況 1 総人口の推移 ( 人口減少時代へ ) 本県における総人口は 平成 27 年度に約 915 万人となり その5 年後までには 人口のピークから人口減少時代へ入っていくことが予測されています 本県における総人口の推移 注 1 平成 22 年度までは 国勢調査によ

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問 2 次の文中のの部分を選択肢の中の適切な語句で埋め 完全な文章とせよ なお 本問は平成 28 年厚生労働白書を参照している A とは 地域の事情に応じて高齢者が 可能な限り 住み慣れた地域で B に応じ自立した日常生活を営むことができるよう 医療 介護 介護予防 C 及び自立した日常生活の支援が

事業内容

第 2 章近江八幡市を取り巻く状況と今後の課題 1 データからみえる地域福祉の状況 1 人口の状況近江八幡市は 平成 22 年 3 月に旧近江八幡市と旧安土町が合併し 人口 8 万人を超える市となりました 旧市町の人口を合計した数値を見ると 平成 12 年から平成 22 年は横ばいで推移していますが

第3節 重点的な取り組み

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Uモニ  アンケート集計結果

で広く体幹トレーニング推進することにより 健康なまち としてイメージア ップを図り魅力の向上につとめ 転出の抑制や転入の促進へとつなげる 数値目標 体幹づくりを通じて行う地域活性化事業 KPI 体幹トレーニング参加移住者数のべ人数年月のべ人数 申請時 0 0 H29.3 初年度 H30.

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[ 概要版 ] 倉吉都市計画 マスタープラン素案 鳥取県倉吉市

第 6 条ポイント事業のボランティア登録者をボランティアとして受入れようとする介護保険関連施設 障がい者福祉施設 市が設置する施設又は市長が認める施設 ( 以下 施設 という ) は 寒河江市元気高齢者づくりポイント制度推進事業ボランティア受入施設指定申請書 ( 式第 2 号 ) を市長へ提出し 指

14 日本 ( 社人研推計 ) 日本 ( 国連推計 ) 韓国中国イタリアドイツ英国フランススウェーデン 米国 図 1. 1 主要国の高齢化率の推移と将来推計 ( 国立社会保障 人口問題研究所 資料による ) 高齢者を支える

Microsoft Word - 基本方針案ver.3.33

案 参考資料 1 健康長寿笑顔のまち 京都推進プラン ( 計画期間 : 平成 30 年 ~34 年度 ) 身体活動 運動分野抜粋案 1

平成30年版高齢社会白書(全体版)

計画の基本的な考え方 〇 〇本計画でのスポーツ〇 〇 スポーツをより身近なものとし スポーツの果たす多様な役割を踏まえて 本計画におけるスポーツを位置づけます 競技スポーツやレクリエーション活動だけでなく 健康づくりのためのウォーキング ハイキング 気分転換の散歩や軽い運動 サイクリング キャンプ活

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

〇島原地域広域市町村圏組合介護保険住宅改修支援事業費補助金交付要綱

基本目標 1( 日常生活 ) 地域住民みんながつながり支えあう 心豊かなコミュニティづくり 核家族化や少子高齢化の進行に伴いさまざまな課題が顕著に現われるなか ライフスタイルの多様化や 携帯端末の普及などによる人と人とのつながり方の多様化もあり みなさんが生活する家庭や地域社会におけるつながりが希薄

幼児教育 保育の無償化の実施について 1 子ども 子育て支援新制度の趣旨に沿った無償化の実施を! 子ども 子育て支援新制度 では 一人ひとりの子どもが健やかに成長することができる社会 子どもの最善の利益が実現される社会を目指しています まずこの目指すべき姿に沿った幼児教育 保育の無償化を図るべきです

本町は 過疎地域における人口減少や少子高齢化 核家族化の進展という構造的な課題を抱え 若年層の人口流出や世代間交流の機会が少ない現代社会現象が問題となっている また 本町は 県を代表する観光地であるが 観光入込客数は 瀬戸大橋が開通した昭和 63 年をピークに減少しており 平成 27 年には約 23

富山県 地域包括ケアシステム構築に向けた取組事例 ( 様式 ) 1 市区町村名 富山市 2 人口 ( 1) 322,059 人 ( 平成 25 年 3 月末現在 ) ( 8,253 人 ) 3 高齢化率 ( 1) 65 歳以上 26.1% ( 30.3% ) (65 歳以上 75 歳以上それぞれにつ


高齢者を取り巻く状況 将来人口 本市の総人口は 今後も減少傾向で推移し 平成32年 2020年 には41,191人程度にまで減少し 高齢 者人口については 平成31年 2019年 をピークに減少に転じ 平成32年 2020年 には15,554人程度 になるものと見込まれます 人 第6期 第7期 第8

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市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

25 周年を迎えたコミ協の新たな取組 について ( 報告 ) 20 周年に向けての見直し検討報告書 に明示された方策等の推進状況を企画総務部会で精査したところ そのほとんどが既に実施もしくは改善されていることがわかった ついては これらの事業は引き続き実施することとし 新たに 地域コミュニティ が抱

(2) 高齢者の福祉 ア 要支援 要介護認定者数の推移 介護保険制度が始まった平成 12 年度と平成 24 年度と比較すると 65 歳以上の第 1 号被保険者のうち 要介護者又は要支援者と認定された人は 平成 12 年度末では約 247 万 1 千人であったのが 平成 24 年度末には約 545 万

用への助成を除くと 住宅に関する融資や助成制度等の情報提供の充実 との回答割合が高い( 子育て住み替え意識調査 ) 以上のことから 住宅が手狭であることを理由に市外へ転出する若い世代が相当数存在し また その傾向が強まっていることがうかがえる また 住み替え後は4LDKの間取りを中心とした持ち家 (

資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

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( 裏 ) 5 結婚した又は未届だが共同生活 ( 事実婚 ) を始めた 結婚又は事実婚の相手の方が転入者などにより久留米市で市民税情報を確認できない場合は所得課税証明書が必要になります 婚姻した 婚姻届の提出をしていないが 共同生活 ( 事実婚 ) を始めた 婚姻日 ( 又は共同生活を始めた日 )

一宮市住宅マスタープラン ~ 住み続けたいまち 住んでみたいまち 人々が生き生きと暮らせるまち ~ 概要版 平成 2 5 年 3 月 一宮市

さいたま市・岩槻市任意合併協議会協議書

流山市子ども・子育て会議

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スライド 1


高齢者のボランティアなどの社会活動 に関するアンケート報告 高齢者のボランティア活動など地域における社会活動について 県民の皆さんの関心やその意識傾向を把握するために 高齢者のボランティアなどの社会活動 についてのアンケートを実施しました アンケートにご協力いただきました e- モニターの皆さまにお

取材時における留意事項 1 撮影は 参加者の個人が特定されることのないよう撮影願います ( 参加者の顔については撮影不可 声についても収録後消去もしくは編集すること ) 2 参加者のプライバシーに配慮願います 3 その他 (1) 撮影時のカメラ位置等については 職員の指示に従ってください (2) 参

居宅介護支援費Ⅰの算定上限(40件)の範囲

第 1 章アンケートの概要 1-1 調査の目的 1-2 対象者 1-3 調査方法 1-4 実施期間 1-5 調査結果サンプル数 第 2 章アンケート調査結果 2-1 回答者自身について (1) 問 2: 年齢 (2) 問 5: 同居している家族 2-2 結婚について (1) 問

1 広島市障害者計画の策定について

子ども・子育て支援新制度の解説資料 1.制度概要 その1

区(支部)社協会費関係相談記録

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【政治経済】 第9回 「W」の未来予想図

四国中央市住宅マスタープラン 概要版 平成 30 年 3 月四国中央市 Since

1. 子育て短期支援事業の概要 根拠法 子育て短期支援事業 は 児童福祉法 ( 昭和 22 年法律第 164 号 以下 法 という ) 第 6 条の 3 第 3 項に規定する市町村が実施する事業 用語の意味 児童 児童福祉法第 4 条に規定する者をいう 保護者 児童福祉法第 6 条に規定する者をいう

私立幼稚園の新制度への円滑移行について

渋川市介護予防おうえんポイント制度 渋川市内に在住する40 歳以上の方が ご自身の介護予防 健康増進 生きがいづくりの一助としていただきながら 地域の支え手として活躍していただくための 新しいボランティア活動支援事業です この事業は 指定ボランティア活動 ( 市内老人福祉施設や 渋川市が主催又は共催

ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)  レベル診断チェックシート


平成17年度社会福祉法人多花楽会事業計画(案)

01 【北海道】

活動状況調査

ションによる地域経済の拡大を図るとともに 起業 創業の促進 クリエイティブな能力を有する人材の集積を利点とした企業誘致の促進等の取組による雇用の創出を図っていく さらに 多様な働き方をしたいという市民のニーズ ICT 現場における即戦力人材を獲得したいという地元企業のニーズがマッチングできるような仕

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

2 号 ) により町長に申請しなければならない 3 町長は 前 2 項の規定による申請があった場合において 支障がないと認めるときは 当該申請者を登録するとともに 登録証 ( 様式第 3 号 ) を交付し ボランティアには 町が別に定める ポイントカード を交付するものとする 4 前項において 登録

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大規模住宅団地の現状と活性化・再生の進め方

人 ) 195 年 1955 年 196 年 1965 年 197 年 1975 年 198 年 1985 年 199 年 1995 年 2 年 25 年 21 年 215 年 22 年 225 年 23 年 235 年 24 年 第 1 人口の現状分析 過去から現在に至る人口の推移を把握し その背

5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 棋士のまち加古川 をより幅広く発信するため 市内外の多くの人が 将棋文化にふれる機会や将棋を通じた交流を図ることができる拠点施設を整備するとともに 日本将棋連盟の公式棋戦 加古川青流戦 の開催や将棋を活かした本市独自のソフト事業を展開する 5-2

 

安心して子どもを産み 育てたいという希望をかなえるためには 子育てにかかる経済的負担の軽減のほか 晩婚化による出産に対する年齢上の課題への対応 市内で出産できる環境の整備 更なる保育サービスの充実など 複数の絡み合う課題の解決が必要である 図 1 理想とする子どもの人数 ( 平成 27 年度北広島市

Microsoft Word - こども保険に関するFAQ.docx

区分

6 市町村と連携した就職促進セミナー ( 総括 コーディネート ) 就職活動の進め方 履歴書の書き方 面接対策 等をテーマにしたセミナーを市町村等実施地区の関係者と協力 連携して実施 ( 県内 15 地区 ) 7 新入社員向け職場定着促進セミナー ( 総括 コーディネート ) 概ね入社後 1 年の若

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第2節 茨木市の現況

経営課題 1 主な経営課題について 現状 データ 区民モニター : あなたにとって住民同士の つながり や きずな があると感じますか ( 単位 :%) 年代別 問 6 1. 感じる 2. ある程度感じる 3. あまり感じない 4. 感じない無回答 全体

3 地域コミュニティ活動について 地域コミュニティ活動 への参加について よく参加している 時々参加している とい う回答は 55.4% となりました また 参加したことはない と回答された方以外を対象に 地域コミュニティ団体の課題と 思うもの を尋ねたところ 回答が多かったものは 以下のとおりです


第 2 章高齢者を取り巻く現状 1 人口の推移 ( 文章は更新予定 ) 本市の総人口は 今後 ほぼ横ばいで推移する見込みです 高齢者数は 増加基調で推移し 2025 年には 41,621 人 高齢化率は 22.0% となる見込みです 特に 平成 27 年以降は 後期高齢者数が大幅に増加する見通しです

平成28年度企業主導型保育事業の助成決定について(第1回)

区(支部)社協会費関係相談記録

4 平成 年度のと 基本目標 1 しごとをつくり 安心して働けるようにする 本市の基幹産業である農漁業を魅力あるものにするため 六次産業化や高収益型農業を推進し 新規就農者や農業後継者の育成にました また 働く場所の確保と地域経済の活力向上のために企業誘致へのや 創業支援プログラムの作成

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平成 30 年度 提言書 テーマ 福祉 環境のまち部会新見市版ボランティアポイント制度の導入 ともに支え合うあたたかいまちづくり ~ポイント制で地域活性化 ~ 1. はじめに国立社会保障 人口問題研究所の推計によれば 日本全体で人口が減少していく時代が到来したことを示しており この傾向は本市も例外ではなく 昨年 3 月には本市の人口は3 万人を下まわりました さらに 2045 年には本市の人口は半減すると見込まれており この減少率は県下 27 市町村の中で最も大きくなるとされています 人口減少が進むことで社会インフラの維持管理が困難となり 市民生活を支える機能が低下することによって更に人口減少が進むという負の連鎖に陥ることが危惧されます 本市の現状を見ると 企業誘致の成功により数社の進出が予定され 労働市場の需給状況を示す有効求人倍率は 2.06 倍 ( 平成 31 年 1 月現在 ) と高止まりしており 求職者には明るいニュースである一方で 高校生の地元就職率が年々低下する傾向が指摘されるなど大変な人手不足の状況を示しているといえます また 人口減少に伴う少子高齢化の進展は 県立高校の存続問題の表面化のほか 社会保障費が増大するという側面も合わせ持っており 本市を取り巻く環境はますます厳しさを増していくことが予想されます これらの課題を解決するには 新見育ちの若者の定着や市外からの若者の転入を促進することが重要であると考えられ この実現には 官民一体となって魅力あるやさしいまちづくりに取り組まなければならないと考えます - 1 -

2. 具体的提言 新見市版ボランティアポイント制度の導入こどもから高齢者 障がいを持つ人全ての市民が住みやすいまちを創ることが重要であり 誰もが参加したくなる 新見市版ボランティアポイント制度 の導入を提案する この制度はボランティア活動に対してポイントが付与され 貯まったポイントが換金できる制度であり 若者から高齢者まで誰もが社会貢献活動に参加する動機付けとなる 市民がボランティア活動に積極的に取り組むことで 地域に貢献するという意識の向上や お互いが助け合い 支え合うことの大切さを感じることで 人にやさしいまちづくりにつなげていこうというものである (1) 目的 若者の定着を促進するために全ての市民が住みやすいと感じてもらえるまちをつくる 市民が広くボランティア活動に取り組むことで 積極的に地域に貢献することを奨励し 社会参加活動を通して人と人とのつながりや参加者自身の社会貢献意識 ( ボランティア精神 ) の向上及び生きがい 健康増進を図る 換金方法を市内共通商品券とすることで 市内への経済効果が期待できる (2) 事業主体及び管理機関 事業主体 : 新見市 管理機関 :( 仮称 ) ボランティアポイント管理センター ( 以下 管理センター という ) 財源 : 可能な財源として 介護保険法に基づく地域支援事業費が考えられる 新見市版地域共生社会構築計画 に基づく 地域運営組織 が主体となり 当該地域内での同様の取組も期待される (3) 対象者 ( ボランティア提供者 ) 原則 18 歳以上の市民とする (18 歳未満の場合は 保護者等責任 者とともに活動する場合に限る ) - 2 -

(4) 対象となるボランティア活動 ( 依頼 ( 受入 ) 機関等 ) の内容 ( ア ) 認定こども園 保育所等 施設内外の清掃 外出 配膳 下膳など施設職員と行う補助的な活動 レクリエーション 催事等の援助外 ( イ ) その他高齢者福祉施設等 施設内外の清掃 洗濯 ごみ出し 話し相手など 外出 配膳 下膳など施設職員と行う補助的な活動 レクリエーション 催事等の援助外 ( ウ ) 在宅 こどもの一時預かり 散歩 外出の付き添い 補助 見守り 話し相手 家事支援( お茶出し 掃除 調理 ゴミ出し 草刈 洗濯など ) 買物代行 薬受取代行外 ( エ ) その他 公民館 集会所 空き家などを利用してのこどもや高齢者の見守り こどもの学習支援 読み聞かせ 歴史の伝承活動外 在宅での子育て支援については 新見市ファミリー サポートセンター が行う 育児援助を受けたい人と育児援助を行う保育サポーターが有償で助け合う制度があるが 利用者負担を無償として ボランティアポイント制度に転換する方法が想定される 在宅での高齢者等支援については ボランティアサービスを受ける利用者とケアマネージャーが連携し 介護予防プランに位置づけた活動を対象とすることが想定される 福祉施設等での支援については 市が あらかじめ受入機関として指定した施設での活動に限る (5) 制度の流れ 1 管理センターで ボランティア提供者は支援できる内容を 依頼 ( 受入 ) 機関等は依頼したい支援内容を登録申請する 2ボランティア提供者は 管理センターで ポイント手帳 ボラン - 3 -

ティア承認証兼提供カード 受入サービス一覧表 など必要書類を受け取る 3 依頼 ( 受入 ) 機関等は ボランティア活動を希望する日時等具体的内容を管理センターに伝える 4 管理センターは 3の依頼を受け ボランティア提供者とのマッチングを行う ( ボランティア活動実施) 5 依頼 ( 受入 ) 機関等は 管理センターにボランティア活動結果を報告するとともにボランティア承認証兼提供カードにサインする ( ポイント手帳へのスタンプは 管理センターが別途行う ) 6 活動して貯まったポイントは 管理センター窓口に申し出を行い 市内共通商品券 ( たまがき券 まんさく券 ) に換金する 換金の内容 1 時間 1ポイント 10ポイントで1,000 円の商品券とする 換金額は 年間最高 5,000 円とし ポイントの有効期間は設けない 換金は年 2 回 (4 月と10 月 ) とする (6) 導入の具体的効果 ボランティアを行う側も 受ける側も ありがとう の言葉で優しくなれる 世代間交流が促進されることで 生活の張り合いにつながる 心のよりどころができ 安心して家庭での育児や介護ができる 育児者の不安を軽減し 子育てを市民みんなで支える仕組みができることで 少子化の歯止めにつながり 子育てしやすいまちとして発信できる 気軽にボランティアを利用することで 住み慣れた地域 ( 在宅 ) での生活が継続でき 安心した生活を送ることができる 在宅での活動は 育児 介護者の負担軽減 ( リフレッシュ等 ) につながり 施設での活動は 人手不足の解消など労務の軽減につながる 高齢者のボランティア活動においては ボランティアを行うことで 自身の介護予防につながる - 4 -

3. まとめ人口減少 人手不足 社会保障費増大等の様々な課題は それぞれが密接に関連しており 市民共通の課題として全市民が共有したうえで対策に取り組まなければならないものであります そのためには 冒頭のテーマで掲げた ともに支え合うあたたかいまちづくり を進め ボランティア意識の向上を図ることで こどもから高齢者 障がいを持つ人すべてにやさしいまちづくりを目指すことが有効であると考えます この制度が定着することで 市民自身が自分達のまちに誇りが持てるほか 人と人とのつながりが深まることによる地域活性化 情報発信によるイメージアップで定住人口の増加につながることを期待し 今回 新見市版ボランティアポイント制度 の導入を提言いたします - 5 -