取扱い : 本資料の配付を持って解禁 Press Release 平成 31 年 4 月 24 日 平成 31 年度北陸地方整備局直轄事業の執行について < 基本方針 > 平成 31 年度の事業執行にあたっては 工事 業務の品質確保及び担い手の中長期的な確保 育成 入札及び契約手続における一層の透明

Similar documents
Microsoft PowerPoint - (※HP用) 005【済】【資料2】H31計画-0304

Microsoft PowerPoint - 【資料6】業務取り組み

I. 担い手の確保 育成 週休 2 日チャレンジサイト を開設し 週休 2 日の確保に取り組む現場や様々な取組の共有を図り 建設業の取り組む 働き方改革 を応援します 新規 1 整備局ホームページ内に 週休 2 日チャレンジサイト を開設し 週休 2 日の確保に取り組む企業 ( 工事 ) を紹介して

プレゼンテーションタイトル

タイトル

働き方改革実現に向けた週休二日の取得に関する取組について 直轄工事における週休二日取得の取り組み 施工時期の平準化適正な工期設定 週休二日算定が可能な 工期設定支援システム の導入 工事着手準備期間 後片付け期間の見直し 余裕期間制度の活用週休二日を考慮した間接費の補正 < 週休二日対象工事 > 対

Microsoft Word - ★01H26試行工事.doc

平成 29 年 6 月 1 日 ( 木 ) 国土交通省関東地方整備局企画部 記者発表資料週休 2 日の達成を目指す試行工事をスタートします ~ 建設業が取り組む 週休 2 日の定着 を発注者としてサポート ~ 関東地方整備局においては 平成 27 年度から 週休 2 日確保試行工事 ( 以下 試行工

JCM1211特集01.indd

i-Construction型工事の概要 (素案)

BIM/CIM 活用における 段階モデル確認書 作成マニュアル 試行版 ( 案 ) 平成 31 年 3 月 国土交通省 大臣官房技術調査課

第三者による品質証明制度について 参考資料 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

<4D F736F F F696E74202D E372E CF6955C A F548B FA8EC08E7B8FD896BE8F D8D87955D89B

< F2D A982E CA817A975C8E5A8C888E5A>

平成 24 年度公共 事品質確保技術者更新講習 岡山県の品質確保に向けた取り組みについて 平成 24 年 11 2 岡山県土木部技術管理課杉原誠 郎 1 目次 1. 一般競争入札の拡大等入札契約適正化法施行後の取り組み 2. 総合評価方式の本格導入等品確法に基づく取り組み 3. 低入札価格調査制度及

発注者支援業務(工事監督支援業務)のポイント

< E382E31934B A8C9A90DD B835E BC696B C982A882AF82E D837C815B B95FB8EAE8B7982D1918D8D87955D89BF978E8E4495FB8EAE82C98AD682B782E9895E B E786C73>

宮城県道路公社建設工事総合評価落札方式(簡易型及び標準型)実施要領

Ⅱ. 意見を交換するテーマ 1. 社会資本整備の進め方 (1) 公共事業予算の安定的 持続的な確保わが国経済は緩やかな回復基調にあるものの個人消費や民間投資は力強さを欠いており デフレからの完全脱却と安定的成長を実現する経済財政運営が 引き続き求められている 公共投資は内需を下支えするフローの経済効

PowerPoint プレゼンテーション

<81A68CF6955C D C A819A976C8EAE2D345F DA95575F8CF6955C977093E096F3976C8EAE81798EE688B5928D88D3817A81698BC696B195D2816A2E786C7378>

公共工事等における新技術活用システムについて 別添 公共工事等に関する優れた技術は 公共工事等の品質の確保に貢献し 良質な社会資本の整備を通じて 豊かな国民生活の実現及びその安全の確保 環境の保全 良好な環境の創出 自立的で個性豊かな地域社会の形成等に寄与するものであり 優れた技術を持続的に創出して

202000歩掛関係(151001) END.xls

管理技術者の手持ち業務量の制限等の試行について【改正全文】

Q&A 集 Q1 社会保険等とは何か A1 社会保険等とは 健康保険 ( 協会けんぽ 健康保険組合等 ) 厚生年金保険 及び雇用保険をいいます Q2 国民健康保険組合に加入しているが 社会保険等未加入建設業者となるのか A2 法人や常時 5 人以上の従業員を使用する国民健康保険組合に加入している建設

事務連絡 平成 30 年 11 月 9 日 建設業団体の長殿 国土交通省土地 建設産業局建設業課長 公共工事の円滑な施工確保について 公共工事の適正な入札及び契約を通じて建設業の健全な発達を図るとともに 平成 30 年 7 月豪雨や平成 30 年北海道胆振東部地震等の大規模災害からの復旧 復興の加速

Microsoft PowerPoint - 【資料-2】(用地部)H30発注版_総合技術説明資料

平成30年度事業計画書(みだし:HP用)

Microsoft PowerPoint - 【資料-2】(用地部)H31総合技術説明資料

2. 提出資料一覧表 落札予定者に求める提出資料は 要請書に示す調査区分 ( 基本調査または重点調査 ) に応じて下表に を付している内容とする なお 調査区分が 基本調査 の場合は 3 頁 ~4 頁に基づき作成すること 調査区分が 重点調査 の場合は 5 頁 ~7 頁に基づき作成すること 様式番号

別紙 1 提出書類一覧様式番号 様式 1 様式 2-1 様式 2-2 様式 3 様式 4 様式名 施工体制確認調査報告書積算内訳書内訳明細書工程計画配置予定技術者名簿 次に該当する場合は 様式 4を提出する必要はありません 一般競争入札の場合 ( 開札後に提出のある 配置予定技術者の資格 工事経歴報

土木工事における適切な工期設定の考え方 1. 主旨建設産業においては 適切な賃金水準の確保 週休 2 日の推進 長時間労働の是正など必要な環境整備を進めているなか 工事時期を平準化し適切な工期の設定することにより 建設現場の週休 2 日の実現に取り組む必要がある 平成 30 年 4 月 1 日より原

<4D F736F F D CA926D95B68F A91CE937393B9957B8CA78EE58AC795948BC72E646F6378>

Microsoft Word - 1-1情報共有システム運用ガイドライン(案)改定案.doc

2 採用する受注者選定方式の検討について廃棄物処理施設整備事業で一般的に採用されている受注者選定方式は表 -2のとおりです 受注者選定方式の検討に際しての論点を下記に整理しましたので 採用する受注者選定方式について審議をお願いいたします 本施設に求められる5つの整備基本方針に合致した施設の整備運営に

事務連絡 平成 29 年 10 月 25 日 建設業団体の長殿 国土交通省土地 建設産業局建設業課長 平成 28 年熊本地震の被災地域での建設工事等における 予定価格の適切な設定等について 公共工事の予定価格の設定については 市場における労務及び資材等の最新の実勢価格を適切に反映させつつ 実際の施工

A4 経営事項審査の受審状況により確認方法が異なります なお 適用除外は 労働者の就業形態等によって適用除外とならない場合もあることから 元請負人は 年金事務所等に適用除外となる要件を確認した上で判断してください 経営事項審査を受審している場合 有効期間にある経営規模等評価結果通知書総合評定値通知書

業界で躍進する 工事現場 の 要 登録基幹 技能者 登録基幹技能者制度推進協議会 一財 建設業振興基金

建設工事従事者の安全及び健康の確保に 関する三重県計画 平成 31 年 4 月 三重県

スライド 1

スライドタイトル

公共建築改善プロジェクト(仮)

PowerPoint プレゼンテーション

土木工事書類スリム化ガイドの発行にあたり 関東地方整備局では 平成 20 年度の 土木工事書類作成マニュアル 策定を契機に 工事書類の簡素化に努めています また 平成 27 年度より 工事書類の提出方法を事前協議で明確にすることで 紙媒体の提出に加えて電子データを提出する二重提出の防止に向けて取り組

多様な入札 契約特集 2. 技術提案 交渉方式について 技術提案 交渉方式は, 品確法 第 18 条の規 定により, 発注者が, 当該工事の性格等により, 仕様を確定することが困難な場合に適用される 今回のケースでは, 北側復旧ルートは 1 日も早い完成が望まれるが, 本トンネルの十分な調査が完了し

1. 河川 道路関係 ICT の全面的な活用の推進に関する実施方針 ( 平成 31 年度 ) 要領名 U R L ICT の全面的な活用の推進に関する実施方針 ( 平成 31 年度 ) 別紙 (1から23) 一式ダ

平成20年度における物品調達等制限付一般競争入札試行の概要

Microsoft Word - 【機2】【一般者向け】農林水産省関係_連絡資料_ 修正案

有資格者一覧表 ( 全 107 種類 ) 資格名称技術 ( 専門 ) 部門二次試験の選択科目資格名称技術 ( 専門 ) 部門二次試験の選択科目 測量士 河川砂防及び海岸 海洋 測量士補 港湾及び空港 1 級建築士 電力土木 2 級建築士 道路 構造設計 1 級建築士 鉄道 設備設計 1 級建築士 上

平成 30 年 3 月 22 日 民間発注企業の長殿 国土交通省土地 建設産業局長 建設業の働き方改革の推進について 政府の 働き方改革実行計画 ( 平成 29 年 3 月 28 日働き方改革実現会議決定 ) においては 労働基準法の改正の方向性として 労使協定を結ぶ場合においても上回ることのできな

所において施工する場合 2 施工にあたり相互に調整を要する工事で かつ 工事現場の相互の間隔が 10km 程度の近接した場所において同一の建設業者が施工する場合 ( 別添 建設工事における現場代理人の常駐義務の緩和に係る取扱いについて に示す 参考 第 2 第 1 項第 3 号に定める該当工事 参照

*17

山形県県土整備部資材単価及び歩掛等決定要領

工事施工中における受発注者間の情報共有システム機能要件 (Rev4.0) 平成 26 年 7 月版 ( 国土交通省国土技術政策総合研究所 )( 以下 機能要件 ) ( ただし データ連携機能を除く ) 工事帳票 確認 立会願 段階確認書 工事履行報告書 材料確認願 及び 工事打合せ簿 に

<4D F736F F F696E74202D208E9197BF ED089EF95DB8CAF91CE8DF481698BC68A458CFC82AF816A2E >

台東区希望型指名競争入札実施要綱 平成 1 7 年 7 月 1 日 17 台総経第 208 号 ( 目的 ) 第 1 条この要綱は 台東区が発注する建設工事等における希望型指名競争入札の実施に関し 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 地方自治法施行令 ( 昭和 22 年政令第 16

工事名 : 工事工事番号 : 第 - 号工事場所 : 市 町 工事落札者決定基準 落札者決定基準 高度技術提案型 (PC 橋 ) 農林部 分類 評価 ( 審査 ) 項目 評価 ( 審査 ) 内容 評価 ( 審査 ) 基準 配点 技 術 提 案 書 技術提案に係る項目 総合的なコストの縮減に関する項目

SK (最終161108).xlsx

< F2D ED089EF95DB8CAF939996A289C193FC91CE8DF42082A8>

Microsoft Word - 01社会保険等加入対策に係る事務処理要領

< F2D93DE97C78CA78CA D836C >

特集大規模自然災害からの復旧 復興 参考 警察が検視により確認している死者数 50 名 災害による負傷の悪化または避難生活等における身体的負担による死者数 106 名 6 月 日に発生した豪雨による被害のうち熊本地震と関連が認められた死者数 5 名建物被害全壊 8,360 棟, 半壊 3

<4D F736F F D F918D8D87955D89BF978E8E4495FB8EAE955D89BF8AEE8F C195CA8AC888D58C5E816A8CF68D908BA492CA8E968D808F912E646F63>

4-(1)-ウ①

Q_3 現場代理人の兼務の取扱いは? A_3 下記のケースに該当する場合は現場代理人の兼務を申請することができます ケースⅠ( 次の (1)~(4) をすべて満たす場合 ) (1) 兼務するすべてが福井市発注の工事であること (2) 兼務できる工事は 2 件以内であること ( 近接工事は合わせて 1

スライド 1

Microsoft Word 標準型実施手引.doc

現場代理人及び主任技術者等の資格要件について 平成 30 年 9 月 18 日 本市では この度銚子市建設工事請負契約約款 ( 工事約款 ) を一部改正し 現場代理人の常駐義務を緩和する旨の規定 ( 工事約款第 12 条第 4 項 ) を追加しました これを受け 下記のとおり取り扱うこととしますので

工事の定義 1. 工事 建設業法等に定義なし 建設業法における用例 : この法律において 建設工事 とは 土木建築に関する工事で別表第一の上欄に掲げるものをいう ( 建設業法第 2 条第 1 項 ) 出典 意味 広辞苑 明鏡国語辞典 デジタル大辞泉 振動規制法 ( 昭和 51 年法律第 64 号 )

< F2D8E9696B D2E6A7464>

法定福利費の明示について 1 社会保険等未加入対策 建設業者の社会保険等未加入対策として 社会保険等への加入を一層推進していくためには 必要な法定福利費が契約段階でも確保されていることが重要です 建設工事における元請 下請間では 各専門工事業団体が法定福利費を内訳明示した 標準見積書 を作成しており

PowerPoint プレゼンテーション

<4D F736F F F696E74202D F18B9F8E9197BF A43494D95818B A4A8C9F93A282CC82BD82DF82CC8AEE916292B28DB881758C9A9

Ⅱ 取組み強化のためのアンケート調査等の実施 (1) 建設技能労働者の賃金水準の実態調査国土交通省から依頼を受けて都道府県建設業協会 ( 被災 3 県及びその周辺の7 県を除く ) に対し調査を四半期ごとに実施 (2) 適切な賃金水準の確保等の取組み状況のアンケート調査国は 平成 25 年度公共工事

Microsoft Word - H30.06

< F2D8EE88E9D82BF8BC696B197CA82CC90A78CC CC8E8E8D73>

表紙1_4

<81A68CF6955C CA AD97DF8E73817A819A976C8EAE2D345F DA95575F8CF6955C977093E096F3976C8EAE81798EE688B5928D88D3817A81698BC696B195D2816A2E786C7378>

建築積算士更新講習

<4D F736F F F696E74202D208E9197BF BD976C82C893FC8E448C5F96F195FB8EAE82C982C282A282C4288DA7926B89EF8CE38F4390B394C5292E >

今後の発注者のあり方に関する中間とりまとめ方針 ( 案 ) 1. はじめに 1) 公共事業を巡る最近の動向 品確法の制定と改正 公共工事の品質確保の促進に関する法律 ( 以下 品確法 とする ) は 平成 17 年に制定され た 平成 26 年の改正では 発注者の責務が初めて明記され 第 7 条にお

女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について

基本問題小委員会における提言 ( 平成 26 年 1 月 ) 社会保険等未加入対策関係 1. これまでの中央建設業審議会 社会資本整備審議会基本問題小委員会における提言 1 行政 元請企業による加入指導 法定福利費確保に向けた取組等の総合的な対策を推進すべき 2 平成 29 年度を目途に 事業者単位

建設コンサルタント等の業務入札契約情報公表要領 ( 平成 14 年 3 月 8 日 13 監第 428 号 ) ( 最終改正平成 29 年 3 月 29 日 28 契検第 150 号 ) ( 趣旨 ) 第 1 県の発注する建設工事に係る測量 調査 設計及び工事監理の業務 ( 以下 建設コンサルタント

財営第   号

(別記2)

用地補償総合技術業務 における入札参加条件等 2. 業務実績に関する要件 緩和 従来 企業予定主任担当者にもとめる業務実績要件の期間 過去 10 ヶ年 の業務実績 企業予定主任担当者にもとめる業務実績要件の期間 過去 15 ヶ年 の業務実績 したがって H29 契約案件は平成 14 年度以降に完了し

中央建設業審議会による提言について ( 平成 24 年 3 月 14 日 ) 建設産業における社会保険の徹底について ( 提言 ) 建設産業においては 下請企業を中心に 雇用 医療 年金保険について 法定福利費を適正に負担しない企業 ( すなわち保険未企業 ) が存在し 技能労働者の医療 年金など

術開発介致します 技 新技術関連 四国技報 第 27 号平成 26 年 10 月 新技術活用システムの改正概要について企画部施工企画課課長補佐木下功 1. はじめに新技術活用システムは民間等で開発された有用な新技術の積極的な活用を推進することで 公共工事のコスト縮減や品質向上を図り新技術の更なる改善


多様な入札 契約特集 本橋は金沢市の中心部に位置しており, 路線バスが 1 日に 1,220 台通行するなど, 市民の生活を支える交通の要衝となっている 竣工後,5 度の塗装塗替をはじめとする補修を行っているほか, 近年では 1993 年に大規模補修及び 25 t 対応の補強工事を実施している 現在

1. 休日 適正工期の確保について 働き方改革関連法がいよいよ今年 4 月に施行します そんな中で建設業界でも 大手ゼネコンで組織する日本建設業連合会 ( 日建連 ) が 2019 年度末までに 4 週 6 閉所以上を実現することを中間目標とし 2021 年度末までにすべての事業所で週休二日 ( 土

土木工事に係る設計 調査等業務委託における管理技術者及び照査技術者等の資格要件 別紙 2 1. 管理技術者 照査技術者の資格要件 業務の種類管理技術者照査技術者 設計業務 技術士法 ( 昭和 58 年法律第 25 号 ) 第 2 条に規定する技術士 [ 総合技術 監理部門 ( 業務に該当する選択科目

現場代理人及び主任(監理)技術者の適正な配置等について

(別記2)

提案評価基準

< F2D93DE97C78CA7945F97D195948C9A90DD8D488E9692E193FC8E4489BF8A6992B28DB890A C98C5782E98EE688B CC2E6A7464>

< F2D8B5A8F708ED290A E342E31>

別紙 3-1Ⅱ-2-1 評価者氏名 : 考査項目対象 a : 施工管理が b : 施工管理が c : 施工管理が d : 施工管理が e : 施工管理が不適切である 2 Ⅰ 1 契約書第 18 条第 1 項 ( 条件変更等 ) に基づく設計図書の照査結果について 協議を行っている 施工状況 施工管理

【○○には河川又は道路等を記載して下さい。】

Transcription:

取扱い : 本資料の配付を持って解禁 Press Release 平成 31 年 4 月 24 日 平成 31 年度北陸地方整備局直轄事業の執行について < 基本方針 > 平成 31 年度の事業執行にあたっては 工事 業務の品質確保及び担い手の中長期的な確保 育成 入札及び契約手続における一層の透明性及び競争性の確保 並びに i-construction 等の生産性向上に資する取り組みを推進する また 地域を支える地元企業の受注機会の確保に配慮する なお 社会的な状況変化に応じて随時見直しを行い 柔軟に対応する 試行件数 ( H29 当初実績 H30 当初見込み ) Ⅰ 工事 1. 品質確保及び担い手の中長期的な確保 育成の取り組み (1) 新技術の活用促進 建設現場におけるイノベーションの推進 生産性の向上のため 発注者指定型による新技術活用をさらに促進 総合評価落札方式において発注者が求める施工計画テーマの中で受注者が提案する新技術活用について評価する制度や 工事契約後の受発注者協議により新技術を決める制度を継続 実用段階に達していない技術を工事の実施過程で実証 検証する新技術活用促進 (Ⅱ) 型の試行を継続 (2) 地元企業活用審査型 総合評価落札方式の試行 大規模工事において 一次下請での地元企業活用率を評価する地元企業活用審査型総合評価落札方式の試行を継続 (3) 自治体実績評価型 総合評価落札方式の試行 競争性を高めるため 直轄工事の施工実績を持たない企業の受注機会を拡大し 地方自治体の優良工事表彰と工事成績評定を直轄実績同様に加点評価対象とする自治体実績評価型総合評価落札方式の試行を継続 さらに競争性を高めることが必要な場合 同方式を適用した時に限り 企業の施工能力等の評価項目のうち 地域貢献度を評価対象外とする試行を新規に実施 (4) 建設現場における週休 2 日の推進 建設現場における週休 2 日を推進するため 適正な工期設定による工事発注や施工条件確認部会 工程調整部会を原則開催とする中で 受発注者間の工程共有を図る取り組みを継続 労務費 機械経費 ( 賃料 ) 共通仮設費 現場管理費について 現場閉所の状況に応じて補正係数を乗じ 必要経費を計上し 週休 2 日の取得に取り組む企業の拡大を図る さらなる週休 2 日の推進を図るため 受注者希望方式 工程調整標準型 および発注者指定方式 (H31 より2 方式 ) の試行を継続 建設業全体のさらなる週休 2 日の取り組みを推進するためには 統一的な現場閉所に取り組むことが重要であることから 新たな取り組みとして 2019 年のゴールデンウィーク (4/27( 土 )~5/6( 月 ) の10 連休 ) について 発注機関が連携し現場閉所とすることを受注者へ提案 GW 期間全ての現場閉所が困難な場合は 土日やそれ以外の連続した日など一部期間を現場閉所とするよう受発注者間で調整 - 1 -

(5) 段階的選抜方式の活用等 発注者の技術審査業務の簡素化と 受注者側非選抜者の技術提案作成労力の軽減を図るため 一次審査 ( 段階的選抜 ) で競争参加者数を絞り込む段階的選抜方式の試行を継続 試行対象工事は 技術提案評価型 S 型で 多数の競争参加者が予測される工種等とし 段階選抜者数は 15 者 対象工種は 一般土木 A 等級工事に加え 建築 A 等級工事 港湾土木 A 等級工事の WTO 対象工事等 技術提案評価型 S 型 (WTO 対象工事 ) における技術提案を求める評価事項数は 2 課題 10 事項を基本としつつ 1~2 課題で 5 事項の技術提案を求める試行を継続 一般土木 ( トンネル ) 工事において 配置予定技術者 1 人あたり 1 つの経験工事のみを申請する方式の試行を継続する その方式とは その工事の立場は 監理 現場代理人と担当技術者の得点差を設けるが 担当技術者として 複数の工事経験があれば それに応じて加点する方式を新規に試行 (6) ワーク ライフ バランス (WLB) 認定企業の評価 ワーク ライフ バランス ( 担い手育成 ) 等を推進する企業として 法令に基づく認定を受けた企業やその他これに準ずる企業を評価することをすべての WTO 対象案件工事の段階的選抜方式に拡大 (7) 登録基幹技能者の配置を評価する試行工事を継続 登録基幹技能者 の現場配置を評価する試行工事を施工能力評価型 Ⅰ 型に加え 技術提案評価型 S 型 (WTO 対象工事以外 ) の全工事を対象とし 登録基幹技能者を配置する場合に 企業の施工能力等 の評価で 1 点を加点 (8) 専任指導者制度の継続 若手技術者の更なる登用を促すため 経験ある技術者が現場経験の少ない主任技術者又は監理技術者を支援する専任指導者制度を継続 (9) 若手及び女性技術者の育成を促すモデル工事の試行 技術力の伝承を促すため 担当技術者として 若手 女性技術者の配置を評価する試行工事を継続 (10) 現場見学会提案 実現モデル工事の試行 将来の担い手確保及び建設事業の魅力を伝えるために 地域住民や学生等を対象とした 現場見学会の開催を提案 実施を行う試行工事を継続 (11) 一括審査方式の活用 近隣にある複数の同種工事を同時に発注する場合 工事の品質を確保した上で 受発注者の負担軽減のため 提出する技術資料の内容を同一とすることができる一括審査方式の更なる活用を図る 一括審査方式は 技術資料 ( 技術提案及び施工計画 ) の提出を求める総合評価落札方式に適用 (12) 技術提案 交渉方式 (ECI 方式 ) の活用 最適な仕様を設定できない工事及び仕様の前提となる条件の確定が困難な工事については 技術提案 交渉方式の適用を実施 小さな規模でも施工方法を含めた技術的に高度な能力が求められる工事にも適用を検討 (13)ISO9001 認証による品質マネジメントシステムを活用したモデル工事の試行 工事の更なる品質向上と監督業務の効率化を図るものとして企業における ISO9001 認証に基づく品質マネジメントシステムを活用した工事の試行を継続 - 2 -

モデル工事の試行にあたり ISO 認証審査登録機関 ( 第三者機関 ) による監査を取り入れた試行を新規に実施 2. 工事発注における適切な執行等 (1) 競争参加資格要件の緩和 工事難易度が比較的低い ( 工事難易度 Ⅱ 以下 ) 場合は 競争参加資格要件である企業と技術者の過去の工事経験に対し 以下のとおり 緩和を認める工事を新規に実施 対象工事は 施工能力評価型 Ⅰ 型 Ⅱ 型 ( 企業実績 ) 通常 ; 発注しようとする工事の同種で 施工量の最低規模を実績として求める 緩和 ; 発注しようとする工事の同種とするが 施工量 ( 規模 ) は求めない ( 技術者 ) 通常 ; 発注しようとする工事の同種で 施工量の最低規模を実績として求める 緩和 ; 過去 15 年間の公共工事 ( 発注機関及び工事種別は限定しない ) に主任 ( 監理 ) 技術者または現場代理人として 従事した実績があればよい 公共工事とは 国 特殊法人等又は地方公共団体が発注する建設工事とし 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律に定義されたものとする (2) 通常型指名競争入札の活用 過去に不調 不落が発生した同一地区かつ同一工種の工事の発注で 比較的小規模の工事 ( 概ね 1 億円未満の一般土木工事 維持修繕工事を対象 ) 一般競争において 不調 不落となり 設計替後 新たに競争入札の手続きをする工事 (3) 適切な工期の設定 工期については 工事の性格 地域の実情 自然条件 建設労働者の休日等による不稼働日等を踏まえ 同工種の過去の類似実績を参考に 工事施工に必要な日数を確保するなど適切に設定し 準備期間 後片付け期間 雨休率や特別工期に影響のある事項 ( 日数 ) 等を特記仕様書へ明示 工程に変更が生じた場合には その要因と変更後の工事工程について受発注者間で共有するものとする 工程の変更理由が 受注者の責に寄らない場合は 適切に工期の変更を実施 (4) 余裕期間制度の活用 余裕期間制度については 柔軟な工期の設定等を通じて 建設資材や建設労働者などが確保できるよう積極的に活用 余裕工期の設定は 官積算上 発注者が実工事期間の 30% かつ 4 ヶ月を超えない範囲を見込むこととしているが 当分の運用として 余裕期間の設定は 実工事期間の 40% を超えず かつ 5 ヶ月を超えない範囲内で設定 (5) 見積活用型積算方式の活用 通常は 標準歩掛や単価等がない工種において活用するが 標準歩掛や単価等がある工種でも 過去に同一地域で不調 不落になった工事と同種及び類似工事や 予定価格と入札価格の乖離が原因で不調 不落の恐れがある工事については 入札公告時に施工歩掛及び製品 材料単価の見積を依頼する見積活用型積算方式の活用を継続 (6) 施工場所点在型積算方式の活用 施工箇所が点在する工事については 1 つの工事としての積算額 ( 標準積算 ) と実際にかかる費用 ( 施工実態 ) に乖離が見られるため 施工箇所が 1km 以上離れている場合は 箇所毎に間接工事費 ( 共通仮設費 現場管理費 ) の算出することされているが 点 - 3 -

在箇所の間隔が 1km 程度に満たなくとも 地域における交通環境を十分に考慮した際に 建設機械を複数箇所に運搬したり 交通規制等が複数箇所で発生したりするなど 異なる施工箇所として見なすことが適当と考えられる場合には 共通仮設費 現場管理費を箇所毎に算出可能 (7) 工事書類の簡素化に向けた 協議事項設定のあり方 受注者の協議書類の作成に伴う負担軽減を図る目的として 発注者が発議すべき事項を明確にした 協議事項設定のあり方 を反映した特記仕様書を設計図書として交付 平成 31 年 7 月より 全工事を対象とし 具体的には特記仕様書の 監督職員と協議する といった表現方法は 発注者が発議すべき事項を明確にしたうえで 記載事項の 削除 も含め 指示 提出 報告 承諾 として設定するように見直す 3. さらなる生産性の向上 3-1 i-construction (1)ICT の全面的な活用の拡大 ICT 工事の推進 ICT の全面的な活用として ICT 土工 ICT 舗装工 ICT 河川浚渫 ICT 砂防 ほくりく ( 試行 ) の取り組みを継続するとともに ICT 地盤改良工の取り組みを新規で実施 ICT 土工 ( 土工量 1,000 m3以上が対象 ) の推進 施工者希望 Ⅰ 型は概ね 10,000m3 とし ICT 土工の導入 推進を図るため さらに 盛土工は 8,000m3 以上を対象 さらに ICT 土工対象工事に付随して ICT 法面工 ICT 付帯構造物設置工の取り組みを新規で実施 ICT 舗装工 ( 路盤工 3,000 m2以上が対象 ) の推進 発注者指定型及び施工者希望 Ⅰ 型は路盤工 5,000m2 以上を対象とし さらに 発注者指定型は工事規模が 3 億円未満の工事においても対象とし 拡大 ICT 河川浚渫工 ( 土工量 20,000m3 以上が対象 ) の推進 ICT 講習会等の充実 ICT の更なる普及 拡大を図るため 講習会 見学会 報告会を整備局管内の各会場で実施することを継続する さらに チャレンジ砂防 (ICT 砂防 ほくりく ) の工事現場を活用し 山間地域においても講習会等を新規に実施 (2) コンクリート工の規格の標準化 大型コンクリート構造物のプレキャスト製品活用について予備設計段階等における比較案検討事例の追加収集を行い プレキャストの 具体的な選定理由 の追加を検討 プレキャストコンクリート製品活用事例集 ( 平成 30 年度 ) も参考とし プレキャスト製品活用を推進 (3) 施工時期の平準化 適切な工期の設定 余裕期間制度の活用 翌債等の繰越制度の適切な活用 2 カ年国債やゼロ国債を活用した計画的な発注 建設企業に技術者や技能者等の人材 資機材の効率的かつ効果的に活用を促すため 国 地方自治体等の発注見通しの統合 公表の対象地域を全市町村に拡大 3-2 その他の生産性向上の取り組み (1)BIM/CIM 活用工事 建設現場での活用を前提とした 3 次元モデルの導入 活用を推進 施工プロセスの各段階において BIM/CIM を導入し 建設生産プロセス全体でのの活用を推進 - 4 -

過年度の 3 次元設計による BIM/CIM 活用業務成果は すべて BIM/CIM 活用工事の対象 大河津分水路改修事業 ( 信濃川河川事務所 ) においては BIM/CIM 活用工事を実施 ( 信濃川河川事務所は i-construction モデル事務所として登録 ) (2) 受発注者間のコミュニケーションの充実 条件明示の手引 ( 案 ) 土木工事設計図書の照査ガイドライン ( 案 ) 工事一時中止に係るガイドライン ( 案 ) 土木工事設計変更ガイドライン ( 案 ) を活用した工事円滑化推進会議の開催 (3) 工事の生産性向上説明会の開催 地整管内の各会場において 前期 後期の年 2 回 受発注者を対象とした 工事円滑化 4 点セット 活用等による生産性向上の説明会を開催 各現場において 監督員等は 工事契約後の初回打合せ時に 受発注者間で再確認をするため 工事施工の円滑化 4 点セット ( 条件明示の手引きは工事発注時に記入したもの ) を受注企業に配付 ( 活用の徹底 ) - 5 -

Ⅱ 業務 1. 品質確保及び担い手確保 育成の取り組み (1) 新技術の活用促進 工事の品質確保 向上を図るため 詳細設計段階から新技術活用することを設計条件 ( 施工条件含む ) として検討することを継続 (2) 総合評価 1:3 における 評価テーマ 1 課題 の試行 特に技術力を重視する業務について 品質を確保しつつ競争参加者の負担を軽減するため 総合評価 1:3 の評価テーマを 1 課題とし 評価項目の配点割合を 1:2 と同様とする業務 の試行を継続 (3) 簡易特別型 総合評価落札方式の推進 地域防災の担い手確保として 地元企業の受注機会を確保するため 地域に精通した建設コンサルタントが実施することで 品質向上が期待できる業務について 地域精通度の評価を重視した簡易特別型総合評価落札方式の活用を継続 対象業務の金額規模は 2 千万円以下を継続 (4) 出産 育児等による休業期間の取り扱い 配置予定技術者が評価対象期間中に出産 育児等で休業していた場合 原則 休業期間に相当する期間を 業務執行技術力 地域精通度 業務成績 優良表彰 の対象期間に加える (5) 女性 若手技術者の育成支援 女性 若手技術者を含む多様性 ( 経験年数 価値観等 ) を加味した技術者の配置により 業務成果の品質向上を図る ダイバーシティー推進型業務委託 ( 配置予定技術者の構成に応じて評価 ) の試行を継続 (6) 若手技術者のヒアリング同席の活用 予定管理技術者の随行者として 事前に登録した 3 名の若手技術者のうちの 1 名が技術提案書のヒアリングに同席 ( 傍聴 ) できる業務の試行を継続 (7) 自主的照査併用型 総合評価落札方式の推進 予定管理技術者として経験の少ない若手を配置し 加えて品質を担保するため自主的にベテランの照査技術者 ( 自主的照査技術者 という ) を配置する場合 総合評価で加点評価する業務の試行を継続 (8) 点検業務の安全管理に係る費用の計上 点検 診断業務において安全対策の充実を図るため 当初発注時より安全に係る適切な費用を計上 明示する業務 の試行を継続 (9) 一括審査方式の活用 目的 内容が同種の業務であり 技術力審査 評価の項目が同じ業務となる場合 その業務の品質を確保した上で 受発注者の負担軽減のため 提出する技術資料 ( 実施方針又は技術提案のテーマ ) を同一とすることができる一括審査方式の活用の試行を継続 2. 業務発注における適切な執行等 (1) 働き方改革関連法案と残業規制による適切な執行等 1 ウィークリー スタンスの徹底 一週間における受発注者相互ルールや約束事 スタンスを目標として定め 計画的に業務を履行し業務環境等を改善 2 適切な履行期間の設定 品質確保の観点から 必要な履行期間の確保に留意し履行期限が年度末 (2~3 月 ) に集中することがないよう業務スケジュール管理表を活用 - 6 -

3 業務発注時の設計図書作成 ( 条件明示の徹底 ) 発注者の条件明示の遅延等による履行期限圧迫 作業の手戻り等を回避し 業務成果品質を確保 (2) 生産性の向上 担い手の確保 育成 1 週休 2 日実施の推進 適切な工期設定 完全週休 2 日の確保 残業縮減 バケーション ( 有給休暇 ) の確保等が考慮される ワーク ライフ バランス モデル業務委託 の活用 対象業務は 業務スケジュール管理表 ( 履行期間設定支援型 ) の適用業務のうち支援機能 (ON) を使用 (3) 技術的なマネジメント業務 ( 事業促進 PPP 等 ) 大規模事業や大規模災害復旧 復興事業等においては 事業促進 PPP 等の活用について検討 3. さらなる生産性の向上 3-1 i-construction (1)ICT の全面的な活用の継続 ICT 活用の推進を図るため UAV 等を用いた 3 次元公共測量 土工 舗装工の 3 次元設計を推進 道路設計 ( 道路設計 盛土 切土設計等 ) トンネル 橋梁 ダム 河川構造物 ( 築堤 護岸 樋門 樋管 堰等 ) を対象に BIM/CIM 活用業務を推進 (2) 履行期間の平準化 発注時期 納期設定の標準パターン ( 案 ) を活用し 早期発注 国債及び繰越制度の更なる活用 3-2 その他の生産性向上の取り組み (1) 受発注者間のコミュニケーションの充実 地形測量 地質調査 設計が並行して行われる構造物の設計において 測量受注者 地質調査受注者 設計業務受注者と発注者の 4 者がスケジュールや条件を調整する 業務連携会議 (4 者会議 ) を実施する業務を継続 (2) 品質確保 生産性向上等に関する説明会の開催 受発注者で意識の共有を図るため 年 1 回 受発注者が一堂に会する説明会を開催 平成 30 年度に引き続き同様に実施する事項などは 一部省略しています 同時 FAX 先 建設速報社 新潟建設工業新聞社 日刊建設通信新聞社新潟支局 日本工業経済新聞社新潟支局 日刊建設工業新聞社北陸総局 建設ジャーナル社 産業新聞社北信越支局 鉄鋼新聞社新潟支局 北陸工業新聞社新潟支局 問合せ先 国土交通省北陸地方整備局企画部 TEL : 025-280-8880( 代 ) 技術管理課長 村上和久 ( 内線 3311) 技術検査官 南 健二 ( 内線 3124) 技術管理課長補佐 吉田健一 ( 内線 3312) 技術管理課長補佐 田澤信行 ( 内線 3313) - 7 -