心臓血管外科 取得可能専門医 認定医及び到達目標など 専門医 認定医 名称 取得年数最短通常 基本となるもの 外科専門医 5 年目 5 年 ~7 年 心臓血管外科専門医 7 年目 7 年 ~10 年 取得可能なもの 循環器専門医 6 年目 6 年 ~10 年 移植認定医 6 年目 6 年 ~10 年

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CCU で扱っている疾患としては 心筋梗塞を含む冠動脈疾患 重症心不全 致死性不整脈 大動脈疾患 肺血栓塞栓症 劇症型心筋炎など あらゆる循環器救急疾患に 24 時間対応できる体制を整えており 内訳としては ( 図 2) に示すように心筋梗塞を含む冠動脈疾患 急性大動脈解離を含む血管疾患 心不全など

診療科 血液内科 ( 専門医取得コース ) 到達目標 血液悪性腫瘍 出血性疾患 凝固異常症の診断から治療管理を含めた血液疾患一般臨床を豊富に経験し 血液専門医取得を目指す 研修日数 週 4 日 6 ヶ月 ~12 ヶ月 期間定員対象評価実技診療知識 1 年若干名専門医取得前の医師業務内容やサマリの確認

( 後期 1 年目 ) アップ 2. 外来薬物療法を理解し実施できる ( 化学療法 内分泌療法 30 例の達成 ) 3. 乳癌関連基礎研究 ( トランスレーショナルリサーチ ) についての理解 4. 乳腺疾患の診断手技の実施 ( 穿刺吸引細胞診 20 例 針生検 20 例の達成 ) 5. 画像診断の


循環器 Cardiology 年月日時限担当者担当科講義主題 平成 23 年 6 月 6 日 ( 月 ) 2 限目 (10:40 12:10) 平成 23 年 6 月 17 日 ( 金 ) 2 限目 (10:40 12:10) 平成 23 年 6 月 20 日 ( 月 ) 2 限目 (10:40 1

TAVIを受ける 患者さんへ

心臓血管外科・診療内容

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第 3 節心筋梗塞等の心血管疾患 , % % % %

TOHOKU UNIVERSITY HOSPITAL 今回はすこし長文です このミニコラムを読んでいただいているみなさんにとって 救命救急センターは 文字どおり 命 を救うところ という印象が強いことと思います もちろん われわれ救急医と看護師は 患者さんの救命を第一に考え どんな絶望の状況でも 他

エントリーが発生 真腔と偽腔に解離 図 2 急性大動脈解離 ( 動脈の壁が急にはがれる ) Stanford Classification Type A Type B 図 3 スタンフォード分類 (A 型,B 型 ) (Kouchoukos et al:n Engl J Med 1997) 液が血管

心疾患患による死亡亡数等 平成 28 年において 全国国で約 20 万人が心疾疾患を原因として死亡しており 死死亡数全体の 15.2% を占占め 死亡順順位の第 2 位であります このうち本県の死亡死亡数は 1,324 人となっています 本県県の死亡率 ( 人口 10 万対 ) は 概概ね全国より高

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岸和田徳洲会病院 当院では以下の研究に協力し情報を提供しております この研究は 国が定めた指針に基づき 対象となる患者さまのお一人ずつから直接同意を得るかわりに 研究の目的を含む研究の実施についての情報を公開しています 研究結果は学会等で発表されることがありますが その際も個人を特定する情報は公表し

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平成 28 年 10 月 17 日 平成 28 年度の認定看護師教育基準カリキュラムから排尿自立指導料の所定の研修として認めら れることとなりました 平成 28 年度研修生から 排泄自立指導料 算定要件 施設基準を満たすことができます 下部尿路機能障害を有する患者に対して 病棟でのケアや多職種チーム

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d. 急性大動脈解離の症状多くの場合に 突然 胸部や背部の激しい痛みが起こります まさに 引き裂かれるような 痛みと訴える患者さんもいます また 解離の進展によりさまざまな臓器の血流障害が生じ 多彩な症状を示します ( 大動脈弁逆流 心筋梗塞 心不全 意識障害 腹痛 下肢痛など ) 一方 発症から時

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2009年8月17日

当科で 以前 最も多かった手術は 狭心症や心筋梗塞などに対する冠動脈バイパス手術でした しかし カテーテルによる経皮的治療が進歩し ほとんどの病態で可能となり 手術症例が減少しました 従いまして 冠動脈バイパス術を必要とする患者さんは 更に高齢化 重症化が進んでおります それでも 私が当院着任以来

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年301 番 循環器系の疾患 (Cardiovascular Disease) 責任者: 石原正治主任教授 坂口太一主任教授 内科学循環器内科 朝倉正紀教授 峰隆直特任准教授 内藤由朗講師 赤堀宏洲講師 奥原祥貴講師 織原良行助教 正井久美子助教 増山理特別招聘教授 伊賀幹二非常勤講師 駒村和雄非常

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様式 51 腫瘍脊椎骨全摘術の施設基準に係る届出書添付書類 1 標榜診療科 ( 施設基準に係る標榜科名を記入すること ) 2 常勤の整形外科の医師の氏名 (2 名以上 ) 常勤医師の氏名 3 脊椎手術を術者として 300 以上実施した経験を有する常勤の整形外科の医師の氏名等 (1 名以上 ) 常勤医

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Vol 夏号 最先端の腹腔鏡下手術を本格導入 東海中央病院では 平成25年1月から 胃癌 大腸癌に対する腹腔鏡下手術を本格導入しており 術後の合併症もなく 早期の退院が可能となっています 4月からは 内視鏡外科技術認定資格を有する 日比健志消化器外科部長が赴任し 通常の腹腔 鏡下手術に

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後期臨床研修プログラム 鹿児島大学病院心臓血管内科 心臓血管内科 研修指導者名 大石充宮田昌明桶谷直也池田義之髙崎州亜湯淺敏典 田中 ( 窪田 ) 佳代子窪薗琢郎内匠拓朗赤崎雄一樋口公嗣 メッセージ 鹿児島大学心臓血管内科 生命の源である循環をとおして患者と向き合う心臓血管内科は 医師として患者を全

障害程度等級表 心臓機能障害 1 級 心臓の機能の障害により 自己の身辺の日常生活活動が極度に制限されるもの 2 級 - 3 級 心臓の機能の障害により 家庭内での日常生活活動が著しく制限されるもの 4 級 心臓の機能の障害により 社会での日常生活活動が著しく制限されるもの

種の評価基準により分類示の包括侵襲性指行為の看護師が行う医行為の範囲に関する基本的な考え方 ( たたき台 ) 指示のレベル : 指示の包括性 (1) 実施する医行為の内容 実施時期について多少の判断は伴うが 指示内容と医行為が1 対 1で対応するもの 指示内容 実施時期ともに個別具体的であるもの 例

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定員 25 人 プログラムの概要と特徴 プログラムの運営方針 責任基幹施設である東京大学医学部附属病院, 基幹研修施設であるさいたま赤十字病院, 東京都健康長寿医療センター, 国立成育医療研究センター, 国立がん研究センター中央病院, 関連研修施設のJR 東京総合病院,NTT 東日本関東病院, 東京

10038 W36-1 ワークショップ 36 関節リウマチの病因 病態 2 4 月 27 日 ( 金 ) 15:10-16:10 1 第 5 会場ホール棟 5 階 ホール B5(2) P2-203 ポスタービューイング 2 多発性筋炎 皮膚筋炎 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:4

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心臓血管外科 取得可能専門医 認定医及び到達目標など 専門医 認定医 名称 取得年数最短通常 基本となるもの 外科専門医 5 年目 5 年 ~7 年 心臓血管外科専門医 7 年目 7 年 ~10 年 取得可能なもの 循環器専門医 6 年目 6 年 ~10 年 移植認定医 6 年目 6 年 ~10 年 植込型補助人工心臓実施医 8 年目 8 年 ~12 年 脈管専門医腹部大動脈ステントグラフト実施医胸部大動脈ステントグラフト実施医 学年別手術 検査手技 件数など 卒後年数 手術 検査手技 術者件数 助手件数 卒後 3 年目 CT スキャン読影 ( 後期 1 年目 ) 心エコー所見冠動脈造影所見 胸腔ドレナージの術者 助手 2 5 人工呼吸器管理気管切開法の術者 助手 5 5 人工血液透析法人工透析カテーテルの挿入 5 5 心嚢ドレナージの術者 助手 5 5 成人開心術の助手 20 胸骨正中切開の術者 助手 20 閉胸の第 1 助手 20 卒後 4 年目 胸骨正中切開法 10 40 ( 後期 2 年目 ) 末梢動脈手術の助手 10 IABP 挿入の術者 助手 3 5

PCPS 装着の術者 助手 2 5 ステントグラフト内挿術の 10 助手腹部大動脈ステントグラフト胸部大動脈ステントグラフト閉胸の術者 助手 10 20 卒後 5 年目 グラフトの採取の術者 助手 10 40 ( 後期 3 年目 ) 人工心肺装着の術者 助手 10 40 末梢動脈手術の術者 助手 10 15 植込型補助人工心臓装着 5 の助手開心術の術者 助手 5 30 卒後 6 年目 末梢動脈手術の術者 助手 10 15 ( 後期 4 年目 ) 開心術の術者 助手 10 60 経皮的大動脈弁置換術急性大動脈解離の助手 10 植込型補助人工心臓装着 5 の助手 学年別到達目標など 卒後年数 手術 検査手技 到達目標 その他 卒後 3 年目 CT スキャン読影 心臓血管外科手術を行うために基本と ( 後期 1 年目 ) 心エコー所見 なる画像データを正しく読影することが 冠動脈造影所見 でき 手術に必要な情報を収集することができる 循環器以外の疾患を合併した患者の病態を理解し 総合的に手術適応の判断ができる 胸腔ドレナージの術者 助手 術後の胸水貯留 血胸の病態を理解し 対応方法を学習する 胸腔ドレナージの基本を習得する 人工呼吸器管理 心臓手術 術後管理の一環として人工呼 気管切開法の術者 助手 吸器管理を習得する 長期挿管となった場合の気管切開法の適応 手術手技を 習得する

人工血液透析法 術後の急性腎不全の病態を学習し 血 人工透析カテーテルの挿入 液透析透析法開始の適応 その基本手 技を習得する 心嚢ドレナージの術者 助手 開心術後の心タンポナーデの病態 診断 を学習し 心嚢ドレナージの基本手技を 習得する 成人開心術の助手 手術計画 手術手技を習得する 胸骨正中切開の術者 助手 胸骨正中切開ができる 閉胸の第 1 助手 止血を確認し 閉胸ができる 卒後 4 年目 胸骨正中切開法 胸骨正中切開ができる ( 後期 2 年目 ) 末梢動脈手術の助手 血管外科の基本手技を学び 特に末梢血管の手術計画 手術手技を習得する IABP 挿入の術者 助手 急性循環不全に対して機械的循環補助 PCPS 装着の術者 助手 の方法 適応を学び IABP PCPS の導入 管理を習得する ステントグラフト内挿術の ステントグラフトによる大動脈瘤の治療に 助手 ついて基本的な手術適応 基本手技を 腹部大動脈ステントグラフト 習得する ステントグラフト内挿術の具 胸部大動脈ステントグラフト 体的な手術計画を指導医のもとで学習する 閉胸の術者 助手 止血を確認し 閉胸ができる 卒後 5 年目 グラフトの採取の術者 助手 大伏在静脈の採取ができる ( 後期 3 年目 ) 人工心肺装着の術者 助手 安全に人工心肺を装着できる 末梢動脈手術の術者 助手 手術計画 手術手技を習得する 植込型補助人工心臓装着 重症心不全患者の手術を行うための手 の助手 術適応 手術計画をたてる事を習得する 人工心臓の基本的な構造を学習し 装着後の術後管理を学ぶ 開心術の術者 助手 手術計画 手術手技を習得する 術後管理の基本を習得する 卒後 6 年目 末梢動脈手術の術者 助手 待機手術に関する手術計画 手術手技 ( 後期 4 年目 ) を習得する 開心術の術者 助手 手術計画 手術手技を習得する 術後管理は主体となっておこなえるよう

経皮的大動脈弁置換術急性大動脈解離の助手植込型補助人工心臓装着の助手 になり 合併症に対しても的確な対応ができるようになる 経皮的大動脈弁置換術の適応について学習し 基本手技を学ぶ 緊急手術に対しても手術適応 手術計画を的確に判断することができる 植込型補助人工心臓に関する機器管理を学習しトラブルシューティングについて習得する 全診療科の取得可能な専門医 認定医及び到達目標等一覧表 心臓血管外科の特色 埼玉医科大学国際医療センターの心臓血管外科は 成人の心臓大血管の外科を中心に 大動脈ステントグラフト内挿術などの血管内治療 重症心不全の外科治療 ( 補助人工心臓および心臓移植 ) の分野で 専門性の高い診療を行っています 開院以来 手術症例数は多く 毎年増加しています 低侵襲の手術を目指しており 虚血性心疾患に対する冠動脈バイパス術の 95% 以上は人工心肺を使用しないオフポンプで行っています また 低侵襲の小開胸による弁形成術も積極的に行っています 最新のカテーテル治療と外科手術の同時組み合わせ治療ができるハイブリッド手術室を完備しており 多様多彩な症例に対応できるよう 高度医療機器を取り揃えています 大血管治療は 2007 年にステントグラフト内挿術の実施施設の認定を受け 症例数は増加しています 2010 年 7 月には心臓移植実施施設に認定され 同年 9 月に第 1 例目の心臓移植を施行しました 2011 年 3 月には植込型補助人工心臓実施施設の認定を受け 人工心臓を装着したまま退院する在宅プログラムも整えられています 最新の治療としては 2013 年 10 月より保険償還が得られた経カテーテル大動脈弁植え込み術 (TAVI) を全国に先駆けて開始しています 高齢者で開心術でのリスクが高い患者に対しても弁置換が可能となりました このようにベストな治療法を選択できるよう 心臓内科をはじめ 他科との強い連帯をとって診断 治療を行っています

研修責任者と指導者 研修責任者 : 新浪博 ( 診療部長 ) 指導者 : 新浪博 ( 教授 ): 虚血性心疾患 弁膜症 大動脈瘤の外科治療 心臓移植 補助人工心臓 先天性心疾患 ( 成人 ) 井口篤志 ( 教授 ): 補助人工心臓 心臓移植朝倉利久 ( 准教授 ): 大動脈ステントグラフト内挿術 大動脈外科 末梢血管外科中嶋博之 ( 准教授 ): 虚血性心疾患 弁膜疾患上部一彦 ( 講師 ): 弁膜症 大動脈外科小池裕之 ( 講師 ): 大動脈ステントグラフト 経カテーテル大動脈弁植え込み術 (TAVI) 診療実績 2009 年 2010 年 2011 年 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 虚血性心疾患 141 例 138 例 139 例 143 例 155 例 149 例 129 例 弁膜疾患 122 例 169 例 178 例 221 例 217 例 228 例 237 例 胸部大動脈瘤 64 例 73 例 107 例 105 例 109 例 107 例 118 例 先天性心疾患 7 例 4 例 6 例 11 例 11 例 7 例 10 例 補助人工心臓 2 例 8 例 2 例 7 例 13 例 10 例 11 例 ステントグラフト 65 例 105 例 84 例 96 例 81 例 120 例 163 例 腹部大動脈瘤 35 例 41 例 41 例 57 例 28 例 28 例 27 例 末梢血管 60 例 66 例 65 例 51 例 41 例 41 例 62 例 総計 496 例 604 例 622 例 691 例 655 例 690 例 757 例 プログラムの目的と特色 心臓血管外科専門医となるためのシニアレジデントプログラム 医師免許取得後 2 年間は卒後臨床研修を行い 3 年目から 12 ヵ月間 成人の心

臓血管外科を集中的に行います この後 6 ヵ月間は成人心臓血管外科か小児心臓外科のどちらかを選択して研修を集中的に行います この期間 相互のローテーションは可能です 小児の先天性心疾患に対する外科治療は当院の小児心臓外科が行っており 小児心臓外科の研修は小児心臓外科で行います その後は呼吸器外科 一般外科を 12 ヵ月研修してこの間に外科専門医予備試験を受験します 更に 6 ヵ月間 成人心臓血管外科か小児心臓外科のどちらかを選択し 研修して 外科専門医の資格を取得します 外科専門医取得後は 成人心臓血管外科の研修後プログラムか小児心臓外科シニアレジデントコースを選択して 最短で医師免許取得後 7 年目終了時には心臓血管外科専門医の資格が取得することができます 本プログラムは小児の分野も研修できることから外科専門医を取得するための条件を充たしているばかりでなく 一つの施設で心臓外科のほとんどすべての分野の研修を行うことができる全国的にも優れたプログラムです 心臓血管外科専門医養成施設としての当施設のカリキュラムの特徴当科は埼玉県全域の循環器疾患診療の中核病院として 全国でも最も心臓外科手術数の多い病院の一つとして知られています 埼玉県全域はもちろん 東京都西部地域 北関東の近隣県からの紹介も多く 特に急性心筋梗塞や胸 腹部大動

脈破裂疾患 動脈の閉塞性疾患の緊急手術症例も数多く紹介され 昼夜を問わず心臓血管手術が行われています こうした豊富な臨床経験を通じて 心臓血管外科医としての高い診療能力を身につけることができ 関連病院を含めてバラエティーに富んだシニアレジデントプログラムが組まれています 本プログラムの学習目標は 外科専門医 心臓血管外科専門医の資格を取得することであり 日本外科学会および日本心臓血管外科学会 日本胸部外科学会 日本血管外科学会の要求する専門医資格認定のためのリクワイアメントを十二分に満たす研修カリキュラムとなっています 現在準備中の新たな心臓血管外科専門医の対策も進めています 到達目標 ( 自ら手術を執刀できる心臓血管外科医をめざして!!!) 一般目標 (GIO) 外科専門医およびサブスペシャリティーとしての心臓血管外科専門医の資格を取得することはもちろん 通常の心臓外科手術を自ら執刀できる心臓血管外科医をめざして各種心臓血管疾患の診断及び手術治療を学習する 研修内容 (1) 待機的心臓手術の術前診断の確立 手術準備ができるようになる (2) 心臓血管外科手術の助手 ( 第一助手 第二助手 ) が務められ 胸骨正中切開ならびに閉胸法 冠動脈バイパス手術に使用する大伏在静脈グラフトの採取法 末梢血管手術を術者として指導者なしで実施できるようになる (3) 体外循環法の理論と実際を学び 自ら術者として体外循環を設定できるようになるとともに心房中隔欠損症などの比較的単純な心臓手術を執刀できるようになる (4) 心停止を含む心原性ショック症例に対する心肺蘇生法に習熟するとともに IABP ( 大動脈バルーンパンピング法 ) や PCPS( 経皮的心肺補助法 ) などを救急の現場でセットアップできるようになる (5) 看護師 臨床工学士 (ME 部門 ) 理学療法士とチームワークを組み 心臓血管外科術後 ICU 管理から一般病棟での手術後リハビリテーション 退院までの患者管理ができるようになる (6) 心臓血管外科術後の合併症 ( 脳卒中 呼吸器合併症 不整脈を含めた心不全 急性腎不全 下肢虚血 消化管出血 感染症など ) に対して 脳神経外科医 神経内科医 腎臓内科医 呼吸器内科医 消化器内科医 感染症内科医などとチ

ームワークを組み集学的医療が実施できる 入局後の教育スケジュール 入局後は臨床チームに配属され 指導医の指導のもとに入院患者の診療にあたります 術前カンファランスや 研究会 抄読会を行い 心臓血管外科手術症例について 術前診断 手術方法 術後管理を学ぶ 血行動態に関するデータの解釈 画像診断 心臓血管疾患の病態生理について広く学習し 他科領域にも及ぶ合併症についても理解を深めます 学会 研究会での発表 報告をおこない 論文作成についても指導を受けながら 定期的に投稿することを必須とします 他科研修の可能性について 外科専門医予備試験後に頭頸部外科 乳腺外科 その他希望する外科研修を行 うことができます 大学院について大学院は 2 年間の卒後臨床研修終了後に入学することが可能で 学位取得をめざします 特に研究活動が好きな若手学徒は 心臓外科大学院に奮って入学して下さい 臨床研究としては再生医療の基礎的研究 脈管生理の分子生物学的な研究など高度な基礎的な手法を用い かつ 臨床に密着した課題を研究テーマとしています 将来教職をめざす人は是非入学して下さい シニアレジデント研修修了後の進路 ( 具体的内容 ) 心臓血管外科が提示する成人心臓血管外科研修後プログラムに従って研修を行います 心臓血管外科専門医の取得を目的としています 希望があれば 診療部長と相談して 小児心臓血管外科シニアレジデントコースのローテーションも可能です 学位取得について 上記の 入局後の教育スケジュール大学院について のように大学院で学位を取得することはできますが 論文博士として学位取得も可能です 診療科で研究を行い 学位論文を提出して医学博士を取得することも可能です 研

究及び 学位論文作成にあたっては 診療科のスタッフが指導にあたります 留学の可能性 心臓血管外科専門医を取得した後 更に研鑽を積むために留学 ( 研究 臨床 ) の可 能性があります 現在 1 名海外臨床留学中です 問い合わせ先 350-1298 埼玉県日高市山根 1397-1 埼玉医科大学国際医療センター心臓病センター心臓血管外科朝倉利久 ( 准教授 ) TEL:042-984-4576 E-mail: