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目次 1. 策定の趣旨 2 2. 水素利活用による効果 3 3. 能代市で水素エネルギーに取り組む意義 5 4. 基本方針 7 5. 水素利活用に向けた取り組みの方向性 8 6. のしろ水素プロジェクト 10 1

水素 燃料電池戦略ロードマップ改訂の内容 フェーズ 1: 水素利用の飛躍的拡大 ( 現在 ~) 1. 定置用燃料電池 ( エネファーム / 業務 産業用燃料電池 ) エネファームの将来的な目標価格を明確化 2020 年頃に自立的普及 PEFC( 固体高分子形燃料電池 ) 型 :2019 年までに 8

第 2 章各論 1. フェーズ 1( 水素利用の飛躍的拡大 ) 1.2. 運輸分野における水素の利活用 FCV は 水素ステーションから車載タンクに充填された水素と 空気中の酸素の電気化学反応によって発生する電気を使ってモーターを駆動させる自動車であり 一般ユーザーが初めて水素を直接取り扱うことにな

平成 21 年度資源エネルギー関連概算要求について 21 年度概算要求の考え方 1. 資源 エネルギー政策の重要性の加速度的高まり 2. 歳出 歳入一体改革の推進 予算の効率化と重点化の徹底 エネルギー安全保障の強化 資源の安定供給確保 低炭素社会の実現 Cool Earth -1-

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水素エネルギーに関するNEDOの取り組み

電解水素製造の経済性 再エネからの水素製造 - 余剰電力の特定 - 再エネの水素製造への利用方法 エネルギー貯蔵としての再エネ水素 まとめ Copyright 215, IEEJ, All rights reserved 2

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資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)


Microsoft Word - みやぎ水素エネルギー利活用推進ビジョン

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はじめに 福島県は復興の大きな柱として 福島を 再生可能エネルギー先駆けの地 とすべく 再生可能エネルギーの拡大 関連する産業の集積 研究開発を進めている 2012 年 3 月に改訂された 福島県再生可能エネルギー推進ビジョン ( 改訂版 ) においては 2040 年頃を目途に福島県内の 1 次エネ

水素 燃料電池ロードマップにおける CO2 フリー水素の位置づけ 水素 燃料電池戦略ロードマップ (2016 年 3 月改訂 ) においては より CO2 の排出が少ない水素供給構造を実現していくため 将来的には再生可能エネルギーの活用等を進めていくことが必要とされている 2040 年頃をターゲット

水素充填設備 水素ステーションの概要現在 日本国内を走行している燃料電池自動車は 圧縮水素を燃料とするタイプが主流になっています 燃料電池自動車への水素充填を ガソリンスタンドなどと同様に行うことができる施設として 水素ステーションがあります 国内の商用水素ステーションは 平成 29 年 12 月現

水素エネルギー利活用の意義 環境とエネルギーセキュリティを同時に解決する水素は 日本にとって究極のエネルギーとなり得る 2030 年頃までに大規模なグローバルサプライチェーンを構築するとともに 水素製造段階においても CCS と組み合わせる等によりトータルで CO2 フリー化を進め 2050 年 C

: 本来の行政目的のために実施する事業であり 大会や大会を通じた新しい日本の創造にも資するが 大会に直接資する金額を算出することが困難な事業 14 府省等 208 事業 5461 億円 C: 本来の行政目的のために実施する事業であり 大会との関連性が比較的低い事業 8 府省等 29 事業 826 億

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バイオマス比率をめぐる現状 課題と対応の方向性 1 FIT 認定を受けたバイオマス発電設備については 毎の総売電量のうち そのにおける各区分のバイオマス燃料の投入比率 ( バイオマス比率 ) を乗じた分が FIT による売電量となっている 現状 各区分のバイオマス比率については FIT 入札の落札案

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会社概要

第 40 回 看護総合 2009 年 平成 21 年 2009/7/18-19 京都府京都市 2009 年 2010 年 精神看護 2009/7/23-24 島根県松江市 2009 年 2010 年 母性看護 2009/8/6-7 佐賀県佐賀市 2009 年 2010 年 看護教育 2009/8/2

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< 開発の社会的背景 > 化石燃料の枯渇に伴うエネルギー問題 大量のエネルギー消費による環境汚染問題を解決するため 燃焼後に水しか出ない水素がクリーンエネルギー源として期待されています 常温では気体である水素は その効率的な貯蔵 輸送技術の開発が大きな課題となってきました 常温 10 気圧程度の条件

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B 新潟県神戸市千葉市徳島県 新潟県神戸シニア選抜千葉市シニア徳島カバロスシニア (1 日目 ) 第 2 9:55-10:40 新潟県 0 ( ) 4 神戸市 (1 日目 ) 第 2 9:55-10:40 千葉市 1 ( (1 日目 ) 第 6 13:35-14:20 ) 1 徳島県 新潟県 0 (

熱効率( 既存の発電技術 コンバインドサイクル発電 今後の技術開発 1700 級 ( 約 57%) %)(送電端 HV 級 ( 約 50%) 1500 級 ( 約 52%

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平成 26 年 3 月 28 日 消防庁 平成 25 年の救急出動件数等 ( 速報 ) の公表 平成 25 年における救急出動件数等の速報を取りまとめましたので公表します 救急出動件数 搬送人員とも過去最多を記録 平成 25 年中の救急自動車による救急出動件数は 591 万 5,956 件 ( 対前

200kW 未満 272 万円 /kw 以下 200kW 以上 1,000kW 未満 109 万円 /kw 以下 1,000kW 以上 3 万 kw 未満 39 万円 /kw 以下 4 木質バイオマス発電設備 (2 万 kw 未満 木質バイオマス燃料の年間利用率 80% 以上と見込まれるもの ) <

資料 5-1 燃料電池自動車 バスの普及に向けた導入支援策について 平成 29 年 9 月 21 日 国土交通省自動車局環境政策課環境省水 大気環境局自動車環境対策課

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水素充填設備 水素ステーションの概要現在 日本国内を走行している燃料電池自動車は 圧縮水素を燃料とするタイプが主流になっています 燃料電池自動車への水素充填を ガソリンスタンドなどと同様に行うことができる施設として 水素ステーションがあります 国内の商用水素ステーションは 平成 29 年 1 月現在

対策名 1 温室効果ガスの排出の抑制等に資する設備の選択キ未利用エネルギーの活用のための設備導水 送水 配水等における管路の残存圧力等を利用した小水力発電設備の導入 概要 地形の高低差から生じる水の位置エネルギーがある場所や導水管路 送水管路 配水池入口等で余剰圧力が利用できる場所 あるいは弁の開度

番号文書項目現行改定案 ( 仮 ) 1 モニタリン 別表 : 各種係 グ 算定規程 ( 排出削 数 ( 単位発熱量 排出係数 年度 排出係数 (kg-co2/kwh) 全電源 限界電源 平成 21 年度 年度 排出係数 (kg-co2/kwh) 全電源 限界電源 平成 21 年度 -

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平成 26 年の救急出動件数等 ( 速報 ) 消防庁

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海外における 水素導入の現状調査

次 はじめに 総論 素基本戦略の位置づけ 素基本戦略の対象期間 我が国のエネルギー需給を巡る構造的課題 エネルギーセキュリティ / 給率 CO2 排出制約 素の意義と重要性.

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FCH2JU は欧州全体の水素 燃料電池技術開発をリードしており 主に交通 エネルギーシステム 分野横断型のプログラムを実施している 定量目標 戦略名称 関連主体 期間 予算 定性目標 FCV 水素 ST 需給量 第 2 期燃料電池水素共同実施機構 (FCH2JU) 欧州委員会 Hudrogen E

SPERA 水素技術の紹介 - 技術概要 - 有機ケミカルハイドライド (OCH) 法 CH 3 メチルシクロヘキサン (MCH) 輸送 水素 CH 3 水素 水素化 貯蔵 トルエン 貯蔵 脱水素 CH 3 CH 3 輸送 CH 3 CH 3 + 3H 2 ΔH= -205kJ/mol トルエン M

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

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22. 都道府県別の結果及び評価結果一覧 ( 大腸がん検診 集団検診 ) 13 都道府県用チェックリストの遵守状況大腸がん部会の活動状況 (: 実施済 : 今後実施予定はある : 実施しない : 評価対象外 ) (61 項目中 ) 大腸がん部会の開催 がん部会による 北海道 22 C D 青森県 2

率 九州 ( 工 -エネルギー科学) 新潟 ( 工 - 力学 ) 神戸 ( 海事科学 ) 60.0 ( 工 - 化学材料 ) 岡山 ( 工 - 機械システム系 ) 北海道 ( 総合理系 - 化学重点 ) 57.5 名古屋工業 ( 工 - 電気 機械工 ) 首都大学東京

お知らせ

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通話品質 KDDI(au) N 満足やや満足 ソフトバンクモバイル N 満足やや満足 全体 21, 全体 18, 全体 15, NTTドコモ

水素社会実現に向けた我が国の取組

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都道府県別の互助会等への公費支出額互助会等への公費支出額 ( 単位 : 百万円 ) 会員一人当たりの公費支出額 ( 単位 : 円 ) 北海道 1,531 1, ,257 16, % 24.8% 0.0% 0.0% 0.0% 0.

4 木質バイオマス発電設備 (2 万 kw 未満 木質バイオマス燃料の年間利用率 80% 以上と見込まれるもの ) < 下記要件のいずれかを満たすもの > 年間稼働率 80% 以上と見込まれるもの kw あたりの資本費一定以下 2,000kW 未満 62 万円 /kw 以下 2,000kW 以上 2

News Release 2014 年 5 月 20 日 世界最大級 アジア初! 水素グリッドエアポートの実現に向けて ~ 環境先進空港の実現と水素関連産業の世界市場獲得へ ~ 新関西国際空港株式会社は 世界最高水準の環境性と安全性を備えた 環境先進空港 を目指し スマート愛ランド構想のもと 空港島

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次世代環境対応車のラインナップ ハイフ リット 自動車 クリーンテ ィーセ ル車 長距離 大型 CNG トラック ハイフ リット ハ ス 燃料電池自動車 郊外 ~ 中距離 フ ラク インハイフ リット ハ ス CNG ハ ス 都市部 ハイフ リット トラック 燃料電池バス CNG トラック フ ラク

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200kW 未満 272 万円 /kw 以下 200kW 以上 1,000kW 未満 109 万円 /kw 以下 1,000kW 以上 3 万 kw 未満 39 万円 /kw 以下 4 木質バイオマス発電設備 (2 万 kw 未満 木質バイオマス燃料の年間利用率 80% 以上と見込まれるもの ) <

平成 24 年度職場体験 インターンシップ実施状況等調査 ( 平成 25 年 3 月現在 ) 国立教育政策研究所生徒指導 進路指導研究センター Ⅰ 公立中学校における職場体験の実施状況等調査 ( 集計結果 ) ( ) は 23 年度の数値 1 職場体験の実施状況について ( 平成 24 年度調査時点

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各家庭の 1 年間の出費のうち約 7% は電気 ガス 灯油といったエネルギーへの支出です 詳しくは 各制度のパンフレット W EB で 市民向け 太陽光発電 燃料電池 ( エネファーム ) HEMS ( ホームエネルギーマネジメントシステム ) 定置用蓄電 太陽熱利用 ガスエンジン木質コージェネバイ

(2) 技術開発計画 1 実施体制 技術開発代表者 戸田建設株式会社 ( 全体調整 ( 設計 調達 建造 運用 検証 )) 佐藤郁構造工学 情報工学分野について 23 年間の業務実績 小林修構造工学分野について 28 年間の業務実績 西田哲哉実施体制強化のため専任研究補助員を増員 2 実施スケジュー

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水素社会へ向けた次世代大型燃料電池SOFCの展開,三菱重工技報 Vol.52 No.2(2015)

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年齢 年齢 1. 柏 2. 名古屋 3. G 大阪 4. 仙台 5. 横浜 FM 6. 鹿島 -19 歳 0 0.0% 0 0.0% 2 2.7% 1 1.4% 3 4.0% 3 4.6% 歳 4 5.0% 5 6.7% 7 9.6% 2 2.7% 2 2.7% % 25-2


分散型エネルギーによる 発電システム 博士 ( 工学 ) 野呂康宏 著 コロナ社 コロナ社

資料 3-1 第 4 管理期間の小型魚及び大型魚の配分の考え方について 平成 30 年 9 月 1. 基本的な配分の考え について 基本的な配分の考え ( 第 4 管理期間 ) 海洋 物資源の保存及び管理に関する法律 ( 以下 資源管理法 という ) に基づき 型 型 の別に 管理量と知事管理量に漁

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御意見の内容 御意見に対する電力 ガス取引監視等委員会事務局の考え方ることは可能です このような訴求は 小売電気事業者が行うことを想定したものですが 消費者においても そのような訴求を行っている小売電気事業者から電気の小売供給を受け 自らが実質的に再生可能エネルギーに由来する電気を消費していることを

Transcription:

社会の実現に向けた取組の加速 ~ ロードマップの改訂について ~ 平成 28 年 10 月 24 日資源エネルギー庁省エネルギー 新エネルギー部新エネルギーシステム課 燃料電池戦略室

エネルギー利活用の意義 多様な一次エネルギーからの製造 あらゆる形態での輸送 貯蔵が可能なは 従来の二次エネルギー構造を大きく変革するポテンシャルを有する 将来の二次エネルギーでは 電気 熱に加えが中心的役割を担うことが期待され 社会 の実現に向けた取組の加速 が必要 ( エネルギー基本計画 (2014 年 4 月 )) 多岐にわたる分野においての利活用を抜本的に拡大することで 1 大幅な省エネルギー 2 エネルギーセキュリティの向上 3 環境負荷低減に大きく貢献できる可能性がある (3E+S) エネルギー利活用の意義 1 省エネルギー燃料電池の活用によって高いエネルギー効率が可能 2 エネルギーセキュリティは 副生 原油随伴ガス 褐炭といった未利用エネルギーや 再エネを含む多様な一次エネルギー源から様々な方法で製造が可能であり 地政学的リスクの低い地域からの調達や再エネ活用によるエネルギー自給率向上につながる可能性 3 環境負荷低減は利用段階で CO2 を排出しない さらに の製造時に CCS( 二酸化炭素回収 貯留技術 ) を組み合わせ 又は再エネを活用することで トータルでの CO2 フリー化が可能 4 産業振興日本の燃料電池分野の特許出願件数は世界一位である等 日本が強い競争力を持つ分野 従来 産業ガスや特殊用途 現在 エネルギー利用本格化 将来 多様な用途 エネルギー利活用の形態 産業ガス 家庭用燃料電池 ( エネファーム ) 2009 年市販開始 FC フォークリフト ジェット航空機 FC バス FC スクーター ロケット燃料 燃料電池自動車 (FCV) 2014 年市販開始 発電 業務用 FC ポータブル FC FC: 燃料電池 FC 鉄道車両 1

の製造方法 現在 は主に化石燃料由来 は利用段階では CO2 を排出しないため 中長期的には製造段階の CO2 フリー化を図り トータルで CO2 フリーなエネルギーとなることを目指す 現在 : 工業プロセスで既に実用化 将来 : 未利用エネの活用 副生 ( 製鉄 化学等 ) 苛性ソーダ等の製造時に 副生物としてが発生 鉄鋼製造プロセスのコークス精製時にリッチな副生ガスが発生 未利用エネルギー 褐炭などの低品位炭 原油 ガス田随伴ガスなどの海外の未利用エネルギーからを製造 ( 将来的にはCCS 等のCO2 排出を低減する技術を活用 ) 未利用の副生を活用 化石燃料改質 ( 石油 天然ガス等 ) 化石燃料を高温で水蒸気と反応させることでを製造 将来 : 再エネの活用 再エネ 水の電気分解 ( 風力 太陽光等 ) 再生可能エネルギー等を用いた水の電気分解によりを製造 エネルギー貯蔵手段として 自然変動電源の変動や余剰電力を吸収することが可能 ステーション等で利用 2

サプライチェーンのイメージ ステーション パイプライン 油田 ガス田随伴ガス等 高圧ガス 燃料電池自動車 褐炭等 分散型電源 再生可能エネルギー電力 液体有機ハイドライド 発電 etc 3

燃料電池戦略ロードマップ改訂の内容 フェーズ 1: 利用の飛躍的拡大 ( 現在 ~) 1. 定置用燃料電池 ( エネファーム / 業務 産業用燃料電池 ) エネファームの将来的な目標価格を明確化 2020 年頃に自立的普及 PEFC( 固体高分子形燃料電池 ) 型 :2019 年までに 80 万円 SOFC( 固体酸化物形燃料電池 ) 型 :2021 年までに 100 万円 2. 燃料電池自動車 (FCV) 普及台数目標を明示 2020 年までに4 万台程度 2025 年までに20 万台程度 2030 年までに80 万台程度 2025 年頃に より多くのユーザーに訴求するため ボリュームゾーン向けの燃料電池自動車の投入を目指す 3. ステーション 整備目標を明示 自立化目標を明示 2020 年度までに 160 箇所程度 2025 年度までに 320 箇所程度 2030 年時点の FCV 普及台数目標に対し 標準的な供給能力を持つステーション換算で 900 基程度が必要 2020 年代後半までにステーション事業の自立化を目指す それ以降は FCV の普及に対応して十分なステーションを整備 フェーズ 2: 発電の本格導入等 (2020 年代後半に実現 ) 4. 発電 2015 年 3 月に取りまとめた発電検討会の報告書を反映し 記載を具体化 フェーズ 3:CO2 フリー供給システムの確立 (2040 年頃に実現 ) 5. 再生可能エネルギー由来の利活用 導入に関する技術面 経済面の具体的課題についてWGを立ち上げ検討を行い 2016 年度中に結論を得る旨を記載 改革 2020プロジェクトや福島新エネ社会構想といった先進的取組の推進について記載 4

社会実現に向けた対応の方向性 [ 燃料電池戦略ロードマップ 2016 年 3 月改訂 ] [ 出典 ] 資源エネルギー庁作成 5

エネファームの将来的な目標価格の設定 家庭用燃料電池 ( エネファーム ) について 早期に市場を自立化し 2020 年に 140 万台 2030 年に 530 万台を普及させる 家庭用燃料電池のエンドユーザーの負担額 ( 設置工事費込み ) については 2020 年に 7 8 年で投資回収可能な金額を 2030 年に 5 年で投資回収可能な金額を目指す 具体的には PEFC( 固体高分子形燃料電池 ) 型標準機について 2019 年までに 80 万円 SOFC( 固体酸化物形燃料電池 ) 型標準機について 2021 年までに 100 万円を実現する これらにより 2020 年頃に自立化を目指す 20 エネファームの価格 台数の推移 350 18 17.3 300 16 303 300 15.4 14 225 250 244 197 12 11.3 200 217 普及台数 (SOFC) 10 普及台数 (PEFC) 137 150 8 7.2 エネファーム販売価格 (PEFC) 153 6 エネファーム販売価格 (SOFC) 100 3.78 115 4 1.9 50 2 1.0 金台0.25 額数(0 0 ( 万万2009 年度 2010 年度 2011 年度 2012 年度 2013 年度 2014 年度 2015 年度 2016 年度台円)[ 出典 ] 資源エネルギー庁作成 ) 2016 年度は7 月末時点交付申請ベース 目標とするエンドユーザー負担額 [ 出典 ] 資源エネルギー庁作成 6

FCV の普及台数目標を設定 FCV( ストックベース ) について 2020 年までに 4 万台程度 2025 年までに 20 万台程度 2030 年までに 80 万台程度の普及を目指す 2025 年頃に より多くのユーザーに訴求するため ボリュームゾーン向けの燃料電池自動車の投入を目指す ( 台 ) 900,000 800,000 普及台数目標の設定 800,000 ( 参考 ) 新車購入価格分布 700,000 普及台数 600,000 500,000 400,000 300,000 200,000 200,000 100,000 40,000 0 2020 年 2025 年 2030 年 ボリュームゾーン向けの燃料電池自動車の投入 [ 出典 ] 資源エネルギー庁作成 [ 出典 ] 人とくるまのテクノロジー展 2015 講演資料 (Roland Berger) 7

ステーションの整備目標を設定 2015 年度末時点の ST 箇所数を 2020 年度までに倍増 (160 箇所程度 ) 2025 年度までにさらに倍増 (320 箇所程度 ) させる ステーションの整備目標 ( 箇所数 ) 350 300 整備箇所数 320 900 基程度 2020 年代後半の ST 自立化以降は 需要の伸びに合わせ 適切に ST を整備していく 250 200 150 100 80 160 2030 年時点における必要な ST 数は 1 基 300Nm3/h の供給能力で換算すると およそ 900 基 実際には ST の供給能力は 300Nm3/h に限られないことから 箇所数と基数は異なる 50 0 2015 年度 2020 年度 2025 年度 2030 年度 なお 上記のステーションに係る目標とは別に 地域に存在する再生可能エネルギー源の活用により より CO2 排出削減に寄与する再生可能エネルギー由来のステーション ( 比較的規模の小さいもの ) については 2020 年度までに 100 箇所程度の設置を目指す [ 出典 ] 資源エネルギー庁作成 8

( 参考 ) 素ステーションの整備状況 全国 :93 箇所 ( 開所 78 箇所 ) H28 年 7 月末現在 中京圏 :22 箇所 岐 県 静岡県 愛知県 三重県 岐市 島郡静岡市浜松市名古屋市 32 豊橋市岡崎市刈 市 2 豊 市 2 安城市稲沢市 進市みよし市あま市四 市市津市 中国 北部九州圏 :15 箇所 広島県 県福岡県 佐賀県 分県 東広島市広島市呉市周南市北九州市 2 福岡市 21 野城市古賀市宮若市糟屋郡佐賀市 分市 関 四国圏 :15 箇所 滋賀県京都府 阪府 兵庫県 徳島県 川県 津市京都市 11 阪市 21 枚 市茨 市 2 泉南郡神 市尼崎市徳島市 2 松市 東北 都圏 :41 箇所 宮城県茨城県埼 県 千葉県 東京都 神奈川県 梨県 仙台市つくば市さいたま市 22 越 市春 部市狭 市 市千葉市松 市成 市練 区千代 区港区江東区 12 区 区 11 杉並区荒川区板橋区 王 市川崎市川崎市横浜市 322 相模原市 2 藤沢市伊勢原市海 名市甲府市 字は移動式 下線は整備中

燃料電池関連予算 ( 平成 29 年度概算要求 ) フェーズ 1 利用の飛躍的拡大 ( 燃料電池の社会への本格的実装 ) フェーズ 2 海外の未利用エネルキ ー由来供給システム確立 フェーズ 3 CO2 フリー供給システム確立 現在から重点的に実施 2020 年代後半に実現 2040 年頃に実現 定置用燃料電池の普及拡大 燃料電池の利用拡大に向けたエネファーム等導入支援事業費補助金 104.0 億円 (95.0 億円 ) エネファームの加速的な導入を促進するため 価格低減を促すスキームを導入し低コスト化を促進 燃料電池自動車の普及拡大 燃料電池自動車の普及促進に向けたステーション整備事業費補助金 52.0 億円 (62.0 億円 ) ステーションの整備を支援するとともに 新規需要創出等に係る活動費用の一部を補助 クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金 140 億円の内数 (137.0 億円の内数 ) 供給チェーンの構築 未利用エネルギーを活用したサプライチェーン構築実証事業 55.0 億円 (28.0 億円 ) 海外の副生 褐炭等の未利用エネルギーからを製造し 有機ハイドライドや液化の形態でを輸送するとともに 発電に係る実証を実施 余剰再生可能エネルギーに係る系統対策や変動吸収のための P2G 実証等を実施 燃料電池等の研究開発 エネルキ ーネットワークの構築 の製造 貯蔵 利用技術の開発 次世代燃料電池の実用化に向けた低コスト化 耐久性向上等のための研究開発事業 40.0 億円 (37.0 億円 ) 燃料電池の高性能化 低コスト化に向け 触媒 電解質などに関する基盤技術開発や実用化技術開発等を実施 業務用燃料電池 超高圧技術等の社会実装に向けた低コスト化 安全性向上等のための研究開発事業 4 4.0 億円 (41.5 億円 ) ステーション等の低コスト化に向けた技術開発 規制見直しのためのデータ収集 安全 安心に資する技術開発等を実施 地域の特性を活かした地産地消型エネルギーシステムの構築支援事業費補助金 55.0 億円の内数 (45.0 億円の内数 ) 地域において複数のアプリケーションを効率的に組み合わせたエネルギーシステムを構築 エネルギー製造 貯蔵 利用等に関する先進的技術開発事業 14.0 億円 (15.5 億円 ) 再生可能エネルギーからを低コストで効率良く製造する次世代技術 をエネルギー輸送媒体に効率的に転換 貯蔵する技術 利用拡大を見通した専焼タービン用燃焼器の開発等を実施 その他 安全基準整備のための調査 検討予算 (3.9 億円の内数 ) を計上 10