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ブレード サーバの保守 この章の内容は 次のとおりです ドライブの交換, 1 ページ ブレード サーバのカバーの取り外し, 4 ページ エア バッフル, 4 ページ 内部コンポーネント, 6 ページ 診断ボタンと LED, 7 ページ CMOS バッテリの取り付け, 8 ページ モジュラ ストレージ サブシステムの取り付け, 9 ページ ヒート シンクおよび CPU の取り外し, 10 ページ 新しい CPU およびヒート シンクの取り付け, 11 ページ メモリの取り付け, 13 ページ mlom アダプタの取り付け, 19 ページ スロット 2 または 3 へのアダプタ カードの取り付け, 20 ページ トラステッド プラットフォーム モジュールの取り付けおよび有効化, 22 ページ ドライブの交換 ハードドライブは ブレードサーバをシャーシから取り外さなくても取り外しと取り付けが可能 です このブレード サーバでサポートされるドライブには ドライブ スレッドが取り付けられていま す スペアのドライブ スレッドは付属していません 現在サポートされているドライブの一覧 は 次の URL にある仕様シートで確認できます http://www.cisco.com/c/en/us/products/ servers-unified-computing/ucs-b-series-blade-servers/datasheet-listing.html Cisco UCS B420 M4 ブレード サーバの取り付けおよびサービス ノート 1

ブレードサーバのハードドライブの取り外し 稼働中のシステムでドライブをアップグレードまたは追加する前に Cisco UCS Manager でサービスプロファイルを確認し 新しいハードウェア設定が サービスプロファイルで設定されているパラメータの範囲内になることを確認します 注意 静電破壊を防止するために 作業中は静電気防止用リストストラップを着用してください ブレードサーバのハードドライブの取り外し ブレードサーバからハードドライブを取り外すには 次の手順に従います 2

ブレードサーバのハードドライブの取り外し 手順 ステップ 1 ステップ 2 ステップ 3 ボタンを押してイジェクタを解除し スロットからハードドライブを引き出します 取り外したハードドライブをすぐに別のサーバに取り付けない場合は 静電気防止用マットまたは静電気防止用フォームの上にハードドライブを置きます スロットを空のままにする場合は ブレードサーバにほこりが入らないようにハードディスクドライブのブランク前面プレートを取り付けます 図 1: ドライブの取り外しおよび取り付け 3

ブレードサーバのハードドライブの取り付け ブレードサーバのハードドライブの取り付け ブレードサーバにハードドライブを取り付けるには 次の手順に従います 手順 ステップ 1 ステップ 2 ステップ 3 ハードドライブレバーの解除ボタンを押してレバーを開きます ブレードサーバの開口部にハードドライブを差し込んでゆっくりと押し込み ハードドライブを装着します ハードドライブレバーを押して閉じます RAID サービスのフォーマットと設定には Cisco UCS Manager を使用します 詳細については 使用しているバージョンの Cisco UCS Manager の Configuration Guide 設定ガイドは 次の URL で入手できます http://www.cisco.com/en/us/products/ps10281/products_installation_and_configuration_ guides_list.html RAID クラスタを移動する必要がある場合は Cisco UCS Manager B-Series Troubleshooting Guide (Cisco UCS Manager B シリーズトラブルシューティングガイド ) を参照してください ブレードサーバのカバーの取り外し 手順 ステップ 1 ステップ 2 次の図に示すようにボタンを押し続けます カバーのバックエンドをつかんでカバーを後方に引き 引き上げます エアバッフル 下記は このサーバに付属しているエアバッフルを示しています この装置は サーバコンポーネントに対する空気の流れを誘導して改善します これらの取り付けに工具は必要ありません DIMM の上部に配置し スタンドオフに合わせます 注意 バッフルのタブがマザーボードにあるスロットにセットされていることを確認します セットされていない場合 サーバカバーの交換が困難になったり マザーボードが損傷したりすることがあります 4

エアバッフル 5

内部コンポーネント 内部コンポーネント 図 2: ブレードサーバの内部図 1 イジェクタつまみネジ 7 ヒートシンクと CPU( 下 ) 2 SD カードスロット 8 CPU ヒートシンク取り付けガイドピン 3 モジュラストレージサブシステムコネクタ 9 トラステッドプラットフォームモジュール (TPM) 4 USB メモリ 10 アダプタ 1 は Cisco VIC 1340 アダプタと Cisco VIC 1240 アダプタだけをサポートしています 6

診断ボタンと LED 5 CMOS バッテリ 11 アダプタカード : アダプタ 2 は ( サーバの正面から見て ) 左側のスロットで アダプタ 1 に部分的に重なっています アダプタ 3 は ( サーバの正面から見て ) 右側のスロットです 6 DIMM スロット 12 診断ボタン ( 注 ) ヒートシンクと CPU の番号は次のとおりです 左前面ヒートシンクと CPU 1 右前面ヒートシンクと CPU 2 右背面ヒートシンクと CPU 3 左背面ヒートシンクと CPU 4 診断ボタンと LED ブレードの起動時に POST 診断によって CPU DIMM HDD アダプタカードがテストされ 障害があればエラー通知が UCS Manager に送信されます 通知は Cisco UCS Manager システムエラーログまたは show tech-support コマンド出力で確認できます エラーが検出されると 障害が発生したコンポーネントの横にある LED もオレンジに点灯します 実行時に ブレード BIOS とコンポーネントドライバによってハードウェアの障害がモニタされ 必要に応じてオレンジ色の診断 LED が点灯します LED の状態は保存され シャーシからブレードを取り外すと LED の値は最大 10 分間継続されます マザーボードの LED 診断ボタンを押すと コンポーネントに障害が発生していることを示す LED が最大 30 秒間点灯するので コンポーネントの識別が容易になります シャーシにブレードを取り付け直して起動すると LED の障害値がリセットされ プロセスが最初から開始されます DIMM 挿入エラーが検出されると ブレードの検出プロセスが失敗する場合があり エラーはサーバの POST 情報でレポートされます これは UCS Manager GUI または CLI から確認できます 特定の規則に従って DIMM が装着されている必要があります このルールはブレードサーバのモデルによって異なります ルールについてはブレードサーバの各マニュアルを参照してください DIMM またはアダプタカードで障害が発生すると サーバの状態 LED は 軽微な障害ではオレンジに点灯し 重大な障害ではオレンジに点滅します 7

CMOS バッテリの取り付け CMOS バッテリの取り付け すべての Cisco UCS ブレードサーバは 電源がオンになっているシャーシに装着されていない場合は CR2032 バッテリを使用して BIOS 設定を保持します 警告 バッテリを正しく交換しないと 爆発するおそれがあります 交換用バッテリは元のバッテリと同じものか 製造元が推奨する同等のタイプのものを使用してください Dispose of used batteries according to the manufacturer s instructions. バッテリの取り付けまたは交換を行うには 次の手順に従います 手順 ステップ 1 ステップ 2 既存のバッテリを取り外します a) ブレードの電源をオフにして シャーシから取り外し 上部カバーを取り外します b) バッテリからバッテリソケット固定クリップを押し外します c) ソケットからバッテリを持ち上げます 指を入れるスペースがない場合は ラジオペンチで バッテリを保持します 交換用バッテリを取り付けます a) バッテリソケット固定クリップをバッテリがハウジングに嵌合している場所から押し外します b) バッテリのプラス (+) マークが固定クリップと反対向きになるように 新しいバッテリをソケットに挿入します ハウジング内に固定されるように 固定クリップでバッテリの上部全体を留めます c) 上部カバーを取り付けます d) シャーシにサーバを取り付け 電源ボタンを押してブレードをオンにします 8

モジュラストレージサブシステムの取り付け モジュラストレージサブシステムの取り付け 図 3: モジュラストレージサブシステムの取り付け 手順 ステップ 1 ステップ 2 ステップ 3 ステップ 4 モジュラストレージサブシステムとマザーボードの両方のコネクタから保護カバーを取り外します モジュラストレージサブシステムコネクタをマザーボードコネクタの上に配置し 非脱落型ネジの位置を スタンドオフとマザーボード取り付け穴に合わせます モジュラストレージサブシステムの PRESS HERE TO INSTALL というラベルの部分を マザーボードコネクタに押し込みます ネジを締めます 9

ヒートシンクおよび CPU の取り外し ヒートシンクおよび CPU の取り外し 手順 ステップ 1 ステップ 2 4 本の非脱落型ネジを緩めます ヒートシンクを取り外します 図 4: ヒートシンクおよび CPU の取り外し 10

新しい CPU およびヒートシンクの取り付け ステップ 3 自動ロードソケット (SLS) のレバーを外します ステップ 4 SLS レバーを外します ステップ 5 ( 図の矢印で示すように )CPU キャリアの両側を持ち SLS プラグシートに立たせます 図 5:CPU のキャリアと SLS プラグシート ステップ 6 CPU キャリアを上に引っ張り SLS プラグシートから抜き出します 新しい CPU およびヒートシンクの取り付け サーバに新しい CPU を取り付ける前に 次の点を確認してください CPU が特定のモデルサーバでサポートされている これは サーバの技術仕様注文ガイドまたは Cisco UCS 機能カタログの関連リリースで確認できます CPU と特定のサーバの設定をサポートする BIOS アップデートが存在し インストール済み である サーバが Cisco UCS Manager によって管理される場合 Cisco UCS Manager 内のこのサーバのサービスプロファイルによって新しい CPU が認識され 許可される 11

新しい CPU およびヒートシンクの取り付け CPU およびヒートシンクは異なっており 正しい場所に取り付ける必要がある 前面ヒートシンクおよび CPU 1 と CPU 2 は ブレードサーバの前面に取り付ける必要があります 背面ヒートシンクおよび CPU 3 と CPU 4 は ブレードサーバの背面に取り付ける必要があります 手順 ステップ 1 CPU キャリアを両側から保持します ( 矢印で示すように ) 2 つの CPU キャリアのペグを自動ロードソケット (SLS) のプラグシートに挿入し位置を調整します 適切な位置に配置されるように ALIGN の文字の下にある黄色の横線が水平であることを確認します 図 6:CPU キャリアの挿入 12

メモリの取り付け ステップ 2 ステップ 3 カチッと音がするまで外側から CPU キャリアの上部をゆっくり押し込みます ソケットラッチを閉じます ステップ 4 自動ロードソケット (SLS) のレバーを固定します ステップ 5 SLS のレバーを固定します ステップ 6 ステップ 7 付属の熱グリースを使用して CPU とヒートシンクを熱結合します ヒートシンクを設置します マザーボードに取り付けられる黄色の CPU ヒートシンク取り付けガイドピンは ヒートシンクの切り欠き部を使用して調整し ヒートシンクが適切に取り付けられるようにする必要があります 図 7: ヒートシンクの交換 ステップ 8 図に示す順序で 4 本の非脱落型ネジを締めます メモリの取り付け ブレードサーバに DIMM を取り付けるには 次の手順を実行します 13

サポートされている DIMM 手順 ステップ 1 ステップ 2 カチッという音がするまで 両端が均等になるようにして DIMM をスロットに押し込みます DIMM には正しい取り付け方向があります 通常の力で DIMM がソケットに収まらない場合は DIMM のノッチの位置がスロット側と一致しているかどうかを確認します ( 注 ) DIMM のノッチがスロットに合っていることを確認します ノッチが合っていないと DIMM またはスロット あるいはその両方が破損するおそれがあります DIMM コネクタラッチを内側に少し押して ラッチを完全にかけます サポートされている DIMM このブレードサーバでサポートされる DIMM は定期的に更新されます 現在サポートされていて使用可能な DIMM のリストは 次の URL にある仕様シートに記載されています http://www.cisco.com/en/us/products/ps10280/products_data_sheets_list.html [ 英語 ] 仕様シートに記載されている DIMM 以外のメモリ DIMM は使用しないでください これらを使用すると サーバに修復不可能な損傷を与え RMA およびダウンタイムが必要になる場合があります メモリ配列 Cisco UCS B420 の高性能ブレードサーバには DIMM を取り付けるための 48 個のスロット ( 各 CPU に 12 個 ) があります 各 CPU では 12 個の DIMM スロットが 4 チャネルに分散しています このブレードサーバでは すべての装着された CPU に少なくとも 1 個の DIMM が接続されている必要があります CPU が不在のスロットに取り付けられた DIMM は認識されません 最適なパフォーマンスを得るには すべての CPU に DIMM を均等に分散させます DIMM コネク 14

チャネル タラッチは青 黒 および白に色分けされており この順序で DIMM を取り付ける必要があります 図 8: ブレードサーバ内のメモリスロット 1 CPU 1 の DIMM 3 CPU 3 の DIMM 2 CPU 2 の DIMM 4 CPU 4 の DIMM チャネル 各 CPU には 4 個のチャネルがあり 3 つの DIMM を構成しています 各チャネルは 1 文字で識別されます 各チャネルメンバは 1 2 または 3 の番号によって識別されます DIMM スロットは それぞれの関連する CPU に隣接しています DIMM を取り付けるときは 次の表に示す構成で追加する必要があります 15

チャネル 表 1:UCS B420 M4 DIMM スロットの装着 CPU 単位での DIMM CPU 1 スロットの装着 CPU 2 スロットの装着 CPU 3 スロットの装着 CPU 4 スロットの装着 カラーコーディング 1 A1 E1 I1 M1 青色 2 A1 B1 E1 F1 I1 J1 M1 N1 青色 3 A1 B1 C1 E1 F1 G1 I1 J1 K1 M1 N1 O1 青色 4 A1 B1 C1 D1 E1 F1 G1 H1 I1 J1 K1 L1 M1 N1 O1 P1 青色 5 パフォーマンス上の理由から推奨されません 6 A1 B1 C1 A2 B2 C2 E1 F1 G1 E2 F2 G2 I1 J1 K1 I2 J2 K2 M1 N1 O1 M2 N2 O2 青色 黒色 7 パフォーマンス上の理由から推奨されません 8 A1 B1 C1 D1 A2 B2 C2 D2 E1 F1 G1 H1 E2 F2 G2 H2 I1 J1 K1 L1 I2 J2 K2 L2 M1 N1 O1 P1 M2 N2 O2 P2 青色 黒色 9 A1 B1 C1 A2 B2 C2 A3 B3 C3 E1 F1 G1 E2 F2 G2 E3 F3 G3 I1 J1 K1 I2 J2 K2 I3 J3 K3 M1 N1 O1 M2 N2 O2 M3 N3 O3 青色 黒色 白色 10 11 パフォーマンス上の理由から推奨されません パフォーマンス上の理由から推奨されません 12 A1 B1 C1 D1 A2 B2 C2 D2 A3 B3 C3 D3 E1 F1 G1 H1 E2 F2 G2 H2 E3 F3 G3 H3 I1 J1 K1 L1 I2 J2 K2 L2 I3 J3 K3 L3 M1 N1 O1 P1 M2 N2 O2 P2 M3 N3 O3 P3 青色 黒色 白色 16

チャネル 図 9:DIMM と CPU の物理的配置 図 10: チャネルの論理図 17

メモリのパフォーマンス メモリのパフォーマンス サーバを設定する際には 次のことを考慮します ブレード内の DIMM のサイズは異なってもかまいませんが 速度を混在させると 高速の DIMM が低速の DIMM の速度で稼働します DIMM タイプ (LRDIMM RDIMM) の混在はできません CPU の選択によっては パフォーマンスに影響を及ぼす場合があります 使用する CPU は 同じタイプにする必要があります サイズおよび密度の異なる DIMM を混在させた場合 パフォーマンスが低下することがあり ます 18

mlom アダプタの取り付け DIMM の装着状態が CPU 間で揃っていない場合 パフォーマンスが低下することがありま す mlom アダプタの取り付け アダプタスロット 1 は Cisco VIC 1340 アダプタと VIC 1240 アダプタだけをサポートしています これらの VIC は Cisco UCS 6100 および 6200 シリーズファブリックインターコネクトを介して接続を提供します Cisco VIC 1200 シリーズ (1240 および 1280) は UCS 6100 および 6200 シリーズファブリックインターコネクトの両方を実装する UCS ドメインで互換性があります Cisco VIC 1300 シリーズ (1340 および 1380) は UCS 6200 シリーズファブリックインターコネクトのみと互換性があります ( 注 ) これを扱う作業では アダプタカードを取り外す必要があります ブレードサーバに Cisco VIC 1240 または VIC 1340 を取り付けるには 次の手順を実行します 手順 ステップ 1 ステップ 2 ステップ 3 VIC のボードを コネクタがマザーボードのコネクタの上にくるように保持し 非脱落型ネジをマザーボード上のスタンドオフポストの位置に合わせます VIC のボードのコネクタをマザーボードのコネクタにしっかりと押し込みます 非脱落型ネジを締めます 19

スロット 2 または 3 へのアダプタカードの取り付け ヒント VIC を取り外すには 上記の手順と逆の順序で行います マザーボードからコネクタを取り外すときは コネクタとの接続が緩むまで コネクタの長さ方向に基板を数回ゆっくり往復運動させると効果的です 図 11:mLOM アダプタの取り付け スロット 2 または 3 へのアダプタカードの取り付け ネットワークアダプタとインターフェイスカードは すべて同じ取り付け手順に従います これらのカードは頻繁に更新されます 現在サポートされていてこのサーバに対して使用可能なモデルは 次の URL の仕様シートに記載されています http://www.cisco.com/en/us/products/ps10280/products_data_sheets_list.html [ 英語 ] サーバには 3 つのアダプタスロットがあります アダプタスロット 1(4 10 Gb) は VIC 1340 または VIC 1240 アダプタ用スロットです 他のアダプタカードをスロット 1 に装着することはできません アダプタスロット 2(4 10 Gb) は VIC ポートエクスパンダカードまたはストレージアクセラレータカード用スロットです ポートエクスパンダは VIC 1340 または VIC 1240 が装着されている場合にだけ使用できます アダプタスロット 3(8 10 Gb) は VIC 1380 または VIC 1280 アダプタまたはストレージ アクセラレータカード用スロットです 20

スロット 2 または 3 へのアダプタカードの取り付け VIC 1340 および VIC 1380 アダプタには Cisco UCS 6200 シリーズファブリックインターコネクトが必要で Cisco Nexus 2208XP および 2204XP ファブリックエクステンダ (FEX) モジュールをサポートしています VIC 1240 および VIC 1280 アダプタは Cisco UCS 6200 および 6100 シリーズファブリックインターコネクトをサポートしており また Cisco Nexus 2208XP 2204XP および 2104XP FEX モジュールをサポートしています VIC 1240 または 1280 を UCS 6100 シリーズファブリックインターコネクトで使用する場合 ブレードサーバには Cisco UCS Manager の最小ソフトウェアリリース 2.2 が必要です あるタイプのアダプタカードを別のタイプのアダプタカードに切り替える場合は アダプタを物理的に切り替える前に 最新のデバイスドライバをダウンロードして サーバのオペレーティングシステムにロードしてください 詳細については 該当する Cisco UCS Manager Software Configuration Guide の Firmware Management( ファームウェア管理 ) の章を参照してください 手順 ステップ 1 アダプタボードをコネクタがマザーボードのコネクタの上にくるように保持し アダプタの 2 本の非脱落型ネジをマザーボード上のスタンドオフポストの位置に合わせます ( 番号 1) ステップ 2 アダプタのコネクタをマザーボードのコネクタにしっかりと押し込みます ( 番号 2) ステップ 3 非脱落型ネジを締めます ( 番号 3) 図 12: アダプタカードの取り付け 21

トラステッドプラットフォームモジュールの取り付けおよび有効化 トラステッドプラットフォームモジュールの取り付けおよび有効化 トラステッドプラットフォームモジュール (TPM) は サーバの認証に使用するアーティファクトを安全に保存できるコンポーネントです これらのアーティファクトには パスワード 証明書 または暗号キーを収録できます プラットフォームが信頼性を維持していることを確認するうえで効果的なプラットフォームの尺度の保存でも TPM を使用できます すべての環境で安全なコンピューティングを実現するうえで 認証 ( プラットフォームがその表明どおりのものであることを証明すること ) および立証 ( プラットフォームが信頼でき セキュリティを維持していることを証明するプロセス ) は必須の手順です これは Intel の Trusted Execution Technology(TXT) セキュリティ機能の要件であり TPM を搭載したサーバの BIOS 設定でイネーブルにする必要があります ( 注 ) TPM の取り付けは 工場出荷後にサポートされます ただし TPM は一方向ネジで取り付けられるため 交換したり 別のサーバに取り付けたりすることはできません TPM を取り付けたサーバを返却する場合は 交換用サーバを新しい TPM とともにオーダーする必要があります 手順 ステップ 1 TPM のハードウェアを取り付けます a) ブレードサーバの電源をオフにして ブレードサーバを停止し シャーシから取り外します b) ブレードサーバのカバーを取り外します c) サーバのマザーボード上の TPM ソケットに TPM を取り付け 付属の一方向ネジを使用して固定します TPM ソケットの位置については 次の図を参照してください d) ブレードサーバをシャーシに戻して電源を入れ ブレードサーバが自動的に再認識 再関連 付け および再始動されるようにします 22

トラステッドプラットフォームモジュールの取り付けおよび有効化 e) 次のステップに進み サーバ BIOS での TPM サポートをイネーブルにします 図 13:TPM ソケットの位置 1 サーバの前面 2 マザーボード上の TPM ソケット ステップ 2 BIOS での TPM サポートをイネーブルにします ( 注 ) TPM サポートは M4 ブレードサーバ (Cisco UCS B200 M4 ブレードサーバ Cisco UCS B420 M4 ブレードサーバ Cisco UCS B260 M4 および B460 M4 ブレードサーバなど ) の BIOS ではデフォルトでイネーブルになっています a) サーバのサービスプロファイルにある BIOS ポリシーで静音モードをイネーブルにします b) KVM ドングル (N20-BKVM) を使用してサーバの前面パネルにキーボード モニタ マウスを接続するか その他の方法で サーバに直接接続します c) サーバをリブートします d) この再起動のときに F2 キーを押して BIOS のセットアップ画面を開始します e) [Advanced] タブで [Trusted Computing] を選択し Enter を押して [TPM Security Device Configuration] ウィンドウを開きます 23

トラステッドプラットフォームモジュールの取り付けおよび有効化 f) [TPM Support] オプションを [Enabled] に設定します g) F10 を押して 設定を保存し 終了します 次のステップで サーバがリブートできるようにしますが プロンプトが表示されるのを待って F2 を押します ステップ 3 ステップ 4 ステップ 5 BIOS での TPM 状態をイネーブルにします a) この再起動のときに F2 キーを押して BIOS のセットアップ画面を開始します b) [Advanced] タブで [Trusted Computing] を選択し Enter を押して [TPM Security Device Configuration] ウィンドウを開きます c) [TPM State] オプションを [Enabled] に設定します d) F10を押して 設定を保存し 終了します 次のステップで サーバがリブートできるようにしますが プロンプトが表示されるのを待って F2 を押します [TPM Support] と [TPM State] が [Enabled] であることを確認します a) この再起動のときに F2 キーを押して BIOS のセットアップ画面を開始します b) [Advanced] タブで [Trusted Computing] を選択し Enter を押して [TPM Security Device Configuration] ウィンドウを開きます c) [TPM Support] と [TPM State] が [Enabled] に設定されていることを確認します d) 次のステップに進み Intel TXT 機能をイネーブルにします BIOS での Intel TXT 機能をイネーブルにします a) [Advanced] タブを選択します b) [Intel TXT (LT-SX) Configuration] を選択して [Intel TXT (LT-SX) Hardware Support] ウィンドウ を開きます c) [TXT Support] を [Enabled] に設定します d) 次の項目が [Enabled] としてリストされていることを確認します [VT Support]( デフォルトは [Enabled]) [VT-d Support]( デフォルトは [Enabled]) [TPM Support] [TPM State] [VT Support] および [VT-d Support] がイネーブルになっていない場合は [Advanced] タブに戻り [Processor Configuration] を選択して [Intel (R) VT] と [Intel (R) VT-d] を [Enabled] に設定します e) F10 を押して 設定を保存し 終了します 24