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2. 実習 (JOG 運転 PU 運転 ) 2.1 インバータの試運転 (JOG 運転 ) まずは 電動機やブレーキが正しく運転できるかの確認をする インバータの運転モー ドには次のようなものがある はじめに JOG 運転モードで運転する 運転モード 1 JOG 運転モード試運転のためのモード RUN を押すと 押している間のみ 5 Hz で電動機が回転する 2 PU 運転モードインバータについているボタンで操作するモード 3 EXT 運転モードインバータの外部にスイッチやボリュームを接続し 外部から制御するモード 4 PU/EXT 併用運転モード PU/EXT の両方で操作できるようにするモード 5 ネットワーク運転モード PLC や PC から RS485 を使い 制御するモード 3

JOG 運転モードでの運転方法 1 PU/EXT を押すたびに 運転モードが切り替わる 何度か押して JOG 運転モードに切り替える 2 正転 (FWD) を押すと 押している間のみ 右回りに 5 Hz で回転する 逆転 (REV) を押すと 押している間のみ 左回りに 5 Hz で回転する 4

2.2 PU 運転モード 初期設定 ( パラメータの設定方法 ) ここでは パラメータを初期値に戻す リセットのやり方を確認します 1 パラメータのオールクリア ( 初期化 ) ALLC=1 PU 運転モードへの切り替え パラメータ設定モードに切り替え ALL CLEAR( オールクリア ) 選択 5

ALLC=1 を設定 最後に MODE を何回か押して 最初の画面 ( 周波数表示 ) に戻す 6

2 上限周波数の設定 Pr.1=60.00 周波数の上限を設定し 設定値以上に周波数が高くならないようにする ここでは 上限周波数を 60 Hz にセットする 手順 1 2 3 4 操作内容 PU/EXT を押し PU 運転モードにする MODE を押し パラメータ設定モードに切り替える ( グルグル ) を回して Pr.1 を画面に表示させる SET を押すと 現在の設定値が表示される ( オールクリア後であれば 120 Hz と表示される ) 5 6 7 ( グルグル ) を回して 60 Hz を表示させる SET を押し 値を確定させる MODE を何回か押し最初の画面 ( 周波数表示 ) に戻す 7

PU 運転モード 130 Hz で運転 インバータの本体から電動機を制御する方法を確認する 電動機が動くので 周囲の安全に十分に気を配ること!! 30 Hz で運転していく 手順 1 2 3 操作内容 PU/EXT を押し PU 運転モードにする ( グルグル ) を回して 30.00 Hz を画面に表示させる SET を押し 設定値を確定させる (F と 30.00 が交互に点滅する ) 4 FWD を押すと 電動機が正転する ( REV を押すと 電動機が逆転する ) 5 STOP を押すと 電動機が停止する 8

2M ダイヤルによる運転周波数の設定 Pr.160=0, Pr.161=1 手順 1 2 3 操作内容 PU/EXT を押し PU 運転モードにする MODE を押し パラメータ設定モードに切り替える Pr.160 に 0 Pr.161 に 1 を設定する 4 5 6 7 MODE を何回か押し最初の画面( 周波数表示 ) に戻す FWD を押し 電動機を回転させる ( グルグル ) を回すと 周波数が変化する STP で電動機が停止する 9

電流 電圧の表示 電動機が回転しているときに SET を押すと インバータの出力電流 / 電圧が表示される 演習 1)V / f 特性試験 周波数を変えて電動機を回転させた時の 電圧と電流を測定せよ 周波数 f [Hz] 電流 I [A] 電圧 V [V] V f 5 Hz A V 10 Hz A V 20 Hz A V 30 Hz A V 40 Hz A V 50 Hz A V 60 Hz A V 70 Hz A V 80 Hz A V 90 Hz A V 100 Hz A V 上限周波数を 100 Hz に再設定すること 10

演習 2) 負荷特性実習 電動機を 60 Hz で運転し 負荷が変化したときの 電流の変化を調べよ 負荷の大きさ 電流 I [A] 電圧 V [V] V f 0 % A V 50 % A V 100 % A V 200 % A V 11

3.4 PU/EXT 併用運転モード 機器の接続 12

1 正転 逆転スイッチによって電動機を運転する 初期設定 パラメータオールクリア ALLC=1 上限周波数の設定 :60 Hz Pr.1=60.00 手順 1 2 3 操作内容 Pr.79 を 4(PU/EXT 併用モード 2) に設定する 低速スイッチ (RL) を ON する FWD ( 正転 ) または REV ( 逆転 ) を押すと電動機が 始動する 4 STP を押すと 電動機が停止する 高速 中速 低速スイッチの速度設定は 以下のパラメータに行う RH( 高速 ) の周波数 Pr4 RM( 中速 ) の周波数 Pr.5 RL( 低速 ) の周波数 Pr.6 演習 ) RH を 60 Hz RM を 50 Hz RL を 30 Hz に変更せよ 13

2 回転数をアナログボリュームで決める 手順 1 2 3 操作内容 Pr.79 を 4(PU/EXT 併用モード 2) に設定する FWD ( 正転 ) を押す アナログボリュームをゆっくり回す ( 電動機がボリュームの回転量に応じて回転する ) 4 STP で電動機が停止する 14

3.4 外部 (EXT) 運転モード 1 操作パネルで周波数を設定して 外部スイッチから正転 / 逆転させる 初期設定 パラメータオールクリア Pr.CL=ALLC 上限周波数の設定 :60 Hz Pr.1=60.00 手順 1 2 3 4 5 操作内容 Pr.79 を 3(PU/EXT 併用モード 1) に設定する ( グルグル ) を回して回転させたい周波数を表示させる SET を押し 値を確定させる 正転スイッチ (STF) を ON すると 電動機が回転する 正転スイッチ (STF) を OFF すると 電動機が停止する 15

2 高速 / 中速 / 低速スイッチで周波数を決めて 外部スイッチから正転 / 逆転させ る 手順 1 2 3 操作内容 Pr.79 を 3(PU/EXT 併用モード 1) に設定する 正転スイッチ (STF) を ON すると 電動機が回転する 高速 / 中速 / 低速スイッチのどれかを ON すると設定した速度 になる 4 正転スイッチ (STF) を OFF すると 電動機が停止する 16

3 アナログボリュームで周波数を決めて 外部スイッチから正転 / 逆転させる 手順 1 2 3 操作内容 Pr.79 を 3(PU/EXT 併用モード 1) に設定する 正転スイッチ (STF) を ON すると 電動機が回転する アナログボリュームをゆっくり回す ( 電動機がボリュームの回転量に応じて回転する ) 4 正転スイッチ (STF) を OFF すると 電動機が停止する 17

3. ソフトウェアを使った制御 (FR Configurator2) ソフトの立ち上げ FR Configurator2 をダブルクリック 新規プロジェクトの作成 新規プロジェクトの作成 18

インバータの選択 ( インバータとパソコンを USB ケーブルで接続しておく ) 自動認識 インバータが表示されれば OK 19

プロジェクトが表示される グラフ画面 グラフをダブルクリック 20

一括モニタ画面 一括モニタをダブルクリック パラメータリスト画面 パラメータリストをダブルクリック 21

テスト運転画面 テスト運転を選択 22

パソコンを使った PU 運転 インバータとパソコン間をオンラインにする オンライン / オフラインを選択 PU 運転に切り替え PU 運転モードに切り替え 23

テスト運転画面を表示 正転 / 逆転ボタンで電動機が動く 一括モニタ画面にすると その時の電圧 電流などの測定データが表示される 24

グラフ機能の使い方 観測したい波形を選択 (4 つまで選択可 ) 観測したい波形を選択アナログ 1: 出力周波数アナログ 2: 出力電流アナログ 3: 出力電圧 トリガ波形を選択 ( 立ち上がり波形を観測したい場合 ) 選択なしにすると 測定開始ボタンを押した瞬間から測定がスタートする トリガ波形を選択 アナログ CH1 トリガレベルは 0 のままでよい 25

トリガ波形 トリガレベルとは? トリガ波形とは 電圧や電流などの波形を観測するとき その観測を始める基準となる波形である トリガレベルをはじめに決めておき トリガ波形がトリガレベルを超えた瞬間から観測を開始する そのため 下の図に示す電圧 1と電圧 2を観測するとき それぞれどちらをトリガ波形に選ぶかによって 表示される波形も変わってくる 26

トリガ種別 ( 立上り / 立下り ) を選択 トリガ種別を選択 立上り 観測を開始する 測定開始 27

テスト運転画面から 電動機を正転させる それぞれのデータが表示される 28

パラメータの読出し / 書き込み 一括読出し 一括読出 現在の設定値が表示される 29

オールクリア オールクリア 書き込み / 一括書き込み 書込 : パラメータ 1 つのみ 一括書込 : すべてのパラメータ 数値を変更 書き込みでは 選択されている部分のみを書き込む 30

演習 1 PU/EXT 併用モード (Pr.79=4) で 三速設定スイッチ (RH RM RL) による速 度設定で運転できることを確認せよ 速度は RH=60 Hz RM=40 Hz RL=20 Hz とせよ ヒント ) 正転指令はパソコンから行う 演習 2 PU/EXT 併用モード (Pr.79=4) で ボリュームによる速度制御で運転できること を確認せよ 演習 3 PU/EXT 併用モード (Pr.79=3) で 外部正転スイッチ (FWD) と 三速設定スイッチ (RH RM RL) による速度設定で運転できることを確認せよ 速度は RH=60 Hz RM=40 Hz RL=20 Hz とせよ 3 つのスイッチがすべて OFF のときは 30 Hz で運転するようにすること ヒント ) パソコンのテスト運転画面の周波数設定を使う 31

4. 電動機特性の確認 1 トルクブースト Pr.0 トルクブーストを 6 % 0 % 10 % 20 % としたときの 立ち上がり波形を観測せよ 2 電子サーマル Pr.9 電子サーマルの設定値 (Pr.9) を 1.0 A とし 負荷をかけずに 6 Hz で運転して 電子サーマ ルがトリップすることを確認せよ ( 数十秒後にトリップする ) リトライ機能 Pr.67=3 Pr.68=5 に設定し リトライ機能が動作することを確認せよ 3 ストール防止機能の確認 Pr.22 ストール防止機能 (Pr.22) を 40 % に設定し 0% 負荷で運転してみよ Pr.22 は定格電流 (pr.9) の何 % になったとき ストール防止機能を働かせるかを決めるパ ラメータである 4 周波数ジャンプ Pr.31~Pr.32 他 25~35 Hz を避けて V / f 制御が行われるようにせよ 32

5.V / f 制御とセンサレスベクトル制御 V / f 制御とセンサレスベクトル制御の負荷特性の違いを確認していく 演習 1 V / f 制御のときの負荷と回転数の特性を測定し 以下の表をうめよ また インバータの 周波数を 30 Hz に設定した時の回転数をグラフにかけ V / f 制御の回転数 [rpm] 0% 負荷 50% 負荷 100% 負荷 200% 負荷 5 Hz rpm rpm rpm rpm 10 Hz rpm rpm rpm rpm 20 Hz rpm rpm rpm rpm 30 Hz rpm rpm rpm rpm 40 Hz rpm rpm rpm rpm 50 Hz rpm rpm rpm rpm 60 Hz rpm rpm rpm rpm 33

演習 2 電動機のオートチューニングを実施し センサレスベクトル制御のときの負荷と回転数の特性を測定し 以下の表をうめよ また インバータの周波数を 30 Hz に設定した時の回転数をグラフにかけ オートチューニングの方法 手順 1 2 3 操作内容 インバータの運転を停止する PU 運転モードに切り替える パラメータを以下の通り設定する Pr.71=3( 標準モータ ) Pr.80=0.4( 定格出力 0.4 kw) Pr.81=4( 極数 4) Pr.800=10( 速度制御 ) Pr.810=0( トルク制限設定 ) Pr.22=200( トルク制限 200%) Pr.83=200( チューニング 200 V) Pr.84=60( チューニング周波数 60 Hz) Pr.96=101( チューニング時に回転する /1 にすれば回転しない ) Pr.9=2.0( 電子サーマル 2.0 A) 4 FWD を押す ( チューニングが開始される ) チューニングが完了すると FWD のランプが点滅し モニタ に 103 または 3 が表示される 5 6 STP を押す もう一度 FWD を押すと 電動機が動き出す 34

センサレスベクトル制御の回転数 [rpm] 0% 負荷 50% 負荷 100% 負荷 200% 負荷 5 Hz rpm rpm rpm rpm 10 Hz rpm rpm rpm rpm 20 Hz rpm rpm rpm rpm 30 Hz rpm rpm rpm rpm 40 Hz rpm rpm rpm rpm 50 Hz rpm rpm rpm rpm 60 Hz rpm rpm rpm rpm 35

6. ポンプを使った省エネ効果の検証実習 ポンプ設備 ポンプ設備の概略を以下に示す 安全上の注意! 実習装置は正しい使用法以外の操作を行うと大変危険である 以下の手順を必ず守ったう えで 指導員の指示に従って操作すること 主な注意点 1ポンプの空転がないよう 仕切弁 流量調整弁が全閉となっていないことを確認すること また 水槽の水位が適正であることを確認すること 2ポンプの回転軸の固着のおそれがあるので ポンプを最初に使用するときには JOG 運転を行い 回転することを確認すること 3 実習装置のポンプのパッキンはグランドパッキンであるので 軸の加熱を防止するために 定格運転時には適正量の水漏れ ( 滴下 ) がある 滴下量が適正 (1 分に 2 滴程度 ) であることを確認する 4 感電防止のため ポンプ 電動機の D 種接地線が接続されていることを確認する その他 操作手順は装置の作業標準書に従い 指導員の指示で操作を行うこと 36

実習 1) バルブ制御におけるポンプ揚程の測定 インバータの出力周波数を 60 Hz( 一定 ) にし 流量調整バルブを可変することによって流 量を調整し 以下の表をうめよ 測定表 1 バルブ制御における流量と消費電力流量 Q [m 3 /h] 圧力計 P p [MPa] 連成計 P v [MPa] 消費電力 P e [kw] 8.5 8.0 7.0 6.0 5.0 4.0 消費電力 P e [kw] 0.30 0.25 0.20 0.15 0.10 0.05 0.00 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 流量 Q [m 3 /h] 37

計算 毎分流量 :Q min [m 3 /min] = 毎時流量 Q [m 3 /h] 60 min/h 吐出し揚程 :H p [m] = 圧力計の読み P p [MPa] 10.33 mh 2 O 0.1013 MPa/atm 吸出し揚程 :H v [m] = 連成計の読み P p [MPa] 10.33 mh 2 O 0.1013 MPa/atm 圧力計の位置水頭 :h [m] = ポンプ中心から圧力計の管の分岐部分までの垂直距離 (0.57 m) ポンプ揚程 :H [m] = 吐出し揚程 H p [m] - 吸出し揚程 H v [m] + 圧力計の位置水頭 h [m] 水動力 :P [kw] = 0.163 毎分流量 Q min [m 3 /min] ポンプ揚程 H [m] 毎時流量 Q [m 3 /h] 8.5 8.0 7.0 6.0 5.0 4.0 表 2 バルブ制御における流量と揚程 水動力 毎分流量 吐出し揚程 吸出し揚程 ポンプ揚程 Q min [m 3 /min] H p [m] H v [m] H [m] 水動力 P [kw] 38

ポンプ揚程 H [m] 20 18 16 14 12 10 8 6 4 2 0 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 流量 Q [m 3 /h] 数値の補足説明 10.33 mh 2 O 温度 4 の水は 1 気圧の大気中では ポンプで吸い上げるときに最大 10.33m までしか上昇させることはできない ( 水銀 Hg であれば 760mm がこれに相当し 760mmHg と書く ) すなわち 1 気圧は 10.33 mh 2 O に相当する (1 atm = 10.33 mh 2 O) 0.1013 MPa 地球上の平均気圧は 1013 hpa であり 単位を MPa にすると 0.1013 MPa になる つまり 1 atm = 0.1013 MPa = 10.33 mh 2 O なので 1 MPa = 10.33 0.1013 となる 0.163QH 位置エネルギーは mgh [J] で計算できる 水の質量 m は 1m 3 で 1000 kg である 流速が毎秒 Q [m 3 ] であるとすると 1000Q [kg/s] 重力加速度は g=9.8m/s 2 よって 1 秒当たりの位置エネルギー [J] = 1000Q [kg] 9.8 m/s 2 h ここで 1 秒当たりのエネルギーは 仕事率であって 単位が W になる さらに 1000 で割って単位を kw に また 60 で割って 流量の単位を毎分とすると ポンプの水動力 [kw] = 1000Q [kg/s] 9.8 m/s 2 h 1000 60 = 0.163 Q H 39

計算 軸動力 :P in [kw] = 消費電力 P e [kw] 伝達係数 1.1 ポンプ効率 :η p [%] = 水動力 P [kw] 軸動力 P in [kw] 100 流量 Q [m 3 /h] 8.5 8.0 7.0 6.0 5.0 4.0 表 3 バルブ制御における流量とポンプ効率 水動力 軸動力 P [kw] P in [kw] ポンプ効率 η p [%] ポンプ効率 η p [%] 100 80 60 40 20 0 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 流量 Q [m 3 /h] 40

実習 2) インバータ制御におけるポンプ揚程の測定 バルブを全開にしたあと インバータの出力周波数を変えることによって流量を調整し 以下の表をうめよ 測定流量 Q [m 3 /h] 8.5 8.0 7.0 6.0 5.0 4.0 表 4 インバータ制御における流量と消費電力 運転周波数 圧力計 連成計 f [Hz] P p [MPa] P v [MPa] 消費電力 P e [kw] 消費電力 P e [kw] 0.30 0.25 0.20 0.15 0.10 0.05 0.00 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 流量 Q [m 3 /h] 41

計算 毎分流量 :Q min [m 3 /min] = 毎時流量 Q [m 3 /h] 60 min/h 吐出し揚程 :H p [m] = 圧力計の読み P p [MPa] 10.33 mh 2 O/atm 0.1013 MPa/atm 吸出し揚程 :H v [m] = 連成計の読み P p [MPa] 10.33 mh 2 O/atm 0.1013 MPa/atm 圧力計の位置水頭 :h [m] = ポンプ中心から圧力計の管の分岐部分までの垂直距離 (0.57 m) ポンプ揚程 :H [m] = 吐出し揚程 H p [m] - 吸出し揚程 H v [m] + 圧力計の位置水頭 h [m] 水動力 :P [kw] = 0.163 毎分流量 Q min [m 3 /min] ポンプ揚程 H [m] 毎時流量 Q [m 3 /h] 8.5 8.0 7.0 6.0 5.0 4.0 表 5 インバータ制御における流量とポンプ揚程 水動力 毎分流量 吐出し揚程 吸出し揚程 ポンプ揚程 Q min [m 3 /min] H p [m] H v [m] H [m] 水動力 P [kw] 42

ポンプ揚程 H [m] 20 18 16 14 12 10 8 6 4 2 0 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 流量 Q [m 3 /h] 43

計算 軸動力 :P in [kw] = 消費電力 P e [kw] 伝達係数 1.1 ポンプ効率 :η p [%] = 水動力 P [kw] 軸動力 P in [kw] 100 流量 Q [m 3 /h] 8.5 8.0 7.0 6.0 5.0 4.0 表 6 インバータ制御における流量と効率 水動力 軸動力 P [kw] P in [kw] ポンプ効率 η p [%] ポンプ効率 η p [%] 100 80 60 40 20 0 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 流量 Q [m 3 /h] 44

実習 3)Q-H 曲線の作成 以下の要領で インバータの運転周波数が 60 Hz 40 Hz のときの それぞれの Q-H 曲線を 作成せよ 測定 インバータの運転周波数 60 Hz 表 7 インバータ制御における流量と消費電力 (60 Hz) 流量 Q [m 3 /h] 圧力計 P p [MPa] 連成計 P v [MPa] 消費電力 P e [kw] 8.5 8.0 7.0 6.0 5.0 4.0 3.0 45

インバータの運転周波数 50 Hz 表 8 インバータ制御における流量と消費電力 (50 Hz) 流量 Q [m 3 /h] 圧力計 P p [MPa] 連成計 P v [MPa] 消費電力 P e [kw] 7.0 6.0 5.0 4.0 3.0 インバータの運転周波数 40 Hz 表 8 インバータ制御における流量と消費電力 (40 Hz) 流量 Q [m 3 /h] 圧力計 P p [MPa] 連成計 P v [MPa] 消費電力 P e [kw] 5.0 4.0 3.0 46

計算インバータの運転周波数 60 Hz 毎分流量 :Q min [m 3 /min] = 毎時流量 Q [m 3 /h] 60 min/h 吐出し揚程 :H p [m] = 圧力計の読み P p [MPa] 10.33 mh 2 O/atm 0.1013 MPa/atm 吸出し揚程 :H v [m] = 連成計の読み P p [MPa] 10.33 mh 2 O/atm 0.1013 MPa/atm 圧力計の位置水頭 :h [m] = ポンプ中心から圧力計の管の分岐部分までの垂直距離 (0.57 m) ポンプ揚程 :H [m] = 吐出し揚程 H p [m] - 吸出し揚程 H v [m] + 圧力計の位置水頭 h [m] 水動力 :P [kw] = 0.163 毎分流量 Q min [m 3 /min] ポンプ揚程 H [m] 表 9 インバータ制御における流量とポンプ揚程 水動力 (60 Hz) 毎時流量 Q [m 3 /h] 毎分流量 Q min [m 3 /min] 吐出し揚程 H p [m] 吸出し揚程 H v [m] ポンプ揚程 H [m] 水動力 P [kw] 8.5 8.0 7.0 6.0 5.0 4.0 3.0 47

計算インバータの運転周波数 50 Hz 毎分流量 :Q min [m 3 /min] = 毎時流量 Q [m 3 /h] 60 min/h 吐出し揚程 :H p [m] = 圧力計の読み P p [MPa] 10.33 mh 2 O/atm 0.1013 MPa/atm 吸出し揚程 :H v [m] = 連成計の読み P p [MPa] 10.33 mh 2 O/atm 0.1013 MPa/atm 圧力計の位置水頭 :h [m] = ポンプ中心から圧力計の管の分岐部分までの垂直距離 (0.57 m) ポンプ揚程 :H [m] = 吐出し揚程 H p [m] - 吸出し揚程 H v [m] + 圧力計の位置水頭 h [m] 水動力 :P [kw] = 0.163 毎分流量 Q min [m 3 /min] ポンプ揚程 H [m] 表 10 インバータ制御における流量とポンプ揚程 水動力 (50 Hz) 毎時流量 Q [m 3 /h] 毎分流量 Q min [m 3 /min] 吐出し揚程 H p [m] 吸出し揚程 H v [m] ポンプ揚程 H [m] 水動力 P [kw] 7.0 6.0 5.0 4.0 3.0 48

計算インバータの運転周波数 40 Hz 毎分流量 :Q min [m 3 /min] = 毎時流量 Q [m 3 /h] 60 min/h 吐出し揚程 :H p [m] = 圧力計の読み P p [MPa] 10.33 mh 2 O/atm 0.1013 MPa/atm 吸出し揚程 :H v [m] = 連成計の読み P p [MPa] 10.33 mh 2 O/atm 0.1013 MPa/atm 圧力計の位置水頭 :h [m] = ポンプ中心から圧力計の管の分岐部分までの垂直距離 (0.57 m) ポンプ揚程 :H [m] = 吐出し揚程 H p [m] - 吸出し揚程 H v [m] + 圧力計の位置水頭 h [m] 水動力 :P [kw] = 0.163 毎分流量 Q min [m 3 /min] ポンプ揚程 H [m] 表 11 インバータ制御における流量とポンプ揚程 水動力 (40 Hz) 毎時流量 Q [m 3 /h] 毎分流量 Q min [m 3 /min] 吐出し揚程 H p [m] 吸出し揚程 H v [m] ポンプ揚程 H [m] 水動力 P [kw] 5.0 4.0 3.0 49

60 Hz( 表 9) 50 Hz( 表 10) 40 Hz( 表 11) のときの各ポンプ揚程と 流量を変化させた 時の Q-H 特性 ( 表 5) を記入せよ ポンプ揚程 H [m] 20 18 16 14 12 10 8 6 4 2 0 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 流量 Q [m 3 /h] 50

投資効果の検証 バルブ制御の消費電力 P e [kw]: 表 1 を参照 インバータ制御の消費電力 P e [kw]: 表 4 を参照 1 時間電力料金 [ 円 ] = 消費電力 P e [kw] 15 円 /kwh 電力削減率 [%] = 消費電力 P e [kw] ( 流量 Q = 8.5m 3 /h のときの消費電力 P e [kw]) 100 表 12 バルブ制御における消費電力流量 Q [m 3 /h] 消費電力 P e [kw] 1 時間電力料金 [ 円 ] 電力削減率 [%] 8.5 100 8.0 7.0 6.0 5.0 4.0 表 13 インバータ制御における消費電力流量 Q [m 3 /h] 消費電力 P e [kw] 1 時間電力料金 [ 円 ] 電力削減率 [%] 8.5 100 8.0 7.0 6.0 5.0 4.0 51

消費電力 P e [kw] 0.30 0.25 0.20 0.15 0.10 0.05 0.00 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 流量 Q [m 3 /h] 電力削減率 [%] 100 80 60 40 20 0 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 流量 Q [m 3 /h] 52

流量が 4 m 3 /h のときについて バルブ制御からインバータ制御へ変更した時の投資対 効果を検証せよ 消費電力 P e [kw] の削減量 = バルブ制御の消費電力 - インバータ制御の消費電力 1 時間電力料金 [ 円 ] の削減量 = バルブ制御の料金 - インバータ制御の料金 消費電力 P e [kw] の削減率 = インバータ制御の消費電力 バルブ制御の消費電力 100 1 時間電力料金 [ 円 ] の削減率 = インバータ制御の料金 バルブ制御の料金 100 表 14 制御方式による消費電力の比較方式消費電力 P e [kw] 1 時間電力料金 [ 円 ] バルブ制御インバータ制御削減量削減率 % % 53

効果金額の計算 以下の工場で バルブ制御からインバータ制御へ変更した 流量はともに 4 m 3 /h のときに ついて 投資金額よりも省エネで削減できた金額が上回るのは 変更から何年経過した時 か計算せよ 想定する工場インバータ盤の金額 :50,000 円 (0.4 kw インバータ ) 電力量単価 :15 円 /kwh 1 年の工場の操業時間 :1 日 24 時間 365 日稼働 1 年間の削減電力量 [kwh]= 消費電力 P e [kw] の削減量 24 時間 365 日 1 年間の電気料金削減金額 [ 円 ]=1 年間の削減電力量 [kwh] 電力量単価 15 円 /kwh 投資回収にかかる時間 [ 年 ]= インバータ盤の金額 50,000 円 1 年間の電気料金削減金額 [ 円 ] 1 年間の 削減電力量 [kwh] 1 年間の 電気料金削減金額 [ 円 ] 投資回収にかかる時間 [ 年 ] 54