NTT Communications Cloudⁿ Monitoring 操作マニュアル Ver.1.0 本冊子掲載の内容の二次配布 ( 配布 転載 提供等 ) は ご遠慮ください 1
版数編集日変更内容 Ver.1.0 2014/8/7 初版作成 2
目次 1 はじめに P4~ 1) サービスの概要 2) 事前に準備いただくもの 2 Monitoring サービスの利用準備をする P6 1) Monitoring コンソールを起動する 3 Monitoringサービスを利用する P7~ 1) メトリクスの状態をグラフ表示する 2) アラームを設定する 3) アラームを変更する 4) アラームを削除する 3
Cloud n Monitoring は Cloud n が提供する Cloud n Compute Cloud n Load Balancing Advanced (LBA) 等の各種サービスの状態を監視するサービスです Cloud n Monitoring を利用することで システムの負荷やトラフィック等のあらかじめ指定された監視項目を一元管理することができます また 監視項目に対して閾値を設定することで アラームを設定できます アラームは指定したメールアドレスに送られます Cloud n AutoScaling と連携させ アラームをオートスケーリングのトリガーにすることも可能です 本マニュアルでは Cloud n Monitoring コンソールを通じて モニタリングのグラフを表示したり アラームを設定する方法を説明します ご不明な点などございましたら Cloud n ポータルから接続されるサポートポータルよりお問い合わせください 主な提供機能は以下の通りです 1-1) サービスの概要 Compute 基本モニタリング仮想サーバの CPU 使用量 ディスク I/O ネットワーク転送量をモニタリングします (5 分間隔 ) Compute データディスク基本モニタリング仮想サーバに追加したデータディスクのディスク I/O をモニタリングします (5 分間隔 ) Load Balancing Advanced モニタリングロードバランサーへのリクエスト数 配下の VM のステータスなどをモニタリングします (1 分間隔 ) AutoScaling モニタリングオートスケーリンググループに属する仮想サーバー数 UP/ 待機 / 削除サーバ数などをモニタリングします (1 分間隔 ) アラーム特定のリソースのメトリクスに対して設定することによって そのメトリクスがある閾値を超えたり下回ったりしたことをメールで簡単に知ることができます Cloud n AutoScaling のオートスケールグループをスケールイン アウトさせるトリガーとして設定することもできます カスタムメトリクスカスタムメトリクスを作成し監視したいリソースから必要データを取得することによって 標準メトリクスでは提供されていない項目でも Monitoring コンソールで一元管理することができます 4
1-2) 事前に準備いただくもの Cloud n Monitoring をご利用頂くにあたっては 以下のものをご用意ください インターネットに接続するための機器 パソコンやモデム等 イントラネット / インターネットに接続する為に必要な機器をご用意ください インターネットに接続するためのサービス インターネットへ接続するためのサービスをご用意ください 例 :OCN ダイヤルアクセスサービス OCN ADSL 接続サービス スーパー OCN 等の常時接続 サービスなど 他社のインターネット接続サービスでもご利用いただけます 御社内にてプロキシサーバーを利用されている場合は https( ポート番号 443) が開放さ れていることをご確認下さい クラウド エヌ ご利用内容のご案内 メール 開通時に送付される クラウド エヌ ご利用内容のご案内 を用意してください Compute(VLAN タイプ ) 上の仮想サーバーは Monitoring サービスの監視対象としてご利用頂けません 5
Monitoring コンソールを起動します 1 2-1) Monitoring コンソールを起動する Cloudⁿ ポータルにログインし ご利用いただいているリージョンの 利用開始した Monitoring アイコンへのマウスオーバーにて表示される コンソールへ をします 2 新しいウィンドウで Monitoring コンソールが起動します 6
メトリクスを選択し 状態をグラフ表示します 1 3-1) メトリクスの状態をグラフ表示する Monitoring コンソールのリソースメニューより 状態を表示させたいリソースの分類を選択します 一覧を選択すると すべてのリソースのメトリクスが表示されます また 検索ボックスにキーワードを入力することで メトリクスを絞り込むことも可能です Cloudn/Compute および Cloudn/DataDisk のメトリクスは Id 欄に UUID が表示されます 仮想サーバーの UUID は Compute のコンソールより対象 VM を選択し 表示される 詳細 タブをすることで確認できます 7
2 3-1) メトリクスの状態をグラフ表示する Graph 領域に選択したメトリクスの状態がグラフ表示されます 以下は Cloud n Compute のリソースの CPUUtilization メトリクスに対して >= 20 という条件のアラームを設定した例を示します 表示範囲にてグラフ横軸の開始点 終点 およびメモリ幅を変更できます 開始点および終点を変更した後は 更新 をしてください Cloudn/AutoScale のリソースを監視するには Cloud n AutoScaling の API EnableMetricsCollection を対象オートスケーリンググループに対して実行する必要があります 詳細は AutoScaling の AP マニュアルを参照ください なお オートスケーリンググループの監視メトリクスは 2 種類あることご注意ください : Cloudn/AutoScale のメトリクスと Cloudn/Compute のメトリクスがあります オートスケーリンググループに属する全 VM のメトリクスの平均値を オートスケーリンググループの Cloudn/Compute メトリクスで監視できます オートスケーリンググループの Cloudn/Compute メトリクスを監視するために API を実行する必要はありません 8
3-1) メトリクスの状態をグラフ表示する データのふり幅が広いメトリクスのグラフを 例えば 2 週間のような長い期間で表示範囲を指定した場合 以下のグラフのように何色か違う線でグラフが表示されることがあります 限られた空間でなるべく多くの情報を表示するために メトリクスデータの最大値 最小値 平均値をそれぞれ 3 色の線で表しているのが上記のグラフです 以下がそれぞれの線の意味です : 赤線 : 最大値 薄緑線 : 最小値 緑線 : 平均値 * 黄色に塗りつぶされている領域は 最大値と最小値の間の領域をわかりやすく示すためにあります 9
メトリクスに対し閾値を設定し アラームを設定します 1 3-2) アラームを設定する Monitoring コンソールより アラームの 一覧 をします 2 アラーム一覧画面より 作成 をします 10
3-2) アラームを設定する 3 リソースの一覧より アラームを設定したいメトリクスを選択します 検索ボックスにキーワードを入力 もしくはプルダウンメニューでリソースの分類を選択することで メトリクスを絞り込むことも可能です 4 1 基本情報設定 メニューにて アラームの名前および目的の説明を入力します アラームの名前は半角英数字 - _. 以外の文字列は登録できません 説明欄は半角英数字 - _. と ( 半角スペース ) 以外の文字列が登録できません 11
3-2) アラームを設定する 5 条件を設定 メニューにて アラームの閾値と 上下どちらの領域を ALARM 領域 * にするかの条件を選択します それぞれの条件の意味を以下に示します 条件 意味 >= 閾値以上の領域 ( 閾値自体を含む ) > 閾値を超えた領域 ( 閾値自体を含まない ) <= 閾値以下の領域 ( 閾値自体を含む ) < 閾値未満の領域 ( 閾値自体を含まない ) * アラームは設定した 1 つの閾値に対し ALARM の領域を設定します ALARM の領域とは メトリクスデータがその領域に入った場合アラームが ALARM 状態となる領域です 設定された閾値の ALARM 領域の反対側に OK 領域 ( アラームが OK 状態となる領域 ) があります 例えば以下の図で表されているアラームは ALARM 領域を閾値以上の領域と設定しています メトリクスデータの変動により A 点で本アラームは OK から ALARM 状態に変わります 次に B 点で ALARM 状態から再度 OK 状態へと変わります Cloud n Monitoring では アラーム状態が変わるときにアラームのアクションが実行されます アクションは次のページでより詳しく説明します ALARM 領域 閾値 A B OK 領域 時間 ~ と の間の領域 のような 2 つ以上の閾値を持つアラーム領域は設定できません 12
3-2) アラームを設定する 6 アクションを設定 メニューにて アラームの状態が変わったときにどういったアクションが実行されるか設定します アラームが条件に あてはまらなかった場合 (OK 状態 ) または あてはまった場合 (ALARM 状態 ) アクションとして メールで通知する か オートスケーリングポリシーを実行する ことを選択できます メールで通知する を選択される場合は送信先メールアドレスを E メール欄に入力してください オートスケーリングポリシーを実行する を選択される場合は対象オートスケーリンググループおよび対象オートスケーリングポリシーをプルダウンより選択してください なお オートスケーリングポリシーを実行する アクションは すでにオートスケーリングポリシーが設定されていなければ Monitoring コンソールに表示されないのでご注意ください また アラームのアクションを設定された場合必ず 追加 ボタンをしてください アラームの状態は以下の 2 つがあります : 状態 意味 OK 状態 ALARM 領域外であること ; OK 領域内であること ALARM 状態 ALARM 領域内であること ; OK 領域外であること 13
3-2) アラームを設定する 7 追加済みアラームアクション一覧 メニューにて 設定したアラームの情報が追加されたことを確認し 作成 をします 以下は アラーム領域に入った場合 出た場合両方に対してアクションを設定した例を示します 8 確認ダイアログが表示されます 内容を確認されたうえでよろしければ OK をしてください 14
3-2) アラームを設定する 9 アラーム一覧メニューに戻り 設定したアラームが表示されます 以下は Cloud n Compute のリソースの CPUUtilization メトリクスに対して >= 20 という条件のアラームを設定した例を示します Cloudn/Compute および Cloudn/DataDisk メトリクスに対して作成されたアラームは ステータス ( アラームの状態を示す ) が表示されるまで作成時より最大 5 分 ~30 分ほどかかることがあります 表示されるまで上図のようにステータス欄が空と表示されます アラームの対象となる Cloudn/Compute Cloudn/DataDisk リソースが作成されて間もない場合 グラフにメトリクスデータがまだ入っていないことがあります データが蓄積し始められる ( 作成時より最大 30 分 ) まで アラームのステータスは不明のため 表示されません すでにデータが蓄積されている Cloudn/Compute Cloudn/DataDisk のリソースであれば ステータスが表示されるまで ( これらのリソースの監視間隔は 5 分のため ) 最大 5 分かかります Cloudn/Compute の CPUUtilization メトリクスの最大 % は必ずしも 100 でないことご注意ください VM のコア数 100 がそのリソースの CPUUtilization メトリクスの最大 % となります 例えば VM のオファリングが t1.micro か m1.small の場合 CPUUtilization の最大 % は 100% ですが m1.medium は 2 コアなので 200% が最大となります また Cloudn/Compute の CPUUtilization はハイパーバイザーから見た VM の CPU 使用率であるため VM から top コマンドやタスクマネージャーで確認できる CPU 使用率とは違う % を表示します これはハイパーバイザーから見た CPU 使用率はお客様の VM を仮想化するに必要な CPU も含めて計算しているに対し VM から見た CPU 使用率は vcpu にマッピングされている物理コアの CPU 使用率を図っているからです 仮想サーバのパフォーマンスを監視するうえで 両方の CPU 使用率の観点が重要です 15
設定したアラームの内容を変更します 1 3-3) アラームを変更する Monitoring コンソールのメニューより アラームの 一覧 をします 2 変更したいアラームのチェックボックスを選択し 編集 をします 以下は Cloud n Compute のリソースの CPUUtilization メトリクスに対して >= 20 という条件のアラームを設定した例を示します 16
3 3-3) アラームを変更する アラームの内容が表示されます アラームの設定を変更後 保存 をしてください 4 アラーム名まで変更すると その名前で新しいアラームが作成されますことご注意ください 確認ダイアログが表示されます よろしければ OK をしてください 17
5 3-3) アラームを変更する アラーム一覧メニューに戻り 編集したアラームが表示されます 18
設定したアラームを削除します 1 3-4) アラームを削除する Monitoring コンソールより アラームの 一覧 をします 2 削除したいアラームのチェックボックスを選択し 削除 をします 以下は Cloud n Compute のリソースの CPUUtilization メトリクスに対して >= 20 という条件のアラームを設定した例を示します 19
3 3-4) アラームを削除する 確認画面が表示されます OK をすると アラームが削除されます 20