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LCD-KIT サンプルプログラム解説 (RX63N) 第 3 版 2014 年 10 月 29 日 目次 1. 概要...1 1.1 概要... 1 2. サンプルプログラムの構成...2 2.1 フォルダ構成... 2 2.2 ファイル構成... 3 3. LCD-KIT サンプルプログラム...5 3.1 動作説明... 5 3.2 サンプルプログラムのダウンロード... 7 3.3 開発環境使用時の各設定値... 7 3.4 メモリマップ... 10 3.5 LCDダイレクトドライブ設定... 11 3.6 デバッガ使用時の注意事項... 12

1. 概要 1.1 概要 本アプリケーションノートでは AP-RX63N-0A(RX63N) を用いて静電容量式の LCD-KIT-D01 を動作させるサンプルプログラムに ついて解説します 本サンプルプログラムで使用する主な機能を以下に記します LCD-KIT-D01 AP-RX63N-0A 機能 動作内容 LCDパネル 各種画像の表示 タッチパネル ( 静電容量式 ) ポインタの移動 バックライト バックライトの点灯 スイッチ 各種音声の出力開始 スピーカ 音声出力 ダイレクトメモリアクセス (EXDMAC0) グラフィック表示 ( 画像データ転送 ) タイマパルスユニット ( MTU0,1,3) グラフィック表示 ( 同期信号 ) 簡易 I2C 通信 (SCI2) LCD-KIT との通信 周期タイマ (CMT0,MTU2) 時間管理 シリアル通信 (SCI0) 標準出力 1

2. サンプルプログラムの構成 2.1 フォルダ構成 サンプルプログラムは下記のようなフォルダ構成になっています ap_rx63n_0a_lcdkit ap_rx63n_0a_lcdkit Debug Release サンプルプログラムフォルダ デバッグ用ワークフォルダ リリース用ワークフォルダ src ソースファイルフォルダ data 音声および画像のバイナリデータフォルダ 2

2.2 ファイル構成 サンプルプログラムは以下のファイルで構成されています : 本サンプルプログラムには ワークスペースおよびプロジェクトが2 種類用意されています 写真画像のバイナリデータをリンクする データ画像版 と プログラムで画像を生成する プログラム画像版 です データ画像版 は画像データが含まれるためオブジェクトサイズが大きくなりますが プログラム画像版 はオブジェクトサイズが小さく抑えられています 以降ではそれぞれを D 画像版 および と記述します <\ap_rx63n_0a_lcdkit フォルダ内 > ap_rx63n_0a_lcdkit_d.hws HEW 用ワークスペースファイル (D 画像版 ) ap_rx63n_0a_lcdkit_p.hws HEW 用ワークスペースファイル ( ) <\ap_rx63n_0a_lcdkit\ap_rx63n_0a_lcdkit フォルダ内 > ap_rx63n_0a_lcdkit_d.hwp HEW 用プロジェクトファイル (D 画像版 ) ap_rx63n_0a_lcdkit_p.hwp HEW 用プロジェクトファイル ( ) <\ap_rx63n_0a_lcdkit\ap_rx63n_0a_lcdkit\debug フォルダ内 > ap_rx63n_0a_lcdkit_d.abs デバッグ用 elf 形式オブジェクトファイル (D 画像版 ) ap_rx63n_0a_lcdkit_d.mot デバッグ用モトローラ Sフォーマット形式ファイル (D 画像版 ) ap_rx63n_0a_lcdkit_d.map デバッグ用マップファイル ( ) ap_rx63n_0a_lcdkit_p.abs デバッグ用 elf 形式オブジェクトファイル ( ) ap_rx63n_0a_lcdkit_p.mot デバッグ用モトローラ Sフォーマット形式ファイル ( ) ap_rx63n_0a_lcdkit_p.map デバッグ用マップファイル ( ) コンパイル後は.obj,.lib 等のファイルが生成されます <\ap_rx63n_0a_lcdkit\ap_rx63n_0a_lcdkit\release フォルダ内 > ap_rx63n_0a_lcdkit_d.abs リリース用 elf 形式オブジェクトファイル (D 画像版 ) ap_rx63n_0a_lcdkit_d.mot リリース用モトローラ Sフォーマット形式ファイル (D 画像版 ) ap_rx63n_0a_lcdkit_d.map リリース用マップファイル ( ) ap_rx63n_0a_lcdkit_p.abs リリース用 elf 形式オブジェクトファイル ( ) ap_rx63n_0a_lcdkit_p.mot リリース用モトローラ Sフォーマット形式ファイル ( ) ap_rx63n_0a_lcdkit_p.map リリース用マップファイル ( ) コンパイル後は.obj,.lib 等のファイルが生成されます 3

<\ap_rx63n_0a_lcdkit\ap_rx63n_0a_lcdkit\src フォルダ内 > ap_rx63n_0a_lcdkit.c メイン処理 BoardDepend.h ボード依存定義ヘッダファイル common.h 共通ヘッダファイル dbsct.c データセクション初期化処理 image.c LCD 表示画像描画処理 imaeg_src_d.c LCD 表示画像供給処理 (D 画像版用 ) image_src_p.c LCD 表示画像供給処理 (用 ) intprg.c 割り込み関数定義 iodefine.h 内部レジスタ定義ヘッダファイル lcd.c LCD-KIT 操作入力制御処理 lcd_def.h LCD 関連定義ヘッダファイル resetprg.c リセット 電源投入後軌道処理 sample.c サンプルプログラムメイン処理 sci.c シリアル処理 sci_i2.c 簡易 I2C 処理 sound.c 音声出力制御処理 stacksct.h スタックサイズ定義 sync.c LCD 表示同期出力処理 tmr.c タイマ処理 typedefine.h 型定義ヘッダファイル vect.h 割り込み関数プロトタイプ vecttbl.c 割り込みベクタテーブル定義 <\ap_rx63n_0a_lcdkit\ap_rx63n_0a_lcdkit\data フォルダ内 > Image0.bin LCD 表示用写真画像バイナリデータ 0(D 画像版のみ使用 ) Image1.bin LCD 表示用写真画像バイナリデータ 1(D 画像版のみ使用 ) Image2.bin LCD 表示用写真画像バイナリデータ 2(D 画像版のみ使用 ) Sound0.bin 音声出力用バイナリデータ 0 Sound1.bin 音声出力用バイナリデータ 1 Sound2.bin 音声出力用バイナリデータ 2 4

3. LCD-KIT サンプルプログラム 3.1 動作説明 本サンプルプログラムは下記の動作を行ないます 1 SW1~3 2 LCD パネル 3 タッチパネル スイッチに対応する音声を LCD-KIT のスピーカへ出力します 3 種類の画像を 5 秒毎に切り替えて表示します (D 画像版では3 種類の写真 ではカラーバーと2 種類の計算生成パターン画像 ) タッチパネル入力に対するポインタの表示を行います 4 点検出 ( 青 赤 黄 緑のポインタ ) 1 SW1~3 SW1~3 を押すと スピーカーから音声が出力されます SW1 : ピンポーン SW2 : ブブー SW3 : ありがとうございました 5

アプリケーションノート AN1510 ② LCD 画像を 5 秒おきに切り替えて表示します D 画像版 3 種類の写真が以下のように切り替わります カラーバーと 2 種類の計算生成パターン画像(ランダム)が以下のように切り替わります 計算生成パターン画像はランダムに切り替わるため 表示が写真とは異なる場合があります ③ タッチパネル 画面をタッチするとポインタの表示を行います 最大 4 点のマルチタッチ検出を行い 青 赤 黄 緑の順で ポインタが表示されます ポインタ 6

3.2 サンプルプログラムのダウンロード サンプルプログラムを CPU ボード上で実行するためには ビルドしたサンプルプログラムの実行ファイルを CPU ボードにダウンロードする必要があります サンプルプログラムのビルド方法および CPU ボードにサンプルプログラムをダウンロードする方法については アプリケーションノート AN1501 RX 開発環境の使用方法 に詳細な手順が記されていますので 参照してください 3.3 開発環境使用時の各設定値 開発環境を使用する際の AP-RX63N-0A 固有の設定を以下に示します 表内の 項目番号 はアプリケーションノート AN1501 RX 開発環境の使用方法 内で示されている項目番号を 示していますので 対応したそれぞれの設定値を参照してください ビルド 動作確認方法項目名 項目番号 設定値 ワークスペースファイル名 2-1 D 画像版 \ap_rx63n_0a_lcdkit\ap_rx63n_0a_lcdkit_d.hws \ap_rx63n_0a_lcdkit\ap_rx63n_0a_lcdkit_p.hws 出力フォルダ 2-2 \ap_rx63n_0a_lcdkit\ap_rx63n_0a_lcdkit\debug モトローラファイル名 2-3 D 画像版 \ap_rx63n_0a_lcdkit\ap_rx63n_0a_lcdkit\debug\ap_rx63n_0a_lcdkit_d.mot \ap_rx63n_0a_lcdkit\ap_rx63n_0a_lcdkit\debug\ap_rx63n_0a_lcdkit_p.mot アブソリュートファイル名 2-4 D 画像版 \ap_rx63n_0a_lcdkit\ap_rx63n_0a_lcdkit\debug\ap_rx63n_0a_lcdkit_d.abs \ap_rx63n_0a_lcdkit\ap_rx63n_0a_lcdkit\debug\ap_rx63n_0a_lcdkit_p.abs マップファイル 2-5 D 画像版 \ap_rx63n_0a_lcdkit\ap_rx63n_0a_lcdkit\debug\ap_rx63n_0a_lcdkit_d.map \ap_rx63n_0a_lcdkit\ap_rx63n_0a_lcdkit\debug\ap_rx63n_0a_lcdkit_p.map 7

フラッシュ開発ツールキットを使用した Flash 書き込み方法 項目名 項目番号 設定値 ボード設定 (Flash 書き込み ) 3-1 Fig 3-1 を参照 デバイス名 3-2 Generic BOOT Device 入力クロック 3-3 12(MHz) メインクロックの逓倍比 3-4 8(CKM) 周辺クロックの逓倍比 3-5 4(CKP) Flash に書き込むファイル 3-6 D 画像版 \ap_rx63n_0a_lcdkit\ap_rx63n_0a_lcdkit\debug\ap_rx63n_0a_lcdkit_d.mot \ap_rx63n_0a_lcdkit\ap_rx63n_0a_lcdkit\debug\ap_rx63n_0a_lcdkit_p.mot ボード設定 ( 動作 ) 3-7 Fig 3-2 を参照 PC7 PU - PD JSW2 MD EMLE JSW3 SCI SEL SCI0 - SCI1 JSW1 PD JSW2 L JSW3 L SSW1 SCI1 JSW1 H-L H-L SSW1 Fig 3-1 Flash 書き込み時のボード設定 PC7 PU - PD JSW2 MD EMLE JSW3 SCI SEL SCI0 - SCI1 JSW1 PU JSW2 H JSW3 L SSW1 SCI0 JSW1 H-L H-L SSW1 Fig 3-2 サンプルプログラム動作時のボード設定 8

E1 エミュレータを使用したデバッグ方法 項目名 項目番号 設定値 ボード設定 4-1 Fig 3-3 を参照 ワークスペースファイル 4-2 D 画像版 \Sample\ap_rx63n_0a_lcdkit\ap_rx63n_0a_lcdkit_d.hws \Sample\ap_rx63n_0a_lcdkit\ap_rx63n_0a_lcdkit_p.hws ターゲット 4-3 RX E1/E20 SYSTEM デバッグフォーマット 4-4 Elf/Dwarf2 オフセット 4-5 00000000 ファイルフォーマット 4-6 Elf/Dwarf2 サンプルプログラム実行ファイル 4-7 D 画像版 \ap_rx63n_0a_lcdkit\ap_rx63n_0a_lcdkit\debug\ap_rx63n_0a_lcdkit_d.abs \ap_rx63n_0a_lcdkit\ap_rx63n_0a_lcdkit\debug\ap_rx63n_0a_lcdkit_p.abs MCU グループ 4-8 RX63N Group デバイス名 4-9 R5F563NE JTAG クロック 4-10 16.5(MHz) EXTAL クロック 4-11 12(MHz) ワーク RAM 開始アドレス 4-12 0000 PC7 PU - PD JSW2 MD EMLE JSW3 SCI SEL SCI0 - SCI1 JSW1 PU JSW2 H JSW3 H SSW1 SCI0 JSW1 H-L H-L SSW1 Fig 4-3 E1 エミュレータデバッグ時のボード設定 9

3.4 メモリマップ H 0000 0000 内蔵 RAM ワーク RAM H 0001 FFFF H 0002 0000 H 0007 FFFF H 0008 0000 H 000F FFFF H 0010 0000 H 0010 7FFF H 0010 8000 H 007F 7FFF H 007F 8000 H 007F 9FFF H 007F A000 H 007F BFFF H 007F C000 H 007F C4FF H 007F C500 H 007F FBFF H 007F FC00 H 007F FFFF H 0080 0000 H 00DF FFFF H 00E0 0000 H 00FF FFFF H 0100 0000 H 06FF FFFF H 0700 0000 H 0707 FFFF H 0708 0000 H 07FF FFFF H 0800 0000 H FEFF DFFF H FEFF E000 H FEFF FFFF H FF00 0000 H FF7F BFFF H FF7F C000 H FF7F FFFF H FF80 0000 H FFDF FFFF H FFE0 0000 H FFF8 FFFF 128Kバイト H 0000 1000 B_1 R_1 B_2 周辺 I/Oレジスタ R_2 B 内蔵 ROM 32Kバイト R ( データフラッシュ ) SU 未使用 SI 未使用 FCU RAM 領域 周辺 I/Oレジスタ 周辺 I/Oレジスタ 画像表示用バッファ 0 内蔵 ROM 2Mバイト 画像表示用バッファ ( 書き換え専用 ) 1 未使用 PResetPRG C_1 SRAM 512Kバイト C_2 C SRAM イメージ C$* D_1 D_2 D P 内蔵 ROM PIntPRG (MCUファーム) W* L CSOUND0 CSOUND1 内蔵 ROM CSOUND2 ( ユーザブート ) 未使用 H FFE8 0000 CIMAGE0 CIMAGE1 内蔵 ROM CIMAGE2 ( プログラム ROM) 未使用 2Mバイト H FFFF FFD0 FIXEDVECT ( ) : D 画像版のみ 10

3.5 LCD ダイレクトドライブ設定 サンプルプログラムでは LCD ダイレクトドライブ方式を使用して LCD の表示を行っています LCD ダイレクトドライブの端子 及びタイミングは以下の設定されています VSYNC HSYNC DE HSYNC DCLK DE RGB565 端子の設定信号名 説明 使用ポート 端子設定 備考 DCLK ドットクロック P32 MTIOC0C PWM モード 1 HSYNC 水平同期信号 P56 MTIOC3C PWM モード 1 VSYNC 垂直同期信号 P73 P73 DE データイネーブル信号 P17 MTIOC3A PWM モード 1 B[5..1] Blue データ PD[4..0] D[4..0] EXDMAC G[5..0] Green データ PE[2..0] PD[7..5] D[10..5] EXDMAC R[5..1] Red データ PE[7..3] D[15..11] EXDMAC タイミングの設定( サンプルプログラム lcd_def.h 内 ) 33 行 #define LCD_CLKNUM 4 1/tc PΦ / 4 = 48 MHz / 4 = 12 MHz 34 行 #define LCD_DE_START 43 thp + thb 43 clk 35 行 #define LCD_DE_LENGTH 480 tde 480 clk 36 行 #define LCD_HSYNC_CYCLE 575 th 575 clk 37 行 #define LCD_HSYNC_LENGTH 41 thp 41 clk 39 行 #define LCD_VSYNC_LENGTH 10 tvp 10 HSYNC 40 行 #define LCD_VSYNC_BP (10 + 2) tvp + tvb 10 + 2 = 12 HSYNC 41 行 #define LCD_VSYNC_DP (10 + 2 + 272) tvp + tvb + tvd 10 + 2 + 272 = 284 HSYNC 42 行 #define LCD_VSYNC_FP (10 + 2 + 272 + tvp + tvb + tvd 10 + 2 + 272 + 132 = 416 HSYNC 132) + tvf 43 行 #define LCD_VSYNC_CYCLE 416 tv 416 HSYNC 11

3.6 デバッガ使用時の注意事項 本サンプルプログラムを E1 エミュレータ等のデバッガを使用してデバッグする際に ブレークをかけて処理を中断し その後処理を再開させると LCD にフリッカが発生することがあります 本現象は LCD の仕様に依存するもので プログラムに問題はありません プログラムの実行を継続していくと次第にフリッカはなくなります プログラムを FlashROM で動作させる場合には 上記の現象は発生しません 12

ご注意 本文書の著作権は株式会社アルファプロジェクトが保有します 本文書の内容を無断で転載することは一切禁止します 本文書に記載されているサンプルプログラムの著作権は株式会社アルファプロジェクトが保有します 本文書に記載されている内容およびサンプルプログラムについての技術サポートは一切受け付けておりません 本サンプルプログラムに関して ルネサスエレクトロニクスへのお問い合わせはご遠慮ください 本文書の内容およびサンプルプログラムに基づき アプリケーションを運用した結果 万一損害が発生しても 弊社およびルネサスエレクトロニクスでは一切責任を負いませんのでご了承下さい 本文書の内容については 万全を期して作成いたしましたが 万一ご不審な点 誤りなどお気付きの点がありましたら弊社までご連絡下さい 本文書の内容は 将来予告なしに変更されることがあります 商標について RX は ルネサスエレクトロニクス株式会社の登録商標 商標または商品名称です High-performance Embedded Workshop はルネサスエレクトロニクス株式会社の登録商標 商標または商品名称です Windows の正式名称は Microsoft Windows Operating System です Microsoft Windows は 米国 Microsoft Corporation. の米国およびその他の国における商標または登録商標です SuperH は ルネサスエレクトロニクス株式会社の登録商標 商標または商品名称です 本文書では下記のように省略して記載している場合がございます ご了承下さい Windows 7 は Windows7もしくは Win7 Windows Vista は Windows Vistaもしくは WinVista Windows XP は Windows XP もしくは WinXP High-performance Embedded Workshopは HEW その他の会社名 製品名は 各社の登録商標または商標です 株式会社アルファプロジェクト 431-3114 静岡県浜松市東区積志町 834 E-MAIL : query@apnet.co.jp 13