******************************************************************************** ** ** ** ASCII 範囲外の外部シンボルチェックツール (ASCIICHK) 説明書 ** ** ** ******************************************************************************** はじめに 本書は ASCII 範囲外の外部シンボルチェックツール (ASCIICHK) の機能と使用法を説明するものです 目次 1.ASCIICHK とは 2. 基本ソフトウェア 3. 検査対象 4. 機能 5.ASCIICHK の使用方法 5.1 コマンドラインの形式 5.2 出力メッセージ一覧 5.3 コマンドの復帰値 商標について Microsoft Windows および Windows Server は 米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です その他の会社名および製品名は それぞれの会社の商標もしくは登録商標です 本文中の記載内容は予告なしに変更される場合があります 略語表記について 本書では 各製品を次のように略記しています あらかじめご了承ください Microsoft(R) Windows Server(R) 2016 Essentials Microsoft(R) Windows Server(R) 2016 Standard Microsoft(R) Windows Server(R) 2016 Datacenter を "Windows Server 2016" と略しています Microsoft(R) Windows Server(R) 2012 R2 Foundation Microsoft(R) Windows Server(R) 2012 R2 Essentials Microsoft(R) Windows Server(R) 2012 R2 Standard Microsoft(R) Windows Server(R) 2012 R2 Datacenter を "Windows Server 2012 R2" と略しています Microsoft(R) Windows Server(R) 2012 Foundation Microsoft(R) Windows Server(R) 2012 Essentials Microsoft(R) Windows Server(R) 2012 Standard Microsoft(R) Windows Server(R) 2012 Datacenter を "Windows Server 2012" と略しています Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Foundation Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Standard Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Enterprise Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Datacenter を "Windows Server 2008 R2" と略しています Windows(R) 10 Home Windows(R) 10 Pro Windows(R) 10 Enterprise Windows(R) 10 Education を "Windows 10" と略しています Windows(R) 8.1 Windows(R) 8.1 Pro Windows(R) 8.1 Enterprise を "Windows 8.1" と略しています Windows(R) 7 Home Premium
Windows(R) 7 Professional Windows(R) 7 Enterprise Windows(R) 7 Ultimate を "Windows 7" と略しています 次の製品すべてを指す場合は Windows と表記しています Windows Server 2010 Windows Server 2012 R2 Windows Server 2012 Windows Server 2008 R2 Windows 10 Windows 8.1 Windows 7 Copyright 2015-2017 FUJITSU LIMITED 1.ASCIICHK とは NetCOBOL V11.0.0 より 使用する Microsoft 社製リンカのバージョンを最新にします V10.5 以前に使用していたリンカと V11.0.0 以降に使用するリンカは外部シンボルのコード系が異なる (*1) ため ASCII 範囲外の外部シンボルを保持する COBOL アプリケーションは V11.0.0 以降のコンパイラで再翻訳する必要があります ASCIICHK は COBOL 資産 (*2) に対して ASCII 範囲外の外部シンボルを保持していないかを検査するツールです *1: リンカ 外部シンボル NetCOBOL V10.5.0 以前 シフトJIS NetCOBOL V11.0.0 以降 Unicode *2: オブジェクトファイル (.obj) 標準ライブラリ(.lib) インポートライブラリ (.lib) ダイナミックリンクライブラリ(.dll) 実行可能ファイル (.exe) 2. 基本ソフトウェア ASCIICHK は以下の OS で動作可能です Windows Server 2016 Windows Server 2012 R2 Windows Server 2012 Windows Server 2008 R2 SP1 以降 Windows 10 Windows 8.1 Windows 7 SP1 以降 3. 検査対象 以下の製品で作成した COBOL 資産が対象です V7.0L10 - NetCOBOL for Windows - NetCOBOL Base Edition for Windows - NetCOBOL Standard Edition for Windows - NetCOBOL Professional Edition for Windows - NetCOBOL JEF オプション for Windows V7.2L10~V8.0L10A - NetCOBOL 開発パッケージ for Windows - NetCOBOL Base Edition 開発パッケージ for Windows - NetCOBOL Standard Edition 開発パッケージ for Windows - NetCOBOL Professional Edition 開発パッケージ for Windows
V9.0L10~V10.5.0 - NetCOBOL Base Edition 開発パッケージ - NetCOBOL Standard Edition 開発パッケージ - NetCOBOL Professional Edition 開発パッケージ V9.0L20~V10.5.0 - NetCOBOL Enterprise Edition 開発パッケージ 4. 機能 検査対象が ASCII 範囲外の外部シンボルを保持しているかを検査します 5.ASCIICHK の使用方法 5.1 コマンドラインの形式 [ コマンド形式 ] > ASCIICHK ファイル名... " ファイル名 " に指定可能なファイルを以下に示します - オブジェクトファイル (.obj) - 標準ライブラリ (.lib) - インポートライブラリ (.lib) - ダイナミックリンクライブラリ (.dll) - 実行可能ファイル (.exe) " ファイル名 " には 絶対パス名または相対パス名を指定することができます " ファイル名 " には ワイルドカードを指定することができます " ファイル名 " は複数指定することができます ( 区切り文字は半角空白 ) [ 使用例 ] > ASCIICHK *.dll [ 検査結果 ] 標準出力に出力します 検査結果を保存したい場合は リダイレクトによりファイルに出力してください > ASCIICHK *.dll > log.txt 2>&1 5.2 出力メッセージ一覧 検査結果出力メッセージ 検査を実施したファイルごとに 以下のいずれかの検査結果出力メッセージを出力します 1)ASCII 範囲外の外部シンボルを保持している場合 ファイル名 : External symbol(s) outside ASCII range was found.("external symbol"...) V11.0.0 以降のコンパイラで再翻訳し 再リンクしてください また " 外部シンボル名 " をソース中から検索し 呼び出す可能性があるプログラムも再翻訳し 再リンクしてください 2)ASCII 範囲外の外部シンボルを保持していない場合 ファイル名 : OK
再翻訳の必要はありません 3)V11.0.0 以降のコンパイラで翻訳されている場合 ファイル名 : It was compiled with V11.0.0 or later compiler. 再翻訳の必要はありません 4) 新しいリンカでリンクされている場合 ファイル名 : ファイル名 was linked by the new linker. 再リンクの必要はありません ツールのエラーメッセージ 1) ファイル指定が無い場合 Error : No input file. 検査するファイルを 1 つ以上指定してください 2) ファイル検索に失敗した場合 Error : " ファイル名 " is not found. 指定したファイルの場所を確認してください パスが必要な場合はパスを指定してください 3) ファイルオープンに失敗した場合 Error : It failed in the opening of " ファイル名 ". アクセス権限を確認してください または 他のプロセスで使用されていないか確認してください 4) 検査対象外のファイルを指定した場合 Error : " ファイル名 " is not check subject. " ファイル名 " が検査可能なファイルか 5.1 コマンドラインの形式 を参照して確認してください 5.3 コマンドの復帰値 以下の復帰値を返却します 復帰値 意味 0 ASCII 範囲外の外部シンボルは検出されませんでした 1 ASCII 範囲外の外部シンボルが検出されました 2 検査中にエラーが発生しました
注意 複数ファイルを検査した場合 復帰値の最大値を返します 複数ファイルを検査中にエラーが発生した場合 処理を継続します 例 ) [ コマンド ] > ASCIICHK A.dll B.txt C.dll D.dll [ 出力 ] A.dll : OK Error : B.txtは検査対象外です エラーが発生 復帰値は "2" C.dll : OK 処理を継続 D.dll : ASCII 範囲外の外部シンボルが見つかりました ("_ 顧客情報 " "_ 店舗情報 ") [ 復帰値 ] 2 復帰値の最大値 以上