Microsoft PowerPoint - SEAJセミナーテキスト 新EMC 指令 (201430EU) 概要.ppt [互換モード]

Similar documents
SGEC 附属文書 理事会 統合 CoC 管理事業体の要件 目次序文 1 適用範囲 2 定義 3 統合 CoC 管理事業体組織の適格基準 4 統合 CoC 管理事業体で実施される SGEC 文書 4 CoC 認証ガイドライン の要求事項に関わる責任の適用範囲 序文

ISO 9001:2015 改定セミナー (JIS Q 9001:2015 準拠 ) 第 4.2 版 株式会社 TBC ソリューションズ プログラム 年版改定の概要 年版の6 大重点ポイントと対策 年版と2008 年版の相違 年版への移行の実務

文書管理番号

品質マニュアル(サンプル)|株式会社ハピネックス

Microsoft Word - 04_品質システム・品質保証モデル_TCVNISO doc

Microsoft Word - 規則11.2版_FSSC22000Ver.4特例.doc

目次 1. 一般 目的 適用範囲 参照文書 用語及び定義 内部監査 一般 内部監査における観点 内部監査の機会 監査室

個人情報保護規定

5、ロット付番

<4D F736F F F696E74202D E7797DF82C597768B8182B382EA82E9838A E A B8CDD8AB B83685D>

IAF ID 2:2011 Issue 1 International Accreditation Forum Inc. 国際認定機関フォーラム (IAF) IAF Informative Document ISO/IEC 17021:2006 から ISO/IEC 17021:2011 への マネ

何故 2 つの規格としたのですか (IATF 16949:2016 及び ISO 9001:2015)? 2 つの規格となると 1 つの規格の場合より, 読んで理解するのが非常に難しくなります 1 まえがき 自動車産業 QMS 規格 IATF と ISO との間で,IATF を統合文書と

<4D F736F F D20939D8D87837D836A B B816996E BB8DEC8F8A816A F90BB8DEC E646F63>

目次 4. 組織 4.1 組織及びその状況の理解 利害関係者のニーズ 適用範囲 環境活動の仕組み 3 5. リーダーシップ 5.1 経営者の責務 環境方針 役割 責任及び権限 5 6. 計画 6.1 リスクへの取り組み 環境目標

< C582C C58B4B8A6982C682CC95CF8D58935F88EA C30382D31312D33302E786C73>

<90528DB88EBF96E2955B2E786C73>

どのような便益があり得るか? より重要な ( ハイリスクの ) プロセス及びそれらのアウトプットに焦点が当たる 相互に依存するプロセスについての理解 定義及び統合が改善される プロセス及びマネジメントシステム全体の計画策定 実施 確認及び改善の体系的なマネジメント 資源の有効利用及び説明責任の強化

制定 : 2017 年 10 月 3 日発効 : 2018 年 2 月 1 日 流通加工段階認証規格 (CoC) Version 2.0 一般社団法人マリン エコラベル ジャパン協議会

Privacy Policy Code of Ethics - JP

Microsoft Word - ○指針改正版(101111).doc

<4D F736F F D B835E8BA4974C8EE888F E63294C5816A8F4390B E31322E F4390B394C5816A2E646F63>

様式第 2 号 ( 第 3 条 第 4 条 第 9 条 第 21 条及び第 23 条関係 ) 経歴書 1 氏名 2 生 3 現住所 4 経歴 期間自至 勤務先並びに職務内容又は業務内容 上のとおり相違ありません 氏名 印 注 1 不要の文字は 抹消すること 2 この用紙の大きさは 日本工業規格に定め

マネジメントシステム認証規則 目次 1 章総則 1.1 一般 2 章マネジメントシステムの登録 2.1 一般 2.2 登録簿 2.3 登録証書 2.4 登録マークの使用及び認証の引用 2.5 登録維持 2.6 登録継続 2.7 登録の拒否 消除 一時停止 一時停止後の復帰 並びに範囲の拡大及び縮小

特定個人情報の取扱いの対応について

特定個人情報の取扱いの対応について

IAF ID X:2014 International Accreditation Forum, Inc. 国際認定機関フォーラム (IAF) IAF Informative Document IAF Informative Document for the Transition of Food S

ISO 9001:2015 から ISO 9001:2008 の相関表 JIS Q 9001:2015 JIS Q 9001: 適用範囲 1 適用範囲 1.1 一般 4 組織の状況 4 品質マネジメントシステム 4.1 組織及びその状況の理解 4 品質マネジメントシステム 5.6 マネジ

実地審査チェックリスト (改 0) QA-057_____

JIS Q 27001:2014への移行に関する説明会 資料1

2017年中国CCC強制認証適用規格最新情報 (Jun, 2017)

薬食機発 0131 第 1 号平成 25 年 1 月 31 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬食品局審査管理課医療機器審査管理室長 薬事法に基づく登録認証機関の基準改正に伴う留意事項について ( その 2) 薬事法 ( 昭和 35 年法律第 145 号 以下 法 という )

Microsoft PowerPoint - US cGMP検討会用080226(資料3-1).ppt

<4F F824F B4B8A B818E968D802E786C73>

ISO9001:2015規格要求事項解説テキスト(サンプル) 株式会社ハピネックス提供資料

個人情報保護に関する規定 ( 規定第 98 号 ) 第 1 章 総則 ( 目的 ) 第 1 条学校法人トヨタ学園および豊田工業大学 ( 以下, 総称して本学という ) は, 個人情報の保護に関する法律 ( 平成 15 年法律第 57 号, 以下, 法律という ) に定める個人情報取り扱い事業者 (

<4D F736F F D2093C192E895578F8089BB8B408AD A8EC08E7B977697CC FC90B394C5816A2E646F6378>

IATF16949への移行審査

<4D F736F F D2091E498704E43432D BAD90A78B4B92E88A C668DDA DC58F4994C5816A>

JISQ 原案(本体)

Q5. 工事担任者資格が必要な工事とは どのようなものですか A5. 利用者が電気通信サービスを利用するための端末設備等の接続に係る工事であり 具体的には 事業用ネットワークへの接続及びこれに伴う調整並びに屋内配線工事など端末設備等の接続により通信が可能となる一切の工事です この工事には 事業用ネッ

( 内部規程 ) 第 5 条当社は 番号法 個人情報保護法 これらの法律に関する政省令及びこれらの法令に関して所管官庁が策定するガイドライン等を遵守し 特定個人情報等を適正に取り扱うため この規程を定める 2 当社は 特定個人情報等の取扱いにかかる事務フロー及び各種安全管理措置等を明確にするため 特

232 東京海上日動リスクコンサルティング ( 株 ) CSR 環境グループ主任研究員佐藤元彦 RoHS 指令改正案と企業への影響 はじめに 2008 年 12 月 欧州委員会より 電気電子機器における有害物質の使用制限に関する指令 1( いわ

第 5 部 : 認定機関に対する要求事項 目次 1 目的 IAF 加盟 ISO/IEC 認定審査員の力量 連絡要員... Error! Bookmark not defined. 2 CB の認定

Microsoft Word - 【案1】登録認証機関立入要領改正通知(Ver )

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft Word - アンチ・ドーピング規程(クリーン).docx

1 監督 検査の意義監督 検査は 会計法 に基づき 契約の適正な履行を確保するための手段です 監督は 通常 製造又は役務の請負契約の履行過程において 必要な立会 工程管理 材料 部品等の審査又は試験 細部設計書の審査 承認等の方法により 検査では確認できない部分について 契約物品に対する要求事項が確

ISO9001:2015内部監査チェックリスト

目次 1. 目的と適用範囲 定義 原則 使用機器 審査資料交付システム タブレット端末 管理運用体制 電磁的記録管理運用責任者の役割 電磁的記録管理運用担当者の役割

CSM_G5Q_DS_J_1_14

食肉製品の高度化基準 一般社団法人日本食肉加工協会 平成 10 年 10 月 7 日作成 平成 26 年 6 月 19 日最終変更 1 製造過程の管理の高度化の目標事業者は 食肉製品の製造過程にコーデックスガイドラインに示された7 原則 12 手順に沿ったHACCPを適用して製造過程の管理の高度化を

CSM_G7L_DS_J_1_15

付属書Ⅰ 取引先様取組み評価書

Microsoft Word - CLP規則導入手引(第2.1版)(修正: ) 修正.doc

CSM_G6J-Y_DS_J_1_8

14個人情報の取扱いに関する規程

Microsoft PowerPoint mitsuhashi.ppt [互換モード]

Microsoft Word - ISO 9001要求事項のエッセンス 改 国府保周

目次 1. 導入 - 電波法について - 2. 要望 (1) - 検査基準の国際標準化 ( 個別試験の廃止 ) - 3. 要望 (2) - 定期検査の廃止 - 4. 要望 (3) - 製造番号登録制度の廃止 - 5. まとめ 2

Microsoft Word - NDIS1204意見受付用_表紙.docx

Microsoft PowerPoint - MTEPセミナー 森先生テキスト01_CEマーク_ HP用 [互換モード]

卵及び卵製品の高度化基準

JAB の認定 ~ 最新情報 公益財団法人日本適合性認定協会認定センター

ノート型PCにおける

<93648EA593498B4C985E82C98AD682B782E E838A F E315F C668DDA95AA292E786C7378>

Microsoft PowerPoint - J_Bussiness_partners_slide_Ver10.pptx

1. 適用範囲 総合衛生管理 HACCP 認証協会の HACCP システムは 食品業界のあらゆる分野の業者が 自分たちが供給する製品は納得できる品質を保つ安全なものとして 品質や法律上の要求事項を満たしているとの客観的証拠を提供するときに利用できるよう HACCP システム要求事項を明記している 規

CSM_XS2_DS_J_11_2

16年度第一回JACB品質技術委員会

員長及び医薬品医療機器等法登録認証機関協議会代表幹事宛て送付するこ ととしていることを申し添えます 記 1. 基本要件基準第 13 条第 5 項及び第 6 項への適合性確認の基本的な考え方について (1)2023 年 ( 平成 35 年 )2 月 28 日 ( 以下 経過措置期間終了日 という )

Microsoft Word - con 監査チェックリスト QMR

個人情報の保護に関する規程(案)

文書管理規程 1.0 版 1

Microsoft Word IHO S-66 日本語版(表紙・目次).docx

個人情報保護規程

<4D F736F F D F815B B E96914F92B28DB8955B>

精米 HACCP 規格 ~ 精米工場向け HACCP 手法に基づく 精米の食品安全 品質管理 衛生管理 食品防御の取組み ~ 第 1 版 2016 年 3 月 16 日 第 1 目的一般社団法人日本精米工業会の精米 HACCP 規格は 精米工場で製造する精米が消費者及び実需者より信頼される製品精米と

15 変更管理

Microsoft Word - TA79L05_06_08_09_10_12_15_18_20_24F_J_P11_070219_.doc

FSMS ISO FSMS FSMS 18

その当時は結論が明確にされていなかった 本件に関連して 中核的指令の一つである EMC 指令更新版の早期草案が 2009 年終わりに回覧され始めた CEマーキング指令が規定するプロセスは決まったものであり変更の必要のないものだと考えている大変の正規サプライヤーにとって このニュースは最初に不安を与え

ISO19011の概要について

イ -3 ( 法令等へ抵触するおそれが高い分野の法令遵守 ) サービスの態様に応じて 抵触のおそれが高い法令 ( 業法 税法 著作権法等 ) を特に明示して遵守させること イ -4 ( 公序良俗違反行為の禁止 ) 公序良俗に反する行為を禁止すること イ利用規約等 利用規約 / 契約書 イ -5 (

MDSAP の調査結果の 試行的受入れについて ( 独 ) 医薬品医療機器総合機構 品質管理部 登録認証機関監督課 1

uPC1093 DS

指定 ( 又は選択 ) 官庁 CL PCT 出願人の手引 - 国内段階 - 国内編 -CL 国立工業所有権機関 ( チリ ) 国内段階に入るための要件の概要 3 頁概要 CL 国内段階に入るための期間 PCT 第 22 条 (1) に基づく期間 : 優先日から 30 箇月 PCT 第 39 条 (1

1 プロジェクト実施者の情報 1.1 プロジェクト実施者 ( 複数のプロジェクト実施者がいる場合は代表実施者 ) ( フリガナ ) エンジニアウッドミヤザキジギョウ実施者名キョウドウクミアイエンジニアウッド宮崎事業協同組合住所 宮崎県都城市吉尾町 プロジェクト代

( 案 ) 土地区画整理事業の施行に伴い設置される 公共施設の管理及び帰属等に関する協議書 埼玉県 ( 以下 甲 という ) と ( 土地区画事業施行 ( 予定 ) 者 ) ( 以下 乙 と いう ) とは 土地区画整理法に基づく土地区画整理事業の施行により設置される公共 施設の管理及び帰属等につい

特定個人情報の取扱いに関する管理規程 ( 趣旨 ) 第 1 条この規程は 特定個人情報の漏えい 滅失及び毀損の防止その他の適切な管理のための措置を講ずるに当たり遵守すべき行為及び判断等の基準その他必要な事項を定めるものとする ( 定義 ) 第 2 条 この規定における用語の意義は 江戸川区個人情報保

バリデーション基準 1. 医薬品 医薬部外品 GMP 省令に規定するバリデーションについては 品質リスクを考慮し 以下の バリデーション基準 に基づいて実施すること 2. バリデーション基準 (1) バリデーションの目的バリデーションは 製造所の構造設備並びに手順 工程その他の製造管理及び品質管理の

第 2 条ガイアは 関係法令等及びこれに基づく告示 命令によるほか業務要領に従い 公正 中立の立場で厳正かつ適正に 適合審査業務を行わなければならない 2 ガイアは 引受承諾書に定められた期日までに住宅性能証明書又は増改築等工事証明書 ( 以下 証明書等 という ) を交付し 又は証明書等を交付でき

<4D F736F F F696E74202D208E8E8CB18F8A944692E88D918DDB93AE8CFC E616C E B8CDD8AB B83685D>

PowerPoint Presentation

Microsoft Word - №5 ISO22000.doc

Notified Body は無線機器および通信端末機器 (R&TTE) 指令に基づく欧州の公認通知機関 ( いわゆる認証機関 ) です どういうところが Notified Body になっているのかは下記の EU の Web で確認することができます

目次序文 適用範囲 引用文書 用語と定義 一般要求事項 法的及び契約上の事項 法的責任 認証の合意 ライセンス, 認証書及び適合マークの使用... 5

UL 規格規UL(Underwriters Laboratories.lnc) は 米国の火災保険業者によって 1894 年に設立された非営利の試験機関で 火災 盗難 その他の事故から人命 財産を守ることを目的として 材料 部品 および製品の安全規格の制定 試験 承認登録 検査などの業務を行っていま

5. 文書類に関する要求事項はどのように変わりましたか? 文書化された手順に関する特定の記述はなくなりました プロセスの運用を支援するための文書化した情報を維持し これらのプロセスが計画通りに実行されたと確信するために必要な文書化した情報を保持することは 組織の責任です 必要な文書類の程度は 事業の

事業概要 事業概要 確認日 1. 事業概要の把握 従業員数 操業日数 操業時間 約 名 約 日 午前 時 ~ 午後 時 製造銘柄数 製造数量( 単位をそれぞれ選択 ) 約 銘柄 月産 kg 日産 約 トン 組織図 工場全体図 設備リスト 帳簿書類リスト 製品リスト 別添 1 組織 体制図のとおり別添

<4D F736F F D20335F395F31392E31312E323895BD8BCF925089BF82C982E682E98EE688F88EC08E7B82CC82BD82DF82CC8BC696B191CC90A CC90AE94F

Transcription:

新 EMC 指令 (2014/30/EU) の概要について UL Japan, Inc. コンシューマテクノロジー事業部コマーシャルグループ EMC/ 無線セールス浅井良宣 2015 年 11 月 19 日 2011 Underwriters Laboratories Inc.

Agenda 1. NFL 新 EMC 指令 2. 半導体製造装置に関する適合手順 固定設備について 2

ニューアプローチから NLF へ ニューアプローチ ( グローバルアプローチ ) の要点 製品分野毎の包括的指令 製造者またはその代理人が適合性を宣言 EU 域内で自由流通を保障 セーフガード条項を除き 流通を妨げられない 必須要求事項 指令はやや抽象的な要求のみを規定する 技術的な基準は欧州整合規格 : 適合を 推定 する 整合規格と矛盾する国内規格は廃止 国家特有の認可制度廃止 :NB の判断が要求される場合がある Notified Body の判断は欧州全域で有効 CE マーキング 該当する全ての指令の全ての必須要求への適合を示す 適合性評価の方法 モジュール方式を採用 グローバルアプローチに関する決定は 768/2008/EC によって更新され廃止 ニューアプローチとは製品の安全性 品質の基準に重点 (1985 年 ) グローバルアプローチは製品の適合性評価に重点 ( ニューアプローチの不足を補った )(1989 年 ) NLF(New Legislative Framework) の要点 Simplification( 簡素化 ) 指令の共通の枠組みを作成 Think Small First( 中小企業の考慮 ) 中小企業の声を反映 ( 管理要求の削減 ) 市場監視 CEマーキング乱用の防止 経済担当者の役割明確化 ニューアプローチの概念は継承 3

指令改正にあたり NLF とは NLF=New Legislative Framework( 新しい法的枠組み ) 全ての New Approach 指令に適用 EMC 指令 R&TTE 指令なども含まれる 2 つの規則 (Regulation) と 1 つの決定 (Decision) がベース Regulation 764/2008(2009 年 5 月 13 日強制 ): 勝手な要求を作るな! 他の加盟国で法律に基づき売買される製品への特定国内技術規則の適用の手順を定めた規則 このような状況を加盟国は委員会に報告する義務がある Regulation 765/2008(2010 年 1 月 1 日強制 ): 市場監査を確実に行う! 製品の売買における認定と市場監査についての要求事項を定めた規則 加盟国は市場監査の責任機関を指定し製品に関するリスクについての苦情や報告の処理手順を定める Decision 768/2008/EC: 指令のフレームワーク製品の売買のための共通の枠組みに関する決定 モジュールの定義 フレームワークであり強制の概念ではない 欧州委員会 欧州議会 EU 理事会に対し 政策的に委任することを制定 4

新 EMC 指令発行 2014 年 3 月 29 日 2014/30/EU 指令として発行 5

新たに EU 市場に出荷される製品で あらゆる販売形態 ( オンライン販売を含む ) に適用 対象機器 新 EMC 指令概要 あらゆる装置 又は 固定設備 : エンド ユーザー向けに意図された機器 及び機器の組み合わせ ( コンポーネント又はサブアセンブリ ) 特定の場所において恒久的に使用することが意図される固定設備 ( 組み込み機器も含む ) ある範囲の場所の中を移動して動作させることを意図した装置 及び該当する場合 その他の機器の組み合わせとして定義される 移動設備 対象は市場で入手可能となるもの (making available on the market) 電気通信端末機器 (R&TTE 指令から EMC 指令対象へ ) 6

新 EMC 指令概要 対象外の機器 R&TTE 指令 (1999/5/EC) が適用される機器 既に流通されている機器 航空用製品 部品及び器具 ( 今後適用範囲に入る可能性がある ) アマチュア無線家が使用する 市販されない無線機器 基本的に 他への電磁妨害を生じず また他からの電磁妨害を受けない機器 ( ケーブルなど ) 研究開発施設内でその目的のみのために使用される特注の専門家向け評価用キット 放送受信機 (RE 指令対象へ ): 電圧制限なしに RE 指令適用のため低電圧指令 (LVD) が必要ただし 2016 年 6 月から 2017 年 6 月 12 日の間は EMC 指令を適用可能 9 khz 未満で動作する機器 (EMC 指令から RE 指令対象へ ) Own Use( 製造者工場内での使用等 ) は CE マーキングの対象外であるが適合は必要 7

新 EMC 指令概要 Notified Body(NB) NB の責任が重くなった ( 第 4 章 ) NB 間の協調及び協力の推進 : 規格化などの情報収集に参加する ( 第 36 条 ) 旧 EMC 指令の NB は ISO/IEC17025 のみの認定であるが ISO/IEC 17065 ISO/IEC 17020 の評価の必要性があり 基本的には再評価される ( 完全な Module B への対応のため ) 最新の技術を監視し 製造者に通知 型式証明書の停止などの状況を指定調査機関に通知 8

その他要点 新 EMC 指令概要 適合性ルートは変更なし (Module A Module B+C のみ ) 機器 (Equipment) に含まれる固定設備には適用不要 優れた工学技術 (NB 関与は可 ) 大型機器として扱えば CE マーキング可能 NB 関与も可能 定義の増加 ( 新規 17 を含め合計 25), NLF への整合のため電磁妨害の定義明確化 : 必要な信号以外 ( 自然現象又は不要な信号のみを指し 必要な信号を除く ) 序文には重要事項がある : 第 9 条 3 項に要求される輸入者の住所が記載できない例として パッケージを開けなければいけないことが記載 住所だけでなく Web アドレスの記載推奨 ( 梱包可 ) 現地代表者の住所等は不要 ( 製造者と輸入者の住所が必要 ) 9

新 EMC 指令概要 複数の DoC の使用は許可 パッケージとして製造者が管理し適切な言語に翻訳サイン者は EEA 域外でも可能 継続出荷は新 EMC 指令対応のために書換えが必要 CE マーキング : 第 30 条と Reg 765/2008 の Annex 2 を確認 Reg 765/2008 に従い 5mm 以上とする必要がある (EMC 指令はサイズを指定していない ) リスク評価は整合規格を適用した場合であっても 考慮する必要があるが手順の言及はない 10

新 EMC 指令発行 2014 年 3 月 29 日発行 (2014/30/EU) EMC 指令 (2004/108/EC) に置換わる 新 EMC 指令 (2014/30/EU) が発行 移行期間なく発行 2016 年 4 月 20 日までに新指令で適合宣言せず 新規導入を行う場合 適合宣言 (DoC) をその日に書き換える必要がある 欧州委員会は適用日以前に新指令での適合宣言は好ましくないとし 非公式に2016 年末までは各機関に実際的な運用を指示 ( 旧指令の適合宣言を認める ) 11

EMC 指令 新 EMC 指令移行スケジュール 2014 年 3 月 29 日新 EMC 指令 (2014/30/EU) 発行 加盟国は適用する ( 第 43 条 / 第 44 条 ) 旧指令廃止 ( 第 45 条 ) 2014 年 4 月 20 日加盟国の適用準備開始 ( 第 46 条 ) 2016 年 4 月 20 日適用開始 12

R&TTE 指令と EMC 指令の関係 EMC 指令 R&TTE 指令 EMC 安全 EMC 有線端末 無線 13

RE 指令と EMC 指令の関係 低電圧指令 EMC 指令 RE 指令 有線端末 EMC 安全 EMC 無線 14

NLF との整合により 各経済担当者がどのような立場であるか明記 << 経済担当者の義務が明確に >> 製造者の義務 - 製造者は 機器が消費者と他のエンドユーザが容易に理解できる言語での指示と安全情報を伴うことを保証するべきである 認定代理人の義務 輸入業者と販売業者の義務 経済担当者の識別 ( 機器の納入先 / 納入元 ) 15

製造者の義務 1. 要求に基づく機器の設計 / 製造を保証 2. 技術文書作成適合性評価手順実施適合する場合 EC 適合宣言作成 / CE マーキング貼付 3. 機器出荷後 10 年間 技術文書と EC 適合宣言の保管 4. シリーズ生産の適合を保つ手順の配備 設計 / 特性 整合規格 / 技術仕様の変更を適切に考慮 機器のリスクに適切な場合 出荷機器のサンプルテストを実施 / 調査 必要なら 苦情 / 不適合機器 / リコールの記録の保持 そのようなモニタリングの販売業者への継続した通知 5. 機器に以下を表示 タイプ バッチまたはシリアルナンバー 又は識別可能な他の要素サイズ / 性質により不可能な場合 必要な情報は梱包上 又は機器に伴う文書に提供 16

製造者の義務 6. 機器へ以下表示 ( サイズ / 性質により不可能な場合 梱包又は機器に伴う文書に表示 製造者名 登録商標又は登録商標マーク 連絡可能な住所の表示 ( 住所は製造者に連絡できる 1 箇所を表示 ) エンドユーザ / 市場監視当局が理解できる言語で指示 当該国の言語であれば問題ないが 英語のみでよいかは当該国への確認が必要 7. 製造者は 関与する加盟国によって決定されるように 消費者と他のユーザが容易に理解できる言語で取扱説明書及び情報を装置に付属しなければならない 17

製造者の義務 8. 機器が指令と適合しないと考える場合 適切なら 即刻 必要な是正措置 ( 回収又はリコール ) を講じる 機器がリスクを提示する場合 即刻 購入可能な加盟国の管轄当局に 詳細 ( 不適合 / 是正措置 ) に その旨通知 9. 当局の要求に基づき 適合性を示す全ての情報 / 文書を当局が理解できる言語で提供出荷機器のリスクを排除するための行動についても 要求により 当局に協力 18

製品情報 製造者 機器は型式 バッチ又は製造番号又は識別可能な他の要素を持つ 製造者名 登録商標又は登録商標マーク及び問合わせ先を機器上に示す 機器の大きさや性質により不可能な場合 梱包上又は機器の添付文書内に示す 連絡先は 製造者へ連絡の取れるポイントを示す 製造者の詳細がない製品は 販売できない! 19

認定代理人 文書命令で 製造者は認定代理人を任命可能 1. 要求に基づく機器の設計 / 製造保証と技術文書作成は認定代理人の責任ではない 2. 製造者からの命令で指定タスクを実施 A) 機器出荷後 10 年間 監査当局が自由に使えるようEC 適合宣言と技術文書を保管 B) 所轄当局からの要求により 適合性を示す必要な全ての情報と文書を当局に提供 C) 対象機器によるリスクを排除の行動について 所轄当局の要求により 彼らに協力する 20

輸入業者の義務 1. 適合機器のみを欧州連合市場に出荷 2. 機器出荷前に以下を保証 製造者による適合性評価手順の実施 / 技術文書作成 / 製造者義務 (5) (6) への適合 CEマーキング貼付 製造者義務 (7)(8)(9) で言及されるユーザ / 監督機関に必要な情報を伴う機器が指令と適合しないと考える場合 適合するまで出荷しない 機器がリスクを提示する場合 その旨 製造者と市場監査当局に通知 3. 機器へ以下の表示 輸入業者名 登録商標又は登録商標マーク 連絡可能な住所の表示 不可能な場合 ( サイズの問題 または輸入業者が上記を機器に表示するため梱包を開かなければならない場合 ) 梱包又は機器に伴う文書に表示 4. 消費者 / エンドユーザに理解できる言語で指示と安全情報及び指令に規定されるその他情報を伴うことを保証 21

輸入業者の義務 5. 機器がその責任下にある間 保管又は輸送状態が 必須要求事項への適合を危険にさらさないことを保証 6. 出荷機器が指令と適合しないと考える場合 適切ならば 回収又はリコールするために必要な是正措置を即刻とる 機器がリスクを提示する場合 即刻 機器が利用可能な加盟国の管轄当局に 詳細 ( 不適合及び是正措置の詳細 ) を通知 7. 機器出荷後 10 年間 市場監査当局が自由に使える状態で EC 適合宣言のコピーを保管 要求に応じ 当局が技術文書を利用できることを保証 9. 当局が理解できる言語で 適合性を示す必要な全ての情報と文書を提供 リスクを排除するため 当局と協力 22

販売業者の義務 1. 適切な要求に関し 相当な注意をもって行動 3. 機器がその責任下にある間 保管又は輸送状態が 必須要求との適合を危険にさらさないことを保証 4. 適切な欧州連合整合法と適合しないと考える場合 回収又はリコールするための是正措置が即刻とられることを保証リスクを提示する場合 即刻 機器が購入可能な加盟国の管轄当局に 詳細 ( 不適合 / 是正措置 ) を通知 2. 機器が購入可能となる前に以下を保証 CE マーキングの貼付 必要書類 対象加盟国の理解できる言語でユーザーへの指示 / 安全情報を伴う 製造者と輸入者の製造者義務 (5) (6) 輸入者義務 (3) の要求との適合必須要求と適合しないと考える場合 適合となるまで 市場で購入不可 機器がリスクを提示する場合 その旨 製造業者又は輸入業者及び市場監査当局に通知 5. 所轄当局からの要求に基づき 適合性を示す全ての情報と文書を遅滞なく提供購入可能な機器によるリスクを排除するための行動に関して 当局と協力 23

製造者の義務が輸入業者 / 販売業者に適用される場合 輸入業者か販売業者がその名称又は商標で機器を市場に出荷し 要求との適合に影響を受ける可能性がある方法で 既に市場にある機器を修正する場合 指令の目的に対して製造者であると考えられ 製造者の義務の対象となる 経済担当者の識別経済担当者は 10 年間 要求に応じて市場監査当局に以下を特定する (a) 機器を彼らに供給した経済担当者 (b) 彼らが機器を提供した経済担当者 経済担当者 = 製造者 認定代理人 輸入業者 及び販売業者 24

半導体製造装置に関する適合手順 主なEMC 規格 製品規格 / 製品群規格 EN55011:ISM 機器 EMI EN55012: 自動車機器 EMI EN55013:TV AV 機器 EMI EN55014: 家電用機器 電気工具及び類似機器 EN55020:TV AV 機器 EMS EN55022:ITE 機器 EMI EN55024:ITE 機器 EMS 共通規格 EN61000-6-1: 住宅 商業 軽工業 EMS EN61000-6-2: 工業環境 EMS EN61000-6-3: 住宅 商業 軽工業 EMI EN61000-6-4: 工業環境 EMI 製品規格 / 製品群規格の方が優先されますが 該当する規格がない場合は共通規格を用いる 25

適合評価手順 (Module A: 内部生産管理 ) 指令の要求事項を満たすことを確実にし 製造者の責任において宣言する 技術文書 装置の一般的な情報 設計概念 製造図 部品表 組立図 回路図 理解に必要な説明図 計画 装置のオペレーション 参照規格リスト 整合規格において参照した全規格リスト又はその一部 本指令の必要条件を満たすために採用した要求の記述及び説明 設計計算の結果 実行された試験等 テストレポート 製造工程が技術資料によって装置を保証するように 製造者は必要な全ての施策をとらなければならない 26

適合評価手順 (Module B+C) EU 型式検査は NB が装置の技術設計を検査し 必須要求事項を満たしていることを検証及び証明する 製造者は 選択した 1 つの NB へ型式検査を申請しなければならない NB は 検査が要求される必須要求事項の側面に関する装置の技術設計の妥当性を評価するために 技術文書を検査しなければならない 27

適合宣言書 ( 参考例 ) 出荷 販売される国の言語または複数言語 28

固定設備について 固定設備に対する特定要求事項. 1 保護要求事項 Emission/immunity 保護要求事項は変更なし 特定規則 優れた工学技術の適用 その時点の知識 経験 設備に対する特定要求事項 問題解決 設置情報に注意 適合証明書類の保持要求 適合のための市場監査 29

固定設備について 固定設備に対する特定要求事項. 2 不要 ( 特定装置 ) 適合性評価 CE マーキング 必要 ( 特定装置 ) 機器識別 責任者識別 予防措置の記載 不適合の兆候 不適合時の規制当局の対応 適合の証明を求める 該当するのであれば EMC 評価を行う 保護要求事項と適合する取付けのための手段を講じる 加盟国は 固定設備に責任を負う者を明確にする 30

固定設備について 固定設備に対する特定要求事項. 3 必須要求事項の対象固定設備とは 決められた場所で恒久的設置されるもの自由流通の要求事項 ( マーキング等 ) は対象外 責任者 加盟国への要求 加盟国は責任を負うものを識別するための規定を定める責任を負う 優れた工学技術 EMC 目的に対して優れている技量 EMC に関して知りうる原則の考慮 文書要求 場合によっては文書は多岐に及ぶ可能性がある しかし義務 CE マークされた機器の組合せの場合 それら文書の組合せでよい コンポーネントの意図される使用 環境 追加のデバイス ケーブル仕様 使用条件 特別な予防処理 これらの指示は取扱い説明書に記載されるべき 31

THANK YOU.