厚生労働省令第 136 号 平成 16 年 9 月 22 日 薬事法 ( 昭和三十五年法律第百四十五号 ) 第十二条の二第一号の規定に基づき 医薬品 医薬部外品 化粧品及び医療機器の品質管理の基準に関する省令を次のように定める 平成十六年九月二十二日厚生労働大臣坂口力 医薬品 医薬部外品 化粧品及び

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第二章医薬品の品質管理の基準 ( 第三条 第十六条 ) 第三章医薬部外品及び化粧品の品質管理の基準 ( 第十七条 第二十条 ) 平成 16 年 9 月 22 日薬食発第 号医薬品 医薬部外品 化粧品及び医療機器の品質管理の基準に関する省令の施行について ( 医薬品等総括製造販売責任者

GVP省令

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指導事項 < 品質保証責任者の業務 > 省 81 省 82 省 83 省 84 施第 2-6(3) 品質管理業務を統括すること 品質管理業務が適正かつ円滑に行われていることを確認すること 必要な場合 総括に文書により報告すること 品質管理業務の実施に当たり 必要に応じ ( 回収 製造販売の停止等 )

目次 表紙... 1 目次... 2 改訂記録 目的 対象 製造部門 品質部門組織 PET 薬剤製造施設 ( 施設長 ) の責務 製造管理者の責務 各責任者の責務... 7 ( 別紙 1) (

資料編 に委託して製造をする場合を含み 他から委託を受けて製 造する場合を含まない ) をし 又は輸入した化粧品を製造 販売のために出荷することをいう 製造販売業者 とは 会社の経営陣 ( 取締役等 ) を指します 薬事法施行規則第 92 条 (4) ロット とは 一の製造期間内に一連の製造工程によ

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薬事法における病院及び医師に対する主な規制について 特定生物由来製品に係る説明 ( 法第 68 条の 7 平成 14 年改正 ) 特定生物由来製品の特性を踏まえ 製剤のリスクとベネフィットについて患者に説明を行い 理解を得るように努めることを これを取り扱う医師等の医療関係者に義務づけたもの ( 特

医薬品 医薬部外品 化粧品 医療機器及び再生医療等製品の製造販売後安全管理の基準に関する省令に資するために 医療関係者を訪問すること等により安全管理情報を収集し 提供することを主な業務として行う者をいう 7 この省令で 第一種製造販売業者 とは 法第四十九条第一項に規定する厚生労働大臣の指定する医薬

GVPの基礎

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平成14年8月  日

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評価 条項号安全確保業務に係る組織及び職員 ( 第 4 条関係 ) ( 評価に際しての参考事項 ) 確認事項等 再生 第 1 種 第 2 種 第 3 種 4 1 製造販売業者は 以下に掲げる要件を満たす安全管理統括部門を置いているか A B C D A B C D 総括製造販売責任者の監

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当該イ又はロに定める者 に改め 同号に次のように加える イ製造業者等であつて その主たる事務所並びに事業所 工場及び店舗が一の都道府県の区域内のみにあるもの(ロに規定する指定都市内製造業者等を除く 以下この条において 都道府県内製造業者等 という )当該都道府県の知事ロ製造業者等であつて その主たる

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バリデーション基準 1. 医薬品 医薬部外品 GMP 省令に規定するバリデーションについては 品質リスクを考慮し 以下の バリデーション基準 に基づいて実施すること 2. バリデーション基準 (1) バリデーションの目的バリデーションは 製造所の構造設備並びに手順 工程その他の製造管理及び品質管理の

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法律第三十三号(平二一・五・一)

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都道府県知事各政令市長殿特別区長 薬食発第 号平成 16 年 9 月 22 日 厚生労働省医薬食品局長 医薬品 医薬部外品 化粧品及び医療機器の製造販売後安全管理の基準に関する省令及び薬事法施行規則の一部を改正する省令の施行について 薬事法及び採血及び供血あつせん業取締法の一部を改正

Taro-(番号入り)案文・理由

万八千六百円 ) 3 現に機関登録を受けている者が他の機関登録を受けようとする場合における法第十四条第一項の政令で定める額は 前二項の規定にかかわらず 同条第一項の農林水産省令で定める各区分について 当該各区分が次の各号に掲げる区分のいずれに該当するかに応じ当該各号に定める額とする 一法第二条第二項

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法律 出典 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 ( 昭和 35 年 8 月 10 日法律第 145 号 ) 政令 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律施行令 ( 昭和 36 年 1 月 26 日政令第 11 号 ) 省令 医薬品 医療機器等の品質

蚊, のみその他これらに類する生物の防除の目的のために使用される物 ( この使用目的のほかに, 併せて前項第二号又は第三号に規定する目的のために使用される物を除く ) であつて機械器具等でないもの三前項第二号又は第三号に規定する目的のために使用される物 ( 前二号に掲げる物を除く ) のうち, 厚生

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法改正の目的 1 Ⅰ 医療機器等の特性を踏まえた規制の構築 1. 医療機器等の製造販売業及び製造業の章の新設 2. 体外診断用医薬品の製造販売業の新設 3. 医療機器等の製造業の登録制への移行 4. プログラムの位置付けの明確化 5. QMS 調査の見直し 6. 認証制度に関する見直し 7. 医療機

第二条この法律で 医薬品 とは 次に掲げる物をいう 一日本薬局方に収められている物二人又は動物の疾病の診断 治療又は予防に使用されることが目的とされている物であつて 機械器具等 ( 機械器具 歯科材料 医療用品 衛生用品並びにプログラム ( 電子計算機に対する指令であつて 一の結果を得ることができる

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5) 輸送の安全に関する教育及び研修に関する具体的な計画を策定し これを適確に実施する こと ( 輸送の安全に関する目標 ) 第 5 条前条に掲げる方針に基づき 目標を策定する ( 輸送の安全に関する計画 ) 第 6 条前条に掲げる目標を達成し 輸送の安全に関する重点施策に応じて 輸送の安全を確 保

資料 3 参考 2 使用済自動車の再資源化等に関する法律 からの抜粋 解体自動車の全部再資源化の実施の委託に係る認定に関する規定 第三十一条自動車製造業者等は 解体業者又は破砕業者に委託して 解体自動車の全部再資源化 ( 再資源化のうち 解体業者が第十六条第二項の主務省令で定める再資源化に関する基準

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第一章総則 ( 目的 ) 第一条この法律は 医薬品 医薬部外品 化粧品 医療機器及び再生医療等製品 ( 以下 医薬品等 という ) の品質 有効性及び安全性の確保並びにこれらの使用による保健衛生上の危害の発生及び拡大の防止のために必要な規制を行うとともに 指定薬物の規制に関する措置を講ずるほか 医療

( 権限の委任等 ) 第十五条内閣総理大臣は, この法律の規定による権限 ( 政令で定めるものを除く ) を消費者庁長官に委任する 2 及び3 略 4 この法律に規定する農林水産大臣の権限に属する事務の一部は, 政令で定めるところにより, 都道府県知事又は地方自治法 ( 昭和二十二年法律第六十七号

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-2- 経済産業大臣茂木敏充国土交通大臣太田昭宏環境大臣石原伸晃防衛大臣小野寺五典(認定申請書の提出)第一条研究開発システムの改革の推進等による研究開発能力の強化及び研究開発等の効率的推進等に関する法律(平成二十年法律第六十三号)第二条第七項に規定する試験研究機関等(以下 試験研究機関等 という )

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( 様式第 6) 病院の管理及び運営に関する諸記録の閲覧方法に関する書類 病院の管理及び運営に関する諸記録の閲覧方法 計画 現状の別 1. 計画 2. 現状 閲 覧 責 任 者 氏 名 閲 覧 担 当 者 氏 名 閲覧の求めに応じる場所 閲覧の手続の概要 ( 注 ) 既に医療法施行規則第 9 条の

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帳簿一覧 フローチャート 品質の確保に関するフローチャート 苦情処理フローチャート 不具合及び回収に関するフローチャート 設置管理医療機器の取扱に関するフローチャート 記録書式 管理者の継続的研修受講状況記録票 品質等点検表 苦情処理記録票 不具合等に関する報告書 回収処理記録票 教育訓練実施記録票

標準業務手順 目次

第二項第五号に掲げる事項には、同項第一号の区域のうち、広場、街灯、並木その他の都市の居住者その他の者(以下「都市居住者等

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●生活保護法等の一部を改正する法律案

Transcription:

厚生労働省令第 136 号 平成 16 年 9 月 22 日 薬事法 ( 昭和三十五年法律第百四十五号 ) 第十二条の二第一号の規定に基づき 医薬品 医薬部外品 化粧品及び医療機器の品質管理の基準に関する省令を次のように定める 平成十六年九月二十二日厚生労働大臣坂口力 医薬品 医薬部外品 化粧品及び医療機器の品質管理の基準に関する省令 目次第一章総則 ( 第一条 第二条 ) 第二章医薬品の品質管理の基準 ( 第三条 第十六条 ) 第三章医薬部外品及び化粧品の品質管理の基準 ( 第十七条 第二十条 ) 第四章医療機器の品質管理の基準 ( 第二十一条 第二十五条 ) 附則 第一章総則 ( 趣旨 ) 第一条この省令は 薬事法 ( 昭和三十五年法律第百四十五号 以下 法 という ) 第十二条の二第一号に規定する厚生労働省令で定める基準を定めるものとする ( 定義 ) 第二条この省令で 品質管理業務 とは 医薬品 ( 原薬たる医薬品を除く 以下同じ ) 医薬部外品 化粧品又は医療機器 ( 以下 医薬品等 という ) の製造販売をするに当たり必要な製品 ( 製造の中間工程で造られたものであって 以後の製造工程を経ることによって製品となるものを含む 以下同じ ) の品質を確保するために行う 医薬品等の市場への出荷の管理 製造業者 法第十三条の三第一項に規定する外国製造業者 ( 以下 外国製造業者 という ) その他製造に関係する業務 ( 試験検査等の業務を含む ) を行う者 ( 以下 製造業者等 という ) に対する管理監督 品質等に関する情報及び品質不良等の処理 回収処理その他製品の品質の管理に必要な業務をいう 2 この省令で 市場への出荷 とは 製造販売業者がその製造等 ( 他に委託して製造をする場合を含み 他から委託を受けて製造をする場合を含まない 以下同じ ) をし 又は輸入した医薬品等を製造販売のために出荷することをいう 3 この省令で ロット とは 一の製造期間内に一連の製造工程により均質性を有するように製造された製品の一群をいう 4 この省令で 細胞組織医薬品 とは 人又は動物の細胞又は組織から構成された医薬品 ( 人の血液及び人の血液から製造される成分から構成される医薬品を除く ) をいう 5 この省令で 細胞組織医療機器 とは 人又は動物の細胞又は組織から構成された医 - 1 -

療機器をいう 第二章医薬品の品質管理の基準 ( 総括製造販売責任者の業務 ) 第三条医薬品の製造販売業者は 次の各号に掲げる業務を法第十七条第二項に規定する総括製造販売責任者 ( 以下 総括製造販売責任者 という ) に行わせなければならない 一次条第三項に規定する品質保証責任者を監督すること 二第十一条第二項第二号に規定するほか 前号の品質保証責任者からの報告等に基づき 所要の措置を決定し その実施を次条第二項に規定する品質保証部門その他品質管理業務に関係する部門又は責任者に指示すること 三第一号の品質保証責任者の意見を尊重すること 四第二号の品質保証部門と医薬品 医薬部外品 化粧品及び医療機器の製造販売後安全管理の基準に関する省令 ( 平成十六年厚生労働省令第百三十五号 以下 製造販売後安全管理基準 という ) 第四条第一項に規定する安全管理統括部門 ( 法第四十九条第一項に規定する医薬品以外の医薬品にあっては 製造販売後安全管理基準第十三条第二項に規定する安全管理責任者 以下この章において 安全管理統括部門 という ) その他の品質管理業務に関係する部門との密接な連携を図らせること ( 品質管理業務に係る組織及び職員 ) 第四条医薬品の製造販売業者は 品質管理業務を適正かつ円滑に遂行しうる能力を有する人員を十分に有しなければならない 2 医薬品の製造販売業者は 品質管理業務の統括に係る部門として 次に掲げる要件を満たす品質保証部門 ( 以下この章において 品質保証部門 という ) を置かなければならない 一総括製造販売責任者の監督の下にあること 二品質保証部門における業務を適正かつ円滑に遂行しうる能力を有する人員を十分に有すること 三医薬品等の販売に係る部門その他品質管理業務の適正かつ円滑な遂行に影響を及ぼす部門から独立していること 3 医薬品の製造販売業者は 次に掲げる要件を満たす品質管理業務の責任者 ( 以下この章において 品質保証責任者 という ) を置かなければならない 一品質保証部門の責任者であること 二品質管理業務その他これに類する業務に三年以上従事した者であること 三品質管理業務を適正かつ円滑に遂行しうる能力を有する者であること 四医薬品等の販売に係る部門に属する者でないことその他品質管理業務の適正かつ円滑な遂行に支障を及ぼすおそれがない者であること 4 医薬品の製造販売業者は 品質管理業務に従事する者 ( 総括製造販売責任者及び品質 - 2 -

保証責任者を含む 以下同じ ) の責務及び管理体制を文書により適正に定めなければならない ( 品質標準書 ) 第五条医薬品の製造販売業者は 医薬品の品目ごとに 製造販売承認事項その他品質に係る必要な事項を記載した文書 ( 以下 品質標準書 という ) を作成しなければならない ( 品質管理業務の手順に関する文書 ) 第六条医薬品の製造販売業者は 品質管理業務を適正かつ円滑に実施するため 次に掲げる手順に関する文書 ( 以下この章において 品質管理業務手順書 という ) を作成しなければならない 一市場への出荷の管理に関する手順二適正な製造管理及び品質管理の確保に関する手順三品質等に関する情報及び品質不良等の処理に関する手順四回収処理に関する手順五自己点検に関する手順六教育訓練に関する手順七医薬品の貯蔵等の管理に関する手順八文書及び記録の管理に関する手順九安全管理統括部門その他の品質管理業務に関係する部門又は責任者との相互の連携に関する手順十その他品質管理業務を適正かつ円滑に実施するために必要な手順 2 医薬品の製造販売業者は 総括製造販売責任者がその業務を行う事務所に前条に規定する品質標準書及び前項に規定する品質管理業務手順書 ( 以下この章において 品質管理業務手順書等 という ) を備え付けるとともに 品質管理業務を行うその他の事務所にその写しを備え付けなければならない ( 製造業者等との取決め ) 第七条医薬品の製造販売業者は 製造業者等における製造管理及び品質管理の適正かつ円滑な実施を確保するため 製品の製造業者等と次に掲げる事項を取り決め これを品質管理業務手順書等に記載しなければならない 一当該製造業者等における製造及びその他の製造に関係する業務 ( 以下この条において 製造業務 という ) の範囲並びに当該製造業務に係る製造管理及び品質管理並びに出荷に関する手順二製造方法 試験検査方法等に関する技術的条件三当該製造業務が適正かつ円滑な製造管理及び品質管理の下で行われていることについての製造販売業者による定期的な確認四当該製品の運搬及び受渡し時における品質管理の方法五製造方法 試験検査方法等についての変更が当該製品の品質に影響を及ぼすと思わ - 3 -

れる場合の製造販売業者に対しての事前連絡の方法及び責任者六当該製品について得た情報のうち次に掲げるものについての製造販売業者に対する速やかな連絡の方法及び責任者イ当該製品に係る製造 輸入又は販売の中止 回収 廃棄その他保健衛生上の危害の発生又は拡大を防止するために講ぜられた措置に関する情報ロその他当該製品の品質等に関する情報七その他必要な事項 ( 品質保証責任者の業務 ) 第八条医薬品の製造販売業者は 品質管理業務手順書等に基づき 次に掲げる業務を品質保証責任者に行わせなければならない 一品質管理業務を統括すること 二品質管理業務が適正かつ円滑に行われていることを確認すること 三第九条第五項第三号ハ 第十条第二項第三号 第十一条第一項第四号並びに第二項第一号及び第五号 第十二条第二号並びに第十三条第二項の規定により総括製造販売責任者へ報告するもののほか 品質管理業務の遂行のために必要があると認めるときは 総括製造販売責任者に文書により報告すること 四品質管理業務の実施に当たり 必要に応じ 製造業者等 販売業者 薬局開設者 病院及び診療所の開設者その他関係する者に対し 文書による連絡又は指示を行うこと ( 市場への出荷の管理 ) 第九条医薬品の製造販売業者は 品質管理業務手順書等に基づき 製造管理及び品質管理の結果が適正に評価され 市場への出荷の可否の決定が適正かつ円滑に行われていることを確保するとともに 適正に当該決定が行われるまで医薬品を市場へ出荷してはならない 2 医薬品の製造販売業者は 品質管理業務手順書等に基づき 品質保証部門のあらかじめ指定した者又は当該製品の製造業者に 製造管理及び品質管理の結果を適正に評価させ 市場への出荷の可否の決定をロットごと ( ロットを構成しない医薬品については製造番号ごと 以下同じ ) に行わせるとともに その結果及び出荷先等市場への出荷に関する記録を作成させなければならない 3 前項に定める市場への出荷の可否の決定等の業務を行う者は 当該業務を適正かつ円滑に遂行しうる能力を有する者でなければならない 4 医薬品の製造販売業者は 品質保証責任者以外の者が市場への出荷の可否の決定を行う場合においては その者に市場への出荷の可否の決定の結果等を品質保証責任者に対して文書により適正に報告させなければならない 5 医薬品の製造販売業者が第二項に定める業務を製造業者に行わせる場合には 次の各号に掲げる事項によらなければならない 一あらかじめ 製造業者と次に掲げる事項を取り決めること イ製造業者が行う市場への出荷の管理に関する手順 - 4 -

ロ第二項の業務を行う者を当該製品の製造所の中からあらかじめ指定すること ハイに規定する手順からの逸脱等があった場合には 製造業者は速やかに品質保証責任者に対して文書により報告し 品質保証責任者の指示に基づき 市場への出荷の可否の決定及び市場への出荷を行うこと ニ製造業者は 市場への出荷に係る業務が適正かつ円滑に実施されていることについて 製造販売業者による定期的な確認を受けること 二品質保証部門のあらかじめ指定した者に 前号ニに規定する確認及びその結果に関する記録の作成を適正に行わせること 三製造業者が行う市場への出荷に係る業務に関し 改善が必要な場合には 品質保証責任者に 次に掲げる業務を行わせること イ当該製造業者に対して所要の措置を講じるよう文書により指示すること ロ当該製造業者に対して当該措置の実施結果の報告を求め その報告を適正に評価し 必要に応じてその製造所を実地に確認し その結果に関する記録を作成すること ハロの評価及び確認の結果を総括製造販売責任者に対して文書により報告すること 四品質保証責任者以外の者に 第二号に規定する確認及び記録の作成を行わせる場合には その者に その結果を品質保証責任者に対して文書により報告させること 6 医薬品の製造販売業者は 品質管理業務手順書等に基づき 市場への出荷の可否の決定を行う者に対し 適正かつ円滑に市場への出荷の可否の決定を行うために必要な当該医薬品に係る品質 有効性及び安全性に関する情報を適正に提供しなければならない ( 適正な製造管理及び品質管理の確保 ) 第十条医薬品の製造販売業者は 品質管理業務手順書等に基づき 品質保証部門のあらかじめ指定した者に 次に掲げる業務を行わせなければならない 一当該製造業者等における製造管理及び品質管理が 法第十四条第二項第四号及び第十八条第二項の規定に基づき厚生労働省令で定める基準及び事項並びに第七条に規定する取決めに基づき適正かつ円滑に実施されていることを定期的に確認し その結果に関する記録を作成すること 二品質保証責任者以外の者が前号に規定する確認及び記録の作成を行う場合においては その結果を品質保証責任者に対して文書により報告すること 2 医薬品の製造販売業者は 製造業者等の製造管理及び品質管理に関し 改善が必要な場合には 品質管理業務手順書等に基づき 品質保証責任者に 次に掲げる業務を行わせなければならない 一当該製造業者等に対して所要の措置を講じるよう文書により指示すること 二当該製造業者等に対して当該措置の実施結果の報告を求め その報告を適正に評価し 必要に応じてその製造所等を実地に確認し その結果に関する記録を作成すること 三前号の評価及び確認の結果を総括製造販売責任者に対して文書により報告すること - 5 -

3 医薬品の製造販売業者は 品質に影響を与えるおそれのある製造方法 試験検査方法等の変更について製造業者等から連絡を受けたときは 品質管理業務手順書等に基づき 品質保証部門のあらかじめ指定した者に次に掲げる業務を行わせなければならない 一製造業者等からの連絡の内容を評価し 当該変更が製品の品質に重大な影響を与えないことを確認し 必要に応じてその製造所等における製造管理及び品質管理が適正かつ円滑に実施されていることを実地に確認し その結果に関する記録を作成すること 二品質保証責任者以外の者が前号に規定する評価及び確認を行う場合には その結果を品質保証責任者に対して文書により報告すること 4 医薬品の製造販売業者は 前項第一号に規定する評価の結果 当該変更が製品の品質に重大な影響を与えるおそれがある場合には 品質管理業務手順書等に基づき 品質保証責任者に速やかに当該製造業者等に対して改善等所要の措置を講じるよう文書により指示させなければならない 5 医薬品の製造販売業者は 適正かつ円滑な製造管理及び品質管理の実施に必要な品質に関する情報を製造業者等に提供しなければならない ( 品質等に関する情報及び品質不良等の処理 ) 第十一条医薬品の製造販売業者は 医薬品に係る品質等に関する情報 ( 以下この章において 品質情報 という ) を得たときは 品質管理業務手順書等に基づき 品質保証責任者に次に掲げる業務を行わせなければならない 一当該品質情報を検討し 医薬品の品質 有効性及び安全性に与える影響並びに人の健康に与える影響を適正に評価すること 二当該品質情報に係る事項の原因を究明すること 三前二号の評価又は究明の結果に基づき 品質管理業務又は製造業者等における製造管理及び品質管理に関し改善が必要な場合には 所要の措置を講じること 四前三号の情報の内容 評価の結果 原因究明の結果及び改善措置を記載した記録を作成し 総括製造販売責任者に対して文書により速やかに報告すること 五第二号の究明又は第三号の改善措置のために 製造業者等に対し指示が必要な場合には その指示を文書により行うとともに 製造業者等に対し文書による結果の報告を求め それを適正に評価し 必要に応じてその製造所等の改善状況について実地に確認し その結果に関する記録を作成すること 六当該品質情報のうち製造販売後安全管理基準第二条第二項に規定する安全確保措置 ( 以下 安全確保措置 という ) に関する情報を安全管理統括部門に遅滞なく文書で提供すること 2 医薬品の製造販売業者は 前項に規定する業務により 品質不良又はそのおそれが判明した場合には 品質管理業務手順書等に基づき 総括製造販売責任者及び品質保証責任者に 次に掲げる業務を行わせなければならない 一品質保証責任者は 品質不良又はそのおそれに係る事項を速やかに総括製造販売責任者に対して報告し それを記録すること 二総括製造販売責任者は 前号に規定する報告を受けたときは 速やかに 危害発生 - 6 -

防止等のため回収等の所要の措置を決定し 品質保証責任者及びその他関係する部門に指示すること 三品質保証責任者は 前号の規定により総括製造販売責任者の指示を受けたときは 速やかに所要の措置を講じること 四品質保証責任者は 前号の措置が適正かつ円滑に行われるよう 安全管理統括部門その他関係する部門との密接な連携を図ること 五品質保証責任者は 第三号の措置の実施の進捗状況及び結果について 総括製造販売責任者に対して文書により報告すること ( 回収処理 ) 第十二条医薬品の製造販売業者は 医薬品の回収を行うときは 品質管理業務手順書等に基づき 品質保証責任者に次に掲げる業務を行わせなければならない 一回収した医薬品を区分して一定期間保管した後 適正に処理すること 二回収の内容を記載した記録を作成し 総括製造販売責任者に対して文書により報告すること ( 自己点検 ) 第十三条医薬品の製造販売業者は 品質管理業務手順書等に基づき あらかじめ指定した者に次に掲げる業務を行わせなければならない 一品質管理業務について定期的に自己点検を行い その結果の記録を作成すること 二品質保証責任者以外の者が当該業務を行う場合には 自己点検の結果を品質保証責任者に対して文書により報告すること 2 医薬品の製造販売業者は 自己点検の結果に基づき 改善が必要な場合には 品質保証責任者に所要の措置を講じさせ その記録を作成させるとともに 総括製造販売責任者に対して当該措置の結果を文書により報告させなければならない ( 教育訓練 ) 第十四条医薬品の製造販売業者は あらかじめ指定した者に 品質管理業務に従事する者に対する教育訓練計画を作成させなければならない 2 医薬品の製造販売業者は 品質管理業務手順書及び前項に規定する教育訓練計画に基づき あらかじめ指定した者に次に掲げる業務を行わせなければならない 一品質管理業務に従事する者に対して 品質管理業務に関する教育訓練を計画的に実施し その記録を作成すること 二品質保証責任者以外の者が当該業務を行う場合には 教育訓練の実施状況を品質保証責任者に対して文書により報告すること ( 医薬品の貯蔵等の管理 ) 第十五条医薬品の製造販売業者が その製造等をし 又は輸入した医薬品を製造販売の目的で貯蔵し 又は陳列する業務を行う場合には 次に掲げる事項を満たさなければならない - 7 -

一当該業務に係る責任者を置くこと 二当該業務に従事する者 ( その責任者を含む ) は 次に掲げる事項を満たすこと イ品質保証部門に属する者でないこと ロ当該業務に必要な能力を有するとともに 必要な教育訓練を受けていること 三次に掲げる事項に適合する構造設備を総括製造販売責任者が当該業務を行う事務所の所在地に有し これを適正に維持管理すること イ医薬品を衛生的に かつ 安全に保管するために必要な設備を有すること ロ作業を適正かつ円滑に行うために必要な面積を有すること ハ放射性医薬品を取り扱う場合には 薬局等構造設備規則 ( 昭和三十六年厚生省令第二号 ) 第一条第二項 第三項及び第四項の規定を満たしていること この場合において 同条第三項及び第四項中 調剤室 とあるのは 作業室 と読み替えるものとする 四医薬品の出納等当該業務に係る記録を作成すること ( 文書及び記録の管理 ) 第十六条医薬品の製造販売業者は この章に規定する文書及び記録については 次に掲げる事項に従い管理しなければならない 一文書を作成し 又は改訂したときは 品質管理業務手順書に基づき 当該文書の承認 配布 保存等を行うこと 二品質管理業務手順書等を作成し 又は改訂したときは 当該品質管理業務手順書等にその日付を記載し 改訂に係る履歴を保存すること 三この章に規定する文書及び記録については 作成の日 ( 品質管理業務手順書等については使用しなくなった日 以下同じ ) から次に掲げる期間保存すること イ法第二条第十項に規定する特定生物由来製品 ( 以下 特定生物由来製品 という ) 又は人の血液を原材料 ( 製造に使用する原料又は材料 ( 製造工程において使用されるものを含む 以下同じ ) の由来となるものをいう 以下同じ ) として製造される法第二条第九項に規定する生物由来製品 ( 以下 人血液由来原料製品 という ) にあっては その有効期間又は使用の期限 ( 以下 有効期間 という ) に三十年を加算した期間ロ法第二条第九項に規定する生物由来製品 ( 以下 生物由来製品 という ) 又は細胞組織医薬品 ( イに掲げるものを除く ) にあっては その有効期間に十年を加算した期間ハ生物由来製品又は細胞組織医薬品以外の医薬品にあっては 五年間 ( ただし 当該文書及び記録に係る医薬品の有効期間に一年を加算した期間が五年を超える場合には 有効期間に一年を加算した期間 ) ニ教育訓練に係る文書及び記録については イ ロ ハの規定に掲げる期間に関わらず五年間 - 8 -

第三章医薬部外品及び化粧品の品質管理の基準 ( 品質保証責任者の設置 ) 第十七条医薬部外品及び化粧品 ( 以下この章において 医薬部外品等 という ) の製造販売業者は 次に掲げる要件を満たす品質管理業務に係る責任者 ( 以下この章において 品質保証責任者 という ) を置かなければならない 一品質管理業務を適正かつ円滑に遂行しうる能力を有する者であること 二医薬品等の販売に係る部門に属する者でないことその他品質管理業務の適正かつ円滑な遂行に支障を及ぼすおそれがない者であること ( 品質管理業務の手順に関する文書及び業務等 ) 第十八条医薬部外品等の製造販売業者は 品質管理業務を適正かつ円滑に実施するため 次に掲げる手順に関する文書 ( 以下この章において 品質管理業務手順書 という ) を作成しなければならない 一市場への出荷に係る記録の作成に関する手順二適正な製造管理及び品質管理の確保に関する手順三品質等に関する情報及び品質不良等の処理に関する手順四回収処理に関する手順五文書及び記録の管理に関する手順六その他必要な品質管理業務に関する手順 2 医薬部外品等の製造販売業者は 品質管理業務手順書に基づき 次に掲げる業務を行わなければならない 一市場への出荷に関する記録を作成すること 二製造販売しようとする医薬部外品等が製造業者等において適正かつ円滑に製造されたものであることを確認し その記録を作成すること 三製品に係る品質等に関する情報を得たときは 当該情報に係る事項による人の健康に与える影響に関する評価 原因の究明を行い 改善が必要な場合は所要の措置を講じ その記録を作成すること 四第三号の情報のうち安全確保措置に関する情報を製造販売後安全管理基準第十四条において準用する第十三条第二項に規定する安全管理責任者 ( 以下この章において 安全管理責任者 という ) に遅滞なく文書で提供すること 五製造販売する医薬部外品等の品質不良又はそのおそれが判明した場合には 回収等所要の措置を速やかに実施し その記録を作成すること 六その他必要な品質管理業務に関する業務 3 医薬部外品等の製造販売業者は 総括製造販売責任者がその業務を行う事務所に品質管理業務手順書を備え付けるとともに 品質管理業務を行うその他の事務所にその写しを備え付けなければならない ( 準用 ) 第十九条医薬部外品等の品質管理の基準については 第三条 第四条第一項 第八条並 - 9 -

びに第十六条の規定を準用する この場合において 第三条第一号中 次条第三項に規定する品質保証責任者 とあるのは 品質保証責任者 と 同条第二号中 第十一条第二項第二号に規定するほか 前号の品質保証責任者 とあるのは 品質保証責任者 と 次条第二項に規定する品質保証部門 とあるのは 品質保証責任者 と 部門又は責任者 とあるのは 業務の責任者 と 同条第三号中 第一号の品質保証責任者 とあるのは 品質保証責任者 と 同条第四号中 第二号の品質保証部門 とあるのは 品質保証責任者 と 医薬品 医薬部外品 化粧品及び医療機器の製造販売後安全管理の基準に関する省令 ( 平成十六年厚生労働省令第百三十五号 以下 製造販売後安全管理基準 という ) 第四条第一項に規定する安全管理統括部門 ( 法第四十九条第一項に規定する医薬品以外の医薬品にあっては 製造販売後安全管理基準第十三条第二項に規定する安全管理責任者 以下この章において 安全管理統括部門 という ) とあるのは 安全管理責任者 と 関係する部門 とあるのは 関係する業務の責任者 と 第八条中 品質管理業務手順書等 とあるのは 品質管理業務手順書 と 第九条第五項第三号ハ 第十条第二項第三号 第十一条第一項第四号並びに第二項第一号及び第五号 第十二条第二号並びに第十三条第二項の規定により総括製造販売責任者へ報告するもののほか 品質管理業務 とあるのは 品質管理業務 と 販売業者 薬局開設者 病院及び診療所の開設者その他 とあるのは その他 と 第十六条中 品質管理業務手順書等 とあるのは 品質管理業務手順書 と 同条第三号中 次に掲げる期間 とあるのは 五年間 と読み替えるものとする ( 厚生労働大臣が指定する医薬部外品の品質管理の基準の特例 ) 第二十条薬事法施行令 ( 昭和三十六年政令第十一号 ) 第二十条第二項の規定により製造管理又は品質管理に注意を要するものとして厚生労働大臣が指定する医薬部外品を製造販売しようとする場合には 前三条の規定にかかわらず 前章の規定を準用する 第四章医療機器の品質管理の基準 ( 修理に係る通知の処理 ) 第二十一条医療機器の製造販売業者は 薬事法施行規則第百九十一条第六項 ( 第百九十二条において準用する場合を含む ) の通知があった場合は 第二十五条において準用する第五条に規定する品質標準書及び第二十五条において準用する第六条第一項に規定する品質管理業務手順書 ( 以下この章において 品質管理業務手順書等 という ) に基づき 第二十五条において準用する第四条第二項に規定する品質保証部門のあらかじめ指定した者に 当該修理業者に対し 適正な修理の方法その他の当該医療機器の品質 有効性 安全性の保持のために必要な事項を文書により指示させなければならない ( 販売業者又は賃貸業者における品質の確保 ) 第二十二条医療機器の製造販売業者は 品質管理業務手順書等に基づき 製造販売しようとする医療機器に関してあらかじめ定めた販売業者又は賃貸業者 ( 以下この章において 販売業者等 という ) の営業所における品質の確保の方法を 販売業者等に対し - 10 -

て文書により指示しなければならない ( 中古品の販売又は賃貸に係る通知の処理 ) 第二十三条医療機器の製造販売業者は 薬事法施行規則第百七十条第一項 ( 第百七十八条第二項及び第三項において準用する場合を含む ) の通知があった場合には 第二十五条において準用する第四条第二項に規定する品質保証部門のあらかじめ指定した者に 品質管理業務手順書等に基づき 当該販売業者等に対し 当該医療機器の品質 有効性及び安全性の保持のために必要な措置を文書により指示させなければならない ( 医療機器に係る文書及び記録の管理 ) 第二十四条医療機器の製造販売業者は 次条において準用する第十六条第三号の規定に関わらず 特定保守管理医療機器又は設置管理医療機器 ( 特定生物由来製品及び人血液由来原料製品を除く ) に係る文書及び記録にあっては 作成の日 ( 品質管理業務手順書等については使用しなくなった日 ) から十五年間 ( ただし 教育訓練に係るものにあっては五年間 ) 保存しなければならない ( 準用 ) 第二十五条医療機器の品質管理の基準については 第三条から第十六条まで ( 第十五条第一項第三号ハを除く ) の規定を準用する この場合において 第三条第四号中 法第四十九条第一項に規定する医薬品以外の医薬品 とあるのは 管理医療機器及び一般医療機器 と 第八条中 薬局開設者 とあるのは 修理業者 賃貸業者 と読み替えるものとする 2 前項において準用する第六条第一項に規定する品質管理業務手順書には 次に掲げる事項を記載しなければならない 一修理業者からの通知の処理に関する手順二販売業者又は賃貸業者における品質の確保の方法に関する手順三中古品の販売業者又は賃貸業者からの通知の処理に関する手順 附則この省令は 平成十七年四月一日から施行する - 11 -