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資料 2 主要渋滞箇所 ( 案 ) の抽出方針について ( 一般道 ) 平成 24 年 8 月 9 日

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スマートICの事業費の基準について


2-2 需要予測モデルの全体構造交通需要予測の方法としては,1950 年代より四段階推定法が開発され, 広く実務的に適用されてきた 四段階推定法とは, 以下の4つの手順によって交通需要を予測する方法である 四段階推定法将来人口を出発点に, 1 発生集中交通量 ( 交通が, どこで発生し, どこへ集中

道路を賢く使う取組 IT を活用した 賢い物流管理 について ETC2.0 で物流効率化 WIM で過積載の取締強化 深刻なドライバー不足が進行 30~39 歳 22% 30 歳未満 9% 40~49 歳 32% 50 歳以上 37% 物流効率化 トラックドライバーの 約 4 割が 50 歳以上 一

高度化電話連絡による非効率な運行管理 ITS1 ETC2.0 やセンシング技術を活用した バス情報基盤の強化 (1) バス運行支援システム (2) 電子基盤地図 高速バスロケーションシステム導入状況 バスロケ未導入 86% (102 社 ) バスロケ導入 14% (16 社 ) ( バスタ新宿を発着

平成 29 年 8 月 8 日 国道 33 号の渋滞緩和にご協力ください! ~ 経路変更によるお盆の渋滞回避 ~ 愛媛県渋滞対策協議会 ( 議長 : 松山河川国道事務所長 ) では GW 及びお盆期間中において国道 33 号が混雑する事から 昨年よりドライバーの皆様に渋滞の回避及び緩和の為 経路変更

「首都高速中央環状線(高速湾岸線~高速3号渋谷線)-中央環状品川線-」の開通後1ヶ月の利用状況

スマート IC 整備による高速道路の渋滞箇所における交通動態の検証方法について 神森 友秀 関東地方整備局道路部道路計画第二課 ( 埼玉県さいたま市中央区新都心 2-1) 本件は 東名高速道路綾瀬スマートICの事業化にあたり 高速本線 ( 横浜町田 IC ~ 厚木 IC 間 ) の

NITAS の基本機能 1. 経路探索条件の設定 (1) 交通モードの設定 交通モードの設定 とは どのような交通手段のネットワークを用いて経路探索を行うかを設定するものです NITASの交通モードは 大きく 人流 ( 旅客移動 ) 物流( 貨物移動 ) に分かれ それぞれのネットワークを用いた経路

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6. 高速道路 SA PA 等 への充電設備設置事業の説明と提出書類 高速道路 SA PA 等 への充電設備設置事業の 説明と提出書類 事業名 事業内容 申請できる方 高速道路 SA PA 及び道の駅等への充電設備設置事業 ( 経路充電 ) 高速道路 SA PA 等 ( 注 1) におけ

これらのご要望などを踏まえ 本技術を開発しました 本技術により渋滞予知の精度は大幅に向上し 渋滞があると予測した時間帯において 所要時間の誤差が30 分以上となる時間帯の割合が 従来の渋滞予報カレンダー 7 の8.2% に対して0.8% 20 分以上となる割合が26% に対して6.7% となり また

目次 1 1. 奈良市中心部の道路交通環境 1) 広域的な自転車利用ネットワーク P2 2) 幹線道路の交通状況 ( 交通量 ) P3 3) 幹線道路の交通状況 ( 混雑状況 ) P4 2. 自転車事故の分析結果 1) 道路種別別 ( 国道 県道 市道 ) 自転車事故発生状況 P5 2) 自動車交通

大雪の際のドライブプランの検討に役立つ新たな情報提供を行います 高速道路会社が共同で 株式会社ウェザーニューズと連携した 新たな 高速道路の情報提供サイト を立ち上げます 大雪の際には情報提供サイトをご確認いただき 大雪地域へのご旅行等の見合わせや広域の迂回など ご協力をお願いします タイムライン

公共工事等における新技術活用システムについて 別添 公共工事等に関する優れた技術は 公共工事等の品質の確保に貢献し 良質な社会資本の整備を通じて 豊かな国民生活の実現及びその安全の確保 環境の保全 良好な環境の創出 自立的で個性豊かな地域社会の形成等に寄与するものであり 優れた技術を持続的に創出して

交通ミクロシミュレーションを用いた長岡まつり花火大会の交通渋滞緩和施策評価 環境システム工学課程 4 年 都市交通研究室杉本有基 指導教員佐野可寸志 1. 研究背景と目的長岡まつり大花火大会は長岡市の夏の最大イベントである 長岡まつり大花火大会は 昭和 20 年 8 月 1 日の長

資料 3 平成 28 年経済センサス - 活動調査の実施時期 経済センサス 活動調査は 我が国の全産業分野における事業所及び企業の経済活動の実態を全国及び地域別に明らかにするとともに 事業所及び企業を調査対象とする各種統計調査の精度向上に資する母集団情報を得ることを目的に 平成 24 年に総務省統計

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図 2 日本道路公団の営業収益の構成 出典 : 都市再生本部資料 2-2 高速道路事業の課題と改善のための視点 民営化された高速道路会社は収益性を求められており 先に述べたように事業性改善のためには 1 維持管理コストの縮減 2 利用率の向上 3 収益事業の多様化が重要な課題である これらの課題のう

路面補修 切削オーバーレイ工 施工前 施工後 4車線化工事 白鳥IC 飛騨清見IC 対面通行区間の中央分離帯の改良 施工前 施工後 車線切替を実施しⅠ期線の改良を実施 左 Ⅰ期線 右 Ⅱ期線 左 Ⅱ期線 右 Ⅰ期線

別紙 1 ワイヤロープの今後の設置予定について H ワイヤロープの技術的検証結果 ( 第 3 回検討会 ) 土工区間については 技術的に実用化可能 中小橋については 試行設置箇所を拡大し 実用化に向けた取組みを進める 長大橋 トンネル区間については 公募選定技術の性能検証を引き続き進め

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第 2 章横断面の構成 2-1 総則 道路の横断面の基本的な考え方 必要とされる交通機能や空間機能に応じて, 構成要素の組合せ と 総幅員 総幅員 双方の観点から検討 必要とされる道路の機能の設定 通行機能 交通機能アクセス機能 滞留機能 環境空間 防災空間 空間機能 収容空間 市街地形成 横断面構

平成18年度標準調査票

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状7号線東京区部南西部 川崎市域の状況 立川広域防災拠点 東京外かく環状道路 ( 関越 ~ 東名 ) 事業中 東京都環大橋 JCT 中央環状品川線 H 開通 基幹的広域防災拠点 N 東京外かく環状道路 ( 東名高速 ~ 湾岸道路間 ) 神奈川県 川崎市第三京浜道路1 15 大師 JCT

圏央道沿線で企業立地が促進 圏央道沿線では 平成 25 年から平成 28 年の 4 年間で 79 件の企業が立地茨城県は 4 年連続で工場立地面積が全国 1 位 茨城県内の圏央道沿線市町村 1 における立地企業 (H25 年度 ~H28 年度 ) 栃木県 茨城県 凡例 立地企業件数(H25~H28)

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Ⅴ.( 仮称 ) 登大路バスターミナル整備計画 3-3. 平面図 (1) 地上部 1 階平面図 33

平成 31 事業年度 自平成 31 年 4 月 1 日 (2019 年 4 月 1 日 ) 至平成 32 年 3 月 31 日 (2020 年 3 月 31 日 ) 第 15 期 事業計画 ( 案 ) 本州四国連絡高速道路株式会社 - 0 -

道路建設事業の再評価項目調書 とのみ 事業名 一般国道 2 号 富海拡幅 事業 一般国道 事業 国土交通省 区分 主体 中国地方整備局 やまぐちしゆうなんへた 起終点自 : 山口県周南市戸田延長 3.6km 事業概要 やまぐちほうふとのみ 至 : 山口県防府市富海 おおさか きたきゅうしゅう 一般国

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

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参考資料あり (A4 両面 3 枚 ) 平成 30 年 11 月 14 日 市政記者クラブ様 守山スマート IC 地区協議会 照会先 住宅都市局都市計画部街路計画課担当桑添 宮田電話 ( 中日本高速道路株式会社と同時発表 ) 利用台数が累計 100 万台を突破 もりやま東名

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操作の流れ ( 概要 ) オンライン特車システムの操作の流れ ETC2.0 装着車への特殊車両通行許可簡素化制度 のことを以下 ETC2.0 簡素化制度 といいます 申請支援システム 6 大型車誘導区間算定結果帳票出力 申請者 1ETC2.0 簡素化制度利用登録 2 申請データ作成 3 提出 ( 直

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第 7 回大阪市人口移動要因調査報告書 平成 27 年 3 月 大阪市都市計画局

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また, 区域外の道路部分については, 区域内の道路の整備後に, 交通量等の利用状況をみて, 検討していきます 4 常磐自動車道の側道沿いの一方通行の道路について, 一方通行の制限を解除できないのか また, この道路の交通量についても調査を実施した上で, 区域外の道路の整備をしなければならないのではな

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NITAS Ver.2.4 システムの概要 利用上の注意等 1.NITAS の概要 動作環境 利用対象者 (1)NITAS の概要総合交通分析システム (NITAS:National Integrated Transport Analysis System) は 道路 鉄道 航空 船舶の各交通機関を

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( 選定提案 ) は 利用者に貸与しようと福祉用具の種目の候補が決まった後で 具体的な提案品目 ( 商品名 ) を検討する際に用いる つまり ( 選定提案 ) に記載されるのは 候補となる福祉用具を利用者に対して提案 説明を行う内容である 平成 30 年度の制度改正では 提案する種目 ( 付属品含む

関係機関と連携し 渋滞対策を推進することとしている MM は 渋滞対策における TDM 施策の 1 つとして 関係機関と連携しながら実施するものである なお 札幌開発建設部では 従前より渋滞対策における MM を検討 実施しており 平成 11 年度に 全国で初めての MM を札幌市あいの里地区で実施

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平成27年度三菱重工グループ保険 フルガードくん(シニア)

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用地補償総合技術業務 における入札参加条件等 2. 業務実績に関する要件 緩和 従来 企業予定主任担当者にもとめる業務実績要件の期間 過去 10 ヶ年 の業務実績 企業予定主任担当者にもとめる業務実績要件の期間 過去 15 ヶ年 の業務実績 したがって H29 契約案件は平成 14 年度以降に完了し

播磨臨海地域と主要な港湾拠点とのアクセス機能 ( 速達性 定時性 ) の強化 神戸港の貨物取扱個数は全国 位であり 神戸港のコンテナ貨物車の 4 分の 1 は播磨臨海地域以西を発着 播磨臨海地域 ~ 神戸港 阪神地域間の交通需要が高い一方で 速達性 定時性に優れた自動車専用道路ネットワークは 国道

平成27年度事業計画書

背景 ( 地理空間情報活用推進基本法 (H 施行 )) 基本理念 国土空間データ基盤の形成 ( 地理空間情報の整備 提供 地理情報システムや衛星測位の利用推進等による総合的 体系的な施策の実施 ) 地理空間情報の活用の推進に関する政策の相乗効果 工事完成図による道路基盤地図情報の活用

の復旧状況に関する長期的な見通しを可能な限り明らかにしながら 復旧の段階に 応じた役割の分析を行う 5) 交通事業者ヒアリング調査沿線地域に関係する交通事業者 ( 鉄道事業者 2 社 バス事業者 2 社 タクシー事業者 2 社その他 ) に聞き取り調査を行い 定性的な利用特性や地域の公共交通の問題点

開通区間の整備効果 1 物流の効率化による生産性向上と地域開発の促進 厚木市では 東名や圏央道などの交通利便性を活かした物流拠点の建設が進むなど 工業団地や物流拠点が集積しており 新東名の開通により 更なる物流の効率化による生産性の向上が期待されます 新東名厚木南 IC 周辺の自治体では 新たな産業

所要時間 : 片道約 6 時間 40 分 迂回運行を考慮した時間設定にしておりますが 地震に伴う速度規制 交通規制および車両渋滞により遅延が生じることもございます 運賃 : 通常の福岡 ~ 宮崎線 フェニックス号 と同じ運賃福岡 ( 天神 博多 呉服町 )~ 宮崎駅 宮交シティ 4,630 円 (

資料 2 ダブル連結トラック実験方針 ( 案 ) Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

評価(案)「財務省行政情報化LANシステムの運用管理業務」


SP100 取扱説明書

事業の効果や必要性を評価するための指標 政策目標 2. 暮らし安全で安心できるくらしの確保 3. 安全安全な生活環境の確保 指標 ( 対象となる指標のみ記載 効果が確認されるものは を に変更 ) 日沿道 ( 酒田みなと ~ 遊佐 ) 三次医療施設へのアクセス向上が見込まれる遊佐町 ( 吹浦 ) 日

報道関係者各位 2014 年 10 月 24 日 iphone6/6 Plus による RBB TODAY SPEED TEST 分析レポート 17 万件以上のデータを分析!iPhone 6/6 Plus 発売 1 ヵ月後 初の大規模調査では KDDI(au) が全国 7 地方 7 大都市で 1 位

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チェック式自己評価組織マネジメント分析シート カテゴリー 1 リーダーシップと意思決定 サブカテゴリー 1 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている 事業所が目指していること ( 理念 ビジョン 基本方針など ) を明示している 事業所が目指していること ( 理念 基本方針

整備効果 1( 一般道路の渋滞緩和 ) 区間に並行する高尾街道の大型車交通量が約 18% 減少し 町田街道入口交差点のピーク時の渋滞が緩和 区間に並行する高尾街道 ( 都道八王子あきる野線 ) の大型車交通量が減少した結果 町田街道入口交差点北側の渋滞長が朝方のピーク時 (7:~1 :) では約 2

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資料 2-2(1) 小樽港本港地区 臨港道路整備事業 再評価原案準備書説明資料 平成 21 年度北海道開発局

チェーン規制区間 別紙 近畿地方整備局 関東地方整備局 E19 国道 138 号 山中湖村平野 ~ 小山町須走字御登口 中央道 飯田山本 IC ~ 園原 IC 直轄国道 高速道路 直轄国道 都道府県 路線番号 箇所名 区間 延長 (km) 道路管理者 山梨県静岡県 やまなかこすばしりやまなかこむらひ


NITAS Ver.2.5 システムの概要 利用上の注意等 1.NITAS の概要 動作環境 利用対象者 (1)NITAS の概要総合交通分析システム (NITAS:National Integrated Transport Analysis System) は 道路 鉄道 航空 船舶の各交通機関を

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県民を対象とした需要喚起方策の検討検討方針県民を対象とした需要喚起方策の検討では 今年度調査の主なターゲットのうち 都心部への自動車流入抑制 を対象とする まずは 都心部への自動車流入抑制に関する最新事例の整理を行う それを参考に 沖縄本島を対象としたケーススタディを行い 需要喚起効果及び課題を整理

3

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

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7. 今後の課題 本業務の成果を踏まえ 今後の課題について整理した 7.1 交通データの集計 整理 7.1.1 交通データの集計 整理 本業務の成果 交通量常時観測 ( トラカン ) の毎月の状況を確認するためのトラカンレポートを作成し 精度等を情報共有した 関東地方整備局管内の旅行時間データを整理し 月別路線別平休別上下線別時間帯別旅行速度および時間帯別年間損失時間の集計表を作成 また集計データのビジュアル化を行った 平成 29 年 3 月より民プロデータから ETC2.0 データへの完全移行を受けて データの更新も対応した 今後の課題 今後は 引き続き 毎月の状況確認を着実に行うことで交通状況の変化を素早く確認するととともに 異常値発生に関する迅速な情報提供を進めていくことが求められている 交通データを ETC2.0 プローブデータに対応する道路データが DRM2803 から DRM2603 にバージョンダウンしており 新しい交通データへの対応した道路データが必要である 7.1.2 交通データの基本情報の更新 本業務の成果 平成 29 年 4 月 1 日を基準日とした交通調査基本区間の更新を行った 更新ツールを用いて交通調査基本区間更新伝票及び確定済み区間の修正伝票を作成した 年末年始やGW お盆等における交通状況を迅速かつ正確に取りまとめるため 交通量常時観測データ ( 直轄国道 ) の生データの集計プログラムを作成し 提供した 今後の課題 今年度の修正伝票作成作業中で 更新ツールが対応しておらず 国総研の担当者に生データを修正してもらう箇所が複数発生したため ニーズに対応した更新ツールが必要である 作成した集計プログラムは有効活用されており 今後は 同プログラムの他地整への展開や新たに発注者の支援ができるプログラムの提供が望ましい 7-1

7.2 交通データの分析 検討 7.2.1 交通データの集計 整理 本業務の成果 トラカンの年間を通した日単位の変動が把握可能な分析を実施した 今後の課題 今後は 各年のデータの分析結果が蓄積されてきた経緯を活かし 新規開通などの道路ネットワーク変化による影響など 経年比較により 交通状況変化の詳細な分析を実施することが必要である 7.2.2 平成 27 年度一般交通量調査結果を用いた渋滞箇所の整理 本業務の成果 本検討では 平成 27 年度一般交通量調査結果を用いて渋滞損失時間を算出し その結果と主要渋滞箇所を重ねあわせて 渋滞が顕著で対策が必要な箇所を整理した 今後の課題 渋滞量が大きかった主要渋滞箇所については 各事務所と連携しながら局所的何渋滞状況の把握と必要に応じて渋滞緩和策の検討 実施を行い 渋滞緩和に向けた取り組みが必要である 7.2.3 センサス対象路線における ETC2.0 の基礎資料の整理 本業務の成果 ETC2.0 プローブデータと民間プローブデータを用いて 関東地方整備局管内の H27 一般交通量調査対象路線の交通調査基本区間番号ごとに サンプル数 平均旅行時間 基準旅行時間をビジュアル化で比較 旅行時間やサンプル数の違いによる特徴を分析した 今後の課題 ETC2.0 プローブデータの更新により 民プロデータとの交通データの傾向に違いを確認した しかし 今後は ETC2.0 プローブデータの特性に配慮し 民プロデータ分析時との変化を分析する必要がある 7-2

7.2.4 ETC2.0 を用いた主要渋滞箇所の混雑状況の把握 本業務の成果 ETC2.0 プローブデータを用いて 関東地方整備局管内 (1 都 8 県 ) における3 次メッシュ単位の混雑状況を整理した また 現在選定されている主要渋滞箇所 事業中箇所 および地元要望箇所との関連性を分析した 今後の課題 渋滞モニタリングを実施する前の基礎資料として 3 次メッシュ単位で ETC2.0 プローブデータではサンプル数の少なさにより分析が困難な箇所を確認した 今後は ETC2.0 プローブデータがない箇所における具体のモニタリング方針を検討する必要がある 7.2.5 1/22 積雪による交通分析 ( 東京 23 区 保土ヶ谷 BP 周辺 ) 本業務の成果 ETC2.0 プローブデータの有効活用の例として 様式 2-1( 速報値 ) を使用し 1 月 22 日の積雪による東京 23 区の一般道や保土ヶ谷バイパス周辺の交通状況の分析を行った 今後の課題 大雪時の交通分析については ETC2.0 プローブデータ自体のサンプル数が少なく 通常時との比較や詳細な分析が困難であった 今後は ETC2.0 普及率の向上により増大したデータ量を活用したより詳細な分析をする必要がある 7.2.6 混雑状況の整理 本業務の成果 ETC2.0 プローブデータをはじめとする各種交通データを用いて 関東管内各地や直轄国道について混雑状況の整理など 単発で発注者対応を行った 今後の課題 ETC2.0 データへの移行に伴い 直近の交通状況を把握できることで様々なリクエストに応え 交通状況分析を行ったが より正確で早い回答ができるよう分析ツールの開発が必要 7-3

7.3 交通データの有効活用の検討 本業務の成果 本検討では 中央道に整備された高速バスから取得する ETC2.0 プローブデータ ( 特定プローブデータ ) を用いて 中央道の高速バスの時間定時性の検証や圏央道近辺の SA/PA から成田空港へのアクセス所要時間を都心経由と圏央道経由で比較し 高速バス乗継ぎの優位性を検討した モーダルコネクトの検討においては 関越道高坂 SA での高速バス間の乗継ぎ 中央道藤野 PA での高速バスから鉄道乗継ぎの検討を行った なお 藤野 PA での鉄道乗継に関しては 実査を行い モーダルコネクトの優位性を検証した 今後の課題 今後は 高速バス事業者や高速道路管理者 運輸局等との協議を進め モーダルコネクトの必要性を検討するとともに 運用に向けた取り組みを前進させていくことが必要である 特に 高速バス乗継ぎについては 高坂 SA を実験フィールドとした社会実験計画や高速バス利用者への意向を把握する SP 調査を立案しており これらの実査と検証を行うことが必要である SP 調査については 高速バス乗継ぎのプレ実験が決まり次第速やかに実施ができるよう より具体的な事前の企画 準備を進める必要がある 7-4

7.4 大型車誘導区間の追加指定箇所の検討 7.4.1 大型車誘導区間追加指定箇所の検討 本業務の成果 今年度は 大型車誘導区間追加指定区間の考え方について整理するとともに 道路局からの事務連絡 大型車誘導区間の次回改訂の進め方の検討に向けた作業について ( 依頼 ) に対して 必要な基礎資料をとりまとめた 今後の課題 大型車誘導区間を巡っては ETC2.0 車載器の装着車に対して 大型車誘導区間内を通行できる特車ゴールド申請や特車申請の増加等に伴い より物流事業者の利便性の高いサービスを提供するとともに 効率的な道路管理を図るべく 大型車誘導区間の見直し 充実を図っていく必要がある 現在 大型車誘導区間の運用が開始されて以降 道路局が示す基本方針のもと 各地整にて更新 見直し作業を行ってきているため 今後も動向に留意しながら 誘導区間に係る情報管理をしていく必要がある 7-5

7.5 会議資料作成 7.5.1 地域道路経済戦略研究会地方研究会 本業務の成果 今年度は 昨年度来に引き続き 地域道路戦略研究科関東地方研究会 の資料作成を計 5 回部行った 今年度の研究成果は バスロケーションシステムについては 118 社展開に向けて ETC2.0 高速バスロケによる情報提供 ( 情報提供アプリの開発 バスタ新宿待合ロビーでの大型ディスプレイの設置 ) を整備した また 高速バス乗継ぎについては 関越道高坂 SA を実験フィールドとした実験計画 ( 案 ) や広報計画 ( 案 ) 高速バス利用者への SP 調査 ( 案 ) を立案した 今後の課題 今後は バスロケーションシステムについては システムの更なる改善や到着予測の精度向上を図るとともに バス事業者等との調整を進め 118 社へのバスロケシステムの導入を展開させる必要がある また 高速バス乗継ぎについては 高坂 SA でのプレ実験を実施し 問題点 改善点等を洗い出し 本格運用に向けた調整を行っていくことが必要である 7-6