Microsoft Word - nvsi_100220jp_dell_nvfr40.doc

Similar documents
Microsoft Word - nvsi_090204jp_dell_nvfr_r1.doc

Microsoft Word - nvsi_050110jp_netvault_vtl_on_dothill_sannetII.doc

Microsoft Word - nvsi_100222jp_oracle_exadata.doc

Microsoft Word - nvsi_080177jp_trendmicro_bakbone.doc

Microsoft Word - nvsi_090192jp_r2_DELL_NX4.doc

Microsoft Word - nvsi_090203_r1_sanboot_vaultdr.doc

Microsoft Word - nvsi_090200jp_r1_nvbsvr_mscs.doc

Microsoft Word - nvsi_050090jp_oracle10g_vlm.doc

Microsoft Word - nvsi_050080jp_dell_d2d.doc

(Microsoft Word - WhitePaper_EvaluationAvanceNVBU__rev2_\203t\203H\201[\203\200\211\374\222\371\224\305_.doc)

Microsoft Word - nvsi_090198_quantum dxi7500_nvb.doc

Microsoft Word - qtsi_110235_vranger_tandberg_rdx.docx

Microsoft Word - nvsi_100207jp_quantumi40.doc

Microsoft Word - nvsi_060132jp_datadomain_restoreDRAFT4.doc

Microsoft Word - qtsi_120246jp_rhev.doc

Microsoft Word - nvsi_100208jp_bmr_for_nvbu_ibm.doc

検証結果報告書 Cisco UCS Server Tandberg Data LTO5 HH/ Storage Loader LTO 5 FC +Dell Softwre NetVault 動作検証 (Windows Server 2012) タンベルグデータ株式会社 営業部

BMR for NVBU NIC bnx2.ko SVR/CLNT 上での SCSI megaraid_sas.ko 自動認識デバイス Partition 構成 (RHEL6.0 uefi/lvm 構成の場合 ) Partition1 /boot/efi EFI 200MB Partition2 /

MAGNIA Storage Server Configuration Guide

JP1 Version 11

Microsoft Word - nvsi_090196_r1_vaultdr_offline_rhel_dualpath.doc

動作環境 WebSAM Storage VASA Provider 2.4 istorage M110 istorage M310 istorage M310F 対象ディスクア istorage M510 istorage M710 istorage M710F レイ ストレージ制御ソフトリビジョン

Microsoft Word - nvsi_080188jp_r1_netvault_oracle_rac_backup_complemental_guide_j_174x217.doc

FUJITSU Software Systemwalker Centric Manager Lite Edition V13.5 機能紹介資料

Microsoft PowerPoint - ShadowProtectIT手順書_ ppt

StoreEasy 1x40 RAID構成ガイド

Veeam_Corporate_Template_16x9

Microsoft Word - nvsi_100221jp_vdr_extended_partition.doc

Arcserve Unified Data Protection サーバ構成とスペック見積もり方法 2016 年 06 月 Arcserve Japan Ver

Arcserve Unified Data Protection サーバ構成とスペック見積もり方法 2018 年 10 月 Arcserve Japan Ver

富士通PCサーバ「PRIMERGY TX1320 M3/RX1330 M3」における「NetStor」シリーズ動作検証

目次 1 VirtualBoot for Hyper-V とは バックアップを実行するマシンの設定 確認すべきこと SPX によるバックアップ VirtualBoot for Hyper-V を実行するマシンの設定 確

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft Word - nvsi_060122jp_OracleFailSafeクラスタリング環境.doc

記憶域スペースダイレクト (S2D) を活用したハイパーコンバージドインフラ技術解説ガイド 概要本ドキュメントは Windows Server 2016 で構築したハイパーコンバージドインフラ (Hyper-Converged Infrastructure:HCI) を技術的な観点から解説したガイド

PRIMERGY RX300 S6 SAS コントローラカード <RAID 5> フリーOS 動作確認情報

PUBLIC CLOUD 02 03

Acronis Backup 12.5 Advanced NetAppスナップショット連携

Arcserve Backup 間違いやすいライセンスー目次 Client Agentが必須になるパターン Disaster Recovery Option Tape Library Option 仮想環境でのライセンス この資料は Arcserve Backup 利用時の間違いやすいライセンスにつ

スライド 1

文章番号 :DSG Networld Coporation 検証結果報告書 Cisco UCS Server + IBM TS3100 TAPE Library ARCserve Backup 16.5 動作検証 株式会社ネットワールド SI 技術本部

まえがき 2011 年 11 月 1 日 ver1.0 [ 初版 ] 本手順書では vcenter サーバが管理する仮想コンピュータを Acronis Backup & Recovery 11 エージェント for ESX(i)( バーチャルアプライアンス ) を用いてバックアップする手順をご紹介し

インストールのチェックリストと前提条件

Microsoft Word - gori_web原稿:TrusSPSにおけるNAS OSのパフォーマンス評価.docx

PRIMERGY RX300S6未サポートOS動作検証確認情報

変更履歴 項番版数内容更新日 版新規作成 2013 年 11 月 18 日 1

NVFR Quick Setup Guide_v3.book

ActiveImage Protector 3.5

VMディスクサイズの変更

動作環境 対応 LAN DISK ( 設定復元に対応 ) HDL-H シリーズ HDL-X シリーズ HDL-AA シリーズ HDL-XV シリーズ (HDL-XVLP シリーズを含む ) HDL-XV/2D シリーズ HDL-XR シリーズ HDL-XR/2D シリーズ HDL-XR2U シリーズ

SAMBA Stunnel(Windows) 編 1. インストール 1 セキュア SAMBA の URL にアクセスし ログインを行います xxx 部分は会社様によって異なります xxxxx 2 Windows 版ダウンロード ボ

MIRACLE System Savior による Red Hat Storage 2.1 on HP ProLiant SL4540 Gen8 バックアップ / リストア検証報告書 ミラクル リナックス株式会社 作成者 : エンタープライズビジネス本部 青山雄一

富士通PCサーバ「PRIMERGY RX2530 M4」における「TeraStation TS5010 / TS3010」シリーズ動作検証報告

Windows Server 2016 Hyper-V ストレージQoS機能の強化

DeploymentManager Ver5.1 仮想化ソフトウェア対応状況 管理対象コンピュータの各仮想化ソフトウェア環境上の対応状況について記載しています 2011/4/28

PRIMERGY TX100 S1 未サポートOS動作検証確認情報

Ontrack PowerControls バックアップ・復旧ガイド

Veritas System Recovery 16 Management Solution Readme

PRIMERGY RX100 S5 未サポートOS動作検証確認情報

Veritas System Recovery 16 Management Solution Readme

内容 1 概要 このガイドについて Windows Server 2003 の製品サポート終了について LAN DISK Z を導入するメリット ファイルサーバの移行方法について このガイドの適用範囲... 4

Arcserve Unified Data Protection v6 ライセンスガイド V1.0

目次 初めに... 1 検証構成... 1 検証 1 LTO-5 HH での検証... 2 検証項目 ARCserve での動作確認 デバイス正常認識の確認 デバイス構成の確認 フォーマットが出来る事の確認 Backup 動作確認...

iscsi_omote

JustSystems

iStorage NSシリーズ管理者ガイド(詳細編)

システム要件 Trend Micro Safe Lock 2.0 SP1 Trend Micro Safe Lock 2.0 SP1 エージェントのシステム要件 OS Client OS Server OS Windows 2000 (SP4) [Professional] (32bit) Wind

NVFR Quick Setup Guide_v2.book

PRIMERGY RX200 S8/RX350 S7とETERNUS LT40でのAcronis Backup & Recovery 11.5 Advanced Serverによるイメージバックアップ動作検証

簡単バックアップの使いかた

CLUSTERPRO X IIJ GIO インフラストラクチャー P2 動作検証報告 2017 年 11 月日本電気株式会社クラウドプラットフォーム事業部 CLUSTERPROグループ 1 NEC Corporation 2017

Corp ENT 3C PPT Template Title

改版履歴 Ver. 日付履歴初版 2011/06/30 目次 1. はじめに 本文中の記号について RemoteFX 設定の全体の流れ システム構成例 RemoteFX を利用するための事前準備 サーバーの設定.

Stepguide15_shisa_guard.indd

内容 1 本ホワイトペーパーについて 拡張ボリューム特徴 ファイル単位でのミラーリングを行う拡張ボリューム 冗長性 拡張性 拡張ボリュームの高速性 従来の RAID 方式にも対応 対

untitled

DPM の設定 について 差し替え 以下の内容に差し替えをお願いします 青字部分が修正個所です DPM の設定 コンポーネントの選択 で DPM サーバを選択していた場合 DPM サーバの設定 画面が表示されます DPM サーバをインストールするにあたって必要

内容 1 はじめに バックアップの必要性 Windows Storage Server のバックアップについて ShadowProtect 5 for I-O DATA を利用したバックアップのメリット ShadowProtect 5 for

PRIMERGY TX150 S7 SAS アレイコントローラカード <RAID 5> フリーOS 動作確認情報

Celerra NSシリーズのVMware ESX Server向けEMC Avamarバックアップ・ソリューション

デル ソフトウェア株式会社 Copyrights 著作権 2014 Dell Software Group, Japan NetVault Backup Plug-in ユーザーズ ガイド for ローカル型 BMR - 製品ガイド補足資料 本ガイドは ローカル型 BMR を使用する際に参考となる補

新製品 Arcserve Backup r17.5 のご紹介 (SP1 対応版 ) Arcserve Japan Rev. 1.4

1. はじめに (1) 本書の位置づけ 本書ではベジフルネット Ver4 の導入に関連した次の事項について記載する ベジフルネット Ver4 で改善された機能について 新機能の操作に関する概要説明 ベジフルネット Ver4 プログラムのインストールについて Ver4 のインストール手順についての説明

istorage ReplicationControl SQL Option 製品概要 istorage ReplicationControl SQL Option は データレプリケーション機能 (DynamicDataReplication RemoteDataReplication) またはス

目次 はじめに StorageCraft Recovery Environment Builder をインストールする 必要なソフトウェアを確認する ダウンロードする インストールを実行する Window

FUJITSU Storage ETERNUS DX 構築ガイド(サーバ接続編) SAS/ ETERNUS DX60 S4/DX100 S4/DX200 S4, ETERNUS DX60 S3/DX100 S3/DX200 S3 ハイブリッドストレージシステム 設定用

kaisetu.book

ご使用上の留意事項 / ドキュメント修正事項

Trend Micro Safe Lock 2.0 Patch1 管理コンソールのシステム要件 OS Windows XP (SP2/SP3) [Professional] Windows 7 (SP なし /SP1) [Professional / Enterprise / Ultimate] W

Microsoft Word - ESX_Setup_R15.docx

<4D F736F F F696E74202D204E505F8E9F90A291E E815B CFC82AF B838B B838B C5E B8D5C91A E E4E41532E7

(Microsoft PowerPoint - Mirapoint\220\273\225i\221\316\224\344\225\\\(6\203V\203\212\201[\203Y_7\203V\203\212\201[\203Y\).ppt)

音声認識サーバのインストールと設定

PRIMERGY TX1330 M3 未サポートOS動作検証確認情報

ごあいさつ このたびは ESMPRO/AC Advance マルチサーバオプション Ver3.6(1 ライセンス ) をお買い上げ頂き 誠にありがとうございます 本書は お買い上げ頂きましたセットの内容確認 セットアップの内容 注意事項を中心に構成されています ESMPRO/AC Advance マ

PowerPoint Presentation

改版履歴 Ver. 日付履歴初版 2014/7/10 - 目次 1. はじめに クラスター構築の流れ Windows Server Failover Cluster をインストールするための準備 OS のセットアップ時の注意... -

UNIVERGE SG3000 から SG3600 Ver.6.2(2012 年モデル ) への 移行手順 All Rights Reserved, Copyright(C) NEC Corporation 2017 年 11 月 4 版

マネージドクラウド with bit-drive 仮想マシンサービス 管理者マニュアル [ 管理者さま向け ] 2018 年 10 月 15 日 Version 3.0 bit- drive 2018/10/15 Version 3.0 マネージドクラウド with bit-drive 仮想マシン

WebSAM Storage JobCenter Lite 製品概要 WebSAM Storage JobCenter Lite は WebSAM JobCenter の機能の中から WebSAM Storage RepNavi Suite istorage DynamicDataReplicati

Transcription:

Article ID: NVSI-100220JP Created: 2010/08/13 Revised: -- 1. 検証目的 NetVault FASTRecover 4.0 動作検証 ( 冗長化 / レプリケーション ) 本ドキュメントでは NetVault FASTRecover ( 以下 NVFR) に関する動作の確認を行い その内容についてまとめています 2. 検証環境 2.1 構成図 NVFR Server DELL PowerConnect NVFR Server NVFR Client NVFR Client VM VM VM AD DELL PowerEdge R710 DELL PowerEdge R710 DELL PowerEdge R710 2.2 ハードウェア構成 DELL EqualLogic サーバ : ハードウェア構成 [NVFR Server1:nvfrs1] DELL PowerEdge R710 CPU Intel Xeon E5530 x2 メモリ 64GB 内蔵ディスク容量 SAS 300GB Disk x2 台 ( システム Disk として 300GBx2 の RAID1 構 成 ) 外部ディスク DELL EQL 合計 5TB サーバ : ハードウェア構成 [NVFR Server2:nvfrs2] DELL PowerEdge R710 CPU Intel Xeon E5530 x2 メモリ 8GB 内蔵ディスク容量 SAS 300GB Disk x3 台 ( システム Disk として 300GBx3 の RAID5 構 成 ) 外部ディスク DELL EQL 合計 5TB サーバ : ハードウェア構成 [VMware ESXi 4.0] DELL PowerEdge R710 CPU Intel Xeon E5530 x2 Page(s): 1/12

メモリ 64GB 内蔵ディスク容量 SAS 300GB Disk x3 台 (300GBx3 の RAID0 構成 ) 外部ディスク DELL EQL 合計 5TB サーバ : ハードウェア構成 [nvfr.test AD Server] VMware ESXi 内の VM CPU 仮想 CPUx1 メモリ 4GB 内蔵ディスク容量 C ドライブ :40GB サーバ : ハードウェア構成 [NVFR Client:nvfrag1] VMware ESXi 内の VM CPU 仮想 CPUx1 メモリ 4GB 内蔵ディスク容量 C ドライブ :40GB F ドライブ :255GB サーバ : ハードウェア構成 [NVFR Client:nvfrag2] VMware ESXi 内の VM CPU 仮想 CPUx1 メモリ 4GB 内蔵ディスク容量 C ドライブ :40GB F ドライブ :255GB ハードウェア構成 ( ネットワークスイッチ ) DELL PoewrConnect I/F Gigabit Ethernet 2.3 ソフトウェア構成 ソフトウェア構成 [NVFR Server1:nvfrs1] ホスト nvfrs1 OS RedHat Enterprise Linux 5.4 (x86-64) NVFR Software NetVault FASTRecover 4.0 ソフトウェア構成 [NVFR Server2:nvfrs2] ホスト nvfrs2 OS RedHat Enterprise Linux 5.4 (x86-64) NVFR Software NetVault FASTRecover 4.0 ソフトウェア構成 [NVFR Client:nvfrag1] ホスト nvfrag1 OS Windows Server 2008 Standard (x86-64) NVFR Software NetVault FASTRecover 4.0 ソフトウェア構成 [NVFR Client:nvfrag2] ホスト nvfrag1 OS Windows Server 2008 Standard (x86-64) NVFR Software NetVault FASTRecover 4.0 Page(s): 2/12

3. NVFR のインストールと初期設定 詳細なインストール方法については 下記のマニュアルや Web 上の情報に記載されています 製品マニュアル等 NetVault FASTRecover 4.0 インストレーション ガイド NetVault FASTRecover 4.0 簡単設定ガイド Web 情報 NetVault 講座バックナンバー : NetVault FASTRecover でどの時点へも 30 秒リカバリ! ( http://www.bakbone.co.jp/support/enews_backnumber.html#nvfr ) また 基本的な設定内容等は 別途実施しております NetVault FASTRecover 4.0 基本動作検証 のレポートをご参照ください 3.1 NVFR サーバの初期設定 NVFR を使用する前に まず NVFR サーバの初期設定を行う必要があります 本環境では Online Storage にシングルパスの iscsi 接続 (DELL EqualLogic シリーズ ) を使用しているため Storage Multipath Configuration を変更して Disable Multipath にする必要があります もちろん iscsi 自体のネットワーク設定も事前に正しく実施しておきます その状態で事前に Online Storage 用の未使用のボリュームが認識されていることを確認したら セットアップウィザードを使用して そのボリュームを使用してバーチャル サーバを構築します ネットワークの設定では NVFR サーバが 1 台の環境でも Virtual IP を設定し バーチャル サーバにアクセスできるように設定します 3.2 NVFR Agent のインストール NVFR Agent は 通常の Windows アプリであるため 保護対象のマシンに簡単にインストールすることが可能です 4. テストデータの作成 F ドライブとして約 255GB 程度のボリュームを作成し そこに各種のテストデータを配置しました テストデータの種類は以下の通りです テストデータ作成先内容 F:\largefile 1 ファイル 2.5GB 程度の動画ファイルを 4 つで 10GB 程度 F:\officefile オフィスのドキュメントのようなデータ 日本語ファイル名を含む 10MB 程度 F:\TestData_Binary_Level01 ランダム文字列ファイル大量作成ツールによって作成した各種ファイルサイズのランダムなバイナリデータ合計 50GB F:\TestData_Text_Level01 ランダム文字列ファイル大量作成ツールによって作成した各種ファイルサイズのランダムなテキストデータ合計 50GB メインとなるデータは ランダム文字列ファイル大量作成ツール を使用して作成しました Page(s): 3/12

また 次のようなファイルサイズとファイル数にてデータをファイルサイズのディレクトリ名を作成しその中に バイナリおよびテキストにて作成しています ランダム文字列ファイル大量作成ツールを使用したテストデータ ( バイナリ / テキスト ) ファイルサイズ ファイル数 データ容量 100KB 100000 合計 10GB 500KB 20000 合計 10GB 1MB 10000 合計 10GB 10MB 1000 合計 10GB 100MB 100 合計 10GB 5. データ保護設定 5.1 データ保護設定 NVFR Agent を導入したら NVFR コンソールの Agents タブから対象データの保護を行います ここでは テストデータを格納した F ドライブに対してすべて保護の設定を行っています ウィザードに従って保護の設定を行っていきますが 途中で設定する Quota の設定では今回の対象領域がデフォルトの 100GB を超えるため適切な値にする必要があります 5.2 初期同期 保護の設定を行うと初期同期が開始されます Operations タブでは 動作状況の確認が可能です 実際にこの情報から以下のように約 100GB(103874MB byte) のデータが約 43 分で同期完了したことがわかります 同期開始 : 10:36:48 同期完了 : 11:19:18 同期時間 : 43 分 6 秒 ( 転送速度約 40MB/s) Page(s): 4/12

5.3 データ保護中のシステムおよびネットワークにかかる負荷について 初期同期中は 対象ボリュームのデータをすべて転送するため 高い CPU およびネットワーク負荷になります まず CPU 負荷については本検証環境では仮想 CPU を 1 基搭載しており Gigabit Ethernet 環境でのデータ転送を行うため 20% 程度の使用率になっています 次にネットワークについては 特に帯域制限を設定していない限りは 高い占有率になります 以下の例では 初期は 20% の使用率でしたが 比較的早い転送が可能なデータの場合には 60% を超えるような場合もありました Gigabit Ethernet の環境で転送レートが 40MB/s 程度出ていたことからも 妥当な占有率と考えられます なんらかの理由により帯域を絞りたい場合には NVFR コンソールからポリシーの項目で設定が可能です Page(s): 5/12

5.4 データ保護状況の確認 Operations タブでは 実際の動作状況や時間等の確認が可能ですが ファイルの状態そのものを確認したい場合には Data タブからデータ保護対象を開いて ディレクトリやファイルレベルでの確認が可能です 6. データのリカバリ 保護されたデータを削除し リカバリの確認を実施しました 基本的な動作および 負荷状況等は NetVault FASTRecover 3.1 の時と違いは無いので割愛します 最終的にリカバリが完了しているかは Operations の詳細で確認しました リカバリ開始 : 12:13:11 リカバリ完了 : 13:30:48 リカバリ時間 : 77 分 37 秒 ( 転送速度約 22MB/s) この環境では 約 100GB のリカバリに約 77 分かかっており 約 22MB/s の速度であることが確認できました 7. CIFS View によるデータの参照 NVFR には CIFS View と呼ばれる保護対象のデータをリカバリすることなく NVFR サーバに直接アクセスすることですぐに参照できる機能があります 過去のデータを一時的に参照したい時などにも便利です CIFS の設定後に CIFS View の作成を行い 希望する任意の時点を指定して CIFS View を作成後 エクスプローラー等から即時データ参照ができることが確認できました Page(s): 6/12

8. 異なるマシンへのリストアの実行 保護対象データのあるマシンのシステムディスクに障害があった場合には 一旦保護が停止します 以下の例でも アイコン表示から確認することが可能です その後の運用を継続するために 代替えのマシンに VODR によるリストアを行い 即時に運用を継続することが可能です この例では nvfrag1 のデータを nvfrag2 の E ドライブにリストアを行います リストア先のドライブにはデータがまったく入っていない状態です リストアしたいデータセットを選択し Recover を選択します Page(s): 7/12

次に 通常のリカバリと同様にウィザードを確認しながら進めていきますが To: のリストア先の選択で デフォルトの Origin: ではなく New Location... を選択します 次にリストア先のドライブである E: を選択します Switchover の選択では Yes を選択することで 元の nvfrag1 のデータを nvfrag2 にリストアし その後の CDP による継続的なデータ保護を nvfrag2 からに切り換えるという動作を一連のリストアの流れの中で実行することが可能です 最後に From: と To: の内容から 希望するリストアが行われるかを確認し Recover を実行します Page(s): 8/12

リストアが行われ 代替えの nvfrag2 への VODR を使用したリストアが開始されました VODR の機能により リストアが完了していない状態でも ディレクトリやファイルにアクセスが可能であるため 即時の運用が可能です また 同時に対象データの CDP による保護も行われます Page(s): 9/12

10. 仮想サーバ機能による冗長化構成 2 台の NVFR サーバを構築し Online Storage を共有ディスク構成にすることで 冗長化構成をとることが可能です NetVault FASTRecover の場合には 冗長化されたサーバ群を仮想サーバと呼んでいます 設定するには 対象の NVFR サーバを構築後に それぞれのサーバでネットワークの設定等を正しく行います 1 台のみの場合には必要がない Private LAN の設定も行います 共有ディスクに iscsi 接続の製品を使用している場合には iscsi LAN の設定も正しく行います 以下の例は 予め構築された NVFR サーバに 2 台目の NVFR サーバを参加させる方法になります まだ セットアップウィザードを実行していない状態で Storage の状態を見ると 既に Virtual_Server_1 として認識されています この状態で セットアップウィザードを実行すると Join Virtual Server と表示され 既存の仮想サーバ環境に追加が可能です 設定はほとんどなく 2 台目の NVFR サーバのネットワーク設定を確認するくらいです 最終的に問題がなければ Virtual Server Membership の項目で 2 台の NVFR Server が表示されます Page(s): 10/12

10. レプリケーション動作の確認 2 台の NVFR サーバで 異なる Online Storage を使用し 保護されたデータをレプリケーションする構成について 動作の確認を行いました 最初に SLRP Setup によりレプリケーション先の NVFR サーバで レプリケーション元を登録します そして レプリケーション先の管理コンソール上で データセットの中からレプリケーション先のデータセット名を選択して レプリケーションをウィザードに従って実行します 最終的にレプリケーションが実行されることが確認できました Page(s): 11/12

12. まとめ 1 NVFR を使用したデータ保護に関して NVFR サーバおよび NVFR クライアントについての設定方法について確認することができました 2 NVFR を使用したデータ保護について 約 100GB のデータの初期同期に 43 分かかり 約 40MB/s の速度で完了したことが確認できました 3 初期同期中の CPU 負荷はバックアップ元が CPU 割り当ての少ない仮想マシンからでも 低く抑えられており ネットワーク負荷も 100% ではなくリーズナブルな値に抑えられていることが確認できました また ネットワーク負荷は帯域制限と組み合わせることで 下げることも可能です 4 リカバリについては VODR の技術によりデータに即時アクセスできることを確認しました また 実際にすべてのデータがリカバリ完了するのには 約 100GB のデータについて約 77 分かかり 22MB/s の速度が出ていることを確認しました 5 様々な時点のデータを参照するためには CIFS View を使用することで データの更新がどのようにあっても その特定時点のデータを参照できることを確認しました また CIFS View の作成はほぼ一瞬で作成が完了しました 6 保護対象サーバのシステム障害時には 代替のサーバに対して手軽に VODR による 30 秒リストアを行い 業務の継続ができることが確認できました 7 NVFR サーバの冗長化には 複数台の NVFR サーバによる仮想サーバが構築でき 耐障害性が高いソリューションであることがわかりました 8 ローカルサイトでの障害発生時に リモートサイトへ保護データがレプリケーションできることを確認しました 9 NVFR は 常時バックアップ 30 秒リカバリ CIFS View による柔軟な時点の即時データ参照が可能な 次世代のデータ保護ソリューションとして 非常に魅力的であることを確認しました また 拡張的な機能としての 仮想サーバの冗長化構成 リモートサイトへの遠隔地保管に有効なレプリケーション機能を搭載しています 本資料のデータは 検証環境でのデータであり 環境によってはパフォーマンス等の値が異なる場合があります Page(s): 12/12