J-STAGE の現況と今後の計画 独立行政法人科学技術振興機構研究基盤情報部電子ジャーナル課久保田壮一 平成 20 年 12 月 16 日 J-STAGE Journal@rchive について 1
背景 ニーズ 我が国の学協会が発行する論文誌の電子化が遅れており 情報発信力が弱い 電子化されていない論文は見てもらえない 優秀な論文が発信力の強い海外誌へ流出 我が国の学協会は厳しい財政的条件下 単独での論文誌の電子化は困難 我が国の学協会の論文誌のプレゼンスを高めるため 電子的な情報発信の支援が必要 事業の内容 第 3 期科学技術基本計画 論文誌等の電子アーカイブ化支援 学協会の論文誌の国際競争力強化 科学技術に関する学術情報の発信と流通の迅速化と国際化を図る 我が国の学協会発行の論文誌の発信力強化を図り 我が国の重要な知的資産の保存を行う 学協会誌の電子化を総合的に支援 電子ジャーナル作成支援電子査読電子投稿 学会誌事務局の支援投稿者の支援 テ ータ作成支援 過去の雑誌を創刊号から電子化 電子化データ作成 (PDF) 検索用データの整備リンクの整備 投稿 編集査 制作読 審査現在 公開支援閲 予稿集 報告書約 150 誌 本文 PDF 電子付録 ( カレント分 ) 約 500 誌 7 年分程度 ( 過去分 ) 10 年前 H19 まで 197 誌 50 年前 100 年前 H19 まで 650 誌 科学技術用語辞書 検索 電子ジャーナル検索覧電子ジャーナル公開支援 閲覧 検索 JST 創刊号から公開リンクセンター平成 17 より6 年間で 500 誌を電子アーカイブ化引用 被引用リンク外部サイトからの全文リンク 国内外への情報発信 知的財産の保存 2 J-STAGE の利用形態 オプション 3
J-STAGE の利用状況 J-STAGE を利用している学協会 ジャーナル数等 公開誌数 # ( 平成 20 年 11 月末現在 ) 利用申請数利用学協会数 ジャーナル 521 541 439 報告書 10 9 9 予稿集 122 169 136 合計 653 719 516 重複を除いてカウント # 誌名変更分を別資料としてカウント 4 J-STAGE 参加学会数 誌数の推移 700 600 500 報告書予稿集ジャーナル参加学会数 400 300 200 100 0 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 5
J-STAGE 公開ジャーナル言語別誌数 和欧混在誌 43% 欧文誌 38% 和文誌 19% (2008 年 10 月現在 ) 6 J-STAGE 公開ジャーナル分野別誌数 75 医学 薬学工学 19 160 生物科学化学 20 物理学学際 科学一般 91 (2008 年 9 月現在 ) 138 7
J-STAGE 登載論文数と月間アクセス数の推移数 論文数総アクセス数内 記事アクセス数内 PDF ダウンロード数 400,000000 7,000,000 350,000 6,500,000 6,000,000 300,000000 5,500,000 5,000,000 250,000 4,500,000 ア論 4,000,000 ク 文 200,000000 3,500,000 000 セ 数 3,000,000 ス 150,000 2,500,000 数 100,000000 2,000,000 1,500,000 50,000 1,000,000 500,000 0 0 H17 年 4 月 H17 年 6 月 H17 年 8 月 H17 年 10 月 H17 年 12 月 H18 年 2 月 H18 年 4 月 H18 年 6 月 H18 年 8 月 H18 年 10 月 H18 年 12 月 H19 年 2 月 H19 年 4 月 H19 年 6 月 H19 年 8 月 H19 年 10 月 H19 年 12 月 H20 年 2 月 H20 年 4 月 H20 年 6 月 H20 年 8 月 8 J-STAGE 登載記事への国別アクセス状況 マレーシア 1.5% その他 19.3% 不明 1.1% (2007 年 PDF ダウンロード数 ) 台湾 1.6% ドイツ 1.9% 日本 39.6% 韓国 2.7% インド 3.1% EU 4.5% アメリカ 10.3% 中国 14.4% 計 193 ヶ国 9
外部サイトからのアクセス数の推移 1,600,000 1,400,000 Google JDreamⅡ 1200000 1,200,000 CrossRef ChemPort 1,000,000 JOI direct link 800,000 PubMed 600,000000 400,000 200,000 0 H17 年 4 月 H17 HH 年 5 月 H17 年 6 月 H17 年 7 月 H17 HH 年 8 月 H17 年 9 月 17 年 10 月 17 年 11 月 17 年 12 月 H18 年 1 月 H18 HH 年 2 月 H18 年 3 月 H18 年 4 月 H18 年 5 月 H18 年 6 月 H18 年 7 月 H18 HH 年 8 月 H18 年 9 月 18 年 10 月 18 年 11 月 18 年 12 月 H19 年 1 月 H19 HH 年 2 月 H19 年 3 月 H19 年 4 月 H19 HH 年 5 月 H19 年 6 月 H19 年 7 月 H19 HH 年 8 月 H19 年 9 月 19 年 10 月 19 年 11 月 19 年 12 月 H20 年 1 月 H20 HH 年 2 月 H20 年 3 月 H20 年 4 月 H20 HH 年 5 月 H20 年 6 月 H20 年 7 月 H20 HH 年 8 月 H20 年 9 月 H HH H HH H HH 10 J-STAGE の特長 無料 日本語の扱い ( 投稿審査 / 公開検索システム ) 日本の学協会への対応の対応 アーカイブとの統合 JST リンクセンターを介した他システム連携 J-GLOBAL との連携 ( 予定 ) 11
電子アーカイブ事業 Journal@rchive 国内学協会の学術雑誌の国際発信力強化と日本の知的財産の保存を目的 紙媒体の雑誌を創刊号から電子アーカイブ化 対象誌 : 日本学術会議や関連機関の協力を得て組織した科学技術論文発信 流通促進事業推進委員会 ( 黒川清委員長 ) で選定 12 電子アーカイブ対象誌の創刊からの年数分布 平成 17 74 誌平成 18 65 誌 121-130130 年 121-130130 年 111-120 年 1-10 年 11-20 年 101-110 年 111-120 年 11-20 年 21-30 年 91-100 年 101-110 年 81-90 年 21-30 年 31-40 年 91-100 年 41-50 年 71-80 年 31-40 年 61-70 年 81-90 年 51-60 年 51-60 年 41-50 年 71-80 年 61-70 年 作成データ量概数延べ 作成データ量概数延べ 3,500 年 4,300 年 39 万論文 29 万論文 290 万ページ 340 万ページ 13
Journal@rchive 登載論文数と月間アクセス数の推移 論文数総アクセス数内 PDF ダウンロード数 400,000 2,500,000 350,000 300,000000 2,000,000 250,000 論文 200,000000 数 150,000 100,000 50,000 1,500,000 アクセ 1,000,000 ス数 500,000000 0 0 H18 年 3 月 H18 年 5 月 H18 年 7 月 H18 年 9 月 H1 18 年 11 月 H19 年 1 月 H19 年 3 月 H19 年 5 月 H19 年 7 月 H19 年 9 月 H1 19 年 11 月 H20 年 1 月 H20 年 3 月 H20 年 5 月 H20 年 7 月 H20 年 9 月 14 Journal@rchive 登載記事への国別アクセス状況 不明 (2007 年書誌ページアクセス数 ) その他 0.2% 日本 25.7% 21.2% オーストラリア 16% 1.6% アルゼンチン 23% 2.3% カナダ 29% 2.9% イギリス EU 30% 3.0% 5.2% インド 6.5% 中国 11.2% アメリカ 20.1% 計 182ヶ国 15
今後の予定サマリー 電子ジャーナル統合表示システム ( 仮 ) Japan Link Center( 仮 ) J-STAGE 次期システム (J3) 16 電子ジャーナル統合表示システム ( 仮 ) 現状 カレント分ジャーナル 過去分ジャーナル NII NII-ELS 検索 JST NII NII-ELS 連携 JST 他電子ジャーナルサイト等 検索 紀要 文科系ジャーナル等 検索結果 : 資料名 ジャーナル等 Vol.1 9 検索 Vol.10 12 収録サイトが異なる電子資料も統合的に一覧 / 資料検索可 巻号一覧レベルまで統一したインタフェースで提供 所在一覧 資料 A 資料 B 資料 C 資料 D : NII-ELS : 17
J-STAGE3 現状 : 現行システム ( いわゆるJ-STAGE2) は平成 15 から運用し 約 5 年経過 海外の電子ジャーナルサイトの多くが最近リニューアルしている中 機能面での一層の充実と 全面的なシステムの見直しが必要 次期システム開発スケジュール ( 予定 ) 平成 20 概念検討 開発方針決定 平成 21 基本設計学協会等ヒアリング アドバイザ委員会での検討 平成 22 詳細設計 プログラム作成 開発のポイント データをXMLベースに全面的移行 世界標準形式とすることで互換 流通性 付加価値性を高め 高度なデータ利用を可能にする より高い拡張性 機能追加や修正がより容易に行えるよう拡張性を一層向上し コスト削減を図る アーカイブとJ-STAGEの公開システムを統一 閲覧者により使いやすいシステムとし 機能拡張コストの削減を図る 現行システム 次期システムの公開イメージ 図表データの抽出 分析等 テキストの抽出 リンク テキストの抽出 分析等 論文の各ページを印刷イメージでのみ表示 引用文献から他サイトへのリンクは別画面から 論文のテキスト部分のみ抽出可能 論文全体が一覧でき 引用文献リンクもシームレスに 著者やキーワードから関連記事やサイトにリンク 論文中のテキストだけでなく図表等も抽出 利用可能 18 閲覧継続性 長期保存性の保証 19
閲覧継続性 長期保存性の保証 20 XML ベースシステムへの移行 - 全文 HTML 形式 ( 現状 3 ジャーナル ) - 部分抽出や他システム連携を容易に 21
閲覧継続性 長期保存性の保証 22 現状 編集作業において全文リンク確認が システムに登載した後でないと行えない extyles 等の他システムとの連携 23
閲覧継続性 長期保存性の保証 24 部品化 オブジェクトとリソースの分離 25
閲覧継続性 長期保存性の保証 26 ユーザヒアリング : デザイン エラーメッセージ見直し ( 特に投稿システム ) 27
閲覧継続性 長期保存性の保証 28 編集 閲覧 検索 リンク機能の統合 29
閲覧継続性 長期保存性の保証 30 閲覧継続性 長期保存性の保証 ミラーサイト /LOCKSS? NDL などの他機関との連携 31
改善要望 (2) 剽窃 二重投稿チェック 購読管理システム 大量ダウンロード対策 海外 DB 販売代理店との連携 複数言語対応 図書館等向けメタデータ等提供 I/F(SRW, OAI-PMH, Z39.50 等 ) 各種 RSS 配信 API 提供 Blogとの連携 などなど 32 URL と問い合わせ先 http://www.jstage.jst.go.jp/ go jp/ http://www.journalarchive.jst.go.jp/ Email: contact@jstage.jst.go.jp go jp ご静聴ありがとうございました 33