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目次 1 1. はじめに 2. フクシマエコテッククリーンセンターの概要 (1) 施設概要 (2) 遮水工 3. 埋立処分計画 (1) 埋立対象廃棄物 (2) 埋立処分期間 搬入方法 (3) 埋立方法 (4) 安全評価 4. 維持管理 モニタリング (1) 施設の点検 モニタリング (2) 環境省の

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降下物中の 放射性物質 セシウムとヨウ素の降下量 福島県の経時変化 単位 MBq/km2/月 福島県双葉郡 I-131 Cs Cs-137 3 8,000,000 環境モニタリング 6,000,000 4,000,000 2,000,000 0 震災の影響等により 測定時期が2011年7

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仮設焼却施設の運転状況(11月4日~12月26日)

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Commissariat à l’énergie atomique


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いて一市町村当たり2 箇所の計 18 箇所で それぞれ実施してきています これまでの調査の結果 環境放射線量 ( 空間線量率 ) は 調査開始時の平成 26 年度から平成 29 年度までの変化率の平均は 44.5% となっています 計算により求められる物理学的減衰による低減率 35.1% と比較する

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なお これらの情報と比較するために 福島第一原発より 20~30Km 圏近辺の南相馬市及び特に高い放射線量を示す飯舘村長泥地区 ( 北側ゲート ) の環境情報を取り上げました ここから一旦原発事故により放射性物質が拡散したとき その環境被害がどの程度の期間で旧状に復帰するものかを知る手掛かりとする

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実用発電用原子炉の設置 運転等に関する規則 ( 抜粋 ) ( 昭和 53 年 最終改正 : 平成 25 年 )( 通商産業省令 ) ( 工場又は事業所において行われる廃棄 ) 第九十条法第四十三条の三の二十二第一項の規定により 発電用原子炉設置者は 発電用原子炉施設を設置した工場又は事業所において行

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福島復興再生特別措置法の一部を改正する法律 について <1. 特定復興再生拠点区域の復興及び再生を推進するための計画制度の創設 > 従来 帰還困難区域は 将来にわたって居住を制限することを原則とした区域 として設定 平成 29 年 5 月復興庁 地元からの要望や与党からの提言を踏まえ 1 帰還困難区

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リスク工学グループ演習

Microsoft Word - (参考資料2)放射性物質汚染対処特措法(条文)

2. 床面の汚染除去の作業概要 2 作業手順手順 1 手順 2 スライドカバー コア抜き機 スライドカバーにより開口面積を縮小 スペーサー ガイドプレート X-6 ペネ小部屋にダスト対策の等を設置 内の床面をガイドプレートに沿って約 70 mm深さのコア穿孔を実施 を移動しコア穿孔を繰り返す 手順

Ⅱ 福島県央北部市町産 柿中のセシウム濃度は 2017 年産 柿のセシウム濃度を つけることができませんでしたが 品中の放射性物質の検 査結果について ( 第 997 報 ) 平成 28 年 9 5 の 緊急時モニタリング は福島県の検査結果 覧 に 2016 年産の県央北部市町産 柿の検査結果がで

新技術説明会 様式例

(3) イオン交換水を 5,000rpm で 5 分間遠心分離し 上澄み液 50μL をバッキングフィルム上で 滴下 乾燥し 上澄み液バックグラウンドターゲットを作製した (4) イオン交換水に 標準土壌 (GBW:Tibet Soil) を既知量加え 十分混合し 土壌混合溶液を作製した (5) 土

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最終処分場の維持管理の技術上の基準 との適合性を示した比較表 (1/4) 第一号 第二号 第三号 第四号 第五号 第六号 第七号 第八号 第九号 技術上の基準本事業 埋立地の外に一般廃棄物が飛散し 及び流出しないように必要な措置を講ずること 最終処分場の外に悪臭が発散しないように必要な措置を講ずるこ

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目 次 はじめに 1 Ⅰ 福島第一原子力発電所における固体廃棄物貯蔵庫について 1 固体廃棄物貯蔵庫第 9 棟増設の目的と計画 2 (1) 固体廃棄物貯蔵庫第 9 棟増設の目的 (2) 固体廃棄物貯蔵庫第 9 棟増設の計画 2 固体廃棄物貯蔵庫第 9 棟増設に関する安全性 4 (1) 周辺地域への放

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資料第10-1-1号 :文部科学省によるプルトニウム、ストロンチウムの核種分析の結果について

資料 1-4 廃棄物対策に関わる対応状況について 資料 福島第一原子力発電所固体廃棄物の保管管理計画 ~2018 年度改訂について~ 2018 年 8 月 23 日 東京電力ホールディングス株式会社

論文タイトル

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192 No m 1. 5 m 9 mm t kw 38 m

福島原発とつくばの放射線量計測

新旧対照表

生じた排水を放流する場合にあって 当該放流水の排水口において 当該放流水中の事故由来放射性物質の濃度を 環境大臣が定める方法により測定する費用 4 特定一般廃棄物処理施設及び特定産業廃棄物処理施設において 埋立地からの浸出液による最終処分場の周縁の地下水の水質への影響の有無を判断するため 当該地下水

CT1-3 除去土壌の再生利用に対する理解醸成等について

ることが重要である また, 仮置場 / 現場保管場を選定する際にも予め除去物の発生量を見積ったうえで, 所要の面積を確保できる地点を選択する必要がある 仮置場 / 現場保管場の選定の手順を図 に示す 自治体等からの提案 地形図 航空写真 土地利用図 地質図幅 気象情報 既存ボーリング調査

放射性廃棄物の発生 Q 放射性廃棄物 ってなに? 放射性廃棄物の発生場所 使用済燃料のリサイクルに伴って発生する廃棄物 放射性廃棄物 は 原子力発電や 使用済燃料のリサイクルなどに伴って発生する ( 放射線を出す ) 放射性物質を含む廃棄物 です 原子力発電所の運転に伴って発生する放射性廃棄物 ラン

飯舘村におけるホールボディカウンタ結果解析 ( 平成 年度施行分 ) 福島県立医科大学放射線健康管理学講座助手 宮崎真 Ver /03/04

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学んで、考えてみよう 除染・放射線のこと 使い方

福島第1原子力発電所事故に伴う 131 Iと 137 Csの大気放出量に関する試算(II)

目次 1 除染の原則および手順 1 2 除染前測定 ( 汚染図の作成 ) 2 3 有効な除染方法の検討 5 4 除染を行うときの服装や準備物 6 5 除染の手順 7 (1) 屋内の除染 7 (2) 窓および網戸の洗浄 7 (3) 屋根及び高所の洗浄 7 (4) 建物外壁の洗浄 7 (5) 草刈り 8

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エネルギ-と環境 - 原子力の役割とリサイクル -

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2. 調査対象 国道 114 号等を自動車で通行する運転手等の被ばく線量 国道 114 号等で 事故 車両の故障等のために車外に待機した運転手等の被ばく線量 3. 調査方法 (1) 調査対象区間 ( 図 1) 経路 1: 国道 114 号川俣町 / 浪江町境界付近 ~ 浪江 IC 付近 [27.2k

( 平成 25 年 12 月追補 ) ( 平成 25 年 12 月追補 )

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東京電力原発事故による 「みやぎの農畜産物」への 影響とその対策

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概 要 2015 年 4 月 液体及びダストを中心に敷地境界外に影響を与える可能性があるリスクを広く対象としたリスク総点検を実施し, リスク低減対策の取組みは, 環境変化等を反映し適宜見直しを行っている リスク低減対策未着手の項目 ( 下記 1) については, 月末時点で 10 項目であ

年度試料試料数発表等 2-26 水処理設備出入口水 建屋内瓦礫ホ ーリンク コア 瓦礫伐採木 立木落葉 土壌 27 水処理設備出入口水 廃棄物試料の分析状況 1 4 号機タービン建屋滞留水等 集中 RW 地下高汚染水 淡水化装置濃縮水 高温焼却炉建屋地下滞留水 処理後水 ( セシウム吸着装置 第二セ

(1) 補助事業の内容 2017 年 4 月に避難指示が大部分の地区で解除された福島県飯舘村だが 生活面での不安から依然として避難者は多い 定住判断を保留しつつも避難先から飯舘村へ通って農業を再開している ( 通勤農業を実施している ) 人がいる 通勤農業では 圃場近くに滞在していないため 急激な天

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報道関係者各位 平成 24 年 4 月 13 日 筑波大学 ナノ材料で Cs( セシウム ) イオンを結晶中に捕獲 研究成果のポイント : 放射性セシウム除染の切り札になりうる成果セシウムイオンを効率的にナノ空間 ナノの檻にぴったり収容して捕獲 除去 国立大学法人筑波大学 学長山田信博 ( 以下 筑

平成24年度農研機構シンポジウム資料|牛肉における放射性セシウムの飼料からの移行について

担当係:環境防災課環境係

Transcription:

2011.9.19 日本原子力学会 2011 年秋の大会 福島第一原子力発電所事故に関する特別シンポジウム NPO 法人放射線安全フォーラム等による 飯舘村 伊達市の除染活動について NPO 法人放射線安全フォーラム吉田善行

福島県 特定避難勧奨地点伊達市 計画的避難区域飯舘村 喜多方市 福島市 南相馬市 二本松市 会津若松市 郡山市 田村市 20km 須賀川市 30km 白河市 いわき市 警戒区域緊急時避難準備区域

飯舘村長泥 ( 空間線量率測定地点 33)

空間線量率の推移 ( 文部科学省 HP) 飯舘村長泥 (33 地点 ) 福島第一原発 33 km 北西 100 95 μsv/h 20 15 15.7 16.2 16.2 15.1 14.5 14.9 14.5 16.6 μsv/ 時 10 50 5 0 6/20 7/1 7/10 7/20 8/1 8/10 8/20 9/1 15μSv/h 0 3/17 3/27 4/6 4/16 4/26 5/6 5/16 5/26 6/5 6/15

飯舘村 ( 計画的避難区域 ) の放射能除染 [ 目標値 ] 飯舘村の放射能汚染の状況 飯舘村では20mSvを越える可能性があるとして計画的避難区域に指定し 住民に避難を求めている 飯舘村の土壌の汚染は 大部分の地域で国が定めた耕作制限の限度 5,000ベクレル /kg 以上 住民が村に復帰し 生活できる条件 年間の被ばく線量が 1~20mSv 範囲であること 耕作 牧畜等を行うためには土壌汚染は 5,000 ベクレル /kg 以下 住民が村に復帰し 生活するために成すべきこと 住居 田畑 山林等の放射能を除去し 放射能濃度を下げる ( 放射能汚染は Cs-137( 半減期 30 年 ) Cs-134( 半減期 2 年 ) によるもので 自然の減少はほとんどなし )

民家 農地の除染 飯舘村除染試験 飯舘村長泥地区での放射能除染試験 対象 : 民家 ( 農家 ) ビニールハウス 牧草地 水田 実施期間第 1 回平成 23 年 5 月 19~20 日第 2 回平成 23 年 5 月 26~27 日 実施主体 : NPO 放射線安全フォーラム ( 田中俊一副理事長が主宰 千代田テクノル アトックスも含む ) 日本原子力研究開発機構 作業者数 5 月 19 日 23 名 5 月 20 日 20 名 5 月 26 日 15 名 5 月 27 日 4 名

民家周囲の線源 屋敷杉 前庭 花壇 畑 物置 牛舎 ( 屋根 雨樋 ) 母屋 ( 屋根 雨樋 ) 草地 車庫 杉の枝 もみの木 ( 葉 ) 屋敷表 横側 杉の落葉 雨樋 空間線量率 :13~15μSv/hμ 表面線量率 :20~170μSv/h 屋敷裏側 地面

屋根 雨樋の除染 1 除染準備 ( ポリイオン水注入 ) 2 屋根の除染 ( 高圧水洗 ) 170 μsv/h 雨樋 ( 裏 ): 最後に高圧水洗除染前 40-50kcpm 除染後 10kcpm 以下 雨樋 ( 表 ) 線量率 (μsv/h) 除染前 除染後 落口 1 近傍 45 ~ 65 落口 2 近傍 50 ~ 170 14 ~ 15 全体 10 ~ 35

屋敷前庭の除染 コンクリート叩きとの境界が汚染レベルが高い ( 雨水が樋から落下するため ) ポリイオン溶液を散布 剥離作業 雨水ピット :65kcpm 土壌を剥離除去

屋敷裏の除染草地 ( スコップで漉取り ) 除去前 : 全面 15kcpm~30kcpm 除去後 : 全面 <6kcpm もみの木 : 伐採 上方向が高い 屋敷の裏側は 土壌 草地を剥離除去 線量率 3m (μsv/h) (μsv/h) 8.8 9.3 雨樋下の土壌 2m 6.5 8.3 6.0 7.8 除染前 10 k~41k 1m 58 5.8 80 8.0 剥離後 < 8.0k 3.8m 線量率 高さ方向の線量率変化

モミの木の葉のオートラジグラフィー解析結果 枝 :28Bq 12Bq 17Bq 19Bq 16Bq 上側の葉 枝の断面図 下側の葉 9Bq 11Bq 11Bq 7Bq 黒い点は 134,137 Cs が濃集しているところ で囲った部分を測定した結果 枝の部分の放射能が高いことから枝の部分の放射能が高いことから また一様に分布していることから植物の内部に取り込まれている可能性がある 大貫ら 日本原子力学会和文論文誌 ( 印刷中 )

除染による屋内の空間線量率の変化 6 4 2 母屋 5 3 1 雨樋ピット 9 前庭 8 7 コンクリート叩き 玄関 100cm( 床面 ) 高さでの線量率 (μsv/h) 除染前 (5/19) 除染後 (5/20) 除染後 5/26) 1 3.9 3.7(3.2) 3.1(2.8) 2 9.6 4.7(3.3) 3.9(3.2) 3 4.2 4.1(3.6) 3.2(3.0) 4 86 8.6 48(44) 4.8(4.4) 43(3 4.3(3.9) 5 4.2 4.2(3.0) 3.0(2.7) 6 6.5 4.6(3.3) 3.6(3.0) 7 48 4.8 47(37) 4.7(3.7) 33(28) 3.3(2.8) 8 5.2 4.7(4.5) 3.1(2.8) 9 7.1 6.6(5.3) 3.7(3.5)

ビニールハウスの除染 10mx4m にポリイオン溶液を散布 (5 月 20 日 ) 乾燥後剥離 (5 月 26 日 ) 草刈鎌で剥取り ポリイオン溶液の散布 (10mx4m) 天然ポリイオン, 合成ポリイオン ポリイオンで固化した土壌 剥取り前 剥取り後 (3~4cm 厚 ) 鉛コリメータ無し 15k ~23k cpm 1.6k~1.7kcpm 固化土壌のみ剥取り (0.5~1cm 厚 ) 鉛コリメータ付き 13.5k~17.5kcpm 3k~4.7kcpm 除去率 :89%~93%

ポリイオンコンプレックス (PIC) による土壌表層の剥離法とは? O CH 3 O-(CH 2 CH 2 ) n OCH 2 CH(CH)CH 2 N CH 3 H H OH H O H O n OH CH 3 陽イオン性セルロース Cl 水溶液 O H H OH O-CH 2 COO Na O O H H OH n 陰イオン性セルロース 散布 乾燥 固体化 剥離 長縄ら 日本原子力学会和文論文誌 vol. 10, No. 4 ( 印刷中 )

ビニールハウス用地での放射性セシウムの土壌表面からの深さ方向分布 (min -1 g -1 ) 比計計数率 1500 1000 500 合成 PIC 散布 乾燥 1-2cm 剥離後土壌 天然 PIC 散布 乾燥 3-4cm 剥離後土壌 地点 1 地点 2 地点 3 合成 PIC 散布 乾燥 4-5cm 剥離後土壌 0 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 深さ (cm)

ビニールハウスの除染 10mx4m にポリイオン溶液を散布 (5 月 20 日 ) 乾燥後剥離 (5 月 26 日 ) 草刈鎌で剥取り ポリイオン溶液の散布 (10mx4m) 天然ポリイオン, 合成ポリイオン ポリイオンで固化した土壌 剥取り前 剥取り後 (3~4cm 厚 ) 鉛コリメータ無し 15k ~23k cpm 1.6k~1.7kcpm 固化土壌のみ剥取り (0.5~1cm 厚 ) 鉛コリメータ付き 13.5k~17.5kcpm 3k~4.7kcpm 除去率 :89%~93%

学校の除染 伊達市除染試験 伊達市小学校 幼稚園での放射能除染試験 対象 : 校舎 プール 表 裏庭 通学路 ( 校庭 ) 第 1 回 ( 含準備 ) 平成 23 年 7 月 2 3 日 第 2 回平成 23 年 7 月 9 日 ~15 日 第 3 回平成 23 年 7 月 16 17 日 実施主体 : 伊達市 伊達市教育委員会 富成小学校 同 PTA NPO 法人放射線安全フォーラム 日本原子力研究開発機構 ATOX 地元業者他 作業者 7 月 2,3 日 ~50 名 / 日 7 月 9~15 日 ~30 名 / 日 7 月 16,17 日 ~30 名 / 日 地域住民 ボランティア等多数

学校の除染 (1) 校舎の除染 校庭の除染 埋設地表面 :0.25μSv/h 1m:0.5 μsv/h アスファルトの除染 表面 :2-3 μsv/h 0.7-1μSv/h 6-8μSv/h 土手 ( 法面 ) の除染 土手 :3-5μSv/h 1-1.5 μsv/h 校舎裏の除染 5 μsv/h 1μSv/h

学校の除染 (2) 父兄による刈払い ブラスト コンクリート等 ) ボランテイアによる剥取り 0.7 マイクロ Sv/h 真空吸引法 中央階段 ( 電気カンナ )

プールの除染 プール水 :650Bq/kgを50Bq/kg 以下まで浄化排水プール水は検出限界以下 (<7Bq/kg) プール周囲 脱衣所屋根 ( コンクリート ) 周囲の空間線量率 0.7-0.8 μsv/h 排水溝の除染 プール側溝 :6-8μSv/h 1μSv/h 以下

プール水の浄化方法 プール水 プール水は長期間溜まったままで 多量の青藻が生えている ゼオライト粉末 凝集剤中和剤 1 トンポリタンク (18 個 ) 攪拌 静置 上澄み液 (15~20 分間 ) 放流 フィルター ( 麻袋など ) 放流

プール水浄化の風景 バッグフィルター ( 住友 3M)

除染報道

管理型廃棄物処分場の必要性 ( 仮置き場 ) 1 m 富成小学校の除染で発生した廃棄物 高濃度 (>10μSv/h) の廃棄物は中心部へ 低濃度(<10μSv/h) の廃棄物は外側へ 周囲は土嚢で囲う 1 m 離れた地点での線量 1~2μSv/h

廃棄土壌管理処分場 ( 全体イメージ ) 保有水等集排水管 浸出液調整槽 ( 放射能監視 ) 地下水集排水管 遮水シート ベントナイト 放射能監視井戸 ベントナイト中でのセシウムの 300 年間の移動距離は 0.1mm 数 mm のベントナイト層を設ける事でセシウムの閉じ込めが可能 排水中の Cs-137 濃度を連続モニターで監視 排水中の Cs-137 濃度が基準を上回った時には ゼオライト吸着塔などを用いて排水を処理 覆土を 100cm すれば 放射線量は 0.0001μSv/h 以下

汚染への対処に関する特別措置法 (2011.8.30 制定 2012.1.1 施行 ) 2. 特定廃棄物の処理 (1) 環境大臣は 汚染廃棄物対策地域を指定 (2) 環境大臣は 同対策地域内廃棄物の処理計画を策定 (3) 国は 同計画に従って対策地域内廃棄物を収集 運搬 保管及び処理 3. 除染等の措置 (1) 環境大臣は 汚染が著しいと認められる特別地域を指定 (2) 環境大臣は 特別地域内の除染を総合的 計画的に講ずるため関係地方公共団体の意見を聴いた上で除染実施計画を策定 (3) 国は 同計画に従って 特別地域の除染措置を実施 (4) 環境大臣は 汚染状態が要件に適合しないと見込まれる汚染状況重点調査地域を指定 都道府県知事は 同地域の汚染状況を調査 (5) 重点調査地域の汚染状況調査結果により除染実施計画を策定 (6) 除染の実施 ( 実施者 基準 )

放射性汚染物質の除染 ( まとめ ) 汚染した地域に人が帰還できるようにするには環境から放射性セシウムの除去が不可欠 技術 知恵を総動員し マンパワーを結集して除染活動に当たることが必要 ボランティア募集中 : コープふくしま HP http://www.fukushima.coop

ご清聴有難うございました 飯舘村長泥地区 (2011.5.26)