2016 年 5 月 25 日 JETRO アセアン知財動向報告会 ( 於 :JETRO 本部 ) ASEAN 主要国における 司法動向調査 TMI 総合法律事務所シンガポールオフィス弁護士関川裕 TMI 総合法律事務所弁理士山口現

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審決取消判決の拘束力

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平成  年 月 日判決言渡し 同日判決原本領収 裁判所書記官

平成 27 年度特許庁産業財産権制度問題調査研究報告書 商標制度におけるコンセント制度についての 調査研究報告書 平成 28 年 2 月 株式会社サンビジネス

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淡路町知財研究会 (松宮ゼミ)

に表現したものということはできない イ原告キャッチフレーズ1は, 音楽を聞くように英語を聞き流すだけ/ 英語がどんどん好きになる というものであり,17 文字の第 1 文と12 文字の第 2 文からなるものであるが, いずれもありふれた言葉の組合せであり, それぞれの文章を単独で見ても,2 文の組合

特許庁委託事業 ASEAN 各国における産業財産権情報への アクセス性に関する調査 2013 年 4 月日本貿易振興機構バンコク事務所知的財産部 協力 TMI Associates (Singapore) LLP

資料 4 平成 26 年度特許庁実施庁目標 参考資料 2014 年 3 月 28 日

目次 第 1 章 はじめに... 4 第 2 章 調査内容等... 5 第 1 調査内容 判例の検討 考察 訴訟期間 判決内容 訴訟費用等の実態調査... 5 第 2 判例選定基準... 5 第 3 章 本選定判例の概要... 7 第 4 章 本選定判例の詳細...

登録商標 は著作権が侵害された旨の宣言 侵害製品販売に対する終局的差止め命令 並びに 損害賠償 但し 以下の点に注意が必要 : 裁判所において 損害裁定の指針が確 されておらず 裁判官が思い付きで判決を下すことが時折みられる 損害賠償 裁定の強制が困難であり 被告が失踪するか がないと申し てること

27 韓国レポート I. 知財権侵害の最新事件商標権侵害事件 : [ 基本情報 ] 事件番号 : 大法院 宣告 2013 ダ 判決 原審判決 : ソウル高法 宣告 2013 ナ 判決 [ 事件の概要 ] 勃起機能障害治療剤で

仮訳 / JICA 2012 [ 国章 ] インドネシア共和国最高裁判所 仮処分決定に関する インドネシア共和国最高裁判所規則 2012 年第 5 号 インドネシア共和国最高裁判所は a. 意匠に関する法律 2000 年第 31 号第 49 条から第 52 条 特許に関する法律 2001 年第 14

知的財産権の権利活用 ~警告から訴訟まで

限され 当事者が商標を使用する能力に直接の影響はありません 異議申し立て手続きと取消手続きで最もよく見られる問題とは 混同のおそれ と 単なる記述 です TTAB は登録の内容のみを評価するため その分析の局面には 想定に基づくものもあります 通常 TTAB では どのように標章が実際の製品において

第26回 知的財産権審判部☆インド特許法の基礎☆

平成 31 年 1 月 29 日判決言渡平成 30 年 ( ネ ) 第 号商標権侵害行為差止等請求控訴事件 ( 原審東京地方裁判所平成 29 年 ( ワ ) 第 号 ) 口頭弁論終結日平成 30 年 12 月 5 日 判 決 控訴人 ジー エス エフ ケー シ ー ピー株式会

Microsoft Word - 一弁知的所有権研究部会2017年7月13日「商標登録無効の抗弁」(三村)

市町村合併の推進状況について

( 事案の全体像は複数当事者による複数事件で ついての慰謝料 30 万円 あり非常に複雑であるため 仮差押えに関する部 3 本件損害賠償請求訴訟の弁護士報酬 分を抜粋した なお 仮差押えの被保全債権の額 70 万円 は 1 億円程度と思われるが 担保の額は不明であ を認容した る ) なお 仮差押え

た損害賠償金 2 0 万円及びこれに対する遅延損害金 6 3 万 9 円の合計 3 3 万 9 6 円 ( 以下 本件損害賠償金 J という ) を支払 った エなお, 明和地所は, 平成 2 0 年 5 月 1 6 日, 国立市に対し, 本件損害賠償 金と同額の 3 3 万 9 6 円の寄附 (

目次 第 1 章 はじめに... 3 第 2 章 調査内容等... 4 第 1 調査内容 判例の検討 考察 訴訟期間 判決内容 訴訟費用等の実態調査... 4 第 2 判例選定基準... 4 第 3 章 本選定判例の概要... 6 第 4 章 判例の要旨... 9 第

できない状況になっていること 約 6 分間のテレビ番組中で 2 分間を超える放映を し たこと等を理由に損害賠償請求が認容された X1 X2 および Y の双方が上告受理申立て 2 判旨 :Y1 敗訴部分破棄 請求棄却 X1,X2 敗訴部分上告却下ないし上告棄却最高裁は 北朝鮮の著作物について日本国

平成 23 年 10 月 20 日判決言渡同日原本領収裁判所書記官 平成 23 年 ( 行ケ ) 第 号審決取消請求事件 口頭弁論終結日平成 23 年 9 月 29 日 判 決 原 告 X 同訴訟代理人弁護士 佐 藤 興 治 郎 金 成 有 祐 被 告 Y 同訴訟代理人弁理士 須 田 篤

2006 年度 民事執行 保全法講義 第 4 回 関西大学法学部教授栗田隆

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ASEAN における商標登録の際 の言語について TMI 総合法律事務所 弁理士佐藤俊司

年 10 月 18 日から支払済みまで年 5 分の割合による金員を支払え 3 被控訴人 Y1 は, 控訴人に対し,100 万円及びこれに対する平成 24 年 1 0 月 18 日から支払済みまで年 5 分の割合による金員を支払え 4 被控訴人有限会社シーエムシー リサーチ ( 以下 被控訴人リサーチ

輸入差止件数及び点数の推移 輸入差止件数は 前年に比べ 61.4% 増加の 7,923 件であり 年ベースでは過去 7 番目となりました ( 年ベースの過去最高は平成 25 年の 10,468 件 ) 輸入差止点数は 前年に比べ 31.0% 減少の 165,804 点であり 年ベースでは過去 16

特許出願の審査過程で 審査官が出願人と連絡を取る必要があると考えた場合 審査官は出願人との非公式な通信を行うことができる 審査官が非公式な通信を行う時期は 見解書が発行される前または見解書に対する応答書が提出された後のいずれかである 審査官からの通信に対して出願人が応答する場合の応答期間は通常 1

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異議の決定 異議 東京都荒川区東日暮里 3 丁目 27 番 6 号商標権者株式会社エドウイン 東京都渋谷区広尾 商標異議申立人 EVISU JAPAN 株式会社 東京都港区西新橋 1 丁目 18 番 9 号西新橋ノアビル4 階朝比 増田特許事務所代理人弁理士朝比

東京地方裁判所委員会 ( 第 36 回 ) 議事概要 ( 東京地方裁判所委員会事務局 ) 第 1 日時平成 27 年 10 月 22 日 ( 木 )15:00~17:00 第 2 場所東京地方裁判所第 1 会議室第 3 出席者 ( 委員 ) 貝阿彌誠, 足立哲, 大沢陽一郎, 大野正隆, 岡田ヒロミ

Microsoft Word 資料1 プロダクト・バイ・プロセスクレームに関する審査基準の改訂についてv16

政令で定める障害の程度に該当するものであるときは, その者の請求に基づき, 公害健康被害認定審査会の意見を聴いて, その障害の程度に応じた支給をする旨を定めている (2) 公健法 13 条 1 項は, 補償給付を受けることができる者に対し, 同一の事由について, 損害の塡補がされた場合 ( 同法 1

イ特許専門業務特許戦略 法務 情報 調査 特許戦略に関し 次に掲げる事項について専門的な知識を有すること (1) 特許出願戦略 ( ポートフォリオ戦略等 ) (2) 研究開発戦略と特許戦略の関係 (3) 事業戦略と特許戦略の関係 (4) 標準化戦略 法務に関し 次に掲げる事項について専門的な知識を有

では理解できず 顕微鏡を使用しても目でみることが原理的に不可能な原子 分子又はそれらの配列 集合状態に関する概念 情報を使用しなければ理解することができないので 化学式やその化学物質固有の化学的特性を使用して 何とか当業者が理解できたつもりになれるように文章表現するしかありません しかし 発明者が世

目次 1. 訂正発明 ( クレーム 13) と控訴人製法 ( スライド 3) 2. ボールスプライン最高裁判決 (1998 年 スライド 4) 3. 大合議判決の三つの争点 ( スライド 5) 4. 均等の 5 要件の立証責任 ( スライド 6) 5. 特許発明の本質的部分 ( 第 1 要件 )(

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2012 3

技術的制限手段に関する現状 BSA ザ ソフトウェア アライアンス 2017 年 2 月 15 日

仕出国別 中国来の知財侵害物品の差止件数は 1,131 件であり 仕出国別の構成比では 前年に続き全体の約 8 割 (78.7%) を占めるに至っています 一方 2 位のフィリピン来が構成比 9.7% 3 位の香港来が同 4.8% を占めるにとどまっており 中国来への一極化の傾向にあると言えます な

目次 韓国商標法 悪意ある商標出願 の事例 第 7 条 (1)(vii) の適用に関する 3 つのファクター KIPO の特徴的な制度及び実務

4 年 7 月 31 日に登録出願され, 第 42 類 電子計算機のプログラムの設計 作成 又は保守 ( 以下 本件役務 という ) を含む商標登録原簿に記載の役務を指定役 務として, 平成 9 年 5 月 9 日に設定登録されたものである ( 甲 1,2) 2 特許庁における手続の経緯原告は, 平

平成 30 年 1 月から 6 月までの名古屋税関における知的財産侵害物品の差止状況 輸入差止件数は 936 件で 前年同期比 30.4% の減少となったものの 6 年連続で 900 件を超えました 輸入差止点数は 14,893 点で 前年同期比 46.2% の減少となりました 知的財産侵害物品の輸

平成 25 年 3 月 25 日判決言渡 平成 24 年 ( 行ケ ) 第 号審決取消請求事件 口頭弁論終結日平成 25 年 2 月 25 日 判 決 原 告 株式会社ノバレーゼ 訴訟代理人弁理士 橘 和 之 被 告 常磐興産株式会社 訴訟代理人弁護士 工 藤 舜 達 同 前 川 紀 光

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情報の開示を求める事案である 1 前提となる事実 ( 当事者間に争いのない事実並びに後掲の証拠及び弁論の全趣旨により容易に認められる事実 ) 当事者 ア原告は, 国内及び海外向けのモバイルゲームサービスの提供等を業とす る株式会社である ( 甲 1の2) イ被告は, 電気通信事業を営む株式会社である

調査報告書 ~ASEAN 各国における産業財産権権利化に係る費用及び期間 ~ 第 1 はじめに本報告書は 独立行政法人日本貿易振興機構バンコク事務所 ( 以下 貴機構 という ) の委託を受けて 弊事務所が行ったインドネシア マレーシア フィリピン シンガポール タイ及びベトナムにおける産業財産権の

訂正情報書籍 170 頁 173 頁中の 特許電子図書館 が, 刊行後の 2015 年 3 月 20 日にサービスを終了し, 特許情報プラットフォーム ( BTmTopPage) へと模様替えされた よって,

(21)【中国・司法改革】洗理恵氏コラム(2016年3月15日)

問 2 戦略的な知的財産管理を適切に行っていくためには, 組織体制と同様に知的財産関連予算の取扱も重要である その負担部署としては知的財産部門と事業部門に分けることができる この予算負担部署について述べた (1)~(3) について,( イ ) 内在する課題 ( 問題点 ) があるかないか,( ロ )

平成 30 年 10 月 26 日判決言渡同日原本領収裁判所書記官 平成 30 年 ( ワ ) 第 号発信者情報開示請求事件 口頭弁論終結日平成 30 年 9 月 28 日 判 決 5 原告 X 同訴訟代理人弁護士 上 岡 弘 明 被 告 G M O ペパボ株式会社 同訴訟代理人弁護士

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目次 1. 現行法令について 2. 意匠出願時の必要書類 3. 料金表 4. 料金減免制度について 5. 実体審査の有無 6. 出願公開制度の有無 7. 審査請求制度の有無 8. 出願から登録までの手続の流れ 9. 存続期間及びその起算日 10. 部分意匠制度の有無 11. 留意事項 12. 非登録

ことができる 1. 特許主務官庁に出頭して面接に応じる と規定している さらに 台湾専利法第 76 条は 特許主務官庁は 無効審判を審理する際 請求によりまたは職権で 期限を指定して次の各号の事項を行うよう特許権者に通知することができる 1. 特許主務官庁に出頭して面接に応じる と規定している なお

目次 1. 現行法令について 2. 商標出願時の必要書類 3. 料金表 4. 料金減免制度について 5. 実体審査の有無 6. 出願公開制度の有無 7. 審査請求制度の有無 8. 出願から登録までの手続の流れ 9. 存続期間及びその起算日 10. 出願時点での使用義務の有無 11. 保護対象 12.

アフリカ知的財産ニュースレター Vol.36 はじめに 本号では リビアの最近の政治情勢に注目してみる さらに マドリッド協定議定書 ( マド リッド プロトコル ) に基づく国際商標登録 (IR) に関係する 2 つの出来事についても論じる ことにする しかし 本号の大部分は パリ条約により認めら

報道発表 ( 速報 ) 平成 31 年 3 月 18 日沖縄地区税関 輸入差止点数が 5 年連続で 3,000 点越え著作権侵害物品の輸入差止点数が前年比 12.3 倍と増加 ( 平成 30 年の沖縄地区税関における知的財産侵害物品の差止状況 ) 沖縄地区税関は 平成 30 年の偽ブランド品などの知

目次 1. ライセンスの概要 2. 技術ライセンスの留意点 2.1 全体の留意点 2.2 特許ライセンス契約作成時の留意点 2.3 ノウハウライセンス契約作成時の留意点 3. 商標ライセンスの留意点 4. まとめ 2

(9) 商法 会社法 (10) 民事執行法 (11) 民事保全法 5 前各号に掲げる科目のほか次に掲げる科目のうち 受検者が選択するいずれか一の科目イ特許専門業務 A 戦略 A-1 知的財産戦略 B 管理 B-1 法務 C 創造 ( 調達 ) C-1 情報 調査 知的財産戦略に関し 次に掲げる事項に

目次 第 1 章 はじめに... 5 第 2 章 判例の要旨... 6 第 1 判例等の収集基準... 6 第 2 インドネシア 商標権関連判例 審決例... 7 (1) KOPITIAM 商標取消請求訴訟 (Abdul Alek Soelystio v. Phiko Leo Put

平成年月日判決言渡 同日原本領収 裁判所書記官

仕出国別 来の知財侵害物品の差止件数は 660 件であり 仕出国別の構成比では 前年に続き全体の 8 割 (79.6%) を占めるに至っている 一方 2 位の来が構成比 9.0% 3 位の来が同 4.9% を占めるにとどまっており 来への一極化の傾向にあると言える なお 前年同期 2 位であった来は

D01 研修会場 : 家の光会館 特 実 審判 審決取消訴訟 募集定員 :180 名 日本弁理士会継続研修対象コース 本コースは 審判 審決取消訴訟の制度全般およびその実務並びに最近の審判決例について 実務経験豊かな講師により講義をしますので 審判及び審決取消訴訟関係の実務を既に行っている方にも ま

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丙は 平成 12 年 7 月 27 日に死亡し 同人の相続が開始した ( 以下 この相続を 本件相続 という ) 本件相続に係る共同相続人は 原告ら及び丁の3 名である (3) 相続税の申告原告らは 法定の申告期限内に 武蔵府中税務署長に対し 相続税法 ( 平成 15 年法律第 8 号による改正前の

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はじめに 産業財産権制度問題調査研究事業は 専門家を交えた研究委員会 国内外公開情報調査 国内外ヒアリング調査 国内外アンケート調査等により 産業財産権法のみならず隣接法領域を含む広い視点から分析を行うことで 知的財産創造物の保護の現状把握及びその在り方等について検討を行い 産業財産権制度の法制面や

平成  年(行ツ)第  号

基本的な考え方の解説 (1) 立体的形状が 商品等の機能又は美感に資する目的のために採用されたものと認められる場合は 特段の事情のない限り 商品等の形状そのものの範囲を出ないものと判断する 解説 商品等の形状は 多くの場合 機能をより効果的に発揮させたり 美感をより優れたものとしたりするなどの目的で

2 控訴費用は, 控訴人らの負担とする 事実及び理由第 1 控訴の趣旨 1 原判決を取り消す 2 被控訴人株式会社バイオセレンタック, 同 Y1 及び同 Y2は, 控訴人コスメディ製薬株式会社に対し, 各自 2200 万円及びこれに対する平成 27 年 12 月 1 日から支払済みまで年 5 分の割

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応して 本件著作物 1 などといい, 併せて 本件各著作物 という ) の著作権者であると主張する原告が, 氏名不詳者 ( 後述する本件各動画の番号に対応して, 本件投稿者 1 などといい, 併せて 本件各投稿者 という ) が被告の提供するインターネット接続サービスを経由してインターネット上のウェ

民事訴訟法

1 本件は, 別紙 2 著作物目録記載の映画の著作物 ( 以下 本件著作物 という ) の著作権者であると主張する原告が, 氏名不詳者 ( 以下 本件投稿者 という ) が被告の提供するインターネット接続サービスを経由してインターネット上のウェブサイト FC2 動画 ( 以下 本件サイト という )

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第 1 控訴の趣旨 控訴人は, 原判決取消しとともに, 被控訴人らの請求をいずれも棄却する判決を 求めた 第 2 事案の概要 被控訴人らは日本舞踊の普及等の事業活動をしている 控訴人はその事業活動に 一般社団法人花柳流花柳会 の名称 ( 控訴人名称 ) を使用している 被控訴人ら は, 花柳流 及び

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間延長をしますので 拒絶査定謄本送達日から 4 月 が審判請求期間となります ( 審判便覧 の 2.(2) ア ) 職権による延長ですので 期間延長請求書等の提出は不要です 2. 補正について 明細書等の補正 ( 特許 ) Q2-1: 特許の拒絶査定不服審判請求時における明細書等の補正は

☆ソフトウェア特許判例紹介☆ -第31号-

経済産業省産業技術環境局産業技術政策課 パブリックコメント担当 御中

2010 3

F02 ワシントン D.C. 周辺エリア 米国特許制度および模擬裁判 IPR 等の研修 募集定員 :40 名 2018 年 11 月募集予定 本コースは 米国の知的財産制度及びその関連法を正しく理解し 米国の知的財産権の問題に対し迅速かつ的確に対応できる能力を有する人材を育成することを目的としたもの

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REPORT あいぎ特許事務所 名古屋市中村区名駅 第一はせ川ビル 6 階 TEL(052) FAX(052) 作成 : 平成 27 年 4 月 10 日作成者 : 弁理士北裕介弁理士松嶋俊紀 事件名 入金端末事件 事件種別 審決取消

同時期に 8 社に対し提起された大阪地方裁判所における判決 ( 大阪地裁平成 24 年 9 月 27 日判決 裁判所 HP) では, 間接侵害の成立に関し, 特許法 101 条 2 号の別の要件である その物の生産に用いる物 にあたるかが問題とされ, 1 特許法 2 条 3 項 1 号及び101 条

オランダ王国における知的財産訴訟制度 ( 特許訴訟制度 ) の調査結果 ( 報告 ) 法務省大臣官房司法法制部 部付砂古 剛 1 調査の目的及びインタビュー先 (1) 調査の目的知的財産戦略本部で策定された知的財産推進計画 2013 ないし 2016 においては, 紛争処理機能の在り方の検討のため,

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本【専門家記事】HK18ver.3(確定)(確認後確定)

2. 検索連動型広告 ( より ) 2

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2016 年 5 月 25 日 JETRO アセアン知財動向報告会 ( 於 :JETRO 本部 ) ASEAN 主要国における 司法動向調査 TMI 総合法律事務所シンガポールオフィス弁護士関川裕 TMI 総合法律事務所弁理士山口現

1. 調査内容 2

1. 調査内容 (1) 調査目的 アセアン諸国における模倣品被害 ( タイ露店 ) ( フィリピン海賊版 DVD) ( フィリピン模倣品摘発 ) ( 出典 ) http://www.iprcustoms.com/ index.php?lay=show&ac=article&id=539375139 &Ntype=2 ( 出典 ) http://www.iprreview.com/ articles/2013/07/02/201-market-piracytop-items-2008-2012.html ( 出典 ) http://www.ipophil.gov.ph/ images/ipenforcement/gallery/bocraid- 04Nov2011/pages/DSC04178. html 3

1. 調査内容 模倣品による被害の実態 海外において模倣被害を受けた国 地域 ( 出典 ) 日本国特許庁 2015 年度模倣品被害調査報告書 4

1. 調査内容 対策 1 民事訴訟 メリット : 賠償金が高額 使用差止 商品破棄 謝罪広告等の権利行使 デメリット : 時間 費用がかかる 証拠収集 立証が困難 2 刑事告発 メリット : 時間 費用がかからない 証拠収集等は警察が行う デメリット : 補償 賠償が限定的 3 行政手続 メリット : 時間 費用がかからない デメリット : 補償 賠償が限定的 4 知財庁 自社の知的財産と抵触する出願や権利に対抗する手段 5

1. 調査内容 (2) 調査事項 1 商標権 意匠権侵害 取消請求を原因とし 類否判断が主な争点となった判例又は審判例の収集及び要約 分析 2 知財訴訟及び審判手続の統計資料の収集 (3) 対象国 インドネシア マレーシア フィリピン シンガポール タイ 6

7

(1) インドネシア 8

1 BMW 商標取消訴訟 指定区分が異なることを理由に取消請求が棄却された事例 BMW( 原告 ) v. インドネシア個人 ( 被告 ) 本件商標 対象商標 9

裁判に至る経緯 原告は 第 12 14 類等 ( 乗物 アクセサリー等 ) を指定区分として本件商標を登録 その後 被告は 第 25 類 ( 被服等 ) を指定区分として対象商標を登録 原告は 本件商標と対象商標は類似しており 悪意による出願であるとして 対象商標の取消訴訟を提訴 判決要旨 第一審では原告勝訴 被告が最高裁へ上告 最高裁は 商標法 6 条 2 項の適用に関する政令が未制定であることを理由に 商標が類似していたとしても 指定区分や指定商品 役務が異なる場合には取り消しは認められないとして 原告の請求を棄却 10

2 笑笑商標取消訴訟 笑笑商標の著名性を否定し 取消請求を棄却した事例 モンテローザ ( 原告 ) v. インドネシア個人 ( 被告 ) 本件商標 対象商標 11

裁判に至る経緯 原告は 本件商標を日本 中国 韓国等で出願 但し インドネシアでは未出願 被告は 原告に先立ち 対象商標をインドネシアで登録 原告は 本件商標をインドネシアで出願すると共に 本件商標は著名商標であり 本件商標と対象商標は類似しているとして 対象商標の取消訴訟を提訴 判決要旨 第一審は 本件商標のインドネシアにおける著名性を否定し かつ 法定の商標取消訴訟提訴期限である 5 年を徒過しているとして 原告の請求を棄却 原告が最高裁へ上告 最高裁は 原審判決を支持し 原告の上告を棄却 12

(2) マレーシア 13

1 SJAM エンブレム商標侵害訴訟 商標権侵害及びパッシングオフの要件を示した事例 SJA Malaysia( 原告 )v. マレーシア法人 ( 被告 ) 本件商標 14

裁判に至る経緯 原告は 本件商標を登録 原告は 被告が本件商標に類似した対象標章を不正使用していることを発見したため 商標権侵害及びパッシングオフを理由として 対象標章の使用差止及び損害賠償を求めて提訴 判決要旨 商標権侵害及びパッシングオフの要件について具体的に示したうえで ( 次頁参照 ) 本件商標と対象標章の類似性を肯定し 商標権侵害及びパッシングオフの両方を認め 被告に対して 対象標章の使用差止 損害賠償等を命じた 15

商標権侵害の要件 1 2 3 4 5 被告が原告の商標に類似した標章を使用したこと 当該標章が原告から権利又はライセンスを付与されていない者によって使用されたこと 被告が業務の過程で当該標章を使用したこと 被告が原告の商標の指定商品に関連して当該標章を使用したこと 被告が当該標章を原告の商標の使用と見なされる可能性が高い態様で使用したこと パッシングオフの要件 1 2 3 原告が提供している商品又は役務に関して公衆に対してのれん又は評判を取得していること 被告によって提供される商品 役務が原告によって提供されるかのように公衆に混同を生じさせ又は公衆を欺くために標章を使用したこと 被告の行為によって原告が損害を被るか又は損害を被るおそれがあること 16

2 ペットボトル意匠侵害訴訟 当該物品が果たすべき機能 のみによって決定付けられる形状は 意匠 には該当しないとして 侵害請求を認めなかった事例 Tropicana Products( 原告 ) v. Fraser & Neave( 被告 ) 本件意匠 対象商品 17

裁判に至る経緯 原告は本件意匠を登録 原告は 被告が前記形状の対象商品を使用していることを発見したため 対象商品が本件意匠を侵害しているとして 対象商品の使用差止 没収 損害賠償を求めて 訴訟を提訴 判決要旨 第一審は 本件意匠と対象商品が類似しているとして 原告の請求を認容 被告が控訴裁判所へ控訴 控訴裁判所は 本件意匠は専門的な構造に関するものであることから 専門家の視点から 当該物品が果たすべき機能 のみによって決定付けられる形状であるとし 意匠 には該当しないとして 原告の請求を棄却 18

3 自動車バンパー等部分意匠無効確認訴訟 ある商品にとって不可欠な部品に関する形状は 意匠 には該当しないと判断した事例 自動車製造業者 ( 原告 ) v. 自動車製造業者 ( 被告 ) 本件意匠 19

裁判に至る経緯 被告は 本件意匠を登録 原告は 本件意匠は意匠法における 意匠 に該当しないとして 本件意匠の無効確認訴訟を提訴 判決要旨 本件意匠の対象となっているボンネット バンパー グリル等の自動車部品は 自動車の不可欠な部品であり 自動車全体の形状外観に影響を与えることから 意匠法における 意匠 に該当しないとして 本件意匠の登録が無効であると判示 20

(3) フィリピン 21

1 ハム製品商標侵害訴訟 商標権侵害の要件及び類否判断の手法を示した事例 San Miguel Pure Foods Company( 原告 ) v. Foodshphere( 被告 ) 本件商標 対象標章 22

裁判に至る経緯 原告は 本件商標を登録 被告は 原告による本件商標登録前から対象標章を使用 原告は 被告による対象標章の使用が商標権侵害に該当するとして 対象標章の使用差止及び損害賠償を求めて知的財産庁に提訴 判決要旨 知的財産庁は 本件商標と対象標章の類似性を否定し 商標権侵害には該当しないとして 原告の請求を棄却したため 原告が控訴裁判所へ控訴 控訴裁判所は 商標権侵害の要件及び類否判断の手法について具体的に示したうえで ( 次頁参照 ) 本件商標と対象標章の類似性を否定し 原告の控訴を棄却 23

商標権侵害の要件 1 2 3 4 5 被侵害商標が知的財産庁に登録されていること 被侵害商標が侵害者によって複製 偽造 模倣等されていること 侵害商標が被侵害商標の指定商品 役務に関する販売 宣伝 パッケージ等に使用されていること 侵害商標の使用によって その商品の出所や製造者について 消費者に誤認 混同を生じさせるおそれがあること 侵害商標の使用が被侵害商標権利者の同意なく行われていること 類否判断の手法ー以下の 2 手法を併用して判断 1 2 Dominancy Test 主要な部分に着目し 一般消費者に混同を生じさせるか否かを検討 Holistic/Totality Test 全体を俯瞰し 一般消費者に混同を生じさせるか否かを検討 24

2 オートバイ意匠権侵害審判 意匠の類否判断は 一般消費者の視点で 意匠全体を比較すべきとした事例 自動車製造業者 ( 原告 ) v. フィリピン法人 ( 被告 ) 本件意匠 対象意匠 25

裁判に至る経緯 原告は 本件意匠を登録 本件意匠登録後 被告が対象意匠を登録 原告は 対象意匠は本件意匠に類似しているため 意匠権侵害に該当するとして 損害賠償及び対象意匠の取り消しを求めて知的財産庁に提訴 判決要旨 知的財産庁は 個々の線や形 様式等の個別の特徴を重視せず 全体として 専門家ではなく通常の消費者の視点から判断すべきであると判示 その上で 本件意匠と対象意匠は マフラー ライト ブレーキディスクの位置が異なっているとして 類似性を否定し 原告の請求を棄却 26

3 サンダル意匠取消請求審判 登録商標と類似していることを理由に意匠の取り消しを認めた事例 Sao Paulo Alparagatas( 原告 ) v. 個人 ( 被告 ) 本件商標 対象意匠 27

裁判に至る経緯 原告は 本件商標を登録 本件商標登録後 被告は 対象意匠を登録 原告は 対象意匠は本件商標に類似しているため 新規性が認められないとして 対象意匠の取消請求を知的財産庁に提訴 判決要旨 知的財産庁は 商標であっても 意匠の先行技術 (prior art) に該当し得るとした上で 本件商標と対象意匠の類似性を肯定し 対象意匠の取り消しを認めた 28

(4) シンガポール 29

1 レストラン商標侵害訴訟 商標権侵害及びパッシングオフの要件を示した事例 Han s (F&B)( 原告 ) v. シンガポール法人 ( 被告 ) 本件商標 対象標章 30

裁判に至る経緯 原告は 著名カフェチェーンを運営し 本件商標を登録 被告は 対象標章を使用して 高級和食レストランを運営 原告は 対象標章が本件商標を侵害しているとして 商標権侵害及びパッシングオフを理由に 対象標章の使用差止及び損害賠償を求めて提訴 判決要旨 商標権侵害及びパッシングオフの要件について具体的に示したうえで ( 次頁参照 ) 本件商標と対象標章は類似しているものの 消費者に対して混同を生じさせることはないとして 商標権侵害及びパッシングオフの両方を認めず 原告の請求を棄却 31

商標権侵害の要件 1 2 3 侵害標章と被侵害商標が類似していること 侵害標章と被侵害商標の指定商品又は役務が同一又は類似していること 公衆に混同を生じさせるおそれがあること パッシングオフの要件 1 2 3 本件商標が指定役務との関係で評判又はのれんを有していること 被告による混同を生じさせるような不正表示があったこと 原告に損害が生じていること 32

2 サブウェイ商標侵害訴訟 商標権侵害及びパッシングオフの要件を示した事例サブウェイ ( 原告 ) v. シンガポール法人 ( 被告 ) 本件商標対象標章 33

裁判に至る経緯 原告は サブウェイを世界中で運営しており 本件商標をシンガポールでも登録 被告は 対象標章を使用して ローカルコーヒーショップを運営 原告は 対象標章が本件商標を侵害しているとして 商標権侵害及びパッシングオフを理由に 対象標章の使用差止及び損害賠償を求めて提訴 判決要旨 Han s 案件と同様の要件を示したうえで 本件商標と対象標章は類似しているものの 消費者に対して混同を生じさせることはないとして 商標権侵害及びパッシングオフの両方を認めず 原告の請求を棄却 34

(5) タイ 35

1 コンピューター CPU 商標侵害訴訟 指定役務が異なる場合でも関連性が認められる場合には商標権侵害が認められるとした刑事事件 検察 ( 原告 ) v. タイ個人 ( 被告 ) 本件商標 対象標章 36

裁判に至る経緯 本件商標を使用してコンピューター CPU 等を製造 販売している法人が 被告人による対象標章の使用が本件商標侵害に該当するとして 告訴 判決要旨 第一審は 本件商標と対象標章の指定商品の類似性を肯定し 本件商標権侵害に該当するとして有罪判決を下したため 被告人が最高裁に上告 最高裁は 被告人は対象標章をベンチレーターに使用しており 本件商標の指定商品にベンチレーターは含まれていないものの ベンチレーターはコンピューター CPU に必要不可欠な構成物であることから本件商標の指定商品と関連が認められるとし 原審の判決を支持し 被告人の上告を棄却 37

2 コップ意匠異議申立訴訟 意匠の類否判断では全体として比較すると明示した事例タイ法人 ( 原告 ) v. タイ知的財産局 ( 被告 ) 本件意匠 対象意匠 38

裁判に至る経緯 原告は本件意匠をタイ知財局に出願 対象意匠を出願済のタイ法人がタイ知財局に異議申立を行ったところ タイ知財局が異議申立てを認めたため 原告が裁判所に不服申立て 判決要旨 第一審は タイ知財局の判断を支持し 原告の請求を棄却したため 原告が最高裁に上告 最高裁は 意匠の類否判断では 全体として見た時の主要な形状と特徴的な構成を考慮する必要があるとした上で 本件では縁と底の形状及び模様が異なるものの これらの相違は端にサイズと輪郭線が異なるものであり 必要不可欠な構成要素及び特別な外観に通常の消費者が両者を識別できるほどの相違点があるとは言えないとして 上告を棄却 39

3. 調査結果 ( 統計資料 ) 40

3. 調査結果 ( 統計資料 ) (1) インドネシア 1 最高裁判所 - - - - - - - 41

3. 調査結果 ( 統計資料 ) 2 中央ジャカルタ商務裁判所 100 80 60 40 20 0 2012 2013 2014 2015 特許 2 1 6 3 商標 64 92 75 76 著作権 8 4 3 5 42

3. 調査結果 ( 統計資料 ) (2) マレーシア 1 クアラルンプール高等裁判所 120 100 80 60 40 20 0 2012 2013 2014 提起件数 73 84 115 判決件数 88 61 105 43

3. 調査結果 ( 統計資料 ) 2 控訴裁判所 40 30 20 10 0 2012 2013 2014 控訴件数 39 16 26 判決件数 19 12 7 44

3. 調査結果 ( 統計資料 ) (3) フィリピン 1 知的財産庁 600 550 500 450 400 350 300 250 200 150 100 50 0 異議 取消等 ( 申立件数 ) 異議 取消等 ( 審決件数 ) 侵害関連 ( 申立件数 ) 侵害関連 ( 審決件数 ) 2010 2011 2012 2013 2014 333 581 585 492 558 137 222 476 491 530 17 31 23 33 37 5 21 10 19 9 45

3. 調査結果 ( 統計資料 ) (4) シンガポール 1 裁判所 5 4 3 2 1 0 2011 2012 2013 2014 商標 2 2 1 1 特許 0 0 0 0 意匠 0 0 0 0 46

3. 調査結果 ( 統計資料 ) 2 知的財産庁 300 250 200 150 100 50 0 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 異議申立 ( 商標 ) 275 201 309 253 217 169 185 222 197 207 無効 取消請求等 ( 商標 ) 19 13 17 37 40 39 32 47 46 65 無効請求等 ( 特許 ) 1 2 0 1 11 1 2 3 0 1 無効請求等 ( 意匠 ) 0 0 1 1 0 4 1 0 0 0 47

3. 調査結果 ( 統計資料 ) (5) タイ 1 民事訴訟 160 140 120 100 80 60 40 20 0 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 商標侵害 42 45 43 42 23 12 19 15 17 商標審決取消 123 153 156 110 34 23 27 38 27 商標無効 42 58 61 38 11 13 9 4 6 特許侵害 16 16 0 20 8 3 4 3 7 小特許侵害 5 7 8 12 3 6 5 4 2 特許無効 2 0 0 1 4 5 2 1 5 小特許無効 3 10 8 18 3 2 3 3 3 特許審決取消 3 3 5 1 7 2 0 10 5 48

3. 調査結果 ( 統計資料 ) 2 刑事訴訟 4500 4000 3500 3000 2500 2000 1500 1000 500 0 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 商標侵害 模倣 97 2963 3429 1832 134 265 8 3 623 模倣品の販売等 3259 601 467 2448 3242 3207 4086 4134 3504 特許関連 12 7 9 10 6 17 13 11 9 49

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