資料 9 農林水産省における食文化発信の取組 平成 2 8 年 1 2 月

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渚泊推進対策 平成 29 年 3 月に閣議決定された 観光立国推進基本計画 において 農山漁村滞在型旅行をビジネスとして実施できる体制を持った地域を平成 32 年度までに 500 地域創出することにより 農泊 の推進による農山漁村の所得向上を実現する と位置づけられたところ 農泊 を持続的なビジネス

資料 5 総務省提出資料 平成 30 年 12 月 21 日 総務省情報流通行政局

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スライド 1

NEWS 2020 速報 の一部を改正する法律案 REPORT 総会の様子 2025 GDP 3 02 vol

Ⅳ 第 2 次計画の目標 : 第 2 次計画で新たに設定した項目 府民主体 府民と行政と団体 行政と団体 1 内 容 新 規 栄養バランス等に配慮した食生活を送っている府民の割合 2 朝食欠食率 第 1 次計画策定時 35 現状値 第 2 次計画目標 第 2 次基本計画目標 24% 15% 60%

食文化・市場開拓課 とっさの資料集

6光産業振興に向けた現状と課題 ( 東京の魅力の発信と多様な旅行者誘致の展開 ) 東京の旅行地としての魅力を効果の高い手法で海外に発信し その浸透を図ることが重要となっている そのため 国や地域ごとに旅行者の特性に応じた東京の魅力のPRと多様な形での旅行者誘致活動 ( プロモーション ) を進めるこ

映像コンテンツを活用した日本食 食文化の魅力発信 平成 30 年 2 月 食料産業局

日本食 食文化の普及の事例 ( 海外の日本食レストランの活用 ) 香港でのレストランフェア (2013 年 8 月 12 日 ~17 日 ) 内容 : 同時期に開催中の見本市 Food Expo に出展している商品を香港市内のレストランで FBI 戦略メニューとして展開特に Made From メニ


事例 食生活改善推進員による食文化継承の取組 一般財団法人日本食生活協会 1ふるさと料理教室の開催 ( 静岡県協議会 ) 幼児と保護者 小 中学生を対象に だしの取り方 だしの色々な違いについて体験 だしをしっかり取る事で 減塩 につながり それが健康的な食生活につながる事を多くの人々に伝える みず

ラグビーワールドカップ2019及び 東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた 掛川市の取組基本方針

別紙 町田市観光まちづくり リーディングプロジェクト ( 案 ) 町田市

(2) 望ましい食習慣や知識の習得 ( 関連目標 ) 子どもたちが 食習慣や知識を習得することは 生涯にわたって健全な食生活を実践していくために重要です そこで 学校では家庭科や学校行事等における調理実習等の体験を通して 児童生徒が食に関する正しい知識や技能を習得できるようにするとともに 家庭での実

様式 Ⅰ 平成 28 年度オリンピック パラリンピック教育推進校 事業実施報告書 学校名 井手町立井手小学校 多賀小学校 泉ヶ丘中学校 全校児童 生徒数 井手小 ;222 名多賀小 ; 99 名泉ヶ丘中 ;154 名 Ⅰ スポーツへの誘い自己肯定感の醸成 Ⅱ 障害者や高齢者への理解共生社会の形成 Ⅲ

(資料3-7)農林水産省 提出資料 2

し環境の整備や 大会 合宿等の誘致 グッズや特産品の物販 体験型観光など スポーツを生かしたにぎわいの創出を進めることにより 交流人口の増加を図るとともに 将来的な市への移住 定住の促進を目指す 事業 スポーツを生かした交流によるにぎわい創設事業 KPI 観光交流客数 地域ブランド調査魅力度全国ラン

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オリンピック パラリンピック東京大会におけるホストシティ タウン構想に係る自治体における国際交流の取組についてのアンケート 1. 調査概要配布先 : 都道府県 市区町村時期 : 平成 26 年 9 月 30 日 ~10 月 30 日 ( 年内にとりまとめ ) 調査趣旨 : 2020 年オリンピック

2017 年訪日外客数 ( 総数 ) 出典 : 日本政府観光局 (JNTO) 総数 2,295, ,035, ,205, ,578, ,294, ,346, ,681, ,477

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JNTO

Ⅰ 観光振興計画制定の背景 1 観光による地域振興 観光立国推進基本法 に基づき策定された 観光立国推進基本計画 の中で 観光立国の実現は地域経済の活性化 雇用機会の増大 国民の健康の増進 潤いのある豊かな生活環境の創造 国際相互理解の増進等の意義を有するものである と位置づけられています また 東

May, 2019 FNB 東京大会選手村におけるメニューの策定及び産地表示について ~ 選手村ダイニングにおける食の発信 ~ 東京 2020 大会組織委員会

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はじめに スノーリゾート地域の活性化は 国内外の旅行者がともに減少する冬期の観光振興を進める上で極めて重要であり 観光庁では平成 27 年から スノーリゾート地域の活性化に向けた検討会 を開催し スノーリゾート地域を取り巻く状況の調査 分析等を通じて 本年 4 月に今後の取組の方向性等について最終報

Ⅱ. 日本遺産 事業の方向性日本遺産事業の設計に先立ち 既に文化財を活用した地域振興を行っている地方自治体の先行事例 10 件について実態調査を行った その際得られた課題を踏まえ 文化財を活用 発信して地域の活性化につなげていくために 以下のような方向性が有効と考えられる (1) 地域に点在する文化

平成 29 年度広島県立庄原特別支援学校食に関する年間指導計画小学部重複障害学級 遊びの指導 生活単元学習 給食の食材や献立について知る 正しい手洗いを身に付ける 協力して配膳ができる 給食の食材や献立について知る バランスよく, 何でも食べる 必要な水分を上手に摂取する 食後の片付けができる しっ

となっている イタリアとロシアでの意向が特に強いが 欧米エリアでは全体的に強い傾向にある 国や地域によって 興味 関心は異なる 例えば ご当地 ラーメン に関心が高いのはフィリピン 世界遺産 はイタリア 城 城址 はロシア 和牛 は香港など 日本の地方への関心は アジアだけではなく欧米エリアにも拡大

(2) 学校給食用物資の取扱予定数量 分類 平成 29 年度 平成 28 年度 増減 基本物資 ( 主食 ) 取扱数量 パン 17,476,000 食 17,861,000 食 385,000 食 米飯 82,894,000 食 82,695,000 食 199,000 食 めん類 9,900,00

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(2) 熟練技能者等の派遣による若年技能者等に対する実技指導ものづくりマイスター対象職種以外の職種で企業等から実技指導の要請を受けた場合 熟練技能者等を派遣し実施します (3) 学校単位の製作実演のイベント熟練技能者等を小中学校 訓練施設等へ派遣し 製作実演 ものづくり体験等を行う ものづくり体験教

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宮城の将来ビジョン 富県宮城の実現 ~ 県内総生産 10 兆円への挑戦 ~ 富県宮城の実現 ~ 県内総生産 10 兆円への挑戦 ~ 認知度集計表 ( 回答者属性別 ) 内容について知っている 言葉は聞いたことがある 効知らない ( はじめて聞く言葉である ) 県全体 度数 ,172

2 おもてなしの推進 本県を訪れた旅行者がやすらぎと感動を覚え 再び訪れたくなる魅力ある地域づくりを進めるため 地域への誇りと愛着に基づくおもてなしを県民総参加により推進します 1 満足度 ( アンケート調査で非常に満足と答えた観光客の割合 ) 45% 以上 2 リピーター率 67% 以上 おもてな

農山性化1 農山漁村の 6 次産業化の考え方 雇用と所得を確保し 若者や子供も集落に定住できる社会を構築するため 農林漁業生産と加工 販売の一体化や 地域資源を活用した新たな産業の創出を促進するなど 農山漁村の 6 次産業化を推進 現 状 農山漁村に由来する様々な地域資源 マーケットの拡大を図りつつ

社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

戦略3 魅力を高める観光資源の開発

第 1 部 施策編 4

平成18年度

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東京都知事と 東商会頭・副会頭との 懇談会

第2次帯広市食育推進計画(名古屋市パクリ)

1 食品の安全に関する知識の普及 啓発 情報提供 (1) 食品の安全に関して不安に感じること 問 1 あなたが 食品の安全に関して不安に感じることは何ですか この中からいくつでもあげてください ( 複数回答 ) ( 上位 4 項目 ) 食中毒 41.7% 輸入食品 40.3% 食品添加物 37.9%

国民 1 人当たり GDP (OECD 加盟国 ) ( 付表 2)OECD 加盟国の国民 1 人当たりGDP(2002~2009 年 ) 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 1 ルクセンブルク 58,709 ルクセンブルク 59,951 ルクセンブルク 64,016 ルクセンブル

(3) 認証の要件 ガイドラインに定める必須の認証要件 (1) 日本文化の魅力を発信する事業 活動であること (2) 成熟社会にふさわしい次世代に誇れるレガシー創出のため 以下のいずれかの要素を付加した事業 活動であること ア障害者にとってのバリアを取り除く取組イ外国人にとっての言語の壁を取り除く取

5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要地域の核となる観光資源のブラッシュアップ等の取組と, その観光資源の魅力を伝える戦略的なプロモーション, 観光客のニーズに応える受入態勢の整備を連動させることにより, 観光客の誘致と周遊促進が一層図るとともに, 観光客の興味を刺激する 広島県の魅力

平成 30 年度広島県立庄原特別支援学校食に関する年間指導計画小学部重複障害学級 食べ物と健康との関わりについて知ろう 給食について知ろう 学習 遊びの指 導 生活単元 給食の食材や献立について知る 正しい手洗いを身に付ける 協力して配膳ができる 食後の片付けができる しっかりかむ習慣を身に付け,

平成 27 年度 観光庁関係 第 1 次補正予算 平成 27 年 12 月 観光庁

5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 棋士のまち加古川 をより幅広く発信するため 市内外の多くの人が 将棋文化にふれる機会や将棋を通じた交流を図ることができる拠点施設を整備するとともに 日本将棋連盟の公式棋戦 加古川青流戦 の開催や将棋を活かした本市独自のソフト事業を展開する 5-2

電通、「ジャパンブランド調査2014」を実施

平成 28 年度 第 1 回境港市学校給食センター運営委員会 1 日時 : 平成 28 年 10 月 27 日 ( 木曜日 )10:00~ 2 場所 : 境港市学校給食センター研修室 3 内容 (1) 報告事項 1 平成 28 年度学校給食の実績について 2 学校給食センターの取組について 3 アイ

数値目標 KPI 山口ゆめ花博の山口きらら博記念公園県外からの入場者数の年間利用者数 年月 申請時 - 57 万人 平成 28 年 12 月 初年度 - 57 万人 平成 30 年 3 月 2 年目 6 万人 87 万人 平成 31 年 3 月 3 年目 - 67 万人 平成 32 年 3 月 対象

第 3 次 山形県総合発展計画 短期アクションプラン ( 平成 25 年度 ~28 年度 ) 平成 2 5 年 3 月 山形県

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目的 川越市は 埼玉県の南西部に位置し 新河岸川の舟運や川越街道を通じた江戸との交流により発展してきました 蔵造りの町並みや時の鐘などの歴史的な観光資源に恵まれ 都心からのアクセスも良いことから 毎年多くの観光客が本市を訪れています このような中 本市では 平成 20(2008) 年に 川越市観光振

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則な食事 肥満や生活習慣病の増加 過度の痩身志向などの問題に加え 新たな 食 の安全上の問題や 食 の海外への依存の問題が生じており 食 に関する情報が社会に氾濫する中で 人々は 食生活の改善の面からも 食 の安全の確保の面からも 自ら 食 のあり方を学ぶことが求められている また 豊かな緑と水に恵

昇龍道フ ロシ ェクト 資料 3 昇龍道プロジェクトの 平成 31 年度活動方針 ( 案 ) 2019 年 3 月 8 日第 10 回昇龍道プロジェクト推進協議会

電通、「ジャパンブランド調査2015」を実施

日本貿易振興機構提出資料 2

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電通、「ジャパンブランド調査2016」を実施

刈谷市食育推進計画


第 4 章 地域における食育の推進 1 栄養バランスに優れた 日本型食生活 の実践 ごはんを中心に 魚 肉 牛乳 乳製品 野菜 海藻 豆類 果物 茶など多様な副食などを組み合わせて食べる 日本型食生活 は 健康的で栄養バランスにも優れている 農林水産省では 日本型食生活 の実践等を促進するため 消費

2 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収集を適切に行っている 十分 おおむね十分 やや十分 不十分 分からない 不明 計 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収

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1. 世界における日 経済 人口 (216 年 ) GDP(216 年 ) 貿易 ( 輸出 + 輸入 )(216 年 ) +=8.6% +=28.4% +=36.8% 1.7% 6.9% 6.6% 4.% 68.6% 中国 18.5% 米国 4.3% 32.1% 中国 14.9% 米国 24.7%

< 基本方針 > 一般社団法人移住 交流推進機構 ( 以下 JOIN という ) は 地方に新しい生活や人生の可能性を求めて移住 交流を希望する方々への情報発信や そのニーズに応じた地域サービスを提供するシステムを普及することにより 都市から地方への移住 交流を推進し 人口減少社会における地方の振興

資料 3-1 インバウンドに向けた 取組みのご紹介 株式会社ぐるなびグローバルグループ水野裕敬

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姫路市及びたつの市における連携中枢都市圏形成に係る連携協約 姫路市 ( 以下 甲 という ) 及びたつの市 ( 以下 乙 という ) は 連携中枢都市圏構想推進要綱 ( 平成 26 年 8 月 25 日付け総行市第 200 号総務省自治行政局長通知 ) に基づく連携中枢都市圏である播磨圏域 ( 以下

2. 食料自給率の推移 食料自給率の推移 我が国の食料自給率 ( 総合食料自給率 ) は 長期的に低下傾向で推移してきましたが 近年は横ばい傾向で推移しています (%) (H5 ) 43 7

現状 課題 海外の消費者ニーズを踏まえ 更なる高付加価値化を実現すべく 日本産酒類のブランド力と品質を向上させます 国内外で高い評価を受けた 高付加価値な酒類が輸出される傾向にある 今までの傾向を踏まえ 日本産酒類の高付加価値化を進めるとともに 海外において製造されている酒類との差別化を図ることが課

平成 31 年度 (4 年目 ) 平成 32 年度 (5 年目 ) KPI 増加分の 累計 100,000 人 112,000 人 52,200 人 4,500 千人 4,700 千人 1,250 千人 1,928 億円 1,997 億円 601 億円 5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体

Fw: 東北活動紹介 Fw: 東北 の活動は Facebook ページで発信しています Facebook 内で Fw 東北 フォワード東北 を検索

平成27年度高等学校等における国際交流等の状況について

省CO2型都市づくりのための自転車利用促進策にかかる調査報告書

< 目次 > 概要 1 1. 香港 2. 台湾 3. 韓国 4. 中国 5. シンガポール 6. マレーシア 7. ブルネイ 8. インドネシア 9. タイ 10. ベトナム ミャンマー 12. フィリピン 13. インド 14. 中

資料2 これまでの学校における食育の取組について

主な論点 資料 4 1. ワーク ライフ バランスの推進 生産性向上等の観点から 働き方とともに休み方を見直すことの必要性 重要性 (1) 有給休暇取得状況と長時間労働の国際比較 (2) 休暇取得と生産性との関係 (3) 仕事と仕事以外の生活の充実 2. 秋の連休の大型化等を実現する上での課題 (1

07 SDGsとCSV演習

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平成 29 年度 消費者の意識に関する調査 結果報告書 食品ロス削減の周知及び実践状況に関する調査 平成 30 年 3 月 消費者庁消費者政策課

二さらに現代社会においては 音楽堂等は 人々の共感と参加を得ることにより 新しい広場 として 地域コミュニティの創造と再生を通じて 地域の発展を支える機能も期待されている また 音楽堂等は 国際化が進む中では 国際文化交流の円滑化を図り 国際社会の発展に寄与する 世界への窓 にもなることが望まれる

資料 1-4 放送コンテンツの海外展開 平成 2 6 年 8 月総務省情報流通行政局

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西川知事香港 シンガポール訪問現地リポート (11 月 15 日分訪問先 : シンガポール ) 平成 28 年 11 月 16 日農林水産部食料産業振興課産業労働部国際経済課観光営業部広域誘客課 1. SATS Cool Port( 保冷貨物取扱専用施設 ) 視察 (10:00~11:00) (1)

スライド 1

インド 12 3 エビ イカ オーストラリア 13 3 マグロ エビ フィリピン 14 1 マグロ カツオ エビ アイスランド 15 1 その他の魚 ハリバット 魚卵 スペイン 16 1 マグロ タコ マルタ 17 1 モロッコ 18 1 タコ イカ モーリタニア 19 1 タコ ニュージーランド

< 委託業務説明書 > 1 平成 20 年度事業実施において明らかとなった課題当初企画 予定していたとおり市民に使用しやすく 親しみが持て かつ利用価値が高い食育推進に資するポータルサイトの構築に努めてきた 食育情報の発信については 簡単に行うことができるようブログを活用した情報発信の仕組みの構築を

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資料 9 農林水産省における食文化発信の取組 平成 2 8 年 1 2 月

我が国の農林水産業に吹く追い風 日本及び日本食への注目の高まり 国内外への日本食文化発信等の絶好の機会 海外における好きな外国料理ランキング 日本料理が第 1 位 ( 第 2 位はイタリア料理 第 3 位は中国料理 ) 2014 年 3 月 日本食品に対する海外消費者アンケート調査 (JETRO)( 海外 6 都市 ) 海外における日本食レストラン数 約 8 万 9 千店 ( 平成 27 年 7 月時点 ) 前回調査 ( 平成 25 年 1 月時点から約 1.6 倍 ( 農林水産省調べ )) [2015] ミラノ万博開催テーマ 地球に食料を 生命にエネルギーを [2020] オリンピック パラリンピック東京大会 [2013] 和食 ユネスコ無形文化遺産登録決定 今後の国内での取組日本食文化を未来に向けて守り伝えていく 国民的な機運に繋げることが重要 大会の成功に貢献するため 食文化での おもてなし 和食で日本の文化を味わってもらう 訪日外国人の受入体制の整備を進める 1

東京オリパラに向けての日本食文化の発信について 日本食 食文化の浸透と 日本の農林水産物 食品輸出の増加は 車の両輪の関係 農林水産物 食品の輸出額 1 兆円を達成させるためには 日本食 食文化発信の施策と農林水産物 食品の輸出増加の施策の連携を十分に強化し 取組を行うことが重要 東京オリパラ開催までは 日本は世界から注目される機会が多いことから 良質な日本産農林水産物 食品の認知度を増大させ 基盤整備を進める絶好のチャンス これまでの数値的成果 海外日本食レストランの店舗数 : 5.5 万店 (2013 年 ) 8.9 万店 (2015 年 ) 1.6 倍 農林水産品 食品の輸出額 : 4,497 億円 (2012 年 ) 7,451 億円 (2015 年 ) 1.6 倍 2015 年 2016 年 2018 年 2019 年 2020 年 BIE ミラノ万博 @ イタリア ラグビー W 杯 @ ロンドン IOC リオ五輪 @ リオ G7 サミット @ 三重 FIFA W 杯 @ ロシア ジャポニスム @ フランス IOC プレ五輪 @ 東京 ラグビー W 杯 @ 日本 IOC 東京五輪 @ 東京 2016 年 TICAD VI 日伊国交 150 周年 日ベルギー同 150 周年他 2017 年日デンマーク同 150 周年 日チリ同 120 周年他 2018 年日スウェーデン同 150 周年 日エクアドル同 100 周年 日コロンビア同 110 周年 日スペイン同 150 周年他 2019 年日オーストリア同 150 周年 日フィンランド同 100 周年 日ポーランド同 100 州年他 2020 年日墨同 410 周年 日南ア同 110 周年他など 外交関係の記念年を活用 2

海外における日本食 食文化の普及の取組について 総理 農林水産大臣等によるトップセールス 国際会議出席や出張等の機会に合わせ 日本産食材を活用したメニューのレセプションを実施 例 ) 2016 年 8 月 TICAD Ⅵ に合わせ 日本食文化発信のイベントを実施 海外日本食材使用レストランとの連携 海外で日本産食材を積極的に使用するレストラン等と連携し 日本食文化 食材の魅力を発信 例 ) 2015 年 10~11 月 フランス全土 (25 店舗 ) のトップシェフが在籍するレストランに和牛 醤油の 2 品を提供し 日本産食材の PR を実施 グローバルイベントとの連携 1 国際的な大規模イベントに合わせ 日本食 食文化の魅力を発信する日本食文化週間イベントを実施 海外料理学校との連携 将来の料理人を育成する海外の料理学校において日本食講座を開設 例 ) 27 年 10 月 ロンドンで開催されたラグビー W 杯のジャパンパビリオンで 日本酒と日本食のペアリングや 日本茶 和菓子等の試食を実施 例 ) 2016 年 5~6 月 米国 オーストラリア ベトナムで 日本食の作り方 日本産品の活用の仕方が学べる料理講座を開設 グローバルイベントとの連携 2 国際的な大規模イベントに合わせ 日本食 食文化の魅力発信イベントを実施 例 ) 2016 年 8 月 リオデジャネイロオリンピック パラリンピックでの Tokyo 2020 JAPAN HOUSE で 出汁をテーマとしたブースを出展したほか日本食シンポジウム レセプションを実施 メディア等 影響力の高いメディア等を活用して 海外で 日本食 食文化の魅力の発信を実施 例 ) 影響力の高いメディアである BBC を活用し 欧州全土で和牛 水産物 日本酒 日本茶の CM を作成し放映 3

訪日外国人旅行者に日本食 食文化を伝える取組 増大するインバウンドを 日本食 食文化の 本場 である農山漁村に呼び込み 訪日外国人の更なる増加と農林水産物 食品の輸出増大につなげるといった好循環を構築していくことが重要 このため農山漁村ならではの 食 と 農 の魅力の結び付けなどによるコンテンツの磨き上げやマーケティング 情報発信等の取組を推進 こうした戦略的な取組を一体的に行う体制を整備し インバウンド需要も含めた裾野の広い観光需要を農村地域に取り込むことにより 所得と雇用の増大を図る 知ってもらう 来てもらう 1 日本食 食文化の魅力発信 訪日外国人旅行者を誘客する取組を 食と農の景勝地 として認定 地域の食やそれを支える農林水産業 美しい景観等の観光資源の魅力を効果的かつ一体的に海外に発信 食べてもらう 泊まってもらう 2 日本食 食文化の 本場 である農山漁村での食のおもてなしと農泊の推進 日本ならではの伝統的な生活体験や農山漁村の人々との交流を楽しむ 農泊 を推進し 訪日外国人旅行者を含めた農山漁村への旅行者の大幅拡大を図るため 地域の受入体制の整備 農林漁業体験の充実などを実施 取組の方向 世界的な日本食への関心がインバウンドにつながるよう 食と一体となった農山漁村の魅力を世界へわかりやすく発信 郷土料理 地域の農 地域の食 地域特有の歴史的なストーリー 観光資源 地域の景観 棚田 食のおもてなし ( 食べる ) 農泊 ( 泊まる ) 買ってもらう 3 訪日外国人への農林水産物の販売促進 魅力ある観光地域づくりに向けた取組 食と農 を生かした観光戦略の策定 食と農 の結び付け等による魅力あるコンテンツの掘り起こし 磨き上げ等 田んぼアート 古民家 受入地域のマネジメント ( 観光資源 サービスの品質管理 ) マーケティング ( 食と農 による地域のブランド化と市場創造 ) 4 訪日外国人の更なる増加と輸出等の新たな需要の創出 ( 好循環の更なる拡大 ) 直売施設における販売促進 農家民宿 農家レストラン 体験農園等の環境整備等 魅力と特色ある受入れプログラムの策定と戦略的なプロモーション等 検疫の円滑化 体制強化インバウンドと農林水産物 食品の輸出の一体的推進 2019 年の農林水産物 食品の輸出額 1 兆円目標の達成を目指す これらの取組を一体的に行う農山漁村における体制整備 4

和食文化の保護 継承に向けた取組 平成 25 年 12 月にユネスコ無形文化遺産に登録された和食文化を次世代に継承していくため 子どもたちや子育て世代に対して 和食文化への関心と理解を育むための事業等を推進 また 食育による食文化の保護 継承を推進しており 民間団体や都道府県等が行う活動の支援等に取り組み 次世代を担う子ども達への 和食 継承活動の推進 和食給食推進事業 幼少期は食の大切さを学ぶ重要な時期であり 和食文化を伝える場として 給食の果たす役割は重要 平成 25 年から児童 生徒に和食文化を普及する事業を開始 全国 63 名の和食料理人が参加する 和食給食応援団 の協力を得て 和食給食の推進に取り組んでいる 子育て 若者世代への和食文化普及推進 子育て 若者世代への和食文化普及推進事業 妊婦や子育て中の母親 父親を対象として 和食料理人等による和食離乳食講座や年中行事をテーマとした講座を実施 行政栄養士等を対象として 和食料理人等による和食文化の講義 調理実演を実施 ( 平成 28 年度 : 全国延べ 18 箇所で実施 ) ( 参考 ) 活動実績平成 27 年度訪問校 15 校調理実演会等 23 回 第 1 回全国子ども和食王選手権 低学年はお絵かき 高学年は郷土料理の発表や豆運び競争で和食王を目指す選手権を 11 月 20 日に開催 選手権の様子は 平成 29 年 1 月に NHK E テレで放送予定 食育による地域の食文化の保護 継承活動の推進 新たな食環境に対応した食育活動モデル推進事業 子育て中の親子を対象とした調理体験や スーパーの店頭における小学生向けの和食教室等 民間団体が実施するモデル的な食育活動を支援 ( 平成 28 年度 :7 団体が実施 ) 地域食文化魅力再発見食育推進事業 都道府県 市町村が実施する農林漁業体験機会の提供や 郷土料理教室等食文化の継承のための活動を支援 和食王部門 優勝 お絵かき部門 全国金賞ぐしけんりお秋田大学教育文化学部 重箱料理 具志堅陸桜 ( 平成 28 年度 :17 協議会で実施 ) 付属小学校 5