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開発許可申請の手引き 平成 31 年 4 月改訂 熊本市都市建設局

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鹿嶋市都市計画法の規定による市街化調整区域における

3 市長は 第 1 項の規定により指定した土地の区域を変更し 又は廃止しようとするときは あらかじめ久喜市都市計画審議会 ( 以下 審議会 という ) の意見を聴くものとする 4 第 1 項及び第 2 項の規定は 第 1 項の規定により指定した土地の区域の変更又は廃止について準用する ( 環境の保全

8 号様式 ) を市長に提出しなければならない 2 前項の協議書には 法第 30 条第 2 項及び第 1 条に規定する図書のうち市長が必要と認めるものを添付しなければならない ( 開発行為の変更の許可等 ) 第 4 条法第 35 条の2 第 1 項の規定による変更の許可を受けようとする者は 開発行為

予定建築物等以外の建築等の制限 法 42 条 立地基準編第 5 章 (P127~P131) 法第 42 条で規定されている 予定建築物等以外の建築等の制限 については 次のとおりとする 1 趣旨開発許可処分は 将来その開発区域に建築又は建設される建築物又は特定工作物がそれぞれの許可基準に適合する場合

名前 第 1 日目 建築基準法 2 用途規制 1. 建築物の敷地が工業地域と工業専用地域にわたる場合において 当該敷地の過半が工業地域内であると きは 共同住宅を建築することができる 2. 第一種低層住居専用地域内においては 高等学校を建築することができるが 高等専門学校を建築する ことはできない

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筑豊広域都市計画用途地域の変更 ( 鞍手町決定 ) 都市計画用途地域を次のように変更する 種類 第一種低層住居専用地域 第二種低層住居専用地域 第一種中高層住居専用地域第二種中高層住居専用地域 面積 約 45ha 約 29ha 建築物の容積率 8/10 以下 8/10 以下 建築物の建蔽率 5/10

和泉市の宅地開発における制度

第 5 地区拠点地区計画の区域には 次に掲げる区域及び地域は含まないものとする (1) 農業振興地域の整備に関する法律 ( 昭和 44 年法律第 58 号 以下 農振法 という ) 第 8 条第 2 項第 1 号に規定する農用地区域 (2) 農地法 ( 昭和 27 年法律第 229 号 ) による農

○新宿区ワンルームマンション等の建築及び管理に関する条例

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( 対象区域 ) 第 5 地区計画の対象区域は 工業団地 ( 国母工業団地 南部工業団地 機械金属工業団地 ファッション工業団地 ( アリア ディ フィレンツェ ) をいう 以下同じ ) の区域内及び隣接地又は近接地 ( おおむね工業団地から500メートル以内 ) とする ( 区域の設定 ) 第 6

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(2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており かつ 区域外の相当規模の道路と接続していること (3) 区域内の排水路その他の排水施設が その区域内の下水を有効に排出するとともに その排出によって区域及びそ

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目次 Ⅰ 運用基準の策定にあたって P1 1 策定の目的 P1 2 運用基準の位置づけ P1 Ⅱ Ⅲ 土地利用のあり方 P1 地区計画の活用 P2 1 地区計画とは P2 2 地区計画の活用類型 P2 (a) 地域資源型 P3 (b) マスタープラン適合型 P3 (c) 街区環境整序型 P3 (d)

及びその周辺の地域における自然的条件 建築物の建築その他の土地利用の状況等を勘案し 集落の一体性を確保するために特に必要と認められるときは この限りでない (2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており か

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( 趣旨 ) 第 1 条この条例は, 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 50 条及び第 52 条第 5 項の規定により, 周辺環境との調和のとれた斜面地建築物の敷地の利用を図り, もってその周辺における良好な居住環境の確保に資するため, 斜面地建築物の階数に


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エ建替え後の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影面積の合計は 現に存する建築物又は現に建築の工事中の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影面積の合計を超えないこと オ建替え後の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影部分の形状は 現に存する建築物又は現に建築の工事

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ブロック塀撤去補要綱

などについては連たんの戸数に含めることはできません また 建築物の敷地相互の間隔とは 相互の敷地端からの直線距離です (2) 本市では 昭和 46 年 3 月 15 日から市内を市街化区域と市街化調整区域に区分する 線引き を行っています ( 法第 3 3 条第 4 項の条例で定める建築物の敷地面積

( 法第 33 条第 4 項の条例で定める建築物の敷地面積の最低限度 ) 第 3 条法 34 条第 8 号の3に規定する開発行為を行う場合における建築物の敷地面積の最低限度は, 法第 33 条第 4 項の規定に基づき,250 平方メートルとする ただし, 市長が良好な住居等の環境の形成又は保持のため

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第 Ⅱ ゾーンの地区計画にはこんな特徴があります 建築基準法のみによる一般的な建替えの場合 斜線制限により または 1.5 容積率の制限により 利用できない容積率 道路広い道路狭い道路 街並み誘導型地区計画による建替えのルール 容積率の最高限度が緩和されます 定住性の高い住宅等を設ける


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地区計画とは 地区計画とは 土地や建築物の所有者など地区の皆さんが合意を図りながら道路や公園などの配置 建築物の用途 容積率 高さ 色やデザイン等のルールをきめ細かく定め そのルールに基づいて建築行為等を行うことにより より良いまちづくりをすすめる手法のひとつです 地区の特性に応じて必要な項目を選択

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(4) 開発等の許可等 ( 都市計画法第 29 条 ) 開発行為をする者は 下記の表 1に示す各区域内において一定の規模に該当した場合 あらかじめ市長の許可を受けなければなりません 必要書類については 別添の開発申請に必要な書類を参照にしてください 表 1 開発許可が必要な規模 区域 規模 備考 外

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3-3 新旧対照表(条例の審査基準).rtf

‘031209

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1 目的 建築基準法第 68 条の 5 の 5 第 1 項及び第 2 項に基づく認定に関する基準 ( 月島地区 ) 平成 26 年 6 月 9 日 26 中都建第 115 号 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 68 条の 5 の 5 第 1 項 及び第 2

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目次 ( )

東京都市計画高度地区変更(練馬区決定) 【原案(案)】

5-1から3許可・不許可

第1章 開発許可制度の概要

区域の整備 開発及び保全に関する方針 地区施設の整備の方針 建築物等の整備の方針 (1) 道路の整備方針区域内外との円滑な交通ネットワークの形成と歩行者等の安全で快適な歩行環境の向上を図るため 街区幹線道路及び区画道路を整備する 生活利便施設や良質な街並みを形成する住宅等の立地を誘導し 地域拠点にふ

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3. 市街化調整区域における地区計画の基本的な考え方 3. 市街化調整区域における地区計画の基本的な考え方 4. 地区計画の策定に当たっての留意点 4. 地区計画の策定に当たっての留意点 このガイドラインに示す事項以外に 開発許可の要件を満たすことが 2. このガイドラインに示す事

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に基づく保安林指定計画地 (8) 自然環境保全法 ( 昭和 47 年法律第 85 号 ) 第 14 条第 1 項に規定する原生自然環境保全地域及び同法第 22 条第 12 項に規定する自然環境保全地域が指定されている土地の区域 (9) 自然公園法 ( 昭和 32 年法律第 161 号 ) 第 13

届出の手引き

8--2 建築許可申請 法の規定 ( 省令第 34 条 ) 法第 43 条第 項の建築許可を受けようとする者は 法に定めた事項を記載した 建築物の新築 改築若しくは用途の変更又は第一種特定工作物の新設許可申請書 に必要な書類 図面を添付し 市長に提出してください ( 法第 43 条 省令第 34 条

指定標準 適用区域 建ぺい率 容積率 建築物の高さの最高限度 m 用途地域の変更に あたり導入を検討 すべき事項 ( 注 2) 1. 環境良好な一般的な低層住宅地として将来ともその環境を保護すべき区域 2. 農地等が多く 道路等の都市基盤が未整備な区域及び良好な樹林地等の保全を図る区域 3. 地区計

資料 2 立川市景観計画の一部改定 ( 案 ) ( 現計画 ) P25 表 一般地域 景観形成地区の届出の対象となる行為の規模 P26 (4) 大規模建築物等にかかる事前協議の部分 ( 改定案 ) P25 表 一般地域 景観形成地区の届出の対象となる行為の規模 P26 (4)

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計画書

藤沢市地区計画運用基準 施行平成 30 年 4 月 1 日 る 本運用基準は, 地区計画の届出に際しての審査の画一化及び円滑化を図るため, 必要な事項を定め 項目第 1 建築物等の用途の制限に関する事項第 2 建築物の容積率の最高限度に関する事項第 3 建築物の建蔽率の最高限度に関する事項第 4 建

第1号様式(第9条第1項関係)

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都市計画法第 29 条における 開発許可制度等 東京都八王子市

はじめに 都市再生緊急整備地域及び特定都市再生緊急整備地域は 都市再生特別措置法 ( 平成 14 年 4 月 5 日公布 平成 14 年 6 月 1 日施行 以下 法 という ) に基づき 国が政令で指定するものです 1 都市再生緊急整備地域 趣旨 都市機能の高度化及び都市の居住環境の向上を図るため

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(1) 市民市内に住所を有する者 市内に土地又は建物を所有する者及び市内で事業を営む者をいう (2) 開発事業第 26 条第 1 項に規定する事業をいう (3) 事業区域開発事業を行う土地の区域をいう (4) 事業者開発事業を行おうとする者及び開発事業を行う者をいう (5) 工事施工者事業者から開発

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東京都市計画用途地域の変更 ( 東京都決定 ) 都市計画用途地域を次のように変更する ( 中野区分 ) 種類面積容積率建ぺい率 第一種低層住居専用地域 第 二 種 低層住居 専用地域 /10 15/10 4/10 5/10 外壁の後退距離の限度 建築物の敷

建築基準法第 43 条第 2 項第 2 号の規定による許可の同意の取扱い基準 平成 18 年 6 月 1 日東広島市建築審査会 建築基準法 ( 以下 法 という ) 第 43 条第 2 項第 2 号の規定により許可を行う場合, 次 に定める基準のいずれかに該当する建築物の敷地については, 建築審査会

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区域の整備 開発及び保全の方針地区整備計画 久世荒内 寺田塚本地区地区計画 名称久世荒内 寺田塚本地区地区計画 位置城陽市久世荒内 寺田塚本及び平川広田 面積約 22.1ha 建 築 物 等 に 関 す る 事 項 地区計画の目標 土地利用の方針 地区施設の整備方針 建築物等の整備方針 地区の区分

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 三郷市市街化調整区域の整備及び保全の方針(案)

表1-表4-2

大津市 道路位置指定基準

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山手地区の概要 面積 約50ha 用途地域 工業地域 建ぺい率 60 容積率 200 高さの限度 第一種高度地区 最高限20m 2


本日の説明内容 1 板橋駅西口周辺地区のまちづくり 2 板橋駅西口地区都市計画素案について 1 市街地再開発事業 2 地区計画 3 高度利用地区 4 高度地区 3 今後のスケジュール 1

Transcription:

門真市まちづくり基本条例制定の趣旨門真市では 門真市自治基本条例を制定し 公民協働によるまちづくりを進めています また 本市では 高度経済成長期に都市化が急速に進み 狭い道路や小規模な住宅などが無秩序に開発された経緯があり 現在それらの多くが更新時期にさしかかっていることから まちづくりに関するより実効性のあるルールづくりが急務となっていました これらの背景を踏まえ 市 市民及び事業者の協働による計画的なまちづくりを行うため 都市計画や開発事業等に関するルールを定めた条例として 門真市まちづくり基本条例を制定しました 門真市まちづくり基本条例の目的と構成門真市まちづくり基本条例は 市 市民及び事業者によるよりいっそうの協働を推進し ゆとりある良好な都市環境の形成を図り 安全 安心で定住性のある魅力的なまちづくりの実現を目指すために 主に下記の内容を定めたものです 条例の主な構成 市 市民 事業者の役割 市民が都市計画やまちづくりに参加する仕組み まちづくりの基本とする計画 開発事業等の調整の仕組みと基準 まちづくりにおける事業者の責務門真市で開発事業等を行う事業者は 門真市が実施する施策に協力しなければなりません また 実施する開発事業などのまちづくりが地域に与える影響に配慮し 良好なまちづくりの実現に努めなければなりません まちづくりの基本とする計画 門真市でのまちづくりにあたっては 以下の計画を遵守しなければなりません 門真市総合計画 門真市都市計画マスタープラン 将来のまちづくりの展望及び方向性を明らかにする基本構想 これに基づく基本計画等からなるもので 総合的かつ計画的な行政運営の指針となる市の最上位計画です 長期的な視点から市の都市計画に関する基本的な方針として 目指すべき都市の将来像とその実現に向けた取組みの方向性を明らかにしたもので 市が定める計画です その他市長が指定する計画 開発事業等の調整の仕組み門真市まちづくり基本条例では 開発事業等を行う際の手続とあわせて 道路の幅 戸建て住宅の敷地の大きさなどの基準を定め ゆとりある良好な都市環境の形成を実現しようとするものです 調整の仕組みとして これまでの 門真市開発指導要綱 門真市中高層建築物等に関する指導要綱 及び 門真市緑化に関する指導要綱 をより実効性のある条例にステップアップするほか 新たに市民への情報開示や狭あい道路整備に関する仕組みを加えています 1

本条例で定められた手続 1 ( 大規模 ) 開発事業に関する手続 ( 第 30 条 第 52 条 ) 事業者が開発事業を行おうとする際 その内容について市長に申請し 協議すること等を規定しています また 事業者が遵守しなければならない開発事業に関する協議の基準を定めています さらに 本条例では 一般の開発事業の手続に加え 開発区域の面積が 3,000 m2以上の大規模な開発行為を行う場合は 事業者から近隣住民等に対して 早期に情報提供を行なうため 説明会 1 の開催など構想段階での手続を求めています 2 中高層建築物等の建築等に関する手続等 ( 第 53 条 第 57 条 ) 中高層建築物等は 周辺環境への影響が大きいことから 建築等に当たって配慮すべき事 1 項や 具体的な影響等に関する近隣住民等への説明会を行うための手続を定めています 3 緑化計画対象行為に関する手続等 ( 第 58 条 第 61 条 ) 緑豊かでうるおいある都市環境を創出するため 100 m2以上の敷地において建築物を新築する際の緑化に関する手続等について定めています 4 狭あい道路の拡幅整備等に関する事項 ( 第 62 条 ) 建築物を建築する敷地が狭あい道路 2 に接する際の協議について定めています 1 説明会の開催について 本条例では 大規模開発事業 ( 開発区域面積 3,000 m2以上 ) 及び 中高層建築物等の建築等 を行う際は 周辺環境への影響が大きいため 近隣住民等への説明会の開催を義務づけています 説明会の対象範囲 1 大規模開発事業に関する説明会 開発区域の境界線から 20m の範囲内に居住または事業を営む者 建築物の外壁から建物高さの 2 倍の範囲内に居住または事業を営む者 開発区域を含む自治会等の地縁団体 2 中高層建築物等の建築等に関する説明会 中高層建築物の外壁から建物高さの 2 倍の範囲内に居住または事業を営む者 特定工作物等の外壁又は柱面から特定工作物の高さの 2 倍の範囲内に居住または事業を営む者 H: 建物高さ 開発区域 H 2 20m 建物の外壁から建物高さの 2 倍の距離の範囲 及び開発区域から 20m の範囲 H 2 H: 建物高さ 建物の外壁から建物高さの 2 倍の距離の範囲 注 ) 上記の区域に包括されるものだけでなく 敷地の一部が範囲にかかるものも説明会の対象となります 2 狭あい道路とは幅員が4メートル未満の道のうち 次に掲げるものが該当します 1 建築基準法第 42 条第 2 項に規定する道路 2 建築物が現に建ち並んでいる道 (1 以外 ) で 市長が拡幅に関する協議が必要と認める道 ( 右記イメージ ) 4m 未満 の敷地については 道路後退について協議が必要となります 2

各種手続の適用範囲 開発事業 ア都市計画法第 29 条第 1 項の許可を要する開発行為 イ都市計画法第 43 条第 1 項の許可を要する行為 建築物の建築又は特定工作物の建設の用に供する目的で行なう土地の区画形質の変更 市街化調整区域 市街化調整区域内における建築物の新築や第一種特定工作物の新設等 ウ建築基準法第 42 条第 1 項第 5 号に規定する道路の築造 エ開発区域の面積が 300 平方メートル以上の建築物の建築又は特定工作物の建設 位置指定道路 建築物の敷地とするため 特定行政庁からの道路の位置の指定を受けようとするもの 300 m2以上 300 m2以上 300 m2以上の土地での建築物の建築又はコンクリートプラント等環境悪化の恐れのあるもの 及びゴルフ場などの建設 オこの条例に基づき新設された道路を利用して 2 年以内に行われる建築のうち規則で定めるもの 開発事業により新設した道路 当該道路を利用した 2 年以内の建築 大規模開発事業 開発事業のうち開発区域が 3,000 m2以上のもの 緑化計画対象行為 100 平方メートル以上の敷地に建築物を新築する行為 100 m2以上 3

中高層建築物等の建築等 用途地域等に応じた高さの基準を超える建築物の建築 10m を超える 15m を超える 7m を超える又は 3 階以上 商業地域 第一種低層住居専用地域以外の地域 商業地域 第一種低層住居専用地域 第一種低層住居専用地域以外において 3 階以下の戸建の住宅を建築する場合は 中高層建築物等の建築等に係る計画の届出 や 標識設置 説明会の開催 等の手続を行う必要はありません ただし 計画上の配慮 は必要となります 第一種特定工作物及び建築基準法施行令第 138 条第 1 項第 4 号に規定する工作物で高さが 10 メートルを超えるものを建設する行為 コンクリートプラント等環境悪化の恐れのあるもの 高さが 10 メートルを超える高架水槽 サイロ 物見塔など 適用除外について 以下の場合 本条例の規定のうち施行規則で定めるものは適用されません 1 都市計画事業や土地区画整理事業等の施行として行う開発行為 2 軽微な行為及びその他公共施設の整備が伴わない行為で市長が認めるもの 3 災害時の応急措置としての開発事業 など 勧告 命令 公表について本条例で規定される開発事業等に関する手続等に違反した場合 市は違反者に対して 勧告や是正命令を行うことができます さらに 勧告や是正命令に従わないときは 違反者の名前や違反した旨について公表する場合があります ゆとりある良好な都市環境を形成するために ご協力をお願いします 4

開発事業等の手続のながれ 開発事業及び大規模開発事業の手続 市 ( 建築指導課 ) 事業者近隣住民 公表指導意見の通知公表協定の締結を要する場合 開発基本構想の届出標識設置標識設置の届出説明会開催の通知 届出説明会の開催説明会の結果の報告事前協議の申請本協議の申請標識設置標識設置の届出 説明会開催の 1 週間前まで 速やかに 1 年以内 大規模開発事業の場合 協定締結 協議承認の通知 都市計画法 29 条申請 協定の締結を要する場合 完了検査 工事完了検査済証の交付 開発工事着手の届出 開発工事 開発工事完了の届出 工事着手より前 建築確認申請等 受理 建築工事 協議承認通知の内容に関する工事完了の届出 5

中高層建築物等の建築等の手続 緑化計画対象行為の手続 市 ( 建築指導課 ) 事業者近隣住民 市 ( 土木課 ) 事業者 中高層建築物等の建築に係る計画の届出 標識設置 標識設置の届出 説明会の開催 説明会開催の 1 週間前まで 緑化計画書の確認通知 緑化計画書の提出 速やかに 説明会の結果の報告 建築確認申請等 建築工事 確認申請より前 緑化計画書の確認通知以前の建築確認申請等を妨げるものではない 速やかに 建築確認申請等 建築工事 開発事業の基準 ( 項目 ) 開発協議においては 下記の基準を守る必要があります 敷地や建築物に係る基準 公共施設に係る基準 建築物の敷地面積の最低限度 ( 戸建て住宅の場合 ) 共同住宅等の専有面積 単身者向け共同住宅の管理 造成 都市計画施設及びその他道路計画 との整合 道路施設 ( 開発区域内及び開発区 域に接する既存道路 ) 公園 ( 開発区域 0.3ha 以上の場合 ) 給水施設 排水施設 雨水貯留浸透施設 6 公共施設に係る基準 公益施設に係る基準 その他 し尿処理の方法 ごみ集積施設 消防対策 交通安全施設 防犯施設 集会所 ( 住宅の場合 ) 駐車場及び自転車置場 教育委員会との協議 文化財の保護 : 中高層建築物等の建築等を行うときにおい ても 遵守しなければならない基準

門真市まちづくり基本条例の体系 門真市まちづくり基本条例 第 1 章総則 ( 第 1 条 第 3 条 ) 第 2 章まちづくりの基本計画 ( 第 4 条 第 5 条 ) 第 3 章まちづくりの促進及び支援 ( 第 6 条 第 8 条 ) 第 4 章都市計画の決定等に関する手続 ( 第 9 条 第 24 条 ) 第 1 節都市計画の決定等に関する手続 ( 第 9 条 第 10 条 ) 第 2 節都市計画の決定等の提案に関する手続 ( 第 11 条 第 16 条 ) 第 3 節地区計画等の案の作成に関する手続 ( 第 17 条 第 20 条 ) 第 4 節建築協定 ( 第 21 条 第 24 条 ) 第 5 章開発事業等の調整の仕組み ( 第 25 条 第 61 条 ) 第 1 節開発事業等に関する基本的事項 ( 第 25 条 第 29 条 ) 第 2 節大規模開発事業の開発基本構想等に関する手続 ( 第 30 条 第 34 条 ) 第 3 節開発事業に関する手続 ( 第 35 条 第 45 条 ) 第 4 節開発事業の基準 ( 第 46 条 第 47 条 ) 第 5 節開発工事に関する手続等 ( 第 48 条 第 52 条 ) 第 6 節中高層建築物等の建築等に関する手続等 ( 第 53 条 第 57 条 ) 第 7 節緑化計画対象行為に関する手続等 ( 第 58 条 第 61 条 ) 第 8 節狭あい道路の拡幅整備等に関する事項 ( 第 62 条 ) 第 6 章雑則 ( 第 63 条 第 68 条 ) 施行日第 1 章 ~ 第 4 章 : 平成 28 年 4 月 1 日第 5 章 第 6 章 : 平成 28 年 7 月 1 日 施行規則門真市まちづくり基本条例における 各種手続に関する事項 や 条例を補足する事項 等について定めたものです 様式集本条例に係る手続に必要な様式です 門真市まちづくり基本条例整備基準 門真市まちづくり基本条例のうち 第 5 章開発事業等の調整の仕組みに規定する 開発事業に係る 協議の基準 及び 緑化計画対象行為に係る整備基準 をより詳細に定めたものです 条例 施行規則 整備基準 様式集は 門真市ホームページでご覧いただけます お問合せ門真市まちづくり部都市政策課 ( 条例全般について ) 建築指導課 ( 開発事業等について ) 571-8585 大阪府門真市中町 1 番 1 号 Tel :06-6902-1231( 代表 ) Fax :06-6902-1323 平成 28 年 (2016 年 )3 月発行