イエス団東日本大震災救援対策本部活動報告書 発行所 : 社会福祉法人 学校法人イエス団東日本大震災救援対策本部 発行者 : 対策本部長平田義 神戸市中央区吾妻通 TEL: FAX: vol.4

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PowerPoint プレゼンテーション

調査概要 : 東日本大震災発生後の生活者調査 東日本大震災後の暮らしと生活意識に関する調査概要 調査期間 :2011 年 4 月 15 日 ~19 日 クローズドモニターに対するインターネット調査 回収割付 男性 女性 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 20 代 30 代 40 代

区(支部)社協会費関係相談記録

第174期 中間株主通信

1. 手助けを必要とする人へ 困ったときはお互いさま の精神でたすけあい活動に取り組みます ( 対人援助活動 ) 2. 支え合い助け合いのある地域社会づくり活動に取り組みます ( 社会活動 ) その後すぐに 30 名ほどの会員が集まり チームをつくって被災地への支援活動を始めた 毎月車で現地へ向かい

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ト設置や車中泊を認めない自治体も多い そうした中でボランティアの確保に威力を発揮したのが 全国の社会福祉協議会などが出すボランティアバスである 仕事の関係から長期のボランティアには行けない人は日帰りバスを利用することが多く 宮城県では5 月末までに約 600 台のバスで計 1 万 6000 人が現地

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震災一周年を控えた生活者の意識を電通が調査

資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

表紙No.68

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更に 県内各地に誕生した傾聴ボランティア団体の活動がより活発になるようネットワーク形成 に向けて 当団体が中心となってとりまとめを行っている 3 活動の特徴 (1) 活動の中で見られた工夫や活動が上手く進んだポイント 電話相談 傾聴茶話会 傾聴サロンまで 被災者のニーズに応じた対応が可能な仕組みの構

1 2 3 CONTENTS


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昨年 9 月に貴社を訪問してから時は移り ウメの便りが聞かれる季節となりました 大変遅くなりましたが 大船渡蔵の緑化計画書を提出いたします 私たち全国女性造園技術者の会は 女性の造園技術者で構成する会員 200 名ほどの小さな集団です 東日本大震災発生以後 専門領域を生かし何らかの支援活動を行いたい

CAMPUS TOPICS キャンパス内における完全分煙化の実施について 喫煙は本人の健康を害するだけでなく 周囲の者の迷惑にもなる 大学は未成年の学生を含め 多くの人が集まる公共性の高い場である 本学はキャンパス内に併設幼稚園 小 中 高等学校があり 周囲への配慮が一層求められる 関西大学は 大学

している 現在は 3 地域社会サポート と 4 起業サポート の活動がメインとなっている 5 つのサポート事業の全体像 (2011~2012 年時点 ) 3 活動の特徴 (1) 活動の中で見られた工夫や活動が上手く進んだポイント コミュニティの再生と産業 雇用の創出の拠点となる複合施設を整備東日本大

たかさご社協だより235号.ec8

区(支部)社協会費関係相談記録

2. 県別の生産能力や売上の回復状況 3 県の全体では 生産能力が 8 割以上回復した業者は 4 売上が 8 割以上回復した業者は 2 生産能力が 8 割以上回復した業者は 岩手県では 5 宮城県 4 福島県 2 一方 売上が 8 割以上回復した業者は 岩手県では 4 宮城県 3 福島県 生産能力の

CONTENTS Vol.64 No.9 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~

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02 Murayama Hospital News

【東日本大震災発生から8年】「災害への備えに関するアンケート」結果_損保ジャパン日本興亜

【最終】1607広報嘉麻621-2.indd

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平成 24 年 11 月 6 日 大熊町住民意向調査調査結果 ( 速報版 ) 復興庁福島県大熊町 調査の概要 1. 調査対象 : 全世帯主 ( 分散避難している場合は それぞれの代表者 ) 5,378 世帯 2. 調査時期 : 平成 24 年 9 月 7 日 ( 金 )~9 月 24 日 ( 月 )

平成17年7月11日(月)

リバノス5月号.indd

その後 海岸の方まで歩いて案内していただいた 住宅地を抜けると急に視界が開け 海岸の前は空き 地が広がっていた 現在は防波堤の内側に防災樹林植えるための工事が行われていた 改めて 津波の 被害がいかに甚大であったかを痛感した < 久之浜の海岸の様子 > < 防災緑地の工事について > また 住民の方

企業経営動向調査0908

市税に係る減免措置調査票 所属名 此花区役所 1 減免対象 市税の税目 ( 該当に 印 ) 減免内容 ( 該当条例等 ) 個人市民税 法人市民税 固定資産税 軽自動車税 事業所税 児童遊園の用に供する固定資産 条例第 4 条の 3 第 4 号規則 (1) 政策目的地域コミュニティの中核的組織として

環境 体制整備 4 チェック項目意見 事業所評価 生活空間は 清潔で 心地よく過ごせる環境になっているか また 子ども達の活動に合わせた空間となっているか クーラーの設定温度がもう少し下がればなおよいと思いました 蒸し暑く感じました お迎え時に見学させて頂きますが とても清潔だと思


今号の目次 特集 こんなに豊富な水産物が身近に手に入る浜松 うなぎいも のコスモグリーン庭好さんが全国表彰を受けました 食卓に幸せを届けたい ハピフルとまと 県温室メロン品評会 浜松市のメロン農家さんが 1 位 2 位を独占 新規就農者インタビュー 三方原馬鈴薯農家 磯貝将太さん 8 月 11 日

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< 単純集計の要約 > < 質問 1> あなたにとって最も備えが必要だと思う災害は何ですか トップは昨年と変わらず 79.8% が 地震 と回答 北海道は 大雪 雪崩 中国 四国 は 津波 九州は 台風 を警戒 < 質問 2> ご家庭の防災対策は 100 点満点で採点すると何点ですか 全体平均は 3

4 ルート選定の基本的な考え方について ( 原則 ) 日本全国 47 都道府県を回り 出来るだけ多くの人々が見に行くことができるルート 安全かつ確実に聖火リレーが実施できる場所 ( その上で ) 地域が国内外に誇る場所や地域の新たな一面を気づかせる場所 聖火が通ることによって人々に新たな希望をもたら

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2017 年度は 過去 年間の経験を踏まえ 以下の 5 項目を事業計画とした 認定子ども園豊中愛光幼稚園 2017 年度事業計画 (1) 豊中愛光幼稚園の質の向上に努める 1. 教育 保育の質の向上を目指して 幼児クラスの保育のあり方を再確認する 特に 幼児クラスの預かり保育時間 (1:00~18:

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地震と地震保険に関するアンケート調査結果について

応 募 要 項

東北地方太平洋沖地震への 気象庁の対応について ( 報告 ) 気象業務の評価に関する懇談会 平成 23 年 5 月 31 日 気象庁 1

04 Ⅳ 2(防災).xls

平成 28 年 8 月 24 日赤平市市内在住の被保険者宅に市役所の保険係 サカイ を名乗る者から 医療費の還付金が 15,000 円発生している 5 月ごろに青い封筒を送っているが確認しているのか と電話があった 被保険者が 確認していない と言うと 昨日が申請期限だった と言われ

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ココが 志 津 川

ニュースレター(第2号)

Microsoft PowerPoint - 【確定】資料3-1_110527(避難者外し).pptx

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平常時の防災活動 家庭内対策 指導ポイント 家屋の耐震診断と補強 家具などの転倒 落下防止と避難経路の確保 市町においては耐 家具の転倒による被害を防ぐ 震診断や耐震補強の ため タンス 食器棚などの家 補助を行っていま 具は 動かないようあらかじめ す 固定しておきましょう 冷蔵庫 などキャスター

すずらんの活動報告 ~震災から10ヶ月と今後の課題~

ふくでんかい便りvol11_表1

本文/目次(ウラ白)

魅力発見紹介レポート(ミニミニ岐阜)

下関市立大学広報第71号

浜松医科大学漕艇部 Vol.2 H ~ 忘年会 ~ 12 月 21 日 ( 土 ) に忘年会が行われました また この日の朝練をもって 部としての 2013 年の練習は最後となりました オフシーズンが始まってから早くも 3 か月が経過しました この時期は 寒さのため思うように体が動か

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の 回の 今 今回 は 集は 特 特集 みんなの で地域づくり ちから 私たち一人ひとりが生き生きと暮らしていくために つくば市社協が掲げる基本理念 地域の力を高めて 私らしい暮らし が続けられる福祉 のまち の実現に向けて 取組みの一部をご紹介します 赤い羽根街頭募金 に 協力していただきました

(2) 記録用サポートブックの作り方 記録用サポートブックは 一般様式 を使って書きます 一般様式 は 項目 本人の状況 支援方法 の 3 つの枠からできています 様式一般様式支援者 : 場所 : 日付 : < 項目 > 例 ) 話を聞く( 授業中 ) 使い ポイント 方 気になるな 困ったな と思


助成団体一覧

(1) ほのぼのネット事業 目的事業内容経過方法と時期 担当係: 地域係 地域でサポートを必要としている人の発見 見守り 交流活動を 地域で暮らす住民自らが主体となって取り組む ほのぼのネット活動 の推進を通じて 住民の手による 福祉のまちづくり を展開します 1 ほのぼのネット班 28 班による見

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目次 1 調査概要 1 (1) 調査目的 (2) 実施日時 (3) 実施場所 (4) 対象者 (5) 実施方法 (6) 回答総数 アンケートの様式 2 2 市民課窓口アンケート結果 3 (1) 設問項目別の結果 (2) 昨年度との比較 (3) 利用者の声 3 窓口サービスの向上のために 13

気軽に相談できる地域の居場所があれば余裕が生まれる 鈴木さん 桜本には多文化の人たちがたくさん暮らしいています 青丘社はこの町の中で川崎市ふれあい館の運営を始め 保育園 児童館 学童 障害 高齢者関係と様々な福祉事業を行っています いろいろな状況にある方と出会い 一緒に困難な壁を乗り越えて 多様な課

家族の介護負担感や死別後の抑うつ症状 介護について全般的に負担感が大きかった 割合が4 割 患者の死亡後に抑うつ等の高い精神的な負担を抱えるものの割合が2 割弱と 家族の介護負担やその後の精神的な負担が高いことなどが示されました 予備調査の結果から 人生の最終段階における患者や家族の苦痛の緩和が難し

災害への備えと対応に関する意識・実態調査報告書

半田市地域福祉計画 市民対面アンケート調査報告書 平成 21 年 10 月

平成27年基準年度固定資産税標準 宅地の鑑定評価でのバランス検討体制等に関する説明会資料



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第 3 章 保護者との関わり 子育て支援 に来園する親子の平均組数は 国公立で 14.1 組 私立で 19.2 組だった ( 図 表 3-3-1) では どのようなことを親子は体験しているのだろうか 実施内容について複数回答で聞いたところ 私立幼稚園と国公立幼稚園で違いがみられた (

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user s manual ASJ ペイメント < 決済用マニュアル > ASJ Payment

は じ め に 昨今の経済情勢は国内外を問わず あらゆる意味におきまして変革 変動の時流にあります 商工会議所においてもお陰様にて 会員の皆様方の厚いご支援により今日を迎えさせて頂い ておりますが 世情の流れを鑑みましても 次世代に向けて 新たなる運営理念による発想と行 動を構築して行く責務を痛感す

PDF作成用.ai

平成 30 年 3 月 6 日 大熊町住民意向調査調査結果 ( 速報版 ) 復興庁 福島県 大熊町 調査の概要 1. 調査対象 : 世帯の代表者 (5,218 世帯 ) 2. 調査時期 : 平成 30 年 1 月 4 日 ~1 月 18 日 3. 調査方法 : 郵送配布 郵送回収 4. 回答者数 :

<4D F736F F F696E74202D CE899E8F4390B3817A4E444C82D082C882AC82AD

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平成22年度 指導者・指導士養成検定事業計画書

日本医師会ニュース「平成28 年熊本地震」:情報提供第五報

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イエス団東日本大震災救援対策本部活動報告書 発行所 : 社会福祉法人 学校法人イエス団東日本大震災救援対策本部 発行者 : 対策本部長平田義 651-0076 神戸市中央区吾妻通 5-2-20 TEL:078-221-9565 FAX:078-221-9566 vol.4 http://www.jesusband.jp e-mail: saigai-sien@jesusband.jp 2011/12/28 震災から 9 ヶ月が過ぎました 厳しい寒さの中 家族をなくされた方 仕事や財産を失った方 目に見えぬ放射能への丌安にさらされている方 今もなお多くの方々が気持ちの休まる間のない時を過ごされています 私たちは今できることがらを模索し支援活動を継続しております しかし 現地の方々はこれからも気の遠くなるような復興の道のりを歩まなくてはなりません 特に原子力発電所による放射能汚染は 人々の健康と命の脅かし 豊かな自然環境を取り返しの付かないものにしてしまい そして そこに住む多くの人々が生活を根こそぎ奪ってしまいました このことは福島の人々だけの問題ではなく 多くの原発を抱える日本に住む 私たち一人一人の問題として考えて行かなくてはなりません そして 被害を受けられた一人一人の思いを大切にし 国の責任において迅速な対応がなされることを願います クリスマスを迎え新たな希望が見いだせる年が来るようにこころからお祈りを捧げたいと思います ~ 活動一覧 (12 月 22 日現在 ) ~ 活動 ( 支援 ) 場所活動日 ( 期間 ) イエス団施設名活動内容 岩手県 宮城県の一部の保育所 4 月 7 日 ~7 月 2 日 馬見労祷保育園 保育備品を収集し 被災された保育園 施設へ送付 1 岩手県宮古市 6 月 18 日 ~22 日 賀川記念館 現地視察 障がい者施設支援のための情報収集 2 岩手県大槌町 8 月 4 日 ~8 日 法人本部事務局 大槌町包括支援センター支援活動 3 岩手県陸前高田市 6 月 28 日 ~7 月 2 日 ガーデンエルロイ 泥だし 瓦礫撤去等 日常生活への復旧作業 7 月 5 日 ~9 日 ガーデンエルロイ 泥だし 瓦礫撤去等 日常生活への復旧作業 4 宮城県仙台市 9 月 6 日 ~8 日 聖浄保育園 泥だし 瓦礫撤去等 日常生活への復旧作業 9 月 7 日 ~10 日 京都市南部障がい者地域生活支援センター あいりん 被災者支援コンサート 9 月 13 日 ~21 日 愛隣テ イサーヒ スセンター 泥だし 瓦礫撤去等 日常生活への復旧作業 5 宮城県石巻市 4 月 4 日 ~10 日 愛隣テ イサーヒ スセンター 障がい者生活支援 炊き出し 引っ越し手伝い 4 月 20 日 ~27 日 愛隣テ イサーヒ スセンター 障がい者生活支援 炊き出し 引っ越し手伝い 5 月 10 日 ~14 日 ガーデンエルロイ 泥だし 瓦礫撤去等 日常生活への復旧作業 6 月 3 日 ~4 日 愛隣テ イサーヒ スセンター 障がい者生活支援 炊き出し 引っ越し手伝い 6 月 18 日 ~19 日 愛隣テ イサーヒ スセンター 障がい者生活支援 炊き出し 引っ越し手伝い 6 月 23 日 ~30 日 愛隣テ イサーヒ スセンター 障がい者生活支援 炊き出し 引っ越し手伝い 6 宮城県東松島市 5 月 16 日 ~20 日 ガーデンエルロイ 泥だし 瓦礫撤去等 日常生活への復旧作業 8 宮城県宮城郡 11 月 14 日 ~25 日 宇山光の子保育園 泥だし 瓦礫撤去等 日常生活への復旧作業 7 福島県猪苗代町 8 月 1 日 ~6 日 京都市南部障がい者地域生活支援センター あいりん 障がい児 者相談支援 8 月 22 日 ~27 日 京都市南部障がい者地域生活支援センター あいりん 障がい児 者相談支援 京都市伏見区 6 月 19 日 愛隣館研修センター 向島ほっこりフェスタにて被災障がい者施設製品販売 京都市伏見区 7 月 9 日 愛隣館研修センター あいりんまつりにて被災障がい者施設製品販売 神戸市中央区 5 月 15 日 賀川記念館 賀川記念館周辺地域の救援活動報告会 8 月 10 日 ~ 賀川記念館 被災障がい者施設製品販売 六甲山 YMCA 6 月 17 日 ~18 日 イエス団法人研修会 フ ラッシュアッフ 研修にて被災障がい者施設製品販売 1 2 3 8 6 4 5 7

~ 活動報告 ~ 宮城県仙台市東北教区被災者支援センターエマオでのボランティア活動報告 9 月 13 日 ~21 日 被災地で必要だと感じたことは 生きる希望をもつことの難しさであった けれど つらい状況にあるなかでも寄り添って生きることが 糧になるということを学んだ わたしは 震災より半年経過した 9 月 13 日から 21 日まで仙台に行き 仙台市若林区七郷地区にて 4 日間 石巻市の被災地へ 2 日間のボランティア活動を行ってきました 海に面した荒浜地区は 今や誰ひとり住んでいない だが そのすぐとなりの七郷という地区には津波の被害にあいながらも 住んでいる人々が数世帯いた 夏は海水欲で人が賑わうこの地域 以前は 農場の広がる自然の多い地域でもあった 仙台市内にある 教会から 14 キロの道のりを 1 時間くらいかけて現地にむかいました 荒浜の海に見学にも行ったが 津波があったことが信じられないとても穏やかな海であった が 堤防から街を見渡せば 実際に流されてしまった街が広がっていた 実際にその場で見てしまうことは テレビや新聞で見るよりも感じることが大きい そこは波音よりも風の音のほうが強く聞こえた 七郷地区の側溝の多くは まだ泥が溜まっている 大雨が降ると 冠水してしまうそうだ 泥をかきだす作業を行った 農地だった土地も津波の被害にあい その土地を再度農地にするために 流されてきた松の木の枝や鉄棒を撤去した 撤去作業をするなかでも 横の畑では 既に耕された畑に緑が生い茂っていた 米はまだ作れないそうだが ビニールハウスには 人参やデニッシュもたくさん実り 収穫作業はとても嬉しい気分で行うことができた その反面 まだ手がつけれていなかった倉庫の撤去作業時には 引き出しにまだ海水が入ったプラスチックの棚があったり 泥が固まった足下にガラスが割れたままであったりと 津波の恐ろしさを痛感することもあった 漁業が盛んな石巻市には 1 泊 2 日で行きました 45 世帯あったうちの山側にある 4 世帯以外が津波によって全壊してしまったという小さな集落の 1 世帯に伺い 部屋の清掃や襖の張り替えを行った 作業をするなかで 家の方から震災当時の話を聞かせていただいたりもした 2 日目には 独居の高齢女性の家に伺って畳の張り替えや 使えなくなった家具をゴミ捨て場まで捨てにいく作業をした 避難所からやっと戻ってこれたときには 高価なものは盗まれてしまっていたそうだ なにもなくなっちゃったのよ と何度も繰り返し言う姿をみて 街が復興されていき ニュースで報道されなくなってしまっても それは本当の意味で復興とよべないのではないか 余震がまだ続くなかで 安心して笑顔になれるにはまだまだ支援の手が必要であると感じた 被災地支援に行かせていただき ありがとうございました わたし自身もまた行って心と体を精一杯動かしてきたいです 愛隣デイサービスセンター ( 京都市伏見区 ) 馬嶋亮太 宮城県宮城郡七郷村東北教区被災者支援センターエマオでのボランティア活動報告 11 月 14 日 ~25 日 まず始めに この様なチャンスを頂いた事 そしてたくさんの方々のご支援 ご協力頂いたことを心より感謝いたします 今回 東日本大地震に伴い東北教区被災者センター ( エマオ ) にお世話になり支援のお手伝いをさせて頂きました エマオでの活動方針は 効率より丁寧に 被災者の気持ちに寄り添い 言葉に耳を傾けるというものでした そして 僕は 2 週間 1 軒のお宅でお手伝いをさせて頂きました 内容は 庭の塩害で枯れてしまった植木の片付け 倒れてしまった木や塀を直す そして津波で浸かってしまった部屋の片付け 畑の収穫作業などでした 中でも印象に残っているのは 畑の収穫作業でした 丂郷では 見渡すと畑や田んぼは まだショベルカーなどで泥掻きをしていてまだ農作物の姿はほとんどありませんでしたが 僕の行ったお宅では 畑の瓦礫や泥を手作業で行った為 作物が育っていると言うことでした そこのお宅の方は 野菜が作れる喜び 自分で作った物を食べる喜び 事あるごとに今までのボランティアさんに感謝しているということでした お宅での作業の際も被災のお話だけでなくその方の考え方や意見を伺いました エマオで教えて頂いた 気持ちに寄り添い 言葉に耳を傾ける の事を考えながら聞くと 自分と違う考えも素直に受け入れることが出来たと思いたました 今回 被災者の方ボランティアセンターのスタッフの方 ボランティアの方 その他たくさんの方々と出会いお話を伺い 色々な経験をする中で自分が行く前に思っていた 助けたい いう事が上から目線だったんだと恥ずかしく思いました 被災者の方々の気持ちの強さや やさしさ 気遣いの中からたくさんの事を学ばせて頂きました それに比べて まだまだ未熟で力のない自分に気づきました そしてこの事は保育園でも同じで 子ども達からもたくさんの事を教えてもらっているんだと考えさせられました そしてもう一つ教えて頂いた事は 僕は何も出来なかった に対して 今までのたくさんのボランティアがいて今日まで続いてる 誰か一人でもいなかったらそこで終わってしまう といわれた事です 僕には まだまだ力がない しかしたくさんの人と協力することで出来る事がある事 そして僕が経験した事 感じた事を伝え次につなげて行く事の大切さ 僕は これから少しずつでも自分に力をつけ 与えてもらうだけでなく 共に成長出来る度量と器の人間になれるよう努力していきたい 宇山光の子保育園 ( 大阪府枚方市 ) 荒木健

宮古支援製品販売報告 1 以前の報告にも載せましたが 私たちは岩手県宮古市 ( ここには YMCA が行っている宮古ボランティアセンターがあります ) を訪問し ボランティアセンターになっている宮古教会の教会員の方からの情報をもとに 現地の障がい者施設が組織する いきいきフェアー実行委員会 の責任者と出会うことができ 宮古市の障がい者施設でつくる製品を神戸で販売協力をするということで合意ができました いくつかの施設を訪問し 施設長と話をさせていただき 販売経路が絶たれたり 売り上げが落ち込んだりしている現状をお聞きし 少しでも販売促進に協力できたらと考えました 現地の窓口を いきいきフェアー実行委員会 神戸の窓口を賀川記念館とし やり取りをシンプルにして 事務的な作業や費用を簡素化し 賀川記念館の商品を持ち出してもらって YMCA や他団体のバザーや催し等でも販売していくことを計画し 実行しています 下記一覧がこの秋に行われました各施設 YMCA でのバザーの売上です 現地の障がい者施設でつくる実行委員会 YMCA そしてイエス団が協働して 息の長い現地とのつながりを持っていきたい 小さな取り組みですが 顔の見える関係を保ちつつ 支援を継続していきたいと思います ご報告まで 賀川記念館 ( 神戸市中央区 ) 馬場一郎 宮古支援製品販売報告 2 11 月 3 日 ( 祝 ) 甲子園二葉教会と甲子園二葉幼稚園共催の第 4 回二葉フェスティバルが開催されました 今年は 東日本大震災で被災された方々を支援するために私たちでできることを! をモットーに行いました 宮古製品の販売 人形劇収益は全額寄付 年長児の店の売り上げとキャンディレイの売り上げも全額寄付 募金箱の設置等大人も子どももそれぞれに奮闘しました 終了間近になると年長児や教会学校の子どもたちが宮古製品を売り歩く姿も見られました お蔭様で預かった商品はほとんど売り切ることができました 被災された方々への子どもたちの想いも感じることができた一日 子どもパワーに感謝です 甲子園二葉幼稚園 ( 兵庫県西宮市 ) 田村三佳子 バザー等での宮古支援製品販売協力一覧 日付主催催し名場所販売やお世話いただいた方売上 10 月 10 日 ( 祝 ) 障がい者支援非営利団体西宮ふれあいネットワーク 第 4 回ふれあいネットワークフェスティバル 西宮市役所前公園 西宮ワイズ石井ウイメンとワイズの皆様 賀川記念館職員 26,170 10 月 16 日 ( 日 ) 西宮 YMCA 西宮 YMCA カーニバル西宮 YMCA 西宮ワイズの皆様 29,850 10 月 16 日 ( 日 ) 西神戸 YMCA ワイワイまつり学園都市 YMCA 11 月 3 日 ( 祝 ) 甲子園二葉幼稚園 甲子園二葉幼稚園バザー 西神戸 YMCA 阪本さん 西神戸 YMCA リーダー OB の皆様 17,260 甲子園二葉幼稚園甲子園二葉幼稚園職員 51,010 11 月 3 日 ( 祝 ) 一麦保育園一麦保育園バザー一麦保育園一麦保育園職員 40,000 11 月 3 日 ( 祝 ) 日本基督教団須磨教会 須磨教会バザー 日本基督教団須磨教会 11 月 6 日 ( 日 ) 賀川記念館賀川記念館フェスティバル賀川記念館 11 月 27 日 ( 日 ) 日本基督教団神戸雲内教会 神戸雲内教会バザー 日本基督教団神戸雲内教会 日本基督教団須磨教会員の皆様 賀川記念館職員と神戸イエス団教会の皆様 日本基督教団神戸雲内教会員の皆様 49,320 42,650 16,860 合計 273,120 販売のご協力や製品をご購入いただきました皆様にあらためて感謝申し上げます また これからも息の長い支援を継続してまいりますので 今後もよろしくお願い申しあげます 上記一覧には賀川記念館常設の宮古ショップの売り上げは含まれておりせん

~ 募金状況 ~ イエス団震災救援対策本部 ではイエス団関係各所に対し 被災された方々への救援のための活動資金や義援金のため 1 千七円を目標金額とし募金活動を行っております 現在までに集まりました募金状況をお知らせいたします これまでに集まった募金 103 口 6,510,747- (12 月 22 日現在 ) 目標の 1,000 万円まで 3,489,253- 以下に募金いただきました方々に感謝の意をもって掲載させていただきます (10 月 12 日 ~12 月 22 日現在 ) くずは光の子保育園 くずは光の子保育園保護者会 賀川記念館天国屋カフェ 祐村明 真下謙 順不同 敬称略 記載に関しては 万全を期しておりますが万が一記載漏れがございましたら上記までご連絡ください ご支援をいただき感謝申し上げます 目標金額まで募金活動を行っていきたいと思いますので 引き続きご協力をお願い申し上げます 募金振込先 郵便 ( ゆうちょ銀行 ) 振替口座口座番号 :01140-8-75472 加入者名 : 社会福祉法人イエス団 * 郵便振替の場合は通信欄に 東日本大震災救援募金 と明記してください 三井住友銀行三宮支店普通預金 :9206516 口座名 : 社会福祉法人イエス団 ~ イエス団の理念 ~ ミッションステートメント 2009