WebSAM LogCollector (リリース3.3)クラスタ構築ガイド

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WebSAM LogCollector ( リリース 3.4) クラスタ構築ガイド NEC Corporation 2008-2016

輸出する際の注意事項 本製品 ( ソフトウェアを含む ) は 外国為替および外国貿易法で規定される規制貨物 ( または役務 ) に該当することがあります その場合 日本国外へ輸出する場合には日本国政府の輸出許可が必要です なお 輸出許可申請手続きにあたり資料などが必要な場合には お買い上げの販売店またはお近くの当社営業拠点にご相談ください

はしがき 本書は クラスタシステム上に WebSAM LogCollector を導入する際に必要な設定方法や 運用 / 保守方法について記述したものです 本書の構成は次のとおりです 章 タイトル 内容 1 はじめに クラスタ構成での動作をサポートするソフトウェア ( クラスタリングソフトウェア WebSAM LogCollector) について説明します 2 クラスタシステムの構築 クラスタリングソフトウェアを用いて WebSAM LogCollector を組み込んだクラスタシステムを構築する際の要点 注意事項について説明します 3 WebSAM LogCollector の設定と運用 クラスタシステムに WebSAM LogCollector を導入する際の設定や運用に関する要点 注意事項について説明します また 本書を読み進めるにあたって関連する説明書は次のとおりです WebSAM LogCollector R3.4 セットアップカード WebSAM LogCollector マネージャ利用の手引き ( リリース 3.4) WebSAM LogCollector エージェント for Windows R3.4 利用の手引き WebSAM LogCollector R3.4 (HP-UX) セットアップカード WebSAM LogCollector 管理コンソール利用の手引き ( リリース 3.4) WebSAM LogCollector ログ解析ビューア R3.4 利用の手引き WebSAM LogCollector Database Option 利用の手引き ( リリース 1.4) WebSAM LogCollector Agentless Option 利用の手引き ( リリース 1.2) WebSAM LogCollector セットアップガイド ( リリース 3.4) CLUSTERPRO X for Windows インストール & 設定ガイド 2008 年 1 月初版 2008 年 9 月第 2 版 2009 年 6 月第 3 版 2012 年 10 月第 4 版 2016 年 1 月第 4.01 版

備考 (1) 商標について LogCollector は日本電気株式会社の登録商標です Microsoft Windows Windows Server Windows Vista Internet Explorer および SQL Server は 米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です UNIX は The Open Group の登録商標です HP-UX は Hewlett-Packard Company の商標です Linux は Linus Torvalds 氏の米国およびその他の国における登録商標または商標です Oracle と Java は Oracle Corporation 及びその子会社 関連会社の米国及びその他の国における登録商標です Red Hat は 米国およびその他の国における Red Hat, Inc. 社の登録商標または商標です Asianux は ミラクル リナックス株式会社の日本における登録商標です MIRACLE LINUX の名称およびロゴは ミラクル リナックス株式会社の登録商標です その他 本マニュアルに登場する会社名 製品名は一般に各社の登録商標または商標です (2) ライセンスについて This product includes software developed by The Apache Software Foundation (http://www.apache.org/). Copyright 2000 The Apache Software Foundation. All rights reserved. 各ソフトウェアで独自のライセンスが指定されているソフトウェアに関しては そのライセンスが優先されます

目次 1 はじめに... 1 1.1 適用範囲... 2 1.2 用語... 3 2 クラスタシステムの構築... 5 2.1 クラスタシステム構成... 6 2.2 データベース... 7 2.3 フェイルオーバグループの作成... 8 2.3.1 フローティングIP... 8 2.3.1.1 エージェントの設定... 8 2.3.1.2 エージェントレスの設定... 9 2.3.1.3 管理コンソールの設定... 9 2.3.1.4 ログ解析ビューアの設定... 9 2.3.2 ディスクリソース... 9 2.3.3 サービスリソース... 10 2.3.4 スクリプトリソース... 11 2.4 モニタリソースの作成... 17 2.4.1 サービス監視... 17 3 LogCollector の設定と運用... 18 3.1 マネージャ... 19 3.1.1 セットアップ時の注意事項... 19 3.1.2 管理データの共有設定... 19 3.1.3 設定ファイル更新時の対処... 21 3.1.4 データのバックアップ... 22 3.2 Database Option... 23 3.2.1 セットアップ時の注意事項... 23 3.2.2 管理データの共有設定... 23 3.2.3 設定ファイル更新時の対処... 24 3.2.4 データのバックアップ... 25 3.3 Agentless Option... 26 3.3.1 セットアップ時の注意事項... 26 3.3.2 管理データの共有設定... 26 3.3.3 設定ファイル更新時の対処... 28 3.3.4 データのバックアップ... 29 3.4 エージェント for Windows... 30 3.4.1 セットアップ時の注意事項... 30 3.4.2 設定ファイルの更新... 30

図 2-1 開始スクリプト (start.bat) の設定例... 14 図 2-2 引継ぎスクリプトの設定例 ( マネージャのみ )... 15 図 2-3 引継ぎスクリプトの設定例 ( マネージャ +Database Option)... 15 図 2-4 引継ぎスクリプトの設定例 ( マネージャ +Agentless Option)... 16 図 2-5 引継ぎスクリプトの設定例 ( マネージャ +Database Option+Agentless Option)... 16

表 1-1 CLUSTERPRO X の対応バージョン... 2 表 1-2 WebSAM LogCollector の対応バージョン... 2 表 1-3 用語一覧... 4 表 3-1 マネージャ管理データの設定項目... 20 表 3-2 コピー対象のマネージャ管理データ... 21 表 3-3 コピー対象のマネージャ設定ファイル... 22 表 3-4 Database Option 管理データの設定項目... 23 表 3-5 コピー対象の Database Option 管理データ... 24 表 3-6 コピー対象の Database Option 設定ファイル... 24 表 3-7 Agentless Option 管理データの設定項目... 26 表 3-8 エージェントレス設定ファイルの設定項目... 27 表 3-9 syslog サーバ受信設定ファイルの設定項目... 27 表 3-10 コピー対象の Agentless Option 設定ファイル... 28

1 はじめに 本書は WebSAM LogCollector をクラスタシステムに導入する際のクラスタおよび WebSAM LogCollector の構築手順 運用上の注意点を記載します 1

1.1 適用範囲 WebSAM LogCollector は CLUSTERPRO X で構築されたクラスタシステム上での動作をサ ポートしています 本書で説明する CLUSTERPRO X の対応バージョンは以下のとおりです クラスタリングソフトウェア 対応バージョン CLUSTERPRO X for Windows 1.0 2.0 2.1 3.0 3.2 表 1-1 CLUSTERPRO X の対応バージョン CLUSTERPRO X で構築されたクラスタシステム上での動作をサポートしている WebSAM LogCollector の対応バージョンは以下のとおりです WebSAM LogCollector コンポーネント 対応バージョン WebSAM LogCollector マネージャ 3.4 WebSAM LogCollector Database Option 1.4 WebSAM LogCollector Agentless Option 1.2 WebSAM LogCollector エージェント for Windows *1 3.4 表 1-2 WebSAM LogCollector の対応バージョン (*1) コンポーネント自身はフェイルオーバによる業務切り替えをサポートしていません クラスタシステム上にセットアップした場合の具体的な運用方法については 3 LogCollectorの設定と運用 を参照してください また Windows OS の対応バージョンについては CLUSTERPRO X がサポート対象としているバージョンを選定してください 2

1.2 用語 本書で使用する用語を説明致します なお CLUSTERPRO X に関連する用語については CLUSTERPRO X for Windows インス トール & 設定ガイド を参照してください 用語 あ 説明 インストールパス エージェント エージェントレス マネージャがインストールされたフォルダのパスです WebSAM LogCollector エージェントを指します WebSAM LogCollector エージェントをインストールせず OS がもつ標準プロトコル (syslog や FTP など ) でログを取得 転送することができるノードを指します か 管理コンソール WebSAM LogCollector 管理コンソールを指します さ 収集プロファイル設定ファイルのバックアップディレクトリ ログ収集を行う際の対象となるファイルを指定します 収集プロファイルは ログ収集の対象により存在する場所が異なります エージェントノードの場合 : エージェントノード内エージェントレスノードの場合 : エージェントレスノード設定ファイル (lcaglesslist.xml) で指定した場所フェイルオーバ時に 待機系に反映 ( コピー ) する必要がある WebSAM LogCollector 設定ファイルを格納するディレクトリを指します 共有ディスク上に作成します な ノード クラスタシステムを構成するホストを指します は バックアップコマンドパブリック IP アドレス ログコレクションの管理方法として ログコレクションのバックアップ機能を提供するツールです ノードのパブリックLAN I/F に設定するIPアドレスのことを指します 3

ま マネージャ WebSAM LogCollector マネージャを指します エージェントやエー ジェントレスノードから収集するログの管理を行うソフトウェアで す や ユーザ管理コマン ド 管理コンソールとログ解析ビューアが マネージャにログイン時に 使用する ユーザの情報を管理する機能を提供するツールです ら ライブラリスクリプトログコレクションログフォーマット MG スクリプトから利用する共通処理を実装したスクリプト (JavaScript) です マネージャに収集されたログの集まりを表します マネージャに集められたログをログ解析ビューアで参照できるようにフォーマット変換するためのフォーマットファイルです A Agentless Option WebSAM LogCollector Agentless Option を指します エージェントを適用できない OS のサーバマシンやネットワーク機器などからログを収集する機能を WebSAM LogCollector 本体にアドオンするオプション製品です D Database Option WebSAM LogCollector Database Option を指します 業務システムの定期的な監査の効率化を図るため WebSAM LogCollector 本体にログの集計 分析機能をアドオンするオプション製品です M MG スクリプト WebSAM LogCollector マネージャ上で スクリプト (JavaScript) を実行するためのフレームワークです MG スクリプトの利用については WebSAM LogCollector Database Option 利用の手引き ( リリース 1.4) を参照してください 表 1-3 用語一覧 4

2 クラスタシステムの構築 本章では クラスタシステムを構築する際に WebSAM LogCollector の運用上考慮する必要 がある点について説明します 5

2.1 クラスタシステム構成 WebSAM LogCollector をクラスタシステムに組み込む際は 以下の点に注意してください ハードウェア構成必ず共有ディスクを構成に含めてください WebSAM LogCollector マネージャ Database Option が管理するデータは 共有ディスク上に配置して 現用系 待機系の双方から参照できるように設定する必要があります 共有ディスク構成の詳細については CLUSTERPRO X for Windows インストール & 設定ガイド を参照してください 運用形態 WebSAM LogCollector がサポートするクラスタシステムの運用形態は以下のとおりです 片方向スタンバイクラスタクラスタシステム全体で同一の業務アプリケーションが 1 つしか動作しないシステム形態です 異種アプリケーション双方向スタンバイクラスタ複数の種類の業務アプリケーションが それぞれ異なるサーバで稼動し 相互に待機するシステム形態です 運用形態の詳細については CLUSTERPRO X for Windows インストール & 設定ガイド を参照してください 6

2.2 データベース WebSAM LogCollector Database Option は データベースを必要とします サポート対象のデ ータベースについては WebSAM LogCollector R3.4 セットアップカードを参照してくださ い クラスタシステム上でデータベースを構築する手順については データベースソフトウェアのドキュメント および CLUSTERPRO X for Windows インストール & 設定ガイド を参照してください 7

2.3 フェイルオーバグループの作成 CLUSTERPRO X 上で WebSAM LogCollector に対するフェイルオーバグループを作成する際 の要点について説明します CLUSTERPRO X のセットアップ手順については CLUSTERPRO X for Windows インストール & 設定ガイド を参照してください フェイルオーバグループを作成するためには 以下の手続きが完了している必要があります CLUSTERPRO X のインストール CLUSTERPRO X のライセンス登録 WebManager 上でのサーバ追加 2.3.1 フローティング IP フローティング IP は フェイルオーバグループ上の WebSAM LogCollector マネージャ Database Option に対してアクセスする際のネットワークアドレスとなります WebSAM LogCollector の各コンポーネントは フェイルオーバグループ上の WebSAM LogCollector マネージャにアクセスする際にフローティング IP アドレスを使用する必要があります 各コンポーネントの設定方法について 次に説明します 2.3.1.1 エージェントの設定 エージェントセットアップの際に指定する接続先マネージャの IP アドレスを フローティング IP アドレスにする必要があります エージェントセットアップの手順については 以下のいずれかのマニュアルを参照してください WebSAM LogCollector セットアップガイド ( リリース 3.4) WebSAM LogCollector R3.4 (HP-UX) セットアップカード 8

2.3.1.2 エージェントレスの設定 エージェントレスノードの設定手順については WebSAM LogCollector Agentless Option 利 用の手引き ( リリース 1.2) の 3.3 エージェントレスノードの設定 を参照してください 2.3.1.3 管理コンソールの設定 ログイン 画面に入力する接続先マネージャの IP アドレスを フローティング IP アドレスにする必要があります マネージャ接続の手順については WebSAM LogCollector セットアップガイド ( リリース 3.4) を参照してください 2.3.1.4 ログ解析ビューアの設定 マネージャ接続 画面に入力する接続先マネージャの IP アドレスを フローティング IP アドレスにする必要があります マネージャ接続の手順については WebSAM LogCollector セットアップガイド ( リリース 3.4) を参照してください 2.3.2 ディスクリソース WebSAM LogCollector マネージャ Database Option Agentless Option の管理データを共有ディスクに格納します 共有ディスクに対応するパーティションをフェイルオーバグループのグループリソースとして追加します 共有ディスクに配置するデータについては 3 LogCollectorの設定と運用 を参照してください 9

2.3.3 サービスリソース WebSAM LogCollector マネージャ Database Option Agentless Option は 1 つのサービスとして動作します WebSAM LogCollector マネージャのサービス名は LogCollector Manager です このサービスをフェイルオーバグループに追加します また LogCollector Manager のサービスリソースに スクリプトリソース ディスクリソースとの依存関係を設定してください 10

2.3.4 スクリプトリソース フェイルオーバ時に WebSAM LogCollector マネージャ Database Option Agentless Option の設定内容を現用系から待機系に引き継ぐため 開始スクリプト (start.bat) の設定を行います また スクリプトリソースに ディスクリソースとの依存関係を設定してください 開始スクリプトの設定例を以下に示します WebSAM LogCollector としての設定内容は 文字の背景を網掛けにしています rem *************************************** rem * start.bat * rem * * rem * title : start script file sample * rem * date : 2007/05/31 * rem * version : 9.0.3-1 * rem *************************************** rem *************************************** rem 起動要因チェック rem *************************************** IF "%CLP_EVENT%" == "START" GOTO NORMAL IF "%CLP_EVENT%" == "FAILOVER" GOTO FAILOVER IF "%CLP_EVENT%" == "RECOVER" GOTO RECOVER rem CLUSTERPRO Server 未動作 GOTO no_arm 11

rem *************************************** rem 通常起動対応処理 rem *************************************** :NORMAL call C:\recovery.bat rem ディスクチェック IF "%CLP_DISK%" == "FAILURE" GOTO ERROR_DISK rem ************* rem 業務通常処理 rem ************* rem プライオリティチェック IF "%CLP_SERVER%" == "OTHER" GOTO ON_OTHER1 rem ************* rem 最高プライオリティでの処理 rem ( 例 ) ARMBCAST /MSG " 最高プライオリティサーバで起動中です " /A rem ************* GOTO EXIT :ON_OTHER1 rem ************* rem 最高プライオリティ以外での処理 rem ( 例 ) ARMBCAST /MSG " プライオリティサーバ以外で起動中です " /A rem ************* GOTO EXIT rem *************************************** rem リカバリ対応処理 rem *************************************** :RECOVER rem ************* rem クラスタ復帰後のリカバリ処理 rem ************* GOTO EXIT 12

rem *************************************** rem フェイルオーバ対応処理 rem *************************************** :FAILOVER call C:\recovery.bat rem ディスクチェック IF "%CLP_DISK%" == "FAILURE" GOTO ERROR_DISK rem ************* rem フェイルオーバ後の業務起動ならびに復旧処理 rem ************* rem プライオリティのチェック IF "%CLP_SERVER%" == "OTHER" GOTO ON_OTHER2 rem ************* rem 最高プライオリティでの処理 rem ( 例 ) ARMBCAST /MSG " 最高プライオリティサーバで起動中です ( フェイルオーバ後 )" /A rem ************* GOTO EXIT :ON_OTHER2 rem ************* rem 最高プライオリティ以外での処理 rem ( 例 ) ARMBCAST /MSG " プライオリティサーバ以外で起動中です ( フェイルオーバ後 )" /A rem ************* GOTO EXIT 13

rem *************************************** rem 例外処理 rem *************************************** rem ディスク関連エラー処理 :ERROR_DISK ARMBCAST /MSG " 切替パーティションの接続に失敗しました " /A GOTO EXIT rem ARM 未動作 :no_arm ARMBCAST /MSG "CLUSTERPRO Server が動作状態にありません " /A :EXIT 図 2-1 開始スクリプト (start.bat) の設定例 上記の設定例では 開始スクリプトから WebSAM LogCollector の業務引継ぎを行うスクリプトを C: recovery.bat として呼び出しています このスクリプトは 現用系 待機系ともに同一のパスとなるように配置してください 業務引継ぎを行うスクリプトの設定例を示します 引継ぎを行う WebSAM LogCollector コンポーネントの違いによって 4つの組み合わせがあります フェイルオーバ時に開始スクリプトを用いて引継ぐ必要がある設定内容の詳細については 3 LogCollectorの設定と運用 を参照してください 設定例では マネージャのインストールパスを C: Program Files NEC WebSAM LogC LCMG 設定ファイルを格納する共有ディスク上のディレクトリを E: BackupFiles としています 14

マネージャのみ SET MG_INSTALL_PATH=C:\Program Files\NEC\WebSAM LogC\LCMG SET SHARED_DISK_PATH=E:\BackupFiles XCOPY /R /I /E /Y "%SHARED_DISK_PATH%\lcmgconf\connect.cfg" "%MG_INSTALL_PATH%\lcmgconf\" XCOPY /R /I /E /Y "%SHARED_DISK_PATH%\lcmgconf\lcmg.cfg" "%MG_INSTALL_PATH%\lcmgconf\" XCOPY /R /I /E /Y "%SHARED_DISK_PATH%\lcmgconf\mginfo.cfg" "%MG_INSTALL_PATH%\lcmgconf\" XCOPY /R /I /E /Y "%SHARED_DISK_PATH%\filter\filterfile\LCcnvTable.ini" "%MG_INSTALL_PATH%\filter\filterfile\" < 注意 >2 行で記載していますが 1 行で実行してください XCOPY /R /I /E /Y "%SHARED_DISK_PATH%\filter\filterfile\user\*.xml" "%MG_INSTALL_PATH%\filter\filterfile\user\" < 注意 >2 行で記載していますが 1 行で実行してください 図 2-2 引継ぎスクリプトの設定例 ( マネージャのみ ) マネージャ +Database Option SET MG_INSTALL_PATH=C:\Program Files\NEC\WebSAM LogC\LCMG SET SHARED_DISK_PATH=E:\BackupFiles XCOPY /R /I /E /Y "%SHARED_DISK_PATH%\lcmgconf\connect.cfg" "%MG_INSTALL_PATH%\lcmgconf\" XCOPY /R /I /E /Y "%SHARED_DISK_PATH%\lcmgconf\lcmg.cfg" "%MG_INSTALL_PATH%\lcmgconf\" XCOPY /R /I /E /Y "%SHARED_DISK_PATH%\lcmgconf\mginfo.cfg" "%MG_INSTALL_PATH%\lcmgconf\" XCOPY /R /I /E /Y "%SHARED_DISK_PATH%\filter\filterfile\LCcnvTable.ini" "%MG_INSTALL_PATH%\filter\filterfile\" < 注意 >2 行で記載していますが 1 行で実行してください XCOPY /R /I /E /Y "%SHARED_DISK_PATH%\filter\filterfile\user\*.xml" "%MG_INSTALL_PATH%\filter\filterfile\user\" < 注意 >2 行で記載していますが 1 行で実行してください XCOPY /R /I /E /Y /S "%SHARED_DISK_PATH%\database\cfg" "%MG_INSTALL_PATH%\database\cfg" XCOPY /R /I /E /Y /S "%SHARED_DISK_PATH%\database\format" "%MG_INSTALL_PATH%\database\format" XCOPY /R /I /E /Y /S "%SHARED_DISK_PATH%\database\script" "%MG_INSTALL_PATH%\database\script" 図 2-3 引継ぎスクリプトの設定例 ( マネージャ +Database Option) 15

マネージャ +Agentless Option SET MG_INSTALL_PATH=C:\Program Files\NEC\WebSAM LogC\LCMG SET SHARED_DISK_PATH=E:\BackupFiles XCOPY /R /I /E /Y "%SHARED_DISK_PATH%\lcmgconf\connect.cfg" "%MG_INSTALL_PATH%\lcmgconf\" XCOPY /R /I /E /Y "%SHARED_DISK_PATH%\lcmgconf\lcmg.cfg" "%MG_INSTALL_PATH%\lcmgconf\" XCOPY /R /I /E /Y "%SHARED_DISK_PATH%\lcmgconf\mginfo.cfg" "%MG_INSTALL_PATH%\lcmgconf\" XCOPY /R /I /E /Y "%SHARED_DISK_PATH%\filter\filterfile\LCcnvTable.ini" "%MG_INSTALL_PATH%\filter\filterfile\" < 注意 >2 行で記載していますが 1 行で実行してください XCOPY /R /I /E /Y "%SHARED_DISK_PATH%\filter\filterfile\user\*.xml" "%MG_INSTALL_PATH%\filter\filterfile\user\" < 注意 >2 行で記載していますが 1 行で実行してください XCOPY /R /I /E /Y "%SHARED_DISK_PATH%\lcmgconf\lcaglesslist.xml" "%MG_INSTALL_PATH%\lcmgconf\" XCOPY /R /I /E /Y "%SHARED_DISK_PATH%\lcmgconf\lcsyslogconf.xml" "%MG_INSTALL_PATH%\lcmgconf\" 図 2-4 引継ぎスクリプトの設定例 ( マネージャ +Agentless Option) マネージャ +Database Option+Agentless Option SET MG_INSTALL_PATH=C:\Program Files\NEC\WebSAM LogC\LCMG SET SHARED_DISK_PATH=E:\BackupFiles XCOPY /R /I /E /Y "%SHARED_DISK_PATH%\lcmgconf\connect.cfg" "%MG_INSTALL_PATH%\lcmgconf\" XCOPY /R /I /E /Y "%SHARED_DISK_PATH%\lcmgconf\lcmg.cfg" "%MG_INSTALL_PATH%\lcmgconf\" XCOPY /R /I /E /Y "%SHARED_DISK_PATH%\lcmgconf\mginfo.cfg" "%MG_INSTALL_PATH%\lcmgconf\" XCOPY /R /I /E /Y "%SHARED_DISK_PATH%\filter\filterfile\LCcnvTable.ini" "%MG_INSTALL_PATH%\filter\filterfile\" < 注意 >2 行で記載していますが 1 行で実行してください XCOPY /R /I /E /Y "%SHARED_DISK_PATH%\filter\filterfile\user\*.xml" "%MG_INSTALL_PATH%\filter\filterfile\user\" < 注意 >2 行で記載していますが 1 行で実行してください XCOPY /R /I /E /Y /S "%SHARED_DISK_PATH%\database\cfg" "%MG_INSTALL_PATH%\database\cfg" XCOPY /R /I /E /Y /S "%SHARED_DISK_PATH%\database\format" "%MG_INSTALL_PATH%\database\format" XCOPY /R /I /E /Y /S "%SHARED_DISK_PATH%\database\script" "%MG_INSTALL_PATH%\database\script" XCOPY /R /I /E /Y "%SHARED_DISK_PATH%\lcmgconf\lcaglesslist.xml" "%MG_INSTALL_PATH%\lcmgconf\" XCOPY /R /I /E /Y "%SHARED_DISK_PATH%\lcmgconf\lcsyslogconf.xml" "%MG_INSTALL_PATH%\lcmgconf\" 図 2-5 引継ぎスクリプトの設定例 ( マネージャ +Database Option+Agentless Option) 16

2.4 モニタリソースの作成 本節では CLUSTERPRO X 上でフェイルオーバグループのモニタリソースを作成する際の 要点について説明します 本書では CLUSTERPRO X での具体的な操作手順については説明しません 操作手順ついては CLUSTERPRO X for Windows インストール & 設定ガイド を参照してください 2.4.1 サービス監視 2.3.3サービスリソース で追加した WebSAM LogCollector マネージャのサービスを サービス監視リソースとして追加します 回復対象には WebSAM LogCollector マネージャのサービスが属しているフェイルオーバグループを指定します 17

3 LogCollector の設定と運用 本章では クラスタシステム上で WebSAM LogCollector をセットアップ 運用する際の要点 注意事項について説明します 18

3.1 マネージャ 3.1.1 セットアップ時の注意事項 フェイルオーバ時に実行される開始スクリプトが 現用系 待機系の双方で正常動作できるようにするため マネージャのインストールパスは 現用系 待機系で一致させる必要があります 開始スクリプトの詳細については 2.3.4スクリプトリソース を参照してください マネージャのインストールが完了すると マネージャのサービスは自動的に起動します クラスタシステムにマネージャをセットアップする場合は インストール完了直後に以下の対処を行う必要があります 1) マネージャのサービスを停止します 2) マネージャのサービスが手動起動となるように サービスの設定を変更します サービスの一覧から名前が LogCollector Manager のサービスを探します そのサービスを右クリックして プロパティ を選択します プロパティのウィンドウの 全般 タブにある スタートアップの種類 を 手動 に変更します 3.1.2 管理データの共有設定 マネージャの稼働中に更新されるデータについては 共有ディスクに配置して現用系 待機系の双方から参照できるようにする必要があります 以下の手順で 管理データの共有を行います 1. マネージャをインストールします インストール手順については WebSAM LogCollector セットアップガイド ( リリース 3.4) を参照してください 2. マネージャ固有設定ファイル (< インストールパス > lcmgconf lcmg.cfg) をテキストエディタで開き 以下の設定項目を編集します 各設定項目の詳細については WebSAM LogCollector マネージャ利用の手引き ( リリース 3.4) を参照してください 19

種別 設定項目 ( キー名 ) デフォルトの設定値 ログコレクション格納ディレクトリ LCMG_MAP_COLLECTION_PATH < インストールパス > logcollection ユーザ管理ファイル格納ディレクトリ LCMG_CONF_USER_PATH < インストールパス > lcmgconf エージェント情報ファイル格納ディレクトリ LCMG_CONF_AG_PATH < インストールパス > lcmgconf バックアップコレクション情報ファイル格納ディレク LCMG_CONF_BACKUP_PATH < インストールパス > lcmgconf トリ MG スクリプトファイル格納 LC_PATH_SCRIPT_SCRIPT_DIR < インストールパス > script script ディレクトリ MG スクリプト実行履歴ファイル格納ディレクトリ LC_PATH_SCRIPT_HISTOTY_DIR < インストールパス > script history MG スクリプト結果ファイル LC_PATH_SCRIPT_RESULT_DIR < インストールパス > script result 格納ディレクトリ ライブラリスクリプトファイル格納ディレクトリ LC_PATH_SCRIPT_SYS_LIB_DIR < インストールパス > script lib system 論理エージェント構成ファイル LCMG_LOGICAL_AGENT_CONF < インストールパス > lcmgconf lclogicalaglist.xml 表 3-1 マネージャ管理データの設定項目 注意 ) 設定するパスは 共有ディスク上のディレクトリである必要があります 論理エージェント機能を使用しない場合 論理エージェント構成ファイルの設定は不要です 3. 2. で設定したすべての設定項目について 設定ファイルで指定したディレクトリを手動で作成します 20

4. 表 3-2 コピー対象のマネージャ管理データ に記載されているファイルを 表中 に説明しているコピー元からコピー先にコピーします コピー先ディレクトリについては 2. の設定内容を参照してください 種別 ファイル名 コピー元ディレクトリ コピー先ディレクトリに対応する設定項目 ( キー名 ) ユーザ管理ファイル user.xml < インストールパス > LCMG_CONF_USER_PATH lcmgconf エージェント情報 aglist.xml < インストールパス > LCMG_CONF_AG_PATH ファイル lcmgconf 関連ノード設定ファイル relation.xml < インストールパス > lcmgconf LCMG_CONF_AG_PATH 表 3-2 コピー対象のマネージャ管理データ 以上で 管理データの共有設定は完了です 3.1.3 設定ファイル更新時の対処 マネージャがフェイルオーバする際に 現用系の設定内容を待機系に引き継ぐ必要があります ユーザが現用系のマネージャに対して手動で更新するデータについては 以下の対処を行って設定内容が待機系に引き継がれるようにしてください 1. 表 3-3 コピー対象のマネージャ設定ファイル の設定ファイルを更新するたびに そのファイルを設定ファイルのバックアップディレクトリにコピーします コピー先のディレクトリは 現用系 待機系の双方から参照できるように設定する必要があります 2. フェイルオーバ発生時に 1. でコピーした設定ファイル群が引継ぎ先のマネージャの設定ファイル格納ディレクトリにコピーされるようにするため フェイルオーバグループにスクリプトリソースを設定します スクリプトリソースの設定内容については 2.3.4スクリプトリソース を参照してください 種別 格納ディレクトリ ファイル名 マネージャ固有設定ファイル < インストールパス > lcmg.cfg lcmgconf マネージャ情報ファイル < インストールパス > lcmgconf mginfo.cfg 21

マネージャ接続設定ファイル < インストールパス > connect.cfg lcmgconf ログフォーマットファイル < インストールパス > *.xml ( ユーザ定義 ) filter filterfile user ログフォーマット自動適用表 < インストールパス > filter filterfile LCcnvTable.ini 表 3-3 コピー対象のマネージャ設定ファイル 注意 ) クラスタ環境で追加したログフォーマットファイル ( ユーザ定義 ) を削除する場合は クラスタ環境 ( 運用 / 待機 ) 両方のマネージャのインストールパスに格納したログフォーマットファイル ( ユーザ定義 ) を削除してください また 共有ディレクトリに格納してフェイルオーバー時にコピー対象にしている場合は 共有ディレクトリからも削除してください 3.1.4 データのバックアップ すべてのファイル / フォルダについて データベースのリカバリ機能に相当する機能は LogCollector として実装していません 共有ディスク上に格納するデータについては 定期的なバックアップを推奨いたします なお ログコレクション格納ディレクトリのデータについては バックアップを行うためのコマンドを提供しています バックアップコマンドの詳細については WebSAM LogCollector マネージャ利用の手引き ( リリース 3.4) を参照してください 22

3.2 Database Option 3.2.1 セットアップ時の注意事項 DB 接続設定の手続きは 現用系 待機系の双方で行ってください DB 接続設定の手順に ついては WebSAM LogCollector Database Option 利用の手引き ( リリース 1.4) を参照して ください 3.2.2 管理データの共有設定 Database Option( マネージャ ) の稼働中に更新されるデータについては 共有ディスクに配置して現用系 待機系の双方から参照できるようにする必要があります 以下の手順で 管理データの共有を行います なお Database Option の管理データを共有する場合は 事前にマネージャの管理データの共有設定を行う必要があります 設定方法の詳細は 3.1.2 管理データの共有設定 を参照してください 1. Database Option をインストールします インストール手順については WebSAM LogCollector セットアップガイド ( リリース 3.4) を参照してください 2. Database Option 固有設定ファイル (< インストールパス > database cfg db_opt.properties) をテキストエディタで開き 以下の設定項目を編集します 各設定項目の詳細については WebSAM LogCollector Database Option 利用の手引き ( リリース 1.4) を参照してください 種別 設定項目 ( キー名 ) デフォルトの設定値 インポート設定一時ファイル格納ディレクトリ TempSettingFilePath < インストールパス > database tmp setting 表 3-4 Database Option 管理データの設定項目 注意 ) 設定するパスは 共有ディスク上のディレクトリである必要があります 3. 2. で設定したすべての設定項目について 設定ファイルで指定したディレクトリを手動で作成します 4. 表 3-5 コピー対象のDatabase Option 管理データ に記載されているファイルを 表中に説明しているコピー元からコピー先にコピーします コピー先ディレクトリについては 3.1.2 管理データの共有設定 を参照してください 23

種別 ファイル名 コピー元ディレクトリ コピー先ディレクトリに対応する設定項目 ( キー名 ) MG スクリプト *.js < インストールパス > LC_PATH_SCRIPT_SCRIPT_DIR ファイル script script ライブラリスクリプトファイル *.js < インストールパス > script lib system LC_PATH_SCRIPT_SYS_LIB_DIR 表 3-5 コピー対象の Database Option 管理データ 以上で 管理データの共有設定は完了です 3.2.3 設定ファイル更新時の対処 Database Option( マネージャ ) がフェイルオーバする際に 現用系の設定内容を待機系に引き継ぐ必要があります ユーザが現用系の Database Option に対して手動で更新するデータについては 以下の対処を行って設定内容が待機系に引き継がれるようにしてください 1. 表 3-6 コピー対象の Database Option 設定ファイル の設定ファイルを更新するたびに そのファイルを設定ファイルのバックアップディレクトリにコピーします コピー先のディレクトリは 現用系 待機系の双方から参照できるように設定する必要があります 2. フェイルオーバ発生時に 1. でコピーした設定ファイル群が引継ぎ先のマネージャの設定ファイル格納ディレクトリにコピーされるようにするため フェイルオーバグループにスクリプトリソースを設定します スクリプトリソースの設定内容については 2.3.4スクリプトリソース を参照してください 種別格納ディレクトリファイル名 インポート用ログフォーマットファイルデータベース接続設定ファイル *1 インポート用スクリプトファイル < インストールパス > ( すべてのファイル ) database format < インストールパス > dbconnect.cfg database cfg connect < インストールパス > ( すべてのファイル ) database script 表 3-6 コピー対象の Database Option 設定ファイル (*1) DB 接続設定 (lcdbsetup コマンド実行 ) 時 更新されるファイルです 24

3.2.4 データのバックアップ データベース格納データ以外のすべてのファイル / フォルダについて データベースのリカ バリ機能に相当する機能は LogCollector として実装していません 共有ディスク上に格納す るデータについては 定期的なバックアップを推奨いたします 25

3.3 Agentless Option 3.3.1 セットアップ時の注意事項 フェイルオーバ時に実行される開始スクリプトが 現用系 待機系の双方で正常動作できるようにするため Agentless Option のインストールパスは 現用系 待機系の双方で一致させる必要があります 開始スクリプトの詳細については 2.3.4スクリプトリソース を参照してください 3.3.2 管理データの共有設定 Agentless Option( マネージャ ) の稼働中に更新や使用されるデータについては 共有ディスクに配置して現用系 待機系の双方から参照できるようにする必要があります 以下の手順で 管理データの共有を行います なお Agentless Option の管理データを共有する場合は 事前にマネージャの管理データの共有設定を行う必要があります 設定方法の詳細は 3.1.2 管理データの共有設定 を参照してください 1. Agentless Option をインストールします インストール手順については WebSAM LogCollector セットアップガイド ( リリース 3.4) を参照してください 2. マネージャ固有設定ファイル (< インストールパス > lcmgconf lcmg.cfg) をテキストエディタで開き 以下の項目を編集します (syslog を使用したログ収集を行わない場合には LCMG_CONF_SYSLOGSRV_PATH LCMG_SYSLOGSRV_RUN の設定は不要です ) 種別 設定項目 ( キー名 ) 設定値 エージェントレス設定ファイル (lcaglesslist.xml) LCMG_CONF_AGLESS_PATH < 共有ディスク上の絶対パス > 格納ディレクトリ syslog サーバ受信設定ファイル (lcsyslogconf.xml) LCMG_CONF_SYSLOGSRV_PATH < 共有ディスク上の絶対パス > 格納ディレクトリ syslog を使用したログ収集フラグ LCMG_SYSLOGSRV_RUN true 表 3-7 Agentless Option 管理データの設定項目 26

3. 2. で設定したエージェントレス設定ファイル (lcaglesslist.xml) をテキストエディタで開き 以下の項目を追加してください 種別 設定項目 ( タグ名 ) 設定値 収集プロファイル格納ディレクトリ <AglessList><CollectProfilePath> < 共有ディスク上の絶対パス > ファイル名対応表パス <AglessList><Agent><MapFile><Path> < 共有ディスク上の絶対パス > 表 3-8 エージェントレス設定ファイルの設定項目 設定例 文字のフォントが太字の箇所を設定してください <AgentlessList> ( 略 ) <CollectProfilePath> 収集プロファイル格納ディレクトリ </CollectProfilePath> <Agent> ( 略 ) <MapFile> <Path> ファイル名対応表パス </Path> ( 略 ) </MapFile> </Agent> </AgentlessList> 設定項目の詳細については WebSAM LogCollector Agentless Option 利用の手引き ( リリース 1.2) を参照してください 4. 2. で設定した syslog サーバ受信設定ファイル (lcsyslogconf.xml) をテキストエディタで開き 以下の項目を追加してください 種別 設定項目 ( タグ名 ) 設定値 syslog 受信ログ出力ディレクトリ <SyslogConf><OutputPath> < 共有ディスク上の絶対パス > 表 3-9 syslog サーバ受信設定ファイルの設定項目 27

設定例 文字のフォントが太字の箇所を設定してください < SyslogConf > ( 略 ) <OutputPath>syslog 受信ログ出力ディレクトリ </OutputPath> ( 略 ) </ SyslogConf > 設定項目の詳細については WebSAM LogCollector Agentless Option 利用の手引き ( リリース 1.2) を参照してください 以上で 管理データの共有設定は完了です 3.3.3 設定ファイル更新時の対処 Agentless Option( マネージャ ) がフェイルオーバする際に 現用系の設定内容を待機系に引き継ぐ必要があります ユーザが現用系の Agentless Option に対して手動で更新するデータについては 以下の対処を行って設定内容が待機系に引き継がれるようにしてください 1. 表 3-10 コピー対象の Agentless Option 設定ファイル の設定ファイルを更新するたびに そのファイルを設定ファイルのバックアップディレクトリにコピーします コピー先のディレクトリは 現用系 待機系の双方から参照できるように設定する必要があります 2. フェイルオーバ発生時に 1. でコピーした設定ファイル群が引継ぎ先のマネージャの設定ファイル格納ディレクトリにコピーされるようにするため フェイルオーバグループにスクリプトリソースを設定します スクリプトリソースの設定内容については 2.3.4スクリプトリソース を参照してください 種別 デフォルト格納ディレクトリ ファイル名 エージェントレス設定ファイル < インストールパス > lcaglesslist.xml lcmgconf syslog サーバ受信設定ファイル < インストールパス > lcmgconf lcsyslogconf.xml 表 3-10 コピー対象の Agentless Option 設定ファイル 28

3.3.4 データのバックアップ すべてのファイル / フォルダについて データベースのリカバリ機能に相当する機能は LogCollector として実装していません 共有ディスク上に格納するデータについては 定期 的なバックアップを推奨いたします 29

3.4 エージェント for Windows CLUSTERPRO X によるクラスタシステムを構成するマシンに WebSAM LogCollector エージ ェント for Windows をセットアップする場合の注意事項について説明します WebSAM LogCollector エージェント for Windows は フェイルオーバによる業務の切り替えをサポートしていません クラスタシステムで WebSAM LogCollector エージェント for Windows を運用する際は 本節で説明する内容に注意してください 3.4.1 セットアップ時の注意事項 ログ収集対象の業務に対応するフェイルオーバグループを構成するすべてのノードに対して エージェントをインストールしてください マネージャの接続情報ファイルで指定する 接続を許可するエージェントの IP アドレスについては エージェントをインストールしたサーバ ( ノード ) のパブリック IP アドレスを指定してください エージェントの接続設定ツールでエージェントセットアップを行う際に指定する IP アドレスは 以下のとおりに指定してください マネージャの IP アドレスには マネージャが属しているフェイルオーバグループのフローティング IP アドレスを指定してください エージェントの IP アドレスには エージェントをインストールしたサーバ ( ノード ) のパブリック IP アドレスを指定してください 3.4.2 設定ファイルの更新 収集プロファイルは エージェントをインストールしたマシン毎に設定を行う必要があります 収集プロファイルの設定方法については WebSAM LogCollector 管理コンソール利用の手引き ( リリース 3.4) および WebSAM LogCollector エージェント for Windows R3.4 利用の手引き を参照してください 30

WebSAM LogCollector ( リリース 3.4) クラスタ構築ガイド 2008 年 1 月初版 2016 年 1 月第 4.01 版 日本電気株式会社 東京都港区芝 5 丁目 7 番地 1 号 TEL (03) 3454-1111 ( 大代表 ) P C NEC Corporation 2008-2016 日本電気株式会社の許可なく複製 改変などを行うことはできません 31