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Oracle Calendar Oracle Collaboration Suite リリース 2 (9.0.4) PSR9.0.4.2 での変更点 Creation Date: Apr 19, 2004 Last Update: Sep 2, 2004 Version: 1.2

1. はじめに...3 2. Calendar Web Client...3 2.1 ユーザー検索時のメール アドレス利用...3 2.2 非 Calendar ユーザーの招待者リスト表示...4 2.3 サポートする添付ファイル フォーマットの拡張...7 2.4 添付ファイル名の表示...8 2.5 Calendar ポートレット上の会議表示...9 2.6 Oracle Web Conferencing への参加 URL...10 2.7 Time Zone の翻訳...10 3. Calendar Administrator... 11 3.1 リソース検索時のカテゴリ指定... 11 4. Oracle Connector for Outlook...12 4.1 他ユーザーによる参照 編集機能の拡張...12 4.2 代理ユーザー作成会議への返信...13 4.3 複数添付ファイルの対応...13 4.4 GAL 対応のユーザー属性の追加...14 Oracle Calendar 9.0.4.1...15 (OCFO 9.0.4.50604)...15 4.5 GAL のユーザー検索時のマルチバイト対応...17 4.6 予定エントリへの個人メモ追加機能...18 4.7 他ユーザーの使用履歴...20 4.8 Microsoft Windows Server2003 のサポート...21 5. Desktop Client...21 5.1 ユーザー検索機能の拡張...21 5.2 エクスポート データの拡張...22 6. Calendar Server...23 6.1 招待者数の制限...23 6.2 リソース最大長の変更...24 6.3 ログイン時のディレクトリ ユーザー検索...24-2-

1. はじめに 本資料では Oracle Collaboration Suite リリース 2 Patch Set Release(9.0.4.2) における Oracle Calendar コンポーネントの新機能の追加や既存機能の変更について解説します 注意 : 詳細は Oracle Collaboration Suite Readme Release 2 Patch Set 1(9.0.4.2.0) for hp-ux PA-RISC(64bit), Linux x86, and Solaris Operating Environment(SPARC 32-bit) をご参照ください 2. Calendar Web Client 2.1 ユーザー検索時のメール アドレス利用 Web Client 上で ユーザー検索の条件キーにメール アドレスが利用できるようになりました Web Client の以下のユーザー インターフェースで使用可能です " 予定表の表示 " " 会議の作成 " " 終日イベントの作成 " " メモの作成 " -3-

" グループの作成 " " アクセス権の管理 " 注意 : スケジューラのユーザー検索画面では 姓 名の検索のみ可能 です ユーザー インターフェース上の変更はなく Calendar Server は以下の順序で該当するユーザーを検索します 1) E-mail 2) User-ID 3) X.400 2.2 非 Calendar ユーザーの招待者リスト表示 会議作成時に Calendar ユーザーとして登録されていないユーザーを招待することが可能になりました Oracle Calendar 9.0.4.1 以前では 非 Calendar ユーザーを会議に招待したい場合 通知 >> 電子メールを他の人に送信 にメール アドレスを入力することにより 非 Calendar ユーザーに通知がいくようになっていました しかし その後非 Calendar ユーザーに関しては記録が残らないため 会議作成者は誰を招待したか確認することができませんでした -4-

図 1 会議作成時の非 Calendar ユーザーへの通知設定 Oracle Calendar 9.0.4.2 からは 非 Calendar ユーザーのメール アドレスを招待者リストに含めることができます これにより 電子メールを参加者に送信 がチェックされていればリストされた非 Calendar ユーザーにも通知メールが送信されるようになります また 後で招待者の確認時にも非 Calendar ユーザーも含めて確認することができます 新規会議作成時に非 Calendar ユーザーを招待するためには ユーザー検索フィールドに 非 Calendar ユーザーのメール アドレスを入力し 検索 ボタンをクリックします -5-

入力したメール アドレスに該当する Calendar ユーザーが存在しない場合 非 Calendar ユーザーとみなされメール アドレスのまま招待者リストにリストされます -6-

2.3 サポートする添付ファイル フォーマットの拡張添付ファイルのファイル フォーマットが拡張され ZIP BMP および PNG をサポートするようになりました Oracle Calendar 9.0.4.1 では エントリに任意の形式のファイルをアップロードすることができました しかし ダウンロードできるファイル形式は以下のファイル形式のみでした.wav.gif.jpg.jpeg.htm.html.txt.doc.xls このため 上記以外のファイル形式をダウンロードしたい場合 Calendar Web Client ではなく Calendar Desktop Client や ORACLE CONNECTOR FOR OUTLOOK を利用する必要がありました ヒント : 上記以外のファイル形式をアップロードした場合 Calendar Web Client 上では 招待者は添付ファイルがあることを確認することができません Oracle Calendar 9.0.4.2 では 以下の編集操作を行うことにより ZIP BMP および PNG フォーマットのファイルダウンロードを Web Client 上で行うことが可能になります 1. $ORACLE_HOME/ocas/conf/ocwc.conf ファイルに以下のエントリを追加します [download_extension].zip = application/zip.bmp = image/bmp -7-

.png = image/png 2. Middle Tier ホスト上の Oracle HTTP Server を再起動します % $ORACLE_HOME/dcm/dcmctl restart ct ohs ヒント : 上記以外のアプリケーションでも text/xml 等 MIME 形式で アプリケーションの特定が可能なものに対しては ocwc.conf ファイルに記述することによってダウンロード可能であることが確認できています 2.4 添付ファイル名の表示 スケジュール エントリに添付ファイルとしてアップロードしたファイル名が 表示されるようになりました Oracle Calendar 9.0.4.1 以前では アップロードしたファイルはそのファイル名が表示されず ダウンロードアイコンをポイントして確かめる必要がありました Oracle Calendar 9.0.4.2 からは アップロードしたファイルのファイル名が表示されるようになります -8-

注意 : マルチバイト文字を含む名前のファイルを Web Client からアップロードした場合 Desktop Client あるいは Outlook から表示させると文字化けする不具合があります また逆に Desktop Client あるいは Outlook からアップロードしたマルチバイト文字を含む名前のファイルを Web Client から表示させると 文字化けする不具合があります 注意 : マルチバイト文字を含む名前の添付ファイルをダウンロードし て保存する際 デフォルトで表示されるファイル名が文字化けする不具合があります 2.5 Calendar ポートレット上の会議表示 Calendar ポートレット上で 複数日にまたがった会議が表示されるようになりました Oracle Calendar 9.0.4.1 以前では 複数日にまたがった ( 例. 2/6 22:00~2/7 1:00 の会議等 ) 会議がある場合 Calendar ポートレットの 今日の予定 にそのエントリが表示されませんでした Oracle Calendar 9.0.4.2 では このような会議は開始日に基づいて 今日の予定 にエントリが表示されるようになります -9-

2.6 Oracle Web Conferencing への参加 URL Web Conferencing タイプの会議に対して 参加 URL が非表示になりました Oracle Calendar 9.0.4.1 では Web Conferencing タイプのエントリを作成した場合 エントリの参照権限を持つ第三者のユーザーが Calendar Web Client 上で (Web カンファレンスへの ) 参加 ボタンをポイントすることによって 設定したパスワードを含む URL を表示させることが可能でした これは セキュリティ上問題があります Oracle Calendar 9.0.4.2 では この対処策として (Web カンファレンスへの ) 参加 ボタンをポイント時に URL が表示されないようになっています ヒント : エントリ内容の表示ページからは パスワードは表示されな いようになっています 2.7 Time Zone の翻訳 Calendar Web Client で設定する Time Zone の選択肢が日本語になりました -10-

3. Calendar Administrator 3.1 リソース検索時のカテゴリ指定 Oracle Calendar 9.0.4.2 ではカテゴリを指定してリソース検索することが可能になりました 具体的にはリソースの Advanced Search 画面に Category フィールドが追加され カテゴリを選択することが可能です -11-

4. Oracle Connector for Outlook 4.1 他ユーザーによる参照 編集機能の拡張 他ユーザーからの参照 編集可能なエントリ タイプが増えました Oracle Calendar では Oracle Connector for Outlook( 以降 OCFO) から ファイル >> 開く >> 他のユーザーのフォルダ とクリックすることで 他ユーザーのエントリの参照 変更が可能です しかし Oracle Calendar 9.0.4.1 以前では OCFO から他のユーザーのエントリで参照 編集できるものは 以下の 3 つのみでした 仕事 受信トレイ 予定表 Oracle Calendar 9.0.4.2 では 以下のエントリも他ユーザーが参照 編集することが可能になりました メモ 履歴 以下に メモおよび履歴を編集可能にするための手順を示します 1. Middle Tier ホスト上にある $ORACLE_HOME/ocal/misc/unison.ini ファイル -12-

を編集し 以下のエントリを追加します [OUTLOOK_CONNECTOR] show-otheruserfolder-sticky=true /* メモ */ show-otheruserfolder-journal=true /* 履歴 */ 2. Calendar Server を再起動します % $ORACLE_HOME/ocal/bin/unistop y % $ORACLE_HOME/ocal/bin/unistart 4.2 代理ユーザー作成会議への返信 代理ユーザーによって作成されたエントリに対して メール返信時の宛先タイプをサーバー毎に選択することが可能になりました 次に手順を示します 1. Middle Tier ホスト上の $ORACLE_HOME/ocal/misc/unison.ini ファイルを編集し 以下のエントリを追加します [OUTLOOK_CONNECTOR] delegate-reply-to = [0/1/2] /* 0: エントリ所有者に送信 (default) */ /* 1: 代理人に送信 */ /* 2: エントリ所有者と代理人に送信 */ 2. Oracle Calendar Server を再起動します % $ORACLE_HOME/ocal/bin/unistop y % $ORACLE_HOME/ocal/bin/unistart 4.3 複数添付ファイルの対応 OCFO を用いてアップロードした複数の添付ファイルの保存フォーマットが変わりました これによって Oracle Desktop Client から複数ファイルをダウンロード後参照することができるようになります -13-

Oracle Calendar 9.0.4.1 では 一つのスケジュール エントリに添付できるファイルの数は OCFO 以外のクライアントでは 1 つに制限されていました OCFO のみ複数のファイルの添付が可能でしたが この場合 Calendar Web Client では 添付した複数のファイルの代わりに Mime-Encoded-Attachment.txt という名前の 1 つのファイルが表示されることになります よってこのような複数の添付ファイルがある場合 Calendar Web Client や Calendar Desktop Client からはファイルを参照することができませんでした Oracle Calendar 9.0.4.2 では デフォルトでこのような複数添付ファイルが Mime-Encoded-Attachment.eml という形式で保存されるようになりました この変更により Calendar Desktop Client からこのファイルをダウンロードして参照することが可能になります ( しかし Calendar Web Client では 9.0.4.1 の時と同様に参照することはできません ) 複数添付ファイルの形式は以下のようにして編集することが可能です 1. Middle Tierホスト上の $ORACLE_HOME/ocal/misc/unison.iniファイルを編集し 以下のエントリを追加します [OUTLOOK_CONNECTOR] mime-attachment-filename = Mime-Encoded-Attachment.eml 2. Oracle Calendar Server を再起動します % $ORACLE_HOME/ocal/bin/unistop y % $ORACLE_HOME/ocal/bin/unistart 4.4 GAL 対応のユーザー属性の追加グローバル アドレス リスト (GAL) のプロパティ ダイアログ ボックスに表示されるユーザー属性が追加されました これにより OIDDAS で設定したユーザー情報の多くが OCFO の GAL 上に表示されるようになります -14-

下に OIDDAS でのユーザー属性とマッピング先の OCFO の GAL ユーザー属 性を示します OIDDAS でのユーザー属性 Oracle Calendar 9.0.4.1 Oracle Calendar 9.0.4.2 (OCFO 9.0.4.2.60216) (OCFO 9.0.4.50604) User name --- ユーザー ID 電子メール 電子メール 電子メール 名 名 名 ミドル ネーム イニシャル イニシャル 姓 姓 姓 社員番号 従業員番号 従業員番号 タイトル 役職名 役職 Department --- 部署 マネージャ --- マネージャ 雇用日 --- --- 次のことで知られています --- --- 旧姓 --- --- 生年月日 --- --- Language --- --- 職場の電話番号 電話 勤務先 自宅の電話番号 --- 自宅 携帯電話の番号 --- 携帯 ポケットベルの番号 --- ポケットベル Fax Fax Fax 職場の住所 : 番地 --- 番地 職場の住所 : 市 --- 市町区村 職場の住所 : 州 --- 都道府県 職場の住所 : 郵便番号 --- 郵便番号 国 国 国 メール アドレス ( ホーム ) メール アドレス --- -15-

-16-

4.5 GAL のユーザー検索時のマルチバイト対応 OCFO でのユーザー検索画面において マルチバイト文字が入力可能になりました -17-

4.6 予定エントリへの個人メモ追加機能 予定エントリの詳細に個人的な用途のメモを追加することができるようになりました 次に使用例を示します 1) user01( 開催者 ) が会議を作成して 詳細 欄に記入し user02( 招待者 ) を招待します 2) user02( 招待者 ) が OCFO から その会議の 詳細 欄に追記事項を加えます -18-

(Web Client Desktop Client からは 招待者は 詳細 欄を編集することはできません ) 3) この時 編集した詳細は他のユーザーのエントリには反映されません 個人的な詳細となります また 編集後 開催者のメモ というボタンが表示され 元の詳細を確認することができます -19-

4) 次に 開催者が 詳細 欄を更新するとします すると 招待者側では 個人的に変更した 詳細 欄は更新されません しかし 開催者のメモ から開催者の変更が参照できます ( 開催者のメモは編集することができません ) 4.7 他ユーザーの使用履歴 OCFO の ファイル タブ >> 開く から 最近開いた他ユーザーのフォルダの一覧が表示されるようになりました -20-

4.8 Microsoft Windows Server2003 のサポート Microsoft Windows Server2003 での OCFO のインストールがサポートされました 5. Desktop Client 5.1 ユーザー検索機能の拡張 ユーザー検索時に ユーザー ID およびメール アドレスを指定することが可能になりました Oracle Calendar 9.0.4.1 では 新規会議作成時にユーザーを検索する際 姓 名で検索することしかできませんでした また ディレクトリから検索 画面も次のようになっていました これに対し Oracle Calendar 9.0.4.2 では ユーザー ID およびメール アドレスを入力しての検索が可能です また ディレクトリから検索 画面も以下のように 姓 名だけでなく ユーザー ID およびメール アドレスのフィールドが追加されました -21-

5.2 エクスポート データの拡張 Oracle Calendar 9.0.4.2 では データのエクスポート時に 以下のエクスポート形式を選んだ場合でも 詳細 欄のデータがエクスポートされるようになります コンマ区切りテキストファイル タブ区切りテキストファイル この形式では 以下の項目がエクスポートされます エクスポートするアイテム (= アイテムの所有者 ) 日付 開始 終了 所要時間 表題 場所 重要度 アクセス 参加者数 提案者 作成者 最後に記載した人 説明 -22-

6. Calendar Server 6.1 招待者数の制限一つの会議に招待できる人数を制限できるようになりました 招待者数が非常に多い会議の作成や更新時における 複製や同期化によるパフォーマンスの低下を解消することができます 注意 : この招待者数の制限は Calendar Server 毎に設定されます 会議 毎ではないので 注意が必要です 会議作成 更新時に 招待者数が最大値を越えると以下のエラーが表示されます 招待者数の最大値の設定は Middle Tier ホスト上の $ORACLE_HOME/ocal/ misc/unison.ini ファイルを編集し 以下のエントリを追加します [ENG] maxattendees = 5000 上記パラメータ値のデフォルト値は 5000 になります 編集後 Oracle Calendar Server を再起動します % $ORACLE_HOME/ocal/bin/unistop y % $ORACLE_HOME/ocal/bin/unistart -23-

ヒント :ocst.conf に Calendar Sync Server 用のパラメータ maxattendees がありますが これとは用途が異なります 6.2 リソース最大長の変更 リソース名の最大文字数が長くなりました シングルバイトで 128 文字 マルチバイトで 42 文字です ID 長は それぞれ 64 文字 21 文字になります 注意 :Calendar Administrator および uniuser コマンドを利用して 最大 長を超えるリソースを作成した場合 エラーは表示されず最大長で切れたリソースが作成されます 6.3 ログイン時のディレクトリ ユーザー検索 Fat Client からのログイン時に ディレクトリ ユーザー情報の検索を使用不可能にすることができるようになりました Middle Tier ホスト上の $ORACLE_HOME/ocal/misc/unison/ini ファイルを編集し 以下のエントリを編集することで ユーザー検索を不可能にします [LIMITS] userlist_login=false す ヒント : デフォルトでは TRUE( ユーザー検索可能 ) に設定されていま 編集後 Oracle Calendar Server を再起動します % $ORACLE_HOME/ocal/bin/unistop y % $ORACLE_HOME/ocal/bin/unistart FALSE の状態で Fat Client のユーザー検索アイコンをクリックすると下記のエラーが表示されます -24-

注意 : ユーザー情報のワイルドカード (*) を用いたログインは 上記のパラメータに関係なく使用可能です ただし ワイルドカードを使用した場合に候補となる複数ユーザーのリスト表示は 上記パラメータが TRUE の場合のみ使用できます -25-

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