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(1) プログラムの開始場所はいつでも main( ) メソッドから始まる 順番に実行され add( a,b) が実行される これは メソッドを呼び出す ともいう (2)add( ) メソッドに実行が移る この際 add( ) メソッド呼び出し時の a と b の値がそれぞれ add( ) メソッド

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オブジェクト指向プログラミング・同演習 5月21日演習課題

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基本情報STEP UP演習Java対策

た場合クラスを用いて 以下のように書くことが出来る ( 教科書 p.270) プログラム例 2( ソースファイル名 :Chap08/AccountTester.java) // 銀行口座クラスとそれをテストするクラス第 1 版 // 銀行口座クラス class Account String name

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System.out.println("char : " + (int)character.min_value + "~" + (int)character.max_value); System.out.println("float : " + Float.MIN_VALUE + "~" + Flo

問 次の Fortran プログラムの説明及びプログラムを読んで、設問に答えよ。

<4D F736F F D2091E F196E291E889F090E C4816A82CC838C E646F6378>

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Method(C 言語では関数と呼ぶ ) メソッドを使うと 処理を纏めて管理することができる 処理 ( メソッド ) の再実行 ( 再利用 ) が簡単にできる y 元々はC 言語の関数であり 入力値に対する値を 定義するもの 数学では F(x) = 2x + 1 など F(x)=2x+1 入力値 (

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問題1 以下に示すプログラムは、次の処理をするプログラムである

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関数の動作 / printhw(); 7 printf(" n"); printhw(); printf("############ n"); 4 printhw(); 5 関数の作り方 ( 関数名 ) 戻り値 ( 後述 ) void である. 関数名 (

Java プログラミング Ⅰ 7 回目 switch 文と論理演算子 条件判断文 3 switch 文 switch 文式が case の値と一致した場合 そこから直後の break; までを処理し どれにも一致しない場合 default; から直後の break; までを処理する 但し 式や値 1

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問題 01 以下は コンソールより年齢を入力させ その年齢にあった料金を表示するプログラムである 年齢ごとの金額は以下の通りである 年齢の範囲金額 0 歳以上 6 歳以下 120 円 7 歳以上 65 歳未満 200 円 65 歳以上無料 package j1.exam02; import java

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3,, となって欲しいのだが 実際の出力結果を確認すると両方の配列とも 10, 2, 3,, となってしまっている この結果は代入後の配列 a と b は同じものになっていることを示している つまり 代入演算子 = によるの代入は全要素のコピーではなく 先をコピーする ため 代入後の a と b は

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6 関数 6-1 関数とは少し長いプログラムを作るようになると 同じ処理を何度も行う場面が出てくる そのたびに処 理を書いていたのでは明らかに無駄であるし プログラム全体の見通しも悪くなる そこで登場す るのが 関数 である 関数を使うことを 関数を呼び出す ともいう どのように使うのか 実際に見て

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break 文 switch ブロック内の実行中の処理を強制的に終了し ブロックから抜けます switch(i) 強制終了 ソースコード例ソースファイル名 :Sample7_1.java // 入力値の判定 import java.io.*; class Sample7_1 public stati

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基礎計算機演習 実習課題No6

Transcription:

2019 年 10 月 31 日 ( 木 ) 実施配列同種のデータ型を有する複数のデータ ( 要素 ) を番号付けして, ひとまとまりの対象として扱うものを配列と呼ぶ 要素 point[0] point[1] point[2] point[3] point[4] 配列 配列の取り扱いに関して, 次のような特徴がある 1. プログラム中で用いる配列変数 ( 配列の本体を参照する参照型の変数 ) は必ず宣言しておく 例 )int[] point; /* int 型の配列変数 point を宣言 */ 2. 配列の本体を生成し, 配列変数に代入して参照させる 例 )point = new int[5]; /* int 型の 5 個の要素を持つ配列を生成 生成された時点で定まる */ 要素数は配列が 3. 配列変数を宣言する際の初期化で, 配列の本体を生成することが出来る 例 )int[] point = new int[5]; 4. 配列の生成時に 各要素には初期値 (int 型の場合は 0,char 型の場合は \u0000,boolean 型の場合は false, 参照型の場合は null) が設定される 5. 配列変数を宣言する際に, 中括弧 { の間に初期値を与えて初期化することが出来る 例 )int[] point = { 98, 76, 85, 67, 59 ; 要はない この場合には,new で配列を生成する必 6. 配列の要素は 0 番から [ 要素数 ]-1 番までの添え字を用いて表される char 型の配列 Java 言語では,char 型の配列は文字列の扱いとはならない String クラスの変数を宣言して初期化するには次の様な書き方をすれば良かった 例 ) String str = "CUC"; char 型の配列を用いて上の例と同等な宣言を行うには - 1 -

とする char[] charray = {'C', 'U', 'C'; String str = new String(charray); メソッド Java 言語のプログラムでは, ひとまとまりの処理をメソッドの単位で記述する メソッドはあるクラスの機能として, そのクラスに属している これまでのプログラムでは本体として最初に実行される main メソッドの他に, 元々用意されている様々なクラスのメソッドが登場している このことから分かる様に,main メソッド以外のメソッドは他のメソッドから呼び出されて実行される メソッドの定義メソッドの定義の一般形は次の様になる [ 修飾子 ] 戻り値のデータ型メソッド名 ([ 引数指定 -1 [, 引数指定 -2 ] ]) { 処理 [ return 式 ; ] ここで,[ ] 内は省略可能であり, 修飾子がないメソッド, 引数指定がないメソッド,return 文のないメソッドもある 戻り値のデータ型は,return 文で戻されるデータの型となり,return 文のない場合には void と表される なお, 引数指定とは, メソッド内で利用する仮引数をそのデータ型と共に指定するものである 例 1)public int wa (int x, int y) { return x+y; * 修飾子 publicは, このメソッドがどのクラスからも利用出来ることを指定する 例 2)private void dispsum (int x, int y) { System.out.println(x +" と "+ y +" との和は "+ (x+y) +" です "); * 修飾子 private は, このメソッドが所属するクラス内でしか利用できないことを指定する 例題 1 (int 型のデータによる配列 ) 次のプログラムは, 標準入力装置から入力された整数データの平均値を求め, 表示させるものである これを入力して, 実行せよ なお, データは 5 個分入力する必要がある ここで, クラス名は Sample6_1, ソースファイル名は Sample6_1.java とする - 2 -

public class Sample6_1 { final int NUM=5; int sum=0, i; double ave; int[] data = new int[num]; for (i=0; i<num; i++) { System.out.print((i+1) + " 番目の整数データを入力してください : "); data[i] = sc.nextint(); sum = sum + data[i]; ave = (double)sum / NUM; for (i=0; i<num; i++) System.out.println(" "+(i+1) + " 番目のデータ : " + data[i]); System.out.println(" データの合計 : " + sum); System.out.println(" データの平均値 : " + ave); 解説 1. 配列の要素の添え字は 0 番から始まるため, ループ変数 i は0で初期化している 2. 配列の要素の添え字は [ 要素数 ]-1 番までなので,for 文の継続条件はi がNUM 未満となる 3.System.out.print 及び System.out.printlnで (i+1) としているのは,i の初期値が 0 となっているが, 画面表示では 1 番目から始めたいからであり, 括弧で括っているのは, 数値としての足し算を行った上で他の文字列と結合するためである ( 括弧で括らないと,01 番目,11 番目の様に表示される ) 例題 2 (String 型のデータによる配列 ) 次のプログラムは, 標準入力装置から入力された氏名を配列によって格納し, 編集して表示させるものである これを入力して, 実行せよ なお, 氏名は 5 人分入力する必要がある ここで, クラス名は Sample6_2, ソースファイル名は Sample6_2.java とする public class Sample6_2 { - 3 -

final int NUM=5; int i; String[] str = new String[NUM]; for (i=0; i<num; i++) { System.out.print((i+1) + " 人目の氏名を入力してください : "); str[i] = sc.nextline(); for (i=0; i<num; i++) System.out.println(" Name (No."+(i+1) + "): " + str[i]); 解説 nextline() は 1 行分の文字列を読み込む これまで用いていた next() の場合は, 文字列 に空白やタブが含まれるとそれらを区切り記号とみなし, その前までの文字列を読み込む 例題 3(int 型のデータを引数とするメソッド ) 次のプログラムは, 標準入力装置から本体価格を円単位で入力すると, 税込み価格を求めて結果を表示させるものである これを入力して, 実行せよ ここで, クラス名は Sample6_3, ソースファイル名は Sample6_3.java とする public class Sample6_3 { int hontai; System.out.print(" 本体価格を円単位で入力してください :"); hontai = sc.nextint(); zeikomi(hontai); public static void zeikomi(int h) { System.out.printf(" 税込み価格は %d 円です %n", (int)(h*1.1)); 解説 zeikomi メソッドの定義にある引数 h を仮引数,main メソッド内で zeikomi メソッドを呼び出しに用いる引数 hontai を実引数と呼ぶ メソッドの呼び出しの際には実引数の値を仮引数に受け渡して用いる - 4 -

zeikomi(hontai); public static void zeikomi(int h) 例題 4(int 型の 2つのデータを引数とし,int 型の値を返すメソッド ) 次のプログラムは, 例題 3 のプログラムを拡張して, 税率を標準入力装置から入力出来る様にしたものである これを入力して, 実行せよ なお, 実行は 2 回行い, 税率を入力する際にはそれぞれの実行時に 10,8 として実行せよ ここで, クラス名は Sample6_4, ソースファイル名は Sample6_4.java とする public class Sample6_4 { int hontai, ritsu; System.out.print(" 本体価格を円単位で入力してください :"); hontai = sc.nextint(); System.out.print(" 税率を % 単位で入力してください :"); ritsu = sc.nextint(); System.out.printf(" 税込み価格は %d 円です %n", zeikomi2(hontai, ritsu)); public static int zeikomi2(int h, int r) { return (int)(h*(1.0+(double)r/100)); * %(per cent または percent; パーセント ) とは,100 のうちいくつを占めるかという比率 であり, 百分率と訳される なお,per は /,cent は 100 を意味する zeikomi2(hontai, ritsu) public static int zeikomi2(int h, int r) { return (int)(h*(1.0+(double)r/100)); 解説 main メソッド内で zeikomi2 メソッドを呼び出すと,2 つの実引数 hontai, ritsu がそれぞれ zeikomi2 メソッドの仮引数 h, r に受け渡され, メソッド内で計算された税込み価格を - 5 -

return 文により,int 型の数値として呼び出した箇所に返す 演習次のプログラムは, 標準入力装置から 2 つの整数を入力すると, 合計を求めて結果を表示させるものである このプログラムリストの空欄に適切な語句を埋めて完成させたプログラムを入力し, 実行せよ ここで, クラス名は Ex6, ソースプログラム名は Ex6.javaとする public class Ex6 { final int NUM = 2; int[] x = new int[num]; for (int i=0; i<num; i++) x[i] = 1) (i); System.out.printf("%d + %d => %d%n", x[0], x[1], sum(x[0], x[1])); private static int inx(int j) { System.out.print((j+1) +" つ目の整数を入力してください :"); 2) sc.nextint(); private static int sum(int a, int b) { 3) a+b; 解説 1.main メソッド内で 1) メソッドを呼び出すと, 標準入力装置から入力された整数が返され, x[i] に代入される 2.main メソッド内で sum メソッドを呼び出すと,2 つの実引数 x[0], x[1] がそれぞれsumメソッドの仮引数 a, bに受け渡され, 合計が返される 提出物 : 1) 例題 1, 例題 2, 例題 3, 例題 4 及び演習のプログラムのコンソールへの出力結果をコピーし - 6 -

て貼り付けたテキストファイル res6.txt をメールに添付する 2) 演習のソースプログラムのファイル Ex6.java をメールに添付する 3) 第 5 回の授業の復習の内容を埋めたファイル Review_5th.txt をメールに添付する * メールの件名は プログラミング 1 第 6 回課題 ( 鍵括弧は要らない ) とする - 7 -