4. 再生資源の利用の促進について 建近技第 385 号 平成 3 年 10 月 25 日 4-1

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埋戻しに使用する材料の標準仕様書 平成 25 年 9 月 ( 改訂 ) 上越市

Taro-通知文

3 再生資材等の利用 (1) 再生骨材等の利用工事現場から 40km の範囲内に再資源化施設がある場合は 工事目的物に要求される品質等を考慮したうえで 原則として 再生骨材を利用する (2) 再生加熱アスファルト混合物の利用工事現場から 40km 及び運搬時間 1.5 時間の範囲内に再生加熱アスファ

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がれき類の再資源化施設事務取扱要領(H31.4.1)

福井県建設リサイクルガイドライン 第 1. 目的資源の有効な利用の確保および建設副産物の適正な処理を図るためには 建設資材の開発 製造から土木構造物や建築物等の設計 建設資材の選択 分別解体等を含む建設工事の施工 建設廃棄物の廃棄等に至る各段階において 建設副産物の排出の抑制 建設資材の再使用および

水道修繕跡舗装復旧工事 ( 単価契約 ) 南部地区 ( その 2) 単価表 打換工 A,B,C 打換工 D,E,F 打換工 G,H,I 平成 30 年度舗装切断工 人力取壊し積込工 運搬 処分不陸整正工 ( 路盤工 ) 路盤材 乳剤散布 目地工 人力舗装施工舗装切断工 機械取壊し積込工 運搬 処分不

(Microsoft Word - \220V\261\275\314\247\331\304\216\216\214\261.docx)

○京田辺市開発に関する施行基準

2 建設資材利用 コンクリート * コンクリート骨材等に再生材を使用していない新材の場合 生コン ( 新材 ) なので 再生 資材利用量は 0 になる 1 建設資材利用の タブを選択 生コン ( 新材 ) の利用 量を記入する 生コン ( 新材 ) の場合は 再生資材の利用がないので 空白にする 注

Microsoft Word - 02参考資料_89九州(260324).docx

アスファルト舗装復旧工事単価一覧表 平成 30 年 7 月 1 日適用 単価 工種 名称規格 形状寸法単位数量単価 ( 円 ) 摘要 舗 1 国道舗装工 t=18cm m2 1 ( 国道 ) 非スベリ止 舗 2 県道舗装工 A t=6cm m2 1 ( 県道 A 交通 ) 非スベリ止 舗 3 県道舗

平 21. 都土木技術支援 人材育成センター年報 ISSN -040X1884 Annual Report C.E. S.T. C., TMG 再生砂 (RC-10) の特性に関する検討 Study of Characteristics -10 of RC 技術支援課小林一雄 上野慎

4 環境安全性 5 品質管理 6 環境負荷 製品又は再生資源が溶出量基準 Ⅱ 群に適合すること 鉄鋼スラグ 下水汚泥溶融スラグ又は一般廃棄物溶融スラグを再生資源として使用する場合は 併せて 製品又は再生資源が含有量基準群 ( シアンに係る基準を除く ) に適合すること コンクリート塊のみを再生資源と

建設副産物処理基準・再生資材利用基準

Microsoft Word - 00 表紙

はじめに F 工法は 路上路盤再生工法のなかの路上再生セメント フォームドアスファルト安定処理である その技術的内容については その他の路上路盤再生工法とともに舗装再生便覧に詳解され 路上再生路盤を含む構造設計については 同便覧の他 舗装設計施工指針等に記載がある 本資料は F 工法に関し舗装再生便

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Microsoft Word - 01通知.doc

がれき類の再資源化施設

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(\216d\227l\217\221H.23.xls)

Microsoft Word - 特記例

様式第二号の九 ( 第八条の四の六関係 ) ( 第 1 面 ) 産業廃棄物処理計画実施状況報告書 平成 30 年 6 月 14 日 広島県知事 様 提出者 住所 氏名 広島県府中市本山町 佐々田土建株式会社 代表取締役三島俊美 電話番号 廃棄物の処理及び清掃

請負者が提出するその他の書類

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Microsoft Word - 技術資料 _C.doc


1 セメント コンクリート ( 転圧コンクリート コンクリートタ ム 覆工コンクリート 吹付けコンクリートを除く ) 必須 アルカリ骨材反応対策 骨材のふるい分け試験 アルカリ骨材反応抑制対策について ( 平成 14 年 7 月 31 日付け国官技第 1 12 号 国港環第 3 5 号 国空建第 7

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Microsoft Word - 技術資料 _C.doc

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の基準規制値などを参考に コンクリート構造物の長期的な耐久性を確保するために必要なフレッシュコンクリート中の塩化物量の規制値を主要な場合に対して示したものである 従って ここに示していない構造部材や製品に対する塩化物量規制値についてもここで示した値を参考に別途定めることが望ましい 第 3 測定 1.

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642/08-コンクリート.indd

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山形県県土整備部資材単価及び歩掛等決定要領

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フライアッシュ (JIS 灰 / 非 JIS 灰 ) 石炭火力発電所で微粉炭を燃焼した際に発生する石炭灰のうち 集塵器で採取された灰のこと 採取された灰は分級工程を経て細粉 粗粉に分けられ, 品質試験を行いサイロで貯蔵 管理された後出荷される コンクリートの混和材やフライアッシュセメントの原料として

16 コンクリートの配合設計と品質管理コンクリートの順に小さくなっていく よって, 強度が大きいからといってセメントペーストやモルタルで大きい構造物を作ろうとしても, 収縮クラックが発生するために健全な構造物を作ることはできない 骨材は, コンクリートの収縮を低減させ, クラックの少ない構造物を造る

南山城村 区分 工事番号 :30 南建維第 1 号工事名 : 宮ノ前広見線路肩補修工事 項目 必須 総則全般 特記仕様書 内容 本工事の施工にあたっては 土木工事共通仕様書 ( 案 )( 平成 29 年 9 月 ) ( 以下 共通仕様書 という ) 土木構造物標準設計 ( 建設省 ) 及び 土木工事

A 下E A E プ地処理A E 舗ライマー塗布A E 舗設材の混合A E 仕設上材げの 敷養設生下プ地処理A E 舗ライマー塗布A E 舗設材の混合A E 仕設上材げの 敷養設A E A 生E 11 薄層カラー舗装工 1. 適用範囲 本資料は 市場単価方式による 薄層カラー舗装工に適用する 1-1

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高性能 AE 減水剤を用いた流動化コンクリート 配合設定の手引き ( 案 ) - 改訂版 - 平成 21 年 6 月 国土交通省四国地方整備局

Microsoft Word - 平成30年度空港独自施工パッケージ標準単価表_tanka_H30.4

はじめに 北九州市は 世界の環境首都 をめざし 資源循環型都市づくりに積極的に取り組んでいます 公共工事においてもリサイクルを推進し リサイクル資材について性能 品質 経済性 環境面等を総合的に評価し 認定する 北九州市建設リサイクル資材認定制度 を実施しています 2

目次 建設副産物適正処理推進要綱...3 第 1 章 総則... 3 第 1 目的... 3 第 2 適用範囲... 3 第 3 用語の定義... 3 第 4 基本方針... 4 第 5 関係者の基本的責務... 4 第 2 章 計画の作成等... 4 第 6 発注者による計画の作成 条件明示等..

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1 事業場における事業の概要 産業廃棄物適正処理報告書 産業廃棄物の減量及び適正な処理を図るために山口支店で講じている取組について 次のとおり報告します ホームページ URL 資本金又は資本金 記入者 全社員数 山口支店社員数 山口支店完工高 山口支店事業内容 山口支店事業展望

システム情報フロー システムの利用対象者と活用によるメリット建設リサイクル法等の提出書類の作成機能 システムの適用範囲工事発注者排出事業者処理業者情報登録発注前発注後施工計画時施工完了時 区分適用範囲 対象建設副産物対象地域 工事発注者排出事業者処理業者利用対象者システム活用によるメリット工事概要画

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岐阜県建設副産物有効利用及び適正処理実施要綱 平成 6 年 4 月 1 日制定平成 7 年 5 月 31 日一部改正平成 9 年 5 月 9 日一部改正平成 11 年 4 月 1 日改正 ( 平成 11 年 7 月 1 日施行 ) 平成 14 年 4 月 1 日改正平成 15 年 4 月 1 日改正

津市道路路面復旧基準 津市建設部


1 調査目的 建設副産物対策を総合的に推進することを目的に 諸施策の策定やその評価に必要な排出量や再資源化等の動向に関する実態を把握する 建設副産物とは 建設工事 ( 土木 建築 ) に伴い副次的に得られた物品例 : コンクリート塊 木材 汚泥 建設発生土など 建設副産物 廃棄物 ( 廃棄物処理法

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50%

1. 補正式標準単価は 東京地区 ( 東京 17 区 ) における基準年月の施工単位当たりの単価であることから 地域及び時期の違いによる補正を行い 積算単価にします 標準単価 (P) から積算単価 (P ) への補正は 各施工パッケージの機労材構成比を用い 下記の式により算出します K1r K1t'

⑴ 申請書 ( 様式第 1 号 ) ⑵ 位置図 ( 1 / 1 0, ~1/ 5 0, 程度 ) ⑶ 平面図 ( 1 / ~1/ 1,0 0 0 程度で設備の配置等が分かるもの ) ⑷ 地番図, 土地の権利関係書類 ( 自社用地 : 公図及び登記簿の写し, 借地

様式第二号の九 ( 第八条の四の六関係 ) ( 第 1 面 ) 産業廃棄物処理計画実施状況報告書 平成 30 年 5 月 18 日 広島県知事 様 提出者 住所 氏名 広島県三原市須波 1 丁目 23-8 藤井建設 代表取締役藤井啓文 ( 法人にあっては, 名称及び代表者の氏名 ) 電話番号 (08

産業廃棄物の処理に係る管理体制に関する事項 ( 管理体制図 ) ゼロエミッション推進体制 ( 第 2 面 ) 滋賀水口工場長 定期会議事務局会議 1 回 /W 担当者会議 1 回 /M 推進報告会 1 回 /2M 推進責任者 : 工務安全環境部長 実行責任者 : 安全環境課長 事務局 中間膜製造部機

1 目的 品質管理 土木工事のに当たっては 設計図書や特記仕様書並びに土木工事共通仕様書 また各種指針 要網に明示されているの形状寸法 品質 規格等を十分満足し かつ経済的に作り出す為の管理を行う必要がある 本基準は それらの目的に合致した品質管理の為の基本事項を示したものである 2 目 次 1 セ

計画の実施状況 ( 産業廃棄物の種類 : 廃プラスチック ) 8. 3 出量 自ら熱回収を行った量 7 全. 優良認定処理業者への 再生利用業者への 3 再生利用業者への 4 熱回収認定業者以外の熱回収を行う業者への 5 7. のうち再生利用業者への のうち熱回収認定業者への 3

(花蒔) _youshiki.xls

鳥取県公共工事再生資源活用実施要領

様式第二号の八 ( 第八条の四の五関係 ) ( 第 1 面 ) 産業廃棄物処理計画書 令和元年 5 月 30 日 松山市長殿 提出者 住所 広島市中区中町 8 番 6 号 氏名 株式会社フジタ 広島支店 執行役員支店長安東則好 ( 法人にあっては 名称及び代表者の氏名 ) 電話番号

目次 1 建設副産物情報交換システムの目的及び位置づけ 建設副産物情報交換システムの開発経緯と目的 建設副産物情報交換システムの位置づけ 1 2 建設副産物情報交換システムの利用イメージと適用範囲 建設副産物情報交換システムの機能について 建

改定対照表(標準単価)

技術開発年報原稿の書式について

工事費積算参考資料 本資料は 入札参加者の適切な見積に資するため 発注者が用いた積算資料を参考として掲示するものであり 契約書第 1 条の設計図書ではありません 従いまして 請負契約上の拘束力を生じるものではなく 受注者は 施工条件及び地質条件等を十分考慮して 仮設 施工方法及び安全対策等 工事目的

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土壌溶出量試験(簡易分析)

論文 重回帰分析等を用いた再生コンクリートの強度特性に関する評価 高橋智彦 *1 大久保嘉雄 *2 長瀧重義 *3 要旨 : 本研究は, 再生コンクリートの強度およびヤング係数を把握することを目的に実施したものである 再生コンクリートの強度およびヤング係数については既往文献結果を重回帰分析し評価した

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01: 品質管理基準表紙

Microsoft Word - じょく層報告(三野道路用)_

様式第二号の九 ( 第八条の四の六関係 ) ( 第 1 面 ) 産業廃棄物処理計画実施状況報告書 2018 年 6 月 29 日 長野県知事 様 提出者住所松本市島立 943 セキスイハイム信越 中南信支店氏名支店長石原範久 ( 法人にあっては 名称及び代表者の氏名 ) 電話番号

keikaku_kinyuurei.doc

切管調書 H25 工事 区間及び詳細図 No 切管 φ 150 mm 定尺長 = 5.00 m 甲乙有効長番号単位重量 = 8.67 kg/m (1) 1 乙切 0.5 切管番号原管形式甲切管乙切管 (m) 残管切断 (1) 2 乙切 0.5 組合せ (m) (1) (2) (3) (m) 箇所数

課副係審設 課 長長長査計 平成 29 年度春日保育園駐車場整備工事 ( 実施変更 ) 設計書 新潟県土木部土木工事標準仕様書による 平成年月日着工河受保工第 29-1 号日数 145 日間平成年月日竣工 実施元 設計額施工地名 変更設計額実施請負額元変更請負額 円 円円 市道 - 線 円上越市春日

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産業廃棄物の種類 : 汚泥 事業者コード : 8JS 地域コード : 事業者コード J で始まる全 桁コード が不明の場合 事業所名称を記入ください 単位 : +8 自ら再生利用を行った量 自ら熱回収を行った量 + 自ら埋立処分又は海洋投入処分を行った量 全処理委託量 優良認定処理業者への処理委託量

04 工程管理.xdw

Q&A 集質問発注機関の名称が変更されました CREDAS に新しい名称が存在しない場合, どのコードを選択すればよいですか 建設資材の利用量の欄において,0.03 など,0.05 未満の数値を入力した場合, 自動的に 0.0 と表示されてしまいます 0.05 未満の数値を入力したい場合どうすればい


Y O J & Y JO CONTENTS 阪急阪神東宝グループの一員として 阪急阪神 ホールディングス グループ 5 4 森組にとって初めてのCSRレポートの発行です 森組のCSRへの考え方や活動について できる限り簡潔に

産業廃棄物処理計画実施状況報告書

Transcription:

4. 再生資源の利用の促進について 建近技第 385 号 平成 3 年 10 月 25 日 4-1

再生資源の利用の促進について 目 次 1. 再生資源の利用...4-3 2. 指定副産物に係る再生資源の利用の促進...4-4 3. 各事業執行機関における再生資源の利用の促進を図るため 地方建設局と 地方公共団体等との緊密な連携を図り 情報交換を活発に行うこと...4-4 再生材の使用に関する取扱いについて...4-5 ( 技第 211 号の 1 平成 24 年 2 月 1 日 ) ( 技第 308 号の 1 平成 31 年 3 月 18 日 ) 一部改正 4-2

4-3

4-4

再生材の使用に関する取扱いについて 1. 再生材の種類 (1) 再生クラッシャラン再生クラッシャランは 所要の修正 CBR と粒度が得られるように路盤発生材 再生骨材 あるいはこれらを混合し 必要に応じて補足材を加えた再生資材をいう (2) 再生粒度調整砕石再生粒度調整砕石は 所要の修正 CBR と粒度が得られるように路盤発生材 再生骨材 あるいはこれらを混合し 必要に応じて補足材を加えて粒度と含水比を調整した再生資材をいう (3) 再生コンクリート砂再生コンクリート砂は セメントコンクリート発生材を破砕または解砕し 所定の粒度に調整し 必要に応じて補足材を加えた再生資材をいう (4) 再生加熱アスファルト混合物アスファルトコンクリート再生骨材に 必要に応じて再生用添加剤 新アスファルトや補足材を加えて製造した加熱アスファルト混合物をいい 道路舗装の表層 基層に適用する 用語の説明 路盤発生材とは 舗装発生材のうち 路盤から発生する砕石 クラッシャラン 粒度調整砕石 セメント安定処理路盤材 鉄鋼スラグ等の発生材をいう 再生骨材とは アスファルトコンクリート再生骨材 セメントコンクリート再生骨材 路盤再生骨材の総称をいう アスファルトコンクリート再生骨材とは アスファルトコンクリート発生材を破砕または解砕し 分級した骨材をいい これには舗装発生材中のアスファルトを含む 注意事項 工事で発生したコンクリート塊 アスファルト コンクリート塊は 産業廃棄物であるとともに 再生資源としても位置づけられるものである 再利用するには 有価物にするための再生処理をおこなう必要がある 1 再資源化施設で再生材として処理されたものを有償で買い取り 工事で使用する 2 移動式破砕機 仮設プラント等で自ら中間処理を行い 使用目的 ( 場所 ) の品質 規格に適合する有価物である再生クラッシャラン等にして使用する ( 使用にあたっては 廃棄物処理法の手続き等に注意してください ) 有価物 --------- 他人に有償で売却できるもの 2. 適用工種 再 生 材 適 用 工 種 舗装の下層路盤材料 再生クラッシャラン 土木構造物の基礎材 裏込材 埋戻材 ただし アスファルトコンクリート再生骨材を含 む場合は 河川構造物に使用してはならない 再生粒度調整砕石 舗装の上層路盤材料 埋戻材 再生コンクリート砂 再生加熱アスファルト混合物 電線共同溝 下水道の管路部等の基礎材 舗装の表層材 基層材 4-5

3. 品質基準 再生クラッシャランコンクリート塊から製造した再生クラッシャランを利用するにあたって その用途を定め 品質基準を次のように規定する 1 使用用途 2 粒度 下層路盤材 埋戻材 裏込材 基礎材 ただし アスファルトコンクリート再生骨材を含む場合は 河川構造物に使用してはならない 最大粒径は目的に応じ適宜選択するものとする 試験方法は J I S A 1 1 0 2 骨材のふるい分け試験 に基づき行い 望ましい粒度範囲は下表のとおりとする 粒度範囲 ( 呼び名 ) 4 0 ~ 0 3 0 ~ 0 2 0 ~0 ふるい目の開き (RC-40) (RC-30) (RC-20) 通 53 m m 100 過 37.5 m m 95~ 100 100 質 31.5 m m - 95~ 100 量 26.5 m m - - 100 百 19 m m 50~ 80 55~ 85 95~ 100 分 13.2 m m - - 60~ 100 率 4. 7 5 m m 15~ 40 15~ 45 20~ 50 (%) 2. 3 6 m m 5~ 25 5~ 30 10~ 35 注 再生骨材の粒度は モルタル粒などを含んだ解砕された ままの見かけの骨材粒度を使用する 3 P I ( 塑性指数 ) 試験方法 J I S A 1 2 0 5 土の液性限界 塑性限界試験 に基づく 規格値 6 以下 ただし 簡易舗装の下層路盤に使用する場合は 9 以下とする 4 修正 C B R 試験方法 舗装試験法便覧 2-3 - 1 修正 C B R 試験方法 に基づく 規格値 2 0 3 0 % 以上ただし 簡易舗装の下層路盤に使用する場合は10 2 0 % 以上とする アスファルトコンクリート再生材を含む再生クラッシャランを用いる場合は 修正 CBRの基準値に 内の数値を適用する なお 4 0 で C B R 試験を行う場合は通常の値を満足すればよい 5 すり減り減量 試験方法 J I S A 1 1 2 1 ロサンゼルス試験機による粗骨材のすりへり試験 粒度は道路用砕石 S -1 3 (13-5mm) のもの に基づく 規格値 5 0 % 以下 6 試験成績表 再生クラッシャランを使用する場合は 上記に掲げる 2 ~ 5 に関する試験成績表を使用前に提出しなければならない 試験成績表は 工事で使用する日から 6 か月以内の試験成績表を有効と見なす 4-6

再生粒度調整砕石コンクリート塊から製造した再生粒度調整砕石を利用するにあたって その用途を定め 品質基準を次のように規定する 1 使用用途 2 粒度 上層路盤材 埋戻材 最大粒径は目的に応じ適宜選択するものとする 試験方法は J I S A 1 1 0 2 骨材のふるい分け試験 に基づき行い 望ましい粒度範囲は下表のとおりとする 粒度範囲 ( 呼び名 ) 4 0 ~ 0 3 0 ~ 0 2 0 ~0 ふるい目の開き (RM-40) (RM-30) (RM-25) 通 53 m m 100 過 37.5 m m 95~ 100 100 質 31.5 m m - 95~ 100 100 量 26.5 m m - - 95~ 100 百 19 m m 60~ 90 60~ 90 - 分 13.2 m m - - 55~ 85 率 4. 7 5 m m 30~ 65 30~ 65 30~ 65 (%) 2. 3 6 m m 20~ 50 20~ 50 20~ 50 425 μ m 10~ 30 10~ 30 10~ 30 7 5 μ m 2~ 10 2~ 10 2~10 注 再生骨材の粒度は モルタル粒などを含んだ解砕された ままの見かけの骨材粒度を使用する 3 P I ( 塑性指数 ) 試験方法 J I S A 1 2 0 5 土の液性限界 塑性限界試験 に基づく 規格値 4 以下 4 修正 C B R 試験方法 舗装試験法便覧 2-3 - 1 修正 C B R 試験方法 に基づく 規格値 8 0 9 0 % 以上ただし 簡易舗装の下層路盤に使用する場合は60 70 % 以上とする アスファルトコンクリート再生材を含む再生粒度調整砕石を用いる場合は 修正 C B R の基準値に 内の数値を適用する なお 4 0 で C B R 試験を行う場合は通常の値を満足すればよい 5 すり減り減量 試験方法 J I S A 1 1 2 1 ロサンゼルス試験機による粗骨材のすりへり試験 粒度は道路用砕石 S -1 3 (1 3-5mm) のもの に基づく 規格値 5 0 % 以下 6 骨材の安定性試験方法 J I S A 1 1 2 2 硫酸ナトリウムによる骨材の安定性試験 に基づく 規格値 2 0 % 以下 7 試験成績表 再生粒度調整砕石を使用する場合は 上記に掲げる 2 ~ 6 に関する試験成績表を使用前に提出しなければならない ただし 6 については 再生材のみで製造されている場合は 提出は不要とする試験成績表は 工事で使用する日から 6 か月以内の試験成績表を有効と見なす 4-7

再生コンクリート砂セメントコンクリート塊から製造した再生コンクリート砂を基礎材に利用するにあたって その用途を定め 品質基準を次のように規定する 1 使用用途 2 粒度 3 不純物量の制限 4 六価クロム溶出試験 電線共同溝における管路及びます部の基礎材下水道における管路の基礎材試験方法は J I S A 1 1 0 2 骨材のふるい分け試験 に基づき行い 最大粒径及び細粒分 ( 7 5 μ m 以下 ) は以下のとおりとする 用 途 最大粒径 細粒分 電線共同溝における管路及びます部の基礎材 1 0 m m 以下 5 0 % 未満 下水道における管路部の基礎材 1 0 m m 以下 1 0 % 以下 最大粒径とは 試料がすべて通過する金属製ふるいの最小の目開きで 表した粒径をいう ゴミや有機性不純物は含んではならない 平成 3 年 8 月 2 3 日付け環境庁告示第 4 6 号に規定される測定方法に基づき あらかじめ土壌の汚染に係る環境基準に適合していなければならない 各工事で 1 購入先当たり 1 検体の六価クロム溶出試験を行い 環境基準に適合することを確認しなければならない その試験には 使用する再生砂を直接採取した試料を用い 試験を行うものとする 5 試験成績表 再生コンクリート砂を使用する場合は 上記に掲げる 2 ~ 4 に関する試験成績表を使用前に提出しなければならない 試験成績表は 工事で使用する日から 6 か月以内の試験成績表を有効と見なす 六価クロム溶出試験は プラントから提出される試験成績表と現場で採取した試料の試験成績表を提出しなければならない 再生加熱アスファルト混合物再生加熱アスファルト混合物の配合設計は 舗装再生便覧人日本道路協会 ) に基づくものとする 平成 22 年 11 月 ( 社団法 4-8