令和元年度第 1 回足立区介護保険事業者連絡会 令和元年 8 月 2 日 ( 金 ) 午後 6 時 ~ 介護保険課介護事業者支援係 1 介護職員等特定処遇改善加算の目的 1 介護職員の更なる処遇改善介護離職ゼロに向け 介護人材の確保 2 経験 技能のある職員に重点化介護ケアの質の向上を図る 3 柔軟な運用を認めること 1 2 の趣旨を損なわない程度で 介護以外の職種に配分可能とし 介護事業所の賃金改善につなげる 2 1
特定加算のイメージ 特定処遇改善加算全体のイメージ 現行の処遇改善加算と別の加算として設定 現行加算 (Ⅳ Ⅴ) については 今後廃止予定 (Ⅰ) (Ⅱ) (Ⅰ) (Ⅱ) (Ⅰ) (Ⅱ) の現区行分の処遇改善加算 加算 (Ⅰ) 月額 3.7 万円相当 加算 (Ⅱ) 月額 2.7 万円相当 加算 (Ⅲ) 月額 1.5 万円相当 加算 (Ⅳ) 加算 (Ⅲ) 0.9 加算 (Ⅴ) 加算 (Ⅲ) 0.8 算定要件 キャリアパス要件 1+2+3 + 職場環境等要件 キャリアパス要件 1+2 + 職場環境等要件 キャリアパス要件 1 又は 2 + 職場環境等要件 キャリアパス要件 1 又は 2 又は職場環境等要件 いずれも満たさない 3 特定処遇改善加算算定の流れ 1 算定要件の確認 2 加算区分の確認 3 特定加算の見込額の計算 4 賃金改善を行う単位の決定 5 処遇改善を行う職員の範囲の決定 6 処遇改善額と配分方法の決定 4 2
1 特定加算の算定要件 次の要件 1~3 の全てを満たしていること ( 特定加算と同時申請も可 ) 要件 1 要件 2 要件 3 現行の介護職員処遇改善加算 (Ⅰ)~ (Ⅲ) のいずれかを算定していること 介護職員処遇改善加算の職場環境等要件に関し 資質の向上 労働環境 処遇の改善 その他 の区分ごとに それぞれ 1 つ以上取り組んでいること 介護職員処遇改善加算に基づく取組について ホームページへの掲載等を通じた見える化を行っていること 令和 2 年度から算定要件 * 勤続 10 年以上の介護福祉士がいなくても算定可能 5 2 加算区分の確認 特定加算の区分は Ⅰ と Ⅱ の 2 区分 Ⅰ は サービス提供体制強化加算等の最も上位の区分 ( ) を算定している場合に算定可能 サービス提供体制強化加算 ( Ⅰ ) イ以外の ( Ⅰ ) の算定要件 訪問介護 : 特定事業所加算 Ⅰ 又は Ⅱ 総合事業( 訪問 ) は訪問介護に準ずる 特定施設 : 入居継続支援加算又はサービス提供体制強化加算 ( Ⅰ ) イ 特養 : 日常生活継続支援加算又はサービス提供体制強化加算 ( Ⅰ ) イ 介護福祉士の配置要件の適合状況に変更があり 加算区分に変更が生じる場合は変更届が必要 6 3
加算率 表 1 加算算定対象サービス サービス区分 訪問介護 夜間対応型訪問介護 定期巡回 随時対応型訪問介護看護 サービス提供体制強化加算等の算定状況に応じた加算率 特定加算 (Ⅰ) 特定加算 (Ⅱ) 6.3% 4.2% ( 介護予防 ) 訪問入浴介護 2.1% 1.5% 通所介護 地域密着型通所介護 ( 介護予防 ) 通所リハビリテーション 1.2% 2.0% 1.0% 1.7% ( 介護予防 ) 特定施設入居者生活介護 地域密着型特定施設入居者生活介護 ( 介護予防 ) 認知症対応型通所介護 1.8% 3.1% 1.2% 2.4% ( 介護予防 ) 小規模多機能型居宅介護 複合型サービス( 看護小規模多機能型居宅介護 ) 1.5% 1.2% ( 介護予防 ) 認知症対応型共同生活介護 3.1% 2.3% 介護福祉施設( 特養 ) 地域密着型介護老人福祉施設 ( 介護予防 ) 短期入所生活介護 介護保健施設 ( 介護予防 ) 短期入所療養介護 ( 老健 ) 介護療養施設 ( 介護予防 ) 短期入所療養介護 ( 病院等 ( 老健以外 )) 介護医療院 ( 介護予防 ) 短期入所療養介護 ( 医療院 ) 2.7% 2.1% 1.5% 1.5% 2.3% 1.7% 1.1% 1.1% 表 2 加算算定非対象サービスサービス区分 ( 介護予防 ) 訪問看護 ( 介護予防 ) 訪問リハビリテーション ( 介護予防 ) 居宅療養管理指導 ( 介護予防 ) 福祉用具貸与 特定( 介護予防 ) 福祉用具販売 居宅介護支援 介護予防支援 加算率 0% 7 3 特定加算の見込額の計算 サービス提供体制強化加算等の最も上位区分を算定している 算定していない 特定加算 Ⅰ の算定 各事業所の介護報酬 ( 現行の処遇改善加算分を除く ) 各サービスの特定加算 Ⅰ の加算率 特定加算 Ⅱ の算定 各事業所の介護報酬 ( 現行の処遇改善加算分を除く ) 各サービスの特定加算 Ⅱ の加算率 事業所ごとの勤続 10 年以上の介護福祉士の数に応じて 配分されるものではない 8 4
4 賃金改善を行う単位の決定 同じ賃金改善ルールで賃上げを行う単位を 法人 又は 事業所 のどちらにするかを決める 法人単位で行う場合の留意点 1. 経験 技能のある介護職員における 月額 8 万円 又は 年収 440 万円 の設定 確保 法人で 1 人でなく 一括して申請する事業所の数に応じた設定が必要 ( 設定困難な場合は 計画書に合理的理由を記入し 設定人数から除くことが可能 ) 介護給付サービス と 総合事業 を一体的に行っていて 労務管理が同一と 考えられる事業所は 月 8 万円又は年収 440 万円の者は 1 名以上設定すればよい 9 2. 下記の ❶:❷:❸ の平均処遇改善額の比率は 4:2:1 とする ❶ 経験 技能のある介護職員 (❷ の 2 倍以上 ) ❷ その他の介護職員 ( 原則 ❸ の 2 倍以上 ) ❸ その他の職種 ( 既に年収 440 万円以上の者は対象外 ) 法人全体を単位として取り扱うことが可能 3. 算定区分が Ⅰ と Ⅱ で異なる場合でも 一括申請は可能 4. 一括申請は 特定処遇改善対象サービスのうち 加算を取得する事業所とし 特定加算を取らない事業所は含まない 法人が 4 事業所分を一括申請する場合 ( 例 1) 法人内で各事業所 1 人分として ❶ の職員を合計 4 名を設定 ( 例 2) 法人の職員全体で ❶❷❸ を設定し 処遇改善額を設定 10 5
5 処遇改善を行う職員の範囲の決定 1. 処遇改善を行う職員の範囲を決める 事業所もしくは法人内で検討し 設定することが重要 ❶ 経験 技能のある介護職員 を定義する ( 定義する際のルール ) 勤続 10 年以上の介護福祉士が基本 介護福祉士の資格は必須条件 勤続年数は 同一法人だけでも 他法人や医療機関等での経験等も通算可能 ( 法人裁量 ) 10 年以上の勤続年数がなくても 事業所の能力評価等を活用し対象とできる ( 法人裁量 ) 計画書に経験 技能のある介護職員の 基準設定の考え方 を記載する 11 2. 全ての職員を 3 グループに分ける ❶ 経験 技能のある介護職員 ❷ その他の介護職員 (❶ 以外の介護職員 ) ❸ その他の職種 ( 介護職員以外の職員 ) 兼務の場合 どのグループに入れるかは法人裁量 賃金改善を行わない職員についても いずれかのグループに入れる 3. どの職員範囲で配分するか決める 1) 経験 技能のある介護職員 (❶ グループのみ ) 2) 介護職員全体 (❶ + ❷) 3) 職員全体 (❶ + ❷ + ❸) 12 6
6 処遇改善額と配分方法の決定 1 図 1 配分方法のイメージ 全て選択可能 平均処遇改善額 パターン 1 パターン 2 パターン 3 職 1 員経験 技能のある介護 平均処遇改善額 る 1 介経護験職 員技能のあ 2 他の介護職員 平均処遇改善額 員の 1 あ経る験介 護技職能 2 他の介護職員 3 その他 13 6 処遇改善額と配分方法の決定 2 1. 処遇改善額と配分方法を決める ❶ 経験 技能のある介護職員のうち 1 名以上は 月額 8 万円の賃上げ又は年収 440 万円以上の賃金増 月額 8 万円の賃上げ 賃金改善実施期間における平均賃上げ額が 月額 8 万円 現行の処遇改善の賃金改善分とは 別に判断する 手当等を含めて判断することが可能 法定福利費等の増加分を含めて判断可能 14 7
年収 440 万円の賃金引上げ 手当等を含めて判断することが可能 社会保険料等の事業主負担 その他の法定福利費等は含まずに判断 現行の処遇改善加算による改善を含めて計算することが可能 年度途中から加算を算定している為 12 ヶ月間加算を算定していれ ば年収 440 万円以上と見込まれる場合を含む 既に 440 万円以上の人がいる場合は 賃金改善の対象となるかに 関わらず 新たに月 8 万円又は年 440 万円となる者を設定しなくても 特定加算の算定が可能 15 例外的な取扱い 以下の場合は 月額 8 万円の賃上げ又は年収 440 万円以上の賃金増の条件を満たさなくてもよい 計画書に 設定できない合理的理由 を記載する ( 例 ) 介護福祉士の資格をもつ人がいない 小規模事業所で加算額全体が少額である 職員全体の賃金水準が低い事業所で 直ちに 1 人の賃金を引き上げることが困難な場合 比較的新しい事業所で 研修 実務経験の蓄積等に一定期間を要する等 16 8
6 処遇改善額と配分方法の決定 3 2. グループ ❶❷❸ の平均賃上げ額について 4:2:1 の比率 各グループの配分金額 そのグループの常勤換算人数 = 平均賃上げ額 ❶ は ❷ の 2 倍以上 ❷ は ❸ の 2 倍以上 * ここが 4:2:1 となる ❷ の平均賃金額が ❸ の平均賃金額以上であれば ❷ と ❸ について 2:1 の配分比率は守らなくてもよい (1:1 まで可能 ) 各グループ内の一人ひとりの改善額は 一律でもメリハリをつけることも可能 対象人数は常勤換算方法による ただし ❸ その他の職種は 実人数による算出も可能 ❸ の職員の改善後賃金見込額は 全員が年収 440 万円以下であること ❸ の職員で 既に年収 440 万円を上回る職員は対象外 全ての職員を ❶❷❸ に分けるため 賃金改善を行わない職員も職員の範囲に含める 17 6 処遇改善額と配分方法の決定 4 ❸ その他の職種の年収 440 万円の判断基準 役員でも 事業所での職員として勤務実績があれば対象として 構わない 手当等を含めて判断することが可能 法定福利費等は含まない 非常勤職員の給与計算に当っては 常勤換算方法で計算し賃金額を判断 18 9