扇臨時議員説明資料 平成 14 年 5 月 21 日

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平成20年度税制改正(地方税)要望事項

平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

平成18年度地方税制改正(案)について

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

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固定資産税等の概要及び税収動向等 3-1

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

税幅を 1% ずつ小刻みに引き上げるべきであるといった意見も浮上しており 予定通り引上げが実施されるかは 不透明な状況です Q 消費税増税で住宅取得時の税負担は どのくらい増加しますか A そもそも住宅購入にかかる消費税は 土地にはかからず新築物件なら建物部分のみです 仮に図表 1の モデル のよう

Microsoft Word - 第4回(2015年4月)国際指数_記者発表_final

H28秋_24地方税財源

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

3. 住宅税制 消費税率の引上げに伴う一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和する観 点から 住宅税利について以下のとおり所要の措置を講じます 住宅ローン減税を平成 26 年 1 月 1 日から平成 29 年末まで 4 年間延長し その期間のうち平成 26 年 4 月 1 日から平成 29

スライド 1

新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備する観点や低炭素化 循環型の持続可能な社会の実現の観点から 中古住宅取得や増改築等工事の適用要件の合理化や増改築等工事の対象を拡充することにより 中古住宅の流通促進 住宅ストックの循環利用に資する (

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1. 国土交通省土地 建設産業局関係の施策 不動産流通に関する予算要求が拡大 ここ数年 国の住宅 不動産政策において 不動産流通に関する施策が大幅に拡大している 8 月に公表された国土交通省の 2019 年度予算概算要求概要によると 土地 建設産業局における施策は大きく 4 項目あるが 全体の予算額

4 住宅購入 名称住宅購入に対する各種税金と給付金に関する支援 担当部課 概要新築または中古の住宅を取得するとかかる税金があります また 所得税控除や給付金が支払われる制度もあります 1. 不動産取得税 ( 県税 ) 土地や家屋などの不動産の取得時に 県が課税する税金です お問い合わせ先 神奈川県藤

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

平成 29 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名既存住宅のリフォームに係る特例措置の拡充 税目所得税 ( 国土交通省 ) 既存住宅流通 リフォーム市場の活性化に向けて 耐震性 省エネ性 耐久性に優れた良質な住宅ストックの形成を促進するため 既存住宅の耐震 省

1. 各都市の不動産市場トレンド 1-1. オフィス価格指数 対前回変動率 (2016 年 4 月から 2016 年 10 月まで ) 図表 1-1は オフィス価格指数の各都市 対前回変動率 今回 (2016 年 10 月現在 ) 対前回変動率が最も高かったのは 東京 の +3.4% 次いで 大阪

第6回 国際不動産価格賃料指数(2016年4月現在)

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公益法人の寄附金税制について

目 次 1-1. 勤労者財産形成貯蓄制度の概要 財形持家融資制度の概要 勤労者の貯蓄をめぐる状況について 財形貯蓄制度をめぐる状況について 勤労者の貯蓄と財形貯蓄制度をめぐる状況について 勤労者の持家をめぐる状況について 10 3

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東京都市計画第一種市街地再開発事業前八重洲一丁目東地区第一種市街地再開発事業位置図 東京停車場線 W W 江戸橋 JCT 日本橋茅場町 都 道 一石橋 5.0 特別区道中日第 号線 江戸橋 15.

Microsoft PowerPoint - N_借換調査2017

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要

設 拡充又は延長を必要とする理由 関係条文 租税特別措置法第 70 条の 2 第 70 条の 3 同法施行令第 40 条の 4 の 2 第 40 条の 5 同法施行規則第 23 条の 5 の 2 第 23 条の 6 平年度の減収見込額 百万円 ( 制度自体の減収額 ) ( - 百万円 ) 東日本大震

不動産経済 表紙OL

Microsoft Word 役立つ情報_税知識_.doc

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Microsoft Word - 公表資料2013本番

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注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

Microsoft Word - 第53号 相続税、贈与税に関する税制改正大綱の内容

Economic Indicators   定例経済指標レポート

1 ( ) 4.1% 4.4% 4.% 1 ( ) 1.2%( ) 1.6% 3.8% 1( ) 5.6% 4, % 8 6.5% % 2 4.3% 47.8% 18.8% % 13 2, % 2.2% 13.% 218 ( ).

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第6回税制調査会 総6-3

Microsoft PowerPoint _公表資料2015

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目次 調査の目的... 1 Ⅰ 部新築戸建住宅及びマンションの取引調査... 1 A 新築戸建住宅... 1 B マンション ( 新築及び中古 )... 4 Ⅱ 部年収倍率等調査... 5 A 調査方法... 5 B 結果及び特徴... 6 Ⅲ 部総括... 8 調査の目的 本調査は ( 公社 )

平成 22 年 11 月 25 日 資料 ( 資産課税 )

3. 研究の概要等 1 章では 第 1 節で相続税法の歴史的経緯について 特に贈与の位置づけの変遷を中心に概観し 明治 38 年に創設された相続税法での贈与に対する扱いはどうであったのか また 昭和 22 年のシャベル勧告により贈与税が導入され 昭和 25 年のシャウプ勧告で廃止 その後 昭和 28

法関係法人税法関係 zeimu QA テーマ分類別索引 法人税

第16回税制調査会 別添資料1(税務手続の電子化に向けた具体的取組(国税))

⑴ 政策目的 市街地再開発事業の推進により 土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るとともに コンパクトシティの推進及び密集市街地の解消を図る 新設 拡充又は延長を必要とする理由 ⑵ 施策の必要性 以下の施策の推進のため 本措置の延長により 民間事業者による早期かつ着実な保留床の取得を促

◆JREI固定インフォ No24◆◆〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

( 高齢層では単身世帯が増加 ) 高齢化が進む中で高齢者の単身世帯が急増している 65 歳以上の単身世帯は 2000 年の 407 万世帯から 2016 年には 821 万世帯へと倍増している そして単身無職世帯では消費支出が可処分所得を月 4 万円程度上回り 貯蓄の取り崩しにより 生計を立てている

Microsoft Word - 第8回「国際不動産価格賃料指数」(2017年4月現在)

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住宅建築・購入者アンケート実施報告

目 次 最近における相続税の課税割合 負担割合及び税収の推移 1 地価公示価格指数と基礎控除(58 年 =100) の推移 2 最近における相続税の税率構造の推移 3 小規模宅地等の課税の特例の推移 4 相続税負担の推移( 東京都区部のケース ) 5 ( 補足資料 ) 相続税の概要 6 相続税の仕組

木造住宅の価格(理論値)と建築数

マンション棟数密度 ( 東京 23 区比較 ) 千代田区中央区港区新宿区文京区台東区墨田区江東区品川区目黒区大田区世田谷区渋谷区中野区杉並区豊島区北区荒川区板橋区練馬区足立区葛飾区江戸川区

スライド 1

第 7 章財政運営と世代の視点 unit 26 Check 1 保有する資金が預貯金と財布中身だけだとしよう 今月のフロー ( 収支 ) は今月末のストック ( 資金残高 ) から先月末のストックを差し引いて得られる (305 頁参照 ) したがって, m 月のフロー = 今月末のストック+ 今月末

相続税計算 例 不動産等の評価財産の課税評価額が 4 億 8 千万円 生命保険金の受取額が 2 千万円 現金 預金等が 4 千万円 ローン等の債務及び葬式費用等が 3 千万円である場合の相続税を計算します 相続人は妻と 2 人の子供の 3 人です ( 評価額を計算するには専門知識を要します 必ず概算

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

積立 NISA の創設 1. 改正のポイント (1) 趣旨 背景 1 家計の安定的な資産形成を支援する観点から 少額の積立 分散投資を促進するための 積立 NISA が創設される (2) 内容 1 積立 NISA は 20 歳以上の居住者等が金融機関に開設した非課税口座内に 積立 NISA 専用の累

平成 28 年 12 月 国土交通省住宅局

2. 改正の趣旨 背景給与所得控除 公的年金等控除から基礎控除へ 10 万円シフトすることにより 配偶者控除等の所得控除について 控除対象となる配偶者や扶養親族の適用範囲に影響を及ぼさないようにするため 各種所得控除の基準となる配偶者や扶養親族の合計所得金額が調整される 具体的には 配偶者控除 配偶

消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置

平成 31 年度税制改正に関する内閣府主管項目のポイント 1 子ども 子育て支援の推進 子ども 子育て支援における制度の見直しに伴う税制上の所要の措置 ( 国税 地方税 ) 経済財政運営と改革の基本方針 ( 平成 30 年 6 月 15 日閣議決定 ) において 3 歳から 5 歳まで (0 歳から

第一住宅関係税制 1. 住宅税制の抜本的な検討 次期消費税引上げまでの期間を活用し 消費税を含めた住宅に係る多重な課税について 抜本的な検討が必要である 良質な住宅ストックの形成に向けて 住宅の取得 保有に係る既存税制と消費税のあり方について 国民にわかりやすい恒久的かつ抜本的な見直しが必要である

個人投資家の参加拡大

2 政策体系における政策目的の位置付け 3 達成目標及び測定指標 4-5 福島 震災復興 租税特別措置等により達成しようとする目標 政策の達成目標と同じ 租税特別措置等による達成目標に係る測定指標 仮設施設の整備数 8 有効性等 政策目的に対する租税特別措置等の達成目標実現による寄与 東日本大震災で

住宅取得等資金の贈与に係る贈与税の非課税制度の改正

78 成蹊大学経済学部論集第 44 巻第 1 号 (2013 年 7 月 ) % % 40%

15 18 定率減税の縮減 (15% 控除 7.5% 控除 (2 万円上限 )) 資本金等の額 ( 税法に規定する資本金等の額又は連結個別資本金等の額 ) が 50 億円超 800,000 円 10 億円超 50 億円以下 540,000 円 1 億円超 10 億円以下 130,000 円 1 千万

平成 28 年度税制改正に関する内閣府 主要望のポイント 1 少子化対策の推進 ( 新設 2 件 拡充 1 件 ) 三世代同居に係る税制上の軽減措置の創設 ( 国税 ) 高齢者や若い世代の希望に応じた家族関係や地域とのつながり 子育て世代の子育ての態様について各人の希望を実現するため 一定の条件を満

統計から見た三重県のスポーツ施設と県民のスポーツ行動

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Microsoft PowerPoint - 【別添1】23税制改正の概要.pptx

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以下本人の給与収入速報 平成 29 年度税制改正解説所得課税 ~ 配偶者控除及び配偶者特別控除の見直し 2 配偶者の給与収入が 万円超 15 万円以下の場合の改正案の控除額及び改正前後の影響について 配偶者特別控除 配偶者の給与収入 万円超 15 万円 15 万円以上 11 万円 11 万円以上 1

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約 6 倍になると予測されており これら高経年マンションが増えていく中 経年による建物 設備の劣化等に対応するための大規模修繕や改修等の資金不足の問題が深刻化している 今後 良質なマンションを維持していくためにも 特にマンション共用部のリフォームについての支援が急務である (4) 賃貸住宅のリフォー

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現代資本主義論

マンション建替え時における コンテキスト効果について

消費税率引上げを踏まえた住宅取得対策 1 住宅取得については取引価格が高額であること等から 消費税率引上げの前後における駆け込み需要及びその反動等による影響が大きいことを踏まえ 一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和するとともに 良質な住宅ストックの形成を促し響国民の豊かな住生活を確保する

野村資本市場研究所|顕著に現れた相続税制改正の影響-課税対象者は8割増、課税割合は過去最高の8%へ-(PDF)

Chapter 1 Chapter 2

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事業用資産の買換え等 用資産を譲渡し あらた 中小企業 適用実積の 8 の場合の課税の特例措 に事業用資産を取得し 割以上が地方関連であ 置の延長 ( 法人税等 ) た場合 譲渡した事業用 り 中小企業の設備投資 29.4~32.3 資産の譲渡益について 等の促進による生産性 80%( 一部 75%

不動産経済 表紙OL

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

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おカネはどこから来てどこに行くのか―資金循環統計の読み方― 第4回 表情が変わる保険会社のお金

はじめに 都市再生緊急整備地域及び特定都市再生緊急整備地域は 都市再生特別措置法 ( 平成 14 年 4 月 5 日公布 平成 14 年 6 月 1 日施行 以下 法 という ) に基づき 国が政令で指定するものです 1 都市再生緊急整備地域 趣旨 都市機能の高度化及び都市の居住環境の向上を図るため

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扇臨時議員説明資料 平成 14 年 5 月 21 日

住宅取得資金に係る贈与税特例の拡充について 所得 雇用環境が厳しさを増していることなどから 平成 13 年度の新設住宅着工戸数は 117 万戸 ( 昭和 58 年以来の低水準 ) となっている 〇新設住宅着工戸数の推移 180 160 140 120 100 80 60 40 20 0 ( 万戸 ) 163 H8 134 H9 118 123 121 117 H10 H11 H12 昭和 58 年の新設住宅着工戸数 : 113 万戸 〇住宅建設による大きな経済波及効果 住宅建設の経済効果 住宅着工統計 ( 国土交通省 ) 1 生産誘発効果 : 住宅投資の約 2 倍 H13 2 耐久消費財等の購入額は 1 世帯当たり約 230 万円 将来の所得 雇用に対する不安から 住宅取得に当たっての自己資金確保の必要性が増大 〇京浜葉大都市圏の勤労者世帯の平均年収 860 850 840 830 820 810 800 790 780 ( 万円 ) 838 〇完全失業者数及び完全失業率の推移 400 6.0 5.0 350 4.7 4.7 4.1 5.0 300 2.9 3.2 3.4 3.4 250 4.0 200 2.5 2.2 3.0 150 2.0 100 50 1.0 0 0.0 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 ( 万人 ) 失業者数 失業率 (%) 貯蓄動向調査 ( 総務省 ) 労働力調査年報 ( 総務省 ) 我が国の個人金融資産約 1400 兆円の半分以上を高齢者が保有 自己資金の充実のためにはその活用を図ることが重要 世帯主の年齢階級別貯蓄の現在高 ( 構成比 ) 我が国の個人金融資産 1,386 兆円 ( 日本銀行 資金循環統計 ) 0.9% 1 平成 12 年 30 歳未満 849 827 H9 H10 H11 H12 H13 60 歳以上の高齢者が 53.0% 30~39 歳 823 796 7.3% 14.2% 24.6% 53.0% 40~49 歳 50~59 歳 60 歳以上 60 歳以上 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 貯蓄動向調査 ( 総務省 ) 1

緊急の対策として住宅取得資金に係る贈与税特例 ( 現行 550 万円まで非課税 ) の大幅な拡充を検討すべき 特例の拡充による効果 〇高齢者の資産の有効活用による住宅投資の活性化高齢者の資産の有効活用による住宅投資の活性化住宅投資の活性化及びこれに伴う住宅投資の活性化及びこれに伴う及びこれに伴う大きな経済波及効果及びこれに伴う大きな経済波及効果住宅投資の促進を通じ 住宅投資の促進を通じ を通じ デフレ状況の解消に大きく寄与を通じ デフレ状況の解消に大きく寄与〇自己資金増加によりライフサイクルに応じた住替え 住宅の増改築等を促進自己資金増加によりライフサイクルに応じた住替え 住宅の増改築等を促進居住水準の向上を図るとともに 居住水準の向上を図るとともに 3 3 世代同居などの多様な住まい方にも対応世代同居などの多様な住まい方にも対応 〇老親と同居できる戸建住宅の購入 現状 ( 首都圏の公庫融資利用者の平均 ) 一般型誘導居住水準 世帯人員 床面積 3.7 人 117m2 (35.5 坪 ) 47 m2の増加が必要 (14.2 坪 ) 世帯人員 床面積 6 人 164m2 (49.7 坪 ) 〇子供の数に応じた余裕あるマンションへの住替え 現状 ( 首都圏の公庫融資利用者の平均 ) 世帯人員 床面積 都市型誘導居住水準 世帯人員 床面積 2.5 人 74m2 (22.4 坪 ) 4 人 91m2 (27.6 坪 ) 17m2の増加が必要 (5.2 坪 ) 約 2000 万円の追加資金によって可能に 約 850 万円の追加資金によって可能に なお 相続税 贈与税の一体化は 相続税制の基本的な考え方にも関わるものであることから 緊急を要する当面のデフレ対策とは別に検討すべき 2

3 現在の状況 地価や株価の下落 ( 資産デフレ ) 土地税制の見直しについて 規制改革 ( 都市再生特区の創設等所要の法案を提出 成立 ) 土地の流動化の促進 土地に対する需要を喚起する施策を総合的 一体的に講じる必要 都市基盤の整備による都市再生 ( 都市計画道路の整備等を推進中 ) 地価は平成 4 年から 11 年連続の下落 商業地の地価はピーク時 ( 平成 3 年 ) の 38% 住宅地は 64% に ( 平成 14 年 ) 土地関連市場の整備 土地税制の見直し ( 不動産の証券化等を推進中 ) 土地税制の見直し 土地税制の見直しの具体的内容 右肩上がりの地価を前提に重課する仕組みを正常に戻す必要 不良債権処理の遅れ等を通じて経済にマイナスの影響 資産デフレを克服する上で土地の流動化の促進が必要 流通課税 ( 登録免許税 不動産取得税 ) 地価下落に関わらず 税収は増加 実質的な負担増により土地の流動化を阻害 税収 1 兆 1,307 億円 (H3 年度 ) 1 兆 1,616 億円 (H12 年度 ) 引下げが必要 固定資産税地価下落にも関わらず 税収が大幅に増加 実質的な負担増により事業の収益を圧迫 税収 6.5 兆円 (H3 年度 ) 9.0 兆円 (H12 年度 ) 市町村税収は固定資産税の税収に過度に依存 市町村税収に占める固定資産税の割合 34.7%(H3 年度 ) 45.9%(H12 年度 ) 譲渡課税 ( 所得税 住民税 ) 抑制する必要 他の資産より重課 (26%) 上場株式 (20%) との均衡が必要

低公害車等普及促進税制の拡充について 環境対策及び景気対策の両面から 低公害車 1000 万台以上の早期普及は不可欠 このため 低公害車等の普及を促進する税制措置が必要 ( 特に 国税での支援措置の拡充が必要 ) 京都議定書により求められている CO2 削減目標達成 運輸部門起源の CO2 の推移 約 25,000 万トン 約 26,000 万トン 約 25,000 万トン 1995 年 1999 年 2010 年 運輸部門からの CO2 の 88% は自動車から排出 約 4,600 万トン 削減策を実施しない場合のレベル京都議定書による目標レベルCO2 ルこのままでは 2010 年に約 3 億トンとなる CO2 排出を約 4,600 万トン削減し 1995 年並の水準に削減することが必要 低公害車開発普及アクションプランの目標達成 低公害車の全登録台数の推移 2000 年度末現在 2001 年 9 月末現在 2010 年までのできるだけ早い時期 63 万台 128 万台 1000 万台以上 低公害車は増加しているが 一層の普及が必要 自動車産業 自動車産業 経済波及力 2.69 全産業平均 1.81 自動車産業は 景気対策として効果が大きい 0.00 0.50 1.00 1.50 2.00 2.50 3.00 4

5 新世紀にふさわしい風格ある国際都市への再生 日本の都市機能の低下 1 ビジネスに適した都市ランキング 1 位シンカ ホ ール 2 位サンフランシスコ 10 位東京 2 国際会議開催件数 1 位パリ (276 件 ) 3 位ロンドン (195 件 ) 18 位香港 (76 件 ) 33 位東京 (53 件 ) 国際都市東京の 4 つの課題 1IT 等次世代への未対応大手町 丸の内 有楽町地区ですら 67.5% のヒ ルが IT 化の面で問題 2 歴史 文化等国際都市の風格の欠如 日本橋の現状 行幸通り ( 東京駅前広場でのタクシー 乗用車等の輻輳 ) 3 交通渋滞 空港アクセス 臨海部アクセス等交通機能不備 慢性的交通渋滞( 混雑時旅行速度 ) 東京 23 区 17.5km/h 全国平均 35.0km/h 国際空港へのアクセス不備( 都心部までの所要時間 ) 成田空港 53 分ロント ン ( ヒースロー ) 15 分ハ リ ( シャルルト コ ール ) 29 分 4 貧弱な国際空港機能世界主要都市における国際定期便が就航している空港の滑走路数ニューヨーク 9 ロント ン 8 ハ リ 6 東京 2 都市再生に向けた動き (1) 都心部における大規模フ ロシ ェクト 1 汐留地区 延床面積約 158 万m2 ( 霞ヶ関ビル約 10 棟分 ) 就業人口約 61,000 人 居住人口約 6,000 人 2 東京駅周辺開発八重洲側におけるツインタワー建設延床面積約 34 万m2 ( 霞ヶ関ビル約 2 棟分 ) (2) 歴史と風格ある景観 ランドマークの形成等 1 日本橋 首都高速と川沿いのビルの一体整備案の提案 2 行幸通り 風格ある姿への整備 3 東京駅の保存 復元 創建当時の姿の復元 (3) 交通機能の向上 1 環状 2 号線 ( いわゆる マッカーサー道路 ) の整備 2 汐留駅整備による地下鉄 ( 大江戸線 ) と新交通 ( ゆりかもめ ) の結節点の形成 3 都営浅草線の東京駅接着 都市再生特別措置法による民間都市開発の推進 官 が独占してきた都市計画の発意の 民 への開放など 思い切った取り組みの実施 既存の用途地域等に基づく規制を全て適用除外とした上で自由度の高い計画を定める 都市再生特別地区 の創設