読者様 フレイザーの最新版及びベトナムの法制世界へようこそ 今月号では 以下の情報をお届けします ベトナム出国出口での外国人への付加価値税返還というパイロット スチーム その適用要件及び手続 貸付規制を含めた 2012 年度の信用成長を規制するベトナム国家銀行の政策 銀行の開設運営のライセンスに関する新しい規制である通達 40 号 (100% 外資銀行及び合弁銀行を含む ) 土地使用権 住宅及び不動産に関する契約の公証義務の廃止という首相の結論 弊事務所のは興味深い情報を確信してご提供します これらの情報に対する読者のコメント 意見は newsletter@frasersvn.com という電子メールアドレスまでご送付していただければ 幸いです また 法制度に関する有益な情報をご提供するこのは正式な法律助言を意味しません このにおいて触れている課題に関する更なる情報を求める読者は上記のアドレスまでご連絡をしていただければ 幸いです ベトナム出国出口での外国人への付加価値税 (VAT) 返還というパイロット スチーム ベトナム出国出口での外国パスポートの保有者への付加価値税 (VAT) 返還というパイロット スチームは 2012 年 7 月 1 日より施行されます 2012 年 1 月 19 日付けの決定 05/2012/QD-TTg 号は ハノイ市のノイバイ国際空港及びホーチミン市のタンソンニャット国際空港というベトナム出国出口において外国人に購入した貨物の VAT を返還するパイロット スチームを規制しました ( 決定 05 号 ) だれが VAT を返還されるのか? VAT を返還される者は以下の要件を満たすべきです ベトナム国籍以外のパースポートの保有者 ベトナムから外国へ出発する航空便の乗組員以外の者 VAT 返還をされる貨物について このパイロット スチームの適用貨物は以下の要件を満たすべきです VAT の課税対象であり 航空安全に関する法律規定により飛行機へ持込み可能な新品貨物 輸出入の制限をされない貨物
2 2 外国人がベトナムを出発する 30 日前に発行された税金返還の申告書及び領収書を保有する 200 万ベトナムドン以上の価値に相当する貨物を 1 日に同一の店で購入し かつその金額を載した領収書及び VAT 返還申告書を保有する パイロット スチームの適用可能なビジネス どんな事業者も VAT を返還されるインボイスを発行することができるわけではありません 上記のパイロット スチームに参加できる事業者は以下の条件を満たすべきです 設立 運営する者で かつ VAT 返還を認められる貨物を経営し ハノイ ホーチミン市又は工芸品を製造する村落又は工芸品の商業センターに店を開く事業者である パイロット スチームの参加申請をし 財政所に承認される事業者である VAT の返還手続について VAT 返還を受けるための手続は以下の通りです ステップ 1: 空港でのチェックインの前に税関職員はパスポート 領収書 / 税金返還申請書 税金返還される貨物をチェックする ステップ 2: 上記の書類及び貨物をチェックした後 税関職員は領収書 / 税金返還申請書に署名 確認及び印を押し 返却する ステップ 3: 税関及び出国検査の後に 申請者がパスポート 搭乗券及び領収書 / 税関返還申請書を VAT 返還機関に提示する ステップ 4: 書類をチェックした後 VAT 返還機関はベトナムドンで VAT を返還する 返還税額について 返還金額は承認される銀行によって取られた事務費を引き除いた貨物の VAT である この事務費は返還税額の 15% を超えてはなりません この VAT 返還に関するパイロット スキームは 2012 年 7 月 1 日から 2014 年 6 月 30 日まで実施されます 国内貸付に対する 2012 年信用強化政策 国家銀行 (SBV) は インフレの抑制及びマクロ経済の安定性を図って 2012 年 2 月 13 日付けの公文書 674/NHNN-CSTT 号を公布して 2012 年度信用業務の抑制政策を定めました ( 公文書 674 号 ) SBV の目的は 信用組織の信用成長
3 3 及び貸付バランス比率を抑制しようとすることにあります 信用成長の抑制について 公文書 674 号では 信用組織は 2012 年信用成長への抑制計画を企画し その計画を SBV が個々の信用組織に与える信用成長基準に基づいて厳格に実施しなければなりません 信用組織もまた 2012 年信用成長計画に基づいて 四半期ごとに信用成長計画を企画し 2012 年信用成長計画をその支店 取引事務所に割当をしなければなりません SBV の省級支局は 当該省における信用業務を管理する義務を負います また 通貨政策 銀行業務の安全性と有効性の確保に関する 2012 年 2 月 13 日付け国家銀行の指令 01/CT-NHNN 号 ( 指令 01 号 ) では 国家銀行は信用組織をそれらの運営状況及び潜在的な信用成長に基づいて 4 つグループに分類します これらのグループに属する信用組織は具体的な上限の信用成長率を割当られます これらの比率は実施 6 ヵ月後 信用及び通貨の成長に基づいて見直されます 我々は 現在 SBV に割り当てられた信用成長率を示す以下の表を作成しました 2012 年度の上限の信用 2012 年度の上限の信用 2012 年度の上限の信 2012 年度の上限の 成長率 17% を割り当てら 成長率 15% を割り当てら 用成長率 8% を割り当 信用成長率 0% を割 れたグループ I れたグループ II てられたグループ III り当てられたグ ループ IV, 信用組織の Vietcombank, DongA Bank, Habubank 名称 BIDV, NamA Bank, Vietinbank, Southernbank, ACB, OCB, Sacombank, AnBinh Bank, Eximbank, PG Bank, Techcombank, KienLongbank, VPbank, DaiAbank, VIB, Lienvietpostbank, SeAbank, BaoVietbank, Maritime Bank, Westernbank, MHB, Oceanbank Military Bank, Agribank, SHB
4 4 非奨励分野における信用業務の抑制について 公文書 674 号では 信用組織は 2012 年に非奨励分野への貸付バランス比率を 16% まで制限すべきです 非奨励分野への貸付は以下の事項を満たすべきです 証券取引への貸付 ただし 民営化により発行された株式を購入する国営企業の従業員への貸付を含まない 生活需要に資する資金の貸付及びクレジットカードの発行による貸付 ( 消費の貸付 ) ただし 債務者がその給与で債務を弁済する住宅の建設 修理 購入のための貸付を含まない 不動産の投資経営のための貸付 ただし 以下の貸付を含まない 低所得者に 工業団地 輸出加工区及び経済特区の低所得者や労働者向けの分譲又は賃貸住宅の建設 工業団地労働者向けの無料寄宿舎 又は有料寄宿舎の建設 ただし 有料寄宿舎の場合には その家賃は省人民委員会が定めた家賃を超えてはならず 建設費用又は賃貸借に関する経費は 企業の生産上の費用として計上することができる 建設契約又は分譲契約 賃貸借契約により 2012 年に完成し又は引き渡す予定の建物又は住宅施設の建設 SBV は最近市場の変動が激しい不動産 証券取引に関する投機を削減しようとして動き出しました 金融分野における事業展開が厳しく規制され 銀行は上記の分野への貸付も厳しい規制を課される可能性がある ただし 上記の信用機関への信用成長の制限は 貸付全体及び商業分野の成長能力を制限するという可能性も考えられます その背景には 借入者は資金調達のために良い経営計画を見せなければならないと考えられます 商業銀行設立 運営のライセンスに関する新しい規制について 2011 年 12 月 15 日に 国家銀行は通達 40/2011/TT-NHNN 号 ( 通達 40 号 ) を公布して 商業銀行 外国銀行などの支店及び駐在事務所の開設に関するライセンス規制を定めました 同通達に定めたライセンスは 商業銀行 外国銀行の支店 駐在事務所の開設について国家銀行に発行されるものも含まれます 通達 40 号は以下の定義を定めました 100% 外資企業とは 外国の信用組織がその 100% 定款資本を保有し その本部はベトナムに置くベトナムで設立される法人である 100% 外資銀行は外国銀行が保有する株主 1 名の有限会社又は外国銀行が定款資本 50% 以上を保有する株主 2 名以上の有限会社の形態で設立される
5 5 合弁銀行とは 合弁契約によりベトナム側及 ( ベトナムの 1 つ又は複数の銀行 ) び外国側 ( 外国の 1 つ又は複数の銀行 ) が出資し ベトナムに本部を置くベトナム法人である 合弁銀行は 5 名以内の株主を持つ有限会社の形態で設立される 1 者の株主が定款資本の 50% を超えて保有することができない 銀行業務を行うその他の外国組織とは外国法律によって設立された外国法人で 預金の受入れ 信用の提供 口座を通じた支払サービスの提供という業務を定期的に行うことが認められる者である 通達 40 号は 信用組織法 47/2010/QH12 号を施行するガイドラインであり 銀行に関する行政手続の改革 強化をその目的としました そのため 同通達は 信用組織の開設要件手続 定款 資本を定めた通達 09/2010/TT-NHNN 号及び 03-2007-TT-NHNN の一部を廃止しました この報告では 通達 40 号による実質的な改革の概要を紹介します ライセンスについて SBV の頭取はライセンスの発行又は廃止する決定者です 通達 40 号では 銀行 外国銀行又はその駐在事務所の開設については 銀行業務の指標及びその他の商業銀行 外国銀行の支店 駐在事務所の業務に関する業務の要件を定めました 従って ベトナムにおける銀行分野の投資家は 広範な業務を認めるライセンス ( ただしそのライセンスの獲得が難しい ) 又は一定の業務のみ ( そのライセンスの要件がより緩和されるものの 事後銀行業務を拡大しようとするときに改めて業務の拡大更新を申請しなければならない ) を認めるライセンスのどっちらかを申請するのか慎重に検討する必要があります 信用組織は ライセンスを得られるために信用組織法及び通達 40 号に定める複数の要件を満たさなければなりません 通達 40 号は 信用組織法の規定を加えて創設者及び株主に関する厳しい条件を以下の通り定めました 創設株主は商業銀行の設立運営について以下の事項を満たすべきです 株式商業銀行の金融問題を解決するために自己の資本又は支払能力で支援することが可能な者 他の信用組織の創設株主 所有者 創設者又は戦略株主以外の者である 個人である創設者はベトナム国籍を持ち 銀行開設を申請する年前の 3 年連続 経営黒字の実績がある企業の管理者又は経済又は法学の学士又はそれ以上のレベルのある者である 銀行はベトナム法律により設立された法人株主 2 社以上があるべきです また 銀行開設を申請するときに当該株主法人が税金及び社会保険をきちんと納付し 5000 億ドン以上の自己資本を持ち 申請までの 5 年連続 経営黒字の実績がある 株主法人が商業銀行である場合は 100 兆ドン以上の自己資本を有し その総資産が銀行の安全業務の維持比に関する国家銀行の規定に違反していないという要件を満たすべきです
6 6 ライセンスの日から少なくとも 5 年以内に創設株主の全員は銀行の定款資本 50% を保有しなければなりません その内に 法人である創設株主の全員は創設株主の総株の 50% 以上を保有しなければならない 合弁銀行又は 100% 外資銀行の開設運営のライセンスについては 外国の信用法人である創設者又は株主は以下の事項を満たすべきです 銀行開設の申請年前の 5 年連続銀行業務を定める法律を含め 本国法の重大な違反がなく 黒字の経営実績があり 本国における権限のある機関により資本安全基準 リスクマネジメント及び積立金の基準が安全であると評価される 経済状況が停滞する場合においても金融契約を履行し 正常な営業活動が可能である安定した順位を持つ者として国際信用格付け機関に分類される 銀行開設申請年の前年度末の総資産 100 億米ドル以上を保有する ベトナムにおけるその他の信用組織の保有者 創設者又は戦略的な株主以外の者である 創設者らはライセンスが発行された日から少なくとも 5 年以内に開設された銀行の定款資本 100% を保有しなければなりません 外国銀行はベトナムでの支店を開設する許可を得るために 資本総額が 200 米ドルという要件以外 合弁銀行又は 100% 外資銀行の開設要件すべてを満たさなければなりません 通達 40 号では 外国銀行又は銀行業務を提供する外国信用組織の駐在事務所の所長は ベトナムにおける外国銀行支店長として平行で業務を行うことは認められません また 駐在事務所長は 親銀行とベトナム法人又は個人との取引契約又は投資契約を締結することができません ただし 同通達では 駐在事務所長は適法に委任された場合には契約を締結することができるかどうかは明確な規定が定められていません この点については 今後更なるガイドラインが得られると期待されています ライセンス期間については 商業銀行又は外国銀行などの支店の場合は 99 年で 駐在事務所の場合は 5 年です 商業銀行 外国銀行などの支店又は駐在事務所は ライセンスを発行した日より 12 ヶ月以内に営業活動を開始しなければ ライセンスを回収されます 出資資本の譲渡及び買取について 通達 40 号第 31 条は合弁銀行 100% 外資銀行の出資資本の譲渡又は買取を定めました 出資資本の譲渡又は買取については 銀行 その創設者及び買取者が複数の要件を満たさなければなりません 具体的には 創設者はライセンスの発行日から 5 年以内においてその他の創設者にその出資資本を譲渡する場合に限って認められます
7 7 資本の出資者はライセンスの発行日から 3 年以内において他の出資者にその出資資本を譲渡する場合に限って認められます 出資資本の買取については 以下の注意すべき要件が満足されなければなりません 1 出資資本の買取を申請した年までの 5 年連続 当該銀行の経営が黒字であり 累計赤字がない 2 出資資本の買取を申請した年までの 5 年連続 また買取を申請したときに SBV に通貨及び銀行業務に関して行政違反処分をされたことがない というです 銀行の出資資本の譲渡及び買取は SBV による書面での承認が必要です 通達 40 号は 銀行の組織体制 管理運営に関する規定を加えて定めました 同通達は 2012 年 2 月 1 日から施行されます 住宅及び土地使用権の賃貸借契約の公証手続の廃止に関する首相決定 2012 年 2 月 28 日に 政府事務局は 通知 63/TB-VPCP 号 ( 通知 63 号 ) を公布して 住宅及び土地使用権の賃貸借契約に関する公証義務の簡易化に関する政府の戦略について結論を出しました 現行政策では 上記の契約が公証しなければ 効力が発生せず 当事者が当該契約について裁判所に訴訟を提起することができません 通知 63 号では 以下の契約に関する公証手続は不要となります 土地使用権の賃貸借又は土地使用権及びその定着財産の抵当設定 土地使用権の賃貸借又は土地使用権及びその定着財産の賃貸借 農業用地の土地使用権の譲渡 住宅地の賃貸借 住宅管理委託 通知 63 号もまた引き続き公証を義務付けられる契約も明記しました すなわち 以下の事項に関する契約はベトナム法律に従って公証を義務付けられます 土地使用権又は土地使用権及びその定着財産の抵当権設定 土地使用権又は土地使用権及びその定着財産による現物出資 土地使用権又は土地使用権及びその定着財産の譲渡
8 8 土地使用権又は土地使用権及びその定着財産の贈与 住宅の売買 住宅の贈与 住宅の抵当権設定 住宅による現物出資 通知 63 号では 司法省及び天然資源環境省は共同で 土地住宅に関する契約の公証 登記の費用の削減 手続の簡易化をするように 公証機関 登記機関の責任を明記するガイドラインを定め また 土地住宅の分野に関する公証登記義務の廃止について引き続き検討します 商業資産に関する契約は 引き続き公証する必要がありながら 政府は 土地住宅に関する行政手続の簡易化に関する約束を実施しました 今後通知 63 号の施行教示が期待されます また これに関する新しい情報を今後引き続きご提供します This article provides a summary only of the subject matter covered, without the assumption of a duty of care by Frasers Law Company. The summary is not intended to be nor should it be relied on as a substitute for legal or other professional advice. Copyright in this article is owned by Frasers Law Company